遊戯王ARC-V Rーe:birth   作:深海の破壊大帝

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普通のキッズアニメになったのかと思ったらGX並みのカオスなSEVENS、宇宙ラーメンはもはやボーボボレベルでハジケリストも活性化しているようですね。
フィールド魔法[宇宙]も遊戯王Rネタような気がするし、割と過去ネタを探せば見つかるかもしれませんね。

今回はクロウVS沢渡、沢渡のデッキは【ドラグマ】も候補にあったりしましたがやっぱりこっちの方が沢渡感出るので

追記
[終わりの始まり]が制限カードということを忘れていたので[魔力の泉]と[強欲で貪欲な壺]で対処しました。


シンクロ封じ!?クロウVS沢渡

 シティ内にある警察病院、そこには今ある男が入院していた。

 徳松 長次郎、昼間フレンドシップカップでユーゴとライディングデュエルをした彼は敗北した後、急に倒れここに運び込まれた。

 原因は極度の疲労と診断され、10年収容所で過ごしていた彼が出所してから吸った空気は薬臭いものとなった。

 

「・・・・・・綺麗なもんだなぁ。」

 

 夜となりベッドの上で目を覚ました彼は、窓から見える青く輝く月を見つめている。

 煌びやかなトップス地区は夜を知らぬとばかりに明るく騒がしいが、病院があるこのエリアは夜となると静寂が訪れる。

 

(月ってぇのは、ここまで綺麗ぇだったのか。

 俺がガキだったころはトップスの街の明かりばかり見て、デュエリストとして有名になったころはスポットライトが、収容所ではトップで居続けることが俺の光だったが・・・)

 

 今の彼は何者でもない。

 刑期を終え出所した彼は人気エンタメデュエリスト「エンジョイ長次郎」でも収容所のドン「秋雨の長次郎」でもなくただの徳松 長次郎だ。

 

「へっ・・・ロクでもねぇ明かりばかりだな。

 そんなもんに引き寄せられるとか俺は羽虫かなんかかよ・・・」

 

『いやいや、デュエリストとしてのあなたは確かに輝いていましたよ?』

 

「!!?」

 

 どこからともなく返ってきた声に長次郎は慌てて周りを見るが、人影などどこにもない。

 

『おやおや、どこを見ているのですか?

 私はあなたの隣にいますよ?』

 

「隣・・・!?」

 

 徳松はその言葉を聞き自分の隣、室内カーテンに写り込んだ『ソレ』を見つける。

 

『ど~も~』

 

 『影遊び』というのを知っているだろうか?

 手などで影を作り、それが何に見えるかなどを聞く昔ながらの遊びである。

 ここは個室ではあるがプライバシーのために扉側に設置された仕切りとなっているカーテンに自分の影とその影遊びで作られた蛇のような影が相対していた。

 

「な・・なんでぇ・・・?」

 

 徳松はベッドを出てカーテンの後ろを見る。

 誰もいないことを確認し次に窓を見るがそこには誰もいないどころか、影を作れるようなものも何もない。

 

「これはどういうことでぇ・・・?」

 

『まぁまぁ、そんなに驚きなさんな。

 私は見ての通りただの『影』。あなたにちょっと聞きたいことがあって、こうして会いに来ただけですよ。』

 

 ただそこに映る『影』は怪奇的な現象にもかかわらず、実にフランクに徳松に話しかける。

 

『あぁ、面会時間外なのはご容赦を。

 私は何分『影』ですから、照明の明かりではなかなか気づいてもらえないと思いましてね?』

 

「お・・おう・・・」

 

 あまりにも現実離れした事態に徳松はこの『影』が何なのかは考えることをやめた。

 起きたばかりと思っていたが、自分はまだ眠っているようで、今はまだ夢の途中なのだと思ったのだ。

 

「で、なんでぇ話っつぅのは?」

 

『あなたは[天穹覇龍ドラゴアセンション]をどこで手に入れましたか?』

 

「て、てんきゅう・・・はりゅう?なんでぇ、その噛みそうな名前のカードは?」

 

『今日のデュエルであなたの使っていたカードですよ?』

 

「今日のデュエル・・・すまねぇ、実はというとな。

 ここ最近のことはめっきり覚えちゃいねぇんだ。

 今日のデュエルもなんかもやもやとしてほとんど覚えちゃいねぇ。

 なんかあの白い坊主に迷惑をかけたことぐれぇしか記憶にねぇんだ。」

 

『記憶・・・』

 

 『影』は考え込むようなしぐさを見せ、徳松は台の上にある自分のデッキを取り、広げて『影』に見せる。

 

「そら、どこにもそんなもん居ねぇだろ?

 そもそも俺のデッキは花札衛以外モンスターは入っちゃいねぇよ。」

 

『たしかに・・・お騒がせして申し訳ありませんでしたね。

 私はこれにて、消えることにします。お大事に。』

 

「お、おい待ちな!」

 

 するすると本物の蛇のように立ち去ろうとする『影』を徳松が呼び止める。

 

『なんでしょうか?』

 

「い、いや、俺だけ質問されるっつぅのも不公平だろ?

 だったら、俺の質問にも答えちゃくれねぇか?」

 

 ばつが悪そうに徳松は『影』に要求した。

 この場に自分と『影』以外は誰もいない。そもそもからしてこれは自分の見ている夢だ。

 だったら自分の弱いところを見せても問題にならないと徳松は思った。

 

「おめぇはこれから俺がどうすればいいと思う?」

 

『どうとは?』

 

「俺はよ・・・ガキの頃、上とか下とかそういうもんは嫌ぇだった。

 デュエリストになって、有名になった俺はデュエルにトップスもコモンズもねぇ、そう思った俺はトップスのデュエリストたちに挑んで、そして負けた。

 

 そっからは絵にかいたような転落人生さ。

 歓声もブーイングや嘲笑に変わって、終いにはイカサマに手ぇ出して務所にポイ。

 そこでトップで居続けることにこだわった俺は、他の奴らからカードを巻き上げてふんぞり返った。

 で、刑期になって、外でやっていく自信がなかった俺は・・・はは、すまねぇこの先は覚えちゃいねぇわ。」

 

『・・・・・・』

 

「まぁ、なんだ・・・俺はぁ、務所の外でやっていく自信がこれっぽっちもねぇんだ。

 いや、トップにこだわるとか、馬鹿らしく思えてきたから務所に戻ってもな・・・」

 

 何者かわからぬこの『影』に徳松は自分の半生を語り自嘲する。

 

「嗤いたきゃ、嗤ってくれ、要するに俺は怖ぇんだよ・・・」

 

 自分のこれまではなんと無意味だったのだろうと

 

『・・・残念ながら、その質問に対する答えを私は持ち合わせていませんね。』

 

 『影』から返ってきたのは当たり前の言葉だった。

 これは夢だ。ならば迷っている自分に、この『影』が答えを持っているわけがない。

 

「そう・・・だよな・・・」

 

『だって私が答えてしまうと、貴方はそれに向かってしまうでしょう?』

 

「!?」

 

 『影』から次に紡がれた言葉は徳松にとって予想外のものだった。

 『影』は答えを持っていないから答えられないのではない。答えなどないから答えられないのだ。

 

『人生は一度きり、その終着点を今決めてしまうのはもったいないでしょう?

