公園の誓い
あけましておめでとうございます(大遅刻)
かぜっぱくて眠気に襲われてなかなか書けませんでしたが回復したのでペース上げていきたいです。(とりあえず今年中にエクシーズ編はいりたい)
ジムのフォッシルカードがOCG化するようですね。
個人的にギミックが好きだったので「聖天樹」押していたのですが2位だったので次の機会を待ちましょう。
ARC―Vに関連ならセルゲイもほしかったんですがね、「地縛」の方ですが
≪効果ミスしていた部分を修正しました。申し訳ありませんでした≫
次回の展開のために手札断殺で捨てたカードを変更させてもらいました
――ワアアアァァァァァァ!!
『皆様~お待たせいたしました~!
舞網チャンピオンシップ5日目、本日の最初のプログラムはジュニアユース選手権の第三試合の内容からご説明させていただきます!
その内容とは!此処まで勝ち残った5名によるバトルロイヤルを行います!』
「街中でのバトルロイヤルとは考えたわね、零児さん。」
レオ・コーポレーションのビルの窓から街を見つめながら、母様が声をかけてくれる。
そっけない言葉だが、私を元気づけようとしてくれている意が伝わってくる。感謝の意に堪えない。
「今すぐにでも多次元からの侵入者が現れると、正直に公表すれば街はパニックになりかねない。
だからと言って、そのままにしておけば一般人に被害が出る。」
「それで、一般人を街から退去させてのバトルロイヤルか。」
「随分と無茶な事をやるものだ。」
部屋の壁に背を預ける黒咲とユート、そしてソファに菓子を齧りながら腰を掛けるセレナ。
「だが、その・・・ユートが言うアカデミアがモンスターを使い破壊活動することに対しての策なのだろう?」
「あぁ、住人を会場に集めていれば、迎撃もしやすいからな。」
「しかし、スタジアムに24時間も拘束するなど・・・暴動が起きるんじゃないか?
それに、事態が一日で終息するとは限らない。
いや、アカデミアが本気で侵攻するのだとしたら1日で済むはずがないぞ?」
ユートが疑問を口にする。
もっともな話だ。だが、街中にリアルソリッドビジョンが発生しているうえ、アカデミアが無差別攻撃を仕掛けてくる可能性がある以上、住人を避難させておくことは必要事項だ。
だが、住民の不満を完全になくすようにし、その後のことも考えて動くには時間が少なすぎた。
「その時は・・・包み隠さず公表する。」
「そこは行き当たりばったりというわけか・・・」
そう、所詮はその場しのぎだ。
「つまり私達は1日でアカデミアの奴らをすべて倒さなければならないというわけだな!」
「そんな簡単に言うような話じゃないだろ・・・
それにこのバトルロイヤルだって、急に始めたからルールが」
『ちょっと、いいかな、ニコちゃん?』
『はい、何でしょうか遊矢選手?』
「制限時間は今日の正午から24時間、その間の給水や食事などはどうなっているのかな?」
『え、え~と・・・』
「もしかして、補給所どころか給水場もないのか?」
『え・・・あ・・・はい・・・』
「はぁ~天下のレオ・コーポレーションが選手の健康管理もできないのか?
まぁ、仕方ないからそれはこっちでどうにかするとして・・・
街中にリアルソリッドビジョンを展開するなら、街は閉鎖だろ?
ここの観客の寝泊りする場所は確保しているのか?」
――街が閉鎖!?
――帰れないの!?
――しかも24時間って言ってたよな!?
――ふざけんな!!
不満、不安の声が重なり、観客たちは立ち上がり、怒りの声が大きくなっていく。
『あわわ!?』
「・・・ユート、彼は事情を知っているのだったな?」
なのに、これは・・・
「あぁ、アカデミアが押し寄せる事、柊柚子が狙われている事、全て理解しているはずだ。」
「なら・・・」
『そこで、俺たちも補給タイムや睡眠時間は欲しいところだから、8時以降はデュエルしないんで、お客さんには丁度いい近場のホテル
そうだなぁ~舞網シーサイドホテルとホテル舞網グランドロワイアルの2つのホテルならここの観客たち全員を入れることが出来るだろ?
あぁ、元々泊まっている人には料金払い戻しで。』
「「・・・・・・・」」
今、母様と私は白目をむきかけた間抜けな面を晒していることだろう。
奴が提案したホテルは建物もそう高くなく、スタジアムからも近い場所にあるが、超が3つほどは付く高級ホテル。
それをスタジアムに居る観客全員・・・いったい幾ら掛かるのか・・・
――ピッ!ピッ!ピッ!
