中央暦1647年10月1日=============
この日世界中に激震が走った。神聖ミリシアル帝国の皇帝であるミリシアル8世の崩御が伝えられたからである。
ミリシアル8世の国葬には各国の首脳が参加し、日本とグラ・バルカス、ムーからは皇族、王族も参加する大騒ぎとなっていた。
ミリシアル8世は皇太子を指名していなかった為、皇位継承権第一位であるプラセオがミリシアル9世として帝位を継ぐ事となる。
ミリシアル9世は即位後すぐに父親であるミリシアル8世の時から仕えていた家臣を次々と更迭するなどの行動を取っており、各国は何やら異様な雰囲気を感じ取っていた。
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ミリシアル9世による更迭が終息を迎えると、神聖ミリシアル帝国は魔導艦の建造と天の浮舟、戦車の配備を進めて行った。
ルーンポリス アルビオン城
ある一室でミリシアル9世と宰相のオスミが話し合っていた。
「父上は弱腰だった、この神聖ミリシアル帝国が他の国に負ける筈が無い」
「その通りでございます陛下」
「我が国こそ第一文明圏、そして世界を統べるに相応しい! さてオスミ、兵器の生産はどうなっている?」
「既に天の浮舟は新型のエルペシオ4が量産体制に入っており、戦車も量産準備を完了しております。魔導戦艦は対魚雷防御を念頭に入れて設計されたミスリル級改の起工が始まり、駆逐艦も続々と建造予定です」
「そうか、奴らも馬鹿だな! これ程の技術を他国へ売り渡すとは」
「ええ、技術は秘匿する物です。実に危機感の無い者共ですな」
神聖ミリシアル帝国陸軍基地
この基地ではこれから配備を始める予定である戦車、アルエイダ1の先行量産型で兵士が訓練をしていた。
「どうだね、使い心地は」
「そうですね、走行用の魔石と魔光砲用の魔石は分けた方が良いと思います。射撃に魔力を使い過ぎて走行が出来なくなっては危険ですので」
「そうか、他には無いか?」
「乗員が少なすぎて戦闘に支障が出ます、今は2名ですがもう2名は欲しいです」
「解った、では訓練に励んでくれ。乗員の増加は新型車両の完成まで待って貰う必要があるが、もう一つは何とかしよう」
航空魔導母艦メタリア格納庫
日本、グラ・バルカス帝国と国交を結んでから建造された航空魔導母艦メタリアは日本でかつて建造された空母である蒼龍を参考にしており、全長220mとロデオス級とほぼ変わらないが単胴化により艦内容積は減少している。
しかし新型戦闘機エルペシオ4に追加された主翼折り畳み機構により搭載機数は52機とさほど減っていない。
「凄いな、この艦は。これを大型化すればロデオス級なんて目じゃ無い物が作れる」
「確かに、しかし新たな遺跡が発見されたとは聞いていないがどうやって作ったんだ?」
「訓練の様子はどうだい?」
「艦長! 順調に進んでいますよ」
「問題が無い様で何よりだ。アングルド・デッキの使い心地はどうだった?」
「そうですね、着艦進入は難しいですが航空甲板が一つでも事故は少ないです」
「そう言えばエルペシオ4は凄いですね、速度が一気に100㎞/hも増したので操縦が難しいの何の。それに今までと違って加速もいいですから発艦がしやすくて良いですよ」
「そうかそうか、これからは忙しくなると思うが頑張ってくれ。それではな」
艦載機の運用が難しいと思ったのでメタリアの全長と搭載機数、エルペシオ4の設定を変更しました。