 今出した答えに向かったところで、後悔は絶対ついてくる。

 なぜなら、今出した答えは最高最善の結果から導き出されたものなのですから。

 そんな結果だけを追い求めたら、ちょっとした気にすることもない失敗でやる気も次第に失せるでしょう?

 だったら、自分が今楽しいと思うことを全力でやればいいのではないでしょうか?』

 

 人生は一度きり、勝つ日もあれば、負ける日もある。

 

『負けて恥じず、勝って驕らず、すなわち』

 

「レッツ、エンジョイ・・・」

 

 それは昔の自分が毎度言っていたことだ。

 プロデューサーに何か名乗りのようなものを言ってくれと言われできた言葉だ。

 勝った日も負けた日も、デュエルは楽しいと、この街に住んでいる人たちに伝えたくて。

 デュエルの楽しさにコモンズもトップスもねぇと伝えたくて言ってきた言葉だ。

 

「へっ、そうか・・・なぁ、だったらこれだけは答えてくれねぇか?」

 

『なんでしょう?』

 

「俺のデュエルは・・・楽しめたか?本当の笑顔が作れていたか?」

 

 よくよく思い出せば向けられたブーイングは「らしくない」とか「どうしたんだよ」とか、そんな心配の声だった。

 そんな言葉が向けられたのも、自身が驕ってトップスのデュエリストに挑んだからだ。

 

『えぇ、昔のあなたを惜しむ声は、貴方が作り上げた笑顔は今も受け継がれてますよ。』

 

 変わっていったのは観客たちじゃない、自分だったのだ。

 

「あぁ・・・そうかい。それはよかった・・・」

 

 徳松の頬を伝う一つのしずくがベットのシーツを濡らす。

 『影』は質問に答えたからか、気が付けばいなくなっていた。

 現実感がまるでない。幻のようなひと時であったが、見失っていたものを見つけることができたと、彼は満足げに再び眠りについた。


「どうでござったか?」

 

「予想通りだよ。徳松氏はここ数日の記憶なし、デュエル中のこともあいまいだってさ。

 それにドラゴアセンションについても知らない様子だった。」

 

「うむ、嘘を付いている様子ではなかったでござるからな。」

 

 彼はロジェの出した尻尾であるため、記憶操作とかをされるわけにはいかなかったので月影の作ったテントウ虫型盗聴撮影機をくっつけ監視していたのだ。

 だが、四六時中彼を見張るわけにはいかないので、現実離れしたシチュエーションで話を聞きだした。

 俺が十階の窓から影遊びする羽目になったけど

 ちなみに盗聴器は窓のサッシの隙間から回収済みだ。

 

「にしても、あのドラゴンは何なのでござろうか?

 零羅殿もあのドラゴンに何やら感じていたようでござったが・・・」

 

「さぁな。だが、デッキにあったはずのカードが抜かれていたんだから、普通のカードじゃないんだろう。」

 

 そう、あれは本当に普通のカードじゃない。

 『決闘竜(デュエルドラゴン)』。それは漫画版5D’sのラスボス『究極神』から生まれた力の一端足るドラゴンたち。

 基本的に使用者として認められないと、それらが持つ闇の瘴気に当てられデュエリストを暴走させる危険物である。

 

 その中でもドラゴアセンションは漫画版のレクス・ゴドウィンの持つトンデモカードであり、自身でシンクロとキャンセルを繰り返し、さらには素材の効果もそのまま使えるというチートカードであった。

 OCGになると自分で分離ができない、復活させた素材の効果を無効にすると弱体化を食らったが、それでも手札を増やせるデッキでは高い攻撃力を得られるので特定のデッキにとっては切り札になるほどのカードであった。

 

 そして徳松さんの使用したのはおそらくOCG版、これが『究極神』がかかわっているのかどうかイマイチはっきりしない原因になっている。

 

「むぅ、ならばこれからどうするか・・・あの御仁は零児殿がホワイト殿に話を付けてくれるでござるが、あのカードを探すとなると・・・潜入でもしてみるでござるか?」

 

 おぉ、さすが忍者、肝が据わっていること、冗談だろうけど

 

「いや、折角の尻尾を引っ込められても困る。」

 

「そうでござるな。」

 

「まぁまずは情報だな。

 最悪、ロジェ長官の刺客だと思われるセキュリティ側の出場者2人を倒すことを優先しよう。」

 

 ロジェの目的が『究極神』に関係するものなら、デュエルで勝ち続けるしかない。

 『究極神』の儀式の最後に得られるのは『望む未来が得られる』というもので、現状の情報だけを考慮すれば、ロジェの狙いはこれだと思われる。

 だが、この世界の『究極神』が俺の知る物かはわからないし、ただロジェが自分の傀儡としたデュエリストに強いカードを渡しているだけかもしれない。

 

「うむ、動かずして待ち、鳴動するまでできることをするしかないでござるな。」

 

 なにかしらロジェの計画の一端を知れればいいんだけどな。

 問題として情報が少なすぎるから、柚子たちもいるし迂闊に動くのはまずい。

 ただ、『究極神』ないし『赤き竜』の元ネタとなった南米で信仰されていた『翼を持つ蛇』や『ケツァルコアトル』から何かわかるかもしれないな。


 あ~自分から出るって言った手前なんだが、やっぱ人前っていうのはなんつぅか・・・見世物感があるな。

 ロゼが言うには「観客はお金を払って見に来ているんだから、当たり前じゃん。」とか言ってたけどよ・・・

 

「ってこんなことでうじうじしてたら、またあいつから経済の話だのなんだの言われるからやめるか・・・

 それに、あいつらも見に来てることだし・・・」

 

 タナー達にはあらかじめロゼからフレンドシップカップの連日チケットが渡されている。

 本当なら連日チケットは高すぎてコモンズにはまずお目にかかれないものだが、アマンダが止められなかったら勝手に入ってきて取っ捕まっちまいそうとか言われたけど、あいつらそんなこと・・・しないよな?しないよな?

 

『さぁ今日もシティのお友達が待ち焦がれたフレンドシップカップのお時間よー!

 今日試合する選手たちは他のブロックの選手と比べて1戦多くなっちゃうけど、頑張ってね~!

 では選手入場!まずはゴーストライダーからのご指名デュエリストよ!クロウ・ホーガン!!」

 

 呼ばれたか。

 

「よし、行くか!ブラック・バード!!」

 

――ブウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!

 

 エンジンを吹かしてゲートをくぐる。

 コモンズの奴らもトップスの奴らも関係なしに俺に視線が集中する。

 あ~やっぱちょっとキツ

 

「クロウ兄ちゃ~ん!!」

 

 !!今の声!