「どうした?」
『そ、それが、榊遊矢の提案を真に受けた観客が、その気になってしまったようで、このまま断ったら!?』
「・・・すぐに、人数分の部屋を確保しろ・・・」
このまま、暴動が起きるよりはましだ・・・
『えっ!?は、はい!!』
「はぁ~まさか、分かってやってるのではあるまいな・・・」
本当に奴の行動の予測が付かない。
奴がこの一件に協力的な姿勢を見せているのは吉報だが、腹の内が分からない。
私とて次元戦争などと言う荒唐無稽なものに対抗するための協力者を得るのに月日を費やしたというのに・・・
『あ~それとニコちゃん?
街中に散らばっているペンデュラムカードを2枚以上集めてからアンティ勝負するということだけど、得点に入るのはデュエルで得たペンデュラムカードの枚数ってことでいいのかな?』
これは・・・?
『あ~え~と・・・』
『そうじゃないと、寝る間も惜しんでペンデュラムカードを集めてしまう奴が出てきちゃうだろ?
まぁ、そんな奴はいないと思うが。』
『あ~はい、では、そのようにしてください。』
(実は私も急にバトルロイヤルなんてことになったから、カンペ頼りだったのですよ。)
勝手にルールの追加を了承するな!
バトルロイヤルとペンデュラムカードのルール以外の事を設定していなかったこちらの落ち度だが。
「勝手にルールの整備までしてくれたぞ・・・」
「よくもあそこまで口が回るな・・・」
「うむ、零児よりも頭がよさそうだな!」
「ぐっ、あの詐欺師め・・・」
セレナは無意識に痛いところを突いてくる。
遊勝塾では結果的にデュエルで負け、この大会でも勝ち残ったLDS生徒はユースを除けばデニス・マックフィールドと零羅のみ。
そして今、急ごしらえの策の穴埋め。
これほどの大敗を喫することになるのは、あの男以来だ。
「零児さん・・・私は調整に行ってくるわ・・・」
「お願いします、母様。」
母様が退出し私は大きなため息を吐く。
この際だ、金銭的な問題には目を瞑ろう。
「はぁ~にしてもユート、榊遊矢とシンクロ次元のデュエリストに協力を取り付けた話は本当なのだな?」
新たに浮上した問題、エクシーズ次元のユート、シンクロ次元のユーゴ、そしてこのスタンダードのデュエリストである榊 遊矢
彼らは昨晩に中央公園で会合し対アカデミアの為に動くと約束したようだが、急に故障した監視カメラを修理に行ったチームによると、榊 遊矢と柊 柚子が公園から出て行ったのを目撃したそうでそのほかには公園には誰もいなかったらしい。
そして、ユートはなぜか数キロ離れた湾岸地区に居ることが確認された。どういう事だ?
「あぁ、ユーゴの事については名前の事だと思わず勝手に決めつけていた、すまない。」
「いや、だがそのシンクロ使いのユーゴだったか?
監視カメラの何処にも彼らしき姿も、彼が乗っていたというバイクも確認できなかった。
それに、君を発見したのは湾岸地区、中央公園からどうやって・・・」
「それは俺もわからない。
以前にもあの沢渡と言うデュエリストと戦った後、倉庫街にいたはずなのに、いきなりどこかのビルの上に瞬間移動してしまったことがあったが・・・」
「何?」
「次元移動装置の誤作動か?」
「いや、俺たちのディスクの次元移動装置はスタンダードに移動した時にデータが飛んでしまってな。
サルベージも出来ないくらい完全に消えてしまったらしい。」
そう、彼らのディスクは有体に言えばアカデミアのディスクの劣化版と言うべきもので、リアルソリッドビジョンやカード化装置以外のデータにバグが起っていたり消えていたりしているようだ。
なので、今はセレナのディスクを解析して得たデータを使い次元移動装置の最終調整に入っている。
この戦いが終われば、その調整も終了し安全に次元移動ができるようになる。
そうすれば、赤馬零王に対し攻勢に出られる!この戦いが終わればだが・・・
やれやれ、アカデミアが急に来るから苦肉の策としてこんなことを画策するのはいいが、住人の不満も考えてほしいね。
勝手に外に出られて、カードにされたりしたら目も当てられない。
「じゃあ、俺たちは午後8時から午前5時まで停戦ってことで。
ちなみに何人が勝ちぬけになるのかな?」
『あ、ハイ
改めてルール確認させていただきますと、アンティで勝ち取ったペンデュラムカードの枚数が多い上位御二方が決勝進出となり、後日決勝となります。』
「つまり、このバトルロイヤルが事実上の準決勝だと?」
原作では16人と大人数だったけど、今は5人、今更1人落とすのにこんな大がかりな対戦方法を提示するよりも準決勝とした方が自然か。
『そういう事になりますなぁ~
また、デュエルに際しましては、街に4つのエリアを持つフィールド魔法、ワンダー・カルテットが発動します。
参加選手はどのエリアで戦っていただいても構いません。』
にしても、この大会自前のフィールド魔法がコスト要因にしかほとんどできないのがやり辛い、セットもできないし。
あと火山エリアは流石に危ないだろ。
まぁ、マグマに触れても熱湯程度の熱さだけど。
『さぁ!開始時間が間近に迫ってまいりました!
