日本国召喚 二次   作:Zzzzzzzzzzzzzzzzz

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三十話

 

 此処で第二文明圏に目を移すと、ミリシアル帝国の軍拡と侵略戦争によってムーやレイフォル、グラ・バルカス帝国も軍拡を強いられていた。そして危機感を強くした各国首脳は西海同盟と言う軍事同盟を結ぶ事で防衛力の強化を行う事になった。

 ムーとグラ・バルカス帝国は共に機械文明国であったため比較的すんなり調整が出来るのは当然で、グラ・バルカス帝国との接触後に機械文明を大きく受け入れて行った事で機械文明国と化していたレイフォルも調整は上手く行っていた。

 

 この三国の内レイフォルの軍備は陸空軍を重視しており特に戦車は独力で地球での第三世代MBTを開発出来るまでに至った。空軍も戦略爆撃機は保有していないが、第四世代戦闘機に匹敵する空戦性能を有するムーの戦闘機を多数輸入して配備している。しかし海軍も戦艦、空母共に4隻を保有しており、対艦攻撃用に長い航続距離を有する中型爆撃機を配備するなど防衛に関しては高い戦争能力を持つ。

 対してグラ・バルカス帝国は海空軍を重視し、12隻の空母と、8隻の戦艦を有する大海軍国となっている。空軍も大型戦略爆撃機を約100機保有するが、陸軍を軽視している訳では無く第三世代MBTの開発は行えている物の装甲はレイフォルよりやや劣っている。

 ムーは空軍やや重視で陸海バランス良くと言った感じで戦闘機や戦闘爆撃機を多数保有し、戦略爆撃機もグラ・バルカス帝国には劣るが多くを保有している。陸軍は三国の内で最も強力な戦車を保有し海軍も空母5隻、戦艦8隻を保有している。

 

 また複数国家間の軍事同盟で問題になるのは敵味方識別であるが、ミリシアル帝国の兵器は全て魔導技術が元になっている事からレイフォルが開発した小型魔信探知機を搭載する事で判別を可能としている。

 そしてムー、レイフォルの空母は重油ボイラーと蒸気タービンを機関に採用した事でグラ・バルカス帝国から輸入した蒸気カタパルトを使用可能になった。

 

 ミリシアル帝国は国境付近での軍事演習など軍事的挑発を繰り返しているが、ムー、レイフォル、グラ・バルカス帝国は実力行使を行わず、戦争に移る事は無かった。

 

 各国が戦争を確信し、しかし戦端が開かれる事は無いと言う状態が続く中で、日本の近現代史の用語を引用し、冷戦状態と呼ばれる様になった。しかしこれはミリシアルの準備期間が終わるまでの間である事は目に見えていた。

 それでもこの仮初の平和が続く事を祈る者は少なくなかったが、その願いが叶うと思う者は少なかった。

 

 

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