 

「がんばって~!!」

 

「クロウ負けるなよ!!」

 

 スタジアムの最前列、そこにタナー、アマンダ、フランクが居た。

 あいつらの顔を見て声を聞いたら、なんだか恰好付けたくなってカーブの壁を走ってちょっと跳んで手を振ってやる。

 

「わぁ~!!」

 

「「すげぇ!!」」

 

 まっ、あいつらにはこういうのもいいかもな。

 

『わぉ!さっそく小粋なアピかましてきたわねぇ!

 では続いて登場してもらいましょう!沢渡 シンゴ~!!』

 

――ブゥゥゥゥゥゥ!!ブオオオォォォォォォン!

 

 な、なんだ!?

 

「ははははははっ!待ちに待って、待たせたな!!

 フレンドシップカップの主役、沢渡 シンゴ参上!!」

 

 白と黄色のライディングスーツとDホイールに乗ったあからさまに軽そうな男がゲートから文字通り「跳び」出してくる。

 6メーターくらい跳んだぞ!?

 

――誰だお前!!

 

 この時俺も観客のコモンズもトップスも珍しく同じことを考えてたと思う。

 すげぇライディングテクニックを持っていることはあのジャンプでわかる。

 だけど、主役とか、待たせたとか、そもそもお前のこと知らねぇよ!?

 それは観客も同じで、この謎のチャラい奴にブーイングを送っている。

 

 だが、そんなアウェイな中でなぜかこの沢渡つぅ奴はスタンドアピールだのして目立ちまくっている。

 馬鹿なのか?

 

「沸き立つ観客、盛り上がる客席、うぅ~ん実に俺向きの舞台だぜ。」

 

 いや、沸いているのはブーイングだと思う。

 

「おい、そこのお前、グレイトフルな沢渡さんが相手してやるっていうんだから光栄に思えよ?」

 

 うわ、こっちにも振ってきた。

 

「おいおい、だんまりかぁ?もしかして始まる前から怖気づいてんのかぁ?」

 

「なんだとゴラァ!!」

 

 そういうのは聞き捨てならねぇぜ!

 

「おメェみてぇな軽そうなやつ、この鉄砲玉のクロウ様がぶち抜いてやるぜ!」

 

「ハッ!口先だけじゃないこと期待するぜ?」

 

 こいつ・・・なんかムカつく!

 

『おぉう、これはまた癖の強そうなのが来たわね・・・

 りょ、両者の間に激しく火花が散っていることですし、さっそく参りましょー!

 フィールド魔法、クロス・オーバー・アクセル、セットオン!!』

 

【デュエルモード、オン、オートパイロット、スタンバイ】

 

『ライディングデュエル、アクセラレーション!』

 

『『決闘(デュエル)!!』』

 

――ブオオォォォォォン!

 

「あわわわ!!」

 

「げっ!?危ねぇ!!」

 

 スタートでインコースを駆けようとしたが、こいついきなりウィリーかましてきやがった!?

 俺は避けるためにコースを大きく外側にずらされた。

 ちっ、スタートダッシュは失敗か・・・

 

(ひえぇ~あぶねぇあぶねぇ、もうちょっとでコケるところだったぜ・・・)

「へっ!見たか俺のライディングテクニック、ビビっちまったか?」

 

「このぉ!!」

 

 あいつのDホイールは・・・ボルガーの所のか。

 走りが荒いくせにスピードの伸びがいい。

 自前のブラック・バードとの性能差が明らかに出ちまっているがこっちには隠し玉があんだよ!

 

『両者接戦、いや沢渡の方がちょっとリード!

 スタートダッシュの失敗がここでクロウを苦しめるか、コーナーに入ります。

 おっと!!クロウ、スピードを落とさずにカーブガードに突っ込んだ!』

 

 飛べ!ブラック・バード!!

 

――ウィーン、ガチャ!ガチャ!!

 

 カーブガードを飛び出し、空中に放り出されるブラック・バードは翼を広げて飛ぶ。

 そして姿勢制御をして俺は着地する。

 アイツはコーナーで減速したようだな。第一コーナーは貰ったぜ!

 それについででこいつもゲットだ!

 

「なああぁぁぁ!?バイクが飛ぶとかありかよ!?」

 

「アリなんだよ!先攻は俺が貰ったぜ!

 俺はマジックカード、手札抹殺を発動

 互いのプレイヤーは手札を捨て、その後、捨てた枚数分だけデッキからドローする。

 俺はアクションカードを含めた手札5枚を捨てて、新たに5枚のカードをドローする。」

 

「俺も5枚のカードを捨てて5枚引かせてもらうぜ。」

 

「よし、俺はチューナーモンスター、BF(ブラックフェザー)―極北のブリザードを通常召喚!」

 

ブリザード「クワッ!」

    ATK1300

 

「極北のブリザードが召喚に成功したとき、俺の墓地のレベル4以下のBF(ブラックフェザー)を1体守備表示で特殊召喚する。

 来い、BF(ブラックフェザー)―精鋭のゼピュロス!」

 

 精鋭のゼピュロス DEF1000

 

 氷のような色合いをした丸々とした鳥と青い頭の鳥人が俺の横に追随する。

 見せてやるぜ!BF(ブラックフェザー)の超速シンクロ召喚術をな!

 

「俺はレベル4のBF(ブラックフェザー)―精鋭のゼピュロスにレベル2の極北のブリザードをチューニング!

 星流れて、闇を切り裂け、白銀の綺羅星!シンクロ召喚!!

 現れろ!BF(ブラックフェザー)―星影のノートゥング!!」

 

星影のノートゥング「ハッ!!」

         ATK2400

 

 光を切り裂いて現れる大剣を持った漆黒の鳥人、まずはライフ差を開かせてもらうぜ。

 

「星影のノートゥングは1ターンに1度、特殊召喚に成功したとき、相手プレイヤーに800ポイントのダメージを与える。舞い戻る剣(ホーミングソード)!」

 

「ぐわっ!」

 LP4000→3200

 

 星影のノートゥングが剣を投げ飛ばすとあの野郎にぶつかって、剣は星影のノートゥングの手元に収まる。

 

「その後相手モンスターを1体選んでそいつの攻守を800下げるが、おメェのフィールドにモンスターはいねぇからそれは不発だ。

 星影のノートゥングのもう一つの効果、1ターンに1度、通常召喚とは別にBF(ブラックフェザー)を召喚できる。

 俺は手札からチューナーモンスター、BF(ブラックフェザー)―上弦のピナーカを召喚するぜ!」

 

上弦のピナーカ「クワッ!」

       ATK1200

 

 現れた背の低いガキのような雰囲気のあるBF(ブラックフェザー)は、弓を持って狙いをつける。

 

「さらに装備魔法、グローウィング・ボウガンをノートゥングに装備して、墓地のBF(ブラックフェザー)―精鋭のゼピュロスの効果発動!

 デュエル中に1度だけ自分フィールド上に存在する表側表示カード1枚を手札に戻して、こいつを特殊召喚して俺は400ポイントのダメージを受ける。

 俺はグローウィング・ボウガンを手札に戻して、墓地から戻ってこい!BF(ブラックフェザー)―精鋭のゼピュロス!」

 LP4000→3600

 

 精鋭のゼピュロス ATK1600

 

「レベル4のBF(ブラックフェザー)―精鋭のゼピュロスにレベル3のBF(ブラックフェザー)―上弦のピナーカをチューニング!

