シャウターは既に西棟へとたどり着いていた。彼のその叫び声を聞いた囚人やエイリアンたちは、まるで彼に魅入られたかのように彼の仲間へとなっていく。
「ドクターだ。ドクターを始末しなければ」
そう呟きながら、だんだんと先へ進んでいく。
「シャウターの目的は何だ? 混乱に陥れるためか?」
ドクターは管制塔の中、ひたすら思考を巡らせ続けていた。
「いや違う。だとすると何だ? 僕に……接触したから覚醒した? でもそうだとして……」
モニターにはシャウターの様子が映っている。だんだんと仲間を増やしながら西棟を歩いている。
「ヤツはただ歩きながら仲間を集めているわけじゃない。何か目的があるはずだ」
「それこそ、脱獄とか?」
メディが言った。
「ただの脱獄をここまでスケール大きくやるか?」
「混乱に乗じて脱獄するのかもしれない」
クナンが言った。
「にしては、仲間を増やし過ぎだ。目立ってる。……待て、彼はどこに向かってる?」
ドクターはシャウターの動きに注目した。彼がどこを目指しているのか。それに疑問を抱いた。
「脱出、ではないのか?」
「いいや脱出するなら東棟を目指すはずだ。けどヤツらは西棟を今歩いてる。遠回りだ」
脱出用の船があるのは東棟。西棟には何もない。
「ここは宇宙一の刑務所。だが裏を返せば様々な犯罪者や怪物が集まっている場所と言える。もしヤツの目的が、最悪の犯罪者を解き放つことだったら?」
「最悪の犯罪者……?」
「何でもいい、ここに収監されている危険なエイリアンや怪物を教えてくれ!」
それを聞いてメディたちは考えを巡らせる。ここに収容されている怪物……
「スリジーン、ステンザ、ヴァシュタナラーダ、モルフォース、シコラックス、ソンターラン、サイレンス、スコヴォックス・ブリッツァー、ザイゴン……」
様々な名前が上がる。その中にはドクターが知っているものも。
「スコヴォックス・ブリッツァー? なんでここにいるんだ」
「宇宙で彷徨ってた個体を見つけまして」
「わざわざ拾う奴があるか? ……まぁいい、少なくとも今の中にとんでもない怪物はいないな。少なくとも単体や数体で凶悪なことができるほど危険じゃない」
ドクターは椅子にもたれかかる。推測は当たっていなかったようだ。
「しかし、ある“怪物”が……一体だけいます」
メディは口をもう一度開いた。しかしそれを言った途端に彼女は後悔した。
「それは何だ?」
「しかし、最重要機密事項です。一部の方しか知りません。とても危険ですので」
「今はそれ以上に危険な状態だ。 一体何がいるって言うんだ?」
メディはゆっくりと息を吸ってから答えた。
「管制塔の地下深く、最も厳重なセキュリティの中にそれが居ます」
「だから何がいるんだ」
「……ダーレクです」
それを聞き、ドクターは目を丸くして驚いた。
「ダーレクが? それって……完全体のダーレク?」
「ええ、死にかけでもない、完全なダーレクです」
「どうやって捕まえた?」
「とある戦争で一体だけ捕縛しました。それを管制塔地下の最も高いセキュリティで保護しています」
ドクターは思い悩むように、手で顔を覆い隠した。
「もしダーレクが奴の手に渡れば最悪の事態だ。宇宙最悪の怪物、それを武器にするつもりだ!」
「だがダーレクは自分以外の種族を全て殺そうとする。シャウターであっても例外ではないのでは?」
リーダーの男は思った。むしろ反撃されて殺される可能性がある。
「シャウターは存在が不確定だ。ダーレクの攻撃が通用するかは分からない。もし奴の狙いがダーレクだとしたら、すぐに止めないと!」
ドクターは管制塔を出て北棟へと出ていく。メディもそれを追いかけていく。
「あらゆるセキュリティはシャウターの前では無力だ」
