ふたりは断罪黙示録 作:弐式炎雷
#07 わん
モモンガとアルベドが――あたかも――最終決戦に臨もうとしている頃、準備を終えたたっち・みー達は地上部にて簡易的な建物の制作を始めていた。
向かうべき目的地である『カルネ村』の名前は知っている。だが、位置までは把握していなかった。
通常であれば便利な転移による移動が
正確性に欠ける地図では分かりにくいが現『ナザリック地下大墳墓』からかの村までは約三〇〇キロメートル。意外と遠く、王国領というのは読者が想定しているよりも広い土地柄だ。
ウルベルト「既に襲撃が始まっている頃ですが……。それはあくまで一般的な見解です」
たっち「我々が転移した時点で違う、というのもアリなのかは分かりませんが……」
晴れ渡る青い空。白い雲などたっち達の居た世界にあっただろうか、というほどの美しさ。
現実世界がディストピアである為に分かっていても見惚れてしまう。そしてやはり――美しい自然を守らなければ、という正義感をそれぞれ持ち始める。
ウルベルトも率先して壊したいと言わないほどだ。しかし、いつまでも見ているわけにはいかない。
ブルー・プラネット「自然はどうでもいいのですが、村を救う意味があるかどうかは議論しないのですか?」
ウルベルト「……まあ、確かに疑問に思いますよね」
ギルドメンバーが話し合っている合間、シモベや地上に上げた階層守護者達は建物の建設に忙しく動いていた。本当ならば側に控えて会話内容に耳を傾けたい気持ちがあったけれど、今は与えられた仕事に集中している。
自我を得た事自体はたっち達も把握しているがモモンガほど警戒している者は少ない。
力関係で言えばレベル一〇〇の
その辺りを突き詰めて行けば全滅にしかならない。であれば無駄な議論はするだけ無駄だ。
タブラ「……モモンガさんは仕方が無いとして、我々はドンと構えておきましょう」
ぷにっと萌え「メンバーの大半が実はモモンガさんの事が嫌い、という隠し設定が出たら可哀想ですよね」
死獣天朱雀「……原作は是非ともどんでん返しのような状態になりませんように」
ペロロン「俺達はいいとして他の上位ギルドの連中はどうでもいいのかな? 大抵俺達のリアル事情は特別な人間扱いさせることが多いと思うんだけど」
多くのプレイヤーの中で特別な人間は一人も居ない。貧富の差こそあれ、人間であることに違いは無い。
では、たっち・みーは特別かと言えばそうでもない。
最強格ではあるが無敵ではない。総理大臣でもない。宇宙から来た使者でもない。
他人より努力した人間である。
ぶくぶく「都合よく個性的な人間が集まるとも言えないし、仲違いも普通にするもんね」
餡ころ「それより私の種族はどうなるのかしら。動物系異形種か、精霊系か……」
やまいこ「一度は全員が揃っている話しが読みたいものだわ」
ペロロン「やまさんは先行して登場してたよね? 死んでたみたいだけど*1」
やまいこ「よその作品の事は知りませんし、その設定がそのままオバロに適応されている保証もありません」
ぶくぶく茶釜達が居るが村に向かう者と居残り組が混ざっているだけである。
それぞれ地上の様子を見物しに来ただけだったり、攻略用のアイテムを整理したり、様々だった。
地下に残っているのは部屋やNPC達の総点検を請け負う一部のメンバー。
全員が外に出た瞬間に怪しげな事態に巻き込まれてしまう事を防ぐ狙いがあった。杞憂であればよし。それ以外であれば知恵を出し合う。
村の捜索の為に持ち出してきた大きな姿鏡のようなアイテムを早速操作する。
魔法とは違い、見たい風景を指定するのではなく漠然とした俯瞰風景を映し出す。ただし、移動速度は早められないので地道に村が現れるのを待つしかない。
アイテム名は『
