遊戯王ARC-V Rーe:birth   作:深海の破壊大帝

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ハートランドから始まった。
アカデミアによる侵攻から1年


エクシーズ次元は
レジスタンス、アカデミア、ランサーズ


それぞれの思惑が絡み合い。
その運命は混沌を極めていた!





等とふざけてみましたが、今回は虚淵玄氏には遠く及ばないとは思いますがGX3期並み重いと思います。ご注意ください。
そして主人公はとってもひどい奴


絡み合う運命の囚人

 アカデミアの雑兵を退けた遊矢たち

 そんな彼らにポンチョを着た猫目の少年と紫の髪の眼鏡の少女が近づく

 

「やっぱりそうだ!おーい!!ユート!!隼!!」

 

「二人とも戻ってきてたんだ!!」

 

――!!

 

 いきなり響くその声に全員が臨戦態勢になる。その名を呼ばれたユートと黒咲以外

 

「アレン!サヤカ!」

 

「無事だったのか!?」

 

 その存在を確かめ合うように彼らは手を握る。

 ただ、2人を知らない面々、特に親子からは懐疑的な目を向けられ、子供たちは遊矢の裾を握っている。

 

「ユート、黒咲、そいつらは?」

 

「あぁ、彼は『神月 アレン』、彼女は『笹山 サヤカ』

 俺たちレジスタンスの仲間だ。」

 

「2人とも他のレジスタンスのみんなはどうした!?

 ここまで来るまで一人も・・・」

 

 黒咲の少し慌てた問いに2人は目を伏せる。つまりはそういうことである。

 

「隼とユートがスタンダード次元に行った後、アカデミアの大攻勢が始まって・・・」

 

「スペード校の人たちは、全滅・・・したみたいなの・・・

 私たちクローバー校もみんな、散り散りになって・・・」

 

「・・・・・・そうか、すまない。」

 

「俺たちがいなくなったばかりに・・・」

 

「いや!だけど、隼たちが4人も新しい仲間を連れて戻ってきてくれたことは喜ばしいぜ!

 今は味方が一人でも貴重だからな。

 俺たちだけじゃ、守り切れるか不安で・・・」

 

 少しでも明るい話をしようとするアレンだが、それでも今背負っている重圧から沈んでしまう。

 そこで遊矢はあくまでも事務的に質問を投げかける。

 

「その口ぶりだと、お前らの所に何人か非武装の一般人がいるのか?」

 

「あっ?あぁ、今は山の奥の寺みたいなところをアジトにしてそこに集まって。」

 

「場所は何処だ?」

 

 遊矢はハートランド周辺の地図をデュエルディスクから立体投影し、アレンに示すように強要する。

 

「うおっ!?なんだ!?そのデュエルディスク!?

 地図まで出せるのか?・・・えぇと・・・この辺だな。」

 

「ふむ、スペード校とクローバー校っていうのは?」

 

「ここと、ここだ。」

 

「ふん・・・クローバー校は他の場所のちょうど反対側か・・・

 ユート、黒咲、この二人は信用に足る人物なんだな?」

 

「あぁ。」「もちろんだ。」

 

「よし、じゃあ、こうしよう。

 俺とユートはアカデミアを2、3組倒しながら、クローバー校の方から壊滅状況を調べる。

 みんなはその親子を安全なところまで送り届けてくれ。」

 

「俺はいいが・・・遊矢、なぜクローバー校からなんだ?

 反対側なら、スペード校から調べたら。」

 

「ユート、俺は一応狙われている立場なんだぞ?

 つまりアカデミアのヘイトは今俺に向いている。俺がいる方向が分かればそっちに部隊を送ってくるだろう?

 彼女らを危険に晒すわけにはいかないからな。」

 

「待て、それなら私も行こう。」

 

「セレナ、今はお前が目立つときじゃない。

 その内大暴れさせてやるから、今は鉢合わせしたアカデミアを倒して、その親子を無事に送り届けてくれ。」

 

「む~わかった。やってやる。」

 

「さて」

 

「「お兄ちゃん行っちゃうの?」」

 

 子供たちの不安げな眼差しが遊矢を見つめる。

 

「ん?あぁ、大丈夫大丈夫、お兄さんの仲間はみんな強いからね。

 悪い奴らから君たちを絶対守り抜くさ。

 お兄さんも後で行くから、先に安全な場所で待ってなって。

 

 んじゃユート、行こうか?」

 

「あぁ。」

 

 遊矢はユートの了承を取ると、オッドアイズ・レイジング・ドラゴンを呼び出し乗り込む。

 2人を背に乗せた紅蓮の竜は炎を上げて曇天の空に舞った。

 

 少し気の抜ける環境になったことで、遊矢はふと子供たちに言われたことを思い出す。

 

(テレビのヒーローに、かっとビングのお兄ちゃんか・・・)

「俺も会ってみたいな・・・」

 

オッドアイズ・レイジング「ギャオオオオォォォォォォォォ!!」

 

 遊矢の呟いた誰にもわからない郷愁は、風の音に消えていった。


「あぁ~!!なんということだ!?なんということだー!!

