8月前半までは熱さと仕事で書く気力がなくて、8月後半になって落ち着いてきたので、さぁ書こうかと思ったら、まさかのコロナに罹りました。
10日間パソコンに触れられず、キャラデーターが頭から抜けてしまったので詰め直に
油断は禁物、皆様もお気付けください。
南硫黄島、断崖絶壁と周囲約7.5キロの中に最高峰915メートルの聳え立つ山が特徴的な火山島である。
人が住む場所からほど遠く、またその地形や真水の確保が難しいという条件からまったく人が住むには適さない土地は有史以来ほぼ人の手が入ったことはない現生の火山島
貴重生物、絶滅危惧種、新種、固有種などの保護のため、現生自然環境保護地域に指定されている。
「って、遊矢が言ってたけど・・・」
打ち付ける波、切り立った崖、ゴロゴロと転がる岩
いや、南の島って感じじゃないわよ・・・なにが「ちょっとバカンスでも楽しんできな。」よ!
「いやはや、まさに天然のいや、自然の城塞ですな。」
「人を拒む島、とはいえ遭難者が3年半過ごしたこともあるそうでござるから、危険な毒性生物はおるまい。
周りに有人島もないから、明りを漏らさない限り潜伏がバレることもないでござろう。」
「あの、謎の浮遊物も周囲になし・・・奴の予想通りか。
よし、みんな、これより波が打ち付けない位置まで登り穴を掘り、そこにテントを設置する。
夕暮れまでには終わらせるぞ。」
「うえぇぇ・・・ま、まだ働くのかよ・・・」
「おえぇ・・・ちょ、ちょっと休ませてくんね?」
「ダメ、そのためにお昼寝はいっぱいした。」
「もう、沢渡もユーゴもだらしないわね~」
「俺様は繊細なんだよ!体力馬鹿のゴリラ女と違ってな!」
「なんですってー!!」
もう!失礼しちゃうわ!
って、言ってもこの後、ほんと色々することあるのよねぇ・・・
拠点作った後は月影さんたちは情報収集に出ちゃうし
「私もこの遊矢から渡された宿題を解かないと・・・」
でも遊矢?今何しているか分からないけど
なんで私に腐敗ガスの発生量の計算なんてさせるのよ?
「まったく、戦闘部隊のガキども、ビビりすぎなんだよな~
戦士が聞いてあきれちまうぜww」
「ホントにな。
てか、あの偉そうな総司令官殿もまたあの悪魔に負けちまうし・・・
あ~あ~どうなるんだろうね~?
とっとと帰って、プロフェッサーからもらった金で豪遊したいぜ。」
丑三つ時、エクシーズ次元のアカデミアの拠点要塞にてオペレータールームで2人の男が悪態をつきながらモニターの監視をしていた。
――プシュー・・・
「「ん?」」
2人は自動ドアが開く音を聞き、後ろを見るが
そこには開いた扉があるだけですぐに閉まってしまった。
「おい、まさか今の会話、ガキどもに聞かれたんじゃ・・・!?」
「やっべ、副指令の耳に入ったら、また長々お説教が始まっちまうぜ!?」
「まったく・・・消灯時間も守れねぇ悪ガキどもめ。
ここはひとつ、俺たち大人が〆てやんなきゃな!」
「あぁ、規律はきっちりしないとなw」
一人は立ち上がり廊下に出るが、長くまっすぐな通路には誰の影もなかった。
走ったのなら、寝静まっている今なら足音が響くはず。だがその気配もない。
「・・・?
誤作動か?なんだよビクビクさせやがって・・・」
念のため、通路の端まで見に行ったが誰も隠れているというわけではなさそうだ。
男は諦めオペレータールームへと戻っていく
「あぁもう、このオンボロ扉め!点検どうなってんだよ・・・?」
男が室内に入るとすぐに違和感を持った。
さっきまで悪態を一緒についていた同僚が茶化してこなかったのだ。
そして漂ってくる臭いがさっきまでと違って、いやに鉄臭い。
――キィ・・・
同僚が座っていた椅子がひとりでに動き出す。そこには
「ヒィ!!?」
べっとりと赤黒い血がぶちまけられていた
「なっ!!あっぐぅうむぅ!?」
恐怖から大声を出そうとした彼だが、何かに口を塞がれそれは叶わなかった。
いきなりのことに混乱して全身を硬直させてしまうが、すぐにその原因は彼の背後から現れ彼に声を掛けた
『Ciao~』
闇に輝く不気味な仮面をその目に入れた瞬間、彼の意識はそこで停止した。
シンクロ次元からロジェを拘束して帰ってきてみれば、僕らに待っていたのは謹慎
出奔者の逮捕って普通手柄なんじゃないの?
