本当に失踪しかけてました。すみません。
ではゆっくりしていってね!
翌朝。俺はまだ日が出ていない時間に置きメンテ室に向かった。
「おはよう...やっぱり寝てなかったか」
メンテ室に入るとそこには、既に図面を引き始めているテンコの姿があった。彼女は一旦作業の方を止めてこちらを向くと口を開いた。
「おはようございます。いいえ寝てましたよ?先程起きました」
「そっか。それで?何処までやっちゃった?」
そう聞きつつ、俺は席を彼女の近くに移動させ座った。
「そうですね。大体基部の設計は終了しましたね」
「後は外部に何を付けるか...か」
俺の言葉にテンコは頷いた。
「何パターンか作っておけば良いかな?」
「そうですね。彼女の特技等があったらそれに沿えば良いですし」
じゃあ、色々弄ってみようかとテンコに言うと彼女はキーボードを打つ速度を上げながら頷いた。
あれから、あーじゃないこうじゃないと話し合っていると、メンテ室の扉が突然開いた。
「「?」」
「予想通りね....お客さんだよ。二人共」
二人そろって軽く睨みながら開いた扉の方を振り向くと、そこには軽食を持ったリズが立っていた。にしてもお客?ROが来るにはまだ時間がー
「もうとっくの昔に開店時間だけど?」
「えっ、マジ?」
俺はテンコの方を思いっきり振り返った。すると彼女は顔を背けた。
「...やっちまった。悪いすぐ行く」
「ん。了解」
そう言うと、リズは扉を閉めた。さてと
「テンコ、さっき作った設計書のデータをそっちのタブレットに送ってから来て」
「分かりました」
それだけ言って俺は一旦メンテ室を後にした。
「すみません。お待たせしました」
メンテ室から出ると、真っ先にカウンター近くを見るとそこにはコーヒーを飲んでいるROが座っていた。そんな彼女に謝りつつ近付いて行くと彼女は、顔を変えずに大丈夫ですよと返してくれた。
「ではさっそくなのですが、話し合いを始めましょう」
「そうですね。よろしくお願いします」
まずはー
「料金の方なのですが、予算を教えて頂けますか?」
「あっ、はい。こちらです」
そう言ってROは懐から紙を出してきた。そこには要望書と共に予算がー
「うわぁお」
「凄いね...」
俺の声に興味を惹かれたのか、リズが後ろからその値段を見て何時もの口調で...いやこの声音は呆れも混じってるな。そんな事を考えていると足りないと思ったのか、R0が少し慌てた様子で聞いてきた。
「足りませんか?」
「いえいえ、こちらの予想より張るかに高い予算だったので、少し驚いてしまっただけです」
そう言うと彼女は、そのまま胸をなでおろした。
「では、続いて案なのですが....一応こちらでおおまかな案を用意しました」
そう言いながらタブレットに3Dモデルを表示した。それを興味深く見ていた彼女は口を開いた。
「これは、誰が?」
「これはー」
質問に答えようとした瞬間、メンテ室の扉が開いた。
「店長、お待たせしました」
「...彼女が大半を組みましたね」
その言葉でR0は驚いた様だ。
「彼女が....?」
「お手伝い程度ですよ。私は店長に教わったことをやってるに過ぎないので」
テンコはそう言って、俺の隣に座った。そんな事は無いだろうに...っとと、ここで突っかかっても話が止まるだけだな。
「それで、どのタイプが良いですか?」
「.....これでお願いできますか?」
それは、耐久性と回避率が平等に振られている設計図であった。まぁ無難だな。
「..では、2...いや3日後の正午過ぎに取りに来て下さい」
「よろしくお願いします」
「またのお越しをお待ちしております」
そう言ってお行儀良く頭を下げて彼女は店を後にした。やっぱり有名処のだなぁと思いながら俺はリズが用意してくれていた軽食を持ちそのままメンテ室に向かった。
「じゃあ、やりますか」
「それにしても、指揮能力支援モジュールを搭載しろですか」
「まぁそれしか要望が書かれていないから、そこまで難しくはないぞ」
テンコにそう返すと、彼女は目を見開いてこちらを見た。
「...本当ですか?」
「おう。俺は正直もっと無理難題を言ってくると思ってたからね」
「...例えば?」
例えば...か
「....自己修理モジュールとか?」
少し悩んだ後にそう答えると先程まで速攻で返って来た返事が来なかった。
