「そ!そうですか!!
倫理委員会の方々が直々に来て下さると!?」
『あぁ、我々も、もちろんプロフェッサーも此度の事態は大変重く見ている。
悪魔 榊 遊矢とその仲間は我々が必ず殲滅しよう。』
黒い制服の女性に指令室にいた全員から安堵の息が漏れる。
突然に始まる残忍な敵との戦い、アカデミアでも指折りの実力者だったタイラー姉妹の完全敗北、次々と消える仲間たち、そして『死』
明日は我が身と震える
『奴らの居場所は掴んでいるのだったな?』
「あ、いや~・・・実は榊 遊矢の一味の中にレジスタンスがいるようでして・・・
レジスタンス内に潜入させているスパイに、そやつらを誘き出せることができます!」
『なるほど・・・そいつらを餌に榊遊矢を釣れる可能性もあるというわけか。
ならば、我々は明日の夜、そのレジスタンスのアジトを襲撃する。
それまでスパイに命じ、一味をそこに留めさせよ!』
――はっ!!了解いたしました!!
敬礼をし通信を終える。
野呂はすぐさまエクシーズ次元で勧誘したスパイである神月 アレンへと連絡を付ける。
アレンは自分のアジトに件のレジスタンスが榊 遊矢を連れて帰ってきたことを告げ、野呂は「何故早くそれを報告しないのか!」と怒鳴り、「そんなこと知らねぇよ!」と通信越しで言い争いが始まる。
『やっぱり、アレンがスパイだったか・・・』
それを部屋の外で聞いている者が一人
近未来的な船内の通路で場違いな恰好をした黒い道化は次なるゲームを思案する。
『意外と大人が動き出すのが早い。
人海戦術が通用しないと悟ったのか、ストックがなくなったのか・・・
新しい情報が必要だな・・・
しかしここまで暴れて来ないとなると、ハゲも俺とあいつを接触させたくはないんだろう。
なら、仕掛けを変えて釣り出すか。』
方針が決まり、道化はその手に持ったデッキからカードを数枚入れ替えながら、遠い過去の御伽噺を思い返す。
『世界はそんなに優しくない。
残酷な現実に打ちのめされることもあるだろう。
理不尽な運命に翻弄されることもあるだろう。
人の思いに押しつぶされることもあるだろう。』
道化は立ち上がり、残酷な現実に直面しているであろう、優しき反逆者に思いを馳せ
『それでも逃げ出せないってのは、辛いもんだよな・・・』
闇に紛れていた。
「アレン・・・」
「!!?」
思わず漏れてしまった俺の言葉に彼は振り向く。
俺たちは親友だった――学校は離れていても気があってよく遊んだ。
俺たちは仲間だった――街がこんな風になっても助け合い、励まし合った。
それがどうして・・・
「ユート・・・隼・・・」
「ッ!!アレンッ!!貴様ッアアァァァァ!!!」
激昂した隼がアレンに掴みかかろうとするが、アレンの靴が変形しローラーが出て素早く回避し、逆にその加速力を利用した拳を隼に叩き込んだ。
「グウゥ!!?がはっ!!ごふぉ!!ゴッ・・・・」
「あぁ・・・バレちまったか・・・
あいつらにはてめぇらを差し出せってことだったけど、こうなっちまったら仕方ねぇよな!」
アレンはデュエルディスクを起動する。
俺たちに向ける彼の猫のような目は獲物を狙う肉食獣のように鋭く突きつけられた。
「アレン・・・お前がその気なら!!」
「待て、隼!ここは・・・俺がやる。」
隼も怒りと悲しみと動揺を噛み殺し、デュエルディスクを起動させようとするが俺がそれを止め、声を上げる。
隼はそれが意外だったのだろう、心配を籠めて俺の名を呼ぶ。
「ユート!?そんな、お前は・・・」
「大丈夫、大丈夫だ・・・だから、俺に任せてくれ。」
「ふっ、どっちでもいいさ。
どっちでも、ここでてめぇらをぶっ潰すことには変わりねぇんだからな!!」
『『
「先攻は俺から行く。
俺はマジックカード、増援を発動。
デッキからレベル4以下の戦士族、
ティアースケイル ATK600
「手札を1枚捨て、ティアースケイルの効果発動!
デッキから
俺がデッキから墓地に送るのは
さらに今捨てた
このカードを墓地から除外することでデッキから
この効果で俺は
そして俺のフィールドに
サイレントブーツ DEF1200
「俺はレベル3のティアースケイルとサイレントブーツでオーバーレイ!
来い!ランク3、虚空海竜リヴァイエール!」
リヴァイエール「ギャアアァァァァァァ!!」
DEF1600 ORU2
砕け落ちる鎧と音なき靴が混沌に飲まれ虚空を揺蕩う魂を導く竜を呼び出す。
「リヴァイエールの効果発動!
オーバーレイユニットを1つ使い、除外されている自分のレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。
リヴァイエール ORU2→1
ラギッドグローブ DEF500
「さらに墓地の
墓地の
ティアースケイル DEF1600
「俺はティアースケイルとラギッドグローブの2体でさらにオーバーレイ!
戦場に倒れし騎士たちの魂よ、今こそ蘇り、闇を切り裂く光となれ!エクシーズ召喚!
