全く実現することのなかったジャックとユーゴの絡み、シンクロ次元編とは・・・
そして調律の魔術師とジャックの相性が悪すぎるので大分ジャックの過去を改変
あの謎の電波発言もズァークの意思が介入してたりするのでしょうか?
あの世界の分裂後の過去はいってみれば『歴史』ではなく『設定』でしかないですし
フレンドシップカップ3日目の日程が終わり、僕たちランサーズはシンクロ次元に来てから、それほど多くない全員集合を果たしていた。
融合次元の刺客と思われる治安維持局長官に対して進展があったからだ。
「遊矢、さっきまで疲れているように見えたが、大丈夫か?」
「大丈夫大丈夫、あの変態の所為で無駄に疲れただけだし。」
遊矢は何でもない風に装っているけど、とてもそうは見えなかった。
試合直後はとても暗い顔をして焦燥しているようだった。
「遊矢、俺が言えた義理ではないが、その・・・」
「だから心配すんなって!」
権現坂が心配しユートが励まそうとするが遊矢は譲らない。
遊矢と戦ったセキュリティのデュエルロイド、デストロイヤーΛをユートのデュエルディスクで解析したら、その内部に生体反応が検知された。
デストロイヤーΛはロボットではなくて改造人間、サイボーグだったみたい。
「だが!」
「その内一人や二人なんか言ってられなくなるかもしれないからな。」
――!!
遊矢が手の中で一本のボルトを弄びながら言ったその言葉にこの部屋に居た僕と風魔兄弟以外が動揺する。
黒咲とユートは口をつぐみ、権現坂は狼狽え、セレナと沢渡は顔を歪める。
人を殺すこと――昔の僕にとっては当たり前だった。
生きるために仕方なかった。
敵だから仕方がなかった。
思い出せる記憶の中には親はいない。
硝煙と血と灰の臭いが最初の記憶で、ナイフで殺しに来た敵を刺し殺して、銃を撃ってきた敵を撃ち殺した。
それが当たり前、それが僕の生きる世界だった。
「各々の方、拙者らはそうならぬように動いているのでござる。」
「うむ、どんな者であろうとこれ以上戦に巻き込まれぬように、血を流させないために、恨まぬように・・・
あの者は解析によると右目と脳以外のほとんどは機械化されており、遅かれ早かれ助けられなかったであろう。
過ぎたことは、もう戻せぬ・・・これからを考えるべきでござる。」
「あぁ、そうだな。
ヤッちまったものは仕方がない。取り戻せない。
罪は背負って、前を歩くしかない。
アカデミアのアホどもみたいにはなりたくないからなぁ。」
「おい!それは私をアホだと言っているのか!?」
「おめぇはアホじゃなくて馬鹿だろ?」
「それはどう意味だ沢渡!馬鹿って言ったやつは馬鹿なんだぞ!!この馬鹿が!!」
「おめぇも馬鹿って言ってんじゃねぇか!この馬鹿!!」
「あぁー!!また言ったなこの馬鹿!!」
――ふふふ
沢渡とセレナがまさしく馬鹿みたいなことで喧嘩をし始めて、みんなが含み笑う。
だけど、僕は笑う気分なんかにはなれなかった。
僕は殺した、それも一人や二人じゃない。
殺すことを息をするのと同じ感覚で行っていた僕は、殺した相手の顔なんて覚えていない。心を痛めたこともない。悩んだこともない。
罪を背負おうとしても、相手の顔も覚えていないのなら僕は、僕は・・・
「僕は・・・アカデミアと・・・同じなの・・かな・・・」
「そんなことはない。」
「黒・・さ・・き・・・?」
僕に声をかけたのはいつものように壁際で腕を組んで立ち、目を瞑っていた黒咲だ。
「お前はアカデミアを許せないと感じているか?」
アカデミア
兄様を悲しませて、デュエルを戦争に使う敵
「う、ん・・・」
「・・・俺は妹を、瑠璃を取り戻すためなら手段を問わなくなっていた。
友の声にすら耳を傾けず、無関係の人間すら犠牲にしようとした。
この戦争と一切のかかわりがない、ただ平穏に暮らしていたやつを、無用な犠牲を出そうとした。
だが、お前は生きるために戦った。
そしてその戦いが実を結び、お前は今ここにいる。
お前の戦いは無駄ではなかった。お前の出した犠牲は無駄ではなかった。」
僕の戦いは無駄じゃなかった・・・
あの地獄で、母様に拾われて、兄様に出会って、あの子たちとデュエルをして・・・
あれが僕の勝ち取ったモノ・・・
「お前はアカデミアを許せないと言った。
犠牲を出し続けるアイツらと同じならそんなことは思わないはずだ。
もし、過去の犠牲をお前が今、罪だと感じるのなら、その思いを胸に、これから償っていけ。」
黒咲のその言葉は、僕だけに言っただけじゃないような気がして、それでも前に向かおうとする意志があるような気がして、ぶっきらぼうでも暖かかったから
「あ・・あり・・・ありがとう、黒咲・・・」
「ふん・・・」
お礼を言いうと黒咲はそっぽを向いてしまった。へ、変なこと、言ったかな?
