遊戯王ARC-V Rーe:birth   作:深海の破壊大帝

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大分長くなったせいでちょっと遅れ気味ですが出来上がりました
異次元のブラック企業社長VS別次元の詐欺師(二戦目)です。


顔をなくした道化

「んぅ・・・?ここは・・・?」

 

 目覚めてみると病室だと思われる部屋の中で、寝かされている。

 隣には傷ついた隼もいる。

 俺はアカデミアの迎撃のためにセレナと行動していて・・・

 

「そうだ!アカデミアは!!」

 

 急ぎ、部屋の窓を開けて外を見ると

 

『『決闘(デュエル)!!』』

 

 赤馬 零児と榊 遊矢がデュエルをしていた・・・どういうことだ?

 

「前回同様、先攻後攻はお前が決めろ。」

 

 榊 遊矢の挑発のこもった言い草に赤馬 零児はむっとした様子で答える。

 あいつはこんなに分かりやすく、感情を見せる奴ではなかったはずだが・・・

 

「ならば!先攻で行かせてもらう!!

 私はマジックカード、ワン・フォー・ワンを発動!

 手札のモンスターカードを1枚捨て、デッキ、手札からレベル1モンスターを1体特殊召喚する。

 私は手札のDD魔導賢者二コラを捨て、デッキからDD魔導賢者ケプラーを特殊召喚する!」

 

 ケプラー DEF0

 

 天球が回る塔のようなモンスターがフィールドに現れる。

 あれが赤馬 零児の使うモンスター

 

「ケプラーの特殊召喚に成功したことにより、デッキから契約書を手札に加える。

 私はこの魔神王の契約書を手札に加える。

 

 さらに速攻魔法、手札断殺を発動 

 互いのプレイヤーは手札を2枚捨て新たに2枚ドローする。

 私はDDゴーストとDDヴァイス・テュポーンを捨て2枚ドロー!」

 

「おやおや、僕っこはもう終わりかい?

 俺もEM(エンタメイト)ユニとスキル・サクセサーを捨て2枚ドローさせてもらおう。」

 

「くっ!!墓地へ送られたDDゴーストの効果で、墓地に眠るDD魔導賢者二コラと同名カードをデッキから墓地へ送る。

 そして、さっき手札へ加えた永続魔法、魔神王の契約書を発動!

 このカードは悪魔族専用の融合魔法!さらにDD融合モンスターを融合召喚する場合、墓地のモンスターも除外することで融合素材として利用できる!

 私はフィールドのDD魔導賢者ケプラーと墓地のDD魔導賢者二コラを融合!!

 天を知る者よ!闇に眠る光を齎せし者よ!今一つとなりて新たな王を生み出さん!融合召喚!

 生誕せよ!レベル6!DDD烈火王テムジン!!」

 

テムジン「はああぁぁぁ!!」

    ATK2000

 

 現れるのは赤い炎を模した剣と大きな盾を持った悪魔

 永続魔法での融合、墓地のモンスターの利用、それに付随する墓地肥やし、なんて隙のないプレイングだ。

 

「さらに永続魔法、地獄門の契約書を発動しデッキからDDモンスター、DDナイト・ハウリングを手札に加え召喚!」

 

 ナイト・ハウリング ATK300

 

「そして、このモンスターが召喚されたことで私の墓地から、DDモンスターを攻守を0にして特殊召喚する。

 出でよ!DDヴァイス・テュポーン!」

 

ヴァイス・テュポーン「ヴァァァァ・・・」

          ATK2300→0

          DEF2800→0

 

「DDモンスターの特殊召喚成功により、烈火王テムジンのモンスター効果発動!

 墓地よりDDモンスターを特殊召喚する。

 私はチューナーモンスター、DDゴーストを特殊召喚!」

 

 DDゴースト DEF300

 

 巨大な口から飛び出す数多の蛇が絡まったような巨大な悪魔

 そして、テムジンの導きで蘇る内部に猫の影が見えるオレンジ色の結晶体

 チューナーか、となれば

 

「私はレベル6のDDD烈火王テムジンにレベル2のDDゴーストをチューニング!

 その紅に染められし剣を掲げ、英雄たちの屍を超えていけ!シンクロ召喚!!

 生誕せよ!レベル8、DDD呪血王サイフリート!!」

 

サイフリート「はあぁぁぁぁ!ふん!!」

      ATK2800

 

 光を切り裂いて現れる大剣を掲げた白髪の剣士

 大型モンスターを先攻1ターン目で2体も召喚したか。

 いや、だがこれでは終わらないだろう

 

「DDゴーストが墓地へ送られたことにより、再びデッキからDD魔導賢者二コラを墓地へと送る。

 さらに私はレベル7のDDヴァイス・テュポーンにレベル3のDDナイト・ハウリングをチューニング!

 闇を引き裂く咆哮よ、荒れ狂う嵐を呼び、世界のすべてを征服せよ!!シンクロ召喚!!

 生誕せよ!レベル10!!DDD疾風大王エグゼクティブ・アレクサンダー!!」

 

Eアレクサンダー「ウオォォォォォォ!!」

       ATK3000

 

 出てきたのは宝玉の埋め込まれた白銀の鎧をまとう、風の王

 レベル8とレベル10のシンクロモンスターをこうもやすやすと連続で出すとは・・・

 

「まだだ!このターン墓地へ送られたDDヴァイス・テュポーンはレベル8以上のDDD融合モンスターによって決められた、このカードを含む融合素材を自分の墓地から除外することで、そのモンスターを融合召喚する。

 私は墓地のDDゴーストとレベル5以上のDDモンスターであるDDヴァイス・テュポーンを融合!!

 闇に蠢くものよ!大いなる母よ!煉獄の奥より、全てを制圧する王を呼び覚ませ!融合召喚!!

 生誕せよ!レベル8!DDD烈火大王エグゼクティブ・テムジン!!」

 

Eテムジン「ふんっ!!」

     ATK2800

 

 シンクロ素材となったテムジンが阿修羅のような姿となってフィールドに舞い戻る。

 シンクロ、融合ときたなら次は

 

「除外されたDDゴーストの効果で除外されているDDゴースト以外のDDモンスター、DDヴァイス・テュポーンを墓地へと戻す。

 そして、DDモンスターが特殊召喚されたことにより、エグゼクティブ・アレクサンダーの効果が発動する。

 墓地のDDモンスターDD魔導賢者二コラを特殊召喚!」

 

 二コラ ATK2000

 

「エグゼクティブ・テムジンにも烈火王テムジンの効果が受け継がれている。

 DDモンスターの特殊召喚により、墓地のもう1体のDD魔導賢者二コラを特殊召喚!」

 

 二コラ ATK2000

 

 これで同じレベルのモンスターが2体

 

「レベル6の悪魔族モンスター、DD魔導賢者二コラ2体でオーバーレイ!

 世界に轟け、華々しき栄華!全ては我へと通ず!エクシーズ召喚!!

 生誕せよ!ランク6!DDD怒涛大王エグゼクティブ・シーザー!!」

 

Eシーザー「オオォォォォォォォ!!」

     ATK2800 ORU2

 

 融合からシンクロ、そしてその2体が協力して召喚されたエクシーズ・・・

 本当にこの次元のデュエリストは分け隔てなどなくカードを使うのだな・・・

 

「ん?おぉ!ユート殿、気づかれたか!

 大丈夫でござるか?」

 

 病室に入ってきたのは青いマフラーをした月の模様の入ったはち金をつけた忍者の少年

 名前は・・・月影だったか?

 だが彼がその背に背負っているのは

 

「お前、なぜアカデミアを連れている!」

 

 あの特徴的な仮面は外されているが、青い軍服のような恰好をした男

 まちがいない、あれはこの世界を襲撃したアカデミアだ!なぜそんな奴をここへ!

 

「心配めさるな。

 こやつは、もはや抵抗することもできぬでござるからな・・・」

 

「なに?」

 

 見てみれば、そいつの顔に生気は全くなく、虚空を見つめて呻いている。

 何があった?

 

「詳しいことは、あの二人の喧嘩が終わった後に遊矢殿から聞くといいでござる。

 今邪魔をすると、後が怖いでござるからな・・・」

 

 ・・・・・・喧嘩?


「エグゼクティブ・アレクサンダーは自分フィールド上にこのカード以外のDDDモンスターがいるとき、攻撃力を3000ポイントアップする!

 カードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

 Eアレクサンダー ATK3000→6000

 

 いや~さすがタガが外れた赤馬 零児、すさまじい盤面だな。

 先攻1ターンで手札使いきったが、三大王とサイフリート出して1伏せ

 エグゼクティブ・シーザーとサイフリートの妨害が厄介だな。

 セットはカウンターじゃなきゃ、行けるか?

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 まずは、サイフリートの効果を使わせるとするか。

 

「俺はスケール3のEM(エンタメイト)シール・イールをペンデュラムゾーンにセッティングし、ペンデュラム効果発動。

 1ターンに1度、相手フィールド上の表側表示モンスター1体の効果をエンドフェイズ終了時まで無効にする。

 俺はエグゼクティブ・シーザーの効果を無効にする。」

 

「そうはさせない!その効果にチェーンしてサイフリートの効果発動!

 サイフリートは1ターンに1度、フィールド上のマジック、トラップの効果を次のスタンバイフェイズまで無効にする。この効果は相手ターンでも使用可能だ!

 ペンデュラムゾーンに存在するペンデュラムカードはマジックカード扱い、よって、シール・イールの効果を無効にする!」

 

 呪われた大剣から出た赤い雷がシール・イールを感電させる。

 だが、これで魔法カードが使える。

 

「スケール3のマジカル・アブダクターをペンデュラムスケールにセッティング。」

 

 光の柱に新たに昇る独特の模様が描かれた法衣を身に纏う女魔法使い。

 

「そのカードは!?」

 

「そう、3回戦出場だって、貰ったカードさ。ありがたく使わせてもらう。

 魔法カード、三戦の才を発動

 このカードは1ターンに1度、このターンの自分のメインフェイズに相手がモンスター効果を発動している場合に発動できる。」

 

「何!?」

 

「悔しいだろうねぇ?良かれと思ってやったことが、裏目に出るのは。

 三戦の才は3つの効果の中から1つの効果を使えるが、今回は相手フィールド上のモンスターを1体選んで、コントロールをエンドフェイズまで奪う効果を使わせてもらおう。

 奪うのはエグゼクティブ・シーザーだ。」

 

 エグゼクティブ・シーザーは俺に向けていた大剣を赤馬社長に向けて反抗の意思を示す。

 

「魔法カード使用により、マジカル・アブダクターに魔力カウンターが1つ乗る。」

 

 マジカル・アブダクター 魔力C0→1

 

 マジカル・アブダクターのベルトのバックルに光が灯る。

 後、2枚

 

「特殊召喚を無効にして攻撃力を上げる効果と、フィールドから墓地へ送られることで契約書を手札に加える効果か。

 厄介だし、奪えるのはエンドフェイズまでだから、こいつには早々退場してもらおう。

 俺はランク6のエグゼクティブ・シーザー1体でオーバーレイ!」

 

「なっ!?」

 

「1体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築、エクシーズチェンジ!

