遊戯王ARC-V Rーe:birth   作:深海の破壊大帝

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やれることが少ないデッキって予想以上にデュエルが作りにくいですね。
他のカードを入れる余地も少ないので本筋と兼ね合わせるのも大変

※強欲で金満な壺を発動させるタイミングを見つけましたので復活させました。


動き出す悪意

 あ~また、とんでもないやつが来たなぁ!

 っていうか来るの早すぎだろ!?なんだ!ズァークセンサーの精度が上がっているのか!?

 

『ユーリだと!?』

 

「あぁ、柚子のブレスレットが発動したから、本人はどこかに飛んでいったのだろうけど、取り巻きがまだ残っているかも・・・」

 

『アカデミアの奴ら・・・どこだ!!この俺が全部倒して!!』

 

 あぁ、やっぱり黒咲にこの話するとそうなるよな・・・

 どうせ、一緒にいるセレナも「何!敵か!!よし、わたしがぜんぶたおしてやる!」とか、言ってユートが全力で止めているんだろうけど・・・

 

「あ~あ~でも、ブレスレットの有効範囲にまで近づいて、騒ぎが起こっていないのだから、侵攻する気じゃないのか、そもそもユーリだけで来たのかもしれないし・・・」

 

『だったら、ユーリを今すぐに追って!!』

 

 こいつは馬鹿なのか?

 

「この世界のどっかに、いや別の世界に飛ばされたかもしれないのに、どこに追いかけるつもりなんだ?」

 

『ぐぅ・・・それは・・・』

 

 ふ~何とか黒咲は落ち着いたか・・・

 さて、フラッシュ騒ぎで平謝りしている柚子のフォローをそろそろしないと・・・

 

「いいか、ここには一般人が多すぎるし、戦闘になれば、カード化される人間もそうだが重傷者が出るかもしれないんだ。

 とりあえず今は堪えて、警戒だけしておいてくれ。」


 ぬぅ~確かにこいつの言う通りか・・・

 

『あぁ、それとそこにいる狂犬のお守り、頼んだぞ?』

 

「敵か!敵だな!つまり、私の出番だな!!」

 

「やめろ!まだ動く時ではない!!」

 

 ギャーギャーと騒ぐセレナと、なんとか止めようとしているユート、そんな二人を周りの観客は白い目で見ている。

 

「・・・・・・」

 

 他人のフリはできないだろうか・・・


 あぁ~若干緊張するなやっぱ、こんなに見られてデュエルするのなんて初めてだもんなぁ

 大事な初戦、それも次でジャックと当たるとか、勝つしかないよなぁ!

 

「で、あいつは何やってんだ?」

 

「うん・・・わかった・・・うん・・・・・・・・・」

 

 柚子の代わりにとあいつらが置いて行った熊のぬいぐるみを持った紫チビ

 あんまり瞬きせずにこっちをずっと見つめてくるし、ちょ~無口だし、っていうかなんか不気味だし

 つか、こいつが持っていた「一人で寂しいだろ?」っていうムカつく手紙・・・

 なんだ!くそ!俺だってリンが一緒に居ればな!!

 

――くい、くい

 

「ん?なんだよ。」

 

「時間・・・」

 

 いつの間にか、チビ助が俺のヘルメットを持って服の裾を引っ張っていた。

 おっと、もうそんな時間か

 

「あ、ありがとうよ。」

 

「・・・うん。」

 

 あぁ~すっげぇー会話しづれぇ~

 

「・・気を付けて・・・なにか・・・・・危ない感じ・・・・」

 

「あっ、まぁ、ライディングデュエルはちょっち、アブねぇからな・・・心配してくれるのか?

 でも、俺はこう見えてDホイーラーとしては」

 

「そうじゃ・・なくて・・・・嫌な・・気が・・気配がしてる・・・」

 

 ん?どういうことだ?

 

『さぁ!興奮冷めやらぬうちに第二回戦へと参りましょう!

 まずは一般公募から参加権を勝ち取ったラッキーボーイ!ユーゴ!!』

 

 おっ!呼ばれたな。

 

「さぁてと、折角だ、おめぇも応援しててくれよ。行くぜ!!」


 白いDホイールが入場口より登場する。

 そのDホイールを駆るユーゴへの歓声は少ない、ただそれでも彼の元孤児院の知り合いや修理屋としての客など、街で彼を知る者たちから少なからず声が上がっていた。

 

『そして対峙するは・・・えぇ、ナニコレ?

 セ、セキュリティより、シークレットτ(タウ)?』

 

――キイィィィィィィイイイィィィィィィン!

 

 別の入場口から現れるDホイール、それは奇妙な形をしていた。

 

「なんだ?あの後ろの・・・排気口・・いやDホイールにそんなものいらねぇし・・・」

 

 後部に巨大なダクトのようなパイプが何本も生えており、バランスを取る為なのか前部も長く伸びておりロケットのようになっていた。

 さらに言えば、乗っているDホイーラーも黒いバイザーで顔を覆っており、その名の通り素性が分からなくなっていた。

 

(なんだぁ?こいつ?)

 

『さぁ、テストランも終わり2人がスタートラインに付きます。

 次なるジャックと戦う栄光あるデュエリストを決める戦いが始まります!

 では!ライディングデュエル!アクセラレーショオォォォン!』

 

――ピッ!ピッ!ピッ!ビイィィィィ!!

 

『『決闘(デュエル)!』』

 

 スタートのブザーが鳴りユーゴとτが走り出す。

 だが見た目通り重いτのDホイールは加速が乗らずスタートダッシュという点でユーゴに負けていた。

 

「よし、このままファーストコーナーは頂きだぜ!」

 

 調子のいいスタートを切れたユーゴは調子に乗っていた。だが

 

――ドゴオォォォォォ!!

