何でも屋アクロス   作:無課金系指揮官

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さて、コラボ回です。
サマシュ様の『傭兵日記』とのコラボとなります。
この作品は、ジャベリンという傭兵の日記といった感じで、彼のドタバタの日常が描かれているとても良い作品です!皆様も是非見て下さい!

どんな感じになるのでしょうか!?

では、ゆっくりしていってね!

今後コラボ回は※をつけます。


第二十五話:※マッチョ見ると、怯えます

ほのぼのした一日から、約一週間経ったある日の事である。

俺は満足げに、店番を今日のシフトであるウェルとテンコと共に行っている。

 

「店長、嬉しそうですね」

「それは昨日来たあの方々のせいですよ」

「あぁ...あれのおかげで、店長が半ば暴走して大変でしたね」

 

そうなのだ、昨日テンコと共に店番をしていたら強面のおっさんが5人来てな。全員がこの前来たジャベリンさんの部下らしく、ウェルを呼び出しておっさん達の相手を頼み銃の整備をほぼ12時間位通してやったのだ。勿論即日渡せた。

 

「暴走なんかしてないだろ?」

「「してました」」

 

あぁ、結構大変だったけどジャベリンさんのSCARクラスの損傷は,,,あぁ確かランスさんとパルチザンさんの武装があれより酷かったな。あの状況だと普通のメンテナンス員ならきっとキレれるんだろうな。なんせ機関部の9割が壊れていたり、そもそも銃が真っ二つだったりと、俺も一瞬昔の感じでキレかけてしまったよ。

 

「でも、普通に修理しただけだぜ?」

「「はぁ」」

 

最後にやっぱりスカウト受けたけど。そんなにあれなのか?前にいたPMCじゃあ結構不評だったんだよな。そんな事を思いつつ、話していると電話がなった。俺がその電話を取る。

 

「はい、アイテムショップアクロスです」

《あぁ。君が店長かね?》

 

そこから流れてきた声は、何か迫力のある声であった。

 

「はい、そうですが。お名前は?」

《そう言えば名乗っていなかったな。私の名前は、ジョン・マーカスと言う》

 

ジョン・マーカス?そう言えばこの前ジャベリンさんから貰ったPMCのトップがそんな名前だったな。

 

「『武器庫』の社長さんでしたか」

《少々依頼をしたくてな》

 

何かイヤーな気配がビンビンするな。

 

「内容を伺わないと、出来るか分かりませんね」

《では、今そちらに向かっているから、少し話さないか?》

 

俺はチラッとウェルとテンコの方を見る。俺の顔で何となく察したのか準備を始めてくれた。

 

「分かりました。ならお待ちしております」

《ではな》

 

通話が切れる。俺が受話器を置くと同時にウェルが話しかけてくる。

 

「ジョン・マーカス。正真正銘の化け物ですか」

「有名だよな」

「ですね。多分護衛も来るでしょうし、こちらも準備をしなければ」

 

頼むと俺はテンコにそう言う。なんか嫌な気が拭いきれないな、この感じは面倒事に巻き込まれる時に感じる奴だ。

 

「はぁ...」

 

俺が付いた溜息、いつもは誰かにこれで弄られるが今日はなにも起きずに消えていった。

 

 

あれから暫くして、一つの車が店前に到着した。俺は一応店前にて待機していた。中から出てきた男性はスーツ姿であれどその上からでも見えるほどガタイが良かった。因みに護衛は3人いた。

 

「始めまして、マーカス社長。店長です」

「あぁ初めまして、店長」

 

握手をする。手はうんこれは凄く戦闘出来る人の手だな。

 

「立ち話は何ですし、どうぞ」

「あぁ。あとそんなに硬くならなくても良いぞ」

 

そう社長は言うが、そんな事出来るかぁ!?

