遊戯王ARC-V Rーe:birth   作:深海の破壊大帝

52 / 95
この変態書いてて楽しぃ~!ってな感じで筆が乗って久しぶりに週1更新です。


蘇る悪夢

「クロウ!!」

 

 コース上で魔王龍 ベエルゼの攻撃を受けクラッシュしたクロウは大会スタッフによってスタジアムへと戻ってきた。

 なぜ、直接病院へ搬送されなかったかというと・・・

 

「命に別状はありません。

 ただ、病院へ運びちゃんとした治療をしないと、身体不全を起こすかもしれません。

 ですが彼はコモンズなので・・・負けてしまいましたし、その・・・治療費が・・・」

 

「私が彼の治療費を払います。

 彼には守るべきものがある、ここで終わらせるわけにはいかない!」

 

「わかりました。急ぎ手配いたします。

 彼のDホイールは3番ガレージに搬送しますので、後で受け取りに来てください。」

 

「はい、わかりました。」

 

 スタッフは救急車を手配するために、この場を後にする。

 俺は担架に眠らされたクロウを見る。

 

「クロウ・・・」

 

「ロ・・・ゼ・・?」

 

 気を失っていたクロウが、俺の声に反応したのか目を覚ます。

 命に別状はないとはいえ、Dホイールが破損するほどの衝撃で体を叩きつけられたため、擦り傷や打撲がひどいし、肩や肋骨にひびが入っているかもしれない。

 痛みでしゃべるのもきついはずだ。

 

「クロウ、しゃべらなくていい。寝ていろ。」

 

「いや・・大丈夫、うっ・・・」

 

「ほら、無理するな。

 救急車は俺の方で呼んだから病院で診てもらえ、治療費は俺の方で出しておくから。」

 

「すまねぇ、大口ほざいてこのザマなんてな・・・」

 

「そういうこともあるさ。」

 

「あぁ、だがよ・・・そういうことで済まされないこともある!

 あいつは、シンジは!こともあろうにあいつを蘇らせるとかほざきやがった!!くっ・・・」

 

「無理をするな、クロウ!

 で、どういうことだ?」

 

 興奮したクロウが痛みで顔を顰める。

 甦らせる?スタジアムで流れていた映像はあたりさわりのない会話しかしていなかったが・・・

 そうか、アフレコだったか・・・

 

「どうもこうも俺だってわかんねぇ!

 神様だの、奇跡だの、あいつはそんなもの信じちゃいなかったのに・・・

 変な風に変わっちまいやがって!」

 

 たしかに究極神の力、いや、もしかしたら地縛神の力でも死者蘇生はできる。

 大半碌なものにはならないけど

 

「クロウ、古今東西、死者蘇生の逸話っていうのはよくある。

 そのシンジっていうやつも、それに縋り付きたくなることもあるだろう。

 クロウだって、戻れるものなら戻ってきてほしいんだろう?」

 

「それは・・・」

 

「だけど、死者の眠りを覚まさせるのは大抵碌でもないことにしかならない。

 お盆の時にでも会うくらいじゃないと、な?」

 

「・・・・・・へっ、あいつが戻ってきたら、街がこんなので落ち込んじまうだろうな・・・」

 

「そう思うなら、変えていかないとな。お前たちで。」

 

「あぁ、そうだな・・・

 なぁ、ロゼ?お前、あいつを、シンジを止めてくれねぇか?」

 

「戻って来てほしいんじゃないのか?」

 

 アイツを倒すのは決定事項だ。

 ロジェの計画の全容はまだ見えないが、奴の息がかかったデュエリストを勝たせるわけにはいかない。

 それに、ジャックとの約束もあるし

 

「あぁ、でも、あいつにこんな街を見せられるかよ。

 会って話したいことは在るし、また一緒に夢を追っかけて見てぇとも思う。

 けどよ、やべぇことやって蘇ってもアイツはちぃ~っとも喜ばねぇだろうさ。」

 

 大量の魂を生贄に捧げたり、究極神の依り代だったり、確かにあの人ならそんなことで蘇ってもうれしくはないだろうな。

 

「あいつは仲間を守って逝っちまった。

 でもそれはアイツが選んだ道だ。

 今更、道を曲げて戻ってこいなんて言えねぇよ。」

 

 死んだ人は死んだ人なりに道を進んでいるか、たしかに・・・そうなのかもな。

 

「ジャックとの約束もあることだし、わかった。

 あのシンジってやつをボコボコにしてやろう。」

 

「ハッ、手加減・・・なんて期待できねぇな。」

 

「当たり前だ。」

 

 俺たちは2人して苦笑する。

 そのあと救急車が来てクロウは搬送されていった。

 さて、負けられない理由が増えたか・・・


『多少アクシデントが発生しましたが、クロウ選手の命には別状なし!

 病院に搬送されたとのことです。いや、よかった~

 では続いての試合を始めましょう!本日の第二試合は皆さんお待ちかねのゴーストライダーことロゼ・ジェスター!!』

 

――わあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

 観衆たちは先ほどのクロウの事故など気にも留めないとばかりに歓声を送る。

 シティの大半の人間にとって勝者こそ讃えるもの、それはコモンズでもトップスでも考え方は変わらない。

 いや、コモンズという敗者が多すぎていちいち気に留められないだけかもしれない。

 

『そして対峙するのは、セキュリティの開発したライディングデュエルロイド、デストロイヤーΛってあら?』

 

 入場口からDホイールに乗って登場しすぐさまスターティンググリットに着いたロゼと違い、デストロイヤーΛと呼ばれたモノは歩いて入場口から登場する。

 異常なまでに鍛え上げられた上半身、短くざっくばらんと切られた白い髪、何より特徴的なのはライディングスーツから見える肌に無数の黄色い入れ墨が入れられていること

 

『セ、セルゲイ・ヴォルコフ!?

 えっ、終身刑のデュエリストクラッシャーがなんでフレンドシップカップに出ているのー!?』

 

 その男は決してフレンドシップカップという街おこしのイベントには出てはいけない重犯罪者

 プロアマ問わず腕に覚えがあるデュエリストを再起不能にし、そのトラウマは今でもシティに息づいている悪夢のデュエリストである。

 

『え、えぇ~今情報が入ってきました。

 彼はセルゲイ・ヴォルコフをモデルにした対違法Dホイーラー用デュエルロイドとのことです。

 えぇ~本当にロボット?本人じゃないの?』

 

 ソレは件の男とは別の物であると説明を受けたがそれはあまりにも似すぎていた。

 よくよく見れば耳や腕、左目などは確かに機械でありロボットだと言われればそうだとも思える姿をしている。

 

『こ、これは間接的にシティのお騒がせ者同士のデュエルということになりますね~

 っと、彼のDホイールは?』

 

――ヴォオオォォォォォォン!

 

 メリッサが疑問を投げかけたその時、重低音を響かせて奇妙なDホイールがやってくる。

 前輪に3輪、後輪に1輪のホイールがあり、金と黒に彩られた騎馬鎧や骸骨にも似たデザインをしたトライク型のDホイール

 乗り手の前にやってくるのかと思いきや、デストロイヤーΛは

 

「・・・・・・!!」

 

――ガシュ!ゴオオオォォォンン!!