 

「あぁ?なんだ・・・いっ!?」

 

 ユーゴのバックミラーに映るのは赤い炎を上げながら急加速するτのDホイール

 それはオーバーブーストシステム、セキュリティが開発した急加速装置であり使用後の最高速に制限が掛かるものの、他の追随を許さないほどのスピードを得られるものである。

 τはあっという間にユーゴを追い抜かし、ファーストコーナーを曲がった。

 

「そんなのありかよ!?」

 

「・・・俺のターン・・俺はマジックカード、花合わせを発動・・・

 デッキから攻撃力100の花札衛(カーディアン)モンスター4種類を効果を無効にし攻撃表示で特殊召喚する・・・・・

 俺はデッキから花札衛(カーディアン)、松、芒、桐、柳を特殊召喚・・・」

 

 花札衛(カーディアン)―松― ATK100

 花札衛(カーディアン)―芒― ATK100

 花札衛(カーディアン)―桐― ATK100

 花札衛(カーディアン)―柳― ATK100

 

「一気に4体のモンスターだと!?」

 

 フィールドに浮かぶ様々なモンスターの描かれた4枚のカードのようなモンスター?

 それらは横一列に連結し1枚絵のようになる。

 

「・・マジックカード、花積みを発動

 デッキから花札衛(カーディアン)モンスター3体を選び、好きな順番でデッキの上に戻す・・・

・・・芒に月・・・桐の鳳凰・・柳に小野道風をデッキの上へ・・・・・

 手札の花札衛(カーディアン)―松に鶴―の効果・・・発動・・・

 自分フィールドのレベル1の花札衛(カーディアン)モンスター1体をリリースし・・特殊召喚する・・・」

 

――ガタッ、パタン・・・

 

 花札衛(カーディアン)―松に鶴― ATK2000

 

 花札衛(カーディアン)―松―の上に新たな花札衛(カーディアン)―松に鶴―が重なり、松は虚空へと消える。

 

『あれ?この戦法って・・・』

 

「松に鶴の効果・・・・このモンスターの特殊召喚に成功したとき、デッキから1枚ドローする。

 それが花札衛(カーディアン)モンスターならそのモンスターを特殊召喚でき・・・それ以外なら墓地へ送る・・・

 引いたのは芒に月・・・よって手札に加える・・・

 

 芒に月の効果・・・レベル8の花札衛(カーディアン)―芒―をリリースし特殊召喚・・・そして、1枚ドロー

 引いたのは桐に鳳凰・・・レベル12の桐をリリースし特殊召喚、1枚ドロー

 引いたのは柳に小野道風・・・レベル11の柳をリリースし、1枚ドロー

 引いたのは札再生・・・花札衛(カーディアン)じゃねぇ・・・よって、墓地へ送られる。

 

 札再生の効果、このカードが花札衛(カーディアン)の効果で墓地に送られた場合・・デッキの上から5枚のカードを確認し、その中からマジック、トラップカードを1枚手札に加え、残りのカードは好きな順番でデッキの上に戻す・・・」

 

――バタッ、バタッ、バタッ

 

 花札衛(カーディアン)―芒に月―    ATK2000

 花札衛(カーディアン)―桐に鳳凰    ATK2000

 花札衛(カーディアン)―柳に小野道風― ATK2000

 

 次々に入れ替わる絵柄はそのたびに色彩豊かになってゆく、シンプルな絵が複雑で華麗な絵へと、そのさまに観客たちは次は何かと期待の眼差しを向ける。

 それに対し対峙しているユーゴは連続でモンスターを出し続けるτの戦術に驚愕する。

 

「おいおい、いつまで続けんだよ・・・」

 

「手札の花札衛(カーディアン)―桜に幕―の効果・・・・このカードを公開し、デッキから1枚ドローする。

 そのカードが花札衛(カーディアン)ならこのカードを特殊召喚し、違うならドローしたカードとこのカードを墓地へ送る。

 引いたのは花札衛(カーディアン)―桜―よって、桜に幕を特殊召喚する。」

 

 花札衛(カーディアン)―桜に幕― ATK2000

 

 新たに桜が舞う絵が追加され連結する。5体のモンスターが連結したその様は屏風の様だ。

 

「柳に小野道風の効果、このモンスターを使って、シンクロ召喚するとき他の素材を含めレベル2として扱うことができる。

 ・・・俺はレベル2として扱う松に鶴、芒に月、桐に鳳凰、桜に幕に同じくレベル2として扱う柳に小野道風をチューニング!

 その神々しきは、聖なる光・・・今、天と地と水と土と金となりて照らせ!

 シンクロ召喚!花札衛(カーディアン)―五光―!!」

 

花札衛(カーディアン)―五光―「うおぉぉぉぉ!!はっ!!」

       ATK5000

 

 現れるのは紫の鎧を身に纏う豪華絢爛なる武人

 その圧倒的な攻撃力を前にして、さすがのユーゴも度肝を抜かれる。

 

「攻撃力5000!?いきなりとんでもないもの出してきやがった!?」

 

「驚くのはまだ早いぜぇ・・・

 マジックカード、超こいこい発動!

 1ターンに1度、自分のデッキの上から3枚のカードをめくり、その中の花札衛(カーディアン)を可能な限り召喚条件を無視して特殊召喚する。

 特殊召喚したモンスター以外のカードは裏側表示で除外し、自分は除外したカードの枚数×1000ポイントのダメージを受ける。」

 

(普通ならただの博打カードだが、引く三枚は札再生の効果で確認したカード・・・)

「ちっ、インチキ臭いぜ・・・」

 

「来い!萩に猪、紅葉に鹿、桐!

 この効果で特殊召喚したモンスターはレベル2となり、効果が無効になる!」

 

 花札衛―萩に猪―  ATK1000 LV7→2

 花札衛―紅葉に鹿― ATK1000 LV10→2

 花札衛―桐―    ATK100  LV12→2

 

「さらに手札の花札衛(カーディアン)―桜―の効果発動

 自分フィールド上にレベル2以下の花札衛(カーディアン)がいるとき、このカードを特殊召喚できる。」

 

 花札衛(カーディアン)―桜― ATK100

 

「桜の効果!1ターンに1度、自分フィールド上の花札衛(カーディアン)を1体リリースし、デッキから1枚ドロー

 そのカードが花札衛(カーディアン)ならば、デッキから桜以外の花札衛(カーディアン)モンスター1体をデッキから手札に加え、違った場合、ドローしたカードを墓地へ送る。