「さて、馬鹿をいじるのもこれくらいにして、零児の奴そろそろ来ないかな」
――コッコココッ、コン!
「おぉ、噂をすれば。」
上にある扉を遊矢が開けると兄様が入ってくる。
「ロゼ・ジェスター、君に客人だ。」
「客人?誰だ?」
「ボルガー&カンパニーのボルガー社長とロバート・ピアスン工場長だ。」
「作戦会議するから」って、ユーゴの所に放り込まれたけど
はぁ~本当に何なのかしらね?この腕輪・・・
思えば自分でも思い出せないくらい昔から持っていたような気がするわ。
まぁ、これのおかげでユーリ除けになっているみたいなら、それでいいけど・・・
「明日はあのジャックさんとデュエルね。
リンさんじゃないけど、応援しているわ。ユーゴ。」
「おう!優勝もしてねぇし、決勝戦でもねぇってのがちょいと恰好つかねぇが
ジャックと戦えるならこれ以上のことはないぜ!」
まぁたしかに、普通漫画とかだったらこういうのって決勝戦のほうがシチュエーションにあっているわよね・・・仕方ないことだけど
あっ、そういえば
「ふふふ、ねぇ、そういえば聞いたことなかったけど、なんでユーゴはそこまでジャックさんに拘るの?」
「あ?あぁ~へへ、実はな、俺とリンはジャックと同じ孤児院で育ったんだ。」
「えっ!そうなの?」
ユーゴとジャックさんにそんな繋がりが・・・
「あぁ、と言っても俺たちが入ったころにはもう出て行っちまってたけどな。
孤児院を出てコモンズの中の荒くれデュエリストたち相手に連戦連勝!ストリートデュエルのキングって呼ばれてたんだ。」
「へぇ~そこから、シティのキングになったんだ。」
舞網市でも不良グループのデュエリストがいたけど、こっちでもいたのね。
「そうさ。
あのフレンドシップカップで優勝してな!
だから俺も、ジャックと戦って、フレンドシップカップに優勝する!それが俺の夢だからな!!」
「ふふ、そういうのユーゴらしいわね。」
「あぁ!今のリンっぽい!
リンもさぁ、そんな風に笑ってフレンドシップカップがライディングデュエルの大会になってからは、こいつを作るのを手伝ってくれてよ。」
リンさんと一緒に・・・そういえばユーゴって修理屋してたり、バイク作ってたり、私と同年代なのに何気にすごい人よね。
私の周りの人たちってこんな人達ばかりのような気もするけど・・・
「ホント、ユーゴとリンさんってすごいわね。
Dホイール作ったり、修理屋してたり。」
「あはは、褒めるな褒めるな!こんなのできて当り前さ。
なにしろ俺たちの技術はあの人仕込みだからな!」
「あの人?」
「あぁ、ジャックのライバルだった人だ。」
「ジャックさんのライバル?」
あの人にそんな人いたんだ。
「そう!っていうか、ライディングデュエルをここまで流行らした人でもあるな!