 来い、迅雷の騎士ガイアドラグーン!」

 

ガイアドラグーン「はっ!」「ギャオオォォォォォ!」

 

 重厚な鎧を身に纏っていた激流の王はカラフルな鎧の竜騎士へと姿を変える。

 これで妨害札らしきものはあのセットカードだけだ。

 

「おぉ!?エクシーズが何のカードも使わずに変わったぞ!!」

 

「1発目に出すモンスターの召喚の仕方がひでぇ・・・」

 

「これであのモンスターのサーチ効果は使えなくなったか

 そして、呼び水にされたエグゼクティブ・シーザーはもう戻らない。」

 

 さっきまで青い顔していたセレナが元気になっている。

 あんなにバカっぽかったっけ?まあ、いい

 

「酷かろうが、ルール上問題なきゃアリなんだよ。沢渡

 というわけで、こんなカードも使う。魔法カード、隣の芝刈り

 自分のデッキが相手のデッキの枚数より多いとき、互いのデッキ枚数が同じになるようにデッキの上からカードを墓地へ送る。」

 

「デッキ枚数だと!?

 くっ!私のデッキの枚数は28枚、6枚ものカードが墓地へ・・・」

 

 6枚?あぁ・・それは違うな。

 

「何を言っている。俺のデッキをよく見ろよ?」

 

 この場にいる全員が俺のデッキに注目する。多分、全員同じことを思うだろう。

 

(((((((分厚い!?)))))))

 

「見てわかる通り、このデッキは60枚デッキ

 よって墓地へ送られるカードは・・・26枚だ。」

 

「なんだと!?」

 

 このデッキは素良に使ったのとは別の60枚デッキ

 それなりにDDDデッキに対抗できるデッキだから、たっぷりと楽しんでくれ

 

「落ち方は・・・うん、まぁまぁだな。

 効果で墓地へ送られたシャドール・ビーストと影依の原核(シャドールーツ)の効果発動

 まずは影依の原核(シャドールーツ)の効果で墓地から同名以外のシャドールマジック、トラップを1枚手札に加える。

 俺は影光の聖選士(レーシャドール・インカーネーション)を手札に加え、さらにシャドール・ビーストの効果で1枚ドローする。

 そして、魔法を使ったことでマジカル・アブダクターに2つ目の魔力カウンターが乗る。

 

 マジカル・アブダクター 魔力C1→2

 

「これで3枚目、フィールド魔法、天空の虹彩を発動。」 


 暗い夜空に7色の光が輝く

 なぜだろうか、俺はこの美しい光に恐ろしさを感じる。

 

「おぉ!ユート!起きたのか!」

 

「セレナ、すまない。

 だが、これはいったいどういう状況だ?」

 

 状況がよくわからないのと、アカデミアと同じ部屋に居づらかったので外に出てみたが

 

「むぅ?また遊矢に似たやつが・・・」

 

「あぁ、俺はユート、エクシーズ次元のデュエリストだ。

 誰かこの状況のことを教えてくれないか?」

 

「赤馬社長が榊 遊矢の癇に障ったんだよ。

 んで、社長も榊 遊矢に対してブチ切れて、喧嘩っつぅわけだ。」

 

「そ、そうなのか・・・

 状況は赤馬 零児の優勢に見えるな。」

 

「いや、それはどうだろうなぁ?」

 

「うむ、遊矢はすでに赤馬 零児の妨害策を潜り抜けた。

 墓地リソースが大量に出来てしまった以上、何をするか見当もつかん。」

 

 榊 遊矢と付き合いのあるらしい彼らすら、何をするか見当がつかない?

 いったいどういうデュエルをするんだ?

 

「マジカル・アブダクター、ペンデュラム効果発動

 1ターンに1度、このカードに乗っている魔力カウンターを3つ取り除き、デッキからペンデュラムモンスターを手札に加える。

 俺が加えるのは慧眼の魔術師。」

 

 マジカル・アブダクター 魔力C2→3→0

 

「そして、天空の虹彩の効果を発動

 1ターンに1度、このカード以外の自分フィールド上の表側表示カード1枚を破壊し、デッキからオッドアイズカードを1枚手札に加える。

 俺はマジカル・アブダクターを破壊し、デッキから儀式魔法、オッドアイズ・アドベントを手札に加える。」

 

「!!?

 トラップ発動!契約洗浄(リース・ロンダリング)

 自分フィールド上の契約書をすべて破壊し、その枚数分ドローしさらに1枚につき1000ポイントのライフを回復する。

 私のフィールドの契約書は2枚、よってそれを破棄し2枚のカードをドロー、さらに2000ポイントのライフを得る!」

 LP4000→6000

 

 赤馬 零児が明らかに慌てている。

 あの儀式魔法で召喚されるモンスターを警戒しているのか?

 

「おうおう、怯えちゃってぇ~

 それなら期待に応えて、たっぷりとファンサービスしてやろう。

 スケール5の慧眼の魔術師をペンデュラムスケールにセッティング

 これでレベル4のモンスターがペンデュラム召喚可能となった。」

 

「まて!私はペンデュラムスケールセッティング時に手札の増殖するGの効果を発動!

 このターン、貴様が特殊召喚を行うたびに私は1枚ドローする!」

 

「あらまぁ、意外なカードを・・・でも防御カードが引けるかなぁ?

 揺れろペンデュラム、異界への扉を開け!ペンデュラム召喚!

 エクストラデッキからマジカル・アブダクター、手札からマジカル・コンダクターを特殊召喚!」

 

 マジカル・アブダクター ATK1700

 マジカル・コンダクター ATK1700

 

 流星のような光に乗って現れたのは服装だけが違う同じ顔の女魔法使い

 これが、ペンデュラム召喚か・・・

 

「特殊召喚により1枚ドローする。」

 

「マジカル・アブダクターは魔法カードが発動するたびに魔力カウンターが1つ乗り、攻撃力が魔力カウンターの数×100ポイントアップする。

 マジカル・コンダクターは魔法カードが発動するたびに魔力カウンターが2つ乗る

 とはいえ、ちまちまマジックカードを発動してたんじゃ手札がなくなるので、魔法カード、魔力統轄を発動

 このカードはまずデッキからエンディミオンカードを1枚手札に加える。

 俺が手札に加えるのはフィールド魔法、魔法都市エンディミオン。」

 

 新たなフィールド魔法、あれを発動させて魔力カウンターを稼ぐつもりか?

 

「その後、自分フィールドの魔力カウンターを置くことができるカードに、自分のフィールド、墓地の魔力掌握、魔力統轄の数まで可能な限り魔力カウンターを置くことができる。」

 

「何っ!?」

 

「俺の墓地には魔力統轄が1枚、魔力掌握が2枚、そしてフィールドにこの魔力統轄が1枚の計4枚

 よって俺はマジカル・コンダクターとマジカル・アブダクターに2個ずつ魔力カウンターを置き、それぞれのモンスター効果でさらに魔力カウンターが置かれる。」

 

 マジカル・アブダクター ATK1700→1800→2000

             魔力C0→1→3

 マジカル・コンダクター 魔力C0→2→4

 

「マジカル・アブダクターの効果発動

 1ターンに1度、このカードの魔力カウンターを3つ取り除き、デッキから魔法使い族、レベル1モンスターを手札に加える。

 俺はマジシャンズ・ソウルズを手札に加える。」

 

 マジカル・アブダクター 魔力C3→0

 

「そしてデッキのレベル6以上の魔法使い族、EM(エンタメイト)ミス・ディレクターを墓地へ送り、マジシャンズ・ソウルズは特殊召喚できる。」

 

 マジシャンズ・ソウルズ DEF0

 

 半透明な幽霊のようなモンスター、あれは伝説に聞いた黒き魔術師たちか!?

 まさか、この次元でもあるとは・・・一度この目で見てみたいものだ・・・

 

「モンスターの特殊召喚により1枚ドロー」

 

「慧眼の魔術師のペンデュラム効果

 自身を破壊し、デッキから慧眼の魔術師以外の魔術師ペンデュラムモンスターをペンデュラムゾーンに置く

 俺は新たにスケール3の相克の魔術師をペンデュラムゾーンに置く。

 

 さらにマジシャンズ・ソウルズの効果発動

 自分のフィールド、手札の魔法、トラップカードを2枚まで墓地へ送り送った枚数分デッキからドローする。

 俺は手札の影光の聖選士(レーシャドール・インカーネーション)と魔法都市エンディミオンを墓地へ送り2枚ドロー

 

 そして、マジカル・コンダクターの効果発動

 1ターンに1度、自身に乗っている魔力カウンターを任意の数取り除き、取り除いた数と同じ数のレベルを持つ魔法使い族モンスターを手札または墓地から特殊召喚する。

 来い、EM(エンタメイト)ペンデュラム・マジシャン!」

 

 女魔法使いに導かれやってきたのは振り子を持ったマジシャン

 だがそのマジシャンが持つ振り子と同じデザインの巨大な振り子がマジカル・コンダクターとマジシャンズ・ソウルズを破壊する。

 

「ペンデュラム・マジシャンの特殊召喚に成功したので効果発動

 俺のフィールド上のカードを2枚まで、マジシャンズ・ソウルズとマジカル・コンダクターを破壊して、デッキからEM(エンタメイト)を2種類、EM(エンタメイト)ギタートルとEM(エンタメイト)ドクロバット・ジョーカーを手札に加える。」

 

「くっ!私はカードを1枚ドローさせてもらう。」

 

「いいだろう、好きなだけドローするといい。

 儀式魔法、オッドアイズ・アドベントを発動

 レベル合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札、フィールド上のペンデュラムモンスターをリリースして、自分の手札、墓地のドラゴン族儀式モンスターを儀式召喚する。

 俺はレベル4のEM(エンタメイト)ペンデュラム・マジシャンとマジカル・アブダクターを儀式の供物に捧げ、地の底から目覚めよ!

