遊戯王ARC-V Rーe:birth   作:深海の破壊大帝

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この辺の悩みは大会やりつつ本編進めないといけないところ(なんで戦争途中で大会編なんぞ入れたのか・・・)
ユーゴVSジャック後編です。


夢の先の背中

 シティ郊外の工場、その中の明かりは丑三つ時だと言うのに消えていなかった。

 

「まさか、またこいつに触れる日が来るとはな。ボルガー。」

 

「あぁ、にしても3年も野ざらしにされていたのに綺麗なもんだ。」

 

 色眼鏡を掛けたモヒカンの男『ボルガー』と髪を伸びっぱなしにした男『ロバート・ピアスン』

 社長と工場長という立場の二人が他に誰もいない深夜の工場で作業している。

 その理由については、遊矢がDホイールをこの2人以外に触らせないでほしいと条件を出したからだ。

 

「ただ、このボディの損傷だけは酷いな。

 リアルソリッドビジョンがいくらリアルな衝撃を与えてくるって言っても・・・」

 

 Dホイールの損傷は酷いものだった。遊矢のDホイールはボディを完全に新造

 クロウのDホイールは組み直しレベルとなっていた。

 

「・・・なんだか、きな臭いことが起きているのかもな・・・シンジのやつ・・・」

 

 ボルガーは何かが動いていることを察し、それに昔の仲間が関わっていることに怒りを覚える。

 思いつめそうになるボルガーにピアスンは元気づけるように明るく言葉を紡ぐ

 

「・・・なら、俺たちがこいつをそいつをブッ千切れる位すごいマシンにしなくちゃな!」

 

「あぁ!!

 だが、この中に入っているというカードを取り出すのは無理そうだな。

 解体している時間がない。」

 

「うぅん、防犯のためとはいえ、完全密閉にするんじゃなかったな・・・

 異常といえば、学習型サポートプログラムも切れなくなっているし、まぁ、それで助かっていると言っていたが・・・」

 

「とりあえず足回りを完璧にしよう!ピアスン!

 朝までに終わらせなくては、試し乗りもできないからな。」


「フンッ!面白い!!

 俺の前で夢を語るのなら!我が魂を、この俺の立つ頂を乗り越えてゆくがいい!!」

 

 熱い、熱い思いが、ジャックがこの俺と本気でデュエルをしているって気持ちが伝わってくる。

 なんなんだろうな。あのジャックが本気で掛かってくるなんてマジでやべぇ話だっていうのに、こんなにもワクワクするっていうのはよ!

 

「おう!乗り越えるどころか飛び越えてやるぜ!!

 シンクロ素材となったSR(スピードロイド)―OMKガムの効果!

 デッキトップは・・・トラップカード、ダイスロール・バトル、SR(スピードロイド)じゃねぇから攻撃力アップはなしだ。」

 

「ほう、飛び上がって見せるといった割には無様な結果じゃないか?」

 

「うるせぇ!こっからだ!こっから!!

 マジックカード発動!ハイ・スピード・リレベル!

 墓地のSR(スピードロイド)モンスター、ビードロ・ドクロを除外してそのレベル×500ポイント、自分フィールド上のシンクロモンスターの攻撃力をアップさせ、除外したモンスターと同じレベルにする。

 ビードロ・ドクロのレベルは7!

 よってクリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンのレベルは7となり攻撃力は3500ポイントアップだ!」

 

クリスタルウィング「ギャオオオォォォォォォォォォ!!」

         ATK3000→6500 LV8→7

 

「いくぜぇ!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンでレッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントを攻撃!!」

 

 煌めく水晶の翼、クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンがジェット機のように腕を折りたたみ青空を音を置き去りにして飛び立つ。

 目標は真紅の暴君、その胸に風穴開けてやるぜ!!

 

「クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンはレベル5以上のモンスターと戦闘するとき、ダメージ計算時そのモンスターの攻撃力をこいつに加える!」

 

『攻撃力6500にレッドデーモンズ・ドラゴン・タイラントの攻撃力3500ポイントを加えたら攻撃力10000となって、ジャックのライフ6100は消し飛んじゃいます!

 まさかのキングに1ターンキル!?』

 

 それがそうもいかねぇんだよな・・・

 

「トラップ発動!スカーレッド・コクーン!

 このカードは発動後、ドラゴン族シンクロモンスターの装備カードとなり、装備モンスターが相手モンスターと戦闘を行う場合、ダメージステップ終了時まで相手フィールド上のすべての表側表示モンスターの効果を無効化する!』

 

 レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントが真っ赤な繭に一度包まれ、それを破るとクリスタルウィングを阻むように炎の壁を作り出す。

 だがまだ攻撃力では大勝ちしてんだ!このまま行けぇー!!

 

「烈風のクリスタロス・エッジ!!」

 

 大空を飛びながらさらに加速したクリスタルウィングが炎の壁を突き抜ける。

 

――ビュウゥゥゥゥゥゥゥゥ、ガシッ!!

 

クリスタルウィング「ギャッ!?」

 

 だが、その首根っこを暴君は掴んでいた。

 

「なっ!なんだぁ!?」

 

「この程度の攻撃で俺を、俺の魂を超えられると思うな!