現れろ!ランク3、
ブレイクソード ATK2000→3000 ORU2
混沌より駆け出したのは砕けた大剣を背負う騎士
その背後には巨大なボロボロの手袋をした騎士の魂が憑き、彼の力を高める。
「ラギッドグローブを素材にした闇属性エクシーズモンスターは攻撃力を1000ポイント上昇させる!
俺はさらにマジックカード、エクシーズ・ギフトを発動!
自分フィールドにエクシーズモンスターが2体以上存在する場合、自分フィールドのオーバーレイユニット2つを取り除くことでデッキから2枚ドローする。
リヴァイエールとブレイクソードのオーバーレイユニットを1つずつ取り除き、2枚ドローだ!」
リヴァイエール ORU1→0
ブレイクソード ORU2→1
「墓地のサイレントブーツを除外して効果を発動!
デッキのファントムマジック、トラップカードである
ティアースケイルを特殊召喚する。
さらに自分フィールドに
ティアースケイル DEF1600
ステンドグリーブ DEF600
三度現れるティアースケイルとそれに追随するように現れた汚れた脛当てを身に着けた青い炎ステンドグリーブ
ファーストターンで俺のやれることは少ない。
なら出来るだけ、次のターンのリソースを稼ぐ!
「俺はレベル3のステンドグリーブとティアースケイルでオーバーレイネットワークを構築!
魂の眠る場所を探すがいい、ランク3、彼岸の旅人 ダンテ!」
彼岸の旅人 ダンテ「ふん。」
DEF2500 ORU2
「ダンテの効果発動!
オーバーレイユニットを1つ使い、デッキの上から3枚までカードを墓地へ送ることで、ターン終了時までこのカードの攻撃力を墓地に送ったカード1枚に付き500ポイントアップさせる。
俺は3枚のカードを墓地に送りダンテの攻撃力を1500ポイントアップ。」
彼岸の旅人 ダンテ DEF2500
ATK1000→2500 ORU2→1
「カードを2枚伏せ、ターンエンドだ。」
彼岸の旅人 ダンテ DEF2500
ATK2500→1000
「先攻で伏せることぐらいしかしなかったお前が、随分と動くじゃねぇか。
変われば、変わるもんだ。」
「あぁ、お互いにな。」
「ユート、アレン・・・」
「だけどな!てめぇらがどんだけ強くなろうと、俺はその上を行く!行かなきゃならねぇんだ!!
俺のターン!ドロー!!
俺は速攻魔法、緊急ダイヤを発動!
このカードは1ターンに1度、相手フィールド上のモンスターの数が俺のフィールドのモンスターの数より多いときに発動できる。
デッキから地属性機械族のレベル4以下とレベル5以上のモンスターをそれぞれ1体、効果を無効にして守備表示で特殊召喚する。
ただし、このカードを発動させたターン俺は機械族モンスターでしか攻撃宣言できない。
来い!レベル10、重機貨列車デリックレーン!レベル4、イエロー・ガジェット!」
デリックレーン――ゴオオオォォォォォォォ!
DEF2000
イエロー・ガジェット DEF1200
現れたのは大型のクレーンをつけた貨車を牽引するディーゼル機関車と黄色い歯車に手足が生えたようなモンスター
ガジェット?初めて見るモンスターだ。それに歯車か・・・
「俺はマジックカード、テラ・フォーミングを発動!
デッキからフィールド魔法カード、転回操車を手札に加えて発動
このカードは1ターンに1度、手札を1枚墓地に送ることでデッキから機械族、地属性、レベル10のモンスターを1体手札に加える。
手札の無頼特急バトレインを墓地に送り、弾丸特急バレット・ライナーを手札に加える。
そしてこいつは俺のフィールドのモンスターが地属性機械族モンスターだけの時、手札から特殊召喚できる!」
バレット・ライナー――プワアアアァァァァァァン!!
ATK3000
空気を切り裂き弾丸のような速度で蒼き列車が到着する。
これほど素早くレベル10モンスターを揃えるとは!?
「俺はレベル10のバレット・ライナーとデリックレーンの2体でオーバーレイ!
地より昇り天空へ襲来せよ!エクシーズ召喚!
来い!ランク10、超巨大空中宮殿ガンガリディア!!」
ガンガリディア ATK3400 ORU2
現れたのはその名に恥じない巨大な空中浮遊要塞
2本の飛行船のようなものを船のようなものが繋げている。
「ガンガリディアの効果発動!
1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使って、相手フィールド上のカードを1枚破壊し1000ポイントのダメージを与える!
伏せカードは破壊させてもらうぜ!」
ガンガリディア ORU2→1
ガンガリディアから錨のようなものが放たれこちらへ向かってくる。
だが、それは着弾する前に霧のように霧散する。
「永続トラップ、
このカードの対象となったモンスターは攻撃対象にならず、効果が無効になり、さらに攻撃ができない。」
「そう来るよな、お前なら。
だがエクシーズモンスターの効果を使うためにオーバーレイユニットとして墓地へ送られたデリックレーンの効果がまだ残っているぜ!
相手フィールド上のカード1枚を破壊する!当然セットカードだ。」
「チェーンしてトラップ発動!ダメージ・ダイエット!
このターン俺が受けるあらゆるダメージは半分になる!」
これでアレンのエースモンスターの効果でライフを失うことはなくなったはず・・・
リミッター解除を手札に持ってない限りは、だが
「ちっ、めんどくせぇもんしこんでやがったな。
だけどな、まだ俺は通常召喚もしてないんだぜ?グリーン・ガジェットを召喚して効果発動!