 儀式召喚!大地の力宿る戒めの竜!オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン!!」

 

オッドアイズG「グオオォォォォォォ!!」

       ATK2800

 

 地を割り、墓地から呼びだされる黒い水晶が生えた異虹彩の竜

 これが映像にあった榊 遊矢の儀式竜か

 

「こいつの儀式召喚時、相手の魔法、トラップカードをすべて手札に戻すが、あいにくとお前のフィールドには1枚もないから空打ちだ。」

 

「来たか、グラビティ・ドラゴン・・・特殊召喚により1枚ドローだ!」

 

「よかったなぁ~?増殖するGの効果はこのターン中に継続し続ける効果

 もし、いちいち発動する効果なら使用料を払ってもらわなくちゃいけなくなるところだった。」

 

 使用料?

 

「だが、お前に会いたがっているのはこいつだけじゃないぞ?

 魔法カード発動、ダウジング・フュージョン!

 このカードは1ターンに1度、墓地の融合素材となるペンデュラムモンスターを除外し、融合召喚を行う。

 俺は墓地のオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンと曲芸の魔術師を除外融合!

 疾風迅雷、その二色の眼に写る、歯向かいし者を平伏させよ!

 融合召喚!雷の力帯びし竜、オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン!!」

 

オッドアイズV「グオオォォォォォ!」

       ATK2500

 

 今度は融合か!?

 

「ボルテックス・ドラゴンが特殊召喚されたとき1ターンに1度、相手フィールド上の表側攻撃表示モンスターを手札に戻す。

 呪血王サイフリートにご退場願おうか!パラライズシャウト!!」

 

 

 緑色の装甲の竜、ボルテックス・ドラゴンの羽が展開し電気を帯びてサイフリートに急接近、サイフリートは吹っ飛ばされ、赤馬 零児のエクストラデッキへと戻っていく

 そして、これでフィールド上のDDDモンスターは2体となった、よって

 

「くっ!DDDモンスターが減ったことで、エグゼクティブ・アレクサンダーの攻撃力がダウンする。

 そして、特殊召喚によりさらに1枚ドローだ。」

 

 Eアレクサンダー ATK6000→3000

 

「俺のドラゴンは出たがりだからな。どんどん行くぜ?

 まずはEM(エンタメイト)ドクロバット・ジョーカーを通常召喚。」

 

ドクロバット・ジョーカー「はっ!」

            ATK1800

 

「ドクロバット・ジョーカーの召喚に成功したことにより、デッキからEM、オッドアイズ、魔術師ペンデュラムモンスターの内1体を手札に加える。

 俺が手札に加えるのはEM(エンタメイト)リザードロー

 

 そして、俺のフィールドのレベル7以上のオッドアイズモンスター、オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンのレベルを3つ下げることで墓地からこいつを特殊召喚する。

 来い!チューナーモンスター、貴竜の魔術師!」

 

 オッドアイズV LV7→4

 

貴竜の魔術師「はいっ!」

      DEF1400

 

 フィールドに新たに並ぶ黒い道化と白き魔術師

 チューナー、とくれば

 

「相克の魔術師のペンデュラム効果をガイアドラグーンに対して発動し、レベル4のドクロバット・ジョーカーにレベル3の貴竜の魔術師をチューニング!

 二色の眼に写る七つの星よ、流星となって降り注げ!

 シンクロ召喚!星紡ぐ戦の竜、オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン!!」

 

オッドアイズM「ギャアアァァァァ!!」

       ATK2500

 

「貴竜の魔術師はオッドアイズモンスター以外のモンスターとシンクロ素材になった時、デッキの一番下へ戻る。

 そして、オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンが特殊召喚されたとき、ペンデュラムゾーンのモンスターを1体、特殊召喚できる。

 さぁ出てこい、相克の魔術師!」

 

相克の魔術師「はっ!」

      ATK2500

 

 光の中から飛び出す赤い流星、その炎を振り払い現れたのは炎の力を宿した異虹彩の竜

 そして、竜に導かれ光の柱の中から解放される大盾を構えた魔術師、そのレベルはどちらも7!!

 

「レベル7のオッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンと相克の魔術師でオーバーレイ!

 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!

 六道八獄踏み越えて、冥府すらも二色の眼で睥睨せよ!

 エクシーズ召喚!全てを凍てつかせる永久の竜、オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン!!」

 

オッドアイズA「ギュオオォォォォォォ!!」

       ATK2800 ORU2

 

「これが・・・全召喚・・・」

 

 ペンデュラムに始まり、儀式、融合、シンクロ、そしてエクシーズを成功させた。

 その複雑な動きはまるでパズルのようで、組みあがった絵がここまですさまじいものとなるとは・・・

 

「おっと、まだ終わりじゃないぞ?

 相克の魔術師のペンデュラム効果でこのターン、ガイアドラグーンはそのランクと同じレベル、つまりレベル7のモンスターとしてエクシーズ素材に出来る。」

 

 エクシーズをランクアップではなく、直接エクシーズ召喚の素材にするだと!?

 

「俺はレベル7のオッドアイズ・グラビティ・ドラゴンとレベル7として扱う迅雷の騎士ガイアドラグーンでオーバーレイ!」

 

――ドクンッ!

 

 ぐっ!?

 

「激情秘めたる二色の眼の竜よ、紅蓮の翼で戦場を焼き、無知なる愚者に贖いを!エクシーズ召喚!!」

 

 迅雷の騎士は炎へと変わり、大地の竜を包み込む

 業火の中で未熟な竜は魔竜へと覚醒する。

 

「天を焦がせし烈火の竜!覇王烈竜オッドアイズ・レイジング・ドラゴン!!」

 

オッドアイズ・レイジング「ギャオォォォォォォォォォ!!」

            ATK3000 ORU2

 

 エクシーズで、ペンデュラムだと!?

 それだけでも驚きだが、なんだこの身が竦むような恐怖心は!?

 

「おい!ユート、大丈夫か!?」

 

「おいおい、お前、突然倒れたんだろ?

 無理しねぇで、寝ていろよ?」

 

 セレナと沢渡が心配してくれるが、昼間のように倒れそうになるほどじゃない。

 

「い、いや、大丈夫だ・・・」

 

 身に覚えがないはずの赤い魔竜

 あのドラゴンは、いったい・・・?


「これが・・・ペンデュラムエクシーズモンスターか!?」

 

 反応はあったものの映像にその姿が映らなかったモンスターの、その圧倒的な威圧に零児は増殖するGの効果でドローしながらもたじろぐ

 

「空いたペンデュラムゾーンにEM(エンタメイト)リザードローをセッティングしてペンデュラム効果発動、このカードを破壊して1枚ドローする。

 では、さっそくレイジング・ドラゴンの効果を使おう

 1ターンに1度、このカードがエクシーズモンスターを素材にしてエクシーズ召喚されている場合、オーバーレイユニットを1つ使い相手フィールド上の全カードを破壊し、破壊したカード1枚につき攻撃力を200ポイントアップする。」

 

「何っ!?」

 

「レイジング・テンペスト!」

 

オッドアイズ・レイジング「グオオォォォォォ!!」

            ORU2→1

 

 オーバーレイユニットを取り込んだレイジング・ドラゴンの体から熱波が放出される。

 その熱は風などでは防げず、烈火の大王すら溶かしつくす。

 

 オッドアイズ・レイジング ATK3000→3400 

 

「これでご自慢の王様たちは全滅だなぁ?

 バトル!オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンでダイレクトアタック!

 この攻撃宣言時、オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンの効果発動!」

 

「手札のバトルフェーダーの効果発動!

 相手のダイレクトアタック宣言時このカードを特殊召喚してバトルフェイズを終了させる!」

 

「無駄だ!その効果は発動させない!

 オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンの効果発動!!

 チェーンはボルテックス、フェーダー、アブソリュートの順で解決される。

 ボルテックス・ドラゴンの効果でエクストラデッキのEM(エンタメイト)ドクロバット・ジョーカーをデッキへと戻してバトルフェーダーの効果は無効!

 そして、オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンの効果!

 オーバーレイユニットを1つ使い、ボルテックス・ドラゴンの攻撃を無効にする!」

 

 氷に雷がまとわりつき氷の中に竜の影が浮かび上がる。

 

「その後、墓地からオッドアイズモンスターを1体特殊召喚する・・・」

 

 遊矢はここで少し迷った、墓地にバトルフェイズ中の相手のモンスター効果を使えなくするオッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンがいる。

 遊矢の知っている限り、このタイミングで手札から発動できるトラップや魔法で攻撃を防げるようなものはない。

 OCGではの話だが

 

(5D`sであったんだよな・・・この状況で発動できるトラップ・・・)

 

 それは『女教皇の錫杖』モンスターの攻撃を無効にしバトルフェイズを終了させ、さらに500ポイントのダメージを与えるトラップであり、自分フィールドにモンスターがいない場合、手札から発動できる代物である。

 OCGよりもより多くのカードがあるこの世界では、さすがの彼でもすべてを把握できない、なので零児がそんなものを持っていてもおかしくはないと考える。

 そして、彼は零児がこのまま終わるとは思っていない。

 

(特殊召喚すれば奴の手札は10枚、そういうカードを手札に呼び込んでいてもおかしくはない。

 重ね掛けしてこないから、持ってないか?う~ん・・・

 どちらにしろ攻撃が止められるなら・・・)

「俺は、オッドアイズ・グラビティ・ドラゴンを特殊召喚する。」

 

オッドアイズG「グオォォォォォ!!」

       ATK2800

 

 氷柱を破壊し復活する大地の竜

 これで再び零児は効果を使うたびに500ポイント自らのライフを削らなくてはいけなくなった。

 

「バトルフェーダーの効果が無効になったことで、バトル続行!

 オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンでダイレクトアタック!」

 

「手札の2枚目のバトルフェーダーの効果発動!