 トラップカード、プライドの咆哮!!

 自分のモンスターが相手モンスターと戦闘を行うとき、相手モンスターの攻撃力が上回っている場合、俺のライフで足りない攻撃力を補い、さらに300ポイントアップさせる!

 俺のライフ3000を支払い、タイラントの攻撃力を3300ポイントアップさせる!!」

 LP6100→3100

 

レッドデーモンズT「グオオォォォォォォォォ!!」

         ATK3500→6800

 

クリスタルウィング「グギャアアァァ!?」――バンッ!

 

「げえぇぇ!?ぐぅうぅ・・・」

 LP4000→3700

 

 首根っこを掴まれていたクリスタルウィングが俺の方へ投げ飛ばされ破壊される。

 くっそっー!!こいつでもダメか!

 

「だったら、バトルを終了してマジックカード、スピードリバースを発動!

 自分の墓地からSR(スピードロイド)モンスターを特殊召喚する。

 俺が呼び戻すのはこいつだ!チューナーモンスター、SR(スピードロイド)―OMKガム!」

 

 OMKガム DEF800

 

「さらに墓地のHSR(ハイスピードロイド)マッハゴー・イータは自分フィールド上にSR(スピードロイド)チューナーがいるとき特殊召喚できる!」

 

 マッハゴー・イータ DEF1000

 

「そして、自分フィールド上に機械族効果モンスターが2体のみの時、手札からマジックカード、アイアンドローが発動できる。

 このカードを使っちまった後、俺は特殊召喚を1回しかできなくなるが、デッキから新たに2枚ドローする。

 そしてこれが最後の一回!俺はレベル5のHSR(ハイスピードロイド)マッハゴー・イータにレベル1のOMKガムをチューニング!

 十字の姿持つ魔剣よ。その力ですべての敵を切り裂け!シンクロ召喚!!

 現れろ!レベル6、HSR(ハイスピードロイド)魔剣ダーマ!!」

 

 魔剣ダーマ ATK2200

 

 出てきたのは自分より大きな盾と剣を装備した俺がガキの時から使っているモンスター

 クリスタルウィングがポシャっちまったからには、こいつで一か八かやるしかねぇ・・・

 

「OMKガムの効果・・・デッキトップはマジックカード、アイアンコール、効果は失敗だ。

 だが俺は装備魔法、ブレイク・ドローを魔剣ダーマに装備

 そんで駄目押しで魔剣ダーマの効果発動、1ターンに1度、墓地の機械族モンスターを除外して、相手に500ポイントのダメージを与える。

 俺はSR(スピードロイド)―OMKガムを除外してジャックに500ポイントのダメージを与えるぜ!」

 

「フンッ!温いな、この程度のダメージ、お前の思いとはそんなものか?」

 LP3700→3200

 

「へっ!こっから!こっから!

 俺はカードを2枚セットしてターンエンドするぜ!」


「あいつも馬鹿なのか?」

 

 なぜ、攻撃力3500のモンスターの目の前でそれより下の攻撃力のモンスターを攻撃表示で・・・

 

「トラップ・・・さそって・・・る?」

 

「あぁ、2枚も伏せたんだ。

 どちらかか、どちらもか、どっちにしろそうでなくてはこのターンで奴は終わる。

 最も戦闘に持ち込む前に全体破壊をどうにかしなくてはならんがな。」

 

 黒咲と零羅が白いのの行動を推察する。そ、そうだな・・・

 

『何を伏せたか知らんが、この程度で終わってくれるなよ!

 俺のターン、ドロー!』

 

『お言葉に甘えるぜ!速攻魔法発動、禁じられた聖杯!

 このターンの終わりまで、フィールド上のモンスター1体の効果を無効にして攻撃力を400ポイントアップする。

 無効にするのはもちろん、レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント!』

 

 レッド・デーモンズT ATK3500→3900

 

「これで後は、相手の攻撃待ちというところか?」

 

「相手、攻撃しないと、次のターン、効果ダメージ

 ・・・それに、戦闘補助なら、次のターンも使える・・かも。」

 

「藪を突っつくような話だな。

 あのモンスターに装備されているトラップの効果でモンスターが途切れないなら・・・攻撃を選ぶか。」

 

『俺は墓地のレッド・ライジング・ドラゴンの効果を発動!

 このカードを除外することで墓地からレベル1のリゾネーターを2体特殊召喚する!

 来い!チェーン・リゾネーター!シンクローン・リゾネーター!』

 

 チェーン・リゾネーター   DEF100

 シンクローン・リゾネーター DEF100

 

『さらに装備魔法、(ディファレント)(ディメンション)(リバイバル)を発動!

 手札を1枚捨て除外されている自分のモンスター1体を特殊召喚する!

 再び我が前へ!レッド・ライジング・ドラゴン!!」

 

 背中にチェーンとオブジェを背負った小悪魔とそれを呼び出した炎の悪魔竜があの男の前に現れる。

 

『俺はレベル6、レッド・ライジング・ドラゴンにレベル1悪魔族チューナー、チェーン・リゾネーターをチューニング!