 

 足からジェットを噴射して飛翔した。

 

『えっ?・・・えええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?』

 

 空を駆けるデストロイヤーΛ、地を走るDホイール

 Dホイールは前輪ウィリーを行うと後部座席に当たる部分でデストロイヤーΛの下半身を格納

 

「オォオおォォおおォォォォォォぉ!!」

 

 ボディ後方と前輪部分が展開され、腰に当たる部分で赤い光がデュエルディスクとなって起動する。

 

「うおおぉぉぉぉぉ!!」

 

 人間離れ、というか人間じゃないアピールを行うデストロイヤーΛに、シティ中の人間が困惑する。

 唯一その様に動揺しなかった人間、対戦相手であるロゼこと遊矢は


 シャチホコみたいだな・・・

 

 Dホイールのデザインに顔のようなものがあり、それが下の方にくっ付いており、エビ反りになったようなその恰好は腕の付いたシャチホコのようだ。

 

 しかしデュエルロイドか・・・

 原作だとDホイールに無理やり取り込まれる様な形で変形していた覚えがあるが、自分で合体したし改造人間のサイボーグなのかマジモンのアンドロイドなのか判別に困るな・・・

 もともとセルゲイは全身改造だったから余計に

 

『さ、さぁ、両者の準備も整ったことですしそろそろデュエルタ~イムと行きましょうか?』

 

 さすがにあのアナウンサーも困惑しているな。

 

『アクションフィールド、オン!フィールド魔法、クロス・オーバー・アクセルゥ!』

 

 この一輪車のような恰好、全くスピードが出なさそうに見えてジャックが手古摺るほど早いみたいだし、何よりあのアーム・・・

 

【デュエルモード、オン、オートパイロット、スタンバイ】

 

『ライディングデュエル!アクセラレーション!!』

 

『『決闘(デュエル)!!』』

 

 アクセルを入れる。

 

――ブオォン!

 

 振りをしてバックして伸びてきたアームをかわす。

 

『おぉぉ!?なんとデストロイヤーΛ、いきなりのラフプレイ!

 いや、これは発進のためにコースを叩いた!?』

 

 一輪車はある程度のスピードがないと倒れてしまう。

 発進前は手を付くようにコースにつけられていたアームは蹴った時にこちらへと当たりそうになるコースで上がってきた。

 ライディングデュエルはオートパイロットにより事故自体は少ないそうだが、脅しや煽り目的のラフプレイは認められているそうなので文句は言えない。

 普通は接触事故につながるので相当な腕がないと出来もしないらしいが。

 

『ゴーストライダーこれを予想していたのかバックして躱した!

 しかし、それによって大きく出遅れてしまったぁ!!』

 

 Dホイールが警告音を吐いている。

 警告範囲はセルゲイのアームの範囲、アニメのジャックみたいに隙を見ないと抜けないなこりゃ。

 

「先攻は俺だ。

 マジックカード、一時休戦を発動

 互いのプレイヤーはデッキからカードを1枚ドローし、次のターンのエンドフェイズまで互いにダメージを受けない。

 

 さらに永続魔法、守護神の宝札を発動。

 このカードは手札を5枚捨て発動し2枚のカードをドローする。

 このカードがマジック、トラップゾーンにある限り、自分のドローフェイズの通常ドローは2枚になる。」

 

 いつの間にやら確保されていたアクションカードごとセルゲイの手札が捨てられ新たに2枚のカードがドローされる。

 さて、何を捨てたのか・・・

 

「墓地へ送られたグローアップ・ブルーム、牛頭鬼の効果発動。」

 

 アンデットか!!

 

「牛頭鬼は1ターンに1度、このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地から牛頭鬼以外のアンデット族モンスター1体を除外して、手札からアンデット族モンスターを特殊召喚する。

 墓地のシノビネクロを除外して、手札のファラオの化身を特殊召喚。」

 

 ファラオの化身 ATK400

 

 現れたのは体高ほどもある黄金の人面マスクを被った獣

 アンデッド要素は仮面しかない。

 

「墓地に送られたグローアップ・ブルームの効果

 1ターンに1度、このカードが墓地へ送られた場合、墓地のこのカードを除外し、デッキからレベル5以上のアンデット族モンスターを1体手札に加える。

 俺は地獄の門番イル・ブラッドを手札に加える。

 

 そして、牛頭鬼のコストで墓地から除外したシノビネクロの効果

 このカードを特殊召喚する。」

 

シノビネクロ「イヒヒッ!」

      ATK800

 

 連鎖して現れる青白い炎を身に纏う忍者の骸骨

 

「マジックカード、闇の誘惑を発動

 デッキから2枚ドローし、その後、手札の闇属性の地獄の門番イル・ブラッドを除外する。

 マジックカード、アームズ・ホールを発動。

 デッキトップを1枚墓地へ送り、デッキから装備魔法カード、ヴィシャス・クローを手札に加える。

 

 墓地の馬頭鬼の効果発動

 このカードを除外し、墓地のアンデット族モンスターを1体特殊召喚する。

 アームズ・ホールのコストで送られたゴブリンゾンビを特殊召喚。」

 

ゴブリンゾンビ「グワァァァ・・・」

       ATK1100

 

 赤いレンズのような目のゴブリンのゾンビ

 この蘇生によってシノビネクロのもう一つの効果が起動する。

 

「シノビネクロの効果発動。

 このカードがモンスターゾーンに存在する状態で、自分の墓地からアンデット族モンスターが特殊召喚された場合、デッキから1枚ドローし、その後手札を1枚選んで捨てる。

 俺は手札からユニゾンビを捨てる。」

 

『えっ、あれぇ?手札5枚捨てたのにモンスター3体になってる?』

 

「レベル3のファラオの化身にレベル2のチューナー、シノビネクロをチューニング。

 身が腐れ、病は呪い、光に背きし汝の名、シンクロ召喚

 現れよ、レベル5、毒の魔妖―土蜘蛛。」

 

毒の魔妖―土蜘蛛「キシャアアァァァァァァぁァァァ!!」

        ATK2000

 

 現れたのは灰色の外骨格を持った上半身が鬼、下半身が蜘蛛の化け物

 だが、これで終わりではない。

 

「自身の効果で特殊召喚されたシノビネクロは除外される。

 そして、シンクロ素材として墓地に置かれたファラオの化身の効果を発動

 自分の墓地からレベル4以下のアンデット族モンスターを1体対象にし、そのモンスターを特殊召喚する。

 俺はチューナーモンスター、ユニゾンビを特殊召喚。」

 

ユニゾンビ「あぁ・・・」「うわぁ・・・・」

     ATK1300

 

 青白い肌の大柄でデブのゾンビと緑色の肌のガリガリにやせ細ったゾンビが肩を組んで現れる。

 互いに足が1本無いため、二人二脚を行って走っている姿はあまりにもシュールだ。

 

「ユニゾンビの効果発動

 1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスターを1体選び、デッキからアンデット族モンスターを墓地へ送り、そのモンスターのレベルを1つ上げる。

 デッキから馬頭鬼を墓地へ送り、ユニゾンビのレベルを1つ上げる。」

 

 ユニゾンビ LV3→4

 

「俺はレベル5の毒の魔妖―土蜘蛛にレベル4となったユニゾンビをチューニング

 美は妖し、怪しは美、幽世の焔で灯火滅せ、シンクロ召喚

 現れろ、レベル9、麗の魔妖―妖狐。」

 

麗の魔妖―妖狐「ふふふ、こぉん。」

        ATK2900

 

 怪しい美しさを持つ人型の九尾の狐、朱の入った白い体毛を金糸の入った紫の導師服が引き立てる。

 

「墓地の2体目の馬頭鬼の効果発動

 再びチューナーモンスター、ユニゾンビを特殊召喚。」

 

 ユニゾンビ ATK1300

 

「レベル4のゴブリンゾンビにレベル3のユニゾンビをチュー二ング

 世の理に背きし魂よ、輪廻を壊し闇より飛翔せよ、シンクロ召喚

 現れよ、レベル7、真紅眼の(レッドアイズ)不屍竜(アンデットネクロドラゴン)。」

 

真紅眼の(レッドアイズ)不屍竜(アンデットネクロドラゴン)「グオオォォォォォォォォォ!!」

       ATK2400→2900

 

 全身のあちこちから不気味な炎を上げ、恨み声のような叫びをあげる真紅の瞳の黒竜

 前肢を覆っている鋼殻もささくれ立ったり、ドロドロになっていたりと見る者に忌避感を覚えさせる。

 

真紅眼の(レッドアイズ)不屍竜(アンデットネクロドラゴン)は互いの墓地に存在するアンデット族モンスター1体に付き攻撃力を100ポイント上げる。

 そしてフィールドから墓地へ送られたゴブリンゾンビの効果で、守備力1200以下のアンデット族モンスター、不知火の隠者を手札に加える。

 手札を1枚伏せ、ターンを終了する。」

 

『え、えぇ・・・手札を5枚捨てたわよね?