Dホイールを初めて作った人でもあるし。」
「そんなすごい人なの!?」
「あぁ、普段は俺みたいに修理屋してたみたいだけどな。
俺のいた孤児院に配管の修理に来て、その時に教えてもらったんだ。」
修理屋してて、大きな大会ができるほどのデュエルを流行らせてって、世の中にはすごい人がいるものね・・・
「じゃあ、今ユーゴがこうしていられるのも、その人のおかげってわけね。
その人の名前なんて言うの?」
「俺がこうしていられるのは、その人のおかげだけじゃねぇけどな。
えぇと・・・たしか、あの人の名前は――――」
後日、ジャック・アトラスの控室にて、彼の付き人としてある少年が訪れていた。
「あ、あの・・・僕を、覚えていますか?」
「・・・あぁ。」
グローブの調子を確かめながらジャックはこの少年、サムに返事を返す。
サムはもじもじしながら、言葉を紡ぐ。
「前にあなたから調律の魔術師を渡されて・・・」
「渡されてどう思った。」
「えっ?」
「どう思ったかと聞いている。」
ジャックからの質問にサムは言いづらそうにしながらも、正直に答える。
「・・・使えないカードだと思いました。
だから、お前にふさわしいカードと言われて、役に立たないクズだという意味だと思って、あなたを恨んでました・・・」
「それでお前はどうした。」
「ロゼさんに・・・あなたを倒せるかもしれないデュエリストに渡して、あのカードを叩き返してもらおうとしました。」
「ロゼにか・・・それで奴はどうした?」
「断られました。真っ向から、復讐に付き合う気も、コモンズの代表になった覚えもないと・・・」
ロゼから言われたことをジャックに伝える。
その言葉を受けたジャックは不機嫌だとばかりに鼻を鳴らす。
「フンッ、そうだろうな。俺だってごめんだ。」
「やっぱり・・・そうですか・・・」
「それで断った奴が、あのカードを持っていたわけはなんだ?」
「デュエリストになる夢を諦めきれないのなら、0から始めろと
好きなデッキを組んでデュエルで取り返してみろと、そう言われて・・・」
「それで、自分では無理だからと、今度は俺にあのカードを取り返せというのか?」
ジャックはコモンズの大半の人間が他人任せな性質なのを知っている。
コモンズは彼自身の原点であるのだから
「ちっ!違います!
ただ・・・どうしたらいいのかと・・・」
「そんなもの俺は知らん。
お前があのカードを取り返したいなら、奴の言うようにとっととデッキを作って取り返しに行け!」
「うぅ・・・」
「・・・お前があのカードを取り返したいのは、奴があのカードを、力のあるカードだと証明して見せたからか?」
ロゼは[調律の魔術師]の強さを証明して見せた。
様々なカードとコンボさせることで、何度も復活し、ダメージを与え、勝利へと貢献した。
人とは現金なもので、あのデュエル以降[調律の魔術師]やサポートしたカードの価値が高騰しているらしい。
「わか・・・りません・・・」
だが、サムにそんな欲はなかった。
一度は他人に押し付けて捨てようとしたカード、叶わぬ夢と共に切り捨てたカード
そのカードになんで今も未練がましく執着しているのかは自分でも分からなかった。
ロゼに言われたように勝手な期待に応えようとしているわけでもない。ただあのカードが自分の元から離れたことが不安だった。
「・・・・・・昔、俺は周りのすべてに怯えていた。」
「えっ?」
サムは驚いた。
ジャック・アトラスと言えば絶対的な強さを持つキングであり、怯えず、動じない絶対的な力の象徴
そんな彼がすべてに怯える弱者であったことが信じられなかった。
「俺に親はいなかった。友もいなかった。力すらなかった。あの時の俺には何もなかった。
ゆえに俺は、俺にないものを持っているものに恐怖した。
だがある日、そんな俺のもとに1枚のカードが落ちてきた。
必要がないと切り捨てられたのだろう。貴重でもない、強くもない、即役に立つわけでもないそのカードは、それでも俺が初めて手にした『力』でもあった。」
「そのカードって・・・」
「そう、調律の魔術師だ。」
「!!」
「天啓を得た気持ちだった。本能が訴えていた。