 新たなる王者の脈動、混沌の内より出でよ!シンクロ召喚!

 誇り高き、デーモン・カオス・キング!』

 

デーモン・カオス・キング『ハッ!』

            ATK2600

 

『さらにレベル7のデーモン・カオス・キングにレベル1のシンクローン・リゾネーターをチューニング!

 王者の決断、今赤く滾る炎を宿す、真紅の刃となる!熱き波濤を超え、現れよ!シンクロ召喚!!

 炎の鬼神!クリムゾン・ブレーダー!!』

 

クリムゾン・ブレーダー『フン!ハァァァァ!デュア!!』

           ATK2800

 

 小悪魔と炎の悪魔が真紅の鎧を纏う二刀流の剣士となる。

 

「新たなモンスター、コンバットトリック狙いなら、これでユーゴというやつの思惑はついえたことになる。」

 

「あぁ、あのドラゴンを生かせば、次のターンで全体破壊、攻撃力を上げる方法がなければ対処できないだろう。」

 

『シンクローン・リゾネーターの効果により俺は墓地からチェーン・リゾネーターを手札に加える。

 バトル!クリムゾン・ブレーダーでHSR(ハイスピードロイド)魔剣ダーマを攻撃!

 クリムゾン・ブレーダーは戦闘でモンスターを破壊し墓地に送った場合、次の相手のターン、相手はレベル5以上のモンスターを召喚、特殊召喚できなくなる!』

 

『おぉっと、これはHSR(ハイスピードロイド)魔剣ダーマは自己蘇生効果を持っていますが、キングこれを封じてきた!

 いや、ユーゴはそもそもこのターンを凌げるのでしょうかぁ!?』

 

 クリムゾン・ブレーダーの攻撃を防がなければライフは残っても続かないだろう。

 シンクロ召喚はより高レベルのモンスターを出し続ける召喚法

 白いののメインデッキにはまともな攻撃力のモンスターはいないだろうしな。

 

『ちょい待ち!そのバトルステップ時に俺は墓地のダイスロール・バトルの効果を発動するぜ!!』

 

「墓地のトラップ!?」

 

『こいつを除外して、自分及び相手フィールド上の攻撃表示のシンクロモンスターを1体ずつ選び、強制戦闘させる!

 俺の魔剣ダーマと、ジャック!あんたのレッド・デーモンズでな!!』

 

『ほう、だがレッド・デーモンズの攻撃力の方が上だぞ?

 行け!レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントよ!獄炎のクリムゾンヘルタイド!!』

 

 真紅の炎が機械の騎士に向かう。

 魔剣ダーマをあえて破壊させて、クリムゾン・ブレーダーの効果を回避するつもりか?

 

『ンなことはわかっているんだよ!!

 ダメージステップにリバースカード発動!速攻魔法、リミッター解除!!

 俺のフィールド上の機械族モンスターの攻撃力をすべて倍にする!!』

 

 魔剣ダーマ ATK2200→4400

 

 なっ!?ここで攻撃力を上回っただと!?

 

『貫かせてもらうぜ!!いけぇぇぇぇぇぇ!!』

 

 魔剣ダーマは炎を突き進み、荒ぶる暴君の胸にその手の刃を突きつける。

 

レッド・デーモンズT「グオォォォ・・・」――バンッ!

 

『ぐぉおおぉぉぉぉぉ!!』

 LP2600→2100

 

『なんとなんと!!魔剣ダーマがレッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントを両断!!

 ジャックにダメージを与えましたあぁぁァァァ!!』

 

――うおぉぉぉぉぉぉぉ!!

 

「おぉぉぉ!!・・・おっ?」

 

 白いのの逆転の一手に興奮し、周りの観客につられて立ち上がった私が視界の端に偶然見つけたもの

 左目に大きな火傷があり眼帯をした大柄な男・・・

 

「バレット!?」


『しゃああぁぁぁ!!やったぜ!!

 魔剣ダーマに装備されたブレイク・ドローの効果で1枚ドロー!』

 

「あぁ、もう、ユーゴったら、はしゃいじゃって・・・デュエルはまだ終わってないのよ・・・」

 

『暴君は倒れても俺の魂は倒れはせん!!

 バトルを終了しマジックカード、アドバンス・ドローを発動

 レベル8以上のモンスター、クリムゾン・ブレーダーをリリースし2枚ドロー

 さらに手札抹殺を発動し、俺の手札4枚を捨て4枚のカードを新たにドロー!!』

 

『俺も1枚捨てて1枚ドローするぜ。』

 

『墓地に送られた絶対王 バック・ジャックの効果でデッキトップを3枚確認し好きな順番でデッキの上に戻す。

 手札を1枚伏せエンドフェイズ、スカーレッド・コクーンの効果発動、蘇れ我が魂!!レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!!』

 

レッド・デーモンズS『グオオオオォォォォォォ!!』

          ATK3000

 

 全身傷だらけで片角が折れた悪魔竜が暴君の倒れた煙の中から現れる。

 あのモンスター、そしてそれに連なるカードがジャックさんのフィールドから途切れない。

 

「我が魂、と言うだけはあるわね。」

 

「あぁ、そうだな。」

 

 私のつぶやきにユートも賛成してくれる。

 遊矢がデッキを作るときに自分の一番好きなカードをまず最初に選べって言ってたけど、これを見ればみんな納得ね。

 

――おい、ジャック、負けちまうのか?