「あ~もう!なんでデュエルしたらダメなのさー!!」
「はぁ~また・・・そのセリフ今日で五回目だよ。ユーリ。」
「だって~!」
「だって~なんて言われても僕にプロフェッサーが何考えてんのかなんてわかるわけないじゃん。」
プロフェッサー直々に告げられた理由は僕らがシンクロ次元で無用なデュエルをしたこと
柚子たちを連れてこられなかったことの方を咎められるかと思ったけど、そっちなのはどうしてだろう?
「だってさ~シンクロ次元の時と違って、今度はエクシーズ次元で彼がアカデミア狩りを始めたって言うじゃないか!
強い僕を出せば済む話じゃんか~!」
「確かにな。
戦略上全く理に適ってない動きではある。」
「だよね!だよね!おじさんもそう思うよね!」
現地部隊が1日で4分の1減って、2日目で全体の3分の1まで減ったんだっけ?
無限ループでも使ったのかな?
エドまで倒しちゃったらしいし、僕が最後にデュエルしたときより絶対強くなってるよね。
「あの被害だと、普通は壊滅って状況だよね?」
「いや、部隊損耗率が半分になった時点で全滅だ。
それ以上は部隊員の士気が著しく低下する。今頃かなりの恐慌状態に陥っているはずだ。」
「へぇ~じゃあ、タイラー姉妹が行ったところで無駄かもね?
わざわざ休暇返上してまでの出陣なのにね。」
「えっ!?あの二人は出撃なの!?うらやましい~いぃ~!!」
はぁ~全く面倒な上司だ。こっちから行かなくてもきっと遊矢はここに来るよ。
遊矢がエクシーズで暴れる理由は、ここに来る前の前準備程度のことなんだろうからね。
「これは・・・」
「こ!?これはどうしたことだー!!
誰か説明できるものはいないのかぁー!!」
昨日の被害は僕らの部隊の人数が元の3分の1まで減るほどだった。
野呂の無謀な策もあったが、それ以外の奴からの被害も大きい。
そして、入口に広がる血痕、だがこの惨状が広がるのはここだけではない。
「他には?」
「はっ!オペレーター以外にも医務室、食堂勤めの総じて9名の行方が分からなくなり、また、居たと思われる場所に・・・血だまりが見つかっております・・・」
「9人・・・」
「さらに艦内の医療機器が破壊され、食料が全て奪われております。水すらありません!!」
「なにっ!?くっ・・・侵入者め・・・一晩でそこまで・・・
アカデミアからの増援が到着するというのに、これでは・・・」
野呂は部隊の増員の心配をしているが、僕はこの事件の下手人に心当たりがあり、気づけば僕は走り出していた。
≪ははっ、これでさらに9ポイントかぁ、一歩リードだなぁ~≫
「まさか・・・!?」
向かった場所は彼女の部屋、奴の所業の唯一と言ってもいい生存者
「宮田君!?」
「・・・・・・指令、官、さん・・・・」
中に入ると彼女はベットの上で体を縮めて震えていた。
「宮田君、艦内にいたはずの職員が9人消えた。
奴の言っていた9ポイントと言うのは!?」
「・・・そうだと、思います・・・・・
昨日、麗華さんがジョーカーさんとデュエルして、3ポイントって言いながら皆を・・・」
「原君がデュエルを!?じゃあなぜ僕は・・・」
「私は麗華さんに庇われたんです・・・
カードにされそうになった時、このデッキを私に渡して・・・」
彼女の手に在ったのは彼女が持っているはずもない優等生デッキと俗に言われている成績優秀者に送られるデッキだ。
それを見つめる彼女の顔は涙も枯れ果てた虚ろなものとなってしまっている。
「麗華さん・・・どうして、私なんかを庇ったんですか?
何もできない。私なんかを・・・・」
「宮田君・・・」
何もできない・・・
それは・・・僕だって・・・・・・
――ビィー!!ビィー!!ビィー!!ビィー!!ビィー!!