参加選手はデュエルディスクのご用意を!』
【バトルロイヤルモード!】
デュエルディスクを展開すると自動でバトルロイヤルモードが設定される。
さて、できれば柚子と一定の距離を取りつつ、仮面連中を相手にしたい所だけど・・・
『ゲート!オープン!!』
ニコの掛け声でスタジアムの一角が観客席ごとせり上がり街への出口が作られる。
あれって、さすがに事前に知らせているんだよな?滅茶苦茶怖いと思うんだが
っていうか、5人しかいないんだから、こんなだだっ広いゲートいらなくね?
『では、まいります。
戦いの殿堂に集いし、デュエリスト達が!』
この戦いでしないといけないことは柚子の防衛とアカデミアの殲滅。
ユーリについては柚子のブレスレットの力を借りるとして、デニスはどうするか・・・
『モンスターと共に、地を蹴り、宙を舞い、フィールド内を駆け巡る!』
原作でのアカデミアの人数は素良を含めて数人、エクシーズ組と俺、それとどっかに居るユーゴで十分対処可能。
できれば、月影たちにはなにも知らない柚子と権現坂を逃がしてほしいけど。日影もどこかにいるだろうし。
とりあえず、月影に目配せしてみると頷いてくれた。
どうやら、あの反応からしてこちらの事情は理解しているみたいだ。
流石有能忍者、これで動きやすくなる。
『見よ!これぞ、デュエルの最強進化系!』
最悪、修三さんには申し訳ないが、柚子については原作通りにシンクロ次元に逃がす手もあるか・・・
あの鼻が特徴的な長官がいるとはいえ、絶賛戦争中のエクシーズ次元に逃がすより、ユーゴが一緒にいることを考慮すれば幾分か安全かつ見つかりにくい筈。
『アクショーン!!』
素良については・・・とりあえず、ぶん殴っとくか。
『『『『『
『さぁ~て、バトルロイヤルの方は新たな動向が確認できるまでしばらく時間がかかるでしょうし、皆々様にはここで幼き王者の誕生を目の当たりにしてもらいましょう!
ジュニアクラス決勝戦!その対戦者は!デュエル塾に入りわずか3か月、その短期間でここまで勝ち上がってきた遊勝塾が送り込んできたダークホース!山城 タツヤ選手です!!』
司会の人に呼ばれて、僕は入場口を出る。
視界に広がるのはスタジアムいっぱいのお客さん。そして遊勝塾の仲間たちとママ。
「タツヤー!頑張れー!!熱血だー!!」
「タツヤー!!零羅の痺れるシンクロにビリビリすんなよー!!」
「融合にもねー!!」
「しっかりやんなよ!タツヤ君!!」
「タツヤちゃーん!頑張れー!!」
誰ともデュエルできなかった僕が、友達が出来て、こんなに大きな舞台でデュエルが出来る。
こんなにうれしいことはない、本当に遊矢先生には感謝している。
『そして対戦しますのは、LDS所属の赤馬 零羅選手!
タツヤ選手と同じ遊勝塾所属の選手を2人降したLDSの期待の星!
ここでタツヤ選手を降し、天下のLDSの名を世に知らしめるのか!はたまた、お騒がせ塾の遊勝塾が嵐を巻き起こすのか!』
反対側の入場口から出てくる、帽子の上からフードを被った小柄な子。
赤馬 零羅君、フトシ君の時はシンクロ、アユちゃんの時は融合。
赤馬 零児と同じように複数の召喚法を使うとなれば、エクシーズも使うはず・・・
『さぁ!まずはアクションフィールドの選択をいたしましょう!
本日のアクションフィールドは・・・決まりました!フィールド魔法!プレイン・プレーン!』
周りの景色が小川が流れ、中心に大きな噴水がある広大な草原と変わる。
え~とこのフィールドってたしか・・・
『おおっと!これは数あるアクションフィールドの中でも極端にアクションカードが少ないフィールド!
決勝戦でこのフィールドが当たってしまうとは・・・数少ないアクションカードが勝負の命運を分けるのか?
