何でも屋アクロス   作:無課金系指揮官

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今回はまったりと仕事回です。

では、まったりしていってね!


第二十七話:グダーとする日常

良い出会いがあった日の翌日。俺は珍しくリズと二人きりで店番をしていた。理由としては確かウェルの愛用カップを割ったらしく、その原因を作ったヒトヨとテンコは地獄の説教に機能停止中である。そしてクーはその怒りを鎮めるためにウェルと二人きりでカップを買いに出ている。

 

「なんか二人っていうのも、久々だね」

「だな...」

 

因みに今は俺はカウンターに突っ伏していて、リズは本を読んでいる。先程チラッと見たけどドライブテクニックの本らしかった。まぁ彼女の趣味なので気にしない事にした。女性が読む本かなとは思いはしたけどね。

 

「あの...二人共一応私が来ているのにその状況はどうなの?」

 

一応お客様よと言うニーアさん。実は先程来店したのだがいらっしゃいませと言った以降殆ど意識を向けてい風に見えて当たり前である。まぁ実際は俺もリズも彼女の動きは把握しているけどね。

 

「「だって、ニーアさんそんなに困っている風に見えないよ」」

「二人になるとこうなるのね」

 

ニーアさんはそう言ってため息を吐いた。さてといい加減に真面目に仕事しますかね。

 

「ニーアさんさっきからなんかステッカーで悩んでません?」

「えぇ。私の銃に付けたくてね。あ勿論ストックの所にね」

 

ん?ストックに付けるステッカーかぁ...そう言えばそっち系はまだ商品が少ないなぁ。

 

「あっ、ちょっと失礼」

「「?」」

 

俺は急いでクーに連絡を取る。一応普段から無線機を付けているので連絡すると直ぐに出た。

 

《どうかされましたか?》

「あっ、クー?まだ店?」

 

俺がクーにそう聞くと彼女はええと答えた。

 

「なら、ステッカーの種類を増やしたいんだよね」

《あぁ、そういえばそう言ってましたね。分かりました。なら買っていきます》

 

おう、ラクダもよろしくと最後に言って俺は通信を切った。そしてニーアさんの方に向いた。

 

「明日から、並ぶ種類が多くなりますよ」

「分かったわ。じゃあ今日はお暇するわね」

「「またのお越しをお待ちしております」」

 

リズと挨拶を背に受けてニーアさんは店を後にした。さてと今日は人が来ないなぁ...

 

「この頃忙しすぎたから丁度いいね。店長も最近疲れがたまってきてたしね」

「そんな事無いよ」

「ギルティ」

 

そう言って目を細めるリズ。やっぱりバレてますね。何でかな?この前会った先でもポーカーフェイスが出来てたっぽいしな。多分気を許しているからかな?そんな事を思いながらリズの方を見ると、いつの間にか本を閉じてこちらによってカウンターに肘を付け手で頬を支えていた。

 

「おおっ」

「ふふっ」

 

俺の反応を見て楽しそうに微笑んだ彼女の顔を暫く見ていたが、少し恥ずかしくなったのでそのまま視線を外して店内を見渡す。

 

「そういや、この頃どうよ俺が居ない店内は?」

「店長より皆良く働いてくれるよ?」

 

そうか、でも一つだけ言わせてくれ。

 

「それは、リズが俺が気付いた時にはやっているだけだろう?」

「まぁ、そうとも言うね」

 

何やら今日は弄りが少なめだな。久々にいい感じに話せている。

 

「でも、店長が居ないと寂しいかな」

「そうか?あぁ弄り相手がいなくなるからだな」

 

そう言うと彼女は少し苦笑いをしたのち頷いた。

 

「でも、昔より弄る内容が少なくなって、一人じゃ大変かな」

「おいっ、やめるって考えは無いのかよ!」

「当たり前じゃん。店長弄りは楽しいからね」

 

今後はもっと仲間を増やしてやるよ。と続ける。マジかでもまぁ彼女達は引き際をキチンを分かっているからそれ位良いか。そんな事を思っているとリズが少し話始める。

 

「ねぇ、店長」

「どうした?」

 