 漆黒の力束ね、さらなる力を現出せよ!!シンクロ召喚!!

 現れろ!BF(ブラックフェザー) (テイマー)―漆黒のホーク・ジョー!!」

 

 新しく召喚されたのは背中にでけぇ黒い羽根飾りと頭に赤い羽根飾りを付けたインディアン風の戦士。

 その肩にはカラスを象った黄金の鎧が輝く。

 

「墓地のBF(ブラックフェザー)―大旆のヴァーユの効果発動

 墓地のこのカードとチューナー以外のBF(ブラックフェザー)を1体除外して、その合計レベルと同じレベルのBF(ブラックフェザー)シンクロモンスターを召喚条件を無視して効果を無効にして特殊召喚する。

 俺はレベル4のBF(ブラックフェザー)―精鋭のゼピュロスとレベル1の大旆のヴァーユを除外して、レベル5の(アサルト) BF(ブラックフェザー)―五月雨のソハヤを特殊召喚だ!」

 

五月雨のソハヤ「ハッ!」

       ATK1500

 

「さらに自分フィールド上に他のBF(ブラックフェザー)がいることで手札のチューナーモンスター、BF(ブラックフェザー)―突風のオロシを特殊召喚!」

 

突風のオロシ「カァ!」

      ATK400

 

「俺はレベル6のBF(ブラックフェザー)―星影のノートゥングとレベル5の(アサルト) BF(ブラックフェザー)―五月雨のソハヤにレベル1の突風のオロシをチューニング!

 漆黒の翼よ!雷の力宿して鮮烈に轟け!シンクロ召喚!!

 切り裂け!(アサルト) BF(ブラックフェザー)―神立のオニマル!!」

 

神立のオニマル「オオォォォォォォ!ハッ!!」

       ATK3000

 

 大剣を持つ黒い鳥人と青い鎧を纏う鳥人が黒い翼に導かれ雷を従えて舞い戻る。

 片方の翼は機械のような鎧を纏い、雷を模した乱れ刃の刀を振るうBF(ブラックフェザー)最高レベルモンスターだぜ!

 

「漆黒のホーク・ジョーの効果発動

 墓地からレベル5以上のBF(ブラックフェザー)を1体呼び戻す。戻ってこい、星影のノートゥング!」

 

 星影のノートゥング「フン!」

          ATK2400

 

「最後に手札に戻したグローウィング・ボーガンをBF(ブラックフェザー) (テイマー)―漆黒のホーク・ジョーに装備させ攻守を500ポイントアップさせエンドフェイズ。

 このターン、フィールドから墓地へ送られたBF(ブラックフェザー)―上弦のピナーカの効果発動

 デッキから上弦のピナーカ以外のBF(ブラックフェザー)モンスター、毒風のシムーンを手札に加えてターンエンドだ。」

 

 漆黒のホーク・ジョー ATK2600→3100

 

『おぉぉ!!なんと驚きのフィールド!

 1ターン目から最高レベル!レベル12のシンクロモンスターが召喚され、さらには2体の上級シンクロモンスターが並んでおります!』

 

「まったく、長々とやりやがって日が暮れちまうぜ!」

 

「うっせぇ!ほら、おめぇのターンだ!

 初めに言っておくが神立のオニマルは効果で破壊されねぇぜ!」

 

 ついでにホーク・ジョーを対象にした効果は他のBF(ブラックフェザー)に移し替えられる。

 オニマルに移して効果を弾くこともできるし、ノートゥングをわざと破壊させて、次のターン、ホーク・ジョーの効果で復活させれば効果ダメージを与えられる。

 

「なるほどな、なかなか楽しませてくれるじゃねぇか。

 俺のターンだ!ドロー!

 まずは墓地のマジックカード、汎神の帝王の効果を発動

 このカードを除外し、デッキから帝王と名の付くマジック、トラップカードを3枚選択し、相手に選ばせる。

 選んだ1枚は俺の手札に加え、残りはデッキに戻す。

 俺が選ぶのは帝王の深怨3枚、さぁ、選びな。」

 

「おい!それどれ選んでも同じじゃねか!!

 チッ、インチキくせぇことしやがって、帝王の深怨を選ぶぜ。」

 

「OK、OK、じゃあ早速、使わせてもらうぜ。

 マジックカード、帝王の深怨、手札の攻撃力2400、守備力1000のモンスターか攻撃力2800、守備力1000のモンスターを1体相手に見せることで、デッキから深怨以外の帝王マジック、トラップカード1枚を手札に加える。

 俺は手札の邪帝ガイウスを見せてデッキから帝王の開岩を手札に加える。

 

 さらに手札のマジックカード、汎神の帝王発動

 手札の帝王マジック、トラップカード、帝王の凍気を捨てデッキから2枚ドローする。

 よし、永続魔法、帝王の開岩を発動して墓地の冥帝従騎エイドスを除外して効果発動

 エイドス以外の墓地の攻撃力800、守備力1000のモンスターを1体対象にして、そいつを特殊召喚する。

 来い、天帝従騎イデア!」

 

イデア「ふふ。」

   ATK800

 

「イデアの召喚、特殊召喚に成功したとき、デッキからイデア以外の攻撃力800、守備力1000のモンスターを1体守備表示で特殊召喚する。

 並べ!冥帝従騎エイドス!」

 

エイドス「ハッ!」

    DEF1000

 

 黒と白銀の鎧のモンスター、やっとモンスターを出してきたか

 

「俺は天帝従騎イデアをリリースしこいつをアドバンス召喚する!

 来い!邪帝ガイウス!!」

 

邪帝ガイウス「ウオォォォォォォアアァァァ!!」

      ATK2400

 

 白銀の鎧のモンスターが消えて闇の瘴気を纏うモンスターが出てきた。

 が、その攻撃力は星影のノートゥングと同じ、なんも怖くは

 

「墓地へ送られたイデアの効果で除外されている帝王マジック、トラップカードを1枚手札に加える。

 俺が手札に加えるのは汎神の帝王!

 

 さらに俺のフィールド上にモンスターが表側表示でアドバンス召喚に成功したことで永続魔法、帝王の開岩の効果が発動

 1ターンに1度デッキから攻撃力2800で守備力1000のモンスター1体を手札に加える。

 俺が手札に加えるのは轟雷帝ザボルグ。」

 

 おいおい、なんでアドバンス召喚したのに手札が増えてんだよ!?

 

「そして、邪帝ガイウスの効果!

 こいつがアドバンス召喚に成功したとき、フィールド上のカード1枚を除外し、そいつが闇属性モンスターだった場合、相手に1000ポイントのダメージを与える。」

 

「何ィ!?」

 

「破壊できないなら、除外しちまえばいいってことだろ?

