結果、考えていたものよりチェーン1とチェーン2の組む順番が逆だったことが判明
いやぁ~聞いてよかった。
今回はエキシビジョン前半戦です。切りがいいところで切ったので少し短いです。
「これがホワイト・タキ評議会議長が用意したデュエリストですか?」
「はい、このほかコモンズの中から推薦で2名の出場が決まりました。」
無名のデュエリスト3人に、そのデュエリストが推薦した2名のデュエリスト
いやはや、こんなものを用意して何を考えているのやら・・・
これなら地下闘技場から出場したものの方が、ん?
「このコモンズのデュエリストは・・・」
「はっ!ユーゴという、スラムで修理屋を営んでいる少年のようであります。」
ふむ、なるほど彼がこの世界の・・・それにこっちも
「これはなかなか、面白いモノが見れそうですねぇ。
あなたたちもそう思いませんか?」
私は控える3つの影にそう問いかける。
まぁ、まだ完璧に浸透してない現状、答えが返ってくるはずもないですが
「・・・・・・」「・・・・・・」「・・・・クロウ・・・」
『ここ、シティの中心部に聳え立つデュエルパレスには、実に20万以上の大観衆が詰めかけ、フレンドシップカップの開幕を待つ熱気で、盛り上がってます!
今宵は、このメリッサ・クレールと一緒にシティ最大のデュエルの祭典『フレンドシップカップ』の前夜祭を思いっきり楽しみましょう!!』
――わあああぁぁぁぁぁぁぁ!!
「うおぉぉぉぉ!!来たぜ来たぜ!デュエルパレス!!
すげぇでっけぇ!!広すぎる!!」
「本当に、広いわねぇ・・・」
舞網市のデュエルスタジアムも大きかったけど、ライディングデュエルの会場ってこんなに大きいのね・・・
「あぁ、リンにも見せてやりたかったな・・・」
「ユーゴ・・・その、本当によかったの?
リンさんが攫われてるのに・・・」
「何言ってるんだよ!フレンドシップカップに優勝して、ジャックと戦って勝つ!
それは俺とリンの夢だ。
そのチャンスをふいにしちまったら、リンにどやされちまうよ。
それにリンを助け出す手がかりが得られるかもしれないときちゃあ、出ない理由はないだろ?
あぁ・・・えぇ・・と、こういうの一石投入っていうんだっけ?」
一石投入?あぁ、もしかして・・・
「それって、一石二鳥って言いたいの?」
「あぁ!それそれ!!」
もう。
日影さんから、遊矢たちがこの世界に来ているって伝えられて数日
まだ、私は遊矢に会えていない。
理由は私、遊矢、ユート、ユーゴ達が近づくと、それぞれを別の場所に転送してしまうから、らしい。
原因はこのブレスレットらしいのだけど、これを持っていればあのユーリってやつもどっかに飛ばすことができるらしいので、身の安全のために持ってろと言われた。
遊矢と一緒に居たいと思ったけど、遊矢はこの世界の警察組織、セキュリティの中に潜んだ融合次元の人間に対処するために動かなければならないということで、私は引き続きユーゴの家に厄介になっている。
「連れてきてくれたのは嬉しいけど、はしゃぎすぎて、前に出ないでよね。
折角、出場できたのに知らない土地に飛ばされて欠場なんて嫌でしょう?
まぁ、私の所為だけどさ・・・」
「あぁ分かってるって!
だからそんな申し訳なさそうな顔すんなよ!
大会もちゃんと出場して、お前も守る!そんで優勝できりゃ、リンへの自慢話になるってもんよ!」
『それではいよいよ、本日のメーンイベント!』
「ほら、始まるぜ?」
「あぁ、うん。」
『シティが誇るデュエルキング!
ジャック・アトラスによるスペシャルマッチの開幕です!!』
――うおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!
――ジャック!ジャック!ジャック!ジャック!ジャック!
――アトラス様ー!!
――ジャック!ジャック!ジャック!ジャック!ジャック!
「ジャック!ジャック!ジャック!ジャック!ジャック!!」
す、すごい熱気!?
トップスの人もコモンズの人もみんな彼の名を呼んでいるわ。
こんな人とデュエル出来るなんて、幸運で光栄なことのはずだけど、このエキシビジョンの対戦者はユーゴ曰く生贄
キングの絶対な強さを思い知らせるための、その頂がどれだけ高いのかを思い知らせるものらしいわ。
『さぁ、出迎えましょう!我らがキングを!
その強さ、その威厳の前にシティはひれ伏した!