「しかしダーレクのためのセキュリティは別軸です。ですからまだ破られていないはず」
「遠くならともかく、近づけば破られるかもしれない。相手はハイ・デッドロックシールを破るような奴だ」
「それで、どうするのです? 何の策も無しに出てきたわけではないでしょう?」
「ああもちろん。メディ、署長ならここのあらゆるシステムを理解しているはずだ」
「ええもちろん」
「北棟が落ちたらもっと最悪な事態になる。そこでだ、この刑務所の全システムをシャットダウンにしてほしい」
「何ですって?」
「こんな大きな刑務所とはいえ、全体の電源を落とせる機能はあるはずだ。全システムをシャットダウンしてほしい」
その言葉にメディは口を大きく開けて驚いた。
「そんなことできない! そんなことしたら、北棟の牢屋も全て解放されてしまう! 隔壁だって……」
「そのリスクはある。だがやらなきゃこれ以上自体が悪化する。それにシャットダウンすればシャウターの動きを止められるかも」
「動きを止められる……?」
「これは推測だけど、シャウターの能力はあらゆるシステムに入り込むことができる能力だ。だがそれは起動中のシステムに限る」
ドクターは近くのモニターでストームケージ全体の地図を表示させる。
「管制塔も含めて全てのシステムが今オンになってる。つまりヤツにとっては自由に動かせる遊び道具ってわけだ。でも全てオフにすれば……」
ドクターは画面に刑務所内全てのシステムをシャットダウンさせた状態の図を表示させた。
「遊び道具はすべてなくなる。そうなるとシャウターは何もできない。ダーレクの檻が別システムなら、シャットダウンで逃げ出す危険性は無いはずだ」
「けど人を操る能力がある。それに北棟以外の囚人は全て脱獄しています」
「そこがネックだな。システムとは関係無い部分だ。けどシャウターは間違いなく全てシャットダウンすれば混乱するはずだ。その一瞬で洗脳が解けるはず。その隙に、こちら側がヤツを捕まえる。銀で出来たロープはある?」
「ええ、管制塔にあります」
「なら僕がそれを取って来る。しかし脱獄した囚人はどうすれば……」
「囚人たちにつけているID、あれは各牢屋とリンクしています。なんとかシャウターを無効化できれば、署長権限でそれを起動して、囚人たちを牢屋に引き戻すことができるのですが」
「良い案だ! まずはシャウターの無効化からだな、システムは管制塔?」
「ダーレクの檻の近くにあります」
「ならシステムのシャットダウンは君に頼んだ!」
そう言うと、ドクターは管制塔の中へと戻っていく。
「全く、人遣いの荒い人ね」
メディはそう呟き、彼の言った通りシステムシャットダウンのため地下を目指して歩いていく。
「まったく、オーグの奴は一体どこに消えたの?」
北棟、オーグの双子の妹であるアーグ・ビア・フォッチ・ディラッカ・シータ・スリジーンは突然消えた兄を探し続けていた。
「まったく……まぁいいわ。一人でも狩りはできるもの」
手の爪を尖らせ、狩りの準備をする。
「あそこに……“ちょうどいい”のがいるし」
東棟、華とジェーンは二人の看守と共に逃げていた。
「二人は先へ! 行け!」
男性の看守に言われ、二人は先へ進んでいく。
「ここよ! ここを左に曲がれば船着き場に着く! 既に船は来てるわ!」
看守の女性に案内され、そのまま言われた通りの場所に進もうとする。
「ちょっと待って、船着き場はこっちじゃなかったような気が……」
ジェーンは少し疑問を抱いた。左ではなく、右だったような……
「いいえ、左よ」
女性は真顔でこちらを見つめる。
「早く、行って」
「は、はい……」
凄まれ、華とジェーンはそのまま左の道を向かう。
「いい獲物がいるな」
