「う~む・・・これは」
権現坂 昇は思案する。
遊矢や忍者兄弟と歴史談義を繰り返し、武将の戦働きだけではなく知将の計略も語らい合った彼はデュエルロイドの交戦結果から脅威が着実に迫っていることを予想する。
ブラフは混ぜた。放射状に散発した地図上の点は一見すると無秩序に見えることだろう。
だが相対した相手はある時から転身、配置した歩兵を破壊しながらもハートタワーを目指し始めた。
勘なのか、こちらの意図を理解したのか、将又ここがこちらの拠点だと知ったのか、いずれにしてもここは安全な拠点から危険な狩場となった。それだけは確かだ。
「ここを放棄する。」
「むぅ・・・仕方がないか。
だがどうする、もうこの街に隠れる場所などないぞ?」
迫る脅威は狩人だけではない。
大地を駆け、空を侵略する醜い化け物
人に宿り、人を変えてしまう寄生虫
「あぁ、この街を放棄する。」
――・・・・・・
その事実にこの場にいた者たちは黙ってしまった。
みんな理解はしていた、戦えぬ者のために街などにこだわっている場合ではないと
だが、セレナはこの事態を引き起こしたのがアカデミアであることに
黒咲は生まれ育った街を護れなかったことに、それぞれ罪悪感を覚えていた。
「くっ!!」――ダンッ!!
壁に拳が強く打ち付けられる。それは今この場で一番罪の意識に苛まれている者の拳
「どこに行く気だ!アレンッ!!」
「決まってんだろ!カイトを止めに行くんだよっ!!」
「止める手立てがあるのかっ!?」
「ないっ!!ない、けど・・・俺の所為で、カイトはっ!!」
「落ち着けアレン!何もなしにあのカイトに勝てると思っているのか!!」
非常事態に冷静さが失われていく、罪が心をえぐり、責任が心を揺さぶる
(何もなし、か・・・確かに今は策を弄する時間すら惜しい。)
「・・・・・・黒咲、ここは任せたぞ。」
そんな混乱の中、『不動』が立ち上がった。
「なっ!?おい!お前何を言っている!?俺が!」
「貴様にはやることがあるだろうッ!!」
出ていこうとする権現坂をアレンが止めたが、一喝される。
正直、権現坂は『裏切り』と言う不義理を働いたアレンに多少なりとも悪感情はある。
ゆえに彼を完全に信用できるかと言えば否である。
だが、悪意に対し人一倍過敏な親友は彼を受け入れたのだ。
不安要素が嫌いな親友のこと「一度裏切った奴はまた裏切るだろ。」とでも言って今アレンはこの場にはいなかっただろう。
少なくとも事が終わるまではカードに幽閉くらいはする。そういう男なのだ、己の親友は。
「貴様の『裏切り』は何のためにあったっ!」
アレンは自身の行いを何と考えたのか。
不信感を抱かれカイトが去った原因だったかもしれないし、事実多くの仲間を彼は生贄に捧げてきた。その先に得たものは・・・
「俺は・・・」
「貴様は護ると覚悟したのだろう!!」
「っ!!?」
権現坂はその『裏切り』の覚悟を認めた。
決して悪意ではない、愛おしいものを護るための選択。それを誰が正しい義ではないと言えようか。
彼の親友が認めた覚悟を権現坂は認めたのだ。
「それなら護り抜け!護るために生きよ!それが漢と言うものだっ!!」
権現坂に活を入れられて、アレンは思い直した。
自分の戦いはサヤカのための戦いだ。自分には自分の戦いがあるのだ。
逸る気持ちは落ち着き、足は止まっていた。その横を行く権現坂の背にセレナは声をかける。
「デカいの、奴は・・・強いぞ。」
「分かっている。」
権現坂 昇は振り返らない。不退の覚悟は決まった。
不動の壁として狩人の前に立ちはだかる為、権現坂は行く。
「漢、権現坂!参る!!」
――キイイイィィィィィィィィィィィイイイイ!!
Dホイールの甲高いエンジン音が廃墟の街に木霊する。
後ろからは様々な動物のパーツを持つ黒い異形[ミュートリアル・ビースト]が奇声を上げながら飛来している。
よしよし、上手く釣られていたな。さて、この後どうするか・・・
「とりあえずできるかわからないが減らしてみるか。」
[
銃型のそれはカードの力を得てガトリングガンを形成、回転軸が唸りを上げる。
「威嚇射撃だ!」――ブウウゥゥゥゥゥン!!
Dホイールをターンさせ、振り向きざまにガトリングガンをブッ放す。
―――ドドドドドドドドドドドドドッ!!
―――――――ギャッ!!ギャアッ!!ギャッ!