では始めましょう!戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!』
「モンスターと共に地を蹴り、宙を舞い!」
「・・・フィールド内を駆け巡る。」
「「見よ、これぞ、デュエルの最終進化系!」」
『アクショーン!』
『『
「先攻は・・・僕
僕は魔界発現世行デスガイドを召喚。」
デスガイド「はーい!」
ATK1000
召喚されたのは赤く短めのツインテールの女の人。
紺色の制服を纏って、その名の通りガイドさんみたいだ。
「このモンスターの召喚時、デッキ、手札から悪魔族、レベル3モンスター1体を効果を無効にして特殊召喚する。
ただし、この効果で特殊召喚されたモンスターはシンクロ素材にできない。
僕はデッキから彼岸の悪鬼スカラマリオンを守備表示で特殊召喚。」
何処からともなく黒塗りのバスが現れるとデスガイドの後ろに停車し、デスガイドが迎えようと手を伸ばすけど、こうもりの羽根と長い爪を持った悪魔、スカラマリオンがバスの天井を壊してデスガイドの隣に並ぶ。
どうも、窮屈だったみたい。押し込められてたし。
スカラマリオン「グルル・・・」
DEF2000
「スカラマリオンは自分フィールドに彼岸モンスター以外が居る時破壊されるけど。」
「効果が無効になっているから、自壊しないか・・・」
それにシンクロは出来ないけど、これでフィールドにレベル3モンスターが2体
「僕はレベル3のデスガイドとスカラマリオンをオーバーレイ
エクシーズ召喚、彼岸の旅人 ダンテ」
ダンテ「ふん!」
ATK1000 ORU2
現れたのは青い髪の男の人、モンスターと言ってもこれといった特徴がない普通の人に見える。
種族と属性は、戦士族で光属性?
零羅君のデッキは悪魔族メイン、ならあのモンスターは何かしらのギミックがあるはず!
「ダンテの効果発動
1ターンに1度オーバーレイユニットを1つ取り除き、デッキの上から3枚までカードを墓地に送ることで、墓地に送ったカード1枚に付き攻撃力を500ポイントアップする。
僕は3枚全てを送り、ダンテの攻撃力を1500アップ。」
ダンテ ATK1000→2500
ORU2→1
「さらに速攻魔法、手札断殺を発動
手札のダメージ・ダイエットとヘルウェイ・パトロールの2枚を捨て2枚ドロー」
「その効果は僕も受ける。
僕は手札の
「手札の彼岸の悪鬼ラビキャントを捨てることで、永遠の淑女 ベアトリーチェをダンテの上に重ねてエクシーズ召喚する。
僕はランク3の彼岸の旅人ダンテでオーバーレイ
現れろ、ランク6、永遠の淑女 ベアトリーチェ!」
ベアトリーチェ「ふふふ」
ATK2500 ORU2
ダンテが呑み込まれた渦の中から白いドレスを着た綺麗な女の人が出て来た。
エクシーズを使ってくると思っていたけど、この展開はデッキ圧縮が目的?
「マジックカード、一時休戦を発動
互いのプレイヤーはデッキから1枚ドローして、次の相手ターン終了時まで全てのダメージは互いにゼロになる。
カードを1枚伏せる。エンドフェイズに入って、墓地に送られたスカラマリオンの効果発動、デッキから悪魔族、レベル3モンスターを1体手札に加える。
僕はCC隻眼のパスト・アイを手札に加えターンエンド。」
手札は2枚で伏せ1、モンスターは1、そして手札にキーモンスターがすでにある。
防御面ではダメージがカットされている。
やっぱり、フトシ君と対戦した時よりもアドバンテージの取り方がうまくなっている。
「僕のターン、ドロー
僕は手札のマシンナーズ・フォートレスの効果発動
このカードは手札の機械族をレベル8以上になるように捨てることで、手札、墓地から特殊召喚する。
僕はB―バスター・ドレイクとマシンナーズ・フォートレス自身を墓地に捨てて、マシンナーズ・フォートレスを墓地から特殊召喚!」
キャタピラ音を響かせて、水色のロボット戦車が出撃する。
零羅君のデッキは一撃必殺タイプ、このモンスターで結構邪魔が出来るはず。
「強化支援メカ・ヘビーアーマーを通常召喚
このモンスターが召喚されたとき、自分の墓地のユニオンモンスター1体を対象として、そのモンスターを特殊召喚する。
B―バスター・ドレイクを特殊召喚!」
ヘビーアーマー ATK500
バスター・ドレイク「ギャオオォォォ!」
ATK1500
銀と赤色の装甲車の上に乗った緑色の機械恐竜が現れ、マシンナーズ・フォートレスの隣に並ぶ。
「さらにマジックカード、トランスターンをバスター・ドレイクを墓地に送って発動
デッキから墓地に送ったモンスターと同じ種族、属性でレベルが1つ高いモンスターを特殊召喚する。
僕はユニオン・ドライバーをデッキから特殊召喚し、バスター・ドレイクがフィールドから墓地に置かれたことでデッキからユニオンモンスター、C―クラッシュ・ワイバーンを手札に加える。」
ユニオンドライバー ATK2100
「ユニオン・ドライバーの効果発動、僕のフィールド上の表側表示モンスター1体に装備させる。
ヘビーアーマーにユニオンドライバーを装備だ。
そして、ユニオン・ドライバーの効果発動
装備状態のとき、このカードを除外することで、このカードを装備していたモンスターに、装備可能なレベル4以下のユニオンモンスター1体を装備させる。
デッキから光属性、機械族モンスターに装備可能なA―アサルト・コアをヘビーアーマーに装備!」
イエローの近未来的なスポーツカーが武骨な装甲車と合体し、スポーツカー部分が光に包まれると黄色いサソリ型の戦車に置き換わる。
「A―アサルト・コアの効果で装備されているこのカードを分離させ、特殊召喚する。」
アサルト・コア ATK1900
これでA・B・Cの3体がそろった、けどまだまだ行くよ!
