《博麗神社周辺にて》
「霊夢ちゃーん!このお酒何処に置いとくー?」
「じゃあそこの台に置いといて。私は料理作っておくから」
「了解!」
どうもどうも虚です。今は霊夢ちゃんと宴会の準備をしてるところだね。え?なんで宴会かって?ボクもわかんないけど異変の後は皆で仲直りとかそういう意味でもあるんじゃないのかな?知らんけど。んにしてもこのお酒重いなー・・・灰徒に持ってもらおっと。
「灰徒ーこのお酒運んでー」
「はいよ」
うわあ優しい!あの灰徒が1発で言うこと聞いたよ!まぁあのボイスレコーダーがあるからだけど。
「隙アリィィィィ!!」
「ゑ」
いきなり灰徒がデザートイーグルでポケットぶち抜いてきました。怖い。
「・・・って!ボイスレコーダーが!」
「殺ったぜ。じゃあこの酒を運んで貰おうか」
この野郎卑怯な!超絶美少女のボクの持ち物を壊すだなんて!許せん!
「へーそっかそっかーそーゆーことするんだーふーん」
「スッゲェわざとらしいなオイ」
「ぬっふっふ・・・灰徒がそういうことするならー。ボクは灰徒の性癖を宴会の時に暴露しちゃうy」
「わかったよしゃあねえな」
どうだ参ったか。ボクに逆らうと不思議な力で(社会的に)死ぬことになるのだよ。とかなんとか言ってる内に宴会の準備が整ったらしいです。
「じゃあボクは皆を呼んでくるとするかな」
「ん?もう全員いるぞ?」
あら早い。異変に関わった人が勢ぞろい。あとよくわからん黒いショートヘアの羽根生えた美少女もいる。ん?なんかあの子新聞みたいなの持ってない?うわぁ新聞記者かぁ。しつこいタイプだなきっと。
「号外ー!号外ですよー!突然幻想郷に現れた二人の少年少女が我らが博麗神社の巫女と共に異変を解決し・・・」
・・・しつこい女の子確定だね★いや、決めつけたわけじゃないよ?でもあのテンションだもん。絶対絡まれたらヤバそうだって。
「あ!そこのお嬢さん!よかったら号外持っていきません?」
「うーん・・・今はちょっと」
「そう遠慮なさらずに!」
ほら面倒。もういいや。
【何者でもない程度の能力】
「気絶しちゃえ★【心理掌握】」
「あ・・・」
よし。鎮圧完了。じゃあボクも宴会に向かおっと。
「じゃあ、かんぱーい!」
「「「かんぱーい!」」」
いいよねこのカッチャーンっていうグラスの響き。聞くだけで雰囲気出るよね。もうそこからは騒ぎ倒した。メッチャ騒いだ。灰徒はどっか行ったけど気にせず騒ぎ倒した。霊夢ちゃんも気づいたらいなくなってたけど騒ぎ倒して、騒ぎまくって、全員疲れて、その日は全員気持ち良く眠れましたとさ。めでたしめでたし。
漸く紅霧異変が終わりましたね。長かった。非常に長かった。