数瞬ののち、聞くに堪えない悲鳴がいくつか聞こえる。
「当たった?・・・・・・やっぱりおかしいな。」
ガトリングールの攻撃力は2800、ミュートリアル・ビーストの攻撃力は2400
こちらの方が攻撃力が高いのだから、その弾が一発ないし数発当たったので怯むことはわかる。
だが、リアルソリッドビジョンの効果範囲から外れている弾が当たったという事実がおかしい。
と言うか距離からして、レイジング・ドラゴンはかなり長く姿を保っていたようだが、これもデュエルディスクのスペック的に変だ。
ディスク内蔵のリアルソリッドビジョンシステムの効果範囲は1台だとせいぜい4~5メートル、それ以上はただのソリッドビジョンとなる
実の原理はハゲに聞くしかないが、2台あれば相互の干渉の影響なのか遊勝塾に在ったオンボロと同じ範囲まで膨れ上がる。
複数台あれば舞網チャンピオンシップの時のように街全てに効力を発揮するだろう。だから事故が起きたと言ってもいい。
「どこかに設置されている?いや、精霊だからカードの力を受けているだけか?」
パラサイト・フュージョナーの謎の持続力も『精霊だから』で済ませられることなのか?
ミュートリアル・ビースト「ギャァアアアッ!!」
「っ!!?ちいいぃ!!」――ブウオオォォンン!!ガンッ!!
ミュートリアル・ビースト「ギャッア!?」――グシャッ!!
考え事しているとビルの隙間を抜けて一匹横から突撃してきたが、タイミングを合わせてターンの要領で後輪を浮かせてはたき落す。
だが、その転がった奴が正面を邪魔したので仕方なく方向転換、するとその先から数匹が地を駆けて突撃してくる。
ミュートリアル・ビースト「「「「「ギャオオオオォォォォ!!」」」」」
「別動隊!?誘導されたのか!?クソッ!!舐めるなっ!」
――ブオオオォォォォォォ!!ギュウウンッ!!――ドドドドドッ!!
ミュートリアル・ビースト「「「「「ギャアアアアァァァァァァ!!」」」」」
俺は瓦礫をジャンプ台にして跳躍、奴らの頭の上を越えて振り向きざまに再び顕現させたガトリングを連射、奴らの足を傷つけ文字通り足止めする。
だが、方向転換、ジャンプ、足止めのためのターンで、後続との距離を大きく縮められてしまった。
この組織だった行動、副指令殿らしいことだ。
つまり、このまま逃げ回っていたらいずれ本隊に追いつかれるということ・・・
「なら反撃するしかないな。」
奴らはトラップに対する耐性はないが、破壊やバウンスが素体となった人間にどんな影響があるかわからない。
マジックはカウンターされる恐れがある。モンスター効果は耐性があるが
「対象を取らない効果には耐性がない!頼むぞ!
ソードフィッシュ――ギョッ!!ギョッ!!ギョッ!!ギョッ!!・・・――
勢いよく飛び出すグラサンを掛けた長剣のような青い魚の群れ
それらは一匹を残し矢のようにミュートリアル・ビースト達に向かって飛んでいき突き刺さる。
ミュートリアル・ビースト――ギャアアアァァァァァァ!!?
これで500
「あと4回特殊召喚すれば無力化できるな。」
――グオオオオォォォアアアアァァァァァア!!
――ギャアアアアァァァァァァ!!
――ギャオオオオオォォォォォォォォォォ!!
天より堕ちたる竜は悲鳴を上げる。
地を駆ける獣竜は己の不甲斐なさを嘆く。
ゆえに狩人の象徴たる光の竜は痛みを誤魔化すために破壊を振りまくのだ。
大切なものはもういない。大切な家族は奪われた。それを引き起こしたのは仲間の、仲間だと思っていたものの裏切りだ。
――カイト様アアアァァァァァァァ!!
裏切りに遭った彼は自身の名を叫ぶ鉄くずに怒りを覚える。
また自分を欺き貶める気かと、その声の主の真贋は疑問に思わず破壊する。
「失せろ!!」
――ドオオオオォォォォォォォン!!
己を阻むガラクタを、忌々しい偽物を、あっという間に破壊し尽くす。
その光景はあまりにも惨く、あまりに憐れだと権現坂 昇は思った。
「友の声ももはや聞こえぬか・・・」
「まだ他にもいたかっ!!」
カイトの咆哮に呼応するように一陣の風が吹きつけるが、権現坂は揺るがない。
腕を組み真っすぐにカイトを見つめ啖呵を切る。
「これより後ろは不退転、俺は一歩も後ろに引かぬ!!
さぁ!通りたくば、この漢、権現坂を乗り越えてみるがいい!!」
「邪魔をするなら、懺悔をする時間すら与えん!!」
「応っ!もはや言葉はいらぬ!デュエルで語ろうっ!!」
『『
「俺は手札の
このカードを墓地に送りデッキからルべリオン以外のビーステッドモンスター、
速攻魔法、烙印の気炎を発動!
手札のサロニールを公開し、サロニールと同じドラゴン族の攻守どちらかが2500のレベル8融合モンスターを1体、エクストラデッキから墓地へ送る!
俺が墓地に送るのは灰燼竜バスタード!
さらにこの効果の後、公開したカードを捨てることでデッキからアルバスの落胤のカード名が記されたモンスター、黒衣竜アルビオンを1体手札に加える事ができる。
そして墓地に送られたサロニールの効果でデッキから烙印断罪を墓地へ送る。
手札に加えた黒衣竜アルビオン効果発動!