 最上級のシンクロモンスターが2体並んで、手札2枚とセットカードまであるわよ?』

 

 さすがアンデット族、馬頭鬼を使いたい放題なせいでめちゃくちゃな動きをしやがる。

 

「俺のターン、ドロー」

 

「ぐひっ・・・」

 

 俺のターンが始まると同時にセルゲイのDホイールのアームが新たなアクションカードを手にする。

 なんだか気持ち悪い笑いが聞こえたような・・・

 

「トラップ発動、死なばもろとも

 互いの手札が3枚以上の時、その手札をすべて好きな順番でデッキの下に戻し、自分はこの効果でお互いがデッキに戻したカードの数×300ポイントのライフを失う!」

 

 俺の手札は7枚、セルゲイの手札はアクションカードを含め3枚、発動条件は満たしているがアクションカードはデッキに加えられないため戻すカードは1枚減り2700のライフがセルゲイから削られる。

 

「あひいぃぃぃぃぃぃぃぃww」

 LP4000→1300

 

 いや、本人だろアレ

 

「はぁはぁ、ぐひぃひひ・・・その後、互いのプレイヤーは手札が5枚になるようにドローする。」

 

 顔に玉の汗をかきながら気持ち悪い笑いを浮かべる変態(セルゲイ)

 一時休戦のデメリットどころか、後攻によるハンドアドバンテージをも失わせてきたか。

 墓地も0だし

 

「ははは・・・見たかこの美しきコンボ!

 見よ、このスピードと一体となりし美しきフォルムを!」

 

 いや、デザインに関しては凝りすぎて失敗している気がする。

 にしてもコンボ決まったせいか、テンション高いなこの変態、リミッターとかどうしたんだ?

 

「これで圧倒的にキサマは不利となった!さぁどうするぅ?

 この程度で絶望する、退屈な奴ではないことを祈ろう!」

 

「あぁ、あいにく俺は諦めの悪い馬鹿でね。

 俺はデッキからレベル6以上の魔法使い族、EM(エンタメイト)ミス・ディレクターを墓地へ送り、手札からマジシャンズ・ソウルズを特殊召喚!」

 

マジシャンズ・ソウルズ「「ハッ!!」」

           DEF0

 

「さらに召喚僧サモンプリーストを召喚!」

 

 サモンプリースト ATK800→DEF1600

 

 伝説の魔術師の魂に並ぶのは黒い僧侶服に身を包んだ白い老人

 

「このモンスターは召喚、反転召喚に成功したとき守備表示になる。

 サモンプリーストの効果発動

 手札の魔法カード、アームド・チェンジャーを捨ててデッキからレベル4モンスター、レスキューキャットを特殊召喚!」

 

レスキューキャット「みゃお。」

         DEF100

 

「この効果で呼び出したモンスターはこのターン攻撃できない

 だが効果は使える。レスキューキャットの効果

 フィールド上のこのカードを墓地へ送りデッキからレベル3以下の獣族モンスター2体を特殊召喚する。

 来い!チューナーモンスター、森の聖獣 ヴァレリフォーン!ホップ・イヤー飛行隊!」

 

 ヴァレリフォーン   ATK400

 ホップ・イヤー飛行隊 ATK300

 

「俺はレベル1のマジシャンズ・ソウルズにレベル2の森の聖獣 ヴァレリフォーンをチューニング!

 シンクロ召喚!来い!霞鳥クラウソラス!!」

 

霞鳥クラウソラス「クェー!」

        DEF2300

 

「さらにレベル4の召喚僧サモンプリーストにレベル2のホップ・イヤー飛行隊をチューニング!

 星雨を束ねし聖翼よ、魂を風に乗せ世界を巡れ!シンクロ召喚!

 現れろ!スターダスト・チャージ・ウォリアー!!」

 

スターダスト・チャージ「ハッ!!」

           ATK2000

 

 聖なる獣が魔術師の魂と一つとなり翠緑の翼として飛翔し、歳重ねし召喚士は翼の獣と共に星の戦士として再誕する。

 

「スターダスト・チャージ・ウォリアーをシンクロ召喚したことにより1枚ドロー

 さらにスターダスト・チャージ・ウォリアーにガーディアンの力を装備して、速攻魔法、旗鼓堂々を発動し、その効果により、墓地の装備魔法、アームド・チェンジャーを装備する。」

 

 アームド・チェンジャーは普通に使うと装備魔法をコストにしなくてはいけない。

 だが、旗鼓堂々なら発動コストを無視できる。

 

『特殊召喚したモンスターに連続攻撃できるスターダスト・チャージ・ウォリアーにダブル装備魔法!

 ですが攻撃力ではデストロイヤーΛのモンスターには遠く及ばない!

 クラウソラスの効果で1体撃破はできますが、どうするのでしょうか!!』

 

「霞鳥クラウソラスの効果発動

 1ターンに1度、相手フィールド上のモンスター1体の攻撃力を0にしてその効果を無効にする。

 俺が対象にするのは真紅眼の(レッドアイズ)不屍竜(アンデットネクロドラゴン)!」

 

霞鳥クラウソラス「クェー!!」

 

真紅眼の(レッドアイズ)不屍竜(アンデットネクロドラゴン)「グオオォォォォォ!?」

       ATK2900→0

 

 クラウソラスの起こした風が真紅眼の不屍竜の不浄の焔を消し去る。

 これで準備完了だ。

 

「バトル!スターダスト・チャージ・ウォリアーで真紅眼の(レッドアイズ)不屍竜(アンデットネクロドラゴン)を攻撃!

 この時、装備魔法、ガーディアンの力の効果発動!

 装備モンスターが戦闘を行う攻撃宣言時、このカードに魔力カウンターを置き、装備モンスターの攻守を魔力カウンターの数×500ポイント上昇させる!」

 

スターダスト・チャージ「うおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!ハッ!!」

 +ガーディアンの力 魔力C0→1 ATK2000→2500 

                 DEF1300→1800

 

真紅眼の(レッドアイズ)不屍竜(アンデットネクロドラゴン)「ギャアアァァァァァァァァ!!」――バンッ!

 

 聖なる星光の弾丸が不浄の黒竜を打ち抜く

 さぁ墓地の効果を使ってくるか?

 

「んぅ・・・自分フィールド上のレベル7シンクロモンスターが戦闘で破壊されたことにより、墓地の毒の魔妖―土蜘蛛の効果を発動。

 墓地の他のアンデット族、牛頭鬼を除外し、このカードを復活させる。」

 

毒の魔妖―土蜘蛛「ハアアァァァァァァ・・・」

        ATK2000

 

「装備モンスターがモンスターを破壊したことにより、アームズ・チェンジャーの効果で自分の墓地から装備モンスターの攻撃力以下のモンスターを1体手札に加える。

 俺が手札に加えるのは攻撃力800の召喚僧サモンプリースト。」

 

「復活した毒の魔妖―土蜘蛛の効果発動

 このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合、お互いのデッキの上からカードを3枚墓地に送る。」

 

 躊躇なく土蜘蛛の効果を使ってきたか、あっちの墓地が肥えたがこっちとしても好都合

 

「続いて毒の魔妖―土蜘蛛に攻撃!