 

――いや、こっから大逆転だ、ジャックならな!

 

「あっ・・・」

 

 ジャックさんとユーゴの攻防、それはおじさんみたいに華麗なものではないけど、互いが互いのプライドをかけた熱さを持っている。

 その熱さにこの会場、いえ、きっとこのデュエルを見ている人たち全員が同じ熱さを共有している。

 私もユートも見入ってしまうくらいに

 

『エンドフェイズになったことで、リミッター解除の効果を受けた魔剣ダーマは破壊される。』

 

――どうなるんだろうな。どっちが勝つんだ?

 

――そりゃジャックさ!我らがキング!!

 

――いや、修理屋に俺は賭けるぜ!ワンチャンな!

 

 誰もが2人のどちらが勝つのかとワクワクしている。ドキドキしている。

 このデュエルを『楽しんでいる』。

 

「デュエルって、見た目じゃないのね・・・」

 

「ん?どうしたんだ?」

 

「うぅん、何でもない。

 ただ、みんなデュエルを楽しんでるなぁって・・・」

 

「・・・あぁ、俺も、またこんな楽しいデュエルがしてみたいものだ。」

 

 エクシーズ次元は今もアカデミアによって人がカードに変えられている。

 デュエルが恐怖の対象になってしまっているのなら『楽しいデュエル』はもう・・・

 

 そんなことを思いながら、私はスタジアムで2人のデュエルを楽しんでいる観客たちを目に焼き付けていると、見知った水色の髪が目に入った。

 他の観客と同じように2人のデュエルを見ている私たち遊勝塾の仲間

 

「素良!?」


「俺のターン、ドロー!!

 墓地のHSR(ハイスピードロイド)魔剣ダーマの効果発動

 自分フィールド上にカードが存在しない場合、こいつを墓地から特殊召喚する。」

 

 魔剣ダーマ ATK2200

 

「さらに俺のフィールドに風属性モンスターがいることにより、手札のチューナーモンスター、SR(スピードロイド)カールターボは特殊召喚できる!」

 

 カールターボ ATK800

 

「さらに墓地のHSR(ハイスピードロイド)マッハゴー・イータの効果発動!

 俺のフィールドにSR(スピードロイド)チューナーがいることにより、墓地よりこいつを特殊召喚する!」

 

 マッハゴー・イータ ATK2000

 

『ユーゴ、モンスター効果を巧みに使い前線を盛り返す!

 本気のキング!本気のジャックに、レッド・デーモンズにどう立ち向かうのか!!』

 

「まずは魔剣ダーマの効果で墓地の機械族モンスター、SR(スピードロイド)ブロックンロールを除外して、ジャックに500ポイントのダメージだ!」

 

「フン、小技を・・・」

 LP2100→1600

 

「俺はレベル5のHSR(ハイスピードロイド)マッハゴー・イータに風属性の機械族チューナー、SR(スピードロイド)カールターボをチューニング!

 連なる風を受けて、大空へと飛び上がれ!!シンクロ召喚!!

 来い!HSR(ハイスピードロイド)カイドレイク!!

 

カイドレイク「ギャアァァオオォォォォ!!」

      ATK3000

 

 ユーゴと共に並走する平たいモンスターが風を受けて重なり大空へと舞い上がって機甲の竜へと変わる。

 

「カイドレイクの効果発動!

 こいつがシンクロ召喚に成功したとき、フィールド上のこいつ以外のカードすべてを破壊する!!」

 

「レッド・デーモンズをこれ以上破壊させぬ!!

 レッド・ガードナーの効果を発動! 自分フィールド上にレッド・デーモンモンスターが存在し、相手のマジック、トラップ、モンスターの効果が発動したとき、このカードを手札から墓地へ送り、このターン俺のフィールドのモンスターを効果で破壊できなくする。

 

 さらにチェーンしトラップ発動!スカーレッド・カーペット

 フィールドにドラゴン族シンクロモンスターが存在する場合、自分の墓地のリゾネーターモンスターを2体まで特殊召喚する。

 来い!ダブル・リゾネーター!シンクローン・リゾネーター!」

 

ダブル・リゾネーター「へヘッ!」

          DEF0

 

シンクローン・リゾネーター「ヘッ!」

             DEF100

 

 頭が二つある新たな小悪魔とスペードを模したオブジェを背負ったこのデュエルでジャックを支え続けた小悪魔が真紅の盾を持って、カイドレイクの突撃からレッド・デーモンズを守り抜き、魔剣ダーマはカイドレイクの起こした風により吹き飛び破壊される。

 

「なにっ!?」

 

「フンッ!さらにダブル・リゾネーターの効果発動

 こいつが召喚、特殊召喚されたとき、フィールド上の表側表示モンスター1体をこのターンチューナーとして扱う。

 俺はレッド・デーモンズを選択!」

 

 レッド・デーモンズS(チューナー)

 

(レッド・デーモンズをチューナーに?