このカードが手札、墓地にある時、デッキから烙印カードを墓地に送ることができる!
俺は烙印融合を墓地に送り、その後このカードをデッキに戻す!さらに戻した場所が手札なら新たに1枚ドローする!
墓地の烙印断罪を除外し効果発動!
墓地の烙印断罪以外の烙印マジック、トラップ、烙印融合を手札に加える。」
(墓地肥やしを行った上でのコストカットの動き。
怒りに飲まれているはずだが・・・ここまでくるともはや本能だな。)
「マジックカード、烙印融合!
このカードは1ターンに1度しか発動できず、発動ターン自分は融合モンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない!」
「それほどのリスクを負ってまで・・・
だが、ただでやらせはせん!手札の増殖するGの効果!
このカードを墓地に送り、このターン、相手が特殊召喚を行うたびに俺はカードを1枚ドローする!」
「小癪な真似を!手札の灰流うららの効果!
相手がデッキからカードを手札に加える効果を含むカード効果を発動したとき、手札からこのカードを捨てることで無効にする!」
「ぬっ!?」
(墓穴の指名者ではなかったか・・・)
「そして烙印融合の効果だ!
このカードは自分のフィールド、手札、そしてデッキから素材を送りアルバスの落胤を融合素材とする融合モンスターを融合召喚する!
デッキのアルバスの落胤と光属性モンスター、
刻まれし業に身をやつし、光輝く姿を現すがいい!融合召喚!!
顕現せよ!レベル8!烙印竜アルビオン!」
烙印竜アルビオン「ギャオオオオォォォォォォ!!」
DEF2000
その竜は太陽のごとく地を照らす、眠る魂を引きずり出す為に
「烙印竜アルビオンの効果!
融合召喚成功時、フィールド、墓地より融合素材を除外することで融合召喚を行う!
墓地のアルバスの落胤と闇属性の
刻まれし業に身をやつし、荒ぶる姿を現すがいい!融合召喚!
顕現せよ!レベル8!神炎竜ルべリオン!」
神炎竜ルべリオン「グワハハハハハハハッ!」
DEF3000
「神炎竜ルべリオンの効果!
融合召喚に成功したとき、手札を1枚捨て、自分のフィールド、墓地、及び除外されているモンスターをデッキに戻し、それらを素材に融合召喚を行う!
除外されているアルバスの落胤、墓地のレベル8の
刻まれし業に身をやつし、届かぬ手を嘆くがいい・・・融合召喚!
顕現せよ!レベル8!痕喰竜ブリガンド!!」
痕喰竜ブリガンド「グオオオォォォォォォオオオ!!」
DEF2000
嘲笑うような鳴き声を上げる恐ろしき炎の具現と泣き叫ぶような鳴き声を上げる獣竜
最小限の手札消費で呼び出された3体のドラゴンたちに権現坂は改めて対峙している相手が、規格外のデュエリストだと思い知るが、深度の増した狩人はこれでは終わらなかった。
「さらに墓地の
自分フィールド上のレベル6以上の闇属性ドラゴン族モンスター1体をリリースし、このカードを特殊召喚する。
烙印竜アルビオンを糧に現れろ!
異界の穴“ホール”が新たな場所に繋がる。
烙印竜に秘められた膨大なエネルギーを糧に、人型のシルエットが生まれる。
だがそれは決して人ではない、巨大な翼と長い首と尾がその存在が竜だと語るだろう。
神聖さすら感じる白銀の甲冑を纏うそれは決して善なる存在ではない。悲劇の舞台を彩る邪悪な役者が嘲笑う。
DEF3000
「
1ターンに1度、デッキから烙印永続魔法、永続トラップ1枚を自分フィールドに表で置く。
永続トラップ、烙印の獣を置き、カードを2枚伏せエンドフェイズ。
墓地へ送られた
手札5枚スタートから、妨害も躱し最終的にフィールドのカードが7枚、手札2枚の絶大なアドバンテージを稼ぐカイト。
その異次元のタクティクスは権現坂の目を見張るものであった。
――残念だ
俺はこの街で生まれ育った。
親の顔は知らない。施設で育った天涯孤独の身の上だ。
身内はいなかったが俺は決して孤独ではなかった。施設で同じように育った兄弟のような仲の友は居たし、中学に上がってからは隼という生涯の親友も得て、通っていたスペード校のライバル校であるクローバー校にもデュエルを通してアレンやサヤカ、カイトに出会えた。そして瑠璃に・・・
いや、ともかくこの街は俺の庭だ。
裏道抜け道は熟知しているし、街が崩れてもレジスタンスとして活動する中で隠し通路として一見ではわからないようなものも作ったり発見したりした。
そんな道を今、アカデミアの戦士と一緒に駆けている・・・
「はぁ、はぁ・・・もう・・・」
「あと少しだ。」
その間、互いに会話らしい会話はない。
森の中を歩くことしばらくして、この森の管理者の資材小屋に到着した。
一年間ほったらかしにされた森は鬱蒼とし、深いところにあるので緊急避難場所としては最適だ。
外套を床に敷き背負っていたグロリアと呼ばれていた少女を下ろす。
あの化け物にやられた背中は傷は大きいものの深くはない。
出血がひどかったように思えたがもう止まっている。気のせいだったのか?