これは戦う術だ。何かを得るには、強くなるにはこれしかないと
それから俺は街中を駆け回り、カードを探した。ゴミ捨て場や道端に落ちていたカードを拾いデッキを組み上げた。
孤児院に入り、文字を学び、ルールを学び、そして初めてデュエルをした。」
それは英雄の原点、最初の戦い。
少年はいつしか恨んだはずの英雄の話に聞き入っていた。
「それで、勝ったんですか!」
「惨敗した。」
「えっ・・・」
「そもそも戦術も戦略もバランスすら度外視した、紙束以下のただの寄せ集めで勝てるはずがない。
だが、その時の俺にとって『勝敗』という結果よりも『戦えた』という事実の方が重要だった。
戦うためには力がいる。
それからの俺は戦略と戦術を考え、ただの寄せ集めを真のデッキへと変え、さらに多くの者たちと戦うために強さを求めた。
強さを求める中で俺は思った。
いつか、天よりも高き頂に立って見せると・・・」
ただのコモンズの少年が見た夢は無謀だった。
コモンズの頭上には常にトップスという厚い雲がかかっている。それより上の頂など見れるはずもない。
「それを聞いた奴らは誰もが俺を嘲笑った。
できるはずがない、夢物語、妄想、虚言、馬鹿、口汚く罵られた。
だが、その中で俺の声に耳を傾ける者もいた。」
ジャックが瞼を閉じれば、一見クールなようで、その裏に誰にも負けない熱さを持った、あの好敵手の顔が浮かんでくる。
「奴もまた、コモンズとトップスが互いに手を取り合い前に進もうとするという荒唐無稽な未来を夢見ていた。
俺と奴は目指すところは違えど、その道はよく交差した。
俺は己が力を求める旅路に、その力をさらに高める、高め合える友を、仲間と言えるものを得ていたのだ。
傷の舐め合いや慰め合いの関係ではない、本当の仲間をな。」
(最もそのことに気付いたのは、奴を失ってからだがな・・・)
孤高の道には限界があった。
力を付けるうちに、彼はデュエリストとして敬遠され始めた。
何もないところから始めて、力を付けたら彼の心に乾きが生まれた。そして、その渇きを癒してくれたのが亡き友の存在
「本当の仲間・・・」
「改めてお前に問おう。
お前はあのカードをどうしたい?何を得たい?」
「僕は・・・・・・」
サムは答えられなかった。
ジャックに憧れたのは「少しはいい暮らしができるかも」という打算的なところがあり、明確な展望、こうしたいということは考えてなかった。
「自分で動き出しただけマシかと思ったが、俺に人を見る目はないらしい・・・」
「えっ・・・」
「付き人はいらん。」
――バタンッ
「うぅ・・・」
王者が去って少年が残された。
部屋には少年の沈黙に応える者はもういなかった。
どうやら、俺には人と人を繋げるということはできないらしい。
全てのカードには役割がある。人もまた同じ・・・
お前はそう言っていたな。
3年、短くも長いこの時間、俺は『キング』という座に座り続けた。
座り続けて、自らが乾く中で俺に何が変えられただろうか・・・
コモンズは相も変わらず他人を頼りに生きている。
トップスは自分たちの地位が下がらぬようにと停滞している。
「自由だからこそ」「勝ち続けるからこそ」それぞれの役割すら放棄したこの街は静かに腐り続けている。
極たまに、ダイヤの原石のような者もいるが、その輝きは研磨されず路傍の石となり果てている。
だが、お前の作り上げたものは僅かながらもトップスとコモンズが共に娯楽として楽しむものとなった。
お前の遺して行った仲間たちの中には、この街を変えようと未だに足掻いている者もいる。
お前は繋ぐという力においては俺を遥かに超えているようだ。
『さぁ!フレンドシップカップも4日目!
待ちに待ったシティの希望にしてレジェンド!まさに、このシティの天空に輝く星!
あなたの、あなたの!そして私の!!みんなのぉ~・・・ジャック・アトラス!!』
歓声が起こる中、俺はホイール・オブ・フォーチュンを走らせ、スポットライトの中を進む。
その歓声の中に混じってくる罵倒や妬みの声
こそこそ陰口を叩くくらいなら、俺に立ち向かってこないのか!!臆病者どもめ!
『そして、絶対王者に挑戦するのは憐れな供物か!無謀な勇者か!