 私の計算によれば、悪魔めを退治するのに10分もかからなかったはずなのにぃいいぃぃぃぃ!!」

 

 アカデミア、エクシーズ次元派遣軍、その拠点となる移動要塞で一人の男が懐中時計片手に嘆いていた。

 

「全滅!?全滅だとぉ!!?

 これではエクシーズ次元におけるアークエリア・プロジェクトは予定より1か月と18日、14時間32分遅れることに・・・いや!榊 遊矢がこの世界に居座るならもっとだぁぁぁ!!

 くぅぅ・・・このままでは私がプロフェッサーからお叱りを受けてしまう・・・」

 

 その前に立たされていたのは明るい茶髪の少女

 

「分かっているんだろうね!!宮田君!!」

 

「あうぅ!?うぅ・・・は、はいぃ・・・・・」

 

 少女は目を伏せて肯定する。

 そう、彼女はアカデミアが大敗を決したあの場を見て、見ているだけで逃げ出した者だった。

 

「一刻も早く全住民のカード化を完了せねばならぬのに・・・悪魔のデュエリストまで・・・

 まったく・・・私がこんなに焦っているというのに、本来先頭に立って指揮をとるべき総司令官は・・・」

 

「僕がどうかしたか?」

 

 指令室に響き渡る声、それは今この場で最もふさわしい人物のもの

 銀の髪に青い瞳を持った青年

 

「!!エ、エド総司令官!今までどこに・・・!?」

 

「・・・どこだっていいだろう。

 それで、僕の不在中になぜキミが声を荒げるような事態になっているのか、説明してくれるか?」

 

「くうぅぅ・・・そ、それが、ここエクシーズ次元に最優先抹殺命令が出ている榊 遊矢が現れて・・・」

 

「何っ!?榊・・・遊矢だと!?

 何故それを僕に知らせなかった!!」

 

「うぅ!?そ、それは・・・お忙しそうなので、総司令官殿のお手を煩わすまいと思い・・・」

 

「そうか、もういい。

 キミ、今どういう状況か説明してくれるか?」

 

「はっ!副指令の命でハートランド周辺で展開していた部隊すべてを投入し、榊 遊矢の討伐を図ったのですが・・・集まった113人すべてが・・・」

 

 通信士の言い辛そうなその様子にエドは彼らがどうなったのか察しがついた。

 

「!!?敗れたというのか!?たった一人に!?」

 

「えぇ、その一部を見ていたのが、その子でして。」

 

「ぅうぅ・・・」

 

「そうか・・・たしか、キミは宮田君だったね?

 辛かっただろうが、彼らがなぜ敗れたのか、榊 遊矢がどんな戦術を使ったのか、話してくれるかい?」

 

 はた目から見ても混乱して落ち着きがない彼女を落ち着かせるためにエドは彼女の名を呼び、100人以上が敗れ去った原因を聞く

 

「あうぅ・・・そ、それが、私、行く途中で息切れしちゃって、みんなに置いて行かれて、見たのはみんなが負けるときだけで・・・」

 

「それでもいい。

 彼らの奮戦に応えるためにも・・・頼む。」

 

「・・・・・・さ、サボテン・・・」

 

――はっ?

 

 ゆまの口から洩れたそのワードに指令室の全員の頭の上にはてなマークが浮かんだ。

 

「み、みんな、おっきな薔薇さんに抱き着かれて、すっごく速く動くサボテンさんに殴られてましたぁ・・・」

 

「はっ!何を馬鹿な!

 サボテンなんぞに我ら栄光あるアカデミアが敗れたと言いうのかね?」

 

「ほ、ほんとうですっ!!信じてくださいっ!!」

 

「野呂!!君は勝手な判断で部隊の4分の1を失わせた上、そこから帰還したものの言葉を無碍にするというのか!

 キミの方こそ馬鹿は休み休みに言いたまえ!!」

 

「うぐっ!?も、申し訳ありません、総司令・・・」

 

「キミへの話は後だ・・・今は榊 遊矢を倒すことが先決・・・」

 

 モニターに浮かぶ遊矢の画像に、いや、そこに写っていない誰かにエドは忌々し気な視線を送り手を握り締める。

 

「榊 遊矢・・・遊勝の息子ォ・・・」――ギリギリッ!


「これは・・・酷いな。」

 

 特に得る情報がなかったクローバー校からスペード校へと移動した俺たち、道中にアカデミアを5、6襲ってここまで来たが、車に乗った奴とかいたあたり、これは招集命令でもかかったかな?

 それなら狙い通りなんだが・・・

 

「あぁ、アレンの言うように全滅したと見て間違いなさそうだ・・・」

 

 一番被害が大きい教室、そこの黒板にはアカデミアの拠点へ乗り込むための襲撃作戦と思わしき内容が書かれている。

 状況から判断するに、作戦会議のために集まっていたところを攻撃されたということだろうか?

