《紅魔館内にて》
「うーん??」
はい。ボクは例によって例の如く迷子になってます。さっきメイドの人に聞こうとしたけど失神してたし、聞くあてもないです。なんちゅー理不尽じゃ。とかなんとか行ってる間にも進んでるんだけど、こういう建物ってほぼ同じ景色が続くから余計に迷うんだよね。
「・・・ん?」
ここで謎のちっこい人形の生物を確認。羽根生えてるし多分妖精かな?妖精って大抵優しいイメージあるから案外マップとかくれたりして・・・よし。そうと決まれば早速交渉タイムです。
「ねえねえそこの妖精さん」
「ん?なんだおまえ?しんにゅーしゃか?」
「違う違う。道に迷っちゃっただけだよ。と、言うわけで見取り図的なヤツない?」
「んー?まあいいやつっぽいし、みとりずってやつかはわかんないけどこれあげる!」
妖精さんはそう言いながら紙切れを渡してきた。なんじゃらほいと思って見たら見取り図だった。やったぜ。
「ありがとう!じゃあボクは帰るから(大嘘)、頑張ってねー」
「おーうー!」
この前倒したメイド長さんと違って妖精さんは可愛く手を振りながら見送ってくれた。いやぁ、メイド長さんも可愛かったけどさ。ナイフ使うわ時間止めるわで余裕なかったから瞬殺しちゃったからさ。あんまり良いイメージないんだよね。それはさておき、ボクは持ってる図を確認する。んで、図によるとこの先に地下室とか言うのがあり、立ち入り禁止なんだそうな。じゃあ行くしかないね。勿論移動はバッサリカット。
「ふい〜」
階段クッソ長かったです。正直辛かったです。そんなことは置いといて、今ボクはその地下室のドアの目の前にいるわけだけども、どっからどう見ても普通のドアなんだよね。まぁ流石にここで無警戒に突っ込むのは愚の骨頂だから能力使って索敵じゃ。
【何者でもない程度の能力】
さてさて、能力使って目にサーマルスコープ機能つけたことだし、覗いてみましょう。取り敢えずドアに顔を密着させて目を見開く。するとそこには、なんと、まさかの、美少女がいた。美少女って言うよりは美幼女が正しいんじゃないかって思っちゃうほど外見が幼いし、こんな子を立ち入り禁止区域に置いておくのも心苦しいのでお持ち帰rゲフンゲフン保護するためにドアを開けた。
「・・・お姉さん、誰?」
「はじめまして、ボクは千夜住 虚。君は?」
「フラン・・・フランドール・スカーレット」
「フランちゃんか〜。いい名前。よし、ここにいても退屈だろうからどっか遊びに行こうよ?」
「え・・・?」
え?何言ってるんだこの人みたいな顔されたよ今?引きこもりなの?引きこもりなのかこの子は?
「因みににさ〜・・・なんでここに?」
「・・・お姉様に閉じ込められてるの。私の能力は危険だからって」
・・・うん。これ聞いちゃいけないヤツだったかも。でもまぁ今更引き返せもしないよね。
「・・・ふーん。まぁいいや。それでいいならそこにいなよ」
「え?」
「一生そのお姉様の言いなりになって生きるならそこにいなってこと。まぁ、そんなことになりたくないならボクは手を貸すよ?」
「・・・」
一瞬フランちゃんは泣きそうな顔を浮かべたけど、すぐに頭をブンブン振ってこっちまで駆けてきた。
「よし。君は今日から自由だ」
まぁ、生きてりゃ不自由あるけど、閉じ込められてるよりはマシだから嘘は言ってないよね?
そんなこんなで、フランちゃんがパーティに加わった。
パーティと聞くとどうしてもレイドボスの集団リンチ思い出す今日この頃。そう言えばpso2アプデ来ましたね。