だが彼女の意識は無く、呼吸も乱れている・・・まさか、毒か!?
「さっきの化け物はなんなんだ?
知っていることがあれば教えてくれ。」
「わ、分かんないわよ・・・私たちだって、いきなり・・・」
グレースと呼ばれていた彼女は尻すぼみになった後黙ってしまう。
どうやら本当にアレについては知らないようだ。
「す、すまない・・・意識が戻らないのが気になって・・・
とりあえず傷を塞ごう、包帯と消毒液はあるから君が巻いてくれ、俺は後ろを向いているから。」
「・・・・・・えぇ、分かったわ。」
彼女に治療道具を渡し俺は後ろを向き外を警戒する。
後ろ手に彼女は姉の治療を始めたようだ。
「ねぇ、どうして助けてくれたの?」
しばらくすると治療も粗方済んだのかそんな質問をしてきた。
「貴方、顔は隠していたけど、私たちと戦ったスートのメンバーでしょ?どうして今更・・・」
「・・・・・・わからない。」
「えっ?」
そう、どうして助けたのかは自分でもわからない。
彼女たちは何人もの仲間をカードにしてきた憎き敵のはずなのに・・・
「助けを呼ぶ声を聞いたら、体が勝手に動き出していた・・・」
自分でも困惑していることに、彼女は喜色を抑えることが限界になったようだ。
「・・・・・・ぷっ!ふふふふ、なにそれ、テレビのヒーローじゃあるまいし
本気で言っているのなら、貴方相当のお人よしの馬鹿ね!」
あぁ、自分でも馬鹿なことをしていると思っている。
「でも、そのお人よしのおかげで助かったわ。
ありがとう、ヒーローさん?」
「っ!?・・・・あぁ・・・・・・」
彼女は茶化しているつもりなんだろうが、自分でも何故と思うことに改めて礼を言われると気恥ずかしい。
言った彼女も恥ずかしかったのか、それ以降は黙ってしまった。
「・・・うっ・・・はぁ・・・・・い。」
そして事態は急変する。
「姉さんっ!?起きたの!しっかりして!!」
「・・・しい・・・・・・・ほしい。」
目を覚ました彼女の目は虚空を向き、俺どころか彼女の妹すら写そうとしない。
「えっ?何か欲しいものがあるの、姉さん?」
「待てっ!?何か変だ!」
俺はすぐさまグレースをグロリアから引き離す。
その間にも彼女は虚空を見つめ譫言を繰り返す。その光景は先のカイトを想起させる。
「ほしい・・・妹を、グレースを護る力が・・・ほしい!!」
『縺?>縺?繧阪≧縲!』
彼女の口から謎の言語が発せられ、カイトが使っていたモンスターが発生させた菱形の異空間が彼女の額に現れる。
それに嫌な予感を感じ俺はグレースを抱えて小屋の外に出る。
「いやああぁぁぁぁ!!姉さん!!?」
「っ!!?」
あまりにも異常を発した彼女は、異空間が消えるとなんともないとばかりにこちらへと歩いてくる。
ただし目から頬に掛けて、さっきまでは付いていなかった2本の引っ掻き傷のような跡を浮かび上がらせて。
「姉さん?どうしちゃったの?どうしちゃったのよ!姉さん!!」
「ふふふ、グレース・・・何も心配することはない。
私に尽くし、私に従えば、私の庇護を得られるのだからな!」
身を挺して妹を護ったとは思えない傲慢な言葉。
呆気に取られていると彼女はデュエルディスクを起動させ、一枚のカードをグレースに投げつけた。
「あぐっ!?」
「おいっ!?くっ!何をした!?」
「ふはははは、さぁ!来たれ我が一族よ!!」
「あ・・・ああぁぁぁぁぁ!!なにか・・・わたしの、なかに・・・・」
まさか例の洗脳モンスターか!?いつの間に!?
「お・・願い・・・・ねぇ、さん・・・を・・・助け・・・・・――
彼女は俺にそう言うと糸が切れた人形のように意識をなくし、次に立ち上がった時さっきまでのやり取りが何でもなかったかのようにグロリアのもとに参じ、ひざまづいた。
その顔にはやはり先ほどまでなかった虎のような文様が浮かんでいる。
「遅ればせながら、参上いたしました。
「うむ、よく来た。
さて・・・そこのお前!」
「む?」
何故かグロリアは俺をまじまじと品定めするように見つめてくる。
な、なんだ?
「・・・・・・うん、良い面構えだ。
どうだ、私と共に来ないか?」
「何?」
意味が分からない・・・
「私の、ん?いや・・・どうやら時間切れのようだ。」
――ブオオオオォォォォオオオオオオ!!
この音は!?
「ああぁぁもう!しつっけぇんだよ!!てっ!?うわっ!?」
――ギユルルルルリリリッ!!
