東方影住録   作:ツメナシカワウソ

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テスト終わったドン!


第28話『迷宮突破』

《博麗神社周辺にて》

 

みなさんはじめまして。こうやってきちんと挨拶するのは初めてかな?由奈です。今は霊夢ちゃんを幻想郷で最強の存在にするって灰徒が言うから私も手伝ってるんだけど、彼ってすぐ調子に乗るんだよね。現に霊夢が『空ぐらい自由自在に飛べる』って言ったら空中に迷路形成して『この通りに最高速度で飛んでみろ』だってさ。そりゃ小回りは効いたほうが良いし、速いに越したことはないんだろうけど・・・何より完全に迷路の壁になってる弾幕の密度と威力が桁違いなんだよね。

 

「ねぇ灰徒。流石に特訓で死んじゃったらダメなんじゃない?」

 

「あァ?死なねぇ為に死ぬ気で特訓するんだよ。それにお前さんがすぐ復活させそうだしな」

 

「あはは・・・」

 

駄目だ。灰徒はこうなったら誰にも止められない。仕方ないから霊夢ちゃんにアドバイスしよっかな。優しめのやつ。灰徒は厳しい方を担当してくれてるみたいだし。

 

「ねえ霊夢ちゃん?」

 

「何?」

 

「霊夢ちゃんの能力って確か【空を飛ぶ程度の能力】だよね?」

 

「そうだけど」

 

「じゃあ、あの弾幕を飛んじゃえばいいんだよ」

 

「え・・・?あ、そっか」

 

よかった。何か思いついたみたい。灰徒の迷宮って結構ゴールまで時間かかるからそれまで持つかだけど。

 

「オイ!作戦会議は済んだか?」

 

「オッケーだよー」

 

「じゃあ・・・行くぞ」

 

迷宮がどんどん霊夢ちゃんに迫っていく。こうしてみると霊夢ちゃんが小さく見えるけど、錯覚だと思う。そうこうしているうちに、霊夢ちゃん目に見えない何かに包まれてるみたいに滑らかに、素早く迷宮を駆け抜ける。ボク()がやった時は30分もかかったのに、霊夢ちゃんは凄いや。やっぱり才能があるんだと思う。きっとそれを過信しすぎた結果なんだと思うんだ。この状況は。それと、不安な部分があるから先にそれを片付けておこう。

 

「ねぇ灰徒」

 

「なんだ」

 

「今回は迷宮を作り変えるのはナシね?」

 

「ハァ?なんでだ」

 

「流石に霊夢ちゃんの心が持たないよ」

 

「ヘッ。そうかい」

 

不安は除かれた。あとは君の努力次第だよ。頑張れ霊夢ちゃん。

 

 

ーーーーー数分後ーーーーー

 

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

「お疲れ様〜。はいお水。しっかり水分摂ってね〜」

 

「ありがとう・・・」

 

結果は2分。被弾はナシ。灰徒は不服そうな顔してたけど、やっぱり最初はこんなもんだよ。

 

「ほら。灰徒もちゃんと飲まないと干上がるよ?」

 

「はいはい。お前さんは俺の母親かってんだ」

 

「あはは・・・」

 

さて、次からは灰徒のターンか。彼スパルタでもあるから霊夢ちゃんが泣かないか心配だな・・・




テストが終わったのと同時にネタがすっぽ抜けました。どうしましょ。

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