銃を撃ちながら華とジェーンを逃す二人の前に、奇妙な男が現れる。
「何者だ?」
銃を向けると、その男は微笑みながら近づいてくる。
「私はステンザの戦士、ディア・グル。肩慣らしに狩りをしにきた」
青い肌に、白い歯をいくつもつけている奇妙な見た目のその男は拾って来たのか、銃を手に二人に向かっていく。
「ステンザか。そういえば東棟に居たと聞いた」
「さぁ、どちらが先に殺されたい?」
ディア・グルは二人を交互に指をさしている。
「ふん、グルグルだかなんだか知らないがくだらん名前だ。我々の“名前”の方が優れている」
「ディア・グルだ。獲物の名前になど興味は無い。人間ということだけ知れればいい」
ディア・グルは二人に襲い掛かるが、軽々しく攻撃を避けられてしまう。
「悪いが“狩り”は我々のものだ。貴様に獲物は渡さない。特にドクターはな」
そう言うと、男は銃を捨てた。そして自らの額に手を載せる。
「それに“人間”ではない」
「何だと?」
ディア・グルがそう聞くと、男は答えずにゆっくりとその頭に取り付けられたファスナーを外し、その隙間から青い光が放たれ、辺り一面はそれに包まれる。
「我々は……」
管制塔、ドクターは銀で出来たロープをようやく見つけた。
「よし! これであとは刑務所全体がシャットダウンされれば……」
「ドクター! ドクター来てください!」
ドクターの前に青ざめた顔のクナンが現れた。
「今度はどうした!?」
「北棟が……破られました!」
ドクターはそれを聞いてモニターへと急ぐ。確かに既に北棟の全ての檻が破られている。
「なんてことだ……急がないと」
ドクターはそのまま作戦へと戻ろうとする。しかし、男はそれを止めようとする。
「いいえ……全ての棟が陥落しました。もう我々には手が残されていません」
「何を言ってる!? この作戦が成功すれば囚人たちを牢屋に戻せる! 既に死んだ人は戻せないが、これ以上の被害の拡大は防げる」
「いいえ、もう手遅れよドクター」
ドクターの後ろにはメディが立っていた。
「メディ! ここで何してるんだ? 早くシステムのシャットダウンを……」
「ストームケージの緊急ケースオメガ、全棟の囚人が全て脱獄、もしくはその危険がある場合、ここを放棄する」
クナンは淡々とそれを告げた。
「そんなこと知るか! じゃあこのまま逃げるつもりか!?」
「ええ、その通りよ」
メディは先ほどと打って変わって冷たく彼に伝える。
「どうしたんだメディ」
「北棟からたくさんの囚人が出るのを見た。もう何もできない」
「諦めるなよ! まだ可能性は残されてる! それは少ないかもしれないけど、やる価値は……」
「これは決まりです。ここを放棄して今管制塔にいる我々は逃げます」
リーダーの男とメディは引き下がる様子が無かった。ドクターは腹に上がって来る怒りを抑えながら、ゆっくりと言葉を続ける。
「……分かった。逃げるのは構わない。けど華も一緒に逃げる」
ドクターは真剣な眼差しでリーダーの男を見つめる。
「このケースでは、管制塔以外の者は全て見捨てるという決まりになっています。彼女は今、ここには居ない」
「……何だと?」
「全て決まりなのよドクター」
ドクターはそれを聞いて何かを諦めたようだった。そう、逃げることをだ。
「だったら僕は残る! 華の元へ行く! そしてこの脱獄を解決して……」
「ダメよ」
そう言うと、メディは懐から注射器を取り出し、ドクターの首に刺した。そして中の薬剤を注入する。
「あっ……! 何、する、んだ……ッ」
「タイムロードにも効く麻酔よ。あなたは重要。だからここに残すわけにはいかない」
ドクターはそのまま気を失ってしまい、その場に倒れ込んでしまう。
「管制塔には緊急用の船がある。ドクターを連れて全員それに乗れ!」