「ユート!?それに、タイラー姉妹?どういう状況だ!?」
「遊矢!?お前こそ・・・っ!?」
Dホイールに乗った遊矢が現れた。
その後ろからはあの化け物が大量に走ってきて、俺たちを取り囲む
――ギャア!ギャア!ギャアァァ!!
「静まれええぇぇぇぇ!!同胞たちよぉ!!奴らは私達の獲物だ。」
「チッ・・・・・・なるほど、こっちが囮として誘導していたのかと思ったが
逆にこっちが誘導されていたという訳か・・・」
「ほ~う、これはまた・・・ふふふ、悦しい戦いが出来そうだな!
さぁ!役者はそろった!!己が知恵と勇気を存分に振り絞り、この私たちに挑むがいい!!」
「他の同胞たちには手出しはさせないわ。存分に死力を尽くしなさい!」
「はぁ~やっぱり上手く行かないもんだな・・・
やるぞ、ユート。どうやら逃がしてくれる気はないらしい。」
「そうだ!この儀式に逃げなどと言う選択肢はない。」
好戦的な彼女らの言葉、呆れと自虐がないまぜになった遊矢の問い掛け
もし彼女らを助けなかったらこうはならなかったのではないか?
救ったのが間違いで、見捨てることが正しい選択だったのではないか?
≪お・・願い・・・・ねぇ、さん・・・を・・・助け・・・・・――
「・・・・・・っ!あぁ!!」
非情の運命は答えを出す時間すらくれず、流れに抗えない自分の非力さに嘆くことしかできない。
『『『『
俺はそれがたまらなく嫌だった。
モンスター3、伏せ3、永続トラップ1、手札2
これがエクシーズ最強と名高い男の実力・・・このような形で戦うことになるとは、残念でならぬ。
「ターンエンドだ!」
だが!だからと言って気を抜くわけにはいかん!!
「俺のターン!ドローっ!!
俺は手札の森と目覚めの春化精の効果を発動!
1ターンに1度、手札からこのカードと地属性モンスターを共に墓地へ送り、デッキから地属性モンスター、マジカル・ハウンドを墓地に送る。
この効果の使用後は地属性モンスター以外のモンスター効果を発動できない。
だが、その後この効果で墓地へ送ったモンスターとは別のモンスターを墓地から特殊召喚できる!蘇れ、イワトオシ!」
イワトオシ DEF0
イワトオシはフィールドから墓地へ送られた場合、デッキから新たな超重武者を手札に呼び寄せる。
烙印の獣は自身のフィールドのドラゴンをリリースすることでこちらのカードを破壊するようだが、ここで発動させても俺に不利はほとんどない。
このスキを利用させてもらう!
「墓地のマジカル・ハウンドの効果を発動!
デュエル中に一度だけ相手の表側表示のマジック、トラップカードを持ち主の手札に戻すことで特殊召喚する。
来い!チューナーモンスター、マジカル・ハウンド!」
マジカル・ハウンド「ワンッ!」
DEF800
烙印の獣のカードを跳ね上げ現れたるは金色の機械の犬
「小細工をっ!」
「小細工結構!俺の後ろには護るべき者たちがいる!そしてお前にも絶対傷付けさせないために俺はここに居る!!負けられぬ戦いなのだ!!
俺はレベル4のイワトオシにレベル1のマジカル・ハウンドをチューニング!
揺るがぬ心、その曇りなき刃に籠めよ!シンクロ召喚!
現れよ、レべル5!超重剣聖ムサ―C!!」
ムサ―C「フンッ!!」
DEF2300
二振りの刀を携えた鋼の剣豪が光の中から現れる。
だが、その光景を見たカイトは俺に対しさらに強い敵意を向けてきた
「シンクロ召喚・・・キサマも異世界からの侵略者か!!」
「・・・今の貴様に何を言っても聞かんのだろうが、俺は、いや俺たちは断じて侵略者などではないっ!
ムサ―Cがシンクロ召喚に成功したことで墓地の機械族モンスター、イワトオシを手札に戻し、さらにフィールドから墓地へ送られたイワトオシの効果でデッキから超重武者ダイ―8を手札に加える。
さらに苗と霞の春化精の効果!
こいつも森と目覚めと同じように地属性モンスターと共に捨てることで発動する。
今戻したイワトオシを共に捨て、デッキから地属性、天使族モンスター、古尖兵ケルベクを手札に加え、再び蘇れイワトオシ!」
イワトオシ DEF0
「続いて丘と芽吹の春化精の効果!
手札の古尖兵ケルベクと共に捨てることで丘と芽吹以外の春化精モンスター、山と雪解の春化精をデッキから手札に加える。
そして、戻ってこい!地属性チューナー、マジカル・ハウンド!」
マジカル・ハウンド「ワオォン!!」
DEF800
「ここで手札から墓地へ送られた古尖兵ケルベクの効果!