 アカデミアの大攻勢と作戦会議の日が重なるねぇ・・・

 

「やっぱり、ここを攻撃するのに合わせて大攻勢を始めたか。」

 

「待て!?それなら!?そんな訳・・・」

 

 内通者、もしくはここで作戦会議をするように仕向けたやつがいるということだ。

 まぁ、もとよりアカデミアの技術を流した奴がいるのは予想がついていたが

 

「なぁ、ユート?

 発言権があって、アカデミアの技術を再現できるような人物に心当たりはないか?」

 

「・・・いるにはいる。だが、あの人がまさか・・・」

 

「誰だ?」

 

「カイトの父親だ。

 あっ、カイトと言うのはクローバー校最強のデュエリストと呼ばれた俺たちの仲間だ。

 だがあの人はいつも子供たちを心配しているような子煩悩な人だったから、そんな・・・」

 

 やっぱりか、『Dr.フェイカー』

 彼は病弱な息子の一人を何としても救おうとして、親友2人と世界を一個滅ぼしかけた人だ。

 そんな人と同一人物なら息子たちを盾にされては、アカデミアに協力せざるを得ないだろう。

 もっとも、アニメでは確かカイトの家族は全員カードにされたという話だったから、用済みになって消されたらしいが・・・

 

「子煩悩なら、子供を盾にされたら従わざるを得ないだろう。

 大事な人を思う気持ちは、強くて弱いものだからな・・・

 なんなら、その父親の居場所をカイトと言うやつに聞いてみてもいいだろう。」

 

「あぁ・・・そういえば遊矢、父親と言えば君の・・・」

 

「あぁ?あぁ、いいんだ俺の方は後回しで

 居たら居たで、俺の計画の邪魔をしてきそうだし、あの笑顔親父。」

 

「・・・そうか。」

 

 ユートは目をそらして、肯定する。

 まぁ、俺の計画は俺を囮にアカデミアの戦力となる奴らを、まとめて封印し本拠地に乗り込むときに楽をしようというものだ。

 もしかしたら、戦死者が多すぎて融合次元の親たちが反乱を起こし、戦争そのものを継続できなくできるかもしれないという思惑もある。

 だがもうカード化は死ではないと分かってはいてもユートは

 

「それでも、誰かを傷つけるのは反対か?」

 

「!!」

 

 図星か、零児もそうだったが、堅物っていうのはこういう時分かりやすいねぇ~

 

「・・・あぁ、俺は子供をカードにされて泣く親を何人も見てきた。もちろんその逆も・・・

 今まで俺たちはアカデミアから、ハートランドの人々を守るために戦ってきた。

 仕方がないと妥協して・・・だが、俺は・・・」

 

 守りたい、けど傷付けたくない。

 矛盾した思いだ。守るためには戦わないといけない。戦ったら傷つけてしまう。

 出来るはずのない願い、けど

 

「いいんじゃねぇの?」

 

「えっ?」

 

「勇者はどんな時も諦めない。

 なにか自分にとって大切なものを失うことになると分かっていても、それでも自分の守りたいもののために運命の扉を開いた。

 

 何度も大事なものを失いかけた。何度も強大な敵が襲い掛かってきた。

 手ひどい裏切りも受けた。多くの仲間を失った。運命の悪戯に翻弄された。

 

 それでも、彼は諦めなかった。

 諦めずに救おうとしたんだ。敵も味方も・・・」

 

「それで・・・彼はどうなったんだ?」

 

 不安げに、ユートは勇者のその後を聞いてくる。

 端から聞いていると残酷すぎる運命だ。常人なら心が折れそうになるほどに・・・だけど

 

「結果、彼はすべてを手に入れた。

 何かを失うどころか、失ったものを取り戻し、多くの仲間と絆を紡いで

 それが出来たのは、彼がどんな困難にも勇気をもって挑戦し続け、諦めなかったから。」

 

「かっとビングか・・・」

 

「そういうこと。

 かっとビングし続ければ、可能性が見えてくる。新たな未来の扉が開く

 

 少なくとも俺は、今のやり方が一番被害が出ない方法だと思ってやってる。

 未来に可能性を与える方法だと思ってな。」

 

「可能性・・・来るのだろうか・・・

 みんなが、デュエルをして笑顔になる、そんな未来が・・・」

 

「あぁ!諦めなければ、かっとビングし続ければ、誰とだって分かり合える。

 だから早く大事なもん取り戻して、こんな馬鹿げたこと(戦争)なんぞ終わらせてしまおうぜ?」

 

「ふっ、物騒なことばかり提案する君が言うと説得力がないな。」

 

「言うな。俺は理屈で考えてしまうから、選択肢がないことは言えないんだ。

 ‟最悪”そうなってしまうかもしれないけどな?」

 

「なら、その‟最悪”を回避するためにも、頑張らないとな・・・」

 

「「ははっ」」

 

――・・・・・・・

 

「「!!」」

 

 人の声、それも複数・・・のように聞こえる。

 

「アカデミアか?」

 