コモンズから来たラッキースター!ユーゴ!!』
ゲートから現れる白いDホイール
市販では見たことがないタイプだ。
既製品でないならオーダーメイド品となるが、コモンズだというのなら誰かが作ったものか、もしくはハンドメイドとなるが・・・
いや、Dホイールを手ずから作るなど、あの子供が出来ようか
「ジャック・・・待ちに待ってたぜ、あんたとデュエル出来るこの日を!」
輝かんばかりの視線を俺に突きつけてくるユーゴという少年
この目は・・・少しはマシそうだ。
あの権現坂という奴よりは気迫というものは感じられないが、この目の奥には熱がある。
「キサマ、俺と戦いたいと望むのなら、無様なデュエルを晒したら承知せんぞ。」
熱があっても中途半端な奴はいる。
俺とデュエルをするだけで満足する輩だ。
そういう奴らは戦いにすらならん、一瞬で片がつく、こいつはどうか・・・
「そんなことするわけねぇだろ。
このデュエルは俺たちの夢のデュエルだ。最高のもんじゃねぇと格好がつかねぇ!
そのためにこいつを作ったんだからな!」
何?
「作った?その、Dホイールをか?」
「あぁ!こいつは俺たちが作った、俺とリン、そして爺さんの夢を乗せる翼だ!
あんたとデュエルして、そして、このフレンドシップカップで優勝して、俺が新しいキングになる!
それが俺たちの夢だ!!」
こいつ、夢のためにDホイールまでも作ってここに来たというのか・・・
「くっ・・・ふふ」
そんな、あいつのような馬鹿な真似をする奴がいようとは・・・
「くくくはははは!あーははははははは!!」
俺は堪えきれずに笑いだした。
「お、おい、何がおかしいんだよ?」
「な、なに、優勝だと?キングになるだと?
その為だけに、そんなものを作ったというのか?」
「あぁそうだよ!悪いかよ!
Dホイール買う金なんてねぇんだよ!だからゴミだのなんだのかき集めて作ったんだよ!」
ユーゴの目に偽りはない。どうやら本気の様だ。本気の馬鹿の様だ。
そして何よりも懐かしい・・・
「それはこの俺を、ジャック・アトラスを本気で倒す気で掛かってくる。そういうことだな?」
「あぁ!本気も本気!俺の全力をアンタにぶつけてやるぜ!ジャック!!」
ふっ、今年の大会は実に奇妙なことが起こる。
俺の偽物が出るわ、あいつの置き土産が見つかるわ、気迫のあるデュエリストと出会えるわ。
それに、こんなところで夢を語る馬鹿に出会えようとは!
「ならば全力ではなく、全力を超えて挑んで来い!
このジャック・アトラスがデュエルの神髄を、そして!俺を倒そうなどということは100万年早いことを教えてやる!!」
『おぉう、スタート前から激しく火花が散っております。
ではさっそく参りましょう!アクションフィード、オン!フィールド魔法、クロス・オーバー・アクセル!!』
【デュエルモード・オン オートパイロット・スタンバイ】
『ライディングデュエル!』
「アクセラ!」「レーション!」
『『
――ブオオオオォォォォォォォォォォォォン!!
Dホイールのエンジンが唸り、スタートラインから飛び出す。
いい走りだ。だがこの俺とホイール・オブ・フォーチュンを抜けると思うな!!
スタジアムを出て、ファーストコーナーが見えてくる。
その先にはアクションカードが2枚、ふん、1枚は餞別としてくれてやる。
「キングは常に先を行く!先攻は貰った!
俺のターン!俺はマジックカード、コール・リゾネーターを発動
デッキからリゾネーターモンスター、レッド・リゾネーターを手札に加える。
さらに速攻魔法、手札断殺を発動!
互いのプレイヤーは己の手札を2枚捨て、新たに2枚のカードをドローする!
俺はアクションカードと、風来王 ワイルド・ワインドを捨て2枚ドロー。」
「俺もアクションカードと
「続いて速攻魔法、コマンド・リゾネーターを発動
手札のレッド・リゾネーターを墓地へ送りデッキからレベル4以下の悪魔族モンスター、レッド・スプリンターを手札に加え、召喚!」
レッド・スプリンター「グルル・・・」
ATK1700
「レッド・スプリンターが召喚、特殊召喚されたとき、自分フィールド上に他のモンスターが存在しない場合、手札、墓地からレベル3以下の悪魔族チューナー1体を選んで特殊召喚する。
我が元へ!来い!レベル2チューナー、レッド・リゾネーター!」
レッド・リゾネーター「ヘッ!」
ATK600
「俺はレベル4のレッド・スプリンターにレベル2のレッド・リゾネーターをチューニング!