たっち「ある程度手放しで操作できるのは赤外線とか出ているからでしょうか?」
タブラ「魔法的な効果としか言いようがありません」
ウルベルト「……昔から使ってきたはずなのに今更感が……。やはり説明口調で進めないと駄目なんですね」
ぶくぶく「いや……まあ、ねー。熟練した動きだと……、何やってるか分からないわよ」
アイテムや魔法を使っているのだが効果が不明。だけれど事態はどんどん進んでいく。そんな内容の小説が面白いのか、と言われると疑問であるとしか言えない。
アニメのような
獣王メコン川「モノホンの熟練ギルド調だと専門用語のオンパレードだし、略語だらけなのと早口。三文字の英数字が多い会話とか嫌でしょう?」
弐式炎雷「確実に一見さんお断りになるよね」
武人建御雷「我々の名前も愛称だらけでは区別できまい」
弐式炎雷「武人さんは片仮名で喋った方が
やまいこ「そうなるとボクも同様になっちゃうけど?」
人数が多いと必然的に会話量も増えてしまう。そうなると動きを付けるのが難しくなる。
まるで●●の作風ような有様だ。
ぶくぶく「対して動いていないから●●って人の作品らしくても構わないと思うけれど……。会話だけってのは味気ないよね」
ペロロン「
大仰に翼をはためかせるペロロンチーノ。
上方向と下方向用に二枚ずつの翼を持つ
彼の
餡ころ「あんたたちは良くても作中に出してもらえない我々は単なる黒いシルエットよ。この場合、どういう風に動けばいいわけ? 仮初のアバターでも設定してもらった方がいいの?」
何らかの種族が何らかの動きを見せる。
そんな表現方法で納得するのか。何の能力が使えそうとか想像することが難しいままというのも――
獣王メコン川「
弐式炎雷「忍術というと他の作品を参考にした方が早いんだけど、読者のみんなはどういうのがいい? 精神系魔法か、それなりの
ギルドメンバーは
それで応えくれる者が居るとすれば不可視化したクリーチャーくらいだ。
読者――視聴者――に語り掛けるタイプは体験型といい、少し前の海外ドラマでは良く使われた手法である。大半は笑いを起こさせる。
一方的な近代の作品は配慮ばかりされていたが、別に巻き込んではいけない事は無い。
作品とは皆
出来不出来は
仲間達が盛り上がっている間にタブラは
大抵の物語は場面転換した後、都合よく事態が進んだり事件が起きたりする。しかし、そんなことが現実的にあり得るのか。
ぷにっと萌え「移動速度から考えて小さな村を見つけるより大きな都市の方が早いに決まっている」
タブラ「目測があてにならないのは今も昔も変わらない。……ここはのんびりと捜索するしかありません」
本当ならすぐにでも駆けつけるイベントの筈だが、たっち達は捜索組みを急かしたりはしなかった。ただどっしりと構えて報告を待っている。
ウルベルトも話し半分に参加しつつアイテムの点検をしているほど。
原作の流れで言えば明るい内に向かわなければならない。けれども、今作は原作とは違う。なぞる必然性も無い。
まして
――ただ、出だしのストーリーにおいて必要かなと思う程度。
何でも原作をなぞれば誰でも簡単にストーリーが書けてしまう。反面、それから逸れると全く進まなくなる。
大抵、勢いがあるのは最初だけ。気が付けば本を片手に――アニメを見つつ――書き写しの作業が半分以上を占めている事になる。
実際●●●●は原作通りと前書きで書いている。該当部分は省略しているから不正には当たらないが二次創作としては失格だ。何がと問われれば全てを書き切っていないし、書き切れない内容を原作そのものに丸投げしている*4。物事に変化を付ければ
ぶくぶく「ここでマーレ*5を首をへし折った状態にしたらどういうストーリー展開になるの?」
ペロロン「……自分のNPCにそんなこと出来る?」