 ・・・引いたカードは花札衛(カーディアン)―柳―、よってデッキから花札衛(カーディアン)―牡丹に蝶―を手札に加える。

 柳の効果、自分フィールド上にレベル10以下の花札衛(カーディアン)がいる場合、手札から特殊召喚できる。」

 

 花札衛(カーディアン)―柳― ATK100

 

「柳の効果、1ターンに1度、墓地の花札衛(カーディアン)モンスター1体をデッキに戻し新たに1枚ドローする。

 墓地の花札衛(カーディアン)―桐―をデッキへ戻し、1枚ドロー

 

 さらに手札の牡丹に蝶の効果、自分フィ-ルド上の花札衛(カーディアン)を1体リリースして、手札から特殊召喚する。

 俺は花札衛(カーディアン)―柳―をリリースして、チューナーモンスター、花札衛(カーディアン)―牡丹に蝶―を特殊召喚!」

 

 花札衛(カーディアン)―牡丹に蝶― ATK1000

 

「牡丹に蝶が特殊召喚に成功したとき、デッキからカードを1枚ドローし、それが花札衛(カーディアン)なら自分のデッキの上から3枚確認し、好きな順番でデッキの上か下に戻す。

 ドローしたのは花札衛(カーディアン)―松―、よって3枚のカードを確認・・・1枚はデッキの下に戻して2枚は上に戻す。」

 

『シークレットτのフィールドにはチューナーモンスターとさらに3体のモンスターが揃いました!これはやはり!!』

 

「牡丹に蝶をシンクロ素材とする場合、他の素材も含めレベル2として扱う。

 レベル2の萩に猪、紅葉に鹿、桜にレベル2の牡丹に蝶をチューニング!

 涙雨、光となりて、降り注げ!シンクロ召喚!!

 現れろ!花札衛(カーディアン)―雨四光―!!」

 

花札衛(カーディアン)―雨四光―「はあぁぁぁぁ!ふん!!」

        ATK3000

 

 武人の横に並び立つは傘を差した麗人、その手に持つ傘はキラキラと光が当たり輝いている。

 

『決まったー!2度目のシンクロ召喚!

 扱いの難しい花札衛(カーディアン)を使いこなし、五光と雨四光が出そろいました!

 五光は1ターンに1度、マジック、トラップの効果を無効にし、さらにバトルフェイズ中、相手モンスターの効果を無効にさせ、雨四光がいる限りτ選手のフィールド上の花札衛(カーディアン)を効果では破壊されず、対象にもできません。』

 

「何っ!?」

 

「そういうことでぇ

 俺はカードを1枚伏せてターンエンドォ。」

 

『さぁ1ターン目から怒涛の展開を見せたτ選手

 ここからユーゴ選手がどう巻き返すのかぁ!!』

 

(おいおい軽く言ってくれんなよ。)

「まぁやるっきゃねぇか!俺のターン、ドロー!」

 

「この瞬間、雨四光の効果発動

 1ターンに1度、相手がドローフェイズに通常ドローをした場合、相手に1500ポイントのダメージを与える。」

 

 雨四光が傘を放り、その周りに光の輪ができると、まるで雨の様に光がユーゴへ降り注ぐ

 

「げっ!?なんだよその効果ああああぁぁぁぁぁあああぁぁぁ!!」

 LP4000→2500

 

『出たあぁぁ!雨四光の先制ダメージ!

 3ターン維持されると負けが確定する強力な効果です!ユーゴ選手、大丈夫?』

 

「言われなくても大丈夫だよ!!」

(たく、バカ高い攻撃力のモンスターのくせに耐性にロック、戦闘補助、極めつけに効果ダメージかよ。

 にしても妙な奴だな?最初は機械みてぇな感じだったのに、今は・・・)

 

「どうした?怖気付いたのか?」

 

「けっ!誰が!!自分フィールド上にモンスターがいないとき、手札のSR(スピードロイド)ベイゴマックスは特殊召喚できる!」

 

 ベイゴマックス ATK1200

 

「こいつが召喚、特殊召喚に成功したとき、1ターンに一度、デッキからベイゴマックス以外のスピードロイドモンスター1体を手札に加える。

 俺はSR(スピードロイド)タケトンボーグを手札に加える。

 そして、こいつは自分フィールド上に風属性モンスターがいるとき、手札から特殊召喚できるぜ!

 来い!SR(スピードロイド)タケトンボーグ!」

 

 タケトンボーグ DEF1200

 

 いくつもの独楽が連なりムカデのようになったモンスターと竹トンボが変形したロボット

 ユーゴの操るスピードロイドデッキにとってエンジンになるモンスターが早々に登場する。

 

「タケトンボーグの効果、このモンスターをリリースしてデッキからスピードロイドチューナーを1体特殊召喚する。

 俺はデッキからSR(スピードロイド)三つ目のダイスを特殊召喚!」

 

 三つ目のダイス DEF1500

 

 俺はレベル3のSR(スピードロイド)ベイゴマックスにレベル3の三つ目のダイスをチューニング!

 十文字の姿を持つ魔剣よ。その力ですべての敵を切り裂け!シンクロ召喚!

 現れろ、レベル6!HSR(ハイスピードロイド)魔剣ダーマ!!」

 

 魔剣ダーマ ATK2200

 

 巨大な十字の剣と円形の盾を装備した剣士が光の中から現れる。

 その姿は横倒しにしたけん玉の様だ。

 

「どんどんいくぜぇ!魔剣ダーマの効果発動!1ターンに1度、墓地のスピードロイドモンスターを1体除外し、相手に500ポイントのダメージを与える。

 俺はSRタケトンボーグを除外して、てめぇに500ポイントのダメージを与えるぜ!」

 

 魔剣ダーマの剣先から光線が発せられるが、先行していたτはスピードに任せて壁走りを決行、そこにあったアクションカードを入手した。

 

「手札のアクションマジック、加速を発動・・・自分への効果ダメージを無効にする・・・」

 

 カードが発動するとτのDホイールが急加速し、魔剣ダーマの光弾をかわす。

 

「げっ!?マジで加速した!?」

(ちっ!あんな図体でとんでもねぇスピード出しているのにぶれる様子が少しもねぇ・・・

 どんな接地性していやがるんだ!?)