 何をしてくるのか全然わからねぇが、もうフィールドにセットカードはねぇし、アクションカードもねぇ、なら!)

「俺はマジックカード、星屑のきらめきを発動!

 俺の墓地のドラゴン族シンクロモンスターと同じレベルになるようにそれ以外のモンスターを除外することでそいつを特殊召喚する!

 墓地のレベル3、SR(スピードロイド)カールターボとレベル5、HSR(ハイスピードロイド)マッハゴー・イータを除外し、また天空へと舞い上がれ俺たちの翼!レベル8!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

 

クリスタルウィング「ギャオオオオォォォォォォォォ!!」

         ATK3000

 

 青い空に水晶の輝きが飛翔する。

 だが、その背に白いフードを被った少女が乗っていた。

 

「手札の朔夜しぐれの効果を発動した

 相手がモンスターを表側表示で特殊召喚したとき、手札のこのカードを捨てることで、そのモンスターはこのターン中効果が無効となる。

 さぁ、どうする?」

 

「ちっ!俺はクリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンの効果を発動!

 1ターンに1度、モンスター効果の発動を無効にし破壊する!」

 

「はははっ!そうだ!そうせざるを得まい!!」

 

(くっ!これでまた手札誘発持っていたら対処できなくなっちまった!

 ジャックの手札は後一枚・・・)

 

「俺は墓地のバック・ジャックを除外し効果を発動、デッキトップを確認

 引いたのは通常トラップ、破壊神の系譜!よってこのカードをセットする!」

 

(!!?破壊神の系譜!?

 あのカードは守備表示モンスターを破壊したターン、レベル8モンスターに2回目の攻撃権を与えるカード!

 ジャックの墓地には・・・これで貫通とか来たらマズい!!ビビっている場合じゃねぇ!!)

「バトルだ!!行け!クリスタルウィング!!

 レッド・デーモンズに攻撃!!烈風のクリスタロスエッジ!!」

 

「迎え撃てレッド・デーモンズ!!アブソリュート・ヘル・マキシマム!!」

 

 水晶の竜の突撃と紅魔の竜の拳がぶつかり合う。

 

クリスタルウィング「ギャオオオォォォォォォォォォォ!!」

 

「今度こそとどけぇぇぇぇぇ!!」

 

「言ったはずだ!!俺の魂をこれ以上破壊させはしないと!!

 手札のバリア・リゾネーターの効果発動!

 このカードを墓地へ送ることで、このターン俺のフィールドのチューナー1体は戦闘で破壊されず、その戦闘ダメージも0になる!」

 

レッド・デーモンズS「グゥ・・・オオォォォォォォォォォォ!!」

 

クリスタルウィング「ギャァァァ!?」

 

 レッド・デーモンズの拳が炎と雷を帯びクリスタルウィングを殴り飛ばす。

 クリスタルウィングは空中で姿勢を変え地上に激突することを免れる。

 

「・・・マジかよ・・・すげぇ・・・・・」

 

 一見無意味そうに見える効果をレッド・デーモンズを守るという結果につなげるタクティクス。

 その為に必要なカードを引き当てるドロー運の良さ。

 ユーゴの行動を誘導した心理戦。

 そのすべてが成立しないとこの状況は生まれない。

 

「これが本気のジャック・・・本物のキング!!」

 

「さぁどうした!!お前の夢の翼はこの程度しか飛び上がれないのか!!」

 

「ハッ!んなわけねぇだろ!!

 俺はまだあきらめねぇ!カイドレイクでダブル・リゾネーターに攻撃してターンエンドだ!」

 

 威勢だけはいいもののユーゴはすでに手札を使い切った。

 立ち向かうには今持てる力で最善を尽くすしかない。

 

「俺のターン!ドロー!

 俺は墓地の生きる偲びのシルキィの効果を発動!

 このカードが手札、墓地に存在する場合、自分及び相手フィールド上の表側表示モンスターを1体ずつ対象として発動

 それらを裏側表示にし、このカードを特殊召喚する。

 俺が選択するのはレッド・デーモンズとクリスタルウィング!」

 

(ぐぅ!?クリスタルウィングの効果でこの効果を打ち消しても、レッド・デーモンズの効果で破壊されちまう・・・

 なら少しでも・・・)

「クリスタルウィングの効果は・・・使わねぇ。」

 

「フン、ならば、生きる偲びのシルキィの効果を受けるがいい。」

 

 2体のドラゴンが消え、シルクのドレスを纏った亡霊が現れる。

 

生きる偲びのシルキィ「ふふ・・・」

          ATK800

 

「レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトを反転召喚

 さらに墓地のレッド・ライジング・ドラゴンを再び除外してレベル1のチェーン・リゾネーターとダブル・リゾネーターを特殊召喚!」

 

 レッド・デーモンズS  ATK3000

 チェーン・リゾネーター ATK100

 ダブル・リゾネーター  ATK0

 

「そして、レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトの効果発動!