こいつが召喚、特殊召喚されたとき、デッキからレッド・ガジェット1体を手札に加える。」
グリーン・ガジェット ATK1400
続いて現れたのはイエロー・ガジェットと似た緑の歯車のモンスター
このモンスターたちはまさか!?
「レベル4のイエロー・ガジェットとグリーン・ガジェットでオーバーレイ!
エクシーズ召喚!ランク4、ギアギガント
ギアギガント
2体の歯車から呼び出されたのはガジェットたちと違いプラスティックのような質感のギアで作られた人型のロボット
スタンダード次元でもよく見かけた機械族のエンジンとなるエクシーズモンスターだ。
「ギアギガント
1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使い、デッキ、墓地からレベル4以下の機械族モンスター1体を手札に加える。
俺はデッキからレベル4の起動兵長コマンドリボルバーを手札に加えるぜ。
そして俺もマジックカード、エクシーズ・ギフトを発動!
ガンガリディアとギアギガントXのオーバーレイユニットを1つずつ取り除いて2枚ドローだ。
さらにさっき手札に加えた起動兵長コマンドリボルバーの効果を墓地のグリーンとイエローの2体のガジェットを対象に発動、こいつを特殊召喚する!」
コマンドリボルバー ATK0→2000
現れたのはずんぐりとした足の代わりに車輪がついたロボット
その2つの車輪の中心にはグリーン・ガジェットとイエロー・ガジェットがそれぞれ埋め込まれている。
「対象となった機械族のガジェットモンスターはこいつのギアとして装備され、コマンドリボルバーはギア1つに付き攻撃力を1000ポイントアップさせる。
だが、このギアの使い道はそれだけじゃないぜ!
永続魔法発動!起動指令 ギア・チャージ!
このカードは発動時に自分フィールドの装備カード扱いのガジェットモンスターを任意の数特殊召喚する!」
「「何っ!?」」
「来い!イエロー・ガジェット!グリーン・ガジェット!
そしてイエローの効果でグリーンをグリーンの効果でレッドのガジェットを手札に加えるぜ!」
イエロー・ガジェット ATK1200
グリーン・ガジェット ATK1400
一気にアレンのフィールドを埋め尽くす歯車のモンスターたち、そしてその2体のガジェットたちがデッキから新たなガジェットを呼んでくる。
やはり、あのモンスターたちは相互にサーチする効果を持ったモンスターか!
「俺はさらにレベル4のコマンドリボルバーとグリーン・ガジェットでオーバーレイ!
エクシーズ召喚、ランク4、ギアギガント
そして効果を発動させ、デッキからレベル4の機械族モンスター、クロノダイバー・ベゼルシップを手札に加える。」
ギアギガント
「ここで永続魔法、起動指令 ギア・チャージのもう1つの効果を発動。
手札を1枚捨て、デッキから起動提督デストロイリボルバーを1体手札に加える。
そして、墓地のベゼルシップの効果を発動
自分フィールド上のオーバーレイユニットを1つ墓地に送ることでこいつを特殊召喚する。
ギアギガント
ギアギガント
クロノダイバー・ベゼルシップ DEF2000
新たに現れたのはこれまでのモンスターとは一風変わった尖った胴体に2本のリングが付いた近未来的な船
そしてこれでまたアレンのフィールドにレベル4のモンスターが揃ってしまった・・・
「レベル4のクロノダイバー・ベゼルシップとイエロー・ガジェットでオーバーレイ!
3体目のギアギガント
オーバーレイユニットを1つ使ってデッキからレベル4の機械族モンスター、ゴールド・ガジェットを手札に加える。
そして手札のガジェットモンスター、レッド・ガジェット2体を墓地へ送り、手札から起動提督デストロイリボルバーを特殊召喚!」
ギアギガント
デストロイリボルバー――ガッガッガッガッ、ブシュウウウウゥゥゥゥゥゥゥ!!
ATK2500
ギアの駆動音を轟かせ、蒸気を吐き出す巨大なロボットが現れる。
「モンスターが1ターンで5体!?」
「おっと隼!これで終わりじゃないだぜ!!
デストロイリボルバーの効果!1ターンに1度、フィールド上のカード1枚を破壊する。
ダンテには消えてもらうぜ。」
――ブオオオオォォォォォォォォォオオオ!!
高温の蒸気を吹き出し、デストロイリボルバーがダンテを鷲掴みにして握りつぶす。
モンスターは5体、こちらは2体
だが、ブレイクソードの効果や墓地のカードの効果で攻撃を防ぐことはできる。
このターンは凌げるが・・・・
「俺はランク4のギアギガント
出撃しろ!ランク5、旋壊のヴェスぺネイト!」
旋壊のヴェスぺネイト――ヴォオオゴオオオオォォォォォォォォン
ATK2500 ORU1
3機のジェットエンジンとドリルを持つ巨大な蜂を模したロボット
こいつはランク4の上に重ねてエクシーズ召喚できるモンスター、その能力は・・・まだ耐えきれるか?
