白河心儀のエトワリア冒険記 作:strawberrycake
(2023/9/17 移転先の心儀のモノローグを少しだけ追加)
皆様、大変お久しぶりです。
シナリオ構成は出来ていたものの、まちカドまぞくやぼっち・ざ・ろっく!の関係するコンテンツにのめり込んでいたら更新遅くなりました…(汗)
今回は1年目(2018年イベントシナリオ)のヒナ祭り後、ねねっちクエスト回の始まりとなる第13話をお送りします。
そして今回は最後のあとがきに今後の連載方式についてのお知らせがありますので、そちらもご確認ください。
では、第13話をご覧ください!
私が誤ってエトワリアに召喚されてしまってから早3ヶ月…
不可抗力ながらも私はクリエメイトや里の人たちと交流を深め、もはやこの世界のエトワリアには欠かせない存在になりつつある私ではあるが…
元の世界で画面越しに見てきたエトワリアと大きく変化が生まれぬよう、これでもゲームの世界の人々との関わりは最低限に留めてきたつもりだ。
「きんいろ NEW YEAR!」ではきららちゃんと共にガッツリとイベントシナリオの中核に携わる羽目にはなったものの、元々の物語の流れを壊さないようにうまく演技して乗り切ることができた。
まあ嘘をつくのが下手なきららちゃんと一緒だったからある程度大根な演技をしてもうまく物語を進められたというのもあるかもしれないが、『明らかに物語の先を知っている』なんていう疑惑が出てくる機会がなかったというのもある。
「チョコレートクエスト」では物語の直前でうらら達の占いによって私の秘密を暴かれそうになるといった危ない場面もあって、念のためにイベントシナリオには最後の方を除いて関わらないようにした。
クリエメイト達からチョコを大量に受け取る事態が発生するも、こちらも恐らくは本家通りに物語は進んだだろう。
そして「風雲!ヒナ祭り」ではイベントシナリオそのものに完全に関わらない事を決意するも、まさかの右左大臣から壁となる挑戦者として召喚される事になるとは夢にも思わず驚いた…
この時ばかりは物語の改変が起きるかもしれないと本気で心配になったが、私の不甲斐ないミスが幸いしてなんとか最悪の事態を回避する事ができた。
と、これまでのイベントシナリオを振り返ってみてもなんとかなってきていたから、今後のイベントシナリオについても大きな荒波さえ立てなければ1年間を無事乗り越えられると私は思った。
しかしながら……まさかこのエトワリアの世界観が大きく変わってしまうような………ヒナ祭は物語改変のヒヤリハットだったんだと思わせるような…………個人的には許しがたい物語と世界の改変が起きてしまうとは……………
私には想像できる余地はなかった………
物語が大きく動き出す瞬間は伏線なしに突然やってくる故に、私の存在が特大なバタフライ効果をもたらす出来事は、気がつかないところで始まってしまっていたのだった…………
今日も今日とて私はバーチャル式デバック機能が搭載されたパソコンを用いてプログラマーとしてのゲーム開発を行っていく。
実際に特殊空間に入り込んで五感を使ってテストプレイを行うこのひとときは、社内メッセを除いてパッと見では一人作業に感じるから、ついつい考え事をしてしまう事も多い。
『from ねね 作業の方は順調?』
って、メッセ届いてるじゃん!(汗)
いつもはすぐ気がつくのに、今日はちょっと考え事に没頭しすぎてたな……
『from 白河心儀 返信遅れてごめん! もう少しで作業終わる…!』
最近になってプログラマーのキャラ2人がエトワリアに召喚された事もあり、うみこさんをリーダーに、ツバメちゃんが設計、私がプログラミング、ねねちゃんがデバッグを担当する役割をする事になっていた。
そして完成したプログラムソースをメッセでねねちゃんに送り、私は別のプログラムのプログラミングに入っていた。
そして数分後…
『from ねね さっき送ってきたプログラム、ストーリーの進行を崩壊させちゃうバグがいくつかあるねー』
『from 白河心儀 えっ、マジ!? 思い当たるバグは全部潰したつもりだったけどな…』
『from ねね イベントフラグを立て損ねている箇所がいくつかあるんだけど』
『from ねね 言葉で説明した方が早いから、今からそっち行くね』
『from 白河心儀 分かった』
これは後から知った事なんだけど、フェアリーズストーリー3のデバッグにおいて、死ぬはずのキャラを守り続けて耐久できるという誰も気がつかなかったハメ技バグをねねちゃんが唯一見つけたというエピソードがあったようだ。
「デバッグ戦士ねねっち」でもなんとなく感じてはいたものの、やはり彼女のデバッガーとしての実力は相当なものだと実感させられた瞬間だった。
今回はなんとかねねちゃんがバグを拾ってくれたからよかったものの、今後は自分のところでバグを発生させないようにしなきゃだな…(汗)
さて、そろそろねねちゃんが来る頃だから、Escキーで一旦デバッグ機能を中d………あれっ、エスケープが効かない!!?