コモンズ出身でありながら、昇り龍のごとくサクセスロードを駆け上がり、デュエリストの頂点に上り詰めた、生きる伝説、レジェンド!』
このフレンドシップカップはキングへの挑戦権を得るための大会
キングが対戦者を完膚なきまでに叩きのめし、ここまで登ってこいと参加者、そして観客たちを煽る恒例行事。
暴君そのものだけど、ここまで慕われているのならその実力は本物なのでしょうね。
遊矢・・・
『ご紹介しましょう!
我らがデュエルキング!ジャック・アトラス!!』
「「キングは一人!この俺だぁ!!」」
へっ?
色とりどりの花火が上がり、象徴ともいえるトランプのKのカードがスタジアムに表示され、スポットライトを浴びながらスモークの中から現れる『2台』のDホイール。
『なななぁ!?どういうことでしょう・・・我らがキング、ジャック・アトラスが・・・』
巨大な一輪のホイールにフロントとバックブースターを取り付けた白と青を基調としたDホイール『ホイール・オブ・フォーチュン』
それはキングのみしか所有していない、世界で一台だけのタイプのはずの物
『ふ、二人!?二人います!?』
アナウンサーであるメリッサ同様、観客たちはみんな困惑していた。
そう、それは当事者である彼も例外ではない。
「貴様・・・何者だ?」
「ははははっ!今紹介されたであろう?
俺こそ真のキング!ジャック・アトラスだ!!」
声、しぐさ、言動、それは紛れもなく自身のものと一致していた。
そのことに横暴で傲慢なプライド高いこの男は腹を立てていた。
「世迷言を!!ジャック・アトラスはこの世界でただ一人!この俺だ!!」
「だったら、証明して見せろ。ライディングデュエルで!!」
「いいだろう!俺はキング!誰の挑戦であろうと受ける!
偽物ごときに、怯むような臆病者ではない!!」
「はははっ!実に心地いいな!血肉に飢えた野獣の眼光は!
街に飼いならされた、情けない腑抜けどもなどとは比べるまでもないようだ!」
2人は進行役であるメリッサを置いてきぼりにして、ライディングデュエル専用のフィールド魔法を発動させる。
「「フィールド魔法、セットオン!」」
【【アクションフィールドオン クロス・オーバー・アクセル】】
『えっ?アクションフィールド?って何?』
メリッサがこぼしたその発言、それはこの場にいる者たちすべての総意であろう。
デュエルパレスに光のカードが球状に集まり、それがはじけ、レーン中にばらまかれる。
「これは・・・」
「アクションカード。
フィールドに散らばるこれらのカードは互いに好きなように手に取ることができ、相手のターンであっても発動できる。
セットもできるが、手札には一枚しか加えることはできない。」
「手に取る・・・直接手にしろということか?」
「その通り!いつものように、ただファーストカーブを制するだけでは、腕がなまるだろう?
欲しかったら自身のライディングテクニックで取って見せろ!
そして、その踊りで、この俺を!キングを存分に楽しませるがいい!!」
「まだ言うか!偽物め!蹴散らしてくれる!!」
「ふんっ!貴様が本物というなら、偽物であるこの俺を何ターンで倒す?」
明らかな挑発であるが、キングであるジャックはあえてそれに乗ってやる。
「3ターンだ!
先攻は俺が、その次のターンで貴様にも十分に見せ場を与えてやろう!
そして、最後にそれを上回る圧倒的な力の差を!貴様に見せつけてやる!!」
「ふぅん、なかなかだな。
キングのデュエルはいつだってエンターテインメントでなければならない!
さぁ!存分に趣向を凝らそうではないか!」
【【デュエルモードオン オートパイロット スタンバイ】】
『ライディングデュエル』『アクセラレーション』
司会進行など関係無いとばかりに勝手にデュエルの開始を宣言する2人
もちろんそんな二人にメリッサは大慌てだ。
『えぇ~!?ちょ、ちょっと二人とも勝手に!?』
困惑するメリッサをよそに、二人は第一コーナーに入る。先に制したのは
「先攻はこの俺だああぁぁ!!
俺は速攻魔法、コマンド・リゾネーターを発動!
手札のリゾネーターと名の付くモンスターを1体捨て、デッキからレベル4以下の悪魔族モンスター1体を手札に加える!
俺はレッド・リゾネーターを捨て、デッキからレベル4の悪魔族、レッド・スプリンターを手札に加え、召喚!
来い、レッド・スプリンタアァァ!」
レッド・スプリンター「オオォォ!!」
ATK1700
現れたのは炎を体に巻き付けた人にも似た馬のような悪魔
「レッド・スプリンターの効果発動!