 フィールド上のこのカード以外の、このカードの攻撃力以下の攻撃力を持つ特殊召喚された効果モンスターをすべて破壊し、破壊したモンスター1体に付き500ポイントのダメージを相手に与える!アブソリュート・パワー・フレイム!!」

 

 レッド・デーモンズの炎が路面を焦がす。

 王に従う家臣たちはその身を勝利に捧げ、歯向かう敵は身を焦がす。

 

「うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 LP3700→1200

 

「自身の効果で特殊召喚された生きる偲びのシルキィは除外される。

 そして、墓地へ送られたシンクローン・リゾネーターの効果でレッド・リゾネーターを手札に戻す。」

 

「ぐぅぅ・・・・HSR(ハイスピードロイド)カイドレイクは相手によって破壊され墓地へ送られた場合、デッキからSRモンスター1体を俺の手札に加える。

 俺はSR(スピードロイド)メンコートを手札に加えるぅぅ・・・」

 

「守備表示ならクリスタルウィングの効果も意味があるまい!

 行け!レッド・デーモンズよ!!灼熱のクリムゾン・ヘル・バーニング!!」

 

クリスタルウィング「グゥゥ・・・ギャアオォォォォォォ!!」――バンッ

         DEF2500

         ATK3000→6000

 

 強者の力を映し出す水晶の鎧も悪魔竜の炎で溶け砕ける。

 

「トラップ発動!破壊神の系譜!!

 相手フィールド上に守備表示で存在するモンスターを破壊したターン、自分フィールド上に表側表示で存在するレベル8モンスターは2回攻撃ができる!

 もう一度行け!レッド・デーモンズ!!」

 

「させるか!!手札のSR(スピードロイド)メンコートの効果発動!!

 相手のダイレクトアタック宣言時、このカードを手札から攻撃表示で特殊召喚し、相手フィールド上の表側表示モンスターすべてを守備表示にする!」

 

 メンコート ATK100

 

レッド・デーモンズS「グッ!?」

          ATK3000→DEF2500

 

 四方からジェットを使い回転飛翔する機械で作られた板がレッド・デーモンズに向かい、それをとっさに避けるためにレッド・デーモンズは攻撃の手を止め防御行動をとる。

 

「まだあきらめぬか・・・面白い!!

 カードを1枚伏せターンエンドだ!」

 

(互いに手札はゼロ、ライフも、フィールドも圧倒的に俺が不利

 でも、まだ・・・飛べるはずだろ?)

「なぁ!!俺のターン!ドロオォォォォ!!」

 

 ユーゴの思いに応えるようにデッキは状況を打破するカードをユーゴに与える。

 だが、勝利を得るには今一歩足りない。

 

(足りないものは・・・掴み取る!!)

「俺はマジックカード、死者蘇生を発動!

 もう一度、何度でも飛び上がれ!俺たちの翼!!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

 

クリスタルウィング「ギャオオォオォォォォォォォ!!」

         ATK3000

 

「バトルだ!!行くぜ!クリスタルウィング!!」

 

クリスタルウィング「ギュオオォォォォォォ!!」

 

 低空で飛ぶクリスタルウィングの突撃は空気を切り裂きユーゴはその中を突き進む

 

「うおぉぉぉぉぉ!!」

 

「!!?この加速・・・スリップストリーム!!?」

 

 リアルソリッドビジョンにより生まれた奇跡の様な偶然

 モンスターとのスリップストリームはユーゴをジャックと並走させついには追い抜かしその手に勝利の鍵をもたらす。

 

(アクションマジック、ゼロ・ペナルティ!!

相手モンスターの攻撃力を0にするカード!!)

 

「・・・見事だ。」

 

 ジャックも認めた。そして感じ取った。この目の前の少年は友に連なるものだと

 

(?・・・そういえば、なんでクリスタルウィングはジャックを追い抜いた?)

 

 ゆえに思った。

 

「だが・・・遅かったな!!」

 

 負けられないと!!

 

「攻撃宣言時にトラップカード、波動障壁を発動した。

 シンクロモンスター、レッド・デーモンズをリリースし、相手フィールド上の攻撃表示モンスター全てを守備表示に変え、攻撃宣言したモンスターの守備力分のダメージを相手に与える!!」

 

 クリスタルウィング ATK3000→DEF2500

 

 レッド・デーモンズはすでに波動となり実体無き力となっていた。

 このダメージを回避する術はもうユーゴにはない。

 

「・・・あぁ・・・高ぇな・・・・」

 LP1200→0


「バレット!!」

 

「待てセレナ!」

 

「ま・・・ま、って・・・ハァハァ・・・」

 

 私はその姿を見た瞬間、衝動的にバレットを追いかけていた。

 バレットの使うモンスターは爆発系の効果を持ったものが多い。

 もし、ここで奴が暴れれば甚大な被害が出るだろう。

 私がこんなにも焦ったのは赤いのが言っていた、死というものを見る恐怖からなのかもしれない。

 

「!!セレナ様!?」

 

 意外にもバレットは私を見て驚いていた。

 私を捕らえに来たのではないのか?