クナンが命令すると、管制塔に居た全ての人は脱出の順位を始めた。
「署長、もちろんあなたも」
「ええ、もちろん私も……」
ブッ。その音がわずかな静寂の中に響いた。
「署長、こんな状況でオナラなんて」
「生理現象よ、仕方ないでしょ?」
気を失ったドクターを連れ、管制塔にある船の中に全員が乗り込む。
「まさかこんな事態になるとはな」
「仕方ないわ。完璧な刑務所なんて存在しないということね」
ドクターを連れたストームケージから逃れる船は、今出発してしまった。
「ねぇ、ここどう見ても船着き場じゃないよね……っていうか、船も何もない、ただのガラクタ置き場」
華とジェーンはさきほどの女性の言うままに先に進んだが、そこには何も無かった。あるのは古ぼけた宇宙のがらくただけだ。
「まさかこれで船を作れって、そういうわけじゃないよね?」
「やっぱり船は右の道だったんだ。きっと勘違いですよ」
ジェーンは華を連れて道を戻ろうとするが、そこに看守の女性が現れる。
「あらごめんなさい、どうやら道を間違えてしまってたみたいだわ」
「心配ありませんよ。戻ればすぐに済む話です」
ジェーンはそのまま彼女の横を通ろうとするが、彼女は何故か通そうとしない。
「どういうつもりですか?」
「どういうつもりって……あなたたちをここに閉じ込めるために決まってるじゃない」
女性はさきほどとは違い、不敵な笑みを浮かべる。
「どういう、こと? 私たちを罠に嵌めたってこと?」
華は彼女に聞く。
「察しがいい女の子ね。そう、罠にかけたのよ」
「一体……何のために?」
それを聞かれ、女性は大きな声で笑いだす。
「ドクターよ、ドクター! あの憎いドクターへの復讐よ! さぞ悔しく、怒るでしょうね、大切なあなたの“首”が目の前に現れたら!」
「私の、首……?」
「ええそう! あなたの首をもぎ取ってドクターにプレゼントするの。それが私たち“家族”のできる最大の復讐!」
「家族……?」
突然わけのわからない言葉に華は戸惑っている。
「そういえば不思議に思ったんだ。なんで東棟にあなたたち“だけ”しか居なかったのか」
「他のガリガリな連中はバラバラにしたのよ。それで箱とか棚に詰め込んだの。あなたたちは気づかなかったようね」
女性は笑いながら残酷なその行為を語っている。華はひどく怯えている。
「どういう、こと……? どうしてそんなことするの!? あなたたち看守なんでしょ!?」
「看守? ええそうね、そんなところ……けど仮の姿よ……ってアラ」
ブブブッ、女性は突然オナラをした。
「あらごめんなさい! 圧縮装置が古くて、即席で皮を作ったものだからあまり質が良くないの……」
「おい、まだ殺してなかったのか?」
今度は奥からあの看守の男が現れる。
「恐怖に怯えた匂いで殺すのが一番好きなの。アンタも分かるでしょ?」
「なんだそんなことか。けどもう十分だ。とっとと殺そう」
そう言うと、二人は額に手を伸ばして髪をかき上げた。そこにあるのはファスナーだった。それに手をかけ、ゆっくりと額を開いていく。そこからは青い光が放たれる。
「人間じゃない…… こいつら、何なの……!?」
「ウソだろ、まさか……」
ファスナーを開き切り、そこからこの刑務所で見たあの“怪物”が現れた。
「嘘でしょ……」
大きな緑の頭に、赤ん坊のような無垢な黒い瞳を輝かせる怪物……
「我々はスリジーン」
来ていた皮を脱ぎ捨て、そこから巨大な緑色の体を露わにした。そして巨大な爪を向け、二人に迫る。
「来るな……来るな……っ!」
ジェーンは手元にあったガラクタを投げるが、少し痛そうにするだけでほとんど効いていない。
「あらあら、恐怖におびえた子は意味の無いことをするのね」