「も~う、相変わらず埃っぽいところねぇ~」
「グレース。」
荒れた街に星が落ちる。
銀の星は自業を理解せず辟易し、金の星は自業には見向きもせずに銀の星を諫める。
「だってグロリア姉さん・・・折角の休みを邪魔されたのよっ!愚痴ったっていいじゃない!!」
「はぁ~それに付いては全くだな・・・エドも不甲斐ない。」
「ノロマちゃんもね。ほ~んと口ばっかりなんだから。」
「ふん、そうだな。
さて、そろそろ転送も終わったか、部隊をまとめて」
――ヒュウゥゥゥゥゥゥ!!
――!!?
――ズウウウゥゥゥゥゥゥゥンッ!!
六つの肢、特に巨大な腹から伸びる2本の肢は長い、それは一見すると虫のようである。
【ゲヘヘヘヘ・・・・】
不気味な笑いをその口から漏らす様は、その生えた上半身の通り人のようで
――ガシャ!ガシャ!
その躯体の輝きとその肢から鳴る音は鋼であった。
――ヒィ!?何だよ!?あれ!?」
――なんであんな化け物がいるんだよ!?
鉄の獣は無知なる星に襲い掛かる。
理解せよ、理解せよ、これはそなたらの自業自得である。
【ウウウゥゥゥウウウ・・・
インヴェルズの先鋭「シャアァァァァ!!」
黒き蜂が現れる。それを見た星は愚かにも「これまでと変わらない。」と考える。
――な、なんだよ・・・だったらこいつだ!融合召喚!!
【トラップ発動、ヘル・ポリマー・・・】
愚者の僕は悪魔に憑りつかれ主に牙を向ける。
――うっ!?うわああぁぁぁぁ!!
理解せよ、理解せよ、自らに刻まれた業を
「何だあれは・・・」
「ちょっと・・・何よ、あれ!?」
――ガシャガシャガシャガシャガシャガシャ!!
あらゆる陰から鋼鉄の獣が這い出てくる
その数はすでにこの場に募った星よりも多く、双子の星も剣を取らざるを得ない。
そして、その様を仮面の双眸が見下している。
「怖いねぇ・・・全て彼が予想した
だったら僕も、与えられた役を果たそうか、エンターテイナーとしてね。」
シグナルが鳴り響く、異常を知らせる赤色灯が発光する。
僕と宮田君は急いでオペレータールームに駆けこむ
未だに漂う鉄臭さに眉をひそめながら、僕は中にいた野呂に声をかける。
「野呂!何だ!?何があった!?」
「エ、エド総司令!?そ、それが、増援部隊が襲撃を受けておりまして!?」
「何っ!?」
『Ladies&Gentlemen!!』
「「!!?」」
この口上は!?
『本日は僕ら、戯遊師団【スート】の催したゲームの会場へようこそ!
本日はこの僕、クラブギア・キングが司会進行、そしてBOSSを務めさせてもらうよ!』
ゲーム・・・だと!?
「戯遊師団【スート】!?
レジスタンスの新組織か!?それとも榊 遊矢の関係者か!?
えぇぇい!!カメラ!!カメラはこの声の主に合わせられないのか!?」
野呂はパネルを操作して、どうにか声の主を映そうとしているが、オペレーター経験などない彼にそのような操作は無理だろう。
『僕から提供させてもらうのは、簡単に言うと・・・そう、おジャマ虫のいるビーチフラッグだ。
そいつらをどうにかして、搔い潜りながら僕のいるこのビルの最上階までたどり着き、フラッグである僕とデュエルをして、そのデュエルが終わればそいつらも止まって、今日のゲームはクリアだ。
あぁ、もちろん、君たちの敗北条件は全滅だ。』
『ふざけるな!正々堂々、私たちと戦え!!』
『そんなのはそいつらがやるよ。
僕と戦うのはここまでたどり着いた勇者だけだ。頑張り給え。』
――ぎゃああぁぁぁぁぁ!!
――助けてえぇぇ!!