「そしてランク10の超巨大空中宮殿ガンガリディア1体でオーバーレイネットワークを再構築!」
空中に浮かんでいたガンガリディアが光の砲弾となって地の彼方へ飛んでいく
「天より堕ちて地を穿て!世界震撼!即撃発車!!ランクアップエクシーズチェンジ!!」
着弾した光の中で巨大な鉄の城が顕現していく
5本の列車に支えられた深緑のボディ、その上部に取り付けられた巨大な砲塔
それは歴史の中に葬られた名もなき兵器
「ランク11!超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベ!現着!!」
ジャガーノート・リーベ ATK4000 ORU1
アレンの召喚したそのモンスターに隼の顔が青くなる。
あのモンスターはここから一山超えた場所に顕現しているが、それでも異様な大きさを誇り、黒光りした下部の列車1本とほぼ同じ太さの砲身がこちらを狙っている。
リアルソリッドビジョンでそのモンスターの攻撃が直接当たったらどうなるか・・・
「やめろアレン!!あのモンスターで攻撃すればユートは!!?」
「バラバラになろうが知ったこっちゃねぇよ!!
どっちにしてもてめぇらはここで終わるんだからよ!!
榴弾装填!方位射角修正!!目標!ブレイクソード!!第一射発射!!」
ブレイクソード「!!」
アレンの攻撃命令と同時に山の向こうの暗闇で光が弾ける。
それを察したブレイクソードは愛馬を走らせ、空に躍り出て
――・・・・・・・・ヒュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ、ドオオオォォォォォォォォン!!
「「うわああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
LP4000→3500
光が弾け、その後に風切り音と鼓膜が破れそうなほどの爆発音が俺たちを襲う。
リヴァイエールが守ってくれなかったら吹き飛ばされていたことだろう。
そしてその身を犠牲にしたブレイクソードの志は眠れる同胞を呼び覚ます。
ステンドグリーブ DEF600 LV3→4
ティアースケイル DEF1600 LV3→4
「知っているよな?
ジャガーノート・リーベはエクシーズ素材の数だけモンスターへの攻撃回数が増えるってことをよ!!
第二射!!リヴァイエールに向け!!発射!!」
「くっ!?リヴァイエール!!」
リヴァイエール「オオォォォォォォ!!」
リヴァイエールは空間を操り、爆風が届く範囲の外でその身をジャガーノート・リーベの砲弾にさらす
――ドオオオォォォォォォォォォォン!!
「ちっ、邪魔しやがって・・・だったら雑魚共だけでも始末させてもらうぜ!
ギアギガント
ヴェスぺネイトの貫通ダメージもくらいやがれぇぇ!!」
「ぐはっ!!・・・ぁぁ・・・・・・」
LP3500→2550
拳が魂を打ち砕く、螺旋が志を穿つ、木に体が叩きつけられる。
その痛みがアレンが本気だということを伝えてくる・・・分かって、しまう・・・・・
「ユートォォ!!
くっ!アレン!どうしてだ!?その力さえあればアカデミアの奴らを、なのになぜ!!?」
「・・・・・・出来ると思ってんのかよ。」
「えっ?」「なんだ?」
「ちっ、なんでもねぇ・・・
墓地にはミストクロウズとシャドーベイル・・・まったくめぇんどくせぇ、バトルは終了だ。
だがまだ終わりじゃねぇ!
このカードはエクシーズモンスターが戦闘を行ったターンに1度、自分フィールド上のエクシーズモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚できる!!
俺はオーバーレイユニットを持ったギアギガント
地から光が雷を描いて天に昇る、黒雲が現れ稲光が弾ける。
「地より昇り天を照らせ!天地震撼!電光来迎!オーバーランクアップエクシーズチェンジ!!」
清浄の白と神聖の金、雷をまき散らすその姿はまさに神のごとき――マシン
「降臨せよ!ランク12!
アーゼウス――ゴオオオォォォォォォォォォバリバリッ!!
DEF3000 ORU2
アーゼウスまで使ってくるか・・・
アレンの戦術は豪快だがいつもだったら後続が続かない。
だが、あのガジェットというモンスター群がそれを補い、それこそ使いつぶすことも可能にしている。
「カードを1枚伏せ、エンドフェイズ。
エンドフェイズにこのターン墓地へ送られた無頼特急バトレインと弾丸特急バレット・ライナーの効果発動
バトレインの効果でデッキから機械族地属性レベル10モンスター、バレット・ライナーを、バレット・ライナーの効果で墓地の機械族モンスター、デリックレーンを手札に加える。
これでターンエンドだ。」
「・・・俺のターン、ドローだ。
墓地のラギッドグローブを除外して効果発動、
そして、
ティアースケイル DEF1600
「ティアースケイルの効果、手札を1枚捨てデッキから
そして、
ダスティローブ ATK800
「ならダスティローブの召喚にチェーンして永続トラップ、掃射特攻!
1ターンに1度、自分フィールド上の機械族エクシーズモンスターのオーバーレイユニットを任意の数使って、その数だけフィールドのカードを破壊する!
ヴェスぺネイトとジャガーノート・リーベのオーバーレイユニットを1つずつ使って、ステンドグリーブとティアースケイルを破壊だ!」
ヴェスぺネイト ORU1→0
ジャガーノート・リーベ ORU1→0
「っ!!?ユート!また来るぞ!!」
「させはしない!
墓地の
自分のターンにこのカードを墓地から除外することで、相手フィールドの表側表示のトラップカードの効果をターン終了時まで無効にする!」
「ならチェーンして、アーゼウスの効果発動!