俺はカウンターに突っ伏しつつそのまま顔だけリズの方に向けた。すると彼女は何時もより真面目な目をしてこちらを見ていた。

 

「ど、どうした?」

「店長はさ、自身の力を信用したことってある?」

 

まぁ、あるなそう思いつつ頷く。

 

「私はさ、店長のお守りで」

「それだけじゃあ、あの強さは出ないよ」

 

リズの先の言葉を予想して、彼女の言葉を遮った。彼女が何でと言った顔をしていたので、俺は少し悩みつつ言葉を紡いだ。

 

「俺のメンテって使い手の腕が無ければ、逆に違和感を覚えるんだと」

「そうなの?」

 

そう聞いてくる彼女に俺は強く頷く。リズはたまに少しネガティブになる事があるんだよね。その時は褒めてあげれば案外直ぐに治る。って本当に人形って下手な人間より人間してるよな。

 

「そっか。...んんっそうだね」

「ふっ、相変わらず復帰が早いね」

 

俺がそう言うとリズはニコッと笑った。

 

「店長が前より逞しくなくなったからかな?」

「なんだよ。昔よりは逞しく...なかったなうん」

 

なんか自分で言ってて悲しくなってきたぞ。

 

「んっ、そろそろ閉店だな」

「そうだね。じゃあやってくるよ」

 

リズはそう言うと入り口の方から出ていく。暫くして戻って来鍵を閉めたのを確認して俺は立ち上がる。

 

「じゃあ、戻ろうか」

「うん。ウェル達も今ガレージに着いたってさ」

 

そうか、なら夕飯を作らなきゃだな。俺はそうリズに返して店内を後にした。

 

 

「あっ店長。丁度ですね」

「ウェル。お帰り良いのあったか?」

 

プライベートエリアに入ると、上機嫌なウェルが居た。俺が近付くとこちらを見て声を掛けてきたので質問をすると彼女は終始ニコニコ顔で頷いた。珍しいなここまで上機嫌なウェルを見るのは。

 

「あの二人から今回の代金は頂いたので、良いのが買えましたよ」

「それは良かったな」

 

まぁこの分だとそこまで続く感じじゃないな。良かったと安心していると、奥からヒトヨとテンコが歩いてきた。

 

「あっ二人共、夕飯出来ましたよ!」

「ええ。冷めないうちに来てくださいね」

「おう、分かった直ぐに向かうよ」

 

二人に俺は返事をすると、お手洗いに向かう事にした。ウェルはどうやら、茶器を置き場に置いてから来ると言っていたので別れた。

それから、手洗いうがいをしたのち食卓に行くと、クー以外の奴は談笑して待っていた。

 

「あれ?クーは?」

「彼女なら、貴方の後ろにいますよ?」

「えっ!?」

 

俺は慌てて振り向くと、少し意地悪い顔をしたクーが立っていた。

 

「ヒトヨさん!言わないでくださいよ!」

「だって早く食べたいんだもん」

 

クーは俺に自身の存在を教えたヒトヨにそう言ったが、ヒトヨの返事も理解しているのか直ぐに自分の席に座った。

 

「じゃあ、食べるか。おなか減ってそれどころじゃない奴いるみたいだし」

「だね。食い意地張ってる娘がいるみたいだからね」

「むぅ~自業自得とはいえ、お昼食べそびれたんですぅ」

 

まぁ弄るのはここまでにしてやるかぁ~俺はそう思い手を合わせた。

 

「いただきます」

「「「「「いただきます!」」」」」

 

そう言って各自食べ始める。今日はサラダに、唐揚げにパンかご飯かと言った感じである。ってもう唐揚げ無くなってきた!?

 

「ヒトヨ!食いすぎだぞ!?」

「ふぇ!?ふぁはふはふ!」

 

くそっなんて言っているか分からねぇ!?まぁこうなったら早いもん勝ちか!

この後いつもより皆の食べるスピードがいつもより速くなったのは言うまでもないだろう。




仕事中に何やってんねん店長!

次回も仕事回かな。

この頃ほのぼのとは何かを考えながら執筆しております。

感想・評価お待ちしております。作者の励み及び執筆速度の上昇につながります。

では、また次回お会いしましょう!

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