 攻撃宣言により魔力カウンター充填!」

 

スターダスト・チャージ「はぁぁ!ハッ!!」 

 +ガーディアンの力 魔力C1→2 ATK2500→3000

                 DEF1800→2300

 

毒の魔妖―土蜘蛛「ギャアアァァァァ!!」――バンッ!

 

 スターダスト・チャージの砲撃が土蜘蛛を撃破する。

 

「うぅ・・・ん・・・・」

 

「・・・アームド・チェンジャーの効果で攻撃力300のホップ・イヤー飛行隊を手札に加える。

 今度は麗しの魔妖―妖狐を攻撃!」

 

スターダスト・チャージ「はぁぁ!ハッ!!」 

 +ガーディアンの力 魔力C2→3 ATK3000→3500

                 DEF2300→2800

 

麗しの魔妖「ふふふ・・・」――バンッ!

 

「ぅう・・・ん!」

 

 いちいち喘ぐな!!ダメージ無いだろ!!

 

「攻撃力1600のEM(エンタメイト)フレンドンキーを手札に加える。

 カードを1枚伏せ、ターンエンド。

 旗鼓堂々の効果で装備されていたアームド・チェンジャーは破壊され墓地へ送られる。」

 

「ぐふふふ・・・面白い・・・面白いぞ!!

 俺のターン!守護神の宝札の効果で2枚ドロー!!

 俺は永続魔法、魂吸収を発動!

 このカードはカードがゲームから除外されるたびに1枚に付き俺のライフポイントを500ポイント回復させる。

 

 そして、マジックカード、強欲で貪欲な壺を発動!

 1ターンに1度、自分のデッキの上から裏側表示で10枚のカードを除外し、2枚のカードをドローする!」

 

『えっ?カードが除外されたっていうことは、魂吸収の効果が発動するってことで、1枚に付き500ってことは10枚除外されたから!?』

 

 除外されたカードから浮遊霊が噴出し魂吸収に描かれたイラストのようにセルゲイに取り込まれる。

 

「魂吸収の効果で俺は5000ポイントのライフを回復ぅ!!」

 LP1300→6300

 

『なんということでしょうか!

 デストロイヤーΛ、死なばもろともの効果で失ったライフを回復どころか初期値より多くしてしまいました!

 デストロイヤーΛのデッキは除外ギミックが多数ある様子、ゴーストライダーこれを削りきることはできるのか!?』

 

「俺は生者の書―禁断の呪術を発動

 このカードは相手の墓地のモンスター1体を除外し、その魂を供物として俺の墓地のアンデット族モンスターを復活させる!

 お前の墓地のEM(エンタメイト)ギッタンバッタを除外して地獄の門番イル・ブラッドを特殊召喚!!」

 

イル・ブラッド「うぅ・・・ぅ・・・」

       ATK2100

 

 現れたのは苦しそうにうめき声をあげる不自然なほどに腹が膨らんだ囚人服を着たモンスター

 ギッタンバッタを除外されたか、見せている戦術は対策を取られているとみていいな。

 

「モンスター除外により、俺のライフが回復ぅ!

 そして、イル・ブラッドはデュアルモンスター!再度召喚を行い効果を発動する!

 1ターンに1度、自分か相手の墓地のアンデット族モンスター1体を特殊召喚する。

 俺はゾンビ・マスターを特殊召喚!」

 LP6300→6800

 

ゾンビ・マスター「へへヘッ!」

        ATK1800

 

「ゾンビ・マスターの効果発動!

 手札を1枚捨てることで互いの墓地のレベル4以下のアンデット族モンスター1体を特殊召喚する。

 俺は馬頭鬼を捨てチューナーモンスター、ユニゾンビを特殊召喚!」

 

ゾンビ・マスター「ウエエエェェェェェェェイ!!」

 

ユニゾンビ「ウボァ・・・」「アァ・・・」

     ATK1300

 

 イル・ブラッドの腹が割け、ボロボロの服を身に着けたアンデット族デッキではおなじみのゾンビがボサボサの白髪を振り回して嗤い声をあげ、さらに墓地に眠っていたユニゾンビを復活させる。

 

「そしてライフを2000払いマジックカード、超越融合を発動!!」

 LP6800→4800

 

 ちょ!?超越融合だと!?

 

「このカードの発動に対してカードの効果は発動できない。

 自分フィールドから融合素材モンスター2体を墓地へ送り、融合召喚を行う!」

 

『えっ!?融合召喚!?』

 

「俺のフィールドのゾンビ・マスターとユニゾンビを融合!

 響き昂れ亡者の魂よ!その叫びで冥界の主を呼び覚ませぇ!!融合召喚!!」

 

 2体の亡者が融け合わさってドロドロとした闇となり、その闇の中から腐り鬱血したような色合いの筋繊維を甲殻でまとめ上げた、髑髏のような顔の龍が現れる。

 

「冥界の扉を破り現れよ!冥界龍 ドラゴネクロ!!」

 

ドラゴネクロ「グオオォォォォォォォォ!!」

      ATK3000

 

「そして墓地より超越融合を除外し、融合モンスター、ドラゴネクロの融合素材一組を効果を無効にし攻守0で復活させる!」

 LP4800→5300

 

 ゾンビ・マスター ATK1800→0

 ユニゾンビ    ATK1300→0

 

『おぉ、これは・・・』

 

「レベル4のゾンビ・マスターにレベル3のユニゾンビをチューニング!

 世の理に背きし魂よ、輪廻を壊し再び闇より飛翔せよ、シンクロ召喚

 現れよ、レベル7、真紅眼の(レッドアイズ)不屍竜(アンデットネクロドラゴン)!」

 

真紅眼の(レッドアイズ)不屍竜(アンデットネクロドラゴン)「ギャオオオォォォォォォォ!!」

       ATK2400→3200

 

 再び現れ咆哮を上げる真紅眼の(レッドアイズ)不屍竜(アンデットネクロドラゴン)

 融合とシンクロの同時運用、セルゲイが原作で使っていた【茨の囚人】【地縛】に共通したプレイスタイルだが、[超越融合]を使ってやるとは・・・

 そして、予測通り現れた決闘竜(デュエルドラゴン)、アンデット使っているからほぼ確定だったがあいつ倒すの面倒なんだよなぁ。

 

『さっすがセキュリティが作ったデュエルロイド!

 シンクロ召喚と、新たな召喚法、融合召喚を連続使用だぁ!!』

 

「墓地の馬頭鬼を除外し効果発動!蘇れ!麗の魔妖―妖狐!!」

 LP5300→5800

 

麗の魔妖―妖狐「ふふ・・・」

        ATK2900

 

 真紅眼の不屍竜ATK3200→3000

 

「妖狐が墓地より特殊召喚されたとき、相手フィールド上のモンスター1体を破壊する!」

 

「させない!ガーディアンの力の効果発動!

 魔力カウンターを1つ取り除き、装備モンスターの破壊を無効にする!」

 

スターダスト・チャージ「フンッ!」

 +ガーディアンの力 魔力C3→2 ATK3500→3000

                  DEF2800→2300

 

 麗の魔妖―妖狐の放った狐火がスターダスト・チャージ・ウォリアーを取り囲み燃やそうとするがそれを魔力を取り込んだチャージ・ウォリアーが弾き飛ばす。

 

「手札から装備魔法、ヴィシャス・クローをドラゴネクロに装備ぃ!