このモンスターが召喚、特殊召喚されたとき、自分の手札、墓地からレベル3以下の悪魔族チューナー1体を選んで特殊召喚する。
俺は墓地からチューナーモンスター、レッド・リゾネーターを特殊召喚!」
レッド・リゾネーター「ヘッ!」
ATK600
レッド・スプリンターの隣に現れる炎を纏い、音叉を持った小悪魔
レッド・リゾネーターは持っている音叉をレッド・スプリンターに向けて鳴らす。
「レッド・リゾネーターの効果発動!
このモンスターが特殊召喚に成功したとき、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として、俺はそのモンスターの攻撃力分だけライフを回復する。
俺はこの効果をレッド・スプリンターを対象に発動し、その攻撃力1700ポイントのライフを回復する。」
LP4000→5700
チューナーともう一体のモンスターを速攻でそろえ、ライフを大幅に回復するジャックのプレイングにさすがだと観客たちがざわめく。
だが、もう一人のキングはそれを黙ってみてはいない。
「手札の
相手のライフが回復したとき、手札からこいつを特殊召喚する。」
「何っ!?」
「この効果で特殊召喚したとき、攻撃力はその回復した数値と同じになる。
来い、
ライフ・ソードマン「はっ!」
ATK0→1700
現れたのは民族服のようなものを着た光刃を携えた少年剣士
ターンすら回らずのモンスターの出現に会場はさっきよりもどよめくが、召喚した当人は当然とばかりに高笑いを上げる。
「ははははっ!どうした!!
キングのデュエルは常に常人の2歩先を行く!このくらい造作もないことだろう?」
「黙れ!どこまでも俺を愚弄しおって!!
俺はレベル4のレッド・スプリンターにレベル2のレッド・リゾネーターをチューニング!
赤き魂、ここに一つとなる。王者の雄たけびに震撼せよ!シンクロ召喚!!
現れろ!レッド・ワイバーン!」
レッド・ワイバーン「グアアァァァ!!」
ATK2400
『おぉ!!キング!ファーストターンでシンクロ召喚!
まさに衝撃の幕開けだ!!』
レッド・リゾネーターとレッド・スプリンターの作り上げた光から現れたのは炎を猛らせる赤き亜竜
その力は初ターンに出すには最適の物だ。
「自身より攻撃力の高いモンスターを破壊するレッド・ワイバーンか・・・
この程度で衝撃とは、フレンドシップカップも質の落ちたものよ。」
「何?」
「見せてやろう!3歩先を行くエンターテインメント!真の衝撃の開幕をな!!
俺は手札のホップ・イヤー飛行隊の効果を
「なっ!?」
『あ、あのカードは!?』
「相手ターンのメインフェイズ中に手札からこのカードを特殊召喚し、対象モンスターと共にシンクロ召喚を行う!」
ホップ・イヤー飛行隊 ATK300
「レベル1の
はばたけ!霞鳥クラウソラス!!」
霞鳥クラウソラス「ケエェェェー!!」
DEF2300
雄々しく羽ばたく翠色の美しい巨鳥
もう一人のキングのなした衝撃、それは相手のファーストターンでシンクロ召喚を成功させるという、前代未聞のもの
さらに使われたカードは、最近話題となったゴーストライダーの使ったチューナー
『な、なんということでしょうか・・・
もう一人のキング、相手のファーストターンでシンクロ召喚を成功させてしまいました・・・』
――す、すげぇ・・・
――あんなことジャック以外にできるか?
――もしかして、あっちが本当のキングなんじゃ・・・
「キングは常に先を行く・・・前人未踏の高みを見せつけるのがキングのデュエルだ!」
「・・・・俺はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ。」
「ははははっ!瞠目せよ!闘気滴る極上のデュエルをな!
俺のターン!ドロー!!
俺は霞鳥クラウソラスの効果を発動!
1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、ターン終了時まで選択したモンスターの攻撃力を0にし、その効果を無効にする。
俺はレッド・ワイバーンを選択。」
霞鳥クラウソラス「ケェー!!」
クラウソラスが翼を羽搏かせると、巨大な竜巻が発生しレッド・ワイバーンへと向かってゆく。
そして、その竜巻に
「はっ!!」
もう一人のキングが自ら飛び込んだ。
――なっ!?