お互いのプレイヤーはデッキの上から5枚のカードを墓地へ送る!」
墓地に送られたのは・・・うむ、良いカードだ。
対して奴の墓地もマジック、トラップは全く落ちずモンスターばかりが落ちている。
ただの運か、モンスターの比率が多いのか・・・とにかく[融合]というマジックカードを中心に構成した普通の融合デッキではない気がするな。
「俺は超重武者として扱うレベル5の超重剣聖ムサ―Cとレベル4の超重武者装留イワトオシにレベル1の機械族チューナー、マジカル・ハウンドをチューニング!
荒ぶる神よ、先の刃の咆哮と共に、砂塵渦巻く戦場に現れよ!
いざ出陣!!レベル10、超重荒神スサノ―O!!」
スサノ―O「オオオォォォォォォオオオッ!フンッ!!」
DEF3800
青緑色の装甲を纏う戦神が戦場にドカリッと座り込む
奴の強力なマジックやトラップがケルベクの効果で落ちてくれればと思ったが、仕方なし、今俺ができるだけの全力を持って戦おう!
「イワトオシの効果で超重武者グロウ―Vを手札へ
さらに墓地の機械族モンスター、超重武者装留イワトオシを対象に手札のセリオンズ“キング”レギュラスの効果発動!
このカードを特殊召喚し対象としたカードを装備カードとしてレギュラスに装備させる!」
「なら俺も手札の
このカードはエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターがフィールドに存在するとき、お互いのメインフェイズに特殊召喚できる!」
フルルドリス「Ahaaaaaァアァアァxッァァアァ!!」
DEF2500
"キング"レギュラス「ハッ!」
ATK2800
悲痛な叫びをあげる聖騎士に対峙するように、巨大な葵き梓弓を腕に括りつけた鋼鉄の王者が現れる。
ぬぅ、レギュラスの効果を即座に理解し先手を打ってきたか・・・
「見事な戦略眼!だが、まだ手は残っているっ!!
手札の山と雪解の春化精の効果!
さっき手札に加えた超重武者グロウ―Vと共に墓地に送り、デッキから1枚ドロー!
さらに三度蘇れ!イワトオシ!!」
イワトオシ DEF0
「墓地の超重武者コブ―Cの効果発動!
自分フィールド上の超重シンクロモンスターのレベルを2つ下げこのカードを特殊召喚する!
スサノ―Oのレベルを2つ下げ現れよ、チューナーモンスター!超重武者コブ―C!」
コブ―C「コブシッ!」
DEF900
「レベル4の超重武者装留イワトオシにレベル2機械族チューナー、超重武者コブ―Cをチューニング!
雄叫び上げよ、神々しき鬼よ!見参せよ!砂塵すさぶ戦場に!!シンクロ召喚!!
いざ出陣!レベル6!超重神鬼シュテンドウ―G!!」
巨大な拳を持った武者がイワトオシと共に光の道を作り紅き鋼の神鬼を呼び起こす。
伏せているカードの1枚は不明だが、ここまで発動してこなかったのなら妨害ではなく戦闘補助のはず!
「シュテンドウ―Gの効果!
自分の墓地にマジック、トラップが存在せずこのカードがシンクロ召喚に成功したとき、相手フィールドのマジック、トラップカードをすべて破壊する!」
「タダではやられん!
チェーン発動!速攻魔法、烙印の気炎!さらにダメージ・ダイエット!!」
ダメージ・ダイエット!?
「烙印の気炎の効果で
さらにこのターン、俺へのダメージはダメージ・ダイエットの効果ですべて半分になる。」
「くっ!防御も厚いな・・・
イワトオシの効果でオタス―Kを手札に加え、超重武者ダイ―8を通常召喚!
このカードは召喚に成功したとき表示形式を変更する。」
ダイ―8 ATK1200→DEF1800
「さらにダイ―8の効果発動!
自分の墓地にマジック、トラップがない場合、表側守備表示のこのカードを攻撃表示に変更することでデッキから超重武者装留モンスター1体を手札に加える!
俺は超重武者装留チュウサイを手札に加え、ダイ―8に装備!
チュウサイの効果で装備モンスターのダイ―8をリリースして超重武者テンB―Nを特殊召喚!
テンB―Nが特殊召喚されたことでさらに墓地の超重武者コブ―Cを特殊召喚!」
鉄人の引く大八車に長い腕を持つ装置が乗せられ、さらにコブ―Cが入った天秤棒を担いだ鉄人が運ばれてくる。
テンB―N「ビンッ!」
DEF1800
コブ―C「フンッ!」
DEF900
「レベル6の超重武者として扱う超重神鬼シュテンドウ―Gとレベル4、超重武者装留イワトオシにレベル2の超重武者チューナー、コブ―Cをチューニング!
不動の鬼神よ、覚悟のこぶしを握り締め、今!鉄の鬼となって戦場を駆け巡れ!シンクロ召喚!!
いざ出陣!レベル12!!超重蒸鬼テツドウ―O!!」
テツドウ―O「バオオオオォォォォオオオオオオォォォォォン!!」
――シュッ!シュッ!シュシュシュ!!
DEF4800
雄叫びのごとく汽笛を鳴らし、蒸気の音を響かせながら鋼鉄の獣が現れる。
「ここで俺は墓地の無限起動スクレイパーの効果発動!