互いのターンにオーバーレイユニットを2つ使うことで、アーゼウス以外のフィールドの全てのカードを墓地に送る!!」
アーゼウス――ウオオオォォォォォオオオオオオォォォオオオオ!!
ORU2→0
2つの光がアーゼウスに取り込まれ、搭載された様々な装置が唸りを上げる。
機械仕掛けの神の裁きが雷となってフィールドを埋め尽くした。
やはり俺の戦術を知っているアレンが相手だとやりにくい・・・俺たちが言えたことじゃないが
手札はなくなってしまった。
俺に今やれることは・・・
「墓地のサイレントブーツの効果、このカードを除外しデッキから
さらに墓地の
ブレイクソード ATK2000
「そして
オーバーレイユニットの無い闇属性エクシーズモンスターを1つ高いランクの闇属性エクシーズモンスターにランクアップさせ、その後このカードをオーバーレイユニットにする!
ランク3のブレイクソード1体でオーバーレイネットワークを再構築!
死せる騎士よ。機装の鎧を身に纏い、新たな未来を築く光となれ!ランクアップエクシーズチェンジ!
現れろ!ランク4、レイダーズ・ナイト!」
レイダーズ・ナイト――シュココオオオオォォォ!
ATK2000 RUM2
青白い炎が吹き出すダクトを装備した機械の鎧を持つ騎士が現れる。
「レイダーズ・ナイトの効果発動!
オーバーレイユニットを1つ使い、このモンスターよりランクが一つ低いまたは高い
転生せよ!ランク3!
レイダーズ・ナイト ORU2→1
ブレイクソード ATK2000 ORU2
「またブレイクソードか。
だが、俺の墓地には掃射特攻がある、こいつは俺の機械族エクシーズが相手によって破壊された場合、墓地の機械族エクシーズと共に除外することで相手にそのランク×200ポイントのダメージを与える。
アーゼウスを破壊したら大ダメージだぜ!」
わかっている。だが、ここで止まるわけにはいかない!!
「ブレイクソードの効果発動!
オーバーレイユニットを1つ使い、ブレイクソード自身とアーゼウスを破壊する!」
ブレイクソード――ガシャン!ガシャン!ガシャン!
ORU2→1
アーゼウス――オオオォォォォオオォォォ!ドオオオオオォォォォォン!!
ブレイクソードが疾走し、天の機械神の胸にその剣を突き立てる。
アーゼウスも神への反逆者に雷を持って裁きを下し、ブレイクソードの主である俺にも一本の雷光が迫ってくる。
「掃射特攻の効果発動!
このカードとランク11のジャガーノート・リーベを除外して2200のダメージを喰らいやがれぇ!!」
「っ!!墓地のトラップカード!ダメージ・ダイエットを除外することで、このターン、俺が受ける効果ダメージを半分にする!うわっ!!」
LP2550→1450
「ちっぃ!!またかよっ!!早くしねぇと・・・」
「・・・?
ブレイクソードの効果!墓地からステンドグリーブとダスティローブをレベルを1つ上げて特殊召喚!」
ステンドグリーブ DEF600 LV3→4
ダスティローブ DEF1000 LV3→4
ダスティローブを呼び出してしまった以上、俺は手札を増やすことができない。
追い詰められているのは俺の方なのに、アレンはそれでも焦りを見せた。
あの視線の方角は・・・
「・・・俺はレベル4となったステンドグリーブとダスティローブの2体でオーバーレイネットワークを構築!
漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今、降臨せよ!エクシーズ召喚!!
現れろ!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」
ダーク・リベリオン「ギャアアアオオォォォォォォォォォ!!」
ATK2500 ORU2
「来やがったな。ユートのエース
だが、そいつのモンスター効果を発動するための俺のモンスターは居ねぇぜ!」
「ならダイレクトアタックだ!
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでアレンにダイレクトアタック!!
反逆のライトニング・ディスオベイ!!」
ダーク・リベリオン「オオオォォォォォォ!!」
「ぐわああああぁぁぁぁぁっ!!」
LP4000→1500
ダーク・リベリオンがアレンへ向け尻尾を振るう。
アレンはそれにより吹き飛ばされ、叩きつけられるが
そんな痛みなど関係ないとばかりに、アレンは立ち上がる。
「ぐ、くぅ・・・だが、ライフはこれ以上減らせねぇだろ・・・」
「む、墓地の
そして、エンドフェイズ、クラックヘルムの効果で墓地の
「俺のターン!ドロー!!
俺は手札からマジックカード、貪欲な壺を発動
墓地の5体のモンスター、アーゼウス、グリーン・ガジェット、ギアギガント
妨害もできなくなったのなら、好き勝手やらしてもらうぜ!
ゴールド・ガジェットを召喚!その効果で手札からレベル4の機械族モンスターを特殊召喚する!
来い!
ゴールド・ガジェット ATK1700
現れたのは金色の球体が変形したロボットと、これまでのガジェットとくらべ古めかしい歯車のロボット
「そのモンスターたちは・・・」
「あぁ、あいつらが要らねぇって俺に押し付けてきやがったんだ。
だが、中々使えるぜこいつらは
宣言するのはモンスターカード、さらにこいつは1ターンに1度、ガジェットモンスターのカード名を宣言することで、このターンこのカードを宣言したカードと同じカードとして扱う。
俺はイエロー・ガジェットを宣言するぜ。
さらにこのイエロー・ガジェット扱いの
このカードは自分フィールドの攻撃力500以下の機械族モンスターを対象にし、そのカードと同名モンスターを2体までデッキから特殊召喚する!」
イエロー・ガジェット DEF1200
イエロー・ガジェット DEF1200
「そしてデッキからグリーン・ガジェットを2体手札に加える!