「かもな。

 とは言え、こんな崩れやすそうな場所でドンパチはごめんだな。」

 

「同感だ。」

 

 とりあえず相手の確認のために音を立てないように声の方へと近づいていく

 

――・・・・」「・・・・・・」「・・・・・・・・」「・・・しょうね?」

 

「だって、こんなの私が求めていた刺激じゃないもの。」

 

「そういう態度が不真面目だと言っているんです!」

 

「あら?そういうあなただって、そんなに積極的ではないじゃない。

 私たちと違って、優等生のアナタが。」

 

 覗き込むとバレそうなので、手鏡を使ってその姿を見る。

 そこにいたのは見覚えのある特徴を持つ少女たち

 

「それは・・・・私はこれが正しいこととは思えないんです!!」

 

 手に持つ歪んだデュエルディスクを持って叫ぶ、眼鏡をかけた緑髪のいかにも委員長と言った見た目の少女『原 麗華』

 

「ちょっと、大声出さないでよ・・・

 あぁ~もう・・・起きちゃったじゃないの・・・」

 

 薄紫の髪をツインテールにした蠱惑的な少女『藤原 雪乃』

 

「むぅうぅ・・・・うぅ・・・・お、おはようございますぅ~・・・」

 

 その胸に抱かれて寝ていた、今も眠そうにしている赤紫色の髪の少女『樋口 桜』

 

「おはようございます、桜さん・・・今日はどんな夢、見れましたか?」

 

 そして明るい茶髪の少女『宮田 ゆま』

 うわっ、タッグフォースのヤバい実力の女子4人組じゃん。

 それぞれが【チェーンバーン】【デミスドーザー】【最上級】そして【E・HERO(エレメンタルヒーロー)】を使用していた強力なデュエリストだ。本来のデッキならの話だが・・・

 

「えへへ、今日はぁ~いつもの人と一緒に大きなデュエルの大会で優勝したよ~

 お客さんいっぱいの会場で、いっぱいおめでとう言われたんです。」

 

「あら、良いわね。私もそんな刺激味わってみたいわ。

 ほんと・・・アナタはいいわね・・・」

 

「いいなぁ、桜ちゃん・・・私も・・・ううぅん・・・やっぱり駄目です・・・」

 

「宮田さん・・・」

 

「アナタ、本当に暗くなったわね?

 前は底抜けに明るかったのに・・・」

 

 確かに彼女は絶望の底にいた相手すら、その無垢さで虜にし、どんな悪人でもたちどころに改心させてしまうと言われたキャラクターだ。

 ただ、目の前の彼女は、彼女自身が絶望に打ちひしがれている。

 

「・・・私、救えるはずの手を掴めなかったんです・・・

 必死に伸ばせば助けられたかもしれない。危ないって声を掛ければよかったかもしれない・・・

 最悪、カードにすれば、みんなが言うように新世界で・・・

 でも、私っ!何にもできなかったんですっ!!負けるのが怖くなって・・・・なにも・・・・」

 

 少女の口から漏れだすのは後悔、自責、悲痛、憤怒、憎悪、絶望、それらが入り混じった慟哭

 

「正しいことだって言われたのにっ!正しいと思ってやってきたのにっ!

 苦しめて・・・泣かせて・・・・そして・・・ッ・・

 もう、何を信じればいいか・・・わからないよぉおおぉぉぉ!!

 えぐっ!・・うぅ・・ぅぅ・・・」

 

「宮田さん・・・」

 

「ゆま・・・」

 

「ゆまちゃん・・・」

 

「「・・・・・・」」

 

「・・・ゆまちゃん、今日はもう寝た方がいいよ?」

 

「そうね。アナタ、今日はいろいろありすぎたのよ。」

 

「いえ、私から司令官に言っておきますから、明日も休んでください。ゆまさん・・・」

 

 彼女たちはゆまに手を貸しながらスペード校を出て行った。

 負けるのも、倒すのも怖くなって、心に小さな黒いしみが出来て、自己嫌悪か・・・

 

「辛いな・・・」

 

「あぁ、アカデミアにも、あんな思いでここにいる奴がいるとはな・・・」

 

 生きるか死ぬかの選択が迫られたとき、『人』らしい選択を取れる人がどれだけいるだろう。

 自分の中の『獣』にどれだけ抗えるだろう。

 なのに抗っているうちに、絶望は静かに忍び寄ってくる。

 

「あぁなってしまえば、『終わり』だけが救いなのかもしれないな・・・」

 

「あぁ、それでも・・・俺は・・・」

 

 それでもユートは『誰も傷付けたくない』という思いを捨てない。

 それでいい。その切なる望みは、きっと世界を変える希望になり得るのだから。


 融合次元、そこは次元統一を企む赤馬 零王の率いるアカデミアの本拠地の存在する次元

 だが、赤馬 零王のもたらした技術によってあらゆる戦争が駆逐され、そこに住む人々は平和な毎日を自然と共に謳歌していた。

 