Dホイールと共に回転する竜巻がレッド・ワイバーンを襲い、その牙を爪を無残に砕いてゆく
レッド・ワイバーン「グワァァァァァ!!?」
ATK2400→0
そして、竜巻に乗ってジャックを飛び越えたキングは着地と同時に1枚のアクションカードを手に取り、ジャックの進路の邪魔をするように前に出る。
「はははっ!追われるとは気分がいいものだな!お前もそう思わないか!」
「こいつ!!邪魔だ!俺の前を走ろうなど!身の程を知れ!!」
「身の程を知れ?それはお前の方じゃないのか?」
「何っ!?」
「お前は3年もこの街のキングであり続けた。
その実力があれば、お前は世界にすら挑戦できるだろう。
なってみたいとは思わないのか!世界の王者に!!」
「それは・・・」
ジャックとて分かっていた。
自分がこの街にとどまるのは、すでに頂の先へと行ってしまったモノを追い求める意味のないものだと
自身とともに駆け抜けた風はもういないのだ。
「街の頂きごときで満足するような男が、真のキングであるはずがない!
否!ジャック・アトラスですらありはしない!!」
「!!?」
「俺は手札より、速攻魔法、手札断殺を発動!
互いのプレイヤーは手札を2枚捨て、デッキから新たにドローする。
俺は
「・・・俺は手札のミラー・リゾネーターと絶対王 バック・ジャックを捨て2枚ドローする。
そして、墓地へ送られたバック・ジャックの効果でデッキの上から3枚を確認し、好きな順番で再びデッキトップへ戻す。」
「はははっ!キングが本気で掛かったら一瞬だ!そんな小細工が通用すると思うな!!
俺はチューナーモンスター、森の聖獣 ヴァレリフォーンを召喚!」
ヴァレリフォーン「クォオオン!」
ATK400
「ヴァレリフォーンの効果発動!
1ターンに1度、手札を1枚、
さらに手札の
ホップ・イヤー飛行隊 ATK300
次々に召喚される背中に植物の生えた小鹿、耳が羽のようになった巨大なウサギ、シーソーのようなバッタ
普通のジャックでは考えられないほど可愛らしいモンスターだが、見た目でだまされてはいけない。
「俺はレベル3の霞鳥クラウソラスにレベル2のホップ・イヤー飛行隊をチューニング!シンクロ召喚!
現れろ!転生竜サンサーラ!」
サンサーラ「グアアアァァァァァァァァ!!」
DEF2600
胸にアンクの描かれた黒い竜が翼を広げる。もちろんこれで終わるはずもない。
『またシンクロ召喚!?いや、まだチューナーが!?』
「その通り!では今宵の特別ゲストを招待するとしよう!
レベル4の
星雨を束ねし聖翼よ!魂を風に乗せ世界を巡れ!!シンクロ召喚!!」
「なっ!?」
「スターダスト・チャージ・ウォリアー!!」
スターダスト・チャージ「はあっ!!」
ATK2000
特別ゲストと銘を打たれて登場したのはカッターのようなウィングを広げたある竜を模した戦士
そう、それはジャックにとってなじみ深い、因縁を持つカード
「スターダスト・チャージ・ウォリアーがシンクロ召喚されたとき、1ターンに1度、ドローすることができる。
俺は1枚のカードを新たにドロー!」
「そいつは!?キサマ!!そのカードをどこで手に入れた!!」
「どこで手に入れただと?ふん、知らんなぁ!!
キングにとって過去など、路傍の石ころよりも価値のないモノだ!!
スターダスト・チャージ・ウォリアーでレッド・ワイバーンを攻撃!!
スターダスト・チャージ・ウォリアーのブレードが分離しその裏に備えた砲身が露わになり、まさに流星のごとく無数の光線がレッド・ワイバーンを焼き尽くす。
「ぐわああぁぁぁぁぁ!!」
LP5700→3700
「俺はこれでターンエンド!さぁ、もっとキングを楽しませろ!!」
「・・・違う。」
「何?」
ジャックは感じていた。目の前の男と自分との決定的な違いを
それは使っているカードや、アクションカードを交えた戦法を取るというモノではない
「・・・お前はやはり、俺などではない。」
目の前の男はまさしく『キング』だ。
自分が3年間、この街の住人に見せつけ、誰も追いつけぬと孤高に座した偶像だ。それはつまり
「この俺が奴との過去を!
ジャック・アトラスではない!
「見せてやる!熱き魂を!真なるジャック・アトラスの力を!!
俺のターン!ドロー!!
俺は墓地のミラー・リゾネーターの効果発動!