「手札からSR(スピードロイド)ダブルヨーヨーを通常召喚!

 こいつが召喚に成功したことで、墓地からレベル3以下のスピードロイドを特殊召喚できる。

 もう一度来い!SR(スピードロイド)三つ目のダイス!!」

 

 ダブルヨーヨー ATK1400

 三つ目のダイス DEF1500

 

「よっしゃー!俺はレベル4のダブルヨーヨーにレベル3の三つ目のダイスをチューニング!

 その美しきも雄々しき翼翻し、光の速さで敵を討て!シンクロ召喚!

 現れろ、レベル7!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

 

クリアウィング「グオアアァァァァァァ!!」

       ATK2500

 

 巨大なヨーヨーとダイスが作り出した光を割いて現れる美しき透明な翼を持つ白き竜

 クリアウィングの登場に知らないものはその美しさに見とれ、知る者はさっそく出たかとヤジを飛ばす。

 

『おぉ!ここでユーゴも連続シンクロ召喚!

 だがどちらのモンスターもτ氏のモンスターの攻撃力には遠く及びません。』

 

「へっ!所がどっこい、さらに手札を1枚墓地に送ってマジックカード、カード・フリッパーを発動!

 こいつの効果で相手フィールド上のすべてのモンスターの表示形式を変更するぜ!」

 

「させねぇ・・・五光の効果

 1ターンに1度、相手の発動させたマジック、トラップの効果を無効にして、破壊する。」

 

「無駄だぜ!クリアウィング・シンクロ・ドラゴンの効果発動!

 このカード以外のレベル5以上のモンスターの効果が発動したとき、その発動と効果を無効にして破壊する!ダイクロイックミラー!!」

 

 クリアウィングの翼に電子基板の様なラインが走り、五光の発した光を跳ね返す。

 だが跳ね返された光は雨四光の傘によって弾かれ霧散した。

 

「雨四光の効果で俺の花札衛(カーディアン)はカード効果で破壊されねぇ・・・」

 

「ちっ、だがこれでカード・フリッパーの効果が有効になるぜ!」

 

 カード・フリッパーから多数の糸が伸び五光と雨四光を絡めとる。

 

 雨四光 ATK3000→DEF3000

 五光  ATK5000→DEF0

 

『これは・・・五光の守備力は0!これを狙っていたのね!』

 

「さらに今、墓地に送ったSR(スピードロイド)カールターボの効果発動!

 このカードとSR(スピードロイド)ダブルヨーヨーを除外して、このターン、俺のフィールド上の風属性モンスターの攻撃力を800ポイントアップさせるぜ!」

 

 クリアウィング ATK2500→3300

 魔剣ダーマ   ATK2200→3000

 

「バトルだ!魔剣ダーマは守備表示モンスターを攻撃したとき、貫通ダメージを与えるぜ!

 行けぇ!!魔剣ダーマで花札衛(カーディアン)―五光―に攻撃!」

 

 身動きのできない五光に魔剣ダーマの巨大な剣が突き刺さり、そして引き裂きτのすぐそばを高速で駆け抜ける。

 

「ぐううぅぅぅ・・・・」

 LP4000→1000

 

 風が吹きすさび、さすがのτのDホイールもバランスを崩し揺れ、そして、ヘルメットのバイザーが上がり、その下の顔が露わとなる。


 バイザーの下から露わとなった顔は昔は美丈夫だったであろう端正な顔に無精ひげが彩られ、浅黒くなった肌はその人物がそれなりの年であることを感じさる。

 花札衛(カーディアン)なんて使うからもしかしてと思ったが・・・

 

『ワオッ!やっぱりそうだった!!これは何というサプライズ!!

 シークレットτの正体はかつての大スター、エンターテインメントデュエリストのエンジョイ長次郎だった!!』

 

 『エンジョイ長次郎』 本名『徳松 長次郎』

 アニメARC-Vにおいてランサーズ達が監獄に入れられた際、『秋雨の長次郎』として監獄のボスをしていた男

 5D’sの『氷室 仁』に相当するキャラクターで根は粋かつ人の良い人だが、過去にトップスのデュエリストによっていじめまがいのことをされた末にデュエルで不正をやらかし収監された過去を持つ

 

「ねぇ?エンジョイ長次郎って?」

 

「俺に聞くなよ。」

 

 そりゃまぁアニメの設定的なことは知っているけど、俺はこの世界のあの人がそのまんまとか知らないんだから、無茶言うなよ柚子。

 

「なんでぇ、あんたたち知らないのか?

 エンジョイ長次郎っていえば、俺たちが若かった頃のジャックみたいな人だ。

 まぁジャックと違って、勝ち負けにこだわらず、劣勢な時もデュエルを楽しむ!っていうのが信条の人だったけどな!」

 

「そうそう、ここ一番のドローってぇいやすごかったもんな!ドキドキしたぜ!」

 

「そうそう!俺、あの人のデュエル教室にガキの時行ったなぁ~」

 

「俺なんか『喧嘩する元気があったらデュエルをやんな。』って怒られたぜ・・・」

 

「それはお前が悪いんだろ!」

 

――がははははははははは!!

 

 さっき柚子のブレスレットの光で文句を言ってきたおじさんや周りのコモンズの人たちが口々に昔話に花を咲かせている。

 う~ん、この話を聞く限り、アニメとほとんど大差はないのか?