ねね『心儀さん、来たよー!! あれっ、心儀さん…?』
しかもなんかさっきから空間のリアリティ感が徐々にアップしていってないか!? 怖い!! 怖い!!!(滝汗)
ねね『ああっ!! 心儀さん、危なーい!!!』(咄嗟に剣で装置を攻撃して)
!!? 完全にリアルになった瞬間に景色が崩れていく!!!??
(プツン……………)
視界が現実に戻ったと思ったら、息を切らしているねねちゃんが視界に飛び込んできた。
ねね「はぁ…はぁ……なんとか間に合ったぁー……」
心儀「ねねちゃん!? 一体何があったの?」
状況がまだ飲み込めてないが、とりあえずねねちゃんが見た光景を確認しよう。
ねね「装置越しに心儀さんが変な黒い霧に取り込まれかけていたから、もう必死だったよー!!(汗)」
心儀「変な黒い霧が!? 実はこっちも突然エスケープキーが効かなくなって焦っていたところだったよ!(汗)」
ねね「でもなんとかなってよかったよー…」
聞いた話によると、装置の外から見て装置内部に謎の黒い霧が発生していて、私はその霧に取り込まれかけて姿が消えかかっていたとのことだった。
この時は装置の一時的な故障により数分程度の作業がパーになった程度で済んだと思ったものの、この黒い霧の発生を原因不明のトラブルとして一旦様子見(なお再発はしなかった)した事が、エトワリアにとって大きな変化をもたらしてしまう羽目になるとは、この時は思いもしなかった………
☆ ☆ ☆
その頃、召喚の館では………
(ガチャッ)
忍「クレアちゃ〜ん、来ましたよ〜♪」
忍「あれっ、誰もいない…?」
忍「ん…?」
置き手紙『只今昼休憩中です。 御用の方はしばらくお待ちください。 クレア・きらら』
忍「休憩中なら仕方ないですね」
忍「では、暫くここで待ちましょう」
忍「………」
忍「……………」
忍(キラーン!)
忍「いいこと思いつきました!」
忍「今のうちに何か召喚の条件を変えておけば、もしかしたら金髪少女のクリエメイトを召喚できるかもしれません!!(キラキラ)」
忍「そうと決まれば早そk…」
召喚の鍵(ピカーン!!)
忍「えっ!!? まだ何も触ってないはずですよ!!?」
忍「はわわわ…私が何かいけないことを…!? キャーッ!!!」(広がる光に巻き込まれ)
☆ ☆ ☆
同じ頃、また違う別の場所では………
綾「勇さん、今日はアルケミストとしてのお買い物に付き合ってくれてありがとうございました」
綾「おかげさまで、いい材料を手に入れる事ができました!」
勇「あら、私の方こそ綾ちゃんが高度な調合用材料に興味を持ってくれたから、教え甲斐があって嬉しかったわ」
綾「これからもアルケミストの職を持つ者同士、色々と教えてください」
勇「もちろんいいわよ」
勇「私としても綾ちゃんがアルケミストとして強くなってくれたら……っ!!?」
(急に勇の目の前に謎の光が現れて)
綾「勇さん、あぶn…」
(ドーン!!)綾「キャーッ!!」(光の衝撃波で軽く吹き飛ばされ)
(衝撃波を発した光は勇を飲み込んで消えた)
綾「勇さん!!?」(1人里の散歩道に取り残され)
綾「勇さあああああんんん!!!!!」
☆ ☆ ☆
2019年10月…白河心儀はとうとう失業を経験する事となった。
ただ、職を失ったとはいえ、気が合わない仕事とオサラバできた解放感の方がまだ大きく、寧ろもう一度仕事を慎重に選び直せるという喜びにさえ支配されていた。
いずれはなかなか再就職できない恐怖に苛まれることになるかもしれないとも感じてはいたが、今は退職前の有給消化によるこの解放感を楽しんでいた。
そして、今日は伊豆方面からの2泊3日のドライブ1人旅行から戻った翌日。
ここ2〜3日を凌げる食料の買い溜めを終えて、たった今帰宅したところだ。
アパートに到着する前にちょうどロー○○セのアルバムを聞き終えた。
最後の曲となる「にじいろアンダンテ」は毎回涙なしでは聞けないほど感動するのは何故だろうか…?(確かに感動的な曲ではあるケド…)
それはさておき、有給が切れる前に散らかりまくった部屋を退去の為に片付ける仕事が残ってはいる。
けれど、有給はもう少しだけ続くから、ここ2日ほどは家でボーッと過ごして何もしなくていい解放感を充実してから片付けに取り掛かろうか。
それからでも片付けは遅くはない。
とりあえず買い込んだ食料を冷蔵庫に仕舞おうかと思った次の瞬間………
(キューンと謎の光がリビングに現れ)
心儀「えっ!!? 何何何何ぃ!!!??」
突然の不可解な現象に驚きすぎて、その声を最後に声を出せず動けなくなり、ただただ謎の光を見守るしかなかったが…
光が辺り一面を照らして消えた瞬間、とてつもなく信じがたい光景が目の前に現れた。
勇「こ、ここは……心儀さんの部屋?」
なんと、きらファンの衣装の勇ちゃんが立体的に出現した!!?