 ダイレクトアタックを無効にし、このカードを特殊召喚する!」

 

「効果を使いたいなら、使用料を払ってもらおう!」

 

「くっ!わかっている・・・」

 LP6000→5500

 

 バトルフェーダー DEF0 ――ゴーン、ゴーン、ゴーン

 

 悪魔が鳴らす鐘の音が竜の闘志を収めていく、だが零児にはその代償が支払われた。

 

(2枚目のフェーダー、メテオバーストでよかったか・・・)

「グラビティ・ドラゴンの特殊召喚で2枚目を引いたか、運のいいやつ

 だが、御大層な御旗を掲げている割には、ギリギリじゃないか?」

 

「だが、私はまだ負けていない!」

 

「ふっ、そうだな、どんなに情けなくても勝てばいいんだ。勝てればな。

 魔法カード、貪欲な壺発動

 墓地のEMリザードロー2枚とマジカル・コンダクター、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン、増殖するGをデッキに戻し2枚ドロー。

 

 スケール4のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをペンデュラムゾーンにセッティングしてエンドフェイズ

 オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンのペンデュラム効果で自身を破壊し、デッキから攻撃力1500以下のペンデュラムモンスターを1体デッキから手札に加える。

 俺はEM(エンタメイト)リザードローを手札に加えて、ターンエンドだ。」

 

 これで互いにターンが終わった。

 結果的には互いにダメージは全く与えられていない。

 だが、オッドアイズたちの効果を知らない権現坂以外の面々は、零児が謎の500ポイントのコストを払わされたことに疑問を抱く。

 

「なぁ、なぜ零児は自分のカードを発動させるためにライフを500支払ったのだ?

 あのカードの発動にはライフコストはいらないんだろう?」

 

「あれはグラビティ・ドラゴンの効果だ。

 相手プレイヤーは、あらゆるカードの発動に対して、500ポイントのコストを要求される。

 さらにボルテックス・ドラゴンは1ターンに1度、あらゆるカードの発動に対してのカウンター効果を持つ。」

 

「げぇ~それって、効果発動に絶対手札1枚と1000ポイントのコストが発生するってことかよぉ。」

 

「う~む、零児殿の手札は多いが・・・」

 

「フィールドにバトルフェーダー以外のカードはなく、墓地にも効果を発動できるようなカードはない。

 相性が悪すぎでござるな・・・」

 

「そして、アブソリュート・ドラゴンには攻撃を止める効果があって、レイジング・ドラゴンは全体破壊効果がある。

 守るだけ不利になるこの状況では、攻めるしかないのか・・・」

 

 見ている面々は言葉には出さないが、全員こう思った『意地が悪い!!』と

 

「行くぞ!私のターン、ドロー!

 ・・・私はスケール5のDDD壊薙王アビス・ラグナロクをペンデュラムゾーンにセッティング。」

 

「忘れてないよな?

 ペンデュラムゾーンへの設置、そしてそのペンデュラム効果の発動

 それぞれに代金を支払ってもらう。」

 

「くっ、わかっている。」

 LP5500→5000

 

「ついでに言っておくが、ご自慢の契約書の効果を使うたびにも効果が発生するからな?

 もちろん強制効果のライフダメージ発生時にもな。」

 

「「「「「理不尽すぎる!」」」」」

 

「ならば・・・手札のDDスワラル・スライムの効果発動!

 手札のこのカードと融合素材モンスター、DDラミアを墓地へ送り、DDD融合モンスターを融合召喚する。

 呪われし女よ、自在に形を変える神秘の渦に融け込み、真の王へと生まれ変わらん!融合召喚!

 出でよ!神の威光伝えし王!レベル7、DDD神託王ダルク!」

 LP5000→4500

 

神託王ダルク「はっ!!」

      ATK2800

 

 現れたのは悪魔となった聖女騎士、そして彼女が現れたことにより光の柱の中にたたずむ黄昏の王が動く。

 

「この瞬間、アビス・ラグナロクのペンデュラム効果発動!

 1ターンに1度、DDモンスターが特殊召喚されたとき墓地のDDモンスター1体を特殊召喚する。

 その後、私は1000ポイントのダメージを受け、相手が受ける戦闘ダメージはこのターン半分になる。」

 LP4500→4000

 

「その効果は通さない!

 オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンの効果発動!

 1ターンに1度、魔法、トラップ、モンスター効果が発動したとき発動し、その効果を自分のエクストラデッキの表側表示のペンデュラムモンスターをデッキに戻して無効にし破壊する。

 俺はEM(エンタメイト)リザードローをデッキに戻し、アビス・ラグナロクのペンデュラム効果を無効にし破壊する。

 パラライズエフェクト!」

 

 ボルテックス・ドラゴンの雷がアビス・ラグナロクを貫く

 それは零児もわかっていたこと、目的はボルテックス・ドラゴンの効果を使わせることなのだから

 

「私は新たにペンデュラムゾーンにスケール1のDDD運命王ゼロ・ラプラスをセッティング!」

 LP4000→3500

 

「!?」

 

 黄昏の王が消えた光の柱に新たに昇るのは無数の計測道具や骨で構成された巨大な山羊の頭蓋骨

 それは本来のこの世界の歴史には登場しないものなので、遊矢は少し驚いた。

 

「ゼロ・ラプラスのペンデュラム効果!

 1ターンに1度、自分のメインフェイズに自分のエクストラデッキから表側表示のDDDペンデュラムモンスターを1体手札に加える。

 私はDDD壊薙王アビス・ラグナロクを手札へ戻す。

 

 そして、墓地のDDスワラル・スライムを除外し効果発動!

 手札のDDモンスターを特殊召喚する!現れよ!神々の黄昏に審判を下す最高神!DDD壊薙王アビス・ラグナロク!!」

 LP3500→3000→2500

 

 アビス・ラグナロク DEF3000

 

 フードで顔を隠し玉座に座る王が今度はモンスターとして現れる。

 契約洗浄で得たライフも使い切った零児だが、勝利のためには仕方ないと、さらにその身を削る。

 

「アビス・ラグナロクの効果発動!

 1ターンに1度、このカードが召喚、特殊召喚された場合、自分の墓地からDDDモンスターを復活させる。

 戻ってこい!DDD怒涛大王エグゼクティブ・シーザー!」

 LP2500→2000

 

Eシーザー「うおぉぉぉぉ!!」

     ATK2800

 

「そして、アビス・ラグナロクの2つ目の効果を発動!

 1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドのDDモンスターを1体リリースし、相手フィールド上のモンスター1体を除外する。

 私は復活させたエグゼクティブ・シーザーをリリースしオッドアイズ・グラビティ・ドラゴンを除外する!!」

 LP2000→1500

 

 エグゼクティブ・シーザーが大剣を構えてさんざん零児を苦しめてきたグラビティ・ドラゴンを異次元の彼方へ追いやり、自らは冥府へと帰っていく、1枚の契約書を残して

 

「エグゼクティブ・シーザーがフィールドから墓地へ送られたことでデッキから闇魔界の契約書を手札に加える。」

 

「おいおい、グラビティ・ドラゴンを攻略するだけで随分とライフを減らしちまったじゃねぇか、だいじょーぶかぁ?」

 

「どの口が言うか、この詐欺師め!

 速攻魔法、手札断殺、手札のDDネクロ・スライムと彼岸の悪鬼 スカラマリオンを捨て、2枚ドロー」

 

「俺も手札のEM(エンタメイト)ジンライノとギャラクシー・サイクロンを捨て2枚ドローだ。」

 

「私はアビス・ラグナロクとバトルフェーダーをリリースしてアドバンス召喚!

 現れよ、超越神!DDD死偉王ヘル・アーマゲドン!」

 

 ヘル・アーマゲドン ATK3000

 

(アドバンス召喚、特殊召喚メタを警戒してか・・・それと邪魔なバトルフェーダーをフィールドからどかすのが目的か。

 そして、手札に闇魔界の契約書、エクストラデッキにスケール10のケプラー、すでに設置されているスケール1のゼロ・ラプラス

 これは・・・このターンで全滅だな。)

 

「手札から2枚の永続魔法、異形神の契約書と闇魔界の契約書を発動

 まずは闇魔界の契約書の効果でエクストラデッキの表側表示のペンデュラムモンスター、DD魔導賢者ケプラーをペンデュラムスケールにセッティングする。

 

 そして、役目を終えた闇魔界の契約書を破棄し墓地のDDラミアを自身の効果で特殊召喚

 現れよ、チューナーモンスター、DDラミア。」

 

 DDラミア DEF1900

 

 鱗のようなものに覆われた頭部や腕をした蛇女が、闇魔界の契約書を破って出現する。

 

「レベル7のDDD神託王ダルクにレベル1のDDラミアをチューニング!

 その紅に染められし剣を掲げ、英雄たちの屍を超えていけ!シンクロ召喚!!

 再び生誕せよ!レベル8、DDD呪血王サイフリート!!」

 

サイフリート「はあっ!」

      ATK2800

 

「異形神の契約書の効果、DDDシンクロモンスターがエクストラデッキから特殊召喚されたとき、そのモンスターに相手からの効果対象にならない効果を付与する。

 これでサイフリートはお前の効果の対象にならない。

 

 墓地のDDネクロ・スライムの効果発動

 このカードと墓地のDDモンスター、DDD神託王ダルクを除外してDDD融合モンスターを融合召喚する。

 神の威光伝えし王よ、冥府にて神秘の光を手に入れ、竜をも倒す勇者となれ!融合召喚!

 生誕せよ!レベル8、DDD剋竜王ベオウルフ!」

 

剋竜王ベオウルフ「グオオオォォォンン!!」 

        ATK3000

 

「異形神の契約書の効果、DDD融合モンスターをエクストラデッキから召喚したことにより、私のライフを1000ポイント回復する。」

 LP1500→2500

 

「おぉ!がら空きの状態から、攻撃力3000のモンスター2体と攻撃力2800のモンスター1体!!

 すごいぞ零児!!」

 

「いや。」

 

「赤馬社長のフィールドにはすでにペンデュラムスケールが2枚セッティングされている。

 しかもスケールは1と10!!くるぜぇ、でけぇペンデュラムが!」

 

「我が魂を揺らす大いなる力よ、この身に宿りて闇を引き裂く新たな力となれ!ペンデュラム召喚!!