映像からは機械音のような嗤い声が響き、悲鳴が木霊する。
「ぬうぅぅぅ・・・崇高なアカデミアの戦士がこんな!?」
「・・・・・・」
無残だった。無力だった。
鋼鉄の魔物に一般兵は手も足も出ず、あのタイラー姉妹も倒しても倒しても再度挑んでくるこれらに疲労の色を見せ始めている。
なぜだ・・・何故平和のための戦士たちがこんな目に合う・・・
こんな非道が許されていいのか!こんな非道を僕らが受けて・・・良いはずが・・・はずが・・・・・・
――タッ、タッ、タッ、タッ、タッ、タッ、タッ・・・・
「?」
誰かが走り去る音が聞こえる。振りむけば僕の後ろにいたはずの彼女がいなくなっていた。
「宮田君!?」
僕は彼女を追いかけた。
彼女は仲間を失い、精神衰弱に陥った。言ってしまえば敗残兵だ。
そんな彼女を追いかけた理由は自分でもわからない。
ただあの場所でモニターを見ていられなかったのかもしれないし、助けられた彼女のことを心配したからかもしれない。
「待て、どこに行くんだ!?」
彼女は拠点を飛び出した。そしてその歩みが向かう方向は増援部隊が襲われている方向だった。
「待つんだ!みやたあぁぁ!!」
足がもつれたのか僕は転んでしまう。
あちこちに散らばる小石が掌に刺さり、擦り傷切り傷を作る。
彼女は僕がそうしている間にもどんどん離れていく
「待って・・・待って、くれ・・・・」
『ははははっ、これまた無様な奴がいたもんだ!』
「!!?」
ビルの上に腰掛ける黒い道化師、その姿は見間違えるはずもない。
「お前は・・・榊 遊矢!?」
『惜しい!この姿の時はクラウン・ジョーカー、そう呼んでくれたまえ。』
「そんな事はどうでもいい!おまえは!!」
僕は衝動に任せてデュエルディスクを構える。
だが、クラウン・ジョーカーはその様子を嘲笑い、カードをちらつかせながら夜の出来事を白状する。
『ハハハハハハ!お仲間がいなくなったのがそんなに寂しいのか?
まぁ、お前もすぐこいつらの仲間に入れてやるよ。
とは言え、今日はあいつの番だ。俺のゲームに参加したいのなら、次の機会にな。』
「くうぅぅぅ・・・!!何がゲームだ!ふざけるな!!
お前たちの目的は何だ!!」
『別にふざけちゃっいないんだがな〜
それに目的か〜ふぅん・・・強いて言うなら「金」だな。』
「なっ!?」
『戸籍も身内もいない天涯孤独の少年少女な〜んて、いい商材だと思わないか?
弱っちぃが、デュエルの基礎程度は知ってるし、戦闘訓練もされている。
しかも、そいつらが世界一つ分、こっちに勝手に出荷されて来るんだぜ!嗤いが止まんねぇよ。ハハハッ!』
「・・・・・・」
僕は言葉を失った。その最低な目的もそうだが、僕たちは戦士どころか『人』としても見られていない。
『ただ、普通に収穫してもつまらないから、遊びながらやってるのさ。
さてさて、どっかの軍隊に売るか、テロリストにでもやるか・・・
まっ、好事家か変態に売りつけてもいいがな。ハハハッ!』
ゲームの駒、家畜、ジョーカーの言葉から読み取れた僕たちの価値はそのようなものだ。
生かすも殺すも自由にできる、その程度の存在・・・
「・・・・・・そんなこと・・・」
『あん?』
「そんな事が許されるものか!この下郎!!」
我慢の限界だった。
目の前の存在は許されぬ「悪」であると、僕は叫ばずにはいられなかった。
『へえ〜総司令官殿なら、分かってくれると思ったんだがな〜?』
「何?」
『だって、お前たちとオレ達、同類じゃないか?』
「!?何を・・・」
馬鹿なと言いたかった、だが僕は言えなかった。
『この世界に来て、ゲーム感覚で人を狩っているのだろう?
俺たちと何が違うんだ?』
「ち、違う!!僕らは正義の!真の理想郷の為に!!」
そう、僕らの行為は理想郷のための正義の行い。
エクシーズ次元の人々も理想郷ですべて蘇り、その後はみんなが幸せに暮らせる世界が待っている。
だから、この次元での僕たちの行いは・・・
『その為なら何をやっても許されるのか?