レベル4のゴールド・ガジェットと
さらにレベル4のイエロー・ガジェット2体でオーバーレイ!
また出てこい!2体のランク4、ギアギガント
ギアギガント
ギアギガント
「まだだ、手札の弾丸特急バレット・ライナーは自分フィールド上のモンスターが機械族地属性モンスターのみの場合、特殊召喚できる。
さらに自分フィールド上に機械族地属性モンスターが召喚、特殊召喚された場合、手札から重機貨列車デリックレーンを特殊召喚!」
バレット・ライナー――プオオオォォォォォォォォン!
ATK3000
デリックレーン――ブオオオォォォォォォォオォン!
ATK2800
「この2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!
エクシーズ召喚!再び浮上せよ!超巨大空中宮殿ガンガリディア!」
ガンガリディア ATK3400 ORU2
「ガンガリディアの効果発動!
オーバーレイユニットを1つ使い、ダーク・リベリオンを破壊!さらに1000ポイントのダメージを喰らえ!」
ガンガリディア ORU2→1
さっきのターンの焼きまわしのように同じモンスターが並び、天空の宮殿から錨が放たれる。
たださっきと違うのは、その錨を防ぐ手段が俺にないということだ。
――パリンッ!ズドンッ!!
「ぐわああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
LP1450→450
「ユートオオォォォォォォ!!
くっ・・・・・・アレンっ!!・・・・・なぜだ・・・何故裏切った!!」
「・・・・・・」
アレンは答えない。
だがアレンが俺たちを裏切った理由はなんだ?
俺の中にその疑問が沸いたとき、遊矢が言っていたことが思い返される
≪え?なぜ裏切ったか?
まぁ、心境や状況、立場にもよると思うけど・・・
何かを諦めて、何かを諦めきれないんだろうなぁ~≫
≪何かを諦めて、何かを諦めきれない?≫
≪何もかも諦めて絶望したら自暴自棄になる。
現状のすべてを諦めないなら、裏切ることはない。
そいつにとって一番大事なものだけ、護るためにやっちまったんだろうさ。≫
「アレン・・・お前は何を諦めた?」
「っ!!?」
アレンが初めてこちらの質問に反応した。
「・・・そういうお前らはこのまま戦い続けたからって、何が変えられるって言うんだよ!!
ギアギガントXの効果でデッキからレベル4、起動兵長コマンドリボルバー、2体目の効果でレベル3の工作列車シグナル・レッドを手札に加える。
さらに墓地のベゼルシップをギアギガントXのオーバーレイユニットを取り除いて特殊召喚!」
ギアギガント
ギアギガント
ベゼルシップ DEF2000
「さらに墓地のゴールド・ガジェットを対象に手札に加えたコマンドリボルバーを特殊召喚!」
コマンドリボルバー DEF2000
ATK0→1000
「レベル4のコマンド・リボルバーとクロノダイバー・ベゼルシップでオーバーレイ!
難攻不落の黒鉄の城よ、地響き立てて敵兵蠢く鉄路を行け!エクシーズ召喚!!
現れろ!ランク4、重装甲列車アイアン・ヴォルフ!!」
アイアン・ヴォルフ――ブオオオオォォォォォォォォォン!!
DEF2200 ORU2
新たに現れたのはアレンのエースの鉄の狼
こいつを召喚したということは、勝負を決めに来たということ
「さらにランク4のギアギガント
ランクアップエクシーズチェンジ!ランク5、旋壊のヴァスぺネイト!!
ランク10のガンガリディアでオーバーレイネットワークを再構築!
オーバーランクアップエクシーズチェンジ!!ランク11、超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベ!!」
旋壊のヴェスぺネイト DEF2100 ORU1
ジャガーノート・リーベ ATK4000 ORU2
再び現れる機械蜂と巨大列車砲、そこに鉄狼の咆哮が鳴り響く
「アイアン・ヴォルフの効果発動!
オーバーレイユニットを1つ使って、自分フィールド上の機械族モンスター1体を選択、このターン、俺はそのモンスター以外で攻撃できないがそのモンスターはダイレクトアタック出来る!
さらにジャガーノート・リーベの効果発動!
オーバーレイユニットを1つ使い、このターン自身以外のモンスターの攻撃を封じ、自身の攻撃力を2000ポイントアップする!」
アイアン・ヴォルフ ORU2→1
ジャガーノート・リーベ ATK4000→6000 ORU2→1
「このターン、てめぇは
これでてめぇは終わりだ!!バトル!!ジャガーノート・リーベで!?」
ジャガーノート・リーベは闇の中でその動きを突如停止させた。
「!!?なんでだ、なんでだよ!?動けよ!!」
困惑するアレンに俺は種明かしをする。
確かに攻撃中はモンスター効果が使えない、だが
「バトルフェイズ中の攻撃前・・・スタートステップ終了時に墓地の超電磁タートルの効果を発動した。
このカードを除外し、バトルフェイズは強制終了された。
エクシーズモンスターはこのターン戦闘を行っていないから、アーゼウスを出すこともできない。」
「くそっ!!なんでだよ!