 攻撃力を300ポイントアップさせるぅ!」

 

 ドラゴネクロ ATK3000→3300

 

「手札のホップ・イヤー飛行隊の効果発動!

 相手ターン中に自分フィールド上のモンスター1体を対象にそのモンスター1体とこのカードでシンクロ召喚を行う!

 俺はレベル3の霞鳥クラウソラスにレベル2のホップ・イヤー飛行隊をチューニング!

 シンクロ召喚!転生竜サンサーラ!!」

 

転生竜サンサーラ「グルル・・・」

        DEF2600

 

 現れる不安定な黒い靄のようなワイバーン

 セルゲイはこいつを見てもなんでもない風に見ている。

 それはそうだろう。ドラゴネクロの効果があるのだから

 

「バトル!ドラゴネクロでスターダスト・チャージ・ウォリアーに攻撃ぃ!!ソウル・クランチィ!!」

 

『えっ!?スターダスト・チャージ・ウォリアーはガーディアンの力の効果で攻撃力が3500になって、3300のドラゴネクロでは返り討ちになっちゃうのに・・・』

 

「トラップ発動!ドタキャン!

 相手の攻撃宣言時、自分フィールド上のモンスターをすべて守備表示にする!」

 

 スターダスト・チャージ       ATK3000→DEF2300→2800

  +ガーディアンの力 魔力C2→3 DEF2300→ATK3000→3500

 

『えぇー!?なんでぇ!?守備表示にしちゃダメージ与えられないじゃん!?』

 

 ドラゴネクロの咢がスターダスト・チャージ・ウォリアーに喰らい付こうとする。

 本来なら戦闘破壊無効のために魔力カウンターが削られるのだが、喰らい付くはずだったドラゴネクロはスターダスト・チャージ・ウォリアーをすり抜ける。

 

「ぐふふ、ドラゴネクロが喰らうのは肉体ではなくその魂ぃ!!

 ドラゴネクロと戦闘を行うモンスターは戦闘で破壊されない。

 だがそのダメージステップ終了時、そのモンスターの攻撃力を0にしそのモンスターの元々のレベル、攻撃力をもつダークソウルトークンを特殊召喚する!」

 

スターダスト・チャージ「うぅ・・・」

           DEF2800

           ATK3500→0

 

 ドラゴネクロに噛みつかれたスターダスト・チャージ・ウォリアーは突然、力を失ったように脱力し、ドラゴネクロの口から洩れる黒い血のようなものが真っ黒なスターダスト・チャージ・ウォリアーに変わる。

 

 スターダスト・チャージDS ATK2000 LV6

 

「あぁ、だがつまらぬ悪あがきを・・・そのまま大人しくしていれば美しいフィニッシュになったものを・・・

 麗の魔妖―妖狐で転生竜サンサーラを攻撃。」

 

 妖狐の狐火が転生竜サンサーラを燃やし尽くす。

 だがその中から、頭に電話の受話器を乗っけた水牛が現れる。

 

ロングフォーン・ブル「ブモッ!」

          DEF1200

 

「転生竜サンサーラの効果で俺の墓地からEM(エンタメイト)ロングフォーン・ブルを特殊召喚した。

 ロングフォーン・ブルが特殊召喚したことでデッキからEM(エンタメイト)モンスター、バリアバルーンバクを手札に加える。」

 

「だったら、ロングフォーン・ブルを真紅眼の(レッドアイズ)不屍竜(アンデットネクロドラゴン)で攻撃。」

 

 青と黒の焔がロングフォーンブルを焼く

 まぁ、だがこのターンはドタキャンの効果が効いている。

 

「ドタキャンを発動したターン、戦闘、効果で破壊されたEM(エンタメイト)は手札に戻る。」

 

『あ、あれ?デストロイヤーΛのターンなのにゴーストライダーの手札が増えてる。

 なにこの二人、おかしくない?』

 

 失礼なキャスターだな。

 

「カードを2枚伏せて、ターンエンド。」

 

 トークン含めて攻撃力2000オーバーのモンスター5体

 ドロー加速の守護神の宝札、エースらしきモンスターに戦闘破壊回避の装備魔法

 そしてリバースカードが2枚

 こいつアブナイ変態だけど、めちゃくちゃ強えぇ~

 

「俺のターン、ドロー!

 俺はEM(エンタメイト)キャストチェンジを発動、手札のEM(エンタメイト)モンスターを任意の枚数デッキに戻し、その戻した枚数+1枚のカードをドローする。

 俺はEM(エンタメイト)ロングフォーン・ブル、フレンドンキー・・・」

 

 今のところガーディアンの力の効果で膠着状態にできているけど・・・

 

「・・・バリアバルーンバクの3枚をデッキに戻し4枚ドロー!

 永続魔法、魔術師の再演を発動!

 このカードの発動時、墓地のレベル3以下の魔法使い族モンスター1体を特殊召喚する。

 俺が呼び出すのはマジシャンズ・ソウルズ!」

 

 マジシャンズ・ソウルズ DEF0

 

「カードを1枚伏せてマジシャンズ・ソウルズの効果発動!

 自分の手札、フィールド上の魔法、トラップカードを2枚まで墓地に送り、デッキから墓地に送ったカードの枚数分ドローする。

 俺は魔術師の再演と伏せたマジシャンズ・プロテクションを墓地に送り2枚ドロー

 

 そして、マジシャンズ・プロテクションがフィールドから墓地に送られたことで、墓地から魔法使い族モンスター、EM(エンタメイト)ミス・ディレクターを特殊召喚する。」

 

ミス・ディレクター「ハイっ!」

         DEF2000

 

 メガホンとカチンコを持った眼鏡の女性ディレクターが現れる。

 相手は異常に強い変態、しかもこっちの見せた戦術は対策済み。

 それをどうにかするには・・・

 

「さらに魔法カード、ルドラの魔導書を発動。

 フィールドの魔法使い族、マジシャンズ・ソウルズを墓地へ送りデッキから2枚ドローする。

 よし!俺はミス・ディレクターの効果を発動!

 自分の墓地のレベル1のモンスター1体を効果を無効にし特殊召喚し、そのモンスターとこのカードを使いシンクロ召喚を行う!

 俺は墓地からマジシャンズ・ソウルズを再び特殊召喚!」

 

 マジシャンズ・ソウルズ ATK0

 

「レベル1のマジシャンズ・ソウルズにレベル6のEM(エンタメイト)ミス・ディレクターをチューニング!

 二色の眼に写る七つの星よ、流星となって降り注げ!シンクロ召喚!!

 現れろ!星紡ぐ戦の竜、オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン!!」

 

オッドアイズM「ギャオオォォォォォォォォン!!」

       ATK2500

 

 久しぶりに出した気がするメテオバースト・ドラゴン

 特殊召喚効果は使えないが、魔妖とドラゴネクロを同時に封じれるのはこいつだけだ。

 

「俺は魔法カード、渾身の一撃をスターダスト・チャージ・ウォリアーに対して発動

 そして、チャージ・ウォリアーを攻撃表示に変更!」

 

 スターダスト・チャージ DEF2800→ATK0

 

『えっ!?攻撃力0を攻撃表示に!?

 ちょっと、貴方もなに考えてるの!?』

 

「そんなもの、勝つことを考えているに決まっている!