それなら、俺たちの事もとやかく言うなよ。
襲い来る侵略者どもを駆除するって言う正義の行いなんだからな。』
「!?」
『まぁ、ボランティアでやるには規模が大きいから、ついでに金儲けしつつ遊んでるんだがな。ハハハッ!』
「侵略者だと・・・僕らが・・・」
『人を攫って、街を壊す。
絵に描いたような分かりやすい侵略者じゃないか。』
あぁ、小さいころに見たヒーローたちは、そんな「悪者」を倒していた・・・
「・・・違う・・・・・」
『違わないさ。お前は同類だ。』
それは否定だった。
僕の全ての否定だった。あのときと同じ・・・
≪デュエルで争うなんて、愚かなことだとわかっただろう?≫
≪あなたはアカデミアの教えが・・・プロフェッサーが間違っているというのか!?≫
≪そうだ。≫
「違うんだアアあぁぁぁぁァァァ!!」
だから、否定したかった。
それがただの我儘にしかならないとしても、事実から目を覆うことにしかならないとしても、認めたくなかった。
そんな僕の懐から、一枚の破れたカードが落ちる。
「あ・・・」
『ふぅん、違うと言うのなら、何を護り、何を救うか・・・それくらいしっかり決めろ。HERO・・・』
そう言いクラウン・ジョーカーは風に溶けるように消えた。
「護る、救う・・・」
僕は落としたカード[スマイル・ワールド]を手に戦場に向かった。
せめて今救えるものだけでも手放さないように・・・
――きああぁぁぁぁぁ!
――うわあああぁぁぁぁぁぁ!
「はぁはぁ・・・みんな・・・」
僕は物陰に隠れながら、戦場を見る。
そこは正に地獄と呼ぶに相応しい光景が広がっている。
補充部隊は80人だったはずなのに、ここから見る限りでは20人ほどしかいない。
「彼女は・・・」
見れば、裏口の扉が開け放たれたビルがあった。
そのビルはあのクラブギア・キングと名乗る奴が登ってこいと言っていたビルだった。
僕は確信をもって、そのビルの中に侵入した。
――はぁ・・・はぁ・・・・
中に入りしばらくすると、息を切らした女性の声が聞こえてくる。
「宮田君!」
「はぁはぁ・・・しれい・・かん・・・・さん?
はぁ・・・はぁ、なんで・・・・」
「それはこっちのセリフだ!
なぜこんな無謀なことをした!?」
「・・・無謀なんかじゃ・・・ないです・・・」
「えっ!?」
「無謀なんかじゃないです!
私は・・・みんなが消えていくのをもう見たくありません・・・だから!!」
ここは敵陣、そこでこんな大声を出すのは悪手だ。
だが僕は彼女の気迫にそのことを指摘する気にはなれなかった。
「・・・救えるのか?彼らを・・・」
だから僕は彼女に賭けてみた。
「はい。」
彼女はそれだけ言うと、屋上への扉をあけ放つ。
「おや?意外なお客様だね?」
そこにいたのは歯車を組み合わせたような仮面と工場をモチーフとしたような肩飾りにマントをした男だった。
クラウン・ジョーカーと名乗る榊 遊矢と同じように奇妙な格好をしている。
「クラブギアさんですか?」
「あぁ、僕が本日のゲームの司会進行を務めさせていただいている。クラブギア・キングだよ
さて、カップルさんがお付きだけど、僕とデュエルできるのは1人だけなんだ・・・
勇気あるチャレンジャーはどちらかな?」
「わたしが・・・」
「・・・ふぅ~ん・・・ジョーカーのお気に入りの方が盛り上がりそうだけど、後で怖いしね・・・」
やはり、こいつも榊 遊矢の仲間か・・・
「いいよ、やろうじゃないか!」
『『
「先攻は僕から行くよ?
手札から召喚僧サモンプリーストを召喚。
このカードは召喚、反転召喚されたとき守備表示となる。」
サモンプリースト ATK800→DEF1600
「サモンプリーストの効果、1ターンに1度、手札のマジックカードを1枚、墓地に送ってデッキからレベル4モンスターを特殊召喚する。
ATK1300
「エンディミオンの効果発動!
1ターンに1度、自分フィールド上のマギストスモンスターにエクストラデッキのマギストスモンスターを1体装備する。
長いひげの老人と精悍な顔立ちの男が並び、その後ろに美しいクリスタルで作られた女神像が現れる。
エクストラデッキから直接モンスターを装備カードにするだと?
「マジックカード、
このカードは1ターンに1度、自分のフィールド、手札から魔法使い族モンスターを含む、融合素材を墓地へ送り融合召喚を行う。
また、マギストスモンスターを融合召喚する場合はマギストスモンスターの装備カード扱いになっているモンスターを素材にできる。」
なっ!?こいつも融合を!?さらには装備カードを融合素材にだと!?
