やはり俺の戦姫絶唱シンフォギアはまちがっている。   作:亡き不死鳥

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FGOのレイド戦してたら時間は溶けるし、小説は難産難産。

そして内容がクドイ…。改善点は見つかっても改善の仕方がわからなーい!描写飛ばしたい、飛ばさない。歩みが亀です。








やはり、過去の炎は燻っている。

 

 

 

 

 

「『鞘』には敵からの敵意、殺意、悪意を受けるほどに、その力が半無限的に増していくそうですよ」

「…………へー」

 

 

………なんだ、ピッタリじゃん。それに今までキャロル達の元でシンフォギアを使い続けてもその哲学兵装の恩恵にあやかれなかった理由がようやく分かった。

 

俺が戦い続けていたのはファラやレイア、あくまでオートスコアラー という人形だった。オートスコアラーが俺に向けて害意を向けてくることは無かったし、そもそもそんな感情をインストールされていないと考えるのが普通だろう。

 

となれば、いくら悪感情を向けられるほど強くなれる力があっても発現も露見もするわけがないか。この事実を知れただけでも此処に来た価値があるってもんか。

 

 

「…………ちょっといいかしら。八幡の身体に哲学兵装が宿っているのは分かったけど、それってシンフォギアに聖遺物が入ってない理由にはならないんじゃないかしら?」

 

 

新たな情報を精査していると、腕組みを解いたマリアが問いかけてくる。そう言われれば確かに変な物が俺に宿っているのは分かったが、肝心のシンフォギアについて理解が半ばで止まっていた。

 

 

「………そうですねえ、既知の存在である秘剣については説明できますがそこまではまだ分かりません。秘剣の力をシンフォギアシステムが抽出しているのか、はたまたシンフォギアシステムそのものを秘剣が取り込んでしまったのか…」

「システムを、取り込む?」

「明言はできません。ですがまずその鞘が顕現しないまま扱われてることも問題なのです」

「…………と、言うと?」

「先程も言いましたが、その秘剣エクスカリバーは『完全聖遺物』なのです」

「…………ほう」

 

 

……………つまり、どういうことだってばよ?

 

 

「…………君は完全聖遺物がどのような物かご存知ですか?」

「……いや、全然」

「そうですか。完全聖遺物とは、その言葉の通りカケラではなく完全状態の聖遺物を指します。その特徴として、起動すれば『誰にでも扱える』ことが最大の特徴なのです。ですが君の持つソレはシンフォギアとしてのみ力が発揮される状態にある。本来なら起動すれば鞘として、剣として完全聖遺物が顕現しなければおかしいのですよ」

「……実物がシンフォギアを起動しなくても現れるってことか…」

 

 

アームドギアとしての鞘しか知らないが、本来ならそんな事がなくても鞘も剣も完全聖遺物として現れないとおかしいのだと。

 

 

「…………っ」

 

 

…シンフォギアを解除してみる。すると当然のようにアームドギアである鞘も消え去った。

 

当たり前の事象。だが説明されると不自然な事象となる。起動していれば顕現するはずの鞘はギアペンダントに飲まれるように消えた。…それはきっと、いびつに歪んだ現実なのだろう。

 

 

「…………まあ、それを解き明かすのが僕の仕事です。限度はありますがね」

「………お願いします」

「ええ、お任せを。……ああ!マリアのプロデュースに研究、教授のお世話に英雄!やる事が山積みだぁ!」

 

 

ペンダントを再び渡すとテンションアゲアゲあげみざわなドクターがモニターへ向かっていく。それを見ながら胸に手を当ててみるが歌はもうそこには浮かばない。

 

 

「…………今日は顔合わせ程度に済ませておきましょう。八幡とマリアは部屋に戻って結構です。部屋への道は分かりますね?」

「うっす」

「迷ったら私が送るわ。それくらいの面倒は見てあげる」

「そりゃどうも」

 

 

ドクターが話の聞こえる状態じゃないのを察したのか、マムからは帰投命令が出た。未知の聖遺物ではないにしろ、未知の現象を前にその興奮を抑える物など何も無いのだと吠えるようにドクターは画面に向かっているのだからそれも仕方ないか。

 

 

 

「…………」

「…………」

 

 

 