 消えな!(アサルト) BF(ブラックフェザー)―神立のオニマルを除外、そして闇属性モンスターを除外したことでてめぇに1000ポイントのダメージだ!」

 

 邪帝ガイウスの放った暗黒の球体がオニマルを捉え大爆発を起こす。

 

「うわあああぁぁぁぁ!!」

 LP3600→2600

 

「はははっ!俺様は今日も絶好調!

 俺はもう一回、汎神の帝王を発動、手札の帝王の轟毅を捨てデッキから2枚ドロー

 そして、今墓地へ送った帝王の轟毅を除外し効果発動、このターンの終わりまでフィールド上のモンスターを俺が宣言した属性に変更する。

 俺が宣言するは光属性だ。」

 

 エイドス 闇→光

 ガイウス 闇→光

 

 漆黒のホーク・ジョー 闇→光

 星影のノートゥング  闇→光

 

「エイドスを召喚、特殊召喚したターンは通常召喚と別に1度だけアドバンス召喚を行える。

 そして、この轟雷帝ザボルグはレベル8だがアドバンス召喚したモンスター1体でアドバンス召喚できる!

 俺は邪帝ガイウスをリリース!現れろ!轟雷帝ザボルグ!!」

 

 轟雷帝ザボルグ「オオォォォォ!!」

        ATK2800

 

 光を湛えた邪帝が消え去って出てきたビリビリバチバチと電気を迸らせる巨大な轟雷帝

 その姿は雷様みてぇだ。

 

「恐れ、慄け、轟け!轟雷帝ザボルグの効果発動!

 こいつをアドバンス召喚したとき、フィールド上のモンスター1体を破壊する。

 黒焦げになっちまいな!漆黒のホーク・ジョーを破壊!」

 

「させるか!漆黒のホーク・ジョーのモンスター効果発動!

 ホーク・ジョーを対象にした相手の効果を自分フィールド上の正しい対象となる別のBF(ブラックフェザー)モンスターに移し替える!

 よってザボルグの効果で破壊されるのは星影のノートゥングだ!」

 

 星影のノートゥングが剣を掲げてザボルグの出した雷を自ら受ける。

 助かったぜ、ありがとうな。

 

「チッ、でもまぁ1枚程度じゃあんまり変わらねぇか。

 ザボルグが破壊したモンスターが光属性だった時、互いのプレイヤーは自分のエクストラデッキから破壊したモンスターのレベルと同じ枚数のカードを墓地へ送る。

 ただし、光属性モンスターをリリースしてザボルグを召喚した場合は相手の墓地へ送るカードは俺が選ぶ!」

 

「なっ!?」

 

 なんじゃそりゃああぁぁぁ!!

 

「リリースしたガイウスも破壊したノートゥングも元々は闇属性だが、このターン帝王の轟毅の効果でどっちも光属性になっている。

 よってどっちの効果も有効だ。

 さて、ノートゥングのレベルは6だったな?じゃあ!・・・えと・・・・・・このカードを墓地へ送りな!」

 

 くっ!ソハヤを全滅させられた。それにザボルグに対抗出来るモンスターも潰された。

 

「俺もエクストラデッキから墓地へ送るが、俺のエクストラデッキにはこの1枚、PSYフレームロード・Ωを墓地に送って、こいつの墓地での効果を発動、自分または相手の墓地のカード1枚とこのカードをデッキに戻す。

 俺が戻すのはてめぇの墓地のBF(ブラックフェザー)―星影のノートゥング。」

 

 ぐっ!ホーク・ジョーでの使い回しを封じられた。

 

「永続魔法、補給部隊を発動させ、カードを1枚伏せターンエンドだ。」

 

『おぉ!!なんということでしょう、クロウ選手の戦線が1ターンで崩壊!

 ホーク・ジョーのみとなってしまいました!』

 

「こんなことで諦めるかよ!BF(ブラックフェザー)の底力見せてやるぜ!

 俺のターン、ドロー!

  マジックカード、終わりの始まり!

 俺の墓地に闇属性モンスターが7体以上いるとき、その内5体を除外することでデッキから3枚のカードをドローする!

  俺はザボルグの効果で墓地に送られたBF(ブラックフェザー)5体を除外して3枚のカードをドロー!」

 

「おっと、だったら手札の天帝アイテールの効果を発動させてもらうぜ。

 相手のメインフェイズ時、墓地の帝王トラップ、始原の帝王を除外してアイテールをアドバンス召喚する。」

 

「何ィ!!?俺のターンにアドバンス召喚だと!?」

 

「アイテールもアドバンス召喚したモンスター1体でアドバンス召喚出来る。

 俺は轟雷帝ザボルグをリリースして、降臨しろ!天帝アイテール!!」

 

 雷が天に還って暗雲の隙間から光と共に巨大な純白の帝が降り立つ

 

天帝アイテール「ふん!」

       ATK2800

 

「アイテールのアドバンス召喚により効果発動、さらに帝王の開岩の効果も始動する!」

 

「ぐっ!?じゃあ、その効果にチェーンして漆黒のホーク・ジョーの効果発動!

 墓地からレベル5以上のBF(ブラックフェザー)モンスター1体を特殊召喚する。

 来い!BF(ブラックフェザー)―漆黒のエルフェン!」

 

漆黒のエルフェン「ハッ!」

        DEF1200

 

「かろうじてモンスターを出したか、帝王の開岩の効果で俺は2体目の轟雷帝ザボルグを手札に加える。

 そして、アイテールがアドバンス召喚したとき、デッキから攻撃力2400以上守備力1000のモンスターを1体特殊召喚する。

 さぁ出てこい!我が僕!光帝クライス!」

 

光帝クライス「ハハハハハッ!!」

      ATK2400

 

 アイテールに並び立つ黄金の帝クライスがその両手に光をためる。

 

「光帝クライスが召喚、特殊召喚に成功したとき、フィールド上のカードを2枚まで破壊し破壊されたカードのコントローラーはその枚数分だけドローする。

 俺はクライスの効果でてめぇの漆黒のホーク・ジョーと漆黒のエルフェンを破壊!」

 

 クライスのレーザーが漆黒の鳥人たちを焼き尽くす。

 俺のターンでめちゃくちゃやりやがるぜ!

 

「クライスの効果で俺は2枚のカードをドローする!」

 

 ここで毒風のシムーンを出してデッキから黒い旋風を持ってこれれば、またシンクロモンスターを展開できる。だが、まずはあれを狙う!

 

(なるほど、アクションカード狙いか!だが素直に取らせるほど俺は甘ちゃんじゃねぇんだよ!)

「徹底的にやらせてもらうぜ!

 永続トラップ、連撃の帝王を発動!このカードは1ターンに1度、相手のメインフェイズ及びバトルフェイズ中にアドバンス召喚を行う。

 俺は天帝アイテールをリリースし再び轟け!轟雷帝ザボルグ!!」

 

轟雷帝ザボルグ「うおぉぉぉ!!」

       ATK2800

 

 アイテールが去り再びザボルグが現れる、もう少し!

 

「ザボルグの効果発動!俺のフィールドの光帝クライスを破壊し、おめぇのエクストラデッキからさらに6枚のカードを墓地送りだ!!」

 

――ピカッ!!ゴロ、ドドオオォォォンン!!