ぶくぶく「創造者の特権だから出来るんじゃない? 何かおかしなこと言った?」
ベルリバー「全然。規約的にNPCを殺害してはいけない、とは記載されていない」
ブルー・プラネット「……半数が地上に出ていて、残りは地下に居るってことでいいのか?」
モモンガは地下に居る事が確定している。しかし、残りのメンバーはあやふやである。
名前が出ているメンバーを除くとごく少数に思えるほど。
名前付きの登場人物が多く居ると配分調整が難しい。
弐式炎雷「自分達のNPCに自我が芽生えたことについて。特に思う事がある人ー」
手を上げつつメンバーに問いかける忍者。
簡単に言えば『見たまま。人間と
タブラ「いや別に」
ぷにっと萌え「右に同じ」
やまいこ「タブラさんは一番NPCの登場頻度が
タブラ「気にしたところでどうにもならないでしょう。あいつらを現実世界に召喚して養うとかできるわけもなし。出来たとしても化け物だし。外見が可愛いからって何かしなければならないんですか?」
餡ころ「……創作物の登場人物だと何かしなければならなくなる病気を発症するよ」
タブラ「大型モンスターを会社に連れて行けるわけないでしょ。連れて行けたとしても自分たち以外のギルドも同様ってことになる。そちらは無視していいの?」
NPCを作っているのは『アインズ・ウール・ゴウン』だけではない。
獣人系ギルド。天使系ギルドがあるのだから、彼らの事も議論に乗せなければ平等性が失われる。
ペロロン「うちのシャルティアはどうしようかな……。多くは捨てられた、になってるみたいだけど……。よくよく考えてください。サービスが終わるゲームのキャラクターですよ。持ち帰りを選びますかね?」
仲間
この調子で全員分書いていたら日が暮れてしまうし、カルネ村を発見する頃には全てが終わった後、ということも――
ご都合主義だとしてもストーリーを進めなければならないので何日も時間をかけているわけにはいかない。
探したいものは何日もかかるし、粘れば本気で一週間かかった、ということも実際にはあり得る事だ。それを無視するのは
たっち達としては折角晴天に恵まれた
たっち「あくまで原作通りであれば……、の話しだけど」
ウルベルト「平和のままだと我々の旅の目的が無くりますからね。何も起きないオバロでは……」
事件を熱望するのは不謹慎であることはウルベルトも理解している。しかし、それでも襲撃イベントが起きると分かっていて無視するのは面白くない。
行動の幅を増やすには地道にイベントを消化する以外に無いのだから。
タブラ「ある程度の見当はついてますからもうすぐですよ」
ぶくぶく「で、マーレの首を折っていいわけね?」
ペロロン「……どんだけ自分のNPCが嫌いなんだよ」
ぶくぶく「……だって、自我が芽生えるなんて思ってなかったもん。皆だって異世界転移を想定してキャラメイクした? しないよね?」
餡ころ「嫌がるなら好きになる設定にしておきなさいよ。……っていうのは無理か」
想定していない、または出来ないからこそ好き勝手にキャラクターの設定を書く。
こだわりがあるならまだしも適当だとぶくぶく茶釜のように困惑する事態になる。それは彼女一人だけの問題ではない。
ペロロン「今頃モモンガさんはアルベドのおっぱい揉みのイベントなんだろうな」
ぷにっと萌え「定番ではありますが、案外殺害イベントに移行しているかも」
蔦のモンスターが話題にした時、丁度タイミングよく――見計らったように――タブラにモモンガから連絡が入る。
内容はアルベドの処遇。しかし、探索に意識を集中していた為、適当な受け答えをしてしまい、途中で切られてしまう。
既にアルベドは自分の手から離れた存在だという認識を持っていたタブラにしてみれば興味を抱くものではなかった。
ぷにっと萌え「