しかも、開口一番で私の名を呼ばなかったか!?
勇「一瞬で瞬間移動したのかしら…? あっ、心儀さん。 気がついたら何故か瞬間移動したみたいで…勝手にお邪魔してごめんなさいね(汗)」
心儀「あ、えっと…どうして私の名前を知っているんですか?(滝汗)」
勇「? どうしてそんなに慌てているんですか? いつも会っているはずだと思いますけど…」
心儀「全然状況が飲み込めなくて怖すぎるのですが…今現在で世界を飛び越えて無理矢理存在しているのは間違いないと思います!!(アセアセ)」
あまりにも有り得ない光景に、驚きを通り越して変に冷静になっている自分が怖い。
これ絶対夢だよな? 夢を見ているんだよな私???
勇「世界を飛び越えてって……まさかここはエトワリアではない別平行世界の心儀さんの部屋ってこと!!?」(察して慌てて)
心儀「す、少なくともエトワリアではないですし、まるで全く同じ部屋空間がエトワリアにあるような言い方ですね!!?」
勇「エトワリアでもクリエメイトの心儀さんとして全くおんなじ部屋がルームにあるからてっきりそこに瞬間移動したと思っていたのに、あの日以来の異世界トリップをしていたなんて…」
心儀「私がクリエメイト!? 私はそのエトワリアが舞台のゲームをプレイする1人のプレイヤーに過ぎないですが…と、とりあえずお互いの状況を話し合って整理しまs…」
(キューンと謎の光が再びリビングに現れ)
心儀「ま、また謎の光が!!?」
勇「こんなところにも!? 私、この光に吸い込まれて、気がついたらここにいたのよ(汗)」
心儀「そんなイベントシナリオ知らないんだけど!? まさかまだ見ていないきんいろパニックでこんなエピソードが!!?」
再び光が辺り一面を照らすと、そこに現れたのは…
忍「………ここはどこなんでしょう?」
忍「確か、クレアちゃんのところに行ったら急にピカーって光って………って、えええ、心儀さんの部屋!!?」
心儀「今度は忍ち゛ゃ゛ん゛!?」
立体二次元勇さんに続いて今度は同じく立体二次元の忍ちゃん…全くもって状況が理解できない!!
勇「忍…?」
忍「お姉ちゃん! そして心儀さんまで!?」
勇「忍もあの光に巻き込まれたのね……さて、これからどうしたらいいものか…」
心儀「なんで大宮姉妹揃って私の名前を知っているんだよおおおおお!!!!!」
突然、エトワリアのルームと全く同じな間取りの現実世界の心儀住まいアパートの部屋にワープしてしまった大宮姉妹。
果たして、無事に元の世界に戻ることができるのだろうか!?
次回に続く
という事で、まさかの大宮姉妹が現実世界の心儀の元に逆召喚されてしまう事態が発生!?
何故こうなってしまったのか、次話以降で少しずつ明かされていくのでお楽しみに!
久々の連載という事で、各キャラの口調がうまく書けているか不安ですが、どうか温かく見守ってくれたら幸いです。
また、今回より2019年以降のイベントシナリオは休載し、今後しばらくは2018年のイベントシナリオを順に書き進めていくことにしました。
2019年以降のイベントシナリオについては2018年のイベントシナリオを全て書き終えた後で再び続きを書き始めることにしますので、それまで暫くは2018年のイベントシナリオをお楽しみにください。
今後とも、白河心儀のエトワリア冒険記をよろしくお願いします。