 

「へぇ~そんな人なんだ・・・でも、なんか・・・」

 

『セットしていたアクションマジック、ダメージ・ドロー

 2000ポイント以上の戦闘ダメージを受けたとき、デッキから2枚ドローする。』

 

『げっ!?アクションカードってドローカードもあるのかよ!?』

 

 柚子が画面の中の人物と周りの評価に差異を感じている。

 アニメではイカサマにまで手を染め、収容所でレアカードを巻き上げ、エンターテイナーではなく、ただ勝つことだけにこだわる人間にまで落ちぶれていた人だ、それも当然と言える。

 

『五光が相手によってフィールドからいなくなったとき、エクストラデッキから五光以外の花札衛(カーディアン)シンクロモンスターを特殊召喚する。

 来い!花札衛(カーディアン)―雨四光―!!』

 

雨四光『ふんっ!』

   DEF3000

 

『ちっ!増えやがったか!だったら、クリアウィングで新しく出てきた方の雨四光に攻撃だ!!』

 

「しかし、違和感があるな・・・」

 

「えっ?なにが?」

 

「あの人、本当にアクションデュエルは初めてなのか?」

 

 現在あの人がとっている戦法はデュエル自体は花札衛(カーディアン)の戦い方だ。

 しかし、あの人が刑務所に入ったのは10年、ライディングデュエルもクロウ曰く始まったのは4、5年ほど前からで、周知されるようになったのが3年前。

 そして、アクションデュエルは昨日からだ。

 

 なのにあの人のDホイールにはブースターが取り付けられ、常に相手の前を取れるようにして、自分のターンに積極的にアクションカードを伏せ、新しいアクションカードを取り続けている。

 このアクションライディングデュエルにおいて有効な戦術と装備を1日で用意した。

 いや、1日で用意したとしてもそれを使いこなせるものなのか?

 

『カードを2枚伏せてターンエンドだ!

 カールターボの効果は終了して、俺のモンスターの攻撃力は元に戻る。』

 

 クリアウィング ATK3300→2500

 魔剣ダーマ   ATK3000→2200

 

『エンドフェイズに雨四光の効果、次のターンの俺のドローフェイズをスキップして、このカードの効果を持続させるか、次の相手のスタンバイフェイズまでこのカードの効果を無効にするか選ぶ・・・

 俺は次のドローを破棄、代わりにトラップカード、無謀な欲張りを発動

 デッキから2枚のカードをドローし、その後、自分のドローフェイズを2回スキップする。』

 

『おぉ!長次郎選手、デメリットを重複させ、リスクを軽減

 う~ん、ちょっとらしくない気もするけど・・・まぁ、10年の研鑽ってことね!』

 

 らしくない、アニメの荒んでいるときのデュエルはドローを投げ捨てて、ロックとバーンで勝つやり方

 話を聞くに昔の戦い方は一発逆転のドローが売りの半ギャンブル戦術だったみたいだ

 だが目の前で行われているのは割と堅実、むしろ何で?と言うくらいドロー特化戦術

 確かに俺の記憶的にもらしくない。

 

『俺のターン・・・雨四光の効果でこのターンのドローフェイズはスキップされる。』

 

『てめぇのデッキがどういうのかは大体分かったぜ!だったらこいつは刺さるだろ?

 クリアウィングを対象に永続トラップ発動、竜の束縛(ドラゴンズ・バインド)

 自分フィールド上の攻守2500以下のドラゴン族モンスターを対象にして発動、このカードがマジック、トラップゾーンにある限り、お互いに対象モンスターの元々の攻撃力以下のモンスターを特殊召喚できないぜ!』

 

『おめぇも俺のことを上から見下すつもりかよ・・・

 マジックカード、強欲で金満な壺を発動!

 エクストラデッキから6枚までカードを裏側で除外し、3枚につき1枚のカードをドローする!

 このカードを発動したターン、俺はもう効果でカードを引けねぇ!6枚のカードを除外し2枚ドローだ!

 おめぇが後生大事にしている、そのトカゲ野郎をぶっ殺してやる!

 行け!雨四光!!クリアウィング・シンクロ・ドラゴンに攻撃ぃ!!』

 

『させるか!墓地の三つ目のダイスを除外して、このターンの相手の攻撃を1度、無効にする!』

 

 そして、バックがセキュリティ、つまりロジェということは何かあるのか?


――・・・・・・・

 

「ちっ、どうせ変わらねぇ流れなのに無駄なことしやがってよぉ・・・

 ちぃとばかし生きながらえて何の意味があるんだ!!俺は手札を2枚とアクションカードを伏せてターンエンドォ!」

 

「変えてやるさ!てめぇを超えて、俺はジャックと戦う!

 俺のターン、ドロー!」

 

「そのドローに対して雨四光の効果発動!

 そら、おめぇの傘を使いたかったら使いな。」

 

「クソめんどくせぇ奴だぜ!クリアウィングの効果発動!

 自身以外のレベル5以上のモンスターの効果が発動したときそれを無効にして破壊するぜ!」

 

「セットしていたアクションマジック、効果暴走を発動!

 相手のモンスター効果が発動したとき、その効果を無効にして500ポイントのダメージを与える!」

 

「何ぃ!?」

 

「自滅の道を転げ落ち、おのれの涙雨に濡れやがれぇ!!」

 

「ぐわあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 LP2500→2000→500

 

 トカゲ野郎の光をはじき返し、さらに雨四光の傘から光の雨が降り注ぐ・・・

 そうだ、何をしようと無駄。

 それが強者のデュエル、トップのデュエル・・・

 強大なる力の前で何かを変えるなんて不可能だ。

 

『ユーゴ、雨四光と効果暴走のダメージを受けバランスを崩し大きく後退!

 長次郎とさらに差を離されていくー!』

 

「くぅぅ・・・まだまだ!!」

 

 この小僧、なんで諦めねぇ・・・ライフはもう500だぞ!

 吹けば消し飛ぶオケラのくせして!

 

――・・・・・・・・・・・・・・

 

 またアクションカードってやつか・・・ちっ、効果暴走じゃねぇのか

 だが、これで下手に効果を使ってこねぇだろ、なにせ、このカードはあの坊主からしてみれば、効果暴走かもしれないんだからな。

 

「魔剣ダーマの効果発動!」

 

 なにぃ!?

 

「墓地のSR(スピードロイド)ベイゴマックスを除外して、相手に500ポイントのダメージを与えるぜ!」

 

「ぐわっ!?」

 LP1000→500

 

「よっしゃー!通ったー!へへっ!これでライフは並んだぜぇ!」

 

 なんでだ!?なんで怖気づきもせず、魔剣ダーマの効果を発動させた!?

 効果暴走だったらおめぇは負けてたんだぞ!?