タブラ「呼吸を必要としない種族にとっては造作もない事です」
ペロロン「アルベドが死んだら、どうなるんだっけ?」
タブラ「別に。どうもなりませんよ。復活費用が気になる程度です」
表情の変化の無い
ぷにっと萌え「NPCは独自の復活方法がありますから、レベルダウンとか気にしなくていいんですけどね」
やまいこ「アンデッドもアンデッドとして復活できる……。普通に考えておかしいよね」
餡ころ「
ペロロン「姉貴はアウラ達を大事にしてあげなよ。
ギルドメンバーの近くでは今も作業に従事しているシモベやNPCが居る。その近くでかなり物騒な話題をしている事にペロロンチーノは気にかけていた。しかし、恐怖心は覚えず、平静とした気持ちのまま。
ウルベルト「……メンバーが居るとNPC達はほんと喋りませんよね」
ペロロン「単に我々がセリフの機会を奪っているだけですよ。あいつらはあいつらで何かしら喋っているようです。……会話しているのに興味を示さないこちら側の方が凄くない?」
ベルリバー「語り合うほどの話題があるわけも無し」
やまいこ「つい先日まで一緒に居たわけだし、新しい発見とかあるものなの?」
ペロロン「いやいや。我々は何年も彼らに会ってなかったでしょう? 引退組も居るわけだし」
餡ころ「永遠にゲームで遊べるわけないじゃん。……言いたい事は理解できるけど」
ぷにっと萌え「……メンバーが揃っても喋りが中心でストーリーが進まないな。これじゃあ居ない方が効率的だよね」
ぶくぶく「でも、想像の中だけの私達ってかなり美化されているよね。実際はこんなもんよ」
タブラ「神話関係を適時長文でのべつ幕なし言っているらしいイメージがあるらしいけど、私はそこまで博識扱いなのか? 記憶力に自信がある設定は無かった筈だよ。好きな分野はついつい語りたくなるって意味なら……」
弐式炎雷「オバロで会話が少ないキャラは
ぶくぶく「後はテンパランスさんとフラットフットさん。側に居るけど無理に喋る必要性は無いよね。……ここまで一時間以上も経過したように感じるけど、まだ十分程度だから」
たっち「全員が喋り出すと延々と続いてしまう。ある程度は制限しないと」
何も喋らないキャラクターも居る。
地下に今も居るスーラータンやヘロヘロなど。
文字数的には二万字以内で。
それくらいのダイジェストさだと書籍を出している世の作家たちの苦労が水泡に帰すレベルである。
誰かに急かされたわけでもない。鏡を見つめるたっちもウルベルトもタブラに早くしろ、とは一言も言わなかった。
焦りが無いのは種族のお陰。異形種は人間の時とは違う機能を
ペロロン「……良く書かれる
ぶくぶく「そうだね。意図的に『じゃないですか』も書かないし。書くとすれば意識して書く」
たっち「他の作者と違う部分はそこだ。では、この作者の無意識で書く文とは何なのか」
やまいこ「言葉にするのは簡単だっ!」
餡ころ「と思ったっ!。または、とっ!」
獣王メコン川「乱用されてきた『だろう』に代わって使われ始めた『と言える』も増えて来たな」
ぶくぶく「粗探しはやめなさい」
ペロロン「他の創作だと『やめて差し上げろ』だよね。どこのセリフから盗用してきたんだか……」
ウルベルト「その『なんなのか』ですよ。後、誤字脱字扱いされる例の熟語……。それと大部分ですでに書かれている単語ですね。それは別に……」
弐式炎雷「そうでござったか」
武人建御雷「プシュー。俺……口から冷気とか出さないし……。シカシ、一向ニ事態ガ進マナイノハ如何トモシガタイナ。……片仮名表記ハ書キ難イ……、イヤ言イ難イ……」
ペロロン「そうでありんすね。へいへい、創造主の特権は便利でありんす。……やめようか。俺達は口調に特徴を付けるようなプレイスタイルじゃなかった気がする」