「手札からマジックカード、アイアンコールを発動
墓地のレベル4以下の機械族モンスターを効果を無効にし特殊召喚する。
B―バスター・ドレイクを墓地から特殊召喚」
バスター・ドレイク DEF1800
「僕はレベル4のアサルト・コアとバスター・ドレイクでオーバーレイ
2体の機械族モンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!
現れろ!ギアギガント
ギアギガント
「ギアギガント
1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使ってデッキからレベル4以下の機械族モンスターを1体手札に加える。
僕は超電磁タートルを加える。」
(手札がほとんど減っていない・・・)
「墓地の
墓地のこのカードを除外して自分フィールド上の表側表示のカード1枚を破壊して、デッキから
僕はギアギガント
カーナビゲーター「ハイ!」
DEF0
現れたのはホログラムに浮かぶレースクイーンをデフォルメしたような格好をしたマスコット。
入れようかどうか迷ったけど、手札は多い方がいい。
(チューナー・・・)
「ギアギガント
まずカーナビゲーターの召喚、特殊召喚に成功した時、デッキから
僕が手札に加えるのは
『おぉっと!?タツヤ選手、アクションデュエルでは発動できないフィールド魔法をデッキに投入していた!!
さすが魔境の遊勝塾、私達の常識など簡単に超えてくる!そこに痺れる!あこがれるー!!』
う~ん、そんなに驚くことかな?
フィールドに出す以外にも使いようはあるんだし、事故は怖いけど、そんなに変じゃないような・・・
あとなんだか、「あー俺の決め台詞取られた!!」とか聞こえてくるけど、気にしないようにしよう。
「続いてギアギガント
このカードがフィールドを離れたとき、自分の墓地からレベル3以下のギアギアモンスター1体を選択し特殊召喚する。
レベル3のギアギアーノを特殊召喚だ。」
ギアギアーノ DEF1000
「ギアギアーノの効果発動、このカードをリリースし墓地の機械族レベル4モンスターを1体、効果を無効にし特殊召喚する。
戻ってきて、B―バスター・ドレイク!」
カラフルなギアの塊がバラバラになり、墓地に置かれたバスター・ドレイクの新しいギアとなるとバスター・ドレイクは再起動し、僕のフィールドに戻ってきた。
バスター・ドレイク DEF1800
「僕はレベル4のB―バスター・ドレイクにレベル1の
シンクロ召喚!打ち砕け!
蟲のような形のロボット、A・O・Jカタストル
零羅君の対属性戦術への対策カード、このモンスターの効果を警戒するなら一撃必殺の効果を持つCCCモンスターは無暗に出せなくなる。
『なんとタツヤ選手、エクシーズに続きシンクロ召喚を使用!?
これまでのデュエルで出さなかった隠し玉をここで出してきたー!!』
「フィールドから墓地へ送られたB―バスター・ドレイクの効果発動
デッキからユニオンモンスター1体を手札に加える。
僕は2枚目のC―クラッシュ・ワイバーンを手札に加える。
そして、手札抹殺を発動、互いのプレイヤーは手札を全て捨て、捨てた枚数分デッキからドローする。
クラッシュ・ワイバーン2枚、シティ
「・・・僕はパスト・アイとスカラマリオンの2枚のカードを捨て2枚ドロー」
むっ、スカラマリオンが墓地にいっちゃったか・・・
でも、これで手札交換は出来たし、墓地にA、B、Cの3体がそろった。
「僕は墓地のA―アサルト・コア、B―バスター・ドレイク、C―クラッシュ・ワイバーンを除外することで3体を合体、ABC―ドラゴン・バスターをエクストラデッキから特殊召喚する!」
突然にして、広場中央の噴水がせり上がり、格納庫が現れABCモンスター達がそこから発進し、バスター・ドレイクとクラッシュ・ワイバーンが分離し、アサルト・コアと合体する。
出来上がるのは2本の竜の首を持ったキメラマシン。
「合体!ABC―ドラゴン・バスター!!」
ドラゴン・バスター「「ギュオオオオォォォオォォ!!」」
ATK3000
『ここで来たー!タツヤ選手のエース!並み居る強力なモンスター達を粉砕してきたトンデモマシン!ABC―ドラゴン・バスター!!