 

「俺はマジックカード、おろかな埋葬を発動

 その効果でデッキからSR(スピードロイド)―OMKガムを墓地に送る。

 さらに俺はマジックカード、命削りの宝札を発動

 このカードを発動させるターン、俺は特殊召喚はできねぇが、デッキの上から俺の手札が3枚になるようにドローする。

 俺の手札は0、よって新たに3枚ドローだ!」

 

 なのに・・・なんで笑っていられる・・・

 収容所の奴らはここまでになったら、涙を流してカードを差し出したというのに・・・

 

――ワレ・・・ヲ・・ツカ・・・・・エ・・・・

 

「クリアウィングと魔剣ダーマを守備表示に変えて、カードを1枚伏せてターンエンド。」

 

 クリアウィング ATK2500→DEF2000

 魔剣ダーマ   ATK2200→DEF1600

 

「トラップ発動、砂塵の大竜巻!

 相手フィールド上のマジック、トラップカードを破壊する。

 俺は竜の束縛(ドラゴンズ・バインド)を破壊!その後の効果で手札のマジック、トラップカードを1枚伏せる。

 俺はアクションカードをセット!」

 

 アクションカードをセットし、新たなアクションカードを手に入れる。

 これで次のターン、俺のモンスターが特殊召喚できるようになる。

 さぁ、絶望しろ、泣いて許しを請い涙雨で溺れるがいい

 

「やっぱそう長く持たないか・・・命削りの宝札の効果でエンドフェイズに手札をすべて捨てる。

 さぁ、てめぇのターンだぜ?」

 

 なんで諦めない!

 

――ワレヲツカエ

 

 そうだ。運命ってやつはどう転んでも勝手に回る。

 変えれねぇもんなんだよ!!足掻いても無駄なんだよ、そんなこたぁ!!

 

 

 

 

 

 

――我を使え


「俺のターン、雨四光の効果でドローを放棄!

 手札から花札衛(カーディアン)―松―を召喚!」

 

 花札衛(カーディアン)―松― ATK100

 

 攻撃100のモンスターを召喚、やっぱり仕掛けてくるよな。

 

「松の効果、このモンスターが召喚に成功したとき、デッキから1枚ドローする。

 それが花札衛(カーディアン)ならば手札に加え、違うのなら墓地へ送る。

 引いたのは花札衛(カーディアン)―桜―よってこのカードは手札に加わる。

 

 手札のマジックカード、札再生を発動

 墓地の花札衛(カーディアン)―桜に幕―を手札に加え、その後手札の花札衛(カーディアン)を特殊召喚する。

 俺が呼び出すのはこいつだ!花札衛(カーディアン)―桜―!」

 

 花札衛(カーディアン)―桜― DEF100

 

 あぁん?桜って自分で特殊召喚できるんだろ?

 なんで今出したんだ?

 

「桜の効果発動、松をリリースしデッキから1枚ドローする。

 引いたのは花札衛(カーディアン)―柳に小野道風―、よってデッキから花札衛(カーディアン)―柳―を特殊召喚する!」

 

 花札衛(カーディアン)―柳― DEF100

 

 柳、あいつの効果はドロー効果だったな。

 止めるか?止めないか・・・いや、何かを仕掛けてくるんだったら、まだクリアウィングの効果を使うときじゃねぇ。

 

「柳の効果発動、墓地の花札衛(カーディアン)―柳―をデッキに戻し1枚ドローする。

 花札衛(カーディアン)―柳―をリリースして花札衛(カーディアン)―柳に小野道風―を特殊召喚!

 小野道風の特殊召喚により、デッキから1枚ドロー、それが花札衛(カーディアン)なら特殊召喚出来る。

 引いたのは花札衛(カーディアン)―柳―!」

 

 花札衛―柳に小野道風― DEF2000

 花札衛―柳―      DEF100

 

 げっ!?また柳だとぉ!?

 

「柳の効果、墓地の柳をデッキに戻して1枚ドロー

 花札衛(カーディアン)―柳に小野道風―をシンクロ素材にするとき、自身を含めてレベルを2にできる。

 俺はレベル2の桜、柳に柳に小野道風をチューニング!

 飲めや謳えや幕の内、月に酔って狂い咲け!シンクロ召喚!花札衛(カーディアン)―月花見―!!」

 

月花見「おほほほ・・・ふぅ~」

   ATK2000

 

 光の中から出てきた黒と赤に花の絵が描かれた着物を着た女が、手に持った杯で酒を一杯呷る。

 いきなり出てきて、酒飲むとか、なんだこいつ!

 

「月花見の効果発動、自分のメインフェイズに1度、カードを1枚ドローする。

 それが花札衛(カーディアン)なら召喚条件を無視して特殊召喚する。

 その特殊召喚したモンスターはこのターン、相手のモンスターを無視してダイレクトアタックができる!」

 

 !?ここで2000のモンスターなんて出されてたまるか!

 

「クリアウィング・シンクロ・ドラゴンの効果発動!

 月花見の効果を無効にして、破壊する!」

 

「雨四光の効果は有効だ。

 よって月花見は効果を無効にされちまうが破壊されねぇ。

 いい判断だ。だが、そんなもん何の足しにもならねぇ!

 墓地の花積みの効果発動!このカードを除外して、墓地から花札衛(カーディアン)―松に鶴―を手札に加える。

 

 手札の花札衛(カーディアン)―桜に幕―の効果を発動しデッキから1枚ドロー

 引いたのは花札衛(カーディアン)―芒―よって桜に幕は特殊召喚される!」

 

 花札衛(カーディアン)―桜に幕― ATK2000

 

「さらに墓地の超こいこいを除外して効果発動

 桜に幕をリリースし、手札の花札衛(カーディアン)―松に鶴―を特殊召喚!」

 

 花札衛(カーディアン)―松に鶴― ATK2000

 

「松に鶴の効果、カードを1枚ドローしそれが花札衛(カーディアン)ならば手札に加えるか特殊召喚し、それ以外なら墓地へ送る。

 へっ!はははっ!なんだこりゃ!引いたのは花札衛(カーディアン)―柳―!」

 

 花札衛(カーディアン)―柳― DEF100

 

「なにっ!?また柳だとぉ!?」

 

 デッキに戻してはドローしているとはいえ、どんだけ特殊召喚できるタイミングで引いてんだよ!?