 しかし暗闇の訪れとともに、7人のアカデミアの制服を纏った男女がある島へ上陸した。

 

「融合次元って、意外とのどかなのね?」

 

「モノを知らねぇな~柊 柚子

 あの島は観光地に使われるような離島だぜ?のどかなのは当たり前じゃねぇか。」

 

「いや、柚子殿が言っているのは拙者たちが来た時に見た街のことでござろう。」

 

「うむ、本土でありながら少し町から外れれば森や山が広がっていたでござるからな。」

 

「うぅ・・・そ、そんなことはいいから、早く休ませてくれぇ~うぷっ!」

 

「だ、だいじょう・・ぶ・・・・?」

 

 そう言いユーゴはフラフラになりながら口元を抑え、零羅が背中をさする。完全に船酔いである。

 

 融合次元に先行で侵入したランサーズたちは人が乗れる潜航ロボットモンスター[水陸両用バグロス Mk―3]を使いいくつかの島を経由して融合次元での潜伏場所を目指していた。その場所とは

 

(このスピードなら、明日には目的地である南硫黄島に着けるだろう。)

 

 日本の南端の秘境 南硫黄島である。


 スペード校、クローバー校共に調べ終わった俺たちはダーク・リベリオンに乗りアレン達がいるという山中の寺を目指していた。

 

「遊矢、見えたか?」

 

「う~ん・・・あっ、あれか?」

 

 遊矢の指先には薄らぼんやりだが明かりが見える。よかった、まだ電気は通っているんだな・・・

 

「おぉ!やっと来たか!ユート!待ってたぜ。」

 

 そこへ降り立つとアレンが俺たちを出迎えてくれた。

 中に入ると男女問わず数十人の人々がスープとパンの列にならんでいた。

 よかった、まだこんなに居たんだな・・・

 

「それじゃあ、改めて自己紹介ってことで、俺は神月 アレン

 んで、あっちで炊き出しのスープを配っているのが笹山 サヤカ。レジスタンスの一員さ。」

 

 寺の一角にある座敷スペースで、レジスタンスとランサーズの顔合わせが行われる。

 ただ、サヤカはあっちでスープを配っているが

 

「おい、サヤカ

 今日は当番じゃないんだから、無理して手伝うことないって!」

 

「う、うん・・・でも」

 

「人の世話ばっかして、自分が倒れたら意味ないぞ。

 アカデミアとの戦いはいつまで続くか分かんないんだから・・・

 もっと自分を大切にしろって、いつも言っているだろ。」

 

「うん。分かってる。はい、どうぞ。」

 

 このやり取り、相変わらずだな・・・

 

「悪いな。アイツ人見知りでさ。

 お前らのこと嫌っているわけじゃないから。」

 

「そうかい。まっ、無理強いはしないさ。

 俺は今こいつらのリーダーをしている遊矢

 そっちのでかいのが権現坂で、駄犬のセレナと、そっちの細いのが一番下っ端のデニスだ。」

 

「誰が駄犬だ!!」

 

「その言い方酷くないかい!?」

 

「はははっ!愉快な奴らだな!

 ユートや隼の仲間なら、お前たちも俺たちの仲間だ!ゆっくりしてくれ。」

 

「いや、俺はアカデミアのお尋ね者でね。

 一般人を巻き込むわけにはいかない。明日にでも出てくさ。

 ここに来たのはあの親子を安全な場所に連れて行きたかったのと、情報を貰うため。」

 

「情報?アカデミアのことなら」

 

「それはいい。敵なら倒す。それだけだ。

 俺が聞きたいのは俺の父、榊 遊勝について何か知っていることはないか?

 デニスの話じゃ、クローバー校の周りをうろちょろしていたらしいが。」

 

「えっ!?先生の!?」

 

 話を遠巻きに聞いていたサヤカが驚愕する。

 榊 遊勝はサヤカ達とも関わりがあったんだな。

 

「先生?」

 

「今から三年前、まるでアカデミアの侵略を予測していたみたいに現れて、私たちにデュエルの全てを教えてくれたの。

 技術だけではなく、どんな時も笑顔を忘れるなって精神も・・・」

 

「だが、あいつはアカデミアの侵略が始まって少しして、ぱったり姿を消した・・・

 俺たちを見捨てて逃げだしたんだ!」

 

 いつも冷静なアレンも声に怒りを滲ませている。

 姿を消しただけなら、アカデミアにやられた可能性もある。

 どんな強豪のデュエリストだって、遊矢のようにループ攻撃でもしなければ、数の暴力に屈してしまう。俺たちレジスタンスはそうやってやられることが多かった。

 アレンに恨まれるようなことを彼は何かしたのだろうか?

 

「・・・やっぱり恨まれているよ。あのクソ親父・・・・・・

 あぁそれと、カイトっていう奴っていうか、その父親のことについてなにか知らないか?」

 

「カイト!?いや、あいつは・・・」

 

「大攻勢の時に彼の家族はみんなやられてしまったの・・・

 実の家族だけじゃなくて、カイトが昔からお世話になっていた人達も全員・・・」

 

 そんな・・・

 

「そうか・・・それじゃ、お尋ね者は退散するとしようかね。」

 

――えっ!?