 現れ出でよ!世界を凝望せし我が僕!レベル7!DDD超視王ゼロ・マクスウェル!

 そして、エクストラデッキから再誕せよ!レベル8、DDD壊薙王アビス・ラグナロク!!」

 

 流星のような光に乗って降臨する顕微鏡のような悪魔と、再臨する黄昏の王

 そしてエクストラデッキから再臨したことにより、異形神との契約が満たされる。

 

「異形神の契約書の効果発動

 ペンデュラムモンスターをエクストラデッキから特殊召喚したことにより、デッキから1枚ドローし、その後手札を1枚捨てる。

 

 そして、レベル8のDDD剋竜王ベオウルフとDDD壊薙王アビス・ラグナロクをオーバーレイ!

 2つの太陽が昇るとき、新たな世界の地平が開かれる!エクシーズ召喚!

 現れ出でよ!ランク8!DDD双暁王カリ・ユガ!!」

 

カリ・ユガ「フン・・・」

     ATK3500 ORU2

 

 輝かしい黄金の光を発する玉座に座る強大な力を持つ悪魔、カリ・ユガ

 彼が降臨したことで、遊矢の竜たちもその威圧にその力を奪われる

 

――グルル・・・

 

 レイジング・ドラゴン ATK3400→3000

 

「カリ・ユガのエクシーズ召喚に成功したことにより、このターン、カリ・ユガ以外のフィールド上のカード効果がすべて無効になり、発動できなくなる。」

 

「それはお前のフィールドのカードだって同じこと、異形神の契約書の最後の効果を使っていれば、俺のオッドアイズを後一体除外できたのになぁ~?」

 

 効果が無効になり、自身の効果で攻撃力を上げていたレイジング・ドラゴンの攻撃力が下がるが、この期に及んでも余裕の態度を崩さない遊矢に零児はさらにイラつく

 

「ならば、用のなくなったものは破棄するだけのこと!

 カリ・ユガの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、フィールド上のマジック、トラップカードをすべて破壊する!」

 

 カリ・ユガ ORU2→1

 

 カリ・ユガがオーバーレイユニットを握りつぶすと、その光が異形神の契約書と遊矢のEM(エンタメイト)シール・イールと天空の虹彩を消し去る。

 

「バトル!

 サイフリートでオッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンを攻撃!バルムンク・スラッシュ!!」

 

 サイフリートがボルテックス・ドラゴンの雷をかわしながら、大剣を叩き込み

 

 遊矢LP4000→3700

 

「ヘル・アーマゲドンでオッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンを攻撃!地獄触手鞭!!」

 

 ヘル・アーマゲドンの水晶から発生した闇の触手がアブソリュート・ドラゴンを貫く

 だが、遊矢とてただやられているわけではない。

 

「レイジング・ドラゴンを先に攻撃してくれれば、もう一回遊べたのに

 エクシーズ召喚されたアブソリュート・ドラゴンが墓地へ送られたことにより、エクストラデッキからオッドアイズモンスターを特殊召喚する。

 これは墓地で発生する効果だからな、来い、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

 LP3700→3500

 

オッドアイズP「ギャオオォォォォォォ!!」

       ATK2500

 

「しつこい奴め!ゼロ・マクスウェルでオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンに攻撃!ゼロシャット・ショット!」

 

 遊矢LP3500→3200

 

 望遠鏡から発せられた熱線が、赤い竜を焼き貫き、ついに遊矢のドラゴンも1体となり、偉大なる悪魔と断罪の魔竜がにらみを利かせる。

 

「行け!カリ・ユガ!!オッドアイズ・レイジング・ドラゴンに攻撃!!ツインブレイクショット!!」

 

 カリ・ユガの手から放たれた雷がレイジング・ドラゴンに迫る。

 それをレイジング・ドラゴンは炎を纏った腕で迎撃するが、力を奪われている状態では、その迎撃も虚しく破壊される。

 

レイジング・ドラゴン「グオオォォォォォォォ!!」――バンッ!!

 

「レイジング・ドラゴンは破壊されたとき、ペンデュラムゾーンに置くことができるが、効果を封印されているので素直にエクストラデッキに行くとしよう。

 ちなみにこいつはレベル7のモンスターとしてペンデュラム召喚ができるからな。」

 LP3200→2700

 

「本当にしつこい奴だ・・・カードを2枚伏せてエンドフェイズ

 墓地へ送ったスカラマリオンの効果により、デッキからレベル3、闇属性、悪魔族モンスター、DDナイト・ハウリングを手札に加えターンエンド。」

 

「生憎、出来ないことならともかく、出来ることについては諦めが悪いんでね。

 俺のターン、ドロー!」

 

「ユガの効果は相手ターンにも使える!

 オーバーレイユニットを1つ使い、墓地の契約書を私のフィールドにセットする。」

 

 カリ・ユガ ORU1→0

 

「俺のターンでそれは認められないな!

 墓地のトラップカード、ブレイクスルー・スキルの効果を発動!

 自分のターンにこのカードを除外し、相手モンスター1体の効果をターン終了時まで無効にする。

 カリ・ユガの効果は無効だ!」

 

 なぜだかレイジング・ドラゴンが現れ、さっきの仕返しとばかりにカリ・ユガをぶん殴り玉座から叩き落とす。

 満足したのか、レイジング・ドラゴンはすぐさま消える。

 

「スケール6のEM(エンタメイト)ギタートルをペンデュラムゾーンにセッティング!」

 

「ならば、永続トラップ、戦乙女(ヴァルキリー)の契約書を発動!

 手札のDDネクロ・スライムを捨てて、相手フィールド上のカード1枚を破壊する。」

 

 天より降り注ぐ、光の槍がギターのような亀に降り注ぐが、雷太鼓を背負った犀が現れてその槍を雷で弾き飛ばす。

 

「なんだと!?」

 

「墓地のEM(エンタメイト)ジンライノを除外することで、自分フィールド上のEM(エンタメイト)カードの身代わりにできる。

 ブレイクスルー・スキルを使わせたのはいい判断だが、まだまだ俺の墓地にはいろいろあるぞぉ~

 墓地のギャラクシー・サイクロンをさらに除外して、表側表示のマジック、トラップカードを破壊する。

 戦乙女(ヴァルキリー)の契約書は破壊させてもらう。」

 

「なんて効果の応酬だ!?」

 

「これが榊 遊矢のデュエル・・・」

 

「さて、スケール6のEM(エンタメイト)リザードローをペンデュラムゾーンにセッティングしてギタートルのペンデュラム効果で1枚ドロー

 そして、リザードローのペンデュラム効果」

 

「その効果にチェーンして!サイフリートの効果を発動する!

 フィールド上の表側表示のマジック、トラップカードの効果を次のスタンバイフェイズまで無効化する。

 私が無効にするのはEM(エンタメイト)リザードローだ!」

 

 血染めの雷がリザードローを拘束する。

 これが零児の本当の狙い、ペンデュラム封じの策の一つである。

 

「ペンデュラムスケールが共に6同士。」

 

「これでは遊矢はペンデュラム召喚できない!」

 

「これを狙ってやがったのかぁ!」

 

「お見事。」

 

 零児の遊矢の好むコンボを逆手に取ったペンデュラム封じに見ている面々は驚愕する。

 それは、ユートたちばかりではない

 

「うぅ、おぉぉぉ!」「おぉ~!!」「あっ!あっ!」

 

 部屋に入りきらないので、シートの上に寝かせていたオベリスクフォースたちが、2人のデュエルを見てはしゃいでいた。

 それは赤子のような邪気のないものであり、その目には先ほどまでにはない輝きがあった。

 

「!?・・・なんだ?」

 

「あいつらも、元は決闘者(デュエリスト)であったってことだろうな・・・」

 

「何?」

 

「何もかも忘れても、デュエルを楽しむ心は魂に刻まれていたってことだろ。

 生まれた世界が違えば、あいつらとも楽しいデュエルが出来たのかもな・・・」

 

「・・・・・・」

 

 零児は何も言えなかった。

 それは赤馬 零王の犯した償いきれそうもない罪の証明

 もはや彼らは自らデュエルモンスターを楽しむことはできないだろう。それが自らの背負っている罪への罰だとしても

 

「・・・湿っぽい話になっちまったな。

 そういえば、お前は父さんのファンだったな?だったら、ここでちょっとしたファンサービスとして、特別ゲストを呼ぶとしよう。

 永続魔法、魔術師の再演を発動。」

 

「何っ!?」

 

「このカードの発動時、墓地のレベル3以下の魔法使い族モンスターを1体特殊召喚する。

 来い!EM(エンタメイト)レビュー・ダンサー!」

 

レビュー・ダンサー「はいっ!」

         ATK800

 

 棺桶の中から現れる褐色の少女、彼女はある手品師の助手を務めていたモンスター

 零児にとっても遊矢にとっても、特別な人物

 

「魔術師の再演に・・・レビュー・ダンサー・・・そのカードは、榊さんの・・・」

 

「いや、これは俺のカードさ。

 懐かしい顔だろう?生憎、このデッキにスカイ・マジシャンは入っていないけど。」

 

「君は・・・榊さん、榊 遊勝のことを恨んでいるのではなかったか?」

 

「恨んでるさ。

 でも、カードまで恨む気にはなれないんでね。」

 

 その言葉に零児は目を伏せる。

 それは後ろめたさからくる視線の変化、その変化を遊矢は見逃さない。

 

「やっぱり、お前、父さんの失踪に一枚かんでるだろう?」

 

「!!?」

 

「図星って顔だな。

 まぁ、裏で賞金稼ぎのついでに情報集めもしていたからな。

 赤馬 零王と榊 遊勝の間に親交があったことは知っている。

 そして、父さんの残した手紙には友達が悪いことしているから止めに行くと書かれていた。」

 

「・・・そうだ。

 榊さんに赤馬 零王が何をしているのかを話したのは私だ。

 アカデミアに対抗するための実戦部隊、ランサーズの指揮を執ってもらうために・・・

 だが、彼は次の夜にまだ実験段階の次元移動装置を使って、行方が分からなくなってしまった・・・」

 

 そう、榊 遊勝の失踪は元はといえば零児の所為だ。

 彼が次元戦争のことを遊勝に伝えなければ、彼は失踪せずにいたことだろう。

 彼と彼の家族が汚名を被ることもなかったのだ。

 零児は告白すると、遊矢の顔が見れなくなってくる。だが、遊矢は今は遊勝のことなどどうでもいいのだ。

 彼が気になること、それは

 

「なるほど、これで合点がいった。

 お前、実戦部隊とか言っておきながら、元はアカデミアと正面切って戦う気なんてなかったな?」

 

「「!?」」

 

 遊矢の言葉にユートとセレナは驚愕する。

 

「いや、正確には穏便に済ませればと思っていたってところかな?」

 

「・・・何?」

 

「ん~あの四六時中、笑顔笑顔言っている馬鹿親父に実戦部隊の指揮を執ってもらうように依頼するなんて普通に考えておかしいだろ?

