今回は、ほとんど人形との会話が無い(なんでこうなった?)
次回は、もっと人形とのからみを増やします。
ではゆっくりしていってね。
店から出て隣町に向かい始めて大体15分位だろうか。道路が徐々に砂利道と化してきた。
「揺れるなぁ」
「この前よりかは良くない?」
俺の呟きにリズが返事をする。う~ん俺にとってはあまり変わった感じはしないけどな。
「店長には分からないかもね」
「お前だって、普段は店番だからそんなに変わらんだろーに」
そう言うと、それは心外だとリズは言ってきた。
「そもそも、何時も店番か車のメンテナンス程度しかしてない店長には言われたくないな。私はオフの時にはドライブに行っているし」
「本当にドライブ好きなんだな。おれはこういった道路ばっかでしんどいわ」
リズはその言葉を聞くと少し目を細めて
「店長はもっと、動いた方が良いしらしいよ」
「そうかな?」
うんとリズは答えた。結構動いているとは思うんだがな。
「全然動いてないよ。いっそのことクーの仕事を一緒にいったら?」
「早起きは苦手なので却下で」
早起きだけは厳しいっすよリズさん。そう思いつい即答してしまった。
「予想通りの返答ありがとう」
リズはその言葉の後、運転に集中しているのかだんまりとし始めた。道はさっきより少しひどくなってはいるが、彼女が集中するほどか?
まぁ、いいか。少し外の景色でも見て時間を潰そう。と言っても道路以外は朽ちた建物ばっかりだけども。
「リズ……」
「なに?店長」
俺は外の景色から目を離さずにこう続けた。
「少し眠くなった……って痛いっ!」
「私の話し相手をやめるのは許さないよ?」
ちくしょー、話ったって何かあるか?特に話すことないだろ。俺の心の言葉を察知したのかリズはこちらを一瞬チラッと確認して
「じゃあさ、店長ってオフの日なにしてるの?」
オフ、オフねぇ……この前のオフは確か二週間位前だったか。
「早朝に起きてガレージ行って、愛車のメンテとリズの愛車のメンテとこの車のメンテしてたな」
うん、あれは楽しかった。久々に趣味に没頭出来てついつい飯抜かしてたな。
そんな事を思っていると、隣からため息が聞こえて来た。
「それもう仕事じゃん」
「仕事じゃないよ。お金貰ってないし」
逆にメンテに必要な材料を自腹で切ったので結構な出費になったな。特にディーゼルエンジン回りとか……
「うん。店長が阿保なことが再確認出来たから良かったよ」
「何だよ?悪いか?」
ちょっとキレ気味に聞き返すと、別に悪いって訳じゃないよとリズは返答した。
「さてと、もうすぐ着くよ」
「うーん?あれこんなに早く着くっけ?」
俺はそう思って視線をリズの方から車外へと向けた。
すると、遠くに防壁が見えてきた。
「相変わらず飛ばしたのな」
「店長の運転はゆっくり過ぎるの」
いや、俺も60km/h位で走ってるよ?それで一時間弱の道だよ?
「それを45分弱で着かせるなんて、何時もながらスゲーな」
「どういたしまして」
そう言いながら微笑む彼女は何時のも店番で見ている表情より明るく見えた。
ーーーーーーーーー
隣町に無事に入った後、俺達の乗っている車はそのまま中央区へと進行した。
「到着だよ」
「じゃ、仕事してくるから車は任せた」
目的地に着いたと同時に俺は一言リズに言ってから、車から降りる。
「行ってらっしゃい」
「おう」
その言葉を背中に受け俺は目的地へと入って行った。
出迎えの人影は無いけど、特に扉が勝手に空いたのでそのまま入るとこにした。そしてそのまま近くにあった階段で二階へと向かう。途中で他のメンバーに会ったので挨拶しながら奥にある指令室の扉を開く。
「おう、待ってたぜ。兄弟」
特に驚く事もせずに、その部屋に一人佇んでいた大男はそう俺に言った。
「出迎えも無いのはどうかと思いますよ?おやっさん」
あと兄弟じゃないです。そう挨拶代わりに返事をすると彼はふっと笑いそれから、姿勢を正した。
「すまねぇな、出迎えはそっちが早く着きすぎたせいで間に合わなかったんだ許してくれや」
あ、そゆこと。なら致し方なしかな?