 

「柳の効果!墓地の花札衛(カーディアン)―雨四光―をデッキに戻し、1枚ドローする。

 マジックカード、戦士の生還発動、墓地の戦士族モンスター、花札衛(カーディアン)―桜に幕―を手札に加える。」

 

 モンスターが5体並びやがった。

 使われてねぇけど、桜に幕には攻撃力を上げる手札誘発効果まである。

 墓地に居ねぇのに三つ目のダイスまで警戒しているのかよ!

 

「バトル!雨四光でクリアウィング・シンクロ・ドラゴンに攻撃!」

 

「おっと!攻撃する前にトラップカード、リサイコロを発動!

 墓地からスピードロイド1体を特殊召喚する。

 来い!チューナーモンスター、SR(スピードロイド)―OMKガムを特殊召喚!」

 

 OMKガム DEF800

 

「今更壁を増やしたところで!!」

 

「いや、大博打はこれからだぜ!

 リサイコロで特殊召喚したモンスターのレベルはターン終了までサイコロの出目と同じになる。

 出目は・・・2!!」

 

 よっしゃー!!大当たりだぜ!!

 

 OMKガム LV1→2

 

「だから何だっていうんだよ!!行け!雨四光!」

 

「リサイコロの効果はまだあるぜ!

 墓地のこのカードを除外することで自分フィールド上のスピードロイドチューナーを含むモンスターを素材にして風属性モンスターをシンクロ召喚する!

 俺はレベル6のHSR(ハイスピードロイド)魔剣ダーマにレベル2となった機械族、風属性チューナー、SR(スピードロイド)―OMKガムをチューニング!

 連なる風を受けて、大空へと飛び上がれ!!シンクロ召喚!

 現れろ!HSR(ハイスピードロイド)カイドレイク!!」

 

カイドレイク「ギャアアァァァァァァァァ!!」

      ATK3000

 

「さらにOMKガムの効果、シンクロ素材となって墓地に送られた場合、デッキの一番上のカードを墓地に送り、それがスピードロイドなら、このカードを素材にしてシンクロ召喚したモンスターの攻撃力を1000ポイントアップさせる!

 墓地に送るのはSR(スピードロイド)ビードロドクロだ!よってカイドレイクの攻撃力は1000ポイントアップ!」

 

 カイドレイク ATK3000→4000

 

「なっ!?」

 

「さらにカイドレイク自身の効果!

 相手フィールド上のすべての表側表示のカードの効果を無効にするぜ!」

 

 排気音の混じる叫びをあげる機械の竜がおっさんのモンスターを風で捉える。

 荒ぶる風の中で藻掻く雨四光がクリアウィングに攻撃しようとしているが、そうはさせないぜ!

 

「墓地のダイスロール・バトルを除外して効果発動!

 相手のバトルステップに自分及び相手の表側攻撃表示のシンクロモンスターを1体ずつ選び、強制的にバトルさせる!

 俺が選ぶのはカイドレイクと雨四光!!」

 

「なんだとぉ!!?」


 伏せているアクションマジック、ブラインド・ブリザードを発動すれば、バトルフェイズを終了させることができる。

 だが、俺のモンスターが攻撃表示であることには変わらねぇ・・・このままじゃ負ける!

 

――我が力となる魔導書は汝の手に集まった

 

 雨四光も五光も強欲で金満な壺で除外しちまって、エクストラデッキにねぇし

 いやだ!負けるのはもう嫌だ!!

 

――天に命し運びに仇なす者に、鉄槌を!


「俺はもう負けねぇ!!負けたくねえええぇぇぇぇぇぇ!!」

 

「な、なんだぁ!?」

 

「トラップ発動、緊急同調!

 バトルフェイズ中にシンクロ召喚を行う!

 俺は雨四光、柳、松に月、桜に幕に月花見をチューニング!!」

 

「はぁ!?なんだよそれ!?レベルどうなってるんだよ!?」

 

「月花見をシンクロ素材とするとき、他のモンスターを含めてレベル2とすることができる!」

 

 またかよ!?

 

「天よ!運命よ!!事象の理よ!!巡る天輪に乗せここに結実せよ!!シンクロ召喚!!」

 

 暗雲が立ち込めおっさんの5体のモンスターが天に現れた巨大な光の輪に吸い込まれていく

 

「沈黙を破り、光と共に降臨せよ!!天穹覇龍ドラゴアセンション!!」

 

ドラゴアセンション「グオォォアアァァァァァァァァァァァァ!!」

         ATK?

 

 なんだよ・・・これ!?

 暗雲を切り裂き、何枚もの翼を持つ白いドラゴンが現れる。

 なんかやばい感じを肌にビリビリと感じるぜ・・・

 こいつは普通のモンスターじゃねぇ!!

 

「攻撃力が決まっていない!?」

 

「ドラゴアセンションの攻撃力は俺の手札の数×800ポイントになるぅ!

 俺の手札はアクションカードを含めて8枚!!」

 

ドラゴアセンション「ガアアァァァァァァ!!」

         ATK?→6400

 

「攻撃力6400!?」

 

「見たかこの攻撃力ぅ!!俺は誰にも負けねええぇぇぇ!!

 トップスに逆らうことを身に染みて思い知れえぇぇぇ!!

 ドラゴアセンションでカイドレイクに攻撃いいぃぃぃぃぃ!!」

 

 天上の白い竜が地を這う虫けらを蹴散らすためにその咢に光を募らせる。

 その対象は無謀にも天に昇ろうとする竜を模した機械

 五光すら超えるとてつもない攻撃力、この攻撃を通してしまえばライフ500なんて簡単に消し飛ぶ

 

 

 

 ・・・・・・かかったな!!

 

「永続トラップ発動!追走の翼!!

 自分フィールド上のシンクロモンスター、カイドレイクを対象にして発動!

 このカードがある限り対象モンスターは戦闘と効果で破壊されない!」

 

「だがダメージは!!」

 

「そうはいかねぇ!対象モンスターがレベル5以上の相手モンスターと戦闘を行う場合、ダメージステップ開始時に、その相手モンスターを破壊する!!」

 

「なんだと!?」

 

 機械の竜の翼に光が宿り風を纏って、天から落ちてくる光を貫く矢となって飛翔する。

 

「行けええぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

カイドレイク「ギャアアァァァァァァァァ!!」

 

ドラゴアセンション「グアッ!?ギャアアァァァァァァァァァァ!?」――バンッ!