 ただ、父さんは赤馬 零王の親友だ。

 だから、父さんの言葉なら聞いてくれるかもしれないと思って、声をかけた。

 

 だが、勝手に馬鹿親父は先走って失踪したうえ、ユートたちがやってきて次元戦争がすでにどうしようもない段階になっていることを知って、にっちもさっちもいかなくなったから、急遽、強引に突撃部隊を編成しようとした。

 ほら、これでさっきの雑な計画のつじつまが合うだろう?

 3年かけた計画じゃなくて、つい最近、路線変更したんだからな。」

  

「なぜそう思う・・・?」

 

 零児自身すら自覚していなかった本音が解体されていく、遊矢は物語上の『赤馬 零児』という人物しか知らない。

 その評価は馬鹿なのか天才なのか本心含めてよくわからない人物という微妙なものであるが、さっき彼の心の弱さを知ってからどういう人物なのかが分かってきた。

 

「それはとってもシンプルな答えだ。」

 

 彼は

 

「家族だからさ。」

 

 家族愛で動いていると

 

「!!!」

 

「赤馬 零王はこのスタンダードでは偉人レベルの天才だ。

 リアルソリッドビジョンを生み出して、一代でただの町工場を大企業に成長させたんだ。

 正直、尊敬しない方がおかしい。

 うちのただのテーブルデュエルで突然立ち上がってレディース&ジェントルメンしてくるクソ親父より、よっぽどな。

 

 だから、信じたかったんだろう?聡明で尊敬している父親が、戦争なんて馬鹿げたことをするわけない。

 何か理由がある、話せばわかってくれる。そんな甘いことを。」

 

「ふ・・・ふふふ、はははははっ!」

 

 もはや零児の心は丸裸である。

 心の壁を荒らしまわった悪魔に対し笑いが自然とこみあげてくる。

 もはや彼に偽りはいらないのだ。

 

「そうだな、確かに『僕』はただ、父さんに戻ってきてもらいたかっただけなのかもしれない。」

 

「そうか、だったらこのデュエルやめるか?

 俺としたら、転送装置さえ使わせてくれれば、お前は別についてくることはないんだぜ?」

 

「いや、それはない。

 父を止めるのは、息子である『私』の役目だ。」

 

「ふっ、覚悟は決まったみたいだな。」

 

「あぁ、それに」

 

「?」

 

「こんな楽しいデュエル、途中で終わらせるのはもったいない。」

 

 偽りない笑顔で言われたその言葉に、遊矢もつられて笑顔になる。

 

「同感!!俺はEM(エンタメイト)フレンドンキーを通常召喚!」

 

 フレンドンキー ATK1600

 

 現れた1匹のロバ、その背には角の生えたツインテールの女性がまたがっている。

 

EMコン「はぁ~い♡」

   ATK600

 

「フレンドンキーの召喚に成功したことで、墓地からEM(エンタメイト)コンを特殊召喚した。

 EM(エンタメイト)コンの効果発動、このモンスターが召喚、特殊召喚に成功したターンの自分のメインフェイズに1度だけ、このカード以外の攻撃力1000以下のEM(エンタメイト)モンスター1体とこのカードを守備表示にすることで、デッキからオッドアイズモンスターを1体手札に加える。」

 

「オッドアイズだと?

 だが、止まった振り子で何ができる!!」

 

「振り子が止まっても、俺の進化は止まらない!

 EM(エンタメイト)コンとEM(エンタメイト)レビュー・ダンサーを守備表示に変え、デッキからこのカードを手札に加える!」

 

 EM(エンタメイト)コン        ATK600→DEF1000

 EM(エンタメイト)レビュー・ダンサー ATK800→DEF1000

 

――ギャオオオォォォォォォォォォォ!!

 

 2体のアシスタントたちが傅くと、光の柱に浮かび上がっていた数字がバグったかのように数値が定まらなくなり、それと同時に今まで召喚された6体のオッドアイズたちが幻影のように現れる。

 

オッドアイズG/オッドアイズV「「グオォォォ!!」」

 

オッドアイズM/オッドアイズA「「ギャァァァァ!!」」

 

オッドアイズP/レイジング・ドラゴン「「ギャオォォォォ!!」」

 

「な、なんだ!?何が起きている!?」

 

「こいつは自分のペンデュラムゾーンにカードが2枚存在し、自分のエクストラデッキに表側表示のオッドアイズペンデュラムモンスターが存在する場合、手札から特殊召喚できる!オーバースケール・ペンデュラム!!」

 

 幻影の竜たちの像が天空のペンデュラムに重なり、その中から新たな竜が幻想を打ち破り顕現する。

 

「オッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴン!!」

 

ファンタズマ・ドラゴン「ギャアアオォォォォォォォォォオオオォォォ!!」

           ATK3000

 

 七色に光る炎の翼を揺らし、現れたのは巨大な白亜の竜

 

「こいつが攻撃するときのダメージ計算時、相手モンスターの攻撃力を自分のエクストラデッキの表側表示のペンデュラムモンスターの数×1000ポイントダウンさせる。

 俺のエクストラデッキには6枚のペンデュラムモンスターが表側表示でいる。」

 

「6000ポイントもの攻撃力が削られるというのか!?」

 

「その通り、だけど、せっかくだから派手に行こうじゃないか!

 レベル3のEM(エンタメイト)レビュー・ダンサーとEM(エンタメイト)コンをオーバーレイ!

 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!

 来い、虚空海竜リヴァイエール!!」

 

リヴァイエール「ギャオォォォ!!」

       ATK1800 ORU2

 

「リヴァイエールの効果発動

 1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使い、除外されているレベル3以下のモンスター1体を特殊召喚する。

 俺はレベル3のオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンを特殊召喚!」

 

 異次元の海を泳ぐ海竜が虚空の中から二色の眼を持つ緑色の竜を連れてくる。

 

ミラージュ・ドラゴン「ギャッ!」

          ATK1200

 

「またエクシーズか!?」

 

「ちっちっちっ、甘いな。

 こいつは融合素材である闇属性、ドラゴン族モンスター1体と獣族モンスター1体をフィールド上からリリースすることでエクストラデッキから融合カードなしで特殊召喚できる。

 オッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンとフレンドンキーをリリースし、特殊召喚!

 出でよ!野獣の眼光りし獰猛なる竜!ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

 

ビーストアイズ「グオオォォォォンン!!」

       ATK3000

 

 新たに表れたのは骨のような鋼殻を持つ獣のような荒々しい竜

 融合素材をリリースという、とんでもない方法で召喚された融合モンスターである。

 

「融合モンスターだと!?」

 

「さてどんどん行こうか

 魔法カード、精神操作、相手フィールド上のモンスター1体のコントロールをターン終了時まで得る。

 DDD死偉王ヘル・アーマゲドンをいただこう。」

 

 ヘル・アーマゲドンがふらふらと移動していく、割と気に入っているモンスターを奪われたので零児はご立腹だ。

 

「また私のモンスターを!!」

 

「はははっ!悔しかろう。

 さらにレベル8のDDD死偉王ヘル・アーマゲドンとビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでオーバーレイ!

 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!森羅の守神 アルセイ!」

 

アルセイ「ガオオォォォォォォンン!」

    ATK2300

 

 樹木や葉でできた巨大なライオンかトラのようなモンスターが吠える。

 

「アルセイの効果発動、1ターンに1度、カード名を1つ宣言して、自分のデッキトップを確認し、そのカードが宣言したカードなら手札に加え、そうじゃなかった場合は墓地へ送る。

 宣言するのはペンデュラム・ホルト・・・・ってあら?まさかの正解だぁ。」

 

 デッキが半分以上少なくなっているとはいえ、まさか当たるとは思ってなかった遊矢、だが次善策はすでに用意されている。

 

「しかたない、魔法カード、おろかな副葬を発動

 デッキから魔法、トラップカードを1枚墓地へ送る。

 俺はデッキから、復活の福音を墓地へ送り、アルセイの効果が発動

 自分のデッキからカード効果でカードが墓地へ送られたとき、このモンスターのオーバーレイユニットを1つ取り除き、フィールド上のカード1枚を選んで、持ち主のデッキトップかボトムに戻す。

 ゼロ・マクスウェルをデッキトップにおいてもらおうか?」

 

 アルセイ ORU2→1

 

 アルセイが突進し、ゼロ・マクスウェルが撥ねられる。

 

「次から次へと・・・」

 

「さて、バトルと行こうか!

 オッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴンで双暁王カリ・ユガに攻撃!ファンタスティック・フォース!!」

 

 カリ・ユガ ATK3500→0

 

 七色に輝く火炎はカリ・ユガを燃やし尽くすが、零児にはその炎は届かない、何故なら

 

「トラップ発動!ガードブロック!

 戦闘ダメージを1度だけ0にして、さらにその後デッキから1枚ドローする。」

 

「防がれたか・・・ドローロックも無駄になったな。

 アルセイでサイフリートに攻撃!この瞬間墓地のスキル・サクセサーの効果発動!

 墓地からこのカードを除外して自分のモンスターの攻撃力を800ポイントアップさせる。」

 

 アルセイ ATK2300→3100

 

 アルセイの爪とサイフリートの剣がせめぎあうが、力の増したアルセイがその剣を弾き飛ばし、サイフリートを引き裂く

 

「ぐぅぅ・・・」

 LP2500→2200

 

「追撃!リヴァイエールでダイレクトアタックだ!」

 

「ぐわああぁぁぁ!ぐぅ・・・」

 LP2200→400

 

 リヴァイエールの吐いた旋風のブレスが零児を吹き飛ばす。

 もはやそのライフでは、契約書のダメージすら支払えない。

 だが、遊矢はこの状況からでも逆転をしてくるだろうと思い、カードを切る。

 

「メインフェイズ2、ペンデュラム・ホルト発動

 自分のエクストラデッキに3種類以上のペンデュラムモンスターが表側表示でいるとき2枚ドローする。

 

 そして、ランク3以下のモンスターである虚空海竜リヴァイエール1体でオーバレイ!