もう、お前のライフは450しかないんだぞ!?それでなんで諦めねぇんだよ!!」
「・・・俺は諦めない。
この戦争を終わらせて、瑠璃を取り戻すまで!!」
「・・・・そうやって、抗ってなんになる!
ただ、戦いが長引くだけだろうが!!それじゃ、サヤカが!!っ!!」
・・・なるほどな。
「そうか、サヤカのためか・・・」
「・・・・・・あぁ、そうだよ。
俺はサヤカの居ねぇ世界になんて興味がねぇし、いらねぇ。
そんなサヤカが苦しんで、苦しんで、苦しみ続けている、俺はそれが許せねぇ!
だから、一分一秒でも早く俺はこの下らねぇ戦争を終わらせる!」
「お前の力なら、アカデミアの攻撃部隊を倒せるはずだ!」
「はっ!隼、お前は馬鹿だな。
砲弾一発撃ち込んだところで、次の奴らが来るだけだぜ?
ブッ潰しても、ブッ潰しても!ブッ潰しても!!世界と戦争するっていうのはそういうことだ・・・
それなら、とっととあいつら側に着いちまったほうが賢い選択だと思わないか?」
「だが、リアルソリッドビジョンをこちらに広めて泥沼化させたのはアカデミアだろう?」
「あぁ、そうだ、やつらが俺に広めろって言ってきたもんだ。
だが、それでもさっさとこっちが負けちまえば、無駄な抵抗するよりはずっと早く終わる。
サヤカが苦しむ時間が短くなるんだ!」
全てはサヤカのため。
アレンは世界を、いやそれ以外を捨てる覚悟をした。
≪大事な人を思う気持ちは、強くて弱いものだからな・・・≫
確かにな。
もしかしたら、どこかでボタンの掛け違いがあれば、今、あそこに立っているのは俺だったのかもしれない・・・
「次のターンで、終わらせてやる・・・ターンエンドだ!!
さぁ!とっととターンを進めやがれ!!何もできないならサレンダーしろ!!」
「サレンダーはしない!俺のターン、ドロー!!
墓地のダスティローブを除外して効果発動、デッキから
そして、マジックカード、闇の誘惑を発動!
デッキから2枚ドローし、その後、闇属性モンスターを手札から除外する!」
「一か八かかよ。無駄な足掻きしやがって・・・」
一か八か、確かにそうだ。
今の手札だってブレイクソードを出すことはできる。
だが、そうなればアレンのターンを凌ぐことはできないだろう。だが失敗すれば・・・
迷いがカードを引く手を震えさせる。
そんなとき、俺はあの言葉を思い出した。
「・・・それは勇気を持って一歩踏み出すこと。」
大切なものを失いかけても、先の見えない戦いでも、裏切られても、それでも前に進んだ。
「それはどんなピンチも決して諦めないこと。」
諦めずに全てを救った
「それはあらゆる困難にチャレンジすること!」
勇者の言葉を
「かっとビングだああぁぁぁぁ!」
「かっと・・・」「ビング?」
手の震えは止まっていた
それだけじゃない。胸の内からエネルギーが溢れてくる気がする。本当に不思議な言葉だ。
だから迷わずに行こう。真っすぐ俺の思うがままに進もう。
「アレン、俺は諦めない!
デュエルでみんなと一緒に笑い合える世界を!!ドロォォォォ!!
闇属性モンスター、ティアースケイルを除外!
そして、死者蘇生を発動!墓地から甦れ、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」
ダーク・リベリオン「グオオォォォォォォ!!」
ATK2500
「ダーク・リベリオン!?お前の手札には!?」
「そして
ランク4のダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン1体でオーバーレイネットワークを再構築!
煉獄の底より、未だ静まらぬ魂に捧げる反逆の歌!ランクアップエクシーズチェンジ!!
永久に響かせ現れよ!ランク5!ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン!!」
ダーク・レクイエム「オオオオォォォォォォォオオオオォォォ!!」
ATK3000 ORU2
漆黒の竜が骸の鎧を付け新生する。
ダーク・レクイエム、頼む。お前の力で取り戻させてくれ、俺の友を!
「ダーク・レクイエムの効果発動!
ダーク・リベリオンをオーバーレイユニットにしているとき、1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使い。
相手フィールド上のモンスター1体を対象にそのモンスターの攻撃力を0にし、その数値分ダーク・レクイエムの攻撃力に加える!
ジャガーノート・リーベの攻撃力を0にする!」
「させねぇよ!!
トラップカード!ハイレート・ドロー!!
自分フィールド上の機械族モンスターを2体以上破壊し、俺は2体に付き1枚カードをドローする!
ジャガーノート・リーベとギアギガント
これで効果対象を失い、ダーク・レクイエムの効果は不発に終わるぜ!」
フィールドには守備モンスター、そのどちらも相手によって破壊された時に効果を使えるモンスター
アレンの手札にはシグナル・レッド、シグナル・レッドの効果を無効にさせダーク・レクイエムのオーバーレイユニットをなくさせ、破壊時の効果を通すつもりか・・・
「よく考えられた戦術だ。だがアレン、俺はすでに勝利への希望を手にしている!
