今回は標準的(本作比)な長さになっているはずです。
ではまったりして行ってね!
俺はリズとクーの三人にて店番をしていていると、昼のラッシュが終わったとこにウェルが帰ってきた。今日はオフのはずなのに珍しいな。
「....紅茶が足りません」
「「げっ」」
「?リズさん?店長?どうしたんですか?」
クーが一人不思議そうに首を傾げている。あぁ、そう言えば店員になってからは始めてか。
「えーとな。ウェルは紅茶が切れると性格が変わるんだよ」
「そうそう」
「どう変わるんですか?」
俺の言葉にリズが頷く。ウェルはこちらを軽く睨んではくるが、声には出してこない。クーは興味津々と言った感じに、詳しく聞いてくる。
「まぁ....暫くすれば嫌でも見れるよ」
「そうね。まぁウェルは自室にいた方が良いよ」
「えぇ。では失礼します」
リズの言葉に頷きウェルはプライベートエリアに入っていった。その姿を見ているとクーが心配そうにこちらを見てくる。
「ウェルさんとても顔色悪かったですけど、大丈夫ですか?」
「大丈夫大丈夫。暫くすると落ち着くから」
ウェルがあの顔するのは凄く珍しいから心配になるのも頷けるな。そう思っていると、来店を知らせる鈴が鳴る。
「「「いらっしゃいませ」」」
中に入ってきたのは、ヴィーフリであった。この時間に彼女が来るのは珍しいな。
「店長、リズ、クー、こんにちわ」
「ヴィーフリじゃん。珍しいね」
ヴィーフリの言葉に直ぐに返したのはリズであった。リズの質問にヴィーフリはシレっとサボリだと答えた。
「おいおい、大丈夫なのか?」
「大丈夫大丈夫。指揮官には遠回しに言ってあるから」
そうか、なら良いのか?まぁなら早めに返した方が良いかな?
「それで、要件は何でしょう?」
「あぁ...それはこれよ」
そう言って、彼女が見せてきたのは自身の下半身に装備されている、外骨格であった。これはX型の方か。でもぱっと見た感じは特に問題はなさそうだけど何だろう?
「特に問題はなさそうに感じますが?」
「そうなんだけど、何か動作が重い気がしてね」
ヴィーフリはそう言う。そこまで外骨格に関しては詳しくは無いけど見てみるか。
「じゃあ、ちょっと見てみますね」
「えぇ。よろしく頼むわ」
ヴィーフリから受け取った外骨格を持ちメンテ室に急いで入る。
メンテ室入るとそこには、自身の趣味兼仕事をやっているテンコが居た。
「今日オフだよね?何で居るのかな?」
「店長?それはX型外骨格ですね?珍しいですね」
俺が投げかけた質問を無視して、手に持っている外骨格の方を見てそう言ってくるテンコ。丁度いいし手伝ってもらうか。
「テンコ、これ調子悪いって言われてな。ちょっと手伝ってくれないか?」
「喜んで」
テンコはそう言うと自身の作業台を瞬く間に片付ける、その間に俺は自身の作業台の上に外骨格を置く。
「取り敢えずバラしますか?」
「そうだね。ざっくりバラすか」
そう答えるとテンコは腰の部分からバラし始めた。なら俺は足の先端の方からバラしてみるか。
あれから十分位ばらしていると、ある程度バラし終わった。ここまで特に異常はなかった。
「ん~特に異常無いな」
「そうですね」
パワーユニットにも特に異常ない、パワー伝達する骨格部品も....ん?
