《博麗神社にて》
ようお前さんら。灰徒だ。ついさっきまで由奈と霊夢を徹底的に強化するために特訓していたんだが、短時間で爆発的な強さをヤツは手に入れた。どうやら要領の良さと才能は十二分にあるらしい。逆にソレが原因で慢心してお遊びで満足していたんだろう。若しくは争い事は全てお遊びで解決する世界なのかココは?もしソウだとしたら相当平和ボケしてんな。まぁ、常に殺気立った世界よりかは幾らかマシだ。俺は確かに戦いや血は好きだが、毎日やってると飽きるんでね。それはさておき、今は神社で炬燵でリラックスしながら朝食代わりに蜜柑を頬張っている訳だが、さっきから訳わかんねえトコから変な視線を感じる。コレが虚の野郎が言ってた八雲とか言うヤツなのか?なら面白え。幻想郷の管理人とやらの実力を試す良い機会だ。だが、いつまでも異次元に引き篭もられてちゃラチが開かねえ。引き摺り出すか。ソウと決まりゃ話は早え。俺は背中からアノ忌々しい触手を生やし、ソイツで空間を裂いてやった。そしてそこに別の触手を突っ込んで中身を引っ張り出すと、女が出てきた。
「よう。人様の生活の様子を覗き見して楽しいか?管理人サンよ」
「・・・まさか、バレてたとは、思ってなかった、わ・・・」
傑作だなコリャ。俺の触手に巻かれて幻想郷の管理人サマが今にも気ぃ失いそうな顔してやがる。コノまま内臓破裂とかも楽しそうだが、神社を汚せば罰当たりになるからやめておこう。神なんざ幾らでも殺せるがな。ひとまず俺は触手を消し、女を降ろした・・・というより落とした。
「痛っ!?」
「ハハッ!ストーキングのツケが回ってきたんじゃねえのか?あ・・・あ?」
気が付くと俺の首には空間と空間の境目が触れていた。仮にコレで切られてもしたら俺の首から先は飛ぶな。やってくれるじゃねえか。
「何しにここへ来たの?千夜住 虚が絡んでいることには間違いなさそうだけど」
そう言うと思った。んにしても随分とご立腹だな。そこまでダメージを負うことが嫌いだったか。まぁいい。適当に挑発すればコウいうタイプは戦闘に持ってくだろう。ソウなりゃ俺の勝ちも同然だ。
「お前に話す必要性はないね。まぁ、俺に勝ったら教えてやらんでもない」
と言い終わらない内に俺の視界が一回転し、目の前に自分の身体が映った。コリャ首切られたな・・・許さん。
「幻想郷の敵意たりえる者はどんな者であっても排除する。ごめんなさいね?でも、貴方が悪いんだから」
ハッ。俺が完全に死んでると思ってやがる。まぁいい。如何に油断が命取りになるか教えてやるよ。俺は女が後ろを向いた隙を突いて首の断面から大量のパイルバンカーを射出した。本来は近接戦闘に使われる武器だが、俺なりのアレンジだ。そして見事に命中した。・・・いや、コイツ思ってたより弱くね?
「がは・・・!?」
「油断したなぁ幻想郷の管理人サンよぉ?首をぶった切ったのはいい判断だったが、どうせなら火口にでも沈めてみせろよ!まぁ、何があろうが俺は死なねえがな」
「貴方、一体何者!?」
「さぁな。俺にもわからん。詳しいことは千夜住に聞きな。アイツなら俺より良い答えを聞かせてくれるだろうよ。あ、そうそう。俺はアンタの実力がドンぐらいなのか知りたかっただけだ。別にココをぶっ壊そうとなんざ思っちゃいないさ。じゃあな」
あぁ。一気に喋ったから息があんま出来ねえな。ソノ辺で水でも飲んで家に帰るとするか。アレは家というより基地だがな。