墓地のこのカードを除外して、自分の墓地から地属性の機械族モンスターをデッキに5体戻すことで2枚のカードをドローする。
俺は超重剣聖ムサ―C、超重神鬼シュテンドウ―G、超重武者装留チュウサイ、超重武者装留イワトオシ、超重武者ホラガ―Eをデッキに戻し2枚ドロー
よし!超重蒸鬼テツドウ―Oの効果発動!
手札を2枚まで捨てることで、相手フィールド上のカードを捨てた枚数だけ対象にし、それを破壊する!」
「させるか!痕喰竜ブリガンドの効果!
このモンスターが居る限り、俺のフィールドの他のモンスターは相手のモンスター効果の対象にできない!」
「何ッ!?くっ・・・手札のオタス―Kを捨てブリガンドを破壊だ。」
テツドウ―O「バオオオオォォォォォォ!!」――ドゴオォォッ!!
ブリガンド「グワッ!!」――バンッ!!
テツドウ―Oに轢かれブリガンドが破壊されるが、これではこのターンで奴を仕留めることはできぬな・・・
「ならば最大限削るまで!!
まずはスサノ―Oの効果!俺の墓地にマジック・トラップがない場合、貴様の墓地からマジック、トラップカードを俺のフィールドにセットする!
ダメージ・ダイエットの効果適用中は墓地効果は使えん!ダメージ・ダイエットをセットだ。
さらにテツドウ―Oの更なる効果!
1ターンに1度、自分のメインフェイズにお互いのマジック、トラップカードをすべて除外し除外したカードの数×200のダメージを相手に与える!
お前の墓地から4枚のカードを除外し、800ポイントの半分400ポイントのダメージを受けてもらう!」
「ぐわっ!!・・・おのれっ!」
LP4000→3600
「さらに超重武者装留ダブルホーンをスサノ―Oに超重武者装留ビックバンをテツドウ―Oにそれぞれ装備させる!
これによりテツドウ―Oの守備力は1000ポイント上昇!スサノ―Oは2回攻撃できるようになる!
さらに超重シンクロモンスターたちは守備表示で攻撃でき、その際守備力を攻撃力として扱う!」
テツドウ―O DEF4800→5800
スサノ―Oの肩には巨大な角の生えた装甲が装着され、テツドウ―Oの後部には光輝く強力なエネルギー核の付いたブースターユニットが取り付けられる。
「さぁ!バトルだ!!
レギュラスでフルルドリスをスサノ―Oで2体のルベリオンを攻撃!!」
鋼の拳が騎士の剣を砕き、荒神の薙刀が偽りの白で彩られた邪竜達を討滅する。
「よし!道は開けた!!超重蒸気テツドウ―Oでダイレクトアタック!!超重突貫!オーガドライブッ!!」
テツドウ―O「ブオオオォォォォォォォ!!」
「ぐわあああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
LP3600→700
爆走するテツドウ―Oがカイトに突撃する。直接ではなくても発生した衝撃が彼を撥ね飛ばすが、平然と立ち上がるカイトに怪我の一つもなさそうだ。
この戦場で今の今まで戦っていたのだ、そんな心配など杞憂だったな。
「俺はこれでターンエンドだ。」
さて、次のターンを凌がなければ
「このエンドフェイズに墓地へ送られた痕喰竜ブリガンドの効果発動!
デッキからアルバスの落胤1体を特殊召喚!」
「何っ!?」
アルバスの落胤「・・・・・・」
ATK1800
どす黒く濁った眼をした白髪の少年が現れる。あのモンスターは!?
「俺は許さないっ!俺から思い出すら奪おうとするキサマをッ!!
手札を1枚捨てアルバスの落胤の効果を発動!このカードを含むフィールド上の融合素材モンスターを墓地に送り融合召喚を行う!」
「くっ!?セリオンズ“キング”レギュラスの効果発動!
相手がカードの効果を発動したとき、自分の手札、フィールドからセリオンズカード1枚を墓地へ送る事でその効果を無効にする!
レギュラス自身を墓地へ送り、アルバスの落胤の効果は無効だ!
装備されていたイワトオシが墓地へ行ったことでデッキから超重武者装留バスター・ガントレットを手札に加える・・・」
返しのターンの妨害策であるレギュラスの効果を使わされた!
奴の手札は黒衣竜アルビオン・・・いやそれだけではない!?
「墓地に送られた
俺のターンだ!ドロー!!
まずは手札の黒衣竜アルビオンの効果、烙印の裁きを墓地へ送りこのカードをデッキの一番下に戻し1枚ドロー!
貪欲な壺を発動!墓地の5体のモンスター、烙印竜アルビオン、灰燼竜バスタード、神炎竜ルベリオン、痕喰竜ブリガンド、竜破壊の剣士―バスター・ブレイダーをデッキに戻し2枚のカードをさらにドロー!
そしてマジックカード、白の烙印を発動っ!!」
「融合カードか!?」
「フィールドのアルバスの落胤と手札の
再び顕現せよ!烙印竜アルビオン!!」
烙印竜アルビオン「グワアアアァァァァァァァァァアア!!」
ATK2500
「烙印竜アルビオンの効果!
