やおよろずっ!!   作:グラゼロ

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おはようございます(^O^)
お気付きかもしれませんが一日一話の更新ペースで頑張ります!!
よろしくお願いします!!


暇を持て余した神々の遊びだったり……

今日は土曜日、いつもならそこらへんをぶらぶら散歩しているが、今日は雨なのでそれができない。適当にネットサーフィンをしていたがそろそろ飽きてきた。その上眠くもなってきた。

頬杖をついてうつらうつらしていると、

「あ、あぁぁ!! 暇! 暇よ!」

 

「うおぉぉ!? 痛ぇ!?」

レイがいきなり大声をあげた。その大声にビックリして頬杖が崩れ顎を机に思いっきり打ってしまった。

「ど、どうしたんですか……?」

押し入れから天が顔を覗かせる。……ドラえ○んか、まあ、可愛いから許す。

「なんだ、どうした? 筋肉のことで悩みか?」

俺の腕からニュルニュルと変な言葉を吐きながら上腕二頭筋の神が出てくる。キモッ、可愛くないから許さん。

ホント、自分の上腕二頭筋に神とはいえ誰か入ってると思うと嫌な気分になるな……

いかん、天を見て心を落ち着かせよう。……可愛いな、

心も落ち着いたところでレイに話しかける。

「ど、どうしたんだよ……」

 

「言葉のままよ! 退屈なの!」

 

「仕方ないだろ、筋トレでもしてろ。」

 

「なんであんたは退屈しのぎの第一候補が筋トレなの!?」

 

「ほ、本読む? 貸してあげるよ?」

 

「馬鹿か!! なんで読書なのよ!?」

 

「いや、今のは普通にいい意見だと思うぞ。」

涙目の天を撫でるのを忘れない。涙目の上目遣いでありがとう。と言われた。癒されるね……

「これは由々しき事態よ! このままじゃわたし達は暇を持て余した神々よ!」

 

「別に俺は筋トレしてるから暇ではないが」

 

「わ、私は神じゃないよ?」

レイの言葉に上腕二頭筋の神と天が言う。

「むぅー、付き合い悪いな……」

二人の返答にレイの頬がプクーっと膨れる。しかし、ツンってしたくなる頬だな……

そして笑顔で俺に近づいてきた。

「天万は、退屈だよね……?」

 

「上目遣いで言ったって事実は揺るがんぞ。」

 

「ちぇっ、私の美貌だったらはいはい言ってくれると思ったのにな……」

 

「俺のことなめすぎだろ、もしくは自分に自信ありすぎだろ。」

自分の容姿に自信がある女ほど気を付けなければならない事この上ない。

「参考までに聞くが、何をするつもりだ?」

上腕二頭筋の神が聞く。まあ、本音を言えば俺も退屈だし聞いてやるだけ聞いてやるか。

「よくぞ聞いてくれた! そうだねー……」

 

「考えてねぇのかよ。」

 

「ぬぅっ、」

冷静にツッコミを入れると誰かに殴られたような声を出した。

「ああん? だらしねぇな?」

追い討ちをかける形で上腕二頭筋の神が言う。

やめろ、筋肉ムキムキのお前がそのセリフを言うと兄貴にしか見えん。

……歪みねぇな。

そんなことを考えてるとレイが思い付いたように手をポンッとする。

「そうだ! 外、こんなゆるい雨の日こそ外に出よう!」

 

「外だぁ? 寝言言ってんじゃねぇよ。」

確かに雨はきつくはないが降っているのには変わりはない。

「でもでも、こんな日だからこそ何か発見があるかも!」

レイが反論するように言う。俺は個人的に雨は嫌いだ。手が塞がるし所々雨に濡れるし。

「雨に濡れるくらいなら筋トレしている方がいい。」

 

「あんたはいつもしてるでしょ……」

上腕二頭筋の神の言葉にレイが呆れたように言う。

コイツめんどくさいけどなんだかんだ意見の合う奴だ。

おっと、一応天にも聞いておくか……

「天、あいつはああ言ってるがどうする?」

 

「わ、私は行きたいかな? みんなでの初めてのお出かけだし……」

 

「おい者共、さっさと出かける準備するぞ!」

 

「なんでぇ!?」

準備をするように呼びかけるとレイが驚いたように聞く。

いや、なんでって、天の意見ですからねぇ…………

「なんでって、天の意見だからなぁ……」

 

「なんで私の誘いは否定して天使の言う事を受け入れるのよ!?」

 

「なんでって、天の意見だからなぁ……」

 

「二度言った!?」

レイがのたうち回る。お前は小学生か……

 

今はアパートの前、俺たちは四人、いや二人で立っていた。

「って、お前らも歩けよ!!」

 

「だって歩くのめんどくさいし、」

 

「雨に濡れたくないしな、」

レイは消しゴムに入って、上腕二頭筋の神は俺の上腕二頭筋に入っている。

ふと横から可愛らしい笑い声が聞こえた。

「ははは、二人ともしょうがないね、二人で頑張って歩こうよ。」

 

「おい、レイ、上腕二頭筋の神、無理しなくていいぞ、そこにいとけよ。って言うか居て下さい、って言うか帰ってもいいですよ?」

 

「どんだけ天使好きなんだよ!?」

 

「まったく、天万は……」

上腕二頭筋の神にはツッコまれ、レイに呆れられた。何故だ……?

因みに天は羽をしまっている。しまえるんだ。それ……

「ああ、そうだ、これを渡しておくよ。」

消しゴムからレイが出てきて俺に何かを渡す。

「眼鏡……?」

 

「それは神的眼鏡。それを天万がかけると神的目線に入って街をさまよう我々以外の神が見えるよ。範囲は五メートル位だけどね、」

初めて聞いた単語が幾つかあったが言葉がそのまま過ぎて意味がわかってしまう。

「それではご機嫌よう! ドロン!」

レイはそう言いながら消しゴムに飛び込む。気持ち良さそうだな、何も恐れずに飛び込めるなんて、

「よし、天、行こうぜ。」

 

「う、うん!」

そして俺たちは歩き始めた。

 

 

歩いた。歩いた。歩き終わった。

「特に、何も見つからんな……」

 

「そうなの?」

俺たち(主に俺と天)は歩き続けたが眼鏡に何も反応はない。

「おいレイ、これほんとに使えんのか?」

 

「あれ? 調節したはずだけどね。」

お前がわからんでどうする。って言うかレイも神だから見えるはずじゃあ……

「まあいいや、もう帰ろう。」

 

「そ、そうだね……あっ!」

天が何かに気付いたように声を出す。そういえば、雨やんだな。

「に、虹が見えるよ。」

 

「どれ、ふむ、大きいな。こんなのは久しぶりに見た気がするな。」

多方気のせいではないだろう。久しぶりだった、こんなに大きいのは、

「ふっ、よし、改めて帰るぞ。」

 

「わ、わ、待ってよ。」

 

「せっかちだなお前は。」

 

「天万はそんなに家が好きなの?」

いいや、違う。俺は久しぶりにこんなのもいいなと思った。

家に帰ろう。飯が待っている。(作るの俺だけど……)

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