 

「朝一の仕事の仕込みもあるんでね。権現坂も一緒に来てくれ。」

 

「むっ?おう。」

 

「他のみんなは連絡が来るまで待機で~」

 

 そう言って、2人は本当に出て行ってしまった。

 俺たちは行動を起こすまでは、ここでみんなを守れということか。

 意図的にアレン達を避けているようにも見えたが・・・

 

「なんだよ。アイツ、つれねぇ奴だな・・・」

 

 榊 遊勝のことで居づらくなったのか?いやでも・・・


 砂埃が舞う廃墟の中を外套を纏った青年が当てもなく歩いていた。

 その手には、破れたカードの下半分

 

「榊 遊矢・・・遊勝の息子・・・

 どこにいるんだ・・・アイツは!!」

 

 彼の名は『エド・フェニックス』

 アカデミア軍エクシーズ派遣部隊総司令官である。

 

――うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

「っ!!」

 

 突如響き渡る悲鳴に彼は駆けだす。

 その先にいたのは3枚のカードを持った赤と緑のトマトのような髪色を持つ少年

 

「おやぁ~?見るからに怪しいやつが現れたなぁ。」

 

「キミが・・・榊 遊矢、遊勝の息子か!?」

 

「生憎とその呼ばれ方は好きじゃないなぁ。

 っていうか、俺のことを知っているっていうことは、お前はアカデミアってことでいいのかな?」

 

「あぁ!僕はアカデミア軍エクシーズ派遣部隊総司令官、エド・フェニックス!

 榊 遊矢!アカデミアの未来のため!そして、遊勝をおびき出す餌になってもらうため

 ここで僕が打ち取る!!」

 

「はっ!親父も有名人だな。

 そろそろ飽きてきたことだし、少しは俺を楽しませろよ?」

 

「楽しむ・・・だとっ!?ふざけたことを!!」

 

「おぉ、怖い怖い。じゃあ、始めようか?」

 

『『決闘(デュエル)!!』』

 

「先攻は俺からだ。

 俺はフィールド魔法、天空の虹彩を発動

 さらに魔法カード、カバーカーニバルを発動

 このカードの効果により、俺のフィールドに3体のカバートークンを特殊召喚する。

 こいつらが存在する限り、俺はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。」

 

カバートークン(青)「ハァン。」

          DEF0

 

カバートークン(橙)「ウフン。」

          DEF0

 

カバートークン(黄)「ヒポォ。」

          DEF0

 

天空に虹のような輝きが現れ、地にはなぜかサンバの恰好をした色とりどりのカバ達が並ぶ

 

「ふざけたカードを!」

 

「怒るな怒るな。っと、ここで天空の虹彩の効果

 1ターンに1度、自分フィールド上の表側表示カードを1枚を破壊し、デッキからオッドアイズカードを手札に加える。

 俺はカバートークン1体を破壊して、デッキからオッドアイズ・ペンデュラム・

ドラゴンを手札に加える。

 手札2枚を伏せて、スケール4のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをペンデュラムスケールにセッティング。」

 

 橙のカバが去り、光の柱に異虹彩の赤い竜が昇る。

 

「モンスターを直接マジック・トラップスロットへ・・・それが、ペンデュラムモンスターか。」

 

「その通り、ペンデュラムモンスターは魔法罠ゾーンの第一スロットと第五スロットにペンデュラムスケールとして魔法扱いで置くことができる。

 そして、モンスター効果とは異なる魔法カードとしての効果として、ペンデュラム効果を持つ。

 

 エンドフェイズ、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンのペンデュラム効果発動!

 このカードを破壊し、デッキから攻撃力1500以下のペンデュラムモンスターを1体手札に加える。

 俺が手札に加えるのはEM(エンタメイト)トランプ・ウィッチ

 フィールドで破壊されたペンデュラムモンスターは、墓地ではなくエクストラデッキに表側表示で加える。

 これでターンエンド。」

 

EM(エンタメイト)・・・壁を2体出したところで僕の本気を受け切れると思うな!

 僕のターン、ドロー!

 僕はD-HERO(デステニーヒーロー) ドリルガイを召喚!」

 

ドリルガイ「タァ!!」

     ATK1600

 

「ドリルガイのエフェクト発動!

 このカードが召喚、特殊召喚したとき1ターンに1度、手札のこのカードの攻撃力以下の攻撃力を持つD-HERO(デステニーヒーロー)を1体特殊召喚する。

 カモン!アナザー・ワン!」

 

ドリルガイ「ハッ!」

     ATK1600

 

 エドのフィールドに現れる運命を穿つ螺旋の英雄たち

 そして、彼はこのターンで悪魔を打ち取るために英雄たちを結束させる。

 

「さらに僕は永続魔法、連合軍を発動!