装備魔法!呪いのお札をお前のアイアン・ヴォルフに装備!!」
鋼鉄の狼の顔に1枚の不気味なお札が張られる。
「なにっ!?」
「呪いのお札・・・装備モンスターが破壊されることによってそのカードが墓地に送られた場合、装備していたモンスターの守備力分のダメージを相手に与えるカード!!」
「バトルだ!!ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンでアイアン・ヴォルフに攻撃!!」
ダーク・レクイエムが飛ぶ、その骨の様な翼に教会のステンドグラスのような光を宿して
「くそ・・・クソオオォォォ!!手札の工作列車シグナル・レッドの効果!
相手の攻撃宣言時、このカードを特殊召喚して、そのモンスターの攻撃をこのモンスターに移し替える!!」
「ダーク・レクイエムの効果!オーバーレイユニットを1つ使って、モンスター効果を無効にして、墓地からエクシーズモンスターを1体呼び出す!
レクイエムサルベーション!!」
アレンのカードが砕け散り、墓地に眠るモンスターを呼び覚ます。
ダーク・リベリオン「ギャオオオォォォォォォォ!!」
ATK2500
「ダーク・リベリオン・・・」
現れたダーク・リベリオンにアレンは両腕を下げた
もやは自分には手がないと教えているかのように、だから、これで終わらせよう。
「鎮魂のディザスター・ディスオベイ!!」
ダーク・レクイエム「オオオォォォォォォォォォォォ!!」
鎮魂の光を放つ逆鱗は鉄の城をいとも簡単に引き裂き砕け散り、その先のアレンはそれを受け入れた。
LP1500→0
「アレン!!」
アレンとユートのデュエルは終わってしまった。
ダーク・レクイエムの攻撃を受け、アレンは巨木に背中を強く打ち付けていた。
その様子を見た後の行動は自分でもよく分かっていない。
声を出してしまったこと、駆け寄ってしまったこと、相手は裏切り者だというのに・・・
「・・・ほら、やれよ。」
「何のことだ?」
「しらばっくれんじゃねぇ、カードにでもなんでも、好きにしろ。
俺は裏切り者なんだからな。」
「っ!?」
改めて言われると、俺は戸惑ってしまう。
友だったアレン、裏切り者だったアレン、敗者のアレン
何をしたらいいのかは分かり切ったこと、だが・・・
「・・・アレン、俺はみんながデュエルで笑顔になる世界を取り戻したい。」
「さっきも聞いた。
随分青くせぇ・・・出来ねぇことぬかしてくれるじゃねぇか。」
「諦めなければ、出来ないことなんかない。
だからまずは・・・」――スッ
うずくまるアレンにユートは手を差し出した。
「ユート!?」
「・・・何の真似だ?」
「アレン、お前がサヤカのいない世界なんて意味のないものなのと同じように、俺はアレンがいない世界なんて意味がない。」
「「!!?」」
「もちろん隼も、瑠璃も、サヤカも、カイトやレジスタンスの仲間、ハートランドの人たち、そしてランサーズ
これまで出会ってきた人達、これから出会ってく人達、俺はその‟みんな”で一緒に笑い合いたい。」
ユート・・・お前はそう決意したのか・・・強いなお前は
「・・・へっ!ほんと、お前ってやつは恥ずかしげもなくそう言うこと言うよなぁ~」
アレンはそういうとユートの手を取り立ち上がった。
レジスタンスは奪われた仲間も決して見捨てない。
仲間は必ず奪い返す・・・
「負けたよ、親友。」
「あぁ、おかえり、アレン・・・」
俺たちはこの戦争で、やっと1つ、大切なものを取り戻した。
「ふむ・・・やはり、フィードバックなど、プログラムにはない・・・」
薄暗い部屋で、目の下に大きな隈がある不気味な老人がパソコンとにらめっこしている。
「精霊の力・・・そうとしか呼びようのないもの・・・
私のパラサイトモンスターの唯一にして最大の欠点、変えられてしまったデュエリストでは他の精霊の力を引き出せなくなってしまうこと・・・
だが、おそらく、榊 遊矢は逆に・・・」
その老人はぶつぶつと考えをまとめると、口が裂けたかのように頬を釣り上げ笑みを浮かべる。
「あぁ!なんと素晴らしい!!
私もその力が欲しい!!精霊の力!!この世ならざる者の力!!理屈など通用しない未知の力!!」
恋する乙女のように、憧れた存在に出会えた子供のように、頬を上気させ狂人は叫ぶ
「!!変わったデュエリストにカードを使わせるのではなく、そもそも精霊に使わせてしまえば・・・!!
ふへへへへへへへへ・・・」
何かをひらめいた老人『ドクトル』は自らが生み出したパラサイト・フュージョナーに新たな因子を組み込んでいく。
「ネズミがペストを撒くように、蚊がマラリアを運ぶように・・・ふひひ。」
戦場に新たな火種が迫っていた。
みんな移動は完了したか。
まったく、漢らしく正々堂々と来るならば相手をしてやるものを・・・
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth
『正義の在処 クラブギア・キングの問い掛け』
全滅するのか、だれか逃れれるのか・・・
まぁ、同情だけはしてやろう、同情だけは
「CC」カード群の効果について
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制作したものをそのまま使用
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後付け効果を削除
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メインに入るカードの後付け効果のみを削除
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EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
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完全にアニメカードそのまま