チラッと彼女を見ると、目を細めてこちらを睨んでいた。
「....何も聞かなかったことにしておきます」
ザクザクと刺さるような視線を受けつつ、俺は作業を続ける。こんだけ視線を送って来ているのに仕事はやっている様だ。
こうしている内に今朝までに作っていたものの中で、一番適しているであろう設計図を持ってきた。
「やるか」
「はい」
作るまでは特に問題は出てこないだろうな。俺はそんな事を思いつつ作業に取り掛かった。
作業開始時の心の言葉でフラグが経ったのか、そこからクーの手を借りながら実物を作成するのに丸2日掛かった。少々テンションが上がり過ぎて言われてなかったものも若干搭載したような気がするが、リズが何も言ってこなかったので問題ないのだろう。
「...ふぅ」
「出来ましたね」
完成した際の出た言葉は、疲れ切った声音であった。若干テンコも声のトーンが低くなっていた。と言っても彼女は人形なのでそこまで顕著では無かった
「そんな事より、もうすぐ来るよな?」
「そうですね」
テンコはそう言って箱の用意を始めた。それと同時にドアの方からノックする音が聞こえた。俺がそちらを向くと今日の店番であるウェルが立っていた。
「店長。来ましたよ」
「おう、丁度いま出来た所だ」
そう答え、そのできた外骨格を持ちメンテ室を後にした。
「おはようごさいます。店長...?」
「おはようございます。ご注文の品、出来てますよ」
俺はそう言ってカウンターの上に横にして出来た外骨格を置いた。
「これが私の...」
「そうです。包装しますか?」
一応用意出来てますがと続けるが、彼女は首横に振った。
「いえ、ここで装着します」
「分かりました。じゃあー」
テンコ呼ばなきゃと言おうとしたら、後ろからヌッと彼女が出てきてそのままROの手伝いを始めた。今回作った外骨格はブーツの様に履くタイプである。色は彼女の元から掃いていたソックスと同じ感じの配色となっている。
「ーこれで、接続完了です。どうですか気分は?」
そんな事を思っているといつの間にか装着が終わったようで、ROの様子を伺うと爪先を床に叩いてみたり跳び跳ねてみたりしていた。暫くして、此方を向き口を開いた。
「何も違和感はありませんね」
「おぉ、それは良かった。取り敢えず通常モードは上手く動作してるみたいですね」
そこでROがお礼を言いそうになったのでそれを手を上げて止める。
「それを言うのはもう少し後ですよ」
「ーえっ?」
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困惑しているROを連れて来たのは、街から少し離れた廃墟群の一角であった。俺はそこに先回りしていたリズとヒトヨにROを任して近くに置いてある装甲車に行った。
「説明終わった?」
[終わったよ]
通話をするとリズからそう言った返答があった。
「じゃあスタート!」
それから、そのまま空砲が時々なるのを聞きながら彼女達が返ってくるのを待っていた。
[店長終わったよ]
「...速かったな」
予想以上の速さでリズからテストの終了したとの報告が上がってきた。俺は急いで装甲車から出て彼女達が居るであろう所に歩いて向かう。
「あっ店長~!」
「おう。お疲れ様」
ヒトヨが初め歩いて近付いてくる俺に反応してこちらに手を振ってきた。俺はそれに片手を上げて返事をしながらROの前に行き質問をする。
「違和感等々感じた?」
その問いかけに対して、彼女は首を横に振った。
「いえ、特に感じませんでした」
「それは良かった。じゃあ一旦戻ろうか」
店に戻ると昼時になっていた。
「じゃあお会計に行きますか」
「あ、はい。ではカードで」
俺はROが出してきたカードを受け取り、処理を行う。
「レシートです」
「はい。ありがとうございました」
ROは頭を下げそのまま店を後にした。
「「「またのご利用お待ちしております」」」
さてと、一仕事終わったな。俺はそう思い何時もの場所に座りダレた。
「店長。休んじゃ駄目だよ」
「うへぇ...良いじゃないか」
俺の情けない声を聞いたリズであったがそんな事気にしないのか、良いから仕事をすると俺の背中を押してきた。
「へーい」
はぁ...もう当分はゆっくりしたいよ....
次回はまた嵐が来ますよぉ...何時書く暇あるかなぁぁぁぁ
気長にお待ちください。
ではまた次回お会いしましょう!