 

「・・・ご無沙汰しております。お元気そうで。」

 

「あぁ、楽しくやらせてもらっている。」

 

「それは吉報でございますな。」

 

 バレットの真意が見えない。その言葉に嘘はないと感じたからだ。

 プロフェッサーの命を受けここにいるのならば、クソ真面目なこいつのこと、ジョークなど飛ばすはずもない。

 

「・・・セレナ、こいつはアカデミアだな?」

 

「あぁ、私のお目付け役だった男だ。」

 

「敵・・!!」

 

 敵、そう今のバレットは敵だ。ならば戦うまで・・・いや、その前に・・・

 

「・・・バレット、アカデミアはシンクロ次元にも侵攻するつもりか?」

 

「いえ、私はあなたのご友人の頼みで来たにすぎません。」

 

「ユーリか・・・」

 

「左様、だがあなたを見つけてしまった以上、何もしないわけにはいきませんね。」

 

「そうだな。お前は戦士だ。」

 

 私はデュエルディスクを構える。

 ここは駐車場、広さも申し分ない。

 

「まて!ここは俺が!」

 

「ぼ、僕も・・・!」

 

「いや、黒咲、零羅、ここは私にやらせろ。」

 

 偉そうなのと白いののデュエル、その熱は私に伝播しこの身に御しきれないほどため込まれている。

 それにこいつには、まだ勝ち越されているからな!!

 

「勝たせてもらうぞ、バレット!!」

 

「やれやれ、仕方ない・・・行きますよ!セレナ様!!」


「素良!」

 

「えっ!?だれ・・・って、その声!?もしかして柚子!?」

 

 えっ!?気づいてなかったの!?ヤバ!!

 

「・・・はぁ~本当にいた・・・まぁ、権ちゃんとか、沢渡とか、たぶん遊矢とか居るからいるだろうなとは思ってたけどさ・・・

 でも、折角変装しているのに僕の前に出てきちゃダメじゃない?」

 

「うっ!!それは・・・」

 

 それはまぁ、こっちとしてはバレてると思ってたわけだし・・・

 

「そいつは、アカデミア・・・か?」

 

 遊矢への言い訳考えている場合じゃなかったぁ!!

 

「君は遊矢、じゃなさそうだね。

 今試合しているユーゴっていうのがここの人なら・・・君はエクシーズかな?

 まったく、君たちは何人そっくりさんがいるのさ。」

 

「さぁな。

 それで、アカデミアがここに何の用だ。」

 

 ユートが静かだけど、怒りを滲ませているのが分かる。

 

「聞かなくてもわかるんじゃない?柚子を攫いに来たって。」

 

 !!素良はアカデミア、でも遊矢が「もう奴が人を襲うことはない。」っていってたのに・・・

 

「させると思うか?」

 

「だよね。

 まぁ、そういう名目で実際は今の僕の上司の道楽に付き合っているだけさ。

 って言うか、今君を連れて行ったらその上司、怒ると思うし・・・」

 

「・・・はぁ?」

 

 あっけらかんと言われた素良からの言葉は意外だった。

 アカデミアのデュエリストは赤馬 零王の命令のためならどんなことでもやりそうな危険な奴ら、少なくともあの仮面の奴らからはそんな感じがしたわ。話も通じなかったし

 でも、素良からはなんだか・・・ちょっと苦労人臭がするわ・・・

 

「それでどうする?

 僕としてはこのままここで話し込んでいてもいいんだけどさ。

 そっちの黒い人は僕をどうにかする権利はあると思うよ。僕はエクシーズへの最初の攻撃の時に侵攻部隊にいたから。」

 

「キサマ!!」

 

「ユート!」

 

 怒りだすユートを私は止める。

 短い間だけどユートが優しい人だって分かったから、怒りや憎しみでデュエルをしてほしくはない。

 そう、それは私のわがまま。でもこのわがままは通させてもらうわ!

 

「ねぇ、素良

 遊矢が言ってたと思うけど。」

 

「うん、そういうことなら、外に出よっか。」

 

「えぇ。」

 

「待て、一体何をするつもりだ!?」

 

 悪いことをしているなら止める。間違っているなら力ずくでも正す!

 なぁ~んて、お父さんの熱血が移っちゃったかしらね。

 

「ユート、素良はアカデミアだけど、同時に私たち遊勝塾の仲間でもあるの。

 だから私は友達として仲間として・・・悪いことしたあいつをぶん殴ってやるのよ!!」

 

「・・・ゑ?」


 あぁ~負けちまった・・・

 すまねぇ、リン、爺さん。せっかくのチャンスだったのに・・・

 

「お前、ユーゴと言ったな。」

 

「へっ?」

 

 スタジアムに帰る最中、ジャックから突然声を掛けられた。

 

「俺はこのフレンドシップカップが終わったら、この街を出る。」

 

「えっ!?」

 

 そんな・・・ジャック、なんで・・・ジャックはキングなのに・・・

 

「俺は己の力を世界に向けて試したくなった。

 今まで俺は、もういないはずの奴との繋がりに縛られていたが、俺は俺の力を試したい。

 自分だけの力で世界を切り開きたい、そう思ったのだ。

 その為には、この街は狭すぎる。」

 

 ジャック・・・かっけぇなそれ!!