ぶくぶく「オバロでクセのある喋り方をするのはごく少数。あの
武人建御雷「じゃあやめます。みんなも標準語でいいな。セリフの前に名前が書いてあるから混乱はしないだろう」
ウルベルト「敬語が基本とはいえ……。今はもう自由に喋っていますよね。砕けた言い方というか……」
たっち「はっはっは。皆さん割と自由で頼もしいですね」
ペロロン「気が大きくなっているというか……。人間時代の気持ちがある筈なのに悲壮感は無いんだよね。
弐式炎雷「あー。そういうシチュエーションはありますよね。ナザリックの食料は優秀ですから切迫した状況ではないのが強みだから、ではないでしょうか?」
ウルベルト「炎雷さんは標準語だと違和感がありますね」
やまいこ「ボクっ子は私とユリだけみたい。それくらいは良いよね?」
餡ころ「わん」
たっち「脚本というか台本形式らしい書き方で安心しました。やはり大人数を扱う場合はこういう書き方じゃないと無理です」
セリフの羅列だけでは進展が分からない。だが、無駄なお喋りが続いているだけだから仕方が無いともいえなくもない。
一斉に喋る上で表現に困ることはセリフの重なりである。
アニメなどを視聴すれば分かる事だが、相手が喋り終わるまで大抵は待っている。
間延びした喋り方のキャラの場合は途中で遮らないとスケジュール的に厳しくなる。
名前・名前・名前のように一列に並べるのも芸が無い。後、多重括弧。
ぷにっと萌え「リアルタイムにアグレッシブなセリフの進行というのは文字の世界では無謀です。最終的には少人数での会話劇に落ち着くのが関の山」
たっち「……全員分の動きをいちいち書いていたら凄い分量になるんでしょうね」
タブラ「そりゃあなりますよ。後都合よく
ペロロン「ずっと喋りっぱなしだとストーリー進行が止まったままになりますから、どういうストーリーなのか読者には伝わらない」
こういう都合のいい衝突イベントを――意図的にも――起こせるのは見えない文字の世界ならでは。
獣王メコン川「いてーじゃねーか、ぶっ殺すぞ。……という仲違いイベントのフラグでも立てとく?」
ペロロン「……それは一先ず無しの方向で。あちこちで殴り合いが起きるとただのバトル小説になってしまう」
本筋を無視してトーナメントで時間稼ぎをするかの如く――
ここまでまだ一時間も経っていない。喋り続けていても意外と時間が経っていないことはよくある。
ぶくぶく「弟の翼は四枚だよ。上二枚、下二枚。顔は仮面で隠されているが猛禽類の
ペロロン「メコン川さんは今のところモザイク処理の姿だ。確定するまで……」
獣王メコン川「ヤダな……。確定した姿でストーリーに参加したい」
こういう時、読者の意見が欲しくなるが寄こしてくる人が全く居ない。かといってアンケートに答えてくれそうな気配も無い。
待てども待てども作者の裁量によって進まざるを得ないのが実情。
そろそろ
実のところ平地と樹木ばかりで変わり映えのしない風景が続いていた。旅人の姿は無く、モンスターの姿も映さない。
タブラ「……現実ってこんなもんだよな」
アニメは『放送枠』がある程度決められてしまうのでのんびりと異世界を散策する余裕を持つことが出来ない。
紙媒体は都合によれば結構な分量を増やすことができる。ただ、一定のページ数を超えると値段が割高になってしまう。それを我慢、または許容できれば立方体近くまで製本することは――物理的にも――可能である。
タブラ「……方向は合っている筈……」
ブルー・プラネット「地道な探索はいつだって時間がかかるものです」
獣王メコン川「階層移動だって一つずつなのに一気に上に出られると思っている読者が多そう。そうじゃねーから。原作をちゃんと読めよ」
立ち入り禁止に入れなければ説明に矛盾が生じる、と思われるが階段は含めていない。