 

 カイドレイクの突撃でドラゴアセンションの胸に風穴が開く

 どんなにヤバい雰囲気のモンスターだって、耐性がなかったらこんなもんだぜ!

 

「で、追走の翼で破壊したモンスターの元々の攻撃力分、対象モンスターの攻撃力をターン終了時までアップすんだが・・・そいつ元々の攻撃力がなかったな。」

 

「・・・・・・?」

 

「あぁ?どうしたんだ、おっさん?」

 

 さっきと違って、随分と大人しいな?


 ・・・破壊された?ドラゴアセンションが?こんなにあっさり・・・?

 

「お~い、おっさん、もう何もないのか~?」

 

「・・・ドラゴアセンションの効果

 相手によって破壊された場合、墓地にシンクロ素材一式がそろっている場合、そのモンスターを効果を無効にしてすべて特殊召喚する・・・」

 

 花札衛(カーディアン)―雨四光― DEF3000

 花札衛(カーディアン)―月花見― DEF2000

 花札衛(カーディアン)―桜に幕― DEF2000

 花札衛(カーディアン)―松に鶴― DEF2000

 花札衛(カーディアン)―柳    DEF100

 

「げっ!?今度はモンスターが増えやがった!?」

 

 驚いてはいるが、その目の輝きは全く失っちゃいねぇ・・・

 いや、当たり前か、バカ高い攻撃力のモンスターで攻めようが、効果ダメージでライフを削ろうが諦めなかった坊主だ

 

「・・・なぁ、なんでお前は諦めねぇんだ?」

 

「あぁ?そりゃ、おっさんに勝てばジャックと戦えるからな!

 ジャックとデュエルするのは俺の昔からの夢なんだ。

 このDホイールもジャックと戦いたいから、作ったんだからな!」

 

 このバイクを手作り!?

 へっ・・・骨のある坊主だ。夢のためにそこまでするとはなぁ・・・

 

「あのにぃちゃんか、だがあいつ強ぇんだろ?

 負けるのが怖くないのかよ?

 この街は負け組にはとことん冷てぇぞ?」

 

「あぁ、勝てねぇかもしれねぇ、挑むのなんて馬鹿だっていつも言われているさ。

 それでも俺はジャックと戦いたい!

 それが俺とリンの夢だからな!!」

 

 夢か・・・

 思えば俺もシティの上下社会がでぇきれぇで、トップスの連中に挑んだんだっけか・・・

 いや、嘲笑や罵倒なんかで諦めるんじゃ夢とは言えねぇか

 なんだよ、調子乗って馬鹿やって、ポリに取っ捕まる・・・その辺のチンピラと変わらねぇじゃねぇか・・・

 

「へっ・・・すまねぇ坊主、ちょっと湿っぽいことを考えちまったぜ。

 手札を2枚伏せて、アクションカードをさらに1枚伏せる。」

 

 伏せたカードは手札からの特殊召喚を無効にするイカサマ御法度

 攻撃表示モンスターを破壊する聖なるバリア―ミラーフォース

 アクションマジックはマッド・ハリケーンとか言う自分フィールド上のカードを手札に戻すカード

 使いどころ的には次のターンだが、ブラフにはなるだろう。

 

「ターンエンドだ。

 さぁ、かかってきな!」

 

 デュエルとはすなわち人生、勝つ日もあれば負ける日もある。

 負けを恥じず、勝って驕らず、すなわちレッツ、エンジョイってか・・・

 駄目な奴だったな・・・俺はよ・・・


「あぁ、彼はもう終わりですね・・・」

 

 やはり、ただカードを憑りつかせただけでは駄目でしたか。

 

『よっしゃ、俺のターン、ドロー!

 おぉー!やったぜ!マジックカード、シンクロ・キャンセル発動!

 シンクロモンスターをエクストラデッキに戻して、そのシンクロ素材が自分の墓地に一式居れば、そのモンスターを特殊召喚できる。

 俺はHSR(ハイスピードロイド)カイドレイクをエクストラデッキに戻して、SR(スピードロイド)―OMKガムとHSR(ハイスピードロイド)魔剣ダーマを墓地から特殊召喚!』

 

 イカサマ御法度にブラインドブリザード、ミラーフォース、戦闘と新しいモンスターによる対策はいいですが、墓地からの特殊召喚、そして効果ダメージへの対策はされていませんからね。

 

『魔剣ダーマの効果は覚えているよな?

 魔剣ダーマの効果発動!1ターンに1度、墓地のスピードロイド1体を除外して相手に500ポイントのダメージを与える。』

 

『ぐぅ・・・』

 LP500→0

 

 徳松 長次郎が光の槍に貫かれる。

 いろいろやった割にあっさりとした結末ですね。

 

『あ、えと・・・け、決着ぅ!

 ジャックと次に戦う誉あるチケットを手にしたのは、ユーゴだ!』

 

「やれやれ、あまりにも締まらない結末で会場が白けてしまったではないですか。

 エンターテインメントデュエリストというのならあのロゼと言うデュエリストのように散り様も派手にしてほしいものですね。」

 

 とはいえ、予定以上のコースを走ってくれたことですし、目的の量も溜まりました。

 

「では、次に期待するとしましょう・・・」




(決闘竜!?なんでこの世界に!?)
        ↓
(えぇ・・・あっさり倒された。
 OCG効果みたいだったし、もしかして、普通のカードなのか?)

(遊矢、なんかすごい顔しているわね・・・)
と、とりあえず今日はもう試合がないし帰りましょう?
ほ、ほら、ユーゴの一回戦突破をお祝いしましょうよ!
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth
『シンクロ封じ!?クロウVS沢渡』

その祝勝会、俺とユートは絶対参加できないけどな。

あっ・・・

「CC」カード群の効果について

  • 制作したものをそのまま使用
  • 後付け効果を削除
  • メインに入るカードの後付け効果のみを削除
  • EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
  • 完全にアニメカードそのまま
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