1ターンで3種類の召喚法を行うとは、やはり遊勝塾は一味違う!!』
「ABC―ドラゴン・バスターの効果発動
1ターンに1度、手札を1枚捨てることでフィールド上のカードを1枚を対象にして除外する。
仁王立ちを捨て、永遠の淑女 べアトリーチェを除外する。
ディメンションバスター!!」
「その効果にチェーンして、ベアトリーチェの効果発動
オーバーレイユニットを1つ取り除いてデッキのカード1枚を墓地に送る。
デッキから彼岸の悪鬼ガトルホックを墓地に送る。」
ベアトリーチェ ORU2→1
「でも、この効果は躱せない!」
ドラゴン・バスターの肩?の部分にあるキャノン砲からレーザーが放たれ、ベアトリーチェを異次元の彼方へと消し去る。
その際、ベアトリーチェの周りを回っていた光が零羅のディスクを照らし出した。
「墓地へ置かれたガトルホッグとダンテの効果発動
ダンテの効果で墓地の彼岸カード、彼岸の悪鬼スカラマリオンを手札に加え、ガトルホッグの効果で墓地のガトルホッグ以外の彼岸モンスター、彼岸の旅人ダンテを特殊召喚。」
彼岸の旅人ダンテ DEF2500
ダンテが出てきた。
回収効果にターン1は付いてないか・・・手札を回復されるのは痛いけど、次のターンにベアトリーチェが出てきたら一緒か、墓地が充実する前に倒しておこう。
「バトル!ABC―ドラゴン・バスターでダンテに攻撃!A・B・Cオールウェポン!」
ドラゴン・バスターの全身の武装からレーザーやミサイルが放たれダンテを吹き飛ばす。
「ダンテの効果で彼岸の悪鬼ラビキャントを手札に戻す。」
「僕はカードを1枚伏せて、ヘビーアーマーの効果を発動
フィールドの機械族モンスター、マシンナーズ・フォートレスに装備させる。
ヘビーアーマーが装備中、装備モンスターは相手の効果の対象にならない、ターンエンドだ。」
「エンドフェイズにスカラマリオンの効果により、デッキから悪魔嬢リリスを手札に加える。」
僕のターンだけで、手札が5枚まで回復した。
フィールドは伏せカードが1枚だけだけど、どう展開してくるか・・・
「僕のターン、ドロー
手札からマジックカード、ワン・フォー・ワンを発動
手札のモンスターカードを1枚捨てることで、デッキ、手札からレベル1モンスター1体を特殊召喚する。
手札のラビキャントを墓地へ送り、デッキからチューナーモンスター、チューニングガムを特殊召喚。」
チューニングガム DEF1200
零羅君のフィールドに何故か現れるチューインガム、それは独りでに封が空くと緑色のガムが漏れ出してガイコツのような不気味な顔が浮かぶ。
「マジックカード、貪欲な壺を発動
墓地のダンテ、ラビキャント、デスガイド、スカラマリオン、ガトルホッグをデッキに戻して2枚ドロー
さらにトラップ発動、ギブ&テイク、相手の場に自分の墓地のモンスターを1体特殊召喚し、自分フィールド上のモンスターのレベルを特殊召喚したモンスターのレベル分上げる。
ギラギランサーを君のフィールドに守備表示で特殊召喚し、チューニングガムのレベルをアップさせる。」
ギラギランサー「ギラ!」
DEF800
チューニングガム LV1→7
僕のフィールドに現れるとげとげとした鎧に身を包んだ槍使い、来た!!
「僕はクレーンクレーンを召喚
このモンスターが召喚に成功した時、墓地のレベル3モンスター1体を効果を無効にして特殊召喚する。
CC隻眼のパスト・アイを特殊召喚。」
クレーンクレーン ATK300
CC隻眼のパスト・アイ DEF1000
機械で出来た鶴が墓地からひとつめの不気味なモンスター、CC隻眼のパスト・アイを吊り上げてくる。
あのモンスターが出てきて、僕の場にレベル6モンスター、なら次は!
「速攻魔法、パスト・チューニングを発動
このカードは僕の場にパスト・アイが居る時、相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動する。
発動時にその相手モンスターのレベルを変える。ギラギランサーのレベルを3に変更!」
ここだ!!
「ドラゴン・バスターの効果をその効果にチェーンして発動!