 バトル!!スターダスト・チャージ・ウォリアーで真紅眼の(レッドアイズ)不屍竜(アンデットネクロドラゴン)を攻撃!」

 

「馬鹿な!?魂を失った抜け殻で、戦闘で破壊されると土蜘蛛も復活する真紅眼の(レッドアイズ)不屍竜(アンデットネクロドラゴン)を攻撃するだと!?」

 

スターダスト・チャージ「はああぁぁぁぁ!!」

 +ガーディアンの力 魔力C3→4 DEF2800→3300

 

 スターダスト・チャージ・ウォリアーが真紅眼の(レッドアイズ)不屍竜(アンデットネクロドラゴン)に攻撃するが、腰に付いている銃がエネルギーをチャージできないので、真紅眼の(レッドアイズ)不屍竜(アンデットネクロドラゴン)の体に無理やり銃口をねじ込み

 

「魂なら、ここにある!!」

 

 体内で拡散させ爆散させた。

 絶対な力の差を無視して自分のモンスターを破壊され、何故か俺のライフも全く削られない。

 さらに言えば、真紅眼の(レッドアイズ)不屍竜(アンデットネクロドラゴン)が破壊されたのに墓地の土蜘蛛の効果が使えないことにセルゲイは酷く狼狽する。

 

「うぅ・・・!?うぅ・・うぅな、なぜだ!?

 なぜ俺のモンスターが破壊される!?なぜおまえはダメージを受けない!?

 なぜ土蜘蛛の効果も使えないいぃぃぃ!?」

 

「それが俺が発動させた渾身の一撃の効果だ。

 このカードの効果を受けたモンスターは戦闘で破壊されず、お互いの戦闘ダメージも0になる。

 だが、ダメージ計算後にモンスターは効果で破壊される。

 そして、オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンはバトルフェイズ中、相手のモンスター効果の発動を出来なくする。」

 

「はあっ・・・」

 

「そして、スターダスト・チャージ・ウォリアーは特殊召喚したモンスター全てに攻撃できる!

 もちろん、渾身の一撃の効果は持続したままでな!」


「行け!ドラゴネクロを攻撃!」

 

スターダスト・チャージ「オオオォォォォォォ!!」

 +ガーディアンの力 魔力C4→5 DEF3300→3800

 

 キラキラとした星の光がドラゴネクロを焼き殺す。

 

「今度は麗の魔妖―妖狐を攻撃!!」

 

 スターダスト・チャージ      DEF3800→4300

  +ガーディアンの力 魔力C5→6 

 

 幽玄の焔も空に何千、何万、何億、何兆年も湛えられた星の火にはかなわない。

 

「さぁ、自らの影を打ち破れ!

 スターダスト・チャージ・ウォリアーでダークソウルトークンを攻撃!!」

 

 スターダスト・チャージ      DEF4300→4800

  +ガーディアンの力 魔力C6→7 

 

 星が放つ光に影などない。

 なぜなら、光を放っているのは星自身だからだ。

 

「最後にメテオバースト・ドラゴンで地獄の門番イル・ブラッドを攻撃!」

 

「うぅ・・んぅ・・・」

 LP5800→5400

 

 それは星の炎もまた同じ・・・あぁ・・・う、

 

美しい・・・」

 

「バトルを終了し、速攻魔法、ユニゾン・チューン!

 互いの墓地の中からチューナーモンスターを1体除外し、フィールドのモンスター1体のレベルをターン終了時まで除外したモンスターと同じにし、チューナーとして扱う。

 俺はお前の墓地のユニゾンビを除外して、スターダスト・チャージ・ウォリアーをユニゾンビと同じレベル3のチューナーにする!」

 

 スターダスト・チャージ LV6→3 (チューナー)

 

「俺はレベル7のオッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンにレベル3となったスターダスト・チャージ・ウォリアーをチューニング!

 集いし夢が結集し、宙へ輝く星となる!光射す道となれ!!シンクロ召喚!

 飛び立て!サテライト・ウォリアー!!」

 

サテライト・ウォリアー「ハッ!」

           ATK2500

 

 白いロケットが変形し黄金の戦士となる。

 あぁ、その希望と夢にあふれた輝き、それもまた・・・

 

美しい・・・」

 LP5400→5900

 

「サテライト・ウォリアーの効果発動!

 相手フィールドのカードを俺の墓地のシンクロモンスターの数まで破壊し、破壊したカード1枚に付き1000ポイントこのカードの攻撃力をアップさせる!

 俺の墓地には4体のシンクロモンスター!

 お前のセットカード2枚と守護神の宝札、魂吸収を破壊する!コメット・ブラスト!!」

 

「チェーンして永続トラップ!不知火流 輪廻の陣を発動!

 除外されている自分の守備力0のアンデット族モンスター2体をデッキに戻し1枚のカードをドローする。

 俺はグローアップ・ブルームとユニゾンビをデッキに戻し1枚ドロー。」

 

「だがお前のカードはすべて破壊だぁ!!」

 

 黄金の戦士が呼び寄せた流星が俺のフィールドのカードを焼く

 俺のフィールドはチリ一つ残らぬ焼け野原、あぁ何という容赦の無さ!

 

 サテライト・ウォリアー ATK2500→6500

 

「なんと美しい・・・

 美しい戦術、美しいモンスター!美しい魂!!そして・・・美しき破壊!!

 

 あぁ、高まりが抑えられない!!

 

「美しいぞ!!

 このデュエル!最高に美しい!!

 さぁ!もっとこい、もっとだ!!もっと美しく飾ろう!!俺たちのデュエルを!!」


「あぁ・・・リミッターが外れてしまいましたか。」

 

 痛みすら快楽に変え、破壊を美と感じるその精神性

 それ故に人の世になど適応できるはずもない。

 

「あの男をあそこまで制御するのに苦労したといいうのに・・・」

 

 はじめは私もアイツの精神性を分かっていなかった。

 痛みを与えれば怯え従順になるだろうと、全身を切り刻んだが悦び暴れるだけだった。

 次に蟲を機械化したチップを埋め込んだが、奴の異常な精神を制御できなかった。

 最終的に全身を機械として、こちらで体や精神を鎮静化することで抑え込んだが・・・これはもう無理ですね。

 

「あのカードをセルゲイに与えたのが原因だったのか?

 いや、あのゴーストライダーとのデュエルがそうさせたのか・・・

 まぁ、あのカードを使ってデュエルをしてくれれば問題ない。」

 

 勝負とは最後に笑ったものが勝ちなのですからね。


「ふっ、美しいかどうかは別にして、負けてやる気はないさ。」

(最後の伏せカードは[魔妖遊行]だったか、オッドアイズがなければ本当にヤバかったな。)

「俺は魔法カード、貪欲な壺を発動

 墓地の霞鳥クラウソラス、オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン、転生竜サンサーラ、レスキューキャット、ホップ・イヤー飛行隊をデッキに戻して2枚ドローし、カードを2枚伏せターンエンドだ。」

 

「ぁぁ、なんだ?お前はこの状況で勝利を確信しないのか?」

 

 攻撃力6500のモンスターを従え、手札にサモンプリーストを確保している。

 レスキューキャットがデッキに戻っている以上、次のターン展開が始まるのは目に見えている。

 この状況はほぼ勝利が確定していると言っていいだろうが

 

「勝負というのは終わってみるまでわからない。

 特にアンタのような、決闘者(デュエリスト)はな。」

 

「ぐふふ・・・残念だ、あぁ、残念だ。

 勝とうと必死な顔より、勝ったと確信した顔をぶっ潰す!

 それが最高に美しいのに・・・」

 

「残念だが、俺は臆病でね。 

 それに俺は攻められるより、攻めるほうが好きだ。」

 

「ぐふっ!俺はどっちもだぁ!!

 さぁ、ぶっ潰してやるぞ!美しくな!!俺のターン、ドロー!!