「エンディミオンの装備カードとなっているマギストスモンスター、ニンアルルと手札の魔法使い族モンスター
結晶の女神よ、痛みすら投げ捨てる軽業師と一つとなり、我を守護する力となれ!
融合召喚!!
現れたのは天使のような羽を持つ無機質な物体
円錐状の体に異様に巨大な腕など、不気味な姿をしている。
「墓地のダメージ・ジャグラーの効果発動。
メインフェイズに墓地のこのカードを除外することで、デッキから
僕が手札に加えるのは
さらにレベル4のサモンプリーストとエンディミオンでオーバーレイネットワークを構築!
show must go on!天空の奇術師よ 華やかに舞台を駆け巡れ!エクシーズ召喚!
現れろ!ランク4!
トラピーズ・マジシャン「ひゃははははははは!」
ATK2500 ORU2
現れたのは笑みを浮かべた仮面をつけた道化師のようなモンスター
その姿はどことなく榊 遊勝が使っていたモンスターに似ている・・・
「カードを1枚伏せて、ターンエンドだ。
さぁ、君のターンだよ?
ちなみに、トラピーズ・マジシャンはフィールド上に存在する限り、トラピーズ・マジシャンの攻撃力以下の僕への戦闘、効果ダメージを無効にするし、メインフェイズにアイワスは自身を装備カードにすることで、モンスターのコントロールを奪えるんだ。」
ダメージカットとモンスター強奪だと!?
くっ、これでは
「私のターン、ドロー・・・私は・・・」
宮田君、どうするんだ・・・?
「私は、このままターンエンドします。」
「なっ!?宮田君!?」
何故だ!?きみの行いは無謀なことではないと言ったばかりじゃないか!?
「へぇ~・・・本当にいいの?」
「はい。」
「何を言っているんだ!?
何のためにここまで来て・・・みんなを救うんじゃなかったのか!?」
「・・・助けます。」
「えっ?」
「だから、これで良いんですよ。司令官さん。
無茶をしなければ、私じゃみんなを護れませんから・・・」
「だ、そうだよ?
いやはや、ゲームのルールの穴を突かれるなんてね。
ゲームメーカーとして、悔しい限りだよ。」
「え?」
クラブギアは勝ちが確定している状況で、自身が負けているというような発言をした。
どういうことだ?
だが、そんなことを考える暇もなく2体のモンスターに終わりの言葉を言い渡す。
「アイワスとトラピーズ・マジシャンでダイレクトアタック。」
「ぐぅうぅぅ・・・・・あぁぁぁ!!」
LP4000→2000→0
そう言い彼女はアイワスの放つ光線に焼かれ、天空の道化師の放つ蹴りをその身に受けた。
僕は吹き飛ばされる彼女を受け止める。
「宮田君!!宮田君!!しっかりしろ!!」
「うぅ・・・あぅ・・・・・・」
「宮田君・・・なぜこんなことを・・・?」
彼女は微笑みを僕へ返すと、クラブギア・キングへ目を向ける。
「これで・・・ゲームは終わり、ですよね?」
「えっ・・・?」
「あぁ、僕とのデュエルは終わってしまったからね。
今日の舞台はこれで閉幕だ。」
「あっ・・・」
そういえば、奴は自分に勝つかどうかは何も言っていない。
いわば、奴とのデュエルが終わるまでが下で暴れている化け物の活動制限だったのだ。
「じゃあ、僕はこれで帰るとするよ。また次のゲームでね?」
トラピーズ・マジシャン「うきょきょきょきょきょ!!」
クラブギア・キングはトラピーズ・マジシャンと共に空中ブランコを行って去って行った。
もちろん鋼鉄の化け物たちも
「よかった・・・」
自らの危険も顧みず敗北の恐怖に打ち勝って、仲間を護った彼女はそう声を漏らした。
その姿は正しく
やっぱり、実力的にはデュエルロイド以下か。
僕が言うのもなんだかなと思うけど、メタデッキを使っておいてそれ言う?
プロデュエリストレベルならメタ対策なんてやって当然なんだよ。
さて、そろそろネズミも焙り出さないとな。
もう目星はついているんだろう?
あぁ、だが証拠がないと納得しないだろう?
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth
『レイダーズ 反逆の翼と剣』
「CC」カード群の効果について
-
制作したものをそのまま使用
-
後付け効果を削除
-
メインに入るカードの後付け効果のみを削除
-
EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
-
完全にアニメカードそのまま