《魔法の森内にて》
「おっす虚ー!遊びに来たぜー!」
「おー!魔理沙ちゃんじゃいか!どうぞどうぞ!」
はい。今ボクは絶賛魔理沙ちゃんとデート中でございます。しかも自宅で。因みにもう髪の色は白くない。寝たら治った。そんなことよりボクと魔理沙ちゃんは自宅(と言うより拠点?)でソファに座ってお喋りしてるわけです。最初は世間話に始まり、次に好きなものの話になり、今は何故か知らんが《霧の湖》とかいう場所に向かうことになってます。しつこいようだけど何故かは知らない。だって魔理沙ちゃんと話してるってだけで完全に舞い上がっちゃってたし。途中からどうやって会話で落としてやろうかとか考えてたし。
「よし!行くぞ虚!準備はいいか?良くなくても行くけどな!」
「確認する意味なくね?」
「細かいことは気にすんなよ!」
魔理沙ちゃんはそう言いながら外に出て、箒に乗る。すると不思議なことに箒が宙に浮き、魔理沙ちゃんがとんだ。見え、見え・・・ない・・・だと・・・!?
「ほら、ボケッとしてるとおいてくぞ?」
「うえ?あー、どうしても行くんね」
ボクも負けじと能力使って羽根を生やす。今回は悪魔の羽根ではなく、飛行特化のハーピーの羽根。全体的に虹色で、キラキラしてる。あとめっちゃゴワゴワしてる。触ったらわかる。速いやつや。
「んじゃ、行くよー」
「おう!」
取り敢えず魔理沙ちゃんに軽く合図すると、ボクは羽根に力を込めた・・・うん。それだけしかしてない。その筈なのに、一気に急加速し、一瞬で魔法の森を抜け、よくわからん巨大な水溜りと、悪趣味な洋館の前についた。
「うおおお!?」
これにはボクも焦って着地。危ねえ危ねえ。
「おーい!虚ー!」
「お、おーい!魔理沙ちゃーん!」
よかった。魔理沙ちゃんついてきてくれた。さて、この展開は確実になんか起こる。魔理沙ちゃんが箒から落ちるとか、羽根が暴走して魔理沙ちゃんとハグする感じになったりとか。でも、流石に突然空から赤い霧が出てくるとは思わなかったよ。
「・・・はへえ?」
「おお?なんじゃこりゃ?」
「なんかあっちから出てきたような気がする」
ボクが指差すと、そこには悪趣味な洋館。魔王?魔王でも住んでんのこの建物?
「おお!此処だよ此処!私が来たかった場所だ!」
「え・・・何しに?」
「魔道書を借りにだ!」
「ほえ〜」
成る程。確かにこういう建物に未知のスクロールとかありそう。でも入りたくはない。何されるかわかんないし。もしかしたら魔王に拉致られてあんなことやそんなことをされちゃうかもしれない。が、そこが燃える。
「よし。ボクもついてくよ」
「お前ならそう言うと思ったぜ!」
この時、ボクはまだ知らなかった。あんな面倒なことに首を突っ込むことになるとは。
はい。やはり1日でも書かないと文章力が低下するようです。ヤバイ。