 俺はチューナーモンスター、劫火の舟守 ゴースト・カロンを召喚!!」

 

 蒼い炎を灯火にした冥界の舟守が現れる。

 

「このカードの効果を使うターン、俺はドラゴン族しか特殊召喚できない。

 だが、相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールド上にこのカード以外のモンスターが存在しない場合、自分の墓地の融合モンスターとこのカードを除外し、その2体のレベルを合計したレベルのドラゴン族シンクロモンスターをシンクロ召喚する!!

 俺はレベル8の冥界龍 ドラゴネクロにレベル2の劫火の舟守 ゴースト・カロンをネクロチューニング!!

 百八の鐘でも消えぬ歪曲した煩悩よ、亡者の激流を逆巻き浮上せよ!!シンクロ召喚!!

 現れよ!冥界濁龍!!」

 

 暗い闇に妖星の光が取り込まれ、冥界に戻ったドラゴネクロが新たな力を得て現世に戻ってくる。

 

「ドラゴキュートス!!」

 

ドラゴキュートス「ギャアアアアオオオォォォォォォォォォォォ!!」

        ATK4000

 

『攻撃力4000!?』

 

「そして俺は装備魔法、孤毒の剣をドラゴキュートスに、魔界の足枷をお前のサテライト・ウォリアーに装備する!」

 

サテライト・ウォリアー「ウオッ!?」――ドシンッ!

           ATK6500→100

           DEF2000→100

 

 悪魔の顔が描かれた重りの付いた足枷がサテライト・ウォリアーに着けられると、空を飛んでいたサテライト・ウォリアーは地に落ちる。

 そして、ドラゴキュートスの爪には毒々しい紫のオーラが纏われた。

 

「魔界の足枷を付けられたモンスターは攻撃力、守備力が100になる。

 そして、孤毒の剣を装備したモンスターは、相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に攻撃力、守備力が倍になる!」

 

『えぇ!?攻撃力100のモンスターに4000の倍!8000の攻撃力が襲い掛かるのおぉぉ!!?』

 

「くっ!?」

 

「ははははぁ!!さぁ派手に!そして美しく散れぇ!!

 冥界濁龍 ドラゴキュートスでサテライト・ウォリアーに攻撃いぃ!!」

 

「攻撃宣言時!永続トラップ、シモッチによる副作用発動!」

 

「そんなカードを発動して何になる!!

 冥界の幽鬼奔流(ゴースト・ストリーム)うぅぅ!!」

 

ドラゴコキュートス「グオオォォォォォ!!」

         ATK4000→8000

 

サテライト・ウォリアー「うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 ドラゴキュートスの胸に浮かび上がった顔から死霊の濁流が放たれ、地に伏せたサテライト・ウォリアーが飲み込まれる。

 モンスターの破壊を確認したセルゲイは口をだらしなく開け、白目をむきそうなほど目をむいた酷い顔をさらしている。

 

「あぁ・・・はは・・・はぁ~うひひっひ!!

 イッた・・・イッちまったぞ・・・」

 

――ブウウゥゥゥ・・・

 

『あっ、あぁ、ゴーストライダー、サテライト・ウォリアーと共にドラゴキュートスの攻撃に巻き込まれました。

 受けたダメージは7900、リアルソリッドビジョンの強烈な衝撃を受けた彼の安否は!?』

 

――ブウウウゥゥゥゥゥ・・・

 

『って、さっきから五月蠅いわね!!虫でも飛んで、えっ!?』

 

――ブウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!

 

「勝ったと確信した顔をぶっ潰す。それが最高に美しいだったか?」

 

――ブオオオォォォォォォオン!!

 

 エンジン音と共に羽音が響く

 死霊の濁流の中から黒い煙、いや、煙のような無数の蚊を引き裂いて赤いDホイールが現れる。

 

 スモーク・モスキート DEF0

 

「手札からスモーク・モスキートの効果を発動した!

 相手モンスターの攻撃で自分が戦闘ダメージを受けるダメージ計算時、手札から特殊召喚して、その発生する戦闘ダメージを半分にしバトルフェイズを強制終了させる。」

 LP4000→50

 

「なっ!?何っ!!?」

 

「さらにダメージ計算後、トラップカード、ダーク・ホライズンを発動!

 戦闘及び効果ダメージを受けたとき、デッキから受けたダメージ以下の攻撃力を持つ魔法使い族、闇属性モンスター1体を特殊召喚する。

 俺はチューナーモンスター、調律の魔術師を特殊召喚する!」

 

 赤黒い血のような球体の中から音叉の付いた杖を持ったピンク髪の魔術師の少女が現れ、可愛らしくポーズを決める。

 

調律の魔術師「キャハ!」

      DEF0

 

「調律の魔術師が召喚、特殊召喚されたとき、相手は400ポイントライフを回復し、その後俺は400ポイントのダメージを受ける。」

 

『はぁっ!?』

 

「なんだと!?」

 

 対戦相手であるセルゲイ、最初から2人のデュエルを実況してきたメリッサ、そしてこのデュエルを見ている観客たち全員が思った。

 何故そんなモンスターをわざわざ呼んだのかと

 そもそも調律の魔術師の攻撃力は0であり、この土壇場で呼ぶようなモンスターではない。

 

『何を考えているの!?

 あんたのライフは400もないじゃない!?』

 

「っ!!シモッチによる副作用・・・」

 

「その通り、シモッチによる副作用の効果ですべての回復効果はダメージに変わる。」

 

調律の魔術師「えぇぇい!!」――キイイイィィィィィィィィ!

 

「んぅぐぅ・・・」

 LP5900→5500

 

 調律の魔術師の音叉が鳴り響き、セルゲイのライフを削る。

 

『でも、その後、ゴーストライダーには400ポイントのダメージが・・・

 あれ?受けない?』

 

「調律の魔術師の効果で俺がダメージを受けるときは、相手がライフを回復しなくてはならない。

 相手のライフが回復することが条件の効果が、ダメージに変わったことにより、条件未達成となって適用できず不発になったという訳さ。」

 

『へぇ~』

 

「では解説も終わったところで、デュエルを再開しよう。

 シンクロ召喚したサテライト・ウォリアーが破壊されたことにより、自分の墓地からレベル8以下のウォリアー、シンクロン、スターダストシンクロモンスターを3体まで特殊召喚する。

 まぁ、呼べるのは1体だけだけど、戻ってこい!スターダスト・チャージ・ウォリアー!!」

 

スターダスト・チャージ「ハッ!!」

           ATK2000

 

 死霊の濁流をかき分けて星屑の戦士が再び遊矢のフィールドに戻ってきた。

 

「そして、戦闘工程がすべて終わったことにより、スモーク・モスキートの効果でバトルフェイズが強制終了される。」

 

 自身のライフを削った小さな魔法使いと冥府より舞い戻った星の戦士

 彼は思った、このデュエリストの輝きをもっと見たいと、この美しさを目に焼き付けたいと!

 

「ぐふっ、あぁ、美しい、美しいぞ!お前!!ターンエンドだ!!

 さぁ!もっともっとも~~っと美しいデュエルを見せてくれ!!」

 

「そこまで言うなら見せてやろう!このデッキの神髄を!!

 俺のターン、ドロー!

 俺はスモーク・モスキートの効果を発動!

 ターン終了時までこのカードのレベルを自分フィールド上のモンスター1体と同じにする。

 俺はスターダスト・チャージ・ウォリアーを選択し、スモーク・モスキートのレベルを6にする。」

 

 煙のような蚊がスモーク・モスキートに集まりその大きさを何倍にも肥大化させる。

 

 スモーク・モスキート LV1→6

 

「俺はレベル6となったスモーク・モスキートにレベル1の調律の魔術師をチューニング!シンクロ召喚!