部屋に向けて歩き出せば三歩後ろをマリアが付いてくる。大和撫子を騙るには少々と言わず威圧感が消せてない。それでも気にしても仕方ないと部屋に向けて足を進める。

 

 

「……ねえ」

「…?なんだ?」

「さっき記憶喪失って言ってたわよね。なんでそうなったかは覚えていないの?」

「まあな。名前は覚えてるんだが、正直普通に暮らしてた頃の記憶がかなり曖昧でな」

「…………家族は、いたの?」

「さあな。覚えてないが、まあ俺が生まれてるんだしいたんじゃねえの?」

 

 

世界のどこかにお袋や親父といった存在はいるんだろう。生きてるかどうかは考えるだけ無駄だとしても、少なくとも日本の学校で生活していた以上普通に暮らしているとは思う。

 

 

「…………寂しくない?」

「…いや、別に。元々ぼっちだったし、のたれ死んでないからまあ上々なんじゃねえの?」

「…………そう」

 

 

思い返しても帰りたいという欲求が湧いてこないし、誰かと一緒じゃなきゃ生きていけない!なんて精神性も持ってない。家族の想い出も全然………あっ、家で出た名前を間違えられた誕生日ケーキ!…ロクな想い出じゃねえ…。

 

 

「…………ここでの生活は私の方が長いから、困ったら力になるくらいはするわ」

「…おお。んじゃ早速」

「…え?」

「………部屋、どこだっけ?」

 

 

あれこれ話したり思い返したりしていたら、気づかないうちに知らない区画に歩いてしまっていた。というかマリアも普通に付いてきてたよな?言ってくれよ…。

 

 

「…………こっちよ」

「逆じゃねえか」

 

 

辺りを見回して回れ右。マジで今の今まで現在地を把握していなかったようだ。つまり随分と見られていたことになる。疑われている、とみるのが普通だろう。しかしどうにもその視線に強さがない。疑うという行為としてはマムやドクターの方が数倍マシだ。

 

マムは情報を得ている以上俺に疑念を抱いているのは間違いない。だがF.I.S.という組織を裏切る以上、俺がどこかのスパイでも『月の公転を戻す』という目的に不利益をもたらす考えは少ないとするしか現状方法がない。戦力が足りてない今、可能性で不和が出るのは支障でしかないしな。

 

ドクターは信じる以前の問題だな、信頼関係で成り立つ相手じゃないだろアレ。互いに疑ってギブアンドテイク、winwinの関係で成り立たせて多分そのうち瓦解するやつ。

 

 

「…………ちゃんと付いてきなさい。遅れてもエスコートはしないわよ?」

「へーへー、されてたら惚れ直してたよ」

「10cmくらい背を伸ばしてたら考えてあげるわ。猫背は身体に悪いわよ」

 

 

…このアマ……。

 

 

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

 

sideマリア

 

 

 

 

 

 

『マリア、貴女に任務を与えます』

 

 

数週間前、唐突にマムから伝えられた言葉。それ自体は、実際別に珍しいことじゃなかった。私達はレセプターチルドレン、フィーネの器。幼少の頃から聖遺物との適合を高めるための薬剤であるリンカーを打たれ、私や調や切歌のようについにはシンフォギアを纏えるようになった者もいる。

 

…けれど、此処はそのためだけに何人もの子供達を養うようなお優しい施設じゃない。フィーネが宿るまでの間に様々な技能を叩き込まれもした。銃の扱いや運転技術、逆らえばムチが飛んでくる環境で幾多の試練をこなして来た。

 

…だから今回も変わらない。『OK、マム』、その一言を返すだけだった。

 

 

『マリア……。貴女は、今日からフィーネになるのです』

『…え?』

 

 

…そこからは、記憶に植えつけられるように覚えている。米国政府が月の軌道計算を隠蔽していること、そしてそのままでは失われる無辜の命を救えるかもしれないこと。

 

………何より、此処から出られるということ。この息苦しくて生き苦しい場所を飛び出し、救われるかもしれないことに心踊らなかったと言われれば嘘になる。

 

 

『…月の落下を阻止する方法はあります。ですが私の身体がそれまで持つかどうか分かりません。儚いこの身を持ち堪えるためにはドクターの協力が必要なのです』

『だからって私にフィーネを演じろなんて…』

『…彼を突き動かすには…。いいえ、彼を制御するには私の言葉では足りないでしょう。ですがフィーネなら、先史文明期より存在するフィーネに並び立つのであれば彼が望む劇場に不足はなくなる』