手札を1枚捨てることでフィールド上のカード1枚を除外する。
この効果は相手ターンでも使うことが出来る!手札の置換融合を捨てて、ギラギランサーを除外!」
ギラギランサー「ギラー!?」――バンッ!!
ドラゴン・バスターの撃ちだしたミサイルが僕の場に居座っていたギラギランサーを爆殺する。
これで零羅君は僕のフィールドに押し付けるモンスターのうち1体を失った!!
「対象を失ったパスト・チューニングは無効になる。」
「・・・なら、チューニングガムの効果発動!」
えっ!?
「自分フィールド上の表側表示モンスターをチューナーとして扱う。
ただしこのターン、自分はシンクロモンスターでしか攻撃できなくなる。
僕はCC隻眼のパスト・アイをチューナー扱いにする。」
チューナーとして扱うだって!?
「僕はレベル3のクレーンクレーンに効果が無効になりチューナー扱いとなっているCC隻眼のパスト・アイをチューニング!
高き採掘者よ、我が目と調和し、その力捧げよ!
現れよ!全てを撃ち抜く精巧なる銃!レベル6、CCC撃調化身ロック・シューター!!」
ロック・シューター ATK2200
しまった、あの隻眼のパスト・アイは自分フィールド上のモンスターと共に素材にできないから、僕の場のカードばかり使ってくると思ってたけど・・・
パスト・アイを除外しておくんだったかな?
「バトル、ロック・シューターは攻撃時に相手のフィールド上のこのカードと同じ属性を持つモンスターのレベル×200ポイント攻撃力を上昇させる。」
「させない!墓地のトラップカード、仁王立ちの効果発動!
このターン、相手は僕の選んだ1体のモンスターしか攻撃できなくなる。
カタストルを選択、そしてカタストルは闇属性モンスター以外と戦闘を行う場合、ダメージ計算を行わずに相手モンスターを破壊する。」
今にも砲撃を打ち放ちそうなロック・シューターの前にカタストルが飛び出して、威嚇を始める。
どんなに攻撃力が高くても、破壊できるなら恐くはない。
「・・・メインフェイズ2、墓地のヘルウェイ・パトロールを除外して効果発動
手札からレベル4以下の悪魔族モンスターを1体特殊召喚する。
悪魔嬢リリスを守備表示で特殊召喚。」
悪魔嬢リリス「ハハハハッ!フン!!」
DEF0
ロック・シューターの横に並ぶ女悪魔、あのカードは確かトラップカードをサーチする効果を持っていたはず。
「悪魔嬢リリスの効果発動
1ターンに1度、自分フィールド上の闇属性モンスターをリリースすることで、デッキから通常トラップを3枚選択し、相手はその中からランダムに1枚選択する。
その後、選ばれたカードを自分フィールドにセットし、残りのカードはデッキに戻す。
僕はチューニングガムをリリース、選ぶのは裁きの天秤2枚とピンポイント・ガード、さぁ、選んで?」
裁きの天秤、強力なドローカードだけど、零羅君のフィールドと手札状況じゃその効力は薄れる。
ピンポイント・ガードも厄介か・・・
「右のカードを選ぶよ。」
「選ばれたカードはセットし、残りはデッキへ
ロック・シューターの効果発動、互いのターンに1度、相手モンスターの攻撃力を1000ポイントダウンさせる。
ABC―ドラゴン・バスターの攻撃力を1000ポイントダウン。」
「ABC―ドラゴン・バスターの効果発動
相手ターン中にこのカードをフィールドから墓地に送ることで、除外されている3体のABCモンスターに分離する!
A―アサルト・コア、B―バスター・ドレイク、C―クラッシュ・ワイバーンを特殊召喚!」
アサルト・コア ATK1900
バスター・ドレイク DEF1800
クラッシュ・ワイバーン DEF2000
ドラゴン・バスターが分離し3体のモンスターが現れる。
これであの伏せカードが裁きの天秤だった場合、ドローされちゃうな・・・
「墓地のネクロ・ディフェンダーの効果発動
このカードを除外することで、選択した僕の場のモンスター1体は次の相手のエンドフェイズ終了時まで戦闘破壊されず、僕への戦闘ダメージもゼロになる。
僕が選択するのはロック・シューター。」
ロック・シューターに上半身だけのような姿をした悪魔の幻影がまとわりつく。
う~ん、効果で処理することは出来るけど、墓地にチューニングガムが居るしな~
できれば、裁きの天秤を先に使わせたいけど・・・
「カードを1枚セット、これでターンエンド。」
「僕のターン、ドロー
う~ん、僕は墓地のシャッフル・リボーンの効果を発動
このカードを除外し、自分フィールド上のカードを1枚デッキに戻すことで1枚ドローする。
僕はヘビーアーマーをデッキに戻して1枚ドロー」
この手札なら・・・でも、どっちにしろドローされちゃうなら・・・
「ロック・シューターの効果発動、マシンナーズ・フォートレスの攻撃力を1000ポイントダウンさせる。」
マシンナーズ・フォートレス ATK2500→1500
「マシンナーズ・フォートレスの効果、相手のモンスターの効果対象となった時、相手の手札1枚をランダムに捨てさせる。」
強制効果だから仕方がないね。
はぁ~これでエンドフェイズにサーチは確定か・・・
「レベル4のアサルト・コアとクラッシュ・ワイバーンでオーバーレイ
2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築
ギアギガント
オーバーレイユニットを1つ使いデッキからB―バスター・ドレイクを手札に加える。」
ギアギガント
ORU2→1
「ギアギガント
来い!マイフェイバリットカード!パーフェクト機械王!!」
ギアギガントXとバスター・ドレイクが共に自爆すると、煙の中から真っ赤なジェットを吹き出しながら、赤と銀色のボディを煌めかせた機械の王が現れる。
パーフェクト機械王「ハッ!!」
ATK2800
さぁ、戦いは此処からだ!!