 このカードのエフェクトは自分フィールドの戦士族モンスターの攻撃力を自分フィールド上の戦士族、魔法使い族モンスター1体に付き200ポイントアップさせる。

 これでドリルガイたちの攻撃力は400ポイントアップ!」

 

 ドリルガイ ATK1600→2000

 ドリルガイ ATK1600→2000

 

「ドリルガイが守備表示モンスターを攻撃するとき、貫通ダメージを与える。

 キミのモンスターの守備力は0、これで終わりだ!

 行け、ドリルガイズ!ゴー・ファイッ!」

 

ドリルガイズ「「タアァー!!」」

 

「生憎幕引きにはちぃと早い!

 トラップ発動、スウィッチヒーロー。

 お互いのフィールドのモンスターの数が同じ場合、そのモンスターのコントロールを入れ替える。」

 

「何っ!?」

 

 カバートークンたちは右手のドリルを唸らせて迫るドリルガイたちをひらりと躱し、蹴とばして地面に叩きつけると、自分たちはくるくると踊りながらエドのフィールドに居座った。

 

 カバートークン(青) DEF0

 カバートークン(黄) DEF0

 

 ドリルガイ ATK1600

 ドリルガイ ATK1600

 

「ウェルカムッ!ドリルガァイズ!!カバートークンたちも囮、ご苦労。

 さぁて・・・次はどんな手で来るね?」

 

 大仰な素振りで挑発する遊矢、だがエドの手札にはこのターンで出せるカードはなかった。

 

「くっ!?僕は手札を2枚伏せ、ターン、エンドだ・・・」

 

「おいおい、それでお終いか?逆境を打ち砕いてこそのヒーローだろ?

 そんなんじゃ運命が笑い死んじまうぜ?」

 

「笑い・・・いや!僕の運命はアカデミアと共にある!」

 

「ふん・・・俺のターン、ドロー!

 ドリルガイが守備表示モンスターを攻撃するとき、貫通ダメージを与える。だったな?

 カバートークンの守備力は0、これでジ・エンド。

 行け、ドリルガイズ!ゴー・ファイッ!」

 

 遊矢はさっきのエドのセリフをなぞり、そしてドリルガイ達もまたさっきのターンの焼きまわしのようにカバートークンへ向かう。

 ただ一つ違うのは、カバートークンが躱さず、その体を貫かれたこと

 

ドリルガイズ「「ハアアァァァァ!!」」

 

カバートークン(黄)(青)「「カバァー!」」――バンッ!バンッ!

 

「くぅぅぅ、だがしかし、2回目のダメージ計算時、手札のダイナマイトガイをセメタリーに送り、エフェクト発動!

 僕へのダメージを0にし、お互いのプレイヤーは1000ポイントのダメージを受ける!」

 LP4000→2400

 

――ドゴオオオォォォン!!

 

「ぐうううぅぅぅぅぅ!!」

 LP2400→1400

 

 激しい爆発が2人を襲う。

 だが、遊矢は相も変わらず薄ら笑いを浮かべている。少しはマシかと言うように

 

「ダメージを減らしたか・・・さすが司令官様だと言いたいが、甘いな。

 カバートークンがいなくなったことで、俺のエクストラデッキが解禁された。

 

 トラップ発動、ペンデュラム・リボーン

 墓地またはエクストラデッキのペンデュラムモンスター1体を特殊召喚する。

 来い!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

 LP4000→3000

 

オッドアイズP「ギャオオオオォォォォォォォォ!!」

       ATK2500

 

「何だと!?」

 

「オッドアイズよ!ヒーローごっこのお坊ちゃんに引導を渡してやれ!

 螺旋のストライクバースト!!」

 

 異虹彩の竜の赤黒い螺旋の炎がエドに迫る。

 

「まだだ!僕は負けない!「デュエルで笑顔を」などと、ふざけたことを言うやつに!!

 トラップ発動!D―フォーチュン!

 相手のダイレクトアタック宣言時、自分のセメタリーのD-HERO(デステニーヒーロー)1体を除外することでバトルフェイズを終了させる!」

 

ダイナマイトガイ「フンッ!グワアアァァァァァァァ!!」――バンッ!

 

 オッドアイズの螺旋の炎から内部で爆発が巻き起こる屈強な体格のHERO、ダイナマイトガイが現れ、エドを守る。

 

「防いだか・・・なら俺はスケール4のEM(エンタメイト)トランプ・ウィッチをペンデュラムスケールにセッティング」

 

 再びそそり立つ光の柱、そこの昇るのは小柄な魔法使いの少女

 

「このタイミングで来るのか!?ペンデュラム召喚!?」

 

「いや、もうペンデュラムを使うまでもない。

 俺はEM(エンタメイト)プラスタートルを召喚!」

 

プラスタートル「ホッホッホッ」

       ATK100

 

「プラスタートルの効果発動

 1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスターを2体まで対象にし、そのレベルを1つ上げる。

 俺はドリルガイ一体のレベルを1つ上げる。」

 

 ドリルガイ LV4→5

 

「ドリルガイのレベルを上げるだと!?」

 

「そして、トランプ・ウィッチのペンデュラム効果

 1ターンに1度、自分フィールド上のモンスターを使い融合召喚を行う!」

 

「何ッ!?融合だと!?」

 

EM(エンタメイト)モンスター、プラスタートルとレベル5となった闇属性モンスター、ドリルガイを融合!

