日本国召喚 二次   作:Zzzzzzzzzzzzzzzzz

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七話

「あの襲撃について何か分かりましたか?」

 

 艦隊司令の飯塚大佐は外交官の島田に質問する。島田が集めた情報では以下の事態らしいことが分かった。

*フェン王国、各国武官に質問した所、襲って来たワイバーンロード(ワイバーンの上位種らしい)はフェン王国から西に500㎞にあるフィルアデス大陸の三大文明圏に属する世界5列強国の一つであるパーパルディア皇国で間違いないと思われる。

*パーパルディア皇国の皇国監査軍と言う部隊で、文明圏外の国と交渉する第3外務局の命令で動く部隊である。

*フェン王国に対する報復を各国武官の集まる軍祭に合わせる事で、各国に対する脅しも兼ねている砲艦外交の一環と思われる。

 

「そうですか・・・。この事は既に政府に連絡しました、数日で避難指示が出される筈です」

「戦争の可能性がある以上仕方ない事でしょう」

 

 

 皇国監査軍東洋艦隊

 

 

「竜騎士隊との通信、繋がりません」

「どういう事だ?」

「何度も通信しましたが、返答がありません。撃墜された可能性があります」

「何があったと言うのだ・・・」

 

 その報告を聞いた提督ポクトアールはそう呟くがこの遠征は国家の威信を保つ為に行われた物で、実行しない訳には行かない。

 皇国監査軍東洋艦隊22隻は、フェン王国への報復と、ワイバーンロードを撃墜した物への懲罰の為に、風神の涙を使用して東へ向かう。

 

 

 日本海軍巡洋艦利根 会議室

 

「さて、今現在フェン王国と外務省の会談が行われているが・・・これからどうなるのだろうな」

「フェン王国とパーパルディア皇国・・・でしたっけ? の戦争が始まるのではないでしょうか?」

「だとするとこの国にいる日本人を避難させる必要があるが・・・船が足りん」

「ですが応援を呼べば良いのでは?」

「政府から通信があったんだが、衛星からフェン王国から西に180㎞程の海域に22隻の船団があり、東におよそ15ノットで進んでいる様だ。それがパーパルディア軍だった場合、避難は間に合わない」

「どうすれば・・・」

 

 フェン王国にいる日本人の避難をどうするか会議をしていると、兵士が部屋に入ってくる。

 

「司令! 政府から通信が来ました!」

「内容は?」

「外交団を乗せた船をパーパルディアに向けた、船団にワイバーンロードを発進させたか尋ねた後、そうであるならば報復として撃沈せよ」

「・・・いいのか?」

「この世界では力を示さねば舐められると判断したようです。もしかしたら政府は全面戦争も覚悟しているかもしれません」

「おい! 滅多な事を言うな!」

「申し訳ありません」

 

 

 皇国監査軍東洋艦隊

 

 「島が見えました」

 

 提督ポクトアールは報告を受ける。

 

「何を言っている? フェン王国はまだ先だぞ」

「島が動きました! こちらに接近して来ます!」

「何! まさか船だと言うのか!」

「通信が入ってきました! この艦隊の責任者を呼び出しています!」

 

 新たな報告を受け、ポクトアールは通信室へ向かう。

 

「私がこの艦隊の提督ポクトアールだ、貴様は何者だ?」

「私は日本海軍フェン王国親善艦隊司令の飯塚だ、我が艦隊を攻撃したワイバーンは貴艦隊の傘下か?」

「そうだが? それがどうした」

「直ちに撤退せよ、今から2分以内に撤退しない場合、報復として撃沈する」

「通信、切れました」

「まさか奴らがワイバーンロードを撃墜したのか?」

「ですが1隻でこの艦隊を撃沈するなど、その前に向こうを撃沈出来ます」

 

 実際にそうだろう、かなり巨大な大砲を装備しているがたった4門、こちらは大半が50門級戦列艦で、80門級戦列艦も数隻いる。

 大砲など狙って命中させる物ではなく、多数を発射して2つ3つの命中を期待する物なのだ。たった4門では命中弾など夢だ。

 日本とやらの軍艦は右舷4㎞程を並走している。

 

「また通信が入って来ました」

「こちら日本海軍、撤退の意思無しと判断し、我が艦隊への攻撃の報復を行う」

「敵艦発砲!」

「焦るな! どうせ威嚇だ!」

 

 次の瞬間最前列を航行していた戦列艦パオス、ガリアス、マミズ、クマシロが弾け飛ぶ。

 

「戦列艦パオス、ガリアス、マミズ、クマシロ、撃沈されました!」

「何だと! この距離から届く、しかも命中だと!」

「再び発砲!」

 

 敵艦が発砲するたびに4隻の船が沈む。それが4度繰り返され、残る船が6隻になると敵艦は遠ざかっていく。

 

「再び通信です」

「船員救助用の船は残した。船員を救助する間は攻撃しない、しかしこちらに攻撃をすれば全て撃沈する」

「くそっ! 漂っている味方を救助! その後直ちに撤退!」

 

 

 

 パーパルディア皇国 第3外務局

 

 局長カイオスはその報告に憤慨していた。

 フェン王国への報復の為に派遣した皇国監査軍東洋艦隊22隻とワイバーンロード20騎が敗北したと言うのだ。

 報告によればワイバーンロードは通信を行う間も無く消息を絶ち、全滅した物と思われる。更に海戦でも僅か1隻の船に壊滅させられたと有り得ない事を言っている。

 提督の証言によると。

*灰色の超巨大船(全長150m以上)と会敵する。超巨大船は日本と言う国の軍艦だと名乗った。

*日本軍は並走しながらワイバーンロードが我々の物かを尋ね、そうだと答えると撤退しなければ攻撃すると警告を行った。

*2分後、再び通信を行い攻撃すると通達をした後、日本軍は距離4㎞で射撃を行い味方戦列艦4隻が撃沈される。

*日本軍は4門の砲を4度斉射し、16隻が撃沈された。

*通信で救助行為を行っている間は撃沈しないと言って来た為、兵士の救助を行った後で撤退した。

 ・・・実に想像力豊かな妄想だ、まず4㎞もの距離からの砲撃など不可能、列強国でさえ2㎞が最大なのにその2倍の射程距離など文明圏外の国が持っているはずがない。更に4門の砲を4度斉射と言う事は放った砲弾は16発、16発の砲弾で16隻が撃沈されたと言う事は全弾命中した事になる。砲弾は発射時の角度が1度ずれただけで目標から大きく外れる、海と言う向こうもこちらも動きながら、しかも波がある状況でその様な事は不可能だ。

 つまりこれは完全に負けた言い訳である。文明圏外の国にそんな超高度な兵器がある筈がない。

 日本がどんな手段を使ったか調査が必要だが、恐らく数に物を言わせたのだろう。我が国の艦隊が強いとはいえ100隻200隻に22隻では流石に対抗は無理だ。

 

 

 

 

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