 1体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築、エクシーズ召喚、ダウナード・マジシャン!」

 

ダウナード「ふみゅ・・・」

     ATK2100→2500

 

 危なそうな薬品を手に持っているが、すでに戦闘が終わっているためかやる気がなさそうな、青い髪の少女が眠り目をこすりながら登場した。

 まったく、この場の雰囲気に合っていない

 

「さらに墓地の影光の聖選士(レーシャドール・インカーネーション)の効果発動

 墓地のシャドール・ビーストとともに除外することで、俺のフィールドの表側表示モンスターを裏側守備表示にする。

 アルセイを裏側守備表示にしてターンエンドだ。」

 

 互いの2ターン目が終わり、零児に対して圧倒的に不利な状況

 だが、零児はなぜか、この緊張を心地よく感じていた。

 

(ライフは400、モンスターも伏せも何もないこの状況、手札はナイト・ハウリングとゼロ・マクスウェル。

 展開することはできても、奴のライフを削りきるには、このドローに賭けるしかない!)

「私のターン、ドロー!

 私はマジックカード、終わりの始まりを発動

 私の墓地に闇属性モンスターが7体以上いるとき、そのうちの5体を除外し3枚のカードを新たにドローする!

 私は墓地からバトルフェーダーと彼岸の悪鬼 スカラマリオン、DDヴァイス・テュポーン、DD魔導賢者二コラ2体を除外して3枚ドロー!」

 

「ドローカードを引いたか。」

 

「ふん、どうやら、私も相当に諦めが悪いようだ

 速攻魔法、ご隠居の猛毒薬を発動

 この効果は相手にダメージを与えるか、自分のライフを回復するかを選択して効果を使える。

 私は自分のライフを1200ポイント回復する効果を使用。」

 LP400→1600

 

(ご隠居の猛毒薬!?ライフ調整に入れるにしても何でアレ!?)

 

「さらにマジックカード、火炎地獄を発動!

 私は500ポイントのダメージを受け、お前は1000ポイントのダメージを受ける!」

 

「えぇ!?ここで直接ダメージカード!?ぎゃああぁぁぁぁ!!」

 LP2700→1700

 

「うぐぅぅ・・・」

 LP1600→1100

 

 炎の精が舞い、2人にダメージが入る。

 

「零児・・・せっかく回復したライフを犠牲にしてまで・・・」

 

「いや、セレナ、これは犠牲ではない。

 これが私の勝利への布石だ!墓地のDDネクロ・スライムの効果発動!

 このカードと墓地のDD魔導賢者二コラを除外して融合!

 冥府に渦巻く神秘の光よ、叡智の光を得て、新たなる王の産声となれ!

 生誕せよ!レベル6、DDD烈火王テムジン!!」

 

烈火王テムジン「フン!」

       DEF1500

 

「手札からチューナーモンスター、DDナイト・ハウリングを召喚!」

 

 DDナイト・ハウリング ATK300

 

「その効果で墓地からDDバフォメットを特殊召喚!」

 

 DDバフォメット DEF1800→0

         ATK1400→0

 

 ナイト・ハウリングの口から飛び出す様々な生物のパーツが入り組む異形の神、DDバフォメット

 異形神の契約書で墓地へと送られていたカードである。

 

「DDバフォメットの効果、1ターンに1度、DDバフォメット以外の自分フィールド上のDDモンスターを対象として、そのレベルを1から8までの好きな数値に変化させる。

 私はDDD烈火王テムジンのレベルを6から4に変更。」

 

 テムジン LV6→4

 

「さらにレベル4のDDバフォメットにDDナイト・ハウリングをチューニング!

 闇を切り裂く咆哮よ!疾風の速さを得て新たな王の産声となれ!シンクロ召喚!

 生誕せよ!レベル7、疾風王アレクサンダー!」

 

 零児の代名詞ともいえる三体の王の内二体がそろい踏み、彼の勝利への道を切り開く

 

「DDモンスターが特殊召喚されたことにより、DDD烈火王テムジンの効果発動!

 甦れ、黄昏の王よ!DDD壊薙王アビス・ラグナロク!」

 

アビス・ラグナロク「フン・・・」

         DEF3000

 

「アビス・ラグナロクの特殊召喚に成功したことで墓地からDDD疾風大王エグゼクティブ・アレクサンダーを特殊召喚!」

 

Eアレクサンダー「ツアッ!!」

        ATK3000→6000

 

「そして、DDモンスターの特殊召喚により疾風王アレクサンダーの効果で墓地のレベル4以下のDDモンスターを特殊召喚する。

 舞い戻れ、DDバフォメット!」

 

 DDバフォメット DEF1800

 

「レベル4になったDDD烈火王テムジンとレベル4のDDバフォメットをオーバーレイ!

 この世のすべてを統べるため、今、世界の頂に降臨せよ!エクシーズ召喚!

 生誕せよ!ランク4!DDD怒涛王シーザー!!」

 

シーザー「ウオォォォォォ!!」

    ATK2400

 

「新たなDDモンスターが特殊召喚されたことにより、エグゼクティブ・アレクサンダーの効果が発動する。

 甦れ、DDD怒涛大王エグゼクティブ・シーザー!!」

 

Eシーザー「ハッ!!」

     ATK2800

 

 青いオーラを纏い現れる2体の怒涛王

 その異次元的な展開力に、零児以外のものは唖然としている。

 

「アビス・ラグナロクの効果発動!

 エグゼクティブ・シーザーをリリースして、セット状態の森羅の守神 アルセイを除外する。

 そして、エグゼクティブ・シーザーの効果でデッキから魔神王の契約書を手札に加える。

 

 さらにランク4のDDD怒涛王シーザー1体でオーバーレイ!

 英雄の名賜りし者、深淵なる大義もて、この世のすべてをいざ射抜かん!エクシーズ召喚!

 降臨せよ!ランク5!DDD狙撃王テル!!」

 

狙撃王テル「ハッ!」

   ATK2300 ORU3

 

 蛇のようなボウガンを持った悪魔の狩人、その力を使うための条件はすでに整っている。

 

「狙撃王テルの効果発動!

 私が効果ダメージを受けたターンに1度だけ、このモンスターのオーバーレイユニットを1つ使って、相手モンスターの攻撃力を1000ポイントダウンさせ、相手プレイヤーに1000ポイントのダメージを与える!ピアシング・アロー!」

 

 放たれた矢はダウナード・マジシャンがいつの間にか抱えていた枕の下半分を消し去り、遊矢へと突き刺さる。

 

ダウナード・マジシャン「!!?」

           ATK2500→1500

 

「ぐわっ!!」

 LP1700→700

 

「永続魔法、魔神王の契約書を発動

 フィールドのDDD狙撃王テルと墓地のDDD剋竜王ベオウルフを融合!

 邪悪を滅し、その正義を示すため、新たな世界を切り開け!融合召喚!

 出現せよ!極限の独裁神!DDD怒涛壊薙王カエサル・ラグナロク!!」

 

カエサル・ラグナロク「ウオォォォォォォ!!」

          ATK3200

 

 重厚な鎧に身を包み、ベルトが触手のように伸びる新たな王、カエサル・ラグナロク

 その姿は名が示す通り、アビス・ラグナロクとシーザーによく似ている。

 

「狙撃王テルが墓地へ送られたことにより、デッキからDDネクロ・スライムを墓地へ送る。

 バトルだ!カエサル・ラグナロクでダウナード・マジシャンに攻撃!」

 

 カエサル・ラグナロクの攻撃がダウナード・マジシャンに迫るが、当人は枕が破壊されたことで落ち込んでいる。

 

「この瞬間、カエサル・ラグナロクの効果発動!

 このカード以外のDDカード、または契約書を手札に戻し、攻撃モンスター以外の相手モンスターをこのカードの装備カードにし、その攻撃力をこのカードの攻撃力にプラスする!

 魔神王の契約書を手札に戻しオッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴンをカエサル・ラグナロクの装備カードにする!」

 

ファンタズマ・ドラゴン「グォォォォ!?」

 

 カエサル・ラグナロク ATK3200→6200

 

 ファンタズマ・ドラゴンがカエサル・ラグナロクに虹色のオーラとして取り込まれ、仲間がいつの間にかいなくなったことに気付いたダウナード・マジシャンは慌てて、手元の薬品をあっちこっちに投げて逃走を図る。

 

「墓地のEM(エンタメイト)ユニの効果発動!

 墓地のこのカードと別のEM(エンタメイト)モンスターを除外して戦闘ダメージを1度だけ0にする。

 俺はEM(エンタメイト)ユニとEM(エンタメイト)ミス・ディレクターを除外してこの戦闘によるダメージを0にする。」

 

 しっちゃかめっちゃかに投げられた薬品のなかに墓地への転送用の魔法陣を発生させるものがあったのか、ダウナード・マジシャンは急いでその中に飛び込み、つっかえているのをEM(エンタメイト)ユニとEM(エンタメイト)ミス・ディレクターが無理やり押し込む。

 

「躱されたか・・・だが、これでもう墓地にダメージを無効にするカードは・・・?」

 

 零児は遊矢のフィールドが異常な状態になっていることに気付く、ダウナード・マジシャンが投げた薬品で発生した魔法陣が消えていないのだ。

 

――バビューン!!