「ドクター……! 助けて! ドクター!」
華は必死にドクターの名前を呼び続ける。
「ドクターは来ないさ。彼なら東棟だろ? たとえ聞こえていたとしてここまで来るのに数十分はかかる」
爪をカチカチと立てながら、二人の顔に手を近づける。
「頭は残しておくとして、どうやって殺す? 簡単に腹を一突きするか……」
「いいや、一気に頭を吹き飛ばそう。そっちの方が派手だ」
ルードとバンゴはそんな相談をしながら、爪で華の顔に触れる。
「助けて……ドクター……!」
「ドクター、ドクター! アイツだって殺すさ。お前を守れなかった怒りと憎しみと悔しさの中で死んでいく! ああ、素晴らしい! 素晴らしい!」
そしてルードとバンゴは大きく手を振りかざす。
「じゃあね、お嬢ちゃん」
華の頭が吹き飛ばされそうになる瞬間、二人のスリジーンは後ろから奇妙な液体をかけられた。
「一体何だこれは……なっ、お前なぜここに!?」
振り向いた先に居たのは彼の仲間、オーグだった。その手にはキッチンから取ってきたと思われる鍋を持っていた。
「何をしている。アーグと共に船を盗むんじゃなかったのか!?」
バンゴはオーグに激しく問い詰める。しかし彼は一切顔色を変えない。
「ところで今かけた液体、なんだと思う?」
オーグは二人に聞く。
「まさか、この匂いは……」
あたりに漂う酸っぱいニオイ。それが二人のスリジーンの体を覆い尽くしていた。
「酢だよ。ピクルスとかね。食堂まで行って取って来たんだ。これがスリジーンの弱点。体がカルシウムで出来てて、人体の皮を被るための圧縮のせいでさらに弱まってる。酢をかけられるとスリジーンは……」
「あっ」
その一言を残して、ルードとバーゴは爆散し、体の破片を辺り一面に飛び散らせた、死んだ。
「こうなる」
オーグは家族が飛び散ったというのに、意にも介していないようだ。
「な、なんだよ……なんで仲間を殺すんだよ!?」
ジェーンは今度は家族を殺したオーグに向かってガラクタを投げようとするが、華が制止させる。
「味方、なんでしょ? あなた……」
「味方!? どっからどう見ても仲間を殺したイカれ野郎……」
すると、オーグは突然憑き物が落ちたかのように腕を伸ばした。
「あーっ! ようやくだ、ようやく終わった! 全く六年間も……スリジーンの中だなんて!」
そう言うと、オーグは額の傷に手を伸ばした。それはさきほど見た額のファスナーと同じものだった。それが開かれると、青い光があたり一面を覆い尽くす。ジェーンと華は呆然としてその様子を見ていた。
スリジーンの“皮”を脱ぎ、そこから出てきたのは……
「僕はもう二度と! スリジーンの中になんて入らないからな! 臭いし、キモいし、2000年以上生きてきて、人生で一番最悪な六年間だった!」
「あんた、なんで……」
スリジーンの中から出てきた男。恐ろしいほど髭が生えているがその顔に見覚えはある。そう……
「やぁ久しぶり! 僕がドクターだ」
「あそこには僕の大事な友達がいるんだ。見殺しになんてできない!」
「アトラクシによって刑務所ごと星を焼き尽くします」
「となると、猶予はあと30分だな」
「どうしてそんなに髭が生えてるの? さっきまで生えてなかったし、どうしてここが焼かれるとかそういうことを知ってるの?」
「話すと長くなる」
「囚人の船が議会に来ました! 既に何人もこちらに向かっています!」
「私はそれを手に入れる。そして宇宙を支配する」
「六年間、僕はただボーッと考えていたわけじゃない。あらゆる可能性、あらゆる策を考えてた」
「抹殺せよ」
「破壊せよ」
「刑務所のセキュリティに侵入できるお前の力、その正体は……」
次回
GREAT JAILBREAK〈大脱獄〉