漆黒の闇を切り裂き、その熱き魂を燃え滾らせよ!シンクロ召喚!!
現れよ!レッド・ライジング・ドラゴン!!」
レッド・ライジング「グオオォォォォ!!」
ATK2100
馬の姿をした悪魔と音叉の小悪魔が悪魔竜の姿をした烈火の魂を呼び出す。
「レッド・ライジング・ドラゴンのモンスター効果!
このカードがシンクロ召喚したとき、自分の墓地からリゾネーターモンスターを呼び出す!
今一度舞い戻れ!レッド・リゾネーター!」
レッド・リゾネーター ATK600
「レッド・リゾネーターが特殊召喚されたとき、1ターンに1度、フィールド上の表側表示モンスター1体を対象とし、そのモンスターの攻撃力分だけ自分のライフを回復する。
よって俺はレッド・ライジング・ドラゴンの攻撃力と同じ2100ポイントのライフを回復する。」
LP4000→6100
『ジャック、レッド・ライジング・ドラゴンとレッド・リゾネーターのコンボでライフを大幅回復!
そしてそして、レベル6とレベル2が揃ったのなら!!』
「俺はレベル6、レッド・ライジング・ドラゴンにレベル2のレッド・リゾネーターをチューニング!
王者の咆哮、今、天地を揺るがす!唯一無二なる覇者の力をその身に刻むがいい!シンクロ召喚!!
荒ぶる魂、レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!!」
レッド・デーモンズS「グオオォォォォォォォォ!!」
ATK3000
レッド・リゾネーターの音叉の音色がレッド・ライジング・ドラゴンの炎を弾き飛ばしその真の姿、我が魂、レッド・デーモンズへと昇華させる。
さぁ、俺を倒すといったのなら、我が魂を乗り越えてみろ!
「カードを1枚伏せて、ターンエンドだ!」
「最初っから、お出ましかよ・・・でもビリビリ来るぜ!
俺のターン、ドロー!
俺は
さらにこいつが召喚されたとき、手札からレベル4以下の
来い、チューナーモンスター、
バンブー・ホース ATK1100
OMKガム DEF800
機械でできた半身だけの馬に箱が変形したロボット
あのチューナーは墓地肥やしができるカード、そして奴の墓地には・・・なるほど
「俺はレベル4のバンブー・ホースにレベル1のOMKガムをチューニング!
双翼抱く煌めくボディー、その翼で天空に跳ね上がれ!シンクロ召喚!
現れろ、レベル5!
マッハゴー・イータ ATK2000
ジェット機の様に推進するボートのような奇妙な機械、その周囲には羽の付いたボールのようなものが浮いている。
「OMKガムの効果、こいつがシンクロ素材として墓地へ送られたとき、デッキトップを墓地に送りそいつが
ちっ、デッキトップはシンクロ・クラッカー、
でもまだまだ、墓地の
墓地のこのカードを除外することで、1ターンに1度、自分の手札・墓地から電々大公以外の
もう一度来い!
OMKガム DEF800
「ここでマッハゴー・イータの効果発動!
このカードをリリースすることでフィールド上全てのモンスターのレベルをターン終了時まで1つ上げる。」
OMKガム LV1→2
レッドデーモンズS LV8→9
「そして、墓地のマッハゴー・イータは自分フィールド上に
お前も戻ってこい!
マッハゴー・イータ ATK2000
レベルを上げ2にしたチューナーと、復活したレベル5モンスター、これは・・・
「俺はレベル5のマッハゴー・イータにレベル2になったOMKガムをチューニング!
その美しくも雄々しき翼翻し、光の速さで敵を討て!シンクロ召喚!
来い!レベル7!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」
クリアウィング「ギュオオォォォォォォォン!!」
ATK2500
「そしてまたOMKガムの効果だ!
デッキトップは・・・よっしゃ!アタリぃ!!
よって、クリアウィングの攻撃力は1000ポイントアップ!」
クリアウィング「ギャオオオオォォォォォォォォ!」
ATK2500→3500
あれが奴のエースモンスター、緑色の透明な翼をもつ白き竜
強者に打ち勝つ可能性を秘めたモンスター
『おぉ!ユーゴ選手、モンスター効果を巧みに使いクリアウィング・シンクロ・ドラゴンを召喚!