 

「うわああぁぁぁぁ!!」

 

 ザボルグの放った雷が光帝クライスと俺に落ちる。

 衝撃と光が俺を襲い、アクションカードまでもう少しってところでバランスを崩された。

 

『なんと!沢渡選手ザボルグの効果を使いクロウ選手がアクションカードを取るのを妨害!

 さらにこの効果によってクロウ選手のエクストラデッキが全滅!

 フィールドも空っぽで大、大!大!!ピンチ!!』

 

「へっ!こいつは俺が貰っておくぜ。

 俺のフィールド上のモンスターが破壊されたことによって、永続魔法、補給部隊の効果が発動、デッキから1枚ドローするぜ。」

 

 ちゃっかりと俺の取り損ねたアクションカードをゲットしやがった。

 こいつ、アクションデュエルってぇのに慣れてる?ロゼの野郎といい何もんなんだ?

 

「くっ!だがまだだ!俺のデッキは、BF(ブラックフェザー)は、絆は途切れやしねぇ!

 俺はBF(ブラックフェザー)―鉄鎖のフェーンを召喚!

 さらに自分フィールド上に他のBF(ブラックフェザー)がいるとき手札からこいつを特殊召喚できる。

 来い!BF(ブラックフェザー)―黒槍のブラスト!」

 

 鉄鎖のフェーン ATK500

 黒槍のブラスト ATK1700

 

 鎖分銅を持った忍者のような姿のBF(ブラックフェザー)と巨大な螺旋槍を持ったBF(ブラックフェザー)が現れる。

 俺のBF(ブラックフェザー)はシンクロだけのデッキじゃねぇんだよ!

 

「バトル!鉄鎖のフェーンは相手のモンスターを飛び越えてダイレクトアタックができる!

 鉄鎖のフェーンでダイレクトアタックだ!」

 

「ぐおっ!」

 LP3200→2700

 

 通った!てぇことはあのアクションカードは戦闘用じゃねぇか。

 

「鉄鎖のフェーンがダイレクトアタックで相手のライフを削った時、相手フィールド上に攻撃表示でいるモンスターを守備表示にする。

 俺は轟雷帝ザボルグを守備表示に変更!」

 

 轟雷帝ザボルグ ATK2800→DEF1000

 

「げっ!?」

 

「そして、黒槍のブラストは守備表示モンスターを攻撃した時、貫通ダメージをあたえるぜ!

 黒槍のブラストで轟雷帝ザボルグに攻撃!!」

 

 ブラストの槍がザボルグを貫き、吹き荒れる風が沢渡を襲う。

 

「ぐぅぅ・・・やってくれるじぇねぇか・・・」

 LP2700→2000

 

「へっ!よく言うぜ。

 バトルを終了しメインフェイズ、マジックカード、フェザー・ウィンド・アタックを発動

 自分フィールド上に表側表示で存在するBF(ブラックフェザー)―鉄鎖のフェーンをデッキに戻して、デッキからBF(ブラックフェザー)と名の付いたモンスター、BF(ブラックフェザー)―月影のカルートを手札に加える。

 カードを2枚伏せてターンエンドだ!」

 

『ここでクロウ選手がライフでリード、だがしかし、彼のエクストラデッキは全滅!

 そして、始まるのは自称フレンドシップカップの主役、沢渡 シンゴのターン!

 自分のターンでも相手のターンでもやりたい放題な彼はこのターンで何を我々に見せてくれるのでしょうか!』

 

「決まっているだろ!俺の華々しい勝利さ!

 俺のターン、ドロー!

 まずは墓地の汎神の帝王を除外し効果発動

 さぁ選びな。今度は汎神の帝王と帝王の深怨2枚だ。」

 

 ドローかサーチ、だが今はどうやっても止められない。

 

「汎神の帝王だ。」

 

「ふん、じゃあその汎神の帝王を手札の帝王の開岩を捨てて発動、2枚ドローする。

 さらにマジックカード、トレード・インを発動

 手札のレベル8モンスター、冥帝エレボスを捨ててさらに2枚ドローする。

 

 まずは何だかわからねぇカードから処理するとするか

 墓地の帝王の凍気の効果発動、このカードと他の帝王マジック、トラップ、帝王の開岩を除外しフィールド上にセットされたカード1枚を破壊する。

 俺が破壊するのはてめぇの右のセットカードだ。」

 

 残念だが選んだカードはハズレだぜ!

 

「させねぇ!トラップ発動、ダメージ・ダイエット!

 このターン、俺が受けるあらゆるダメージは半分になる!」

 

「チッ、しぶてぇな。

 だがチェーンして発動、アクションマジック、フレイムボール。

 相手に200ポイントのダメージを与える。」

 

「ぐっ。」

 LP2600→2400

 

「そんでもって俺は新たなアクションカードをゲット!

 墓地の冥帝エレボスの効果発動、手札の帝王マジック、トラップを捨てて墓地の攻撃力2400以上で守備力1000のモンスターを手札に戻す。

 俺は再臨の帝王を捨てて邪帝ガイウスを手札に戻す。

 そして、冥帝従騎エイドスをリリースして、邪帝ガイウスをアドバンス召喚!」

 

邪帝ガイウス「ウオオォォォォォ!!」

      ATK2400

 

「ダメージが与えにくいなら、数で押すまでだぜ!

 邪帝ガイウスの効果!アドバンス召喚したときフィールド上のカード1枚を除外し、それが闇属性モンスターなら相手に1000ポイントのダメージを与える!

 消えろ!黒槍のブラスト!」

 

「俺の仲間をこれ以上好きにはさせないぜ!

 トラップ発動!ブレイクスルー・スキル!

 このターン終了時まで相手モンスター1体の効果を無効にする。

 邪帝ガイウスの効果は無効だぁ!!」

 

「チッ!だがアドバンス召喚には成功した、よって帝王の開岩の効果で怨邪帝ガイウスを手札に加える。

 墓地の冥帝従騎エイドスの効果発動、デッキから天帝従騎イデアを特殊召喚し、イデアの効果でエイドスを特殊召喚!」

 

 イデア  ATK800

 エイドス DEF1000

 

「これでまたアドバンス召喚ができるようになったぜ。

 手札の氷帝家臣エッシャーを捨ててマジックカード、コストダウンを発動

 このターンの終わりまで俺の手札のモンスターのレベルは2つ下がる。

 よって、レベル8の怨邪帝ガイウスはレベル6となってリリース1体で召喚できるようになった!