俺は店内に入り、一応お客対応用の椅子に誘導する。護衛の方々は2人残った様だけど、店先に居座るんだそうか?と思っていたら車が走り去って行く音が聞こえた。

 

「済まないね。できれば君の店員に、もう少し警戒を解くように言ってくれるとありがたいな」

「すみませんね。貴方みたいな強い方が来るとは予想外だったようで、申し訳ございません」

 

俺はそう言って頭を下げる。彼は若干苦笑いをしていた。

 

「別にとって食おうと思っていないさ」

「あはは...それでは本題に入りましょうか」

 

気を一応引き締めて俺は社長に言う。彼は少し眉を動かしたが懐から紙を出してきた。それを見ると何かの戦闘データか?

 

「これは、我らの槍部隊の面々が君にメンテを受ける前の射撃制度等のデータだ」

「これは見てはダメなものでは?」

 

そう言うと彼はフッと笑ったのちに口を開く。

 

「そうだな。それでこれが受けた後の物だ」

「...ん?」

 

何かメッチャ上がっている!?この上がり幅を人間で見れるなんてあの人たちどれだけ...そう思っていると彼が満足そうに書類を回収した。

 

「効果的にはそれぞれ違いはあれど、5%~10%上がっている」

「成程。何か秘密が無いのかを探りに来たと、そう言うわけですね?」

「あぁ、出来ればメンテ室を見せて貰いたい」

 

その言葉を間近で聞いていたリズが目で訴えかけてきた。俺はそれを敢えて無視して話を続ける。

 

「部下思いの良い社長さんですね。条件付きならお見せしましょう」

「良いだろう。何が条件だ?」

 

即答する彼に俺は条件を言う。

 

「まずは、この中の事は秘密にしてください。次に入るときは私と二人でも良いですか?」

「あぁ良いぞ」

 

じゃあ、行くか。リズがメッチャ睨んできているけど無視して俺は店長を連れてメンテ室に入った。

 

「ふむ..若干散らかっているが、特に危険なものは無いな」

「一応メンテナンス員としてのプライドはありますから、違法整備用具は使用してませんよ」

 

社長が暫く辺りを見回して、色々と確認したのちに言ってきたので、そう返した。すると彼は振り向きこう言ってきた。

 

「そこは気にしていない。君の声を聴いた時からね」

「??」

 

首を傾げるとそれと同時に彼は口を開いた。

 

「こう言えば良いかな?『日本の鬼車長(Japanese Demon tank leader)』殿?」

「?何を...」

 

マジでなんだか分からないので聞こうとしたら、彼はそれに被せて口を開いた。

 

「第三次世界大戦の時旧日本領にて、とある90式戦車に救われたのだ」

「はぁ、あの時の隊長さんでしたか」カチッ

 

俺は腰に付けていたジャマーを起動しながら、口を開く。自身で思った以上に冷たい声音になっていた。彼は一瞬目に見えて驚いた。

 

「私は恩知らずにはならない主義でね。今回も武器は持っていないさ」

「心配しなくても噂通りに戦闘能力皆無なんで気にしないで良いですよ。貴方なら私位その肉体があれば殺せます」

 

そう返すと彼は苦笑いをした。

 

「それはそうと、君があの車長ならば余計にこの言葉を言いたいな」

「あっ結構です」

 

先手を打って断っておく。すると彼は見るからに落ち込んだ。

 

「身の安全を取るなら強いPMCに身を寄せるのは良い事だと思うがね」

「私の情報網を甘く見ないで下さいね?『武器庫』は今結構ホットな話題で警戒されているじゃないですか」

 

そう言うと、彼は溜息を吐いた。

 

「目の前に『日本の鬼車長(Japanese Demon tank leader)』が居るのにスカウト出来ないとは」

「さっきから言ってるその変な呼び名は私の事ですか?」

 

一応聞いてみると、彼はそうだと言った。それ以外に聞くと、『戦車に乗る妖精( Fairy riding a tank)』とも呼ばれていたらしい。何でさ。

 

「あぁ、私が持っていた部隊だけではなく正規軍内では有名だよ」

「そうですか....」

 

そんなに有名なのか、あの長い一日しか接していないはずなのに。そんな事もあるのでしょうね。

 

「この事は店員には話さないで下さい。もし話したら」

「もし話したら?」

 

彼に向かって満面の笑みを見せ私はこう言った。

 

「地獄の果てまで追って、貴方に榴弾をぶち込んであげますよ♪」

「ヒェッ...分かったこれは墓場まで持って行く」

 