墓地のアルバスの落胤と
刻まれし業に身をやつし、堕ちたる姿をさらすがいい!融合召喚!!
顕現せよ!レベル8!灰燼竜バスタード!!
灰燼竜バスタード「グオオオォォォォアアアァァァァァ!!」
ATK2500
「さらに
「ここで
「墓地の
烙印竜アルビオンをリリースし、このカードを特殊召喚!
さらに闇属性モンスターがリリースされたことにより、墓地から暗闇の魔王ディアボロスの効果発動!このカードを特殊召喚する!!」
ATK2500
暗闇の魔王ディアボロス「オォォォォォォオオオ!!」
ATK3000
「深淵の獣ルベリオンの効果発動!
デッキから復烙印を発動!さらにマジックカード、魂の解放を発動!
自分、相手の墓地から5枚までカードを取り除く!
お前の墓地の超重武者グロウ―V、カゲボウ―C、オタス―K、ビックベン―K、そして俺の墓地の
ここで復烙印の効果が発動する。
お互いの墓地から光か闇属性のモンスターが除外された場合、その内一体を持ち主のデッキの一番下に戻し、1枚ドローする。
さらに闇黒の魔王ディアボロスの効果!
1ターンに1度、自分フィールド上の闇属性モンスター1体をリリースすることで、相手は手札を1枚選んでデッキの一番上または一番下に戻す!」
「なんだと!?」
灰燼竜バスタードが闇色の炎となって俺の最後の手札、[速攻のかかし]を燃やす。
最上級モンスター3体の召喚に加え、こちらの墓地のリソースを潰しながらドロー、さらに手札破壊まで!?
「くうぅぅっ!!俺はこのカードをデッキの一番上に戻す・・・」
「俺はレベル8の深淵の獣ルベリオンと闇黒の魔王ディアボロスの2体でオーバーレイネットワークを構築!!
闇に輝く銀河よ・・・復讐の鬼神に宿りて我が僕となれ!!エクシーズ召喚!!
降臨せよ!ランク8!!
ATK3000 ORU2
「ぬぅ・・・さらに奴の手札には
「そうだ!速攻魔法!
このカードはメインフェイズにのみ発動でき、自分フィールド上のサイファーエクシーズモンスターを1つ上のランクのモンスターにランクアップさせる!!
俺は
闇に輝く銀河よ!永久に変わらぬ光放ち、過去の簒奪者を屠る業火となれ!!
降臨せよ!!ランク9!
ATK4500 ORU3
闇から生まれた邪竜たちが光の化身を呼び、全てを焼き尽くす鬼神へと変わった。
三顔の異様を見せる強力無慈悲の龍の力にはたとえ墓地にカゲボウ―Cが残っていても抗うことができない。
「
サイファーカードを素材として持つこのカードは1ターンに1度、オーバーレイユニットを3つまで取り除き、取り除いた数だけ相手の表側表示モンスターを効果を無効にして奪い、その名と攻撃力を
テツドウ―O→
ATK2000→4500
スサノ―O→
ATK2400→4500
ATK4500→5500 ORU3→1
カイトのフィールドに3体のドラゴンが立ち並び、奴のフィールドにレベルを持つモンスターが存在する事で
だが、俺にはまだ奴から奪ったダメージ・ダイエットがある。
あのモンスターの効果を使ったターン、本物以外はダイレクトアタックができない。
このターン耐えれば、俺のモンスターは戻ってくる。まだ勝機はある・・・か?
「さらに永続魔法!
このカードは俺のフィールドに同名のサイファーモンスターが2体以上いる場合、そのモンスターの戦闘時、攻撃力をバトルフェイズ終了時まで倍にする!!」
ATK5500→11000
「くっ!?やはり自分のカードの対策はしていたか!」
手札、場、墓地、もはやこの一撃を耐え凌ぐカードはない・・・
今、俺にできることは・・・
「砕け散れ!!
――ゴオォオオオオオオオオオオ!!
くっ!?間に合ってくれ!!
「トラップカード、ダメージ・ダイエット!
このターンの俺へのダメージはすべて半分になる!」
「無駄っだああああアアァァァァァァ!!」
極光を放つ龍と同じく、怒りの形相でカイトが吼える。
ダメージ・ダイエットの防壁が一瞬、攻撃を受け止めたと同時に俺の最後の策が完了する。
「ぐおおおおぁああああああああああ!!」
LP4000→0
遊矢、みんな・・・後は、頼んだぞ――・・・
ははははっ!さぁ誇りを掛けた儀式の始まりだっ!!
ご機嫌ですね。姉さん
なぁ、ユート、アイツらあんなキャラだったっけ?
俺に聞かないでくれ。
次回 『誇りと信念』
俺は・・・どうすればいいのだろう?
「CC」カード群の効果について
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制作したものをそのまま使用
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後付け効果を削除
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メインに入るカードの後付け効果のみを削除
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EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
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完全にアニメカードそのまま