 俺は冥帝従騎エイドスをリリースして、怨邪帝ガイウスをアドバンス召喚!」

 

怨邪帝ガイウス「ガアアァァァァオォォォォ!!」

       ATK2800

 

 怨嗟の声を上げより濃い瘴気をまき散らすガイウスの進化した姿

 それは普通のガイウスと同じく、いやそれ以上の闇の球体を作り出す。

 

「怨邪帝ガイウスがアドバンス召喚に成功したとき、フィールド上のカード1枚を除外し相手に1000ポイントのダメージを与える。

 さらに除外したカードが闇属性モンスターだった時、そのカードのコントローラーは同名カードを手札、デッキ、墓地、エクストラデッキからすべて除外する。

 俺は黒槍のブラストを除外するぜ!」

 

「ぐああぁぁ!!ダメージ・ダイエットの効果で・・・ダメージは半減・・・」

 LP2400→1900

 

 闇の瘴気の塊は黒槍のブラストに当たると俺にも飛び火し、デッキに眠る同胞たちを奪い去っていく

 くっ、これで貫通ダメージを与えることもできなくなった!

 

「次のターンの心配なんていらないぜ?

 何しろこのターンでてめぇは終わるんだからな!

 バトル・・・の前に俺の墓地PSYフレームロード・Ωの効果発動!

 てめぇの墓地のBF(ブラックフェザー) (テイマー)―漆黒のホーク・ジョーとこのカードを互いのデッキに戻すぜ。

 これで陽炎のカームとかいうカードの効果は使えねぇだろ?」

 

 陽炎のカームは相手のバトルフェイズに墓地のBF(ブラックフェザー)シンクロモンスターを特殊召喚できるが、今俺の墓地には蘇生条件を満たしているモンスターがいねぇ

 あのついでで墓地に送られているカードどんだけ厄介なんだよ!

 

「さぁ今度こそマジのバトルフェイズだ!

 邪帝ガイウスでてめぇにダイレクトアタック!!」

 

「があぁぁぁぁああぁぁぁ!!」

 LP1900→700

 

「そしてこれでジ・エンドだ。行け!怨邪帝ガイウス!ダイレクトアタックだああァァァ!!」

 

――クロウ!

――クロウ兄ちゃん!

――クロウ!!

 

「まだ、負けてられっかよ!!手札のBF(ブラックフェザー)―熱風のギブリの効果発動!

 相手のダイレクトアタック宣言時、手札からこのカードを特殊召喚する!」

 

熱風のギブリ「カァー!」

      DEF1600

 

 黒に赤のラインの入った6枚の羽根を持つ小鳥が俺に迫る怨邪帝ガイウスの闇の砲撃を防いでくれる。

 首の皮1枚でつながったぜ・・・

 

「ホントにしぶてぇな・・・だったら、天帝従騎イデアでダイレクトアタック。」

 

「くっ!」

 LP700→300

 

 残りライフ300、次のターン、ダメージ・ダイエットの効果でガイウスの効果ダメージを半減させても俺のライフは0になるか

 奴の手札にガイウスはもうねぇ、っていうのは考えない方がよさそうだな。

 なくてもどうにかして手札に持ってくるだろう。

 

「俺はこれでターンエンド。」

 

『クロウ選手、絶体絶命のピ~ンチ!!

 沢渡選手の主役宣言はホントなのか!?

 鉄砲玉の異名を持つ彼は1回戦でさっそく弾けてしまうのでしょうかぁ!!』

 

 あぁ、いちいち癇に障る実況だな。

 だけど言われている通り、このままじゃシムーンを出して黒い旋風を張って、カルートで帝を1体倒せたところで、次のターンで俺はしめぇだ。

 いや、シムーンで出した黒い旋風をどうにかしなきゃ、俺のライフはこのターンの終わりに尽きる。

 このドローが最後のチャンス・・・

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 ・・・まだ終わりじゃねぇみたいだな。

 

「俺はマジックカード、闇の誘惑を発動

 デッキからカードを2枚ドローし、その後手札から闇属性モンスター1体を除外する。

 俺が除外するのはBF(ブラックフェザー)―毒風のシムーン。

 

 もう1枚、速攻魔法、魔力の泉を発動

 このカードは相手フィールド上の表側表示のマジック、トラップカードの数だけドローし、その後、自分フィールド上の表側表示のマジック、トラップカードの数だけ手札を捨てる。

 おまえのフィールドには補給部隊、連撃の帝王、帝王の開岩の3枚

 よって3枚ドローし手札1枚を捨てる。」

 

「だったら、俺もてめぇのメインフェイズに墓地の冥帝エレボスの効果を発動させてもらうぜ!

 手札の連撃の帝王を捨てて、墓地から天帝アイテールを手札に加える。

 さらにアイテールの効果発動、墓地の連撃の帝王を除外しアドバンス召喚を行う。

 俺は邪帝ガイウスをリリースして、天帝アイテールをアドバンス召喚!」

 

天帝アイテール「フンッ!」

       ATK2800

 

「帝王の開岩の効果でデッキから怨邪帝ガイウスを手札に加える。

 さらに天帝アイテールの効果で光帝クライスを特殊召喚して効果発動

 俺は怨邪帝ガイウスと天帝従騎イデアを破壊!」

 

光帝クライス「ハハハハッ!!」

      DEF1000

 

 アイテールの効果で呼び出されたクライスは、なぜか嬉しそうにイデアとガイウスを爆散させる。

 破壊されたのは全部アイツのカード、ってことは

 

「クライスの効果で俺は2枚のカードをドロー、さらに補給部隊の効果で1枚ドロー

 さらに墓地へ行ったイデアの効果で除外されていた汎神の帝王を手札に戻す!」

 

 まったく俺のターンで4枚の手札を増やすとかどうなってやがんだ?

 俺の墓地にはブレイクスルー・スキルがある、怨邪帝ガイウスを出しても効果を止められると思って、次のターンで決着をつけるために手札を増やしたってことだろうが

 

「まだだ!マジックカード、強欲で貪欲な壺

 デッキから裏側表示で10枚のカードをゲームから除外し2枚のカードをドロー!

 よし!俺は永続魔法、黒い旋風を発動!」

 

 繋がったぜ!勝利への道筋が!!

 

「こいつは俺がBF(ブラックフェザー)を召喚したとき、その召喚したモンスターより攻撃力の低いBF(ブラックフェザー)モンスターをデッキから手札に加える。

 相手フィールド上にのみモンスターがいるとき、BF(ブラックフェザー)―暁のシロッコはリリースなしで召喚することができる!

 来い!BF(ブラックフェザー)―暁のシロッコ!」

 

暁のシロッコ「ハッ!」

      ATK2000

 

「黒い旋風の効果で攻撃力1300のBF(ブラックフェザー)―疾風のゲイルを手札に加える。

 そしてこいつは自分フィールド上に他のBF(ブラックフェザー)がいるとき手札から特殊召喚できる!」

 

疾風のゲイル「ホウゥル!」

      ATK1300

 

「疾風のゲイルのモンスター効果!1ターンに1度、相手フィールド上の表側表示モンスターの攻撃力、守備力を半分にする!

 天帝アイテールの攻守を半分にするぜ!」

 

天帝アイテール「オォオオオォォォ!?」

       ATK2800→1400

       DEF1000→500

 

 緑色の髪の毛のような頭をもつ小柄な鳥人が巻き起こした風に天帝アイテールが捕らわれる。

 

「ここで連撃の帝王の効果を使うぜ!