 

 突如鳴り響く銃声、見れば魔法陣を行きかう銃弾のような一匹の小型の竜がいる。

 その竜は目的の場所に入ると、その魔法陣を拡大させ、深淵の力を宿す二色の眼の竜を呼び出す。

 

オッドアイズ・ウィザード「ギャオオォォォォォォォォン!!」

            DEF2500

 

「な、なぜ新たなドラゴンが!?」

 

「手札のヴァレット・リチャージャーの効果

 エクストラデッキから特殊召喚された自分フィールド上の闇属性モンスターが戦闘、効果で破壊された場合、手札、フィールドからこのカードを墓地へ送り、破壊されたモンスターとは元々のカード名が異なる闇属性モンスターを1体、自分の墓地から特殊召喚する。

 俺はこの効果でこのオッドアイズ・ウィザード・ドラゴンを呼び出したのさ!」

 

オッドアイズ・ウィザード「グルル・・・」

 

 その翼は魔法使いのマントのように広がり、頭の角もとんがり帽子にようになったオッドアイズが零児の前に立ちふさがる。

 

(奴の墓地には、ドラゴン族の身代わりとなる復活の福音がある。

 そして、あのモンスターの効果・・・破壊されたときデッキ、墓地からオッドアイズモンスターを特殊召喚し、螺旋のストライクバーストを手札に加えるか・・・

 何かわからぬモンスターを呼ばれ、次のターンを渡すよりは・・・)

「私はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ。」

 

「お前のターンが終わる前に墓地のEM(エンタメイト)コンとEM(エンタメイト)フレンドンキーを除外して、俺のライフを500ポイント回復する。」

 LP700→1200

 

 自爆されるということも考えたが、バトルフェイズをしなくてはならないという一工程があるので、よっぽどましだと思い零児はこのターンの攻撃を終えた。

 

「なんて・・・デュエルなんだ・・・」

 

「あぁ、一進一退とはこういうのを言うのだろうな・・・」

 

 セレナとユートのつぶやいた言葉はこの場の全員の感想である。

 もはや両者ともデッキもライフもギリギリだ。

 

「俺のターン、ドロー!

 俺はまず、前のターンに使い損ねていたリザードローの効果を発動

 このカードを破壊し、デッキから1枚ドロー

 

 さらに墓地のシャッフル・リボーンを除外し、自分フィールド上の表側表示カード、魔術師の再演をデッキに戻してシャッフル、その後1枚ドロー

 

 スケール8のEM(エンタメイト)ドクロバット・ジョーカーをペンデュラムスケールにセッティングし、ギタートルのペンデュラム効果で1枚ドローする。」

 

 遊矢は連続でドロー効果を使いながら、零児の伏せたカードについて考察する。

 

(あのセットカード、自分のモンスターに耐性を与えるカードか?

 いや、馬鹿火力モンスターを並べているし、奴の行動は大体がこちらの妨害、それもペンデュラムの妨害が主

 ならあのカードは・・・)

「これで俺はレベル7のモンスターを呼び出せるようになった!

 揺れろペンデュラム!異界へとつながる扉を開け!ペンデュラム召喚!!

 現れろ!ランク7!オッドアイズ・レイジング・ドラゴン!レベル7、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

 

レイジング・ドラゴン「ギャオォォォ!!」

 

オッドアイズP「グルル・・・」

 

 流星に乗って並び立つ二色の眼の竜たち、だがその竜たちに

 

「その特殊召喚に対し!カウンタートラップ発動!神の宣告!!」

 

 神罰が下される。

 

「ライフを半分払い、マジック、トラップの発動及び召喚、特殊召喚、反転召喚を無効にして破壊する。

 ペンデュラム召喚はこれで無効となり、お前の2体のドラゴンは消え去る!」

 LP1100→550

 

レイジング・ドラゴン「ギャアアァァァ!?」――バンッ!

 

オッドアイズP「グオォ!?」――バンッ!

 

「ふっ・・・なるほど、意趣返しか・・・」

 

「振れぬ振り子でも無理やり動かすというのなら、振り切った後を狙うまで、ということだ。」

 

 ペンデュラム召喚は1ターンに1度だけの召喚法である。

 それを無効にされれば、このターン中、遊矢のペンデュラムは封じられる。

 絶体絶命な状況ではあるが・・・

 

「分かりやすいやつ!」

 

 遊矢は笑っていた。

 

「何っ!?」

 

「一見正しいと思える行動でも、それは大いなる間違いを犯していることもある。

 これで、俺はセットカードも手札も気にせずに行動できるってわけだ。

 魔法カード、死者蘇生!墓地からEM(エンタメイト)ペンデュラム・マジシャンを特殊召喚!」

 

ペンデュラム・マジシャン「ハッ!」

            ATK1500

 

「ここで、死者蘇生だと!?」

 

「ペンデュラム・マジシャンの効果でEM(エンタメイト)ドクロバット・ジョーカーを破壊し、デッキからEM(エンタメイト)ヒックリカエルを手札に加え、スケール3のEM(エンタメイト)ヒックリカエルをペンデュラムスケールにセッティングしてペンデュラム効果発動!

 1ターンに1度、フィールド上のモンスター1体の攻撃力と守備力を入れ替える。

 俺はDDD疾風大王エグゼクティブ・アレクサンダーを選択!」

 

 光の柱の中の帽子を被ったカエルがひっくり返り、エグゼクティブ・アレクサンダーの風の流れが変わる。

 

 Eアレクサンダー ATK6000→2500

          DEF2500→6000

 

「エグゼクティブ・アレクサンダーの攻撃力が・・・オッドアイズと同じ攻撃力に!?」

 

「あぁ、『オッドアイズ』と同じ攻撃力だ。

 オッドアイズ・ウィザード・ドラゴンを攻撃表示に変えてバトル!

 エグゼクティブ・アレクサンダーに攻撃!トライ・ストライクバースト!!」

 

「ぐっ!迎え撃て!エグゼクティブ・アレクサンダー!」

 

 魔法陣と自身の口から放たれるブレスは、変幻自在に曲がりながらエグゼクティブ・アレクサンダーを焦がしてゆくが、最後の意地とその刃がオッドアイズ・ウィザード・ドラゴンに突き刺さり爆発が起きる。

 そして、その爆発の中から落ちてきたのは

 

オッドアイズ・ドラゴン「ギャオォォォォォォォォン!!」

           ATK2500

 

 なんとも頼りない姿をしていた。

 

「オッドアイズ・ドラゴン・・・?」

 

 見た目的にはオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンの成長前といった風貌の赤い竜

 何の変哲もないただの効果モンスターである。

 だが、これがこのデュエルに決着を告げるカードだ。

 

「オッドアイズ・ウィザード・ドラゴンが相手により破壊されたことにより、デッキからオッドアイズ・ドラゴンを特殊召喚した。

 ついでに魔法カード、螺旋のストライクバーストを手札に加えるが・・・まぁ、意味はないな。」

 

「どういうことだ!?」

 

「オッドアイズ・ドラゴンは戦闘で破壊し、墓地へ送ったモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを相手に与える。

 そして俺の墓地には復活の福音がある。この意味が分かるだろう?」

 

 零児のフィールドには攻撃力2500の疾風王アレクサンダーがいる。

 本来相打ちならば、オッドアイズ・ドラゴンの効果は使えないが

 

「オッドアイズ・ドラゴンの破壊を復活の福音で肩代わりすれば、私は破壊されたアレクサンダーの攻撃力の半分のダメージを受ける!?」

 

「そういうこと。」

 

 敗北の折、零児は遊矢にある疑問を抱いた。

 遊矢は明らかにスタンダードの一般人とは逸脱した思考をしている。

 もしかしたら、彼はどこか別の次元のデュエリストなのではないかと

 

「・・・何者なんだ君は?」

 

「さぁな、何者なんだろうね。俺は・・・」

 

 もっとも、彼自身にすらそれはわかっていないのだが

 

「フィナーレだ!オッドアイズ・ドラゴン!

 疾風王アレクサンダーに攻撃!スパイラルフレイム!!」

 

 若き竜の炎が疾風王の風によって巻き上がり、2体を燃やしていくがオッドアイズ・ドラゴンは巨神竜の石像の加護により破壊を免れ、零児に対してさらに炎を放つ

 

「・・・完敗だよ。」

 LP550→0


 負けた。

 完全なる大敗だ。

 

「よぉ、負けた割にはいい顔しているじゃないか?」

 

 倒れた私に奴が声をかけてくる。

 これほど、デュエルを楽しんだのは初めてかもしれない。

 死力を尽くす魂の決闘、これがデュエルモンスターズか・・・

 

「そうか・・・いい顔しているのだな。私は・・・」

 

「あぁ、とりあえず今日は休ませてもらうぜ?

 さすがにへとへとなんでね。」

 

「あぁ、好きにするといい。

 私も疲れた・・・」

 

 こんな弱音を吐いたのもいつぶりだろうか?

 だが少し肩の荷が下りた気がする。

 

「まったく、そんな肩肘張ってたら、身が持たないぜ?

 お前は取り合えず、ムカつく親父をぶん殴るぐらいの気持ちでいいのさ。

 そのあとの処理は・・・まぁ、俺が何とかしてやるよ。

 断頭台から、木ののこぎりまでな。」

 

 それは処刑方法じゃないか・・・

 もっとも父さんの所業を考えれば、足りないぐらいだが・・・

 

「あぁ、そうだ。

 お前の持ち株、30%を委譲する契約書と成功報酬の件の話は2日後でいいな?」

 

 ん?

 

「ちょっとまて、あの話は本気だったのか?

 それに15%じゃなかったのか?」

 

「何を言っている俺はちゃんと言っただろ?

 『勝ったら』『前金で』持ち株15%って、負けたんだからその分上乗せに決まっているじゃないか。」

 

(((((あ、悪魔だ・・・)))))

 

「これで俺がお前たち親子の次にLDSの大株主になったから、いろいろ口出しさせてもらうぜ?

 もちろん、ランサーズについてもな?」

 

 こ、この

 

「この詐欺師めえええぇぇぇぇぇぇぇ!!」




ところで遊矢殿、なぜ2日後なのでござる?

修三さんと母さんに事情を話さなくちゃいけないからな。
愛娘が行方不明でしかも狙われているだなんて、修三さんが知ったら・・・あぁ~今から胃が痛い・・・

ち、ちなみに零児殿はこの騒ぎ、どう治めるつもりだったのでござるか?

・・・公表して、ランサーズの後続部隊を作るつもりでいた。

育成場所は?

LDSで・・・

この場にいるメンツのほとんどがLDS所属じゃないから、説得力ないだろ!

ぐはっ!!

はぁ~さて、修三さんたちのこともそうだが・・・あいつもどうにかしないとな・・・
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth
『ガラス玉か、宝石か』

「CC」カード群の効果について

  • 制作したものをそのまま使用
  • 後付け効果を削除
  • メインに入るカードの後付け効果のみを削除
  • EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
  • 完全にアニメカードそのまま
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