「いやぁーよく寝たー!アリスちゃんありがとね!」
「えぇ。元気になったのなら、良かった」
はい。ボクは今能力の使い過ぎが原因でぶっ倒れたけど完全復活しております。髪の毛の色は治ってないけど。
「んにしても驚いたぜ!いきなりアリスの家に運び込まれてたんだからさ!」
「・・・ん?何故それ知ってんの?」
「いや〜。遊びに来たら既にお前が寝ててさ、すぐには気付かなかったけど2秒で気付いたぜ!」
ほえ〜。2秒で気付かれるとはボクも愛されてるね。絶対。
「うそつけ。私が虚だって教えなかったら気付かなかった癖に」
ゑ
「いやいやいや!流石にここまで髪の色とか質とか変わってたら誰も気付かねえって!」
酷い・・・まさか魔理沙ちゃんが嘘をつくだなんて・・・しかし髪の質に気付いたのはベリーグッド。
「そうだねー。前は割と綺麗な髪だったけど今はちょっと女の子らしくはないかな?」
「うーん・・・わからん!気にしたことはない!」
「ええ・・・一度も?」
「一度もだ!」
「「「ない」」」
なんとここでボクとアリスちゃんと霊夢ちゃんの3つのないが魔理沙ちゃんを襲撃。『ぐふっ』っていう声を最後にぶっ倒れました。
「・・・アレ?そう言えば霊夢ちゃんが見当たらないようn」
「上よ上!」
「ぬ?・・・ってうわあ!?」
なんということでしょう!上を見上げると霊夢ちゃんが縛り上げられた状態でプランプラン揺れてるじゃあありませんか!
「早く外しなさいよアリス!」
「旧友の貴女と言えど、病人がいる家の扉を大きな音を立てて叩き、入ってくるなり虚を出せと怒鳴るのは許されることではない」
「うう・・・そうだけど!」
「はいはーい。喧嘩しないよー」
取り敢えずヤバイ空気を吹っ飛ばすべく、アリスちゃんと霊夢ちゃんの間に入り込んだ。喧嘩は良くないからね。
「あ、そう言えば虚!お前の能力ってなんなんだ?」
ここで魔理沙ちゃんもすかさず話題を変える。ナイス魔理沙ちゃん。
「えーっとねー。ボクの能力は《何者でもない程度の能力》っていうんだよ。自分の概念を弄って想像できる限りの全てを操ることができるんだけど、使いすぎるとこうなっちゃうんだよね。」
そう言いながら真っ白な髪をワシャワシャする。
「成る程。だから色々と妙な気配がするわけね」
「え?気配?なんの?」
「色々とよ。単純なものから、人やら悪魔やら、たまに神も混じってるわね」
「ほえ〜」
因みに霊夢ちゃんと話すときは必ずお互い上を向く構図になるので結構シュールです。んにしても、結局霊夢ちゃんの言ってた色々ってのは何があったんだろう。まぁいいや。今はお喋りを楽しもう。うん。
次で紅霧異変です。多分。