《霧の湖周辺にて》
「さーて、入り口何処かなーっと」
「うーん。広すぎてわかんねえな」
はい。現在ボクは魔理沙ちゃんと共に悪趣味な洋館へ潜入しようとしてる真っ最中でございます。理由?ボクの場合は暇つぶしかな。魔理沙ちゃんと一緒に居る為ってのもあるけど。そんなことよりだ。その辺を歩いていると門っぽいのを発見した。黒い鉄製の格子状のやつ。もうなにからなにまで悪趣味だなこの洋館。
「なぁなぁ虚。アイツ起こしてきてくれよ。寝てるアイツ」
「んえ?」
魔理沙ちゃんが指差した先にはなんとチャイナドレスを身に纏った美少女。しかも紫さんと同じ、もしくはそれ以上にデカイ。
「ほああ・・・」
「目がヤバイぞ虚」
「うお!?そうだった?んまあいいや。どうやって起こす?普通に眠りから醒めさせられるけど」
「うーん・・・あ、そうだ!私達をめっちゃ強い奴って思わせてから起こそうぜ!」
「えげつな・・・まあいいよ。ほれほれ起きれー」
ボクが能力を使いながらチャイナドレスの子をつつくと、青い顔して目覚めた。ヤバイ、Sに目覚めそう。
「きゃああ!?あ、アレ?貴女達は・・・?」
お、いい感じに記憶が混乱してる。ちょっとからかってやるか。軽く目力入れて、声低くして・・・
「悪夢(ゆめ)の中から這い上がってきたのさ。キミを食べる為にね・・・ジュルリ」
最後に舌舐めずりまで入れてやった。これでさすがに怯えて逃げるだろう。泣いたら、ゴメン。
「・・・」
「アレ?動かない」
「多分気絶してんじゃないのか?」
アラー↑ まさかの気絶ですよ。そんなに怖かったか。
「まあいいや。行こうぜ」
「せやなー」
まぁ、気絶しちゃった子を気にもせず進んでいくわけだけどね。その先の扉とか普通に開いたし。
「あ、そうだ魔理沙ちゃん」
「ん?」
「さっきのボクって気絶するぐらい怖かったかな?」
「あー・・・結構ヤバかった。私まで怖くて足震えちまったよ」
「そっかー。んじゃ次はもうちょい怖くないヤツにしよっと」
「ゑ」
一瞬の沈黙。
「まさか・・・見たい?」
「うん」
うわあ好奇心って怖いね。でもなぁ、はっきり言ってアレ以上に怖くないヤツってないんだよね。まぁ、魔理沙ちゃんの期待に応えないわけにもいかないので、取り敢えず1レベル上がったヤツをやることにした。
「んじゃ行くよー」
「お、おう!いつでもこい!」
「キミ、美味しそうだね・・・細い腕に脂がのってて、お腹にはいっぱい内臓が詰まってて・・・食べt」
「わーわーわー!もういい!マジで!」
ここで魔理沙ちゃんから全力拒否。ちょっと涙目だし相当怖かったらしい。しかもその場に座りこんじゃってるし。
「ごめんね魔理沙ちゃん。まさかそんな怖いとは」
「お、お前ちょっとは加減ってものを覚えろよ!」
「ごめんってば。ほら、手貸して」
「お、おう」
魔理沙ちゃんの手を握って軽々と全身を持ち上げる。やっぱりお姫様抱っこで。
美鈴開始数秒で気絶