ならばよし。と私はそう言って彼の目のにジャマーを見せ、彼がそれを注目したのを確認したのちにスイッチを押してオフにした。

 

「それで、何か質問等はありますでしょうか?」

「い、いや何もないぞ」

 

彼は完全に驚いていたが、それを無視して俺は出口の方を向いてこう言った。

 

「では、出ましょうか」

「そうだな」

 

 

あぁ、久々にあのスイッチが入った気がするな。俺はそう思いつつ社長と共にメンテ室を後にした。店内に戻りもとの席に座り話し合いを続ける。

 

「では依頼についてなのだが、これが依頼書だ」

「.....えぇ」

 

俺は渡された書類を見る。そこにはこう書かれていた

ーストライキ中だったガンスミスの作業場改装についてのアドバイザーー

詳しく話を聞いてみるとどうやら休みなしで働かせていたようだ。そこで会議にてその改善案等の話し合いをしたいのだが技術顧問も相手側らしく、こちらにそう言った事に詳しい人間が居ないそうだ。

 

「それを、お..わたしに技術面での補助が欲しいという事ですか?」

「そうだ。報酬はキチンと出そう。そこに書いてある通りではあるがな」

 

説明するだけなのに、こんなに貰っていいのだろうか?

 

「あの、説明するだけでこれは貰いすぎです」

「結構長い期間だから、これ位は普通だろう。君程の修理士ならばな」

 

ん~どうしようかな。一応護衛は帰りもくれるみたいだし、あと一応一人連れて行って良いみたいだしな。

 

「受けましょう」

「そうか...!それは有難い」

「では準備してまいりますので少々お待ちください」

 

じゃあ、ウェルに伝えて一応一週間分の泊り用具を持って出発だ!と思い立ち上がったのと同時にプライベートエリアから本人が紅茶を持って出てきた。

 

「店長、私がおもてなししている内に準備して来て下さい」

「あ、はい」

 

そう言ってプライベートエリアに入る。すると後ろから服を引っ張られた。

 

「店長。無茶はダメだよ」

「リズ...」

 

何時もの調子ではなく、どこか弱弱しい彼女の声。まさか聞かれていた?そう思っていると彼女は続ける。

 

「店長が昔から何かを隠しているのは知っているし、それを言いたくないのも分かっているけど」

 

いつかは話してねと続けるリズ。多分何時もと違う俺の雰囲気を探知出来ちゃったんだろうな。観念しよう。

 

「そうだね。もう少ししたら全部話すよ」

 

いい加減向き合わないとな。俺は覚悟を決めてそう言った。すると少し強めに殴った。痛い

 

「約束だからね」

「おう、じゃあ準備を...」

 

俺が自室に入ろうとしたら中からクーが出てきた。その手に旅行用のバックを持ちながら。

 

「店長!用意しました!」

「うん。まぁ場所は昔教えていたから良いけれどもね」

 

でも勝手に今度は人の部屋に入るなよ?と言うとクーは少し泣きそうな顔になって

 

「今後は気を付けます」

「うん。でもありがとうな」

 

頭を一回撫でてから、店内に向かおうとしたら彼女達に止められた。

 

「「行ってらっしゃい!」」

「行ってきます!」

 

そう答えて俺は、店内にとんぼ返りした。

 

 

 

 

 

 




ジャベリンさんが出て来ると思いましたか?残念!社長でした!←
社長のイメージが違ったら申し訳ございません!
これってコラボって言えるのだろうか...?
また、長くなり過ぎましたので前編、後編とさせていただきます。

因みに今回で判明した店長の隠したい一面の方はどうでしたか?予想出来てたかな←
あと本当に勘違いされると困るので一言追加で言っておきますと、彼自身の戦闘能力は一切ないです。拳銃もまともに当てれません。

テンションが振り切れて大変な感じになりました。

感想・評価お待ちしております。作者の励み及び執筆速度の上昇につながります。

では、また次回お会いしましょう!


UA5000突破記念ほのぼのアンケート。30話はどんな内容が良いですか?(期限5/19終日)

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