それに博打に勝ってレッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトの攻撃力を上回った!』
レッド・デーモンズの効果は自身より強い者を破壊することはできない。
そして、あのモンスターはレベル5以上のモンスターの効果を打ち消す。
攻防一体の一手を手札2枚で成し遂げたか。
「バトルだ!クリアウィング・シンクロ・ドラゴンでレッド・デーモンズ・ドラゴンに攻撃!旋風のヘルダイブスラッシャー!!」
暴風を纏った白き竜が、悪魔竜に突撃する。だが
――ガキンッ!
その進撃を悪魔の鎖が止める。
「甘いわ!俺は永続トラップ、デモンズ・チェーンを発動させた。
このカードはフィールド上の効果モンスターを対象に発動し、このカードがある限り、対象モンスターは攻撃できず効果も封じられる。
この俺に、そのような生ぬるい手が通用すると思うな!」
「ひゅー!さすがジャック!
だが、攻撃力が上回っている限り、レッド・デーモンズの効果でクリアウィングを破壊することはできねぇぜ!
俺はカードを2枚伏せて、ターンエンド!」
ふんっ、道化者のようなことを
俺がそれを許すと思っているのか!
「俺のターン!ドロー!
俺は墓地の風来王 ワイルド・ワインドの効果を発動!
このカードを除外し、デッキから攻撃力1500以下の悪魔族チューナー1体を手札に加える。
俺はチェーン・リゾネーターを手札に加え召喚!」
チェーン・リゾネーター「へへッ!」
ATK100
「チェーン・リゾネーターが召喚に成功したとき、フィールド上にシンクロモンスターがいるとき、デッキから新たなリゾネーターを呼び出すことができる!
来い!シンクローン・リゾネーター!!」
シンクローン・リゾネーター「ハッ!」
DEF100
見せてやろう!あらゆる敵を打ち砕く、俺の圧倒的なパワーを!
「レベル8、レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトにレベル1のチェーン・リゾネーターとシンクローン・リゾネーターをダブルチューニング!」
2体のリゾネーターが炎の輪となってレッド・デーモンズを覆うように高速で回転する。
「王者と悪魔、今ここに交わる!赤き竜の魂に触れ、天地創造の雄たけびを上げよ!シンクロ召喚!
現れろ!レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント!!」
レッド・デーモンズT「グオオォォォォォォォォォ!!」
ATK3500
獅子の鬣のごとき角、傷が癒え、より強大になった肉体、そして熱き魂!
この暴君の力の前では小細工なぞ通用せん!
「うおぉぉぉ!!これがレッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント!
間近でみると威圧感が半端ネェぜ!!」
「ふっ、騒々しい奴め。
シンクローン・リゾネーターがフィールドから墓地へ送られたことにより、墓地のレッド・リゾネーターを手札に戻す。」
むっ、また新たなアクションカードか、丁度いい。
「先を行くものの特権を見せてやろう!
新たに得たアクションマジックを捨てマジックカード、一撃必殺!居合ドローを発動。
このカードはお前のフィールドのカードの枚数分、俺のデッキの上からカードを墓地に送り、1枚ドローする。
それが居合ドローならばそれを墓地に送り、フィールドのカードすべてを破壊し、相手に破壊され墓地へ送られた枚数×2000ポイントのダメージを与える。
お前のフィールドのカードは3枚!よって3枚のカードを墓地へ送り1枚ドロー
ドローしたのは
俺は手札断殺、コマンド・リゾネーター、コール・リゾネーターをデッキに戻す。
そして!レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントの効果発動!
1ターンに1度、このカード以外のフィールド上のカードすべてを破壊する!
全てを滅ぼせ!アブソリュート・パワー・インフェルノ!!」
「おぉっと!そうは問屋が卸さねぇ!
