「では対ミリシアルに関する話し合いを行いましょう」
「アルタラス王国から、ミリシアル帝国からの魔石輸出要求は法律を根拠に断っていますが、終戦から3年たてば輸出は可能になるのでそれまで期間を開けるだろうと判断しています」
「フィルアデス連合も魔石の輸出は断っていますが、鉱山業者からの突き上げが強まって来て難しくなっています。このままでは輸出再開も考えなければ」
「それに関しては日本が魔導研究の為に輸入します。転移してから20年近く経つとはいえ魔法が使える日本人はまだまだ少ないので」
「それならば先延ばしにはなりますね」
「それから東方世界同盟各地に魔石を燃料とした発電所を各地に建造しているのでこれからの同盟内での消費は増えると思います」
「ロウリア王国から、もしミリシアル帝国から攻められたらどうしますか?」
「そうなるとアルタラス王国、フィルアデス連合西岸が侵攻を受けると思われます」
「パーパルディア共和国から、やはり防衛の問題は飛空船による輸送と揚陸になりますかね」
「ええ、船と比べて速く航空機と比べて多くを運べますから」
「それだけではありません、これを見て下さい」
「これは飛空船? それとも主翼が付いているから飛行機ですか?」
「マギカライヒ共同体に設置した大使館の職員が撮影した写真です、検証の結果距離が3㎞と仮定した場合全長350mから370m、全幅700mから750m程度と予想されます」
「これは爆撃機でも輸送機でも脅威ですね」
「我が国の軍部では当時降伏勧告と同時に攻撃予告を行った事から爆撃機とみており、更に空襲警報が出なかった事から魔導的ステルス性や光学迷彩も備えている可能性も考えています」
「情報提供ありがとうございます。こちらからも報告です、これはミリシアル帝国の宣戦布告当日の衛星写真です」
「こんな場所にこれほどの島は無かったはず、人工島だとしても少しは情報が入る筈ですな?」
「これはおそらく巨大な船舶で、複数に分割と移動、合体が可能です」
「何と! つまり海上移動基地と言う訳か」
「この大きさならば爆撃機を運用する事も出来るのではないですか?」
「大型機の恒久的基地として運用可能かは不明ですが、離発着は十分可能でしょう。仮に戦闘機の基地として運用する場合200機から500機が運用可能でしょう、幅があるのは船体内部に格納庫があるかが不明な為です」
「対策は周辺偵察を十分にする他に無いでしょう。日本には衛星偵察を任せ、航空機での偵察に集中しましょう」
「ですが衛星は完ぺきではありません、油断はしないで下さい。話を戻させていただきますが、飛空船の対策として構築中の空中艦隊についてです。現在就役している空中軍艦は日本24隻、アルタラス王国6隻、フィルアデス連合16隻クワ・トイネ公国8隻、クイラ王国6隻の合計60隻で訓練も完了していますし、十分戦力になりますが追加建造の準備はしておきましょう」