 出撃せよ!ダーク・ダイブ・ボンバー!!」

 

ダーク・ダイブ・ボンバー「ハッ!」 

            ATK2600

 

「さらに召喚僧サモンプリーストを召喚して効果を発動

 手札の魔法カード、手札断殺を捨てデッキからレベル4のEM(エンタメイト)プラスタートルを特殊召喚。」

 

 サモンプリースト   ATK800→DEF1600

 EM(エンタメイト)プラスタートル DEF1800

 

 サモンプリーストに呼ばれてきたのは赤い蝶ネクタイを巻いたハンコを持った亀

 

「手札の魔法カード、グリモの魔導書を発動し、デッキから別の魔導書、ルドラの魔導書を手札に加えて発動!

 サモンプリーストを墓地に送り2枚ドロー!

 まだまだ行くぜ!永続魔法、魔術師の再演を発動し戻ってこい!調律の魔術師!」

 

調律の魔術師「ハイッ!」

      DEF0

 

 再び現れた調律の魔術師が自身の杖を打ち鳴らし音叉が鳴り響く

 

「うぐぅ!」

 LP5500→5100

 

「ここでEM(エンタメイト)プラスタートルの効果発動!

 1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスターを2体選び、そのレベルを1つ上げる。

 俺は調律の魔術師のレベルを1つ上げる。」

 

調律の魔術師「フンッ!」

      LV1→2

 

「俺はレベル4の水属性モンスター、EM(エンタメイト)プラスタートルにレベル2となった調律の魔術師をチューニング!シンクロ召喚!

 凍れる世界の守護者!氷結界の虎王 ドゥローレン!!」

 

ドゥローレン「ガオオオォォォォンン!!」

      ATK2000

 

 金と黒の鎧を身に纏った氷の虎が吠える。

 その雄たけびは、魔の力を失った札に再び力を与える。

 

「ドゥローレンの効果発動!

 1ターンに1度、このカード以外の自分フィールド上のカードを任意の枚数戻し、戻した枚数×500ポイント、ドゥローレンの攻撃力をアップさせる。

 俺が手札に戻すのは魔術師の再演!」

 

 ドゥローレン ATK2000→2500

 

「そのカードが手札に戻ったということは!?」

 

「そう、このカードの効果は名称ターン1ではない!

 再び魔術師の再演を発動!墓地から呼び出すのはもちろん、こいつだ!」

 

調律の魔術師「はぁーい!えいっ!!」

      DEF0

 

「はひぃいぃ!!」

 LP5100→4700

 

「レベル6の水属性モンスター、氷結界の虎王 ドゥローレンにレベル1の調律の魔術師をチューニング!

 シンクロ召喚!極氷獣アイスバーグ・ナーワル!」

 

アイスバーグ・ナーワル「ウオオォォォォ!!」

           ATK2700

 

「さらに死者蘇生を発動、墓地から調律の魔術師を特殊召喚し効果発動

 シモッチによる副作用の効果でダメージを受けろ!」

 

調律の魔術師「いえぇ~い!!」

      DEF0

 

「はひぃぃいぃひひ!!」

 LP4700→4300

 

『お、おぅ・・・なんとゴーストライダー、デストロイヤーΛのライフを調律の魔術師の効果だけで1600も削ってしまいました・・・』

 

 調律の魔術師の杖が響き、セルゲイが喘ぎ、メリッサが困惑する。

 あまりにも混沌とした場である。

 

 興奮し過ぎているセルゲイはすでにアクションカードをいくつも見逃している。

 いや、もう彼はアクションカードをその手には取らないだろう。

 彼はこう思っているのだ、このコンボに水を差すのは勿体ないと

 

「俺はレベル7の闇属性モンスター、ダーク・ダイブ・ボンバーにレベル1の調律の魔術師をチューニング!

 闇が滲み、終焉へと導く、光なき世界へ!シンクロ召喚!!

 現れろ!ダークエンド・ドラゴン!!」

 

ダークエンド・ドラゴン「グオオォォォォォ!!」

           ATK2600

 

 ドラゴキュートスと同じように胸に顔のようなものがある漆黒の竜が現れる。

 多くのルートの上にたどり着いた漆黒の竜はその名の通りこのデュエルに終焉をもたらす。

 

「ダークエンド・ドラゴンの効果発動!

 1ターンに1度、自身の攻撃力、守備力を500ポイント下げ、相手フィールド上に存在するモンスター1体を墓地へ送る。ダーク・イヴァポレイション!!」

 

ドラゴキュートス「ギャアアァァァァァァァァ・・・」

 

 冥界の龍王が闇へと還っていく

 もはやセルゲイを守る物は何もない。

 

「バトル!アイスバーグ・ナーワルでダイレクトアタック!!」

 

「あひいいぃぃぃぃぃぃいいいい!!」

 LP4300→1600

 

 アイスバーグ・ナーワルがコースに腕の角を突き刺すと氷柱が何本も発生し、セルゲイを磔にする。

 

「さぁ、フィナーレだ!!

 スターダスト・チャージ・ウォリアーでダイレクトアタック!!流星乱射(シューティング・クラッシャー)!!」

 

スターダスト・チャージ「フンッ!ハァ!!」

 

 スターダスト・チャージ・ウォリアーが4つの砲身から光線を発射する。

 共に戦い守り抜いた美しき星が放つ光によって敗北する自らの姿に、彼はついに絶頂を超えた。

 

「はははははははははははは!!その容赦の無さも、また美しいいぃぃぃいぃぃ!!」

 LP1600→0

 

――ガッシャアアァァァァァァン、ガンッ!カラ、カラカラ・・・・

 

 そして彼は壊れた

 

「・・・・・・」


 勝者である遊矢がデュエルパレスへ戻ってくる。

 だがその背にはある者が背負われている。

 

――おい、さっきのライディングロイドだぜ?

 

――なんで勝者であるゴーストライダーがアイツを背負ってんだ?

 

――よく、あの気持ち悪いのを背負えるな・・・

 

「・・・お前・・・なぜ俺を・・・・・・」

 

 セルゲイは自分がこうしている意味が分からなかった。

 自分は常に壊す側だった。壊して壊して壊して、そして壊された。

 壊されたガラクタなど、誰も見向きもしないもの。自分も壊した後のモノのことなど覚えていない。

 

「別に、このDホイールの元の持ち主ならこうするだろうと思っただけさ。」

 

「・・・・・・そう・・・か・・・・」

 

 苛烈なデュエルですでに遊矢もDホイールもボロボロだ。

 それなのにただのモノでしかない自分を置いていかなかった。

 

「ぐふふ・・・なんと・・も・・・美しい・・・・そ・・の・・魂・・・」

 

「あぁ、そうだな。

 見れるのだとしたら、きっとあの人の魂は綺麗なんだろうな。」

 

「・・・・・・!!」

 

 そうではないと言おうとしたが、ついに彼の言語回路は限界を迎えた。

 同時に彼に埋め込まれた彼自身を生かすための様々な回路が停止していく

 多くの観衆に看取られながら、強敵の背中で

 

(あぁ、なんとも美しくない・・・最後・・・だ・・・・)

 

 普通の人間と同じように




最初:ここで調律の魔術師!?でもダメージが!!

その後:えぇ?調律の魔術師があんなにダメージを与えている・・・

最後:何回出てくるんだ・・・


調律の魔術師にあんな使い方があったなんて・・・
ぼ、僕も調律の魔術師みたいにいっぱい働けと言うことなんでしょうか!?
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth
『夢の歩みだし』
それほど努力しろと言いうことなんでしょうね・・・キング

「CC」カード群の効果について

  • 制作したものをそのまま使用
  • 後付け効果を削除
  • メインに入るカードの後付け効果のみを削除
  • EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
  • 完全にアニメカードそのまま
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。