チェーンしてクリアウィングを対象に永続トラップ、追走の翼!そしてさらにチェーンしてトラップカード、ハーフ・アンブレイクを発動!」
クリアウィング「オオォォォォォォォォ!!」
破滅の獄炎がクリアウィングに襲い掛かるが、クリアウィングはデモンズ・チェーンを引きちぎり、その中を縦横無尽に飛び回り躱していく。
そして奴もまたDホイールを巧みに駆使し、獄炎の余波を避け続ける。
「ハーフ・アンブレイクの効果でこのターン、クリアウィングは戦闘では破壊されず、戦闘ダメージは半分になる。
そして追走の翼の効果でこのカードが存在する限り、対象モンスターは相手の戦闘、効果では破壊されない。」
「チェーン処理の関係上、すでに追走の翼の効果を受けたクリアウィングは破壊されなかった、というわけか。」
「おう!そんでもって、デモンズ・チェーンも破壊してくれたからクリアウィングの効果も復活したぜ!」
レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントの自己強化を封じられたか
「フンッ、なかなかやるではないか。
俺はカードを1枚伏せ、エンドフェイズ、墓地へ送られた彼岸の悪鬼 スカラマリオンの効果発動
このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズ時、デッキからスカラマリオン以外の悪魔族、闇属性、レベル3モンスター1体を手札に加える。
俺はデッキから奇術王 ムーン・スターを手札に加え、ターンエンドだ。」
「ふぅ~何とか乗り切ったぜ・・・
俺のターン、ドローだ!
まずは俺の墓地の
墓地のこのカードを除外してデッキの風属性モンスター、2体目の
「ならば俺も墓地の絶対王 バック・ジャックの効果を使わせてもらう!
相手ターンに墓地のこのカードを除外し、デッキトップを確認しそれが通常トラップなら、自分フィールドにセットし、それ以外ならそのカードを墓地へ送る。」
「へっ!そんな博打打ちで大丈夫かよ!」
確かに博打打ちだ。
スカラマリオンの効果のため、バック・ジャックのトップ操作能力は無駄になった。
墓地肥やしになると言えばそうだが
「キングをなめるな!!
デッキトップは・・・スカーレッド・コクーン!通常トラップだ!
よってこのカードを俺のフィールドにセットする!」
「おぉぉ!!やっぱり持っているぜ!ジャック・アトラスっていうデュエリストはよ!
そんじゃ、俺もとっておきの、とっておきのとっておきを出させてもらうぜ!
墓地の電々大公の効果発動!もう一回頼むぜ!
OMKガム「フムッ!」
DEF800
また、そいつか
墓地にはマッハゴー・イータがある。あれを使えば新たにレベル6の風属性シンクロモンスターが出せるが・・・
何かを仕掛けてくるな?
「俺はレベル7のシンクロモンスター、クリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル1の
「むっ!?」
強化したモンスターを素材にするか!
「神聖なる光蓄えし翼煌めかせ、その輝きで敵を討て!!シンクロ召喚!!」
風の中で透明な翼が変わる。
より雄々しく、より美しく、より煌めく、水晶の翼へと
「出でよ!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!!」
クリスタルウィング「ギャオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!」
ATK3000
「おぉ・・・」
日の光を反射させて輝く水晶の鎧と翼を持つ竜
その美しさに俺も思わず息を漏らす。
「こいつが俺の、俺たちの夢を乗せた翼!覚悟しろよジャック!!」
青臭いことを言うやつだ。
コモンズに、いや、この街にまだこれほどの『熱』を持ったやつが居るとはな・・・だが!!
「フンッ!面白い!!
俺の前で夢を語るというのなら!我が魂を、この俺が立つ頂を乗り越えてゆくがいい!!」
俺も負けん!奴との真の決着をつけるためにな!!
いや~べこべこになった外装をどうしようかと思ってたら、解決手段が向こうから転がり込んでくるとはな。
しかも、引き取ったクロウのDホイールの修理もかって出てくるおまけつき。
それよりも、君がすぐにOKを出したことに疑問を感じえないのだが?
まっ、そこらへんは信用できるだろう。
何か整備不良があれば、向こうの所為にできるし。
・・・やっぱり、君は詐欺師だ。
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth
『夢の先の背中』
さてさて、ユーゴとジャックのデュエルか・・・今回ばかりはジャックを応援しないと・・・
「CC」カード群の効果について
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制作したものをそのまま使用
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後付け効果を削除
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メインに入るカードの後付け効果のみを削除
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EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
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完全にアニメカードそのまま