 運命の岩盤を貫く英雄よ、万年の知恵を蓄え、狂乱を呼べ!融合召喚!

 来い!EM(エンタメイト)ガトリングール!!」

 

ガトリングール「ははhっはははははははhAhh!!」

       ATK2900

 

「ガトリングールが融合召喚に成功したとき、フィールド上のカード1枚に付き、200ポイントのダメージを相手に与える。

 お前のフィールドに伏せ合わせて2枚、俺のフィールドに5枚

 合わせて7枚で丁度1400ポイントのダメージがお前に与えられる。

 まぁ、そのカードが防いでくれるかもしれないが?」

 

「くっ!?」

(伏せているカードはD―フュージョン、このカードでは奴の与えてくるダメージは!?)

 

 もはやエドに抗う術は残されていなかった。

 彼に付きつけられるのはガトリングールの銃口と遊矢との圧倒的な実力差

 

「なんだ?違うのか?

 残念だ・・・その程度の奴に勝ったところで笑う気にもなれないなぁ~」

 

「くっ・・・ううぅ・・・・」

 

「消えろ、雑魚が。」

 

ガトリングール「はははhxふあxはhひh!!」――ドルルルルルルルルルルルッ!!

 

「ぐわあああああぁぁぁぁぁ!!っ!!くぅぅぅ・・・・」

 LP1400→0

 

 吹き飛ばされ、倒れ伏すエドに微妙な顔で遊矢は近づく

 

「さてと・・・ん?」

 

――総司令官殿おぉぉ!!

 

 慌ててエドの元へ向かってくる青服のアカデミア3名、すでにディスクは機動しておりハッキング済。

 遊矢は丁度いいと彼らのデュエルディスクを操作し、カード化システムを起動させる。

 

「「「司令官!今、おたうわぁぁぁぁぁぁ!!」」」――パタ、パタ、パタンッ・・・

 

「ふぅ・・・さて、総司令官に対して下っ端3人、釣り合ってるかな?」

 

「えっ・・・・?なぜ彼らを・・・?」

 

「何故って?最近、同じようなデッキ使う奴ばっかりで飽きてきてなぁ。

 変わり種は残しておきたかったんだ。」

 

 理由は酷いものだった。

 ただ飽きてきたからだと、自分を残したのは暇つぶしだと

 「デュエルで笑顔を」という彼にかかった呪い云々よりも、アカデミアの正義や教えよりも、その行いは間違いなくエドにとって許されざる『悪』だった。

 

「お前・・・お前はあああぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「じゃあ、今日はこの辺で、Ciao~」

 

「待てっ!!うぅ・・・」

 

 彼が痛みで膝をつき、再び前を見れば、そこにはもう遊矢の姿はない。

 怒りの矛先を失った彼にできるのは、自分の弱さと、その弱さで失われたものがあったということを嘆く事だけ

 

「うぅ・・・あぁぁ・・・あああああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛゛・・・


「あぁ~・・・拍子抜けするほど、弱かったな・・・」

 

 エド・フェニックス

 遊戯王テレビシリーズ第二作目『遊戯王デュエルモンスターズGX』におけるライバルキャラの一人

 独特の効果を持つ運命を司る『E』を超えたHERO、『D』シリーズを使うシリーズ最強格のデュエリスト

 

 なのだが・・・

 DD、斎王 琢磨、遊城 十代、万城目サンダー、彼の運命を狂わし、彼を支え、彼を強くしたファクターが軒並み存在しない。

 さらには『D-HERO(デステニーヒーロー)』の新規があるあたり、どうやら彼が力を渇望する理由となる事件が起こっていないのかもしれない。

 

「それなら、あんなもんか・・・?

 早めに接触できたことはよかったが・・・」

 

 アニメでは親父とアカデミアの教えの間でブレブレに心が揺れるママママインドして情緒不安定だったが、それはこの世界でもらしい。

 

「正直、干されないかが心配だな・・・」

 

 これじゃ計画が

 

――待て

 

「!!」

 

 振り返れば、瓦礫の上に怒りに満ちた目をした男

 銀河の竜を操る光の狩人が、俺を見下ろし立っていた。




ふぅ~偽装はこれで終わったか・・・
遊矢め、山の周辺に偽装とトラップを仕掛けろなど・・・
だが俺も気になることがあるのは事実
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth
『銀河の眼に写る道化』
さて、避難場所の選定もせねば・・・

「CC」カード群の効果について

  • 制作したものをそのまま使用
  • 後付け効果を削除
  • メインに入るカードの後付け効果のみを削除
  • EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
  • 完全にアニメカードそのまま
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