相手フィールド上にのみエクストラデッキから呼び出されたモンスターが存在するとき、墓地からこのカードを特殊召喚できる!!」
ミラー・リゾネーター「ヘアッ!」
DEF0
「さらに手札のチューナーモンスター、シンクローン・リゾネーターを通常召喚!」
シンクローン・リゾネーター「ハッ!」
ATK100
「そして、自分フィールド上にリゾネーターが召喚されたとき、こいつは攻撃力を半分にして特殊召喚できる!
来い!レッド・ウルフ!!」
レッド・ウルフ「ワオオォォォォォォン!!」
ATK1400→700
鏡を背負った小悪魔と黄色と緑で作られたスペードのようなオブジェを背負った小悪魔に続き、赤い人狼が現れる。
「俺はレベル1のミラー・リゾネーターにレベル6のレッド・ウルフをチューニング!
新たなる王者の脈動、混沌の内より出でよ!シンクロ召喚!
誇り高き、デーモンカオス・キング!!」
デーモン・カオス・キング「オォォ!!」
ATK2600
光の中から現れる色とりどりに燃える炎の悪魔王
その気高き魂は昇華され、新たなる悪魔竜に受け継がれる。
「俺はレベル7のデーモン・カオス・キングにレベル1のシンクローン・リゾネーターをチューニング!
王者の咆哮!今天地を揺るがす!唯一無二なる覇者の力をその身に刻むがいい!!シンクロ召喚!!」
それは長く傷だらけになりながらも戦い続けた王者の姿
それは真なる力の体現
紅く燃える右手を輝かせる悪魔の竜、その名は
「荒ぶる魂!!レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!!」
レッド・デーモンズS「グオオォォォォォォォォォォ!!」
ATK3000
『きたあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
キングのエース、レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!!
あれこそジャック!ジャック・アトラスです!我らがキング!ジャック・アトラスです!!』
「フィールドのシンクローン・リゾネーターが墓地に送られたことによりの墓地のレッド・リゾネーターを手札に加える!
レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトは1ターンに1度、自身以外の自分の攻撃力以下の特殊召喚された効果モンスター全てを破壊し、その後、この効果で破壊したモンスターの数×500ポイントのダメージを相手に与える!!」
炎を纏う拳が輝き、その炎は太陽の様に夜闇を照らし出す
「光を惑わす偽りの影よ!真なる王者にひれ伏すがいい!!
アブソリュート・パワー・フレイム!!」
レッド・デーモンズ「オォォォォォォ!!」
炎の流星が偽りの王者のモンスターを破壊しつくし、黒煙の向こうに消し去る
その横を颯爽と真の王者は駆け抜けてゆく
『偽ジャック2体のモンスターを破壊されて、1000ポイントのダメージ!!
これでダイレクトアタックが決まればおしまいね!』
偽物の判明、王者のエースの登場、まさに悪役が退場するには最高のタイミングだろう。
だが
「破壊された転生竜サンサーラと手札のスピードローダー・ドラゴンの効果発動。」
LP4000→3000
黒煙の中からミサイルのごとく緑の弾丸が放たれる。
「なにっ!?ぐわああぁぁ!!?」
LP3700→2700
『えっ!?えっ!?な、なになに!?』
――ブウウウゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!
そのエンジン音はジャックのホイール・オブ・フォーチュンから出ないものだった。
低く唸る旧式モーメントエンジンの音
そんなものに乗るのは今やこの街でただ一人
――ボフッボフッ!!
黒煙から次々に現れる影、装填補助器を体につけた奇妙な竜と、ジャックの墓地に眠っているはずの赤い亜竜
スピードローダー・ドラゴン「グワアアァァァァァ!!」
DEF600
レッド・ワイバーン「ギャオオォォォォォォ!!」
DEF2000
――ボフッ!!ウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!
『あ、あれは!?』
そして、赤いDホイールを駆る黒と紫のDホイーラー、それは
――ゴーストライダー!?
「さぁ、第2幕と行こうか?」
LP3000→3500
俺の名はロゼ・ジェスター、昔からの君のファンさ。
キサマ!そのDホイールをどこで手に入れた!!
このDホイールは拾い物でね、詳しい出所は俺も知らないんだ。
くぅぅ・・・そのDホイールに乗る以上、無様なデュエルは許さんぞ!!
仰せのままにキング
次回 遊戯王 遊戯王ARC-V Rーe:birth
『魂の激闘 オッドアイズVS』
『レッドデーモンズ』!!
「「ライディングデュエル!アクセラレーション!!」」
「CC」カード群の効果について
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制作したものをそのまま使用
-
後付け効果を削除
-
メインに入るカードの後付け効果のみを削除
-
EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
-
完全にアニメカードそのまま