回廊そのものは移動制限に引っかからない。第八階層とて守護するNPCが存在し、それらからの報告は原作でも受けている事が判明している。だから、矛盾はしていない。
読み込みが不十分なだけだ。
原作に書かれていないことは出来ない、というバカな理屈を持っている限りオバロを理解することは不可能である。
弐式炎雷「まさかうちのナーベラルは変身*7が一人分しか出来ない、なんて思っている読者が居たりしないよね?」
武人建御雷「居るわけねーだろ」
タブラ「……それより……なかなか見つからない。最悪、カルネ村が滅んでても怒らないでね」
たっち「怒りませんよ。私がやっても同じ結果だと思うので」
ウルベルト「死体が転がっててもいいです。そこは柔軟に……。村さえあればいいんで」
たっち「私としてはある程度生き証人が居てくれるとありがたいです」
ウルベルト「そうですね。全滅した後に向かったら責任を押し付けられそうですからね。……やはり生き残りが居るのがベストでしょうか? 最悪、何人か蘇生させてしまえばいい」
ぶくぶく「……無茶苦茶ね。でも、嫌いじゃないわ」
テンポ良く事態が
脚本の観点ではありてはいけないミスではある。だが、それをあえてすることで彼らが
運営はクソだ、しか言えない他の二次創作は全く
詳細な説明を求める。それが出来れなければオバロを理解したとは到底言える筈もない。
餡ころ「どうやら『海上都市編』は書かれないみたいよ」
ぷにっと萌え「……ふーん」
原作に出てこないストーリーなら何の興味も無い。少なくとも設定すらも、と付けば考えるだけ無駄な労力である。
全体像を全て公開する気のない原作者であれば仕方がないと諦めるしかないのだが、世の中の創作物の多くは全て解明されたものばかりではないのもまた事実――
ペロロン「あー、別に俺達鏡の前で待機していなくてもよかった。ちょっと散歩に出かけてもいい?」
ぶくぶく「子供じゃないんだから自分で判断しなさいよ」
ペロロン「……ついつい。俺達社会人設定を持っているのに子供じみた精神年齢にされているよね? 大人はそう簡単に叫ばないよ」
ぷにっと萌え「まして異形種である今は大抵の事に平静でいられるし、滅多に驚かない」
ウルベルト「内なる声ではどうなっているか……。絶対は無いけれど感じ方がぐっと減っているのは何となく……」
イエス、ロリータとか言わせて楽しいのか*8。月並みに溢れて王道だと言われても所詮は烏合の衆。それと『たっち・みー』の名前の由来をバカにし過ぎである。
間違っても叫ぶための言葉ではない*9。
たっち「……本名から名付けたのであれば自ずとどんな名前か想像できるでしょうに。別に触れさせないために名付けたわけでもない。よく考えてください*10」
通常の小説ではこういう説明は出来ない。メタ発言
いや、所詮は本筋の
たっち「設定*11に従うなら名前に相応しい種族になっています。それもまた読者の反応次第でどうとでもなるものですが……」
深読みが出来ない読者は置いておくとして、現行いつまでも会話文を続けるわけにはいかない。そろそろイベントを進めなければ単なる文字数稼ぎと大差が無くなってしまう。だが、それでもわざとらしいイベントの発生は許容できない。
何事も自然に。必要な時に起こりうる可能性として認識してもらわなければ――
ペロロン「バ~カ!」
大自然に向かって叫ぶ鳥人間。
それで事態が動けば誰も苦労はしない。
ぶくぶく「いいからあんたはさっさと近場を調査でもしてきなさい」
ペロロン「意味も無く超位魔法をぶっ放してみるのもありかな?」
餡ころ「平地を焦土に変えてもねー。大量のモンスターが蔓延っているならともかく」
居るには居る。
自分達こそが現場に蔓延る大量のモンスターだという事を無視しなければ。