『…………でも…』

『…………。……フィーネの魂は、どの子供達にも宿らなかった。…けれど、だからこそ動かせる力があるのです』

『…マム…』

 

 

マムの語る言葉に、押し動かされるように覚悟は決まっていった。此処から出られる、そんな誘惑。そして胸に輝くこの力で誰かを守れるかもしれない事実に。

 

……私を誰も助けてくれなかった。外の世界に詳しくないけれど、きっと私以外にも今助けてほしい人が溢れている。そうでなくても、これから、きっと、沢山の人が。

 

……その人達を月の、世界の脅威から守れるかもしれない。私が、()()()()この手で。

 

 

『…………OK、マム。必ず果たして見せるわ』

『…ありがとう、マリア。お願いしますね。………それともう一つ、お願いできますか?』

『ええ、なんでも言って』

 

 

……あの炎の日から、前に進めるかもしれない。きっと、今の私を突き動かしているのはそれだけなのだろう。過去の炎で焼き尽くされようと、譲れない夢のために。

 

 

『……近いうちに、他の施設から此処にもう一人子供が送られて来ます。貴女や調、切歌と同じシンフォギア装者だそうです』

『……私達と、同じ?』

『…ええ。レセプターチルドレンではない、貴女達と同じくらいの少年だそうです。その子が来たら……』

『…………来たら?』

『……………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……仲良くしてあげてくださいね』

『………OK、マム』

 

 

 

…………そう言って笑ったマム。その真意は未だ分からない。けどこうして今、比企谷八幡という調や切歌と同じくらいの歳の男の子が来た。目は一目見ても腐っていて、暗くて生意気な雰囲気で。

 

…マムが言うには事情を知っているから、きっとかける言葉は沢山あるはずだった。《仲良くしましょうね》《一緒に頑張りましょう》、そんなありきたりな言葉で良かったはずだ。現に調や切歌は彼に積極的に話しかけている。昔見知らぬ施設に連れてこられて、寂しくて辛くて苦しい時にお互いを支えて来たのと同じように。

 

………なのに私は、前に進むと決めたはずの一歩目すら踏み出せていない。

 

………私を頼っていい。マムや調や切歌も貴方の大切な仲間だから。………だから……。

 

 

 

「……『だからなんとかなる』。…そんな一言すら言えないなんてね…」

 

 

………もっとしゃんとしないと。無理を通してでも、貫かなくちゃいけない道を歩くと決めたのだから。…せめて、あの子の背に負けないくらい。

 

 

 

 

 

 

「…………セレナ…」

 

 

 

 

……燃え盛る火の海で歌う妹を思い出し、誰もいない廊下で唇を噛み締めた。

 

 






XDUの新イベやっばいね!金子語バリバリでまさにシンフォギア!って感じで輝いてる!あの三人組もめっちゃそそる!ネタバレはできないけどシンフォギアだった。

そいや八幡175cmもあるんだね、知らんかった。ちなみにマリアさん170cmです。




蛇足:とばしてどうぞ




シンフォギアライブチケット当たったーわー!!!!

………どうしたらいいの!?結構書いてるけど自分AXZ終わってからハマった新参だからフォギアライブ行ったこと無いんだけど!というかライブそのもの行ったことないんだけど!なんでツイッター勢あんなコミュ力高くみんなで行こうぜ感出せるの!?こちとらぼっち勢なんですけど!?用意とか何すればいいか分からないし、物販とかいくら持ってけばいい!?掛け声って何すればいいの!?てかコロナはよ治まれ延期とかされたら作者の寿命が伸びるぞ!?それまで死ねないんだからな!?


………個人的にクロスオーバー書いてると片方のコンテンツに大手を振って「作者です!」って混ざりにくいんですよね。ツイッターで小説垢作れない理由でもあるけど。ツイッターを使いこなせてないともいう。

魂の咆哮失礼しました。正直チケット当たってめっちゃテンション上がってるしお金も払い終わったので半年後が待ち遠しくて仕方ないのでその炎を小説にカチコんでいきます!
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