「テンコ、ここの隙間何か引っかかり無いか?」
「えっ?」
俺が言った箇所をテンコに触ってもらうが、そのまま首を傾げた。
「そうですか?特に私は感じないですが...」
「....ちょっと、この部品以外で組み上げといてくれる?」
テンコに組み立てを頼んで、俺は違和感を感じた部品をバラし始める。すると見つけた。
「見つけた」
俺はそう呟いて問題であった部品を新品に変えて組んで確認すると、さっきあった違和感が無くなった。
「よし、じゃあ全部組み上げよう」
「....そうですね」
テンコが一瞬何か言いたそうな顔をしていたが、直ぐに組み上げを始めてくれる。
原因らしき部分を直して、店内に戻ってきた俺は待っていたヴィーフリに外骨格を渡す。
「どうだ?」
「....凄いっ!無くなってるわ!」
どうやらあの部品で間違いなかったようだ。良かった。
「料金は?」
「まぁ5000クレジットかな?」
ヴィーフリは料金を直ぐに渡して店をルンルンと帰って行った。
「ふぅ...」
「店長お疲れ様です」
クーが労いの言葉を掛けてくれる。それに対してありがとうと言ってそのままカウンターへと突っ伏した。
「店長。寝ないでよ?」
「寝ないよ副店長」
リズにそう返して、俺は頭を突っ伏したまま入り口に目線を向けた。これ以降特に俺がメンテ室に入るような客が来ることは無く、今日の仕事は無事終わった。
閉店作業を終わらせてから、プライベートエリアの食卓に行くと、そこには夕飯の準備をしているニーアとヒトヨが居た。
「お帰りなさい、店長」
「ただいま、ニーア。所でウェルとはあった?」
そう言ってくるニーアに返事をしながら質問をすると、彼女は少し悩みながら答えた。
「そう言えば、昼間に自室に入ったきりね」
「じゃあ一応夕飯食べるか聞いてくるわ」
俺はそう言って、ウェルの部屋に向かう。そして彼女の部屋のドアにノックする。
「はい...」
「ウェル、夕飯いるか?」
何時もより声の張りが無いウェルにそう聞くと、暫くの沈黙の後に返事が返ってきた。
「今日は二人きりで食べたいです」
「...分かったよ、じゃあ待っててな」
そう言って俺は一旦食卓の方へと戻る。すると何やら御盆を二つ持ったヒトヨがこちらに向かってきた。
「店長、これどうぞ♪」
「聞いていたな?」
俺がそう言うと彼女は何も声に出さずにウインクだけしてキッチンの方に戻って行った。
「いってらっしゃい」
もう食卓に座っている、リズはそう言ってニヤニヤしてそう言ってくる。
「おうよ」
じゃあ、紅茶姫の所に向かいますかね。
ーーーーーー
夕飯を持ってきたぞとドアの前で言うとゆっくりとドアが開いたのでお邪魔することにした。
「店長...ありがとうございます」
「気にすんな」
準備したのだろう。部屋の中心に何も置かれていない机が用意されていた。俺はそこに二人分の夕飯の入った御盆を置く。そして用意してあった椅子に座る。
「まずは食べるか」
「ですね」
二人で黙々と夕飯を食べ始める。紅茶が切れてないとここで一つや二つ彼女から話が飛んでくるんだけど、今日はそれもなく15分程度で食べ終った。献立は、今では珍しくなった白米とハンバーグである。美味かった。
「そう言えば、茶葉は何時になったら手に入りそうなんだ?」
「それなんですが、4日は掛かるみたいです」
4日か...まぁこのご時世じゃ早い方かな?茶葉の入手時間の平均値なんて俺は知らないけどね。
「なら、4日は部屋に引きこもってるか?」
そう聞くと、直ぐにウェルは首を横に振った。
「他の皆さんに迷惑をかける訳にはいきませんから」
普通の仕事程度は出来ますと続けるウェル。ホントに生真面目なんだから。
「そんくらい気にすんな。4日位なら大丈夫だよ」
「そうでしょうか?」
その返事に頷く。
「では、そうします」
「まぁ非常事態の時は、頼むぞ」
言われるまでもないとウェルは答えた。じゃあ俺は食器を片付けしに行こうかな。そう思い立ち上がると同時にウェルに呼び止められた。
「店長」
「ん?如何した?」
俺はお盆を両手に持ちながら、聞くと少し顔を赤くしたウェルがこちらを見上げていた。
「今から寝るまでで良いので、その、添い寝してくれませんか?」
「...あいよ」
本当に紅茶が切れるととことん甘えてくるな。俺はそう思いつつ彼女が寝ているベットに腰掛け寝転ぶ。
「お休み」
「はい。おやすみなさい」
食器は明日かなと思いつつ俺は目を閉じた。
はい、今回はウェルの意外な一面でしたっ!
うちのウェルは紅茶が切れるとこうなるという事でよろしくお願いします!
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