「バトルロイヤルが始まったが、未だ異常は見受けられずか・・・」
舞網市のビル、とはいってもリアルソリッドビジョンによって古代感あふれる塔へと変貌しているモノの上で赤いマフラーで顔の半分を隠した忍者然とした少年、日影は独り言ちる。
(LDSよりの依頼であるが、にわかには信じられるものではないのも事実
次元戦争などと・・・杞憂であってほしいものでござる。)
彼はその風貌に対して、かなり常識的な人物である。
次元間を越えた戦争などととんでもない話に、はいそうですか、と納得はできない心くらいはある。
だが、彼ら風魔の忍者のモットーは命を懸けてでも任務を完遂する事。
多少の疑念など些事である。
(2回戦で負けてしまったのは幸か不幸か、こうして先行して偵察が出来るのはありがたい。
にしても、柚子殿を狙ってくる可能性があるとはどういう事でござろうか?
ふむ、後で遊矢殿に聞いてみるか・・・むっ!?)
日影が目配せした視線の先、そこに青白い謎の光が数瞬輝いた。
それは今は閉鎖状態の街では起きようもない事、さらに言えば今現在誰かがデュエルを行っているという情報はない。
日影はすぐさまそこへと急行した。
そこは監視カメラなどの死角となっているビルとビルの間にできた空白地、街の陰ともいえる場所であった。
(こ、これは!!?)
物陰に隠れ、覗いてみればそこにいたのは不気味な仮面の集団。
青い軍服の様なモノを着ており、一目で不審者と分る。
そしてその数が多すぎる、ざっと数えて40人以上の集団が犇めいているのである。
(こやつ等が、アカデミアでござるか!?
にしてもこの人数、とても拙者だけでは対処ができる数ではない!)
日影は焦った、このバトルロイヤルには事情を知らない参加者が3人居るのだ。
それは目下狙われている柊 柚子、海外からの留学生、デニス・マックフィールド、そして自分と戦った権現坂 昇。
刺客が数人程度なら自分と弟だけでも速攻で対処可能であろうが、この数である。
警護対象が居る任務において、この数の敵と戦いながら、というのは愚策以外の何物でもない。
そして、守り切るのにも限度というものがある。
(くっ!すまぬ、権現坂殿!!)
日影は心の中で謝罪しながら、音を立てずにその場を離れる。
彼が受けた任務は柊柚子の警護、デュエリストとして、人として、友を見捨てたくはないが、任務の為には切り捨てなければならぬものもあるのだ。
「こちら日影!アカデミアと思わしき連中の侵入を確認した!
その数48!!応援を求むでござる!!繰り返す!応援を求むでござる!!」
――かくして、世界の命運を決める戦いの幕は上がった。
――道化が演じるのは悲劇か、喜劇か。
――そのどちらでも演目は待ってはくれない、演じ終えるまで。
『こちら日影!アカデミアと思わしき連中の侵入を確認した!
その数48!!応援を求むでござる!!繰り返す!応援を求むでござる!!』
48だと!?
ずいぶんと中途半端な・・・
いや、あれはオベリスクフォース、プロフェッサーの側近部隊だ!
あいつら、なんだか気持ち悪いから、相手にするの嫌なんだがなぁ・・・
((珍しい))
黒咲、ユート、どっちかセレナについてくれ
止めても無駄だろうからな。
あぁ
わかった。
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth
『 瞳に映る赤き火(後編)舞網絶対防衛戦線』
この街は、この世界は私たちが絶対に守る!貴様の好き勝手にさせぬぞ!!
「CC」カード群の効果について
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制作したものをそのまま使用
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後付け効果を削除
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メインに入るカードの後付け効果のみを削除
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EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
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完全にアニメカードそのまま