 半減させられた天帝アイテールをリリースして、手札から再誕せよ!怨邪帝ガイウス!!」

 

怨邪帝ガイウス「フウウゥゥゥゥン!!ハァ!!」

       ATK2800

 

 アイテールを閉じ込めていた風の檻の中から瘴気があふれ出し風が霧散する。

 そして、お返しとばかりにガイウスの手には瘴気が集められる。

 

「怨邪帝ガイウスの効果!フィールド上のカードを除外し1000ポイントのダメージを相手に与える。

 暁のシロッコにはさよならだ!」

 

「そうはいかねぇ!!墓地のブレイクスルー・スキルを除外し効果発動!

 自分のターンに墓地からこのカードを除外することで、相手フィールド上の効果モンスター1体の効果をターン終了まで無効にする。

 怨邪帝ガイウスの効果は無効だ!!」

 

 闇の瘴気が迫るがシロッコたちの周りに現れたバリアがそれを防ぐ

 

「俺はさらにBF(ブラックフェザー)―残夜のクリスを特殊召喚!」

 

残夜のクリス「ハッ!」

      ATK1900

 

「残夜のクリスも自分フィールド上に他のBF(ブラックフェザー)がいるとき、手札から特殊召喚できる。

 さらに手札からマジックカード、ダウン・ビートを発動!

 レベル3のBF(ブラックフェザー)―疾風のゲイルを墓地へ送り、デッキからゲイルと同じ種族・属性を持つレベルの1つ低いモンスターを特殊召喚する。

 来い!BF(ブラックフェザー)―鉄鎖のフェーン!!」

 

鉄鎖のフェーン「ハッ!」

       ATK500

 

「シンクロしねぇのか!?」

 

「暁のシロッコの効果発動!

 俺のフィールドのBF(ブラックフェザー)1体を選択し、対象モンスター以外のフィールド上のBF(ブラックフェザー)モンスターの攻撃力を対象モンスターに集約する!」

 

 眼鏡をかけた鳥人と橙の頭をした大柄な鳥人がフェーンに力を集約させ、フェーンの鎖が高速で回転し始める。

 

 鉄鎖のフェーン ATK500→4400

 

『おぉ!!鉄鎖のフェーンはダイレクトアタックが可能!大大大逆転ね!!』

 

「バトルだ!鉄鎖のフェーンでダイレクトアタック!!」

 

 鉄鎖のフェーンが鎖分銅を沢渡に投げつける。

 シロッコとクリスがさらにそこに風を加えることで鎖と風による竜巻が発生する。

 

「読めてたぜ!手札のアクションマジック、バトル・チェンジを発動!

 相手が攻撃宣言したとき、そのモンスターの攻撃対象は俺が選択する。

 俺が選択するのは守備表示の光帝クライス。」

 

『あぁ!折角の逆転の一手が!?沢渡選手これを華麗に防いだ!!』

 

 鉄と風の嵐はその矛先を光の帝へと曲げられ消失する。

 

 鉄鎖のフェーン ATK4400→5800

 

「ふふん、守備表示ならダメージは受けないからな、ってあら?どこ行った?」

 

 振り返った沢渡の視線の先には俺はいない。

 なぜなら、俺は

 

――ビュウウゥゥゥン!!

 

「なっ!?アイツいつの間に俺の前に!?」

 

 フェーンたちが作ってくれた風に乗って飛んでいるからな!

 

「俺は手札からBF(ブラックフェザー)―月影のカルートの効果を発動させた。

 カルートはBF(ブラックフェザー)が戦闘を行うとき、そのモンスターの攻撃力を1400ポイントアップさせる。

 本来なら守備表示のモンスターにいくら攻撃力を高めても意味はねぇが、カルートの追い風に乗って俺はフェーンたちの竜巻に乗ったのさ!こいつを手に入れるためにな!!」

 

「なっ!?アクションカード!?」

 

「そしてこいつでしめぇだ!アクションマジック、ワンダーチャンス!

 俺のモンスター1体はこのターン、もう1度攻撃できる!」

 

「うげぇ!?」

 

「くらえ!鉄鎖のフェーンで、もう1度ダイレクトアタック!!ブラックトルネード!!」

 

 仲間の力が結集した嵐が巨大な帝たちを軽々と吹き飛ばし、高速の分銅が沢渡にぶち当たる。

 

「ぐへぇえええぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 LP2000→0


 試合が終わった後のクロウはスタジアムの外にいた。

 フレンドシップカップ2日目はもう1試合ある。それも明日クロウと戦う相手を決める戦いが

 それでもクロウが外にいる理由は

 

「やったね!クロウ!」

 

「すごいや、クロウ兄ちゃん!!」

 

「やっぱりクロウは強いよ!」

 

「あはは、褒めるな褒めるな。

 まだ一回戦だぞ?調子乗っちまうじゃねぇか!」

 

 子供たちに会うためである。

 

「しっかし、ロゼの野郎は何処に行ったんだ?」

 

「あぁ~そういえば今朝からずっと見ないね?」

 

「なんだよ。この俺の逆転勝利を見せつけたかったのによ!なははは!!」

 

(クロウ・・・)

 

(調子乗ってるよ・・・)

 

 平和なやり取り、希望ある笑顔、それが

 

――ドオオオォォォォォォォォンン!!

 

 爆音によって消え去った。

 

「な、なに!?」

 

「スタジアムの方からだ!?」

 

「行ってみよう!クロウ!」

 

「あぁ、一体なにが・・・」

 

 再びスタジアムへ入るクロウ達、彼らの目に飛び込んできたのは

 

――ブウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

 

 耳を負いたくなるほどの羽音、それは鮮血のような色をした体を持つ巨大なモンスターが奏でているもの

 そう、それは巨大な『蜂』

 

「なっ!?あれは!!あのモンスターは!!」

 

「行け!決戦のビッグ・バリスタ!スピード・キング☆スカル・フレイムに攻撃!!」

 

「ぐわあああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 炎をたなびかせる骸の王が巨大な針に貫かれ、主ごと抹殺される。

 

『決まったー!!何度もキングに挑む不屈のデュエリスト、炎城 ムクロ!まさかのワンターンキルで敗退!!

 次なる決戦へ歩みを進めたのはセキュリティのエージェント!アベンジャーΣだぁ!!』

 

「決戦のビッグ・バリスタだと!?」

 

 アベンジャーΣ、そう呼ばれた男のヘルメットからはみ出ている青紫と水色の髪

 バイザーの下から覗く、狂人の目、それをクロウは知っている。

 

「シンジ・・・!!」




やれやれ、せっかく与えたカードを使わず終いですか。
まぁ、相手もその程度の相手ということですね。1ターンキルで終わりましたし
いけないですねぇ、それなりに戦ってもらわないと
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth
『友の叫びは羽音に消える』
おや?評議会から通信ですか。
いやはや、小言を聞く身にもなってもらいたいものですねぇ?

「CC」カード群の効果について

  • 制作したものをそのまま使用
  • 後付け効果を削除
  • メインに入るカードの後付け効果のみを削除
  • EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
  • 完全にアニメカードそのまま
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