「で?メンテナンス依頼とリズからは聞きましたが?」
俺がそう聞くとおやっさんはああそうだったと言った後座っていた椅子を立ち上がった。
「こっちだ。来てくれ」
俺は黙って頷きおやっさんについていく。
指令室からでて、1階の少し大きな場所に連れてこられた。
「ここだ」
「うわぁ......」
そこには、並べらている銃火器が凄い量あった。数的には40丁程だろうか?
「これ全部そうですか?見たところ動きそうな物も含まれているようですが」
そう聞くとおやっさんは、少し顎の方をかきながら
「あぁ、確かに動くものも有るのだがな。調子が悪くなっていてな」
キチンと料金は出すから頼むと、言いおやっさんは依頼書を俺に半ば押し付け整備室から出て行った。
「....これは、結構時間かかりそうだな」
まぁ、やりますか。
整備室に入ってから体内時間的には1~2時間たった。俺はほぼ無心に並べられているM4を直し続けている。
「あぁ、こっちも油さし方がダメだな~」
一丁一丁部品を大切に分解を行い、摩耗した箇所を交換し組み立てる。
「終わらねぇ....なんでよりもよって、メンテナンス要員が全員居ないんだよ」
小さいながらもPMCなんだから、そういった人員も一人や二人じゃないだろうに。
そう思いつつも、金が貰えるので整備を続ける。すると、整備室のドアからノックが聞こえてきた。
「はい~どうぞ」
「入るぞ」
入室を促すと、おやっさんが入ってきた。流石にまだ終わっていないぞ?
俺の心の声が聞こえたのか、おやっさんは肩をすくめながら
「流石に終わっているたぁ思っちゃいないぞ。ほれっ」
「うわっと」
何かを投げてきたので受け取ると、それは今の時代では珍しい缶コーヒーであった。
「これは、急の依頼をしちまった詫びの品だ。外のお嬢さんにも渡してきた」
何時も無茶聞いてくれるしな。とおやっさんは続けた。
「ありがとうございます。でも無理な依頼は受けてませんよ」
「だな。それは大事な事だ」
そう言って頷ずく。そういえば、この人仕事は終わっているのか?まぁ、こっちに来るって事は終わっているんだろうと決めつけ自身の仕事を続ける。
「いつ見ても良い手際だな」
おやっさんが来てから、2~3丁直した頃にボソッと呟いた。
「まぁ機器の修理は趣味ですから」
俺の返しに何やら苦笑いになったおやっさん。何が言いたいのだろうか?
「なぁ、うちのメンテナンス要員にならないか?」
「嫌です」
俺は、おやっさんの言葉に即答した。確かに今の生活より安定はするだろうが
「相変わらず、面倒ごとの可能性がある場所は嫌なんだな」
「それが自分ですから」
面倒ごとは嫌いだ。その思いが通じたのか、おやっさんは終わったら来てくれと言って整備室から出て行った。
「ふぅ、じゃあもうひと頑張りしますかね」
ーーーーーーーーー
「じゃあ、また何かあったら頼むな」
「料金さえ出しくれれば良いですよ」
あれから無事に整備が終わり、確認と報酬を貰いなぜか見送りに来たおやっさんの言葉に返事をした。
「では、失礼します」
「おう気を付けな」
丁度良く装甲車が近付いてきた。俺は助手席に乗り込んだ。
「お疲れ店長。手伝い必要だった?」
座ってシートベルトをしめたと同時にリズがそう聞いてくる。
「ただいまリズ。大丈夫だったよ」
リズが必要だったら連絡入れてるし。そう続けると彼女はそっかと言った。
「じゃあ、帰るよ」
そう言って装甲車は速度を上げていく。じゃあ疲れたし寝るとしますかね。
「じゃあ、着いたら起こして」
「了解。寝れるならね」
ん?今何か嫌な気が、そう思った瞬間急に外の流れる風景が早くなった。
「ちょっ!スピード出し過ぎ!!」
「だって日が暮れる前に帰りたい」
リズはそう言ったっきり黙り込む。
「嫌ぁぁぁぁぁぁ!!!!」
車内には俺の情けない叫び声が鳴り響いた。
徐々に文字数が増えていく。何故だ。
何か感想等がありましたらお気軽にください。
では次回またお会いしましょう!
UA5000突破記念ほのぼのアンケート。30話はどんな内容が良いですか?(期限5/19終日)
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