 

「かっけぇ・・・かっけぇぜ!ジャック!!

 世界のキング!最高だぜ!!」

 

「ふん・・・ならばお前はどうする?

 俺は先に進む!俺を倒して新たなキングとなるというのなら、お前はついてこれるか!!」

 

 ついてこれるかだって、そんなもの決まってらぁ!!

 

「おうよ!どこまでもどこまでも追いかけて、いつか絶対に追い越してやるぜ!!」

 

 俺がそう言うと、ジャックはめったに見せない笑みを見せて

 

「フッ、楽しみにしているぞ。お前とまたライディングデュエル出来る日を。」

 

 最高の言葉を贈ってくれた。

 

「!!・・・おう!!」


 選手控用のガレージで今朝搬送されてきたDホイールの点検も済み

 デッキの確認をしていると、ある意味案の定な訪問者がここに訪れていた。

 

「クロウ、本当に昨日の今日で出歩いて大丈夫なのか?」

 

「大丈夫大丈夫、大したことねぇって!

 ちぃとばかし、肩にひびが入ってたみてぇだがそれだけだってよ!」

 

 いや、それは大丈夫じゃない気はするけど・・・

 うぅん、肋骨の2、3本が折れても平然とライディングデュエルを続行したクロウなら大丈夫な程度なのか?

 あの大事故でその程度で済んだあたりも異常だけど

 

「しっかし綺麗になったもんだな。まるで新品だぜ。」

 

「まぁ、ボディと、応急処置とか代用品で賄ってたとこを全部ちゃんとしたものに換えてくれたからな。

 それでも手の回らないところは本当に手が回ってないみたいだけど。」

 

 メインフレームにくっ付いているカードケースとパスワードのわからないデータ部分とかな。

 エクストラに制限ができるのはちょいと痛いが、データの方は問題を感じたことはないし

 

「クロウのDホイールはもっとちゃんとして帰ってくるだろうさ。」

 

「あぁ、それも含めてもありがとうな。

 俺も久しぶりにボルガーたちに会ったんだが・・・実はよ、ライデイングデュエルがシティの外でも流行りだしたって聞いたんだ。」

 

 あぁ~そういや、この街にずっといて忘れてたけど、シンクロ次元のライディングデュエルっていわゆるマイナールールなんだよな。

 

「ほう、それはよかったじゃないか。」

 

「あぁ、俺たちの作ったものが認められたっていうのは、ちぃと照れくせぇ気もするがな。

 で、本格的にプロリーグを作るって話が持ち上がっているみたいでよ。

 俺も、それに誘われたんだ。」

 

「ははっ、職が向こうから舞い込んできたか!

 これで子供たちも腹を空かさなくて済むな。」

 

「へっ!そうだな。気がはえぇ気もするが

 それでよ、お前も一緒にやらないか?」

 

「あぁ?あ~俺はやめとくわ。堅苦しいのとか苦手だし。」

 

 そもそもこの世界の住人じゃないし

 

「そりゃ俺だって苦手だけどよ・・・お前となら、ライディングデュエルをもっといいものにできる気がするんだ!だから!」

 

「俺はただの通りすがりだ。そんな奴に自分の夢まで託すもんじゃない。」

 

 俺はこの席にとどまってはいられない。

 それに俺自身が厄介ごとの種でもあるしな。

 

「・・・すまねぇ、熱くなっちまった・・・」

 

「いいさ。

 その代わりと言っちゃなんだが、クロウが出来ないことを俺がやる。」

 

 シンジ・ウェーバーが言っていた神様、ロジェの目的、決闘竜(デュエルドラゴン)

 危険な存在の臭いがプンプンしているが、とりあえず勝てば儀式はできないはず・・・

 

「あぁ、頼んだ「やぁ~っと、見つけたぁ。」

 

 !!?

 

「君に会いに行こうとしたら、なぜか知らないとこに飛ばされてさ。

 ひどいよね。

 僕はちょっと君とデュエルがしたかっただけなのに・・・」

 

 子供のように無邪気な声が響く

 入り口を見れば小さなマントの付いた軍服のようなものを着た紫の少年が立っている。

 危険な存在どころか、最大級に問題の存在が来やがった!?

 

「ねぇ?だから、早くしようよ。デュエル♪」




ついに出会ってしまった捕食者と道化
なんとしても逃げようと画策するも、捕食者からは逃げられそうにない。

「俺を忘れてもらっちゃ困るぜ。」

「いや、罅入っているんだろ!?」

「あれ?お兄さんがデュエルしてくれるの?
 じゃあ、まずは君からにしようか。」

それぞれの思いと思惑の下に決闘(デュエル)の幕が上がる。
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth
『舞台裏の決闘(デュエル)

「楽しくないと、お兄さん、カードになっちゃうかもね?」

「CC」カード群の効果について

  • 制作したものをそのまま使用
  • 後付け効果を削除
  • メインに入るカードの後付け効果のみを削除
  • EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
  • 完全にアニメカードそのまま
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