遊戯王ARC-V Rーe:birth   作:深海の破壊大帝

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納得いくものがなかなかできねぇ・・・となって一ヵ月
別々の視点での同時進行って難しいな。
資料がてらバイオハザード動画見て3D酔いしながら書いていたのも原因ですが

≪編集≫
次回の展開の為
4ターン目のダイヤモンドガイの効果で墓地に送るカードを終わりの始まりから魔法石の採掘へ

5ターン目にスキルドレインの発動を追加



舞い上がれHERO!!絶望の彼方へ

「はぁ~・・・と、一息ついている場合じゃないな。」

 

 タニアとの戦いの後、タイラー姉妹を含めミュートリアル・ビーストとなっていたアカデミア生たちは酷い疲労状態で意識を取り戻す様子はなかった。

 仕方なしに彼ら彼女らをカード化することにしたが、ユートにはそのことでかなり渋い顔をされた、現状これが一番彼女らの安全を保障できると納得してもらうしかなかった。

 

「・・・そうだな。

 そういえば、さっき何かデュエル中にメールが来ていたな?」

 

「あぁ、権現坂からの緊急メール・・・カイトにやられたと思われるデュエルログだったよ・・・」

 

「っ!!?カイトがっ!!?」

 

 俺とユートをここに釘づけにしてカイトが今俺たちのアジトとなっているハートタワーを襲撃する。

 野呂の考えはそんなところだろう。

 

「権現坂のことだ、防衛戦で先陣を切ったのは間違いない。

 だがあれから、大分経ってしまったからな・・・事態は一刻を争う。」

 

「なら俺が!!俺がカイトを止める!!

 カイトに、仲間たちを傷つけさせるわけにはいかない!!」

 

 食い気味に俺にそう告げ、ユートは待っていた覇王黒竜でカイトのもとに向かおうとするが

 

「いや、お前は黒幕のもとに向かえ、カイトとは俺が決着をつける。」

 

「遊矢!?なぜ!?決着とか言っている場合じゃ!?」

 

「枝葉をいくら切り落としたって意味がないだろ?根元から絶たなくっちゃな。

 だからお前は黒幕、野呂の所に向かえ、どうせ基地から動いていないだろう。

 安心しろ、カイトは俺が絶対に止める。」

 

「遊矢・・・・・・わかった。カイトのこと頼むぞ!!」

 

オッドアイズ・リベリオン「オオォォォォォオオオオオオオ!!」

 

 ユートは雷光を纏う黒竜に乗って飛び去っていく。

 

「はぁ~嘘なんてつくもんじゃねぇな・・・」

 

 根本から絶つ?すでに飛ばされた種には意味のないことだろう。

 タニア達だって最初はミュートリアス達に仲間意識があるような発言していたが、後半はデュエル以外に興味が行っていなかった。

 パラサイト・フュージョナーが強い感情、欲望に対して弱いことが変わっていないのなら・・・

 

「カイトはアレン、復讐対象の全てを奪うつもりだ。」

 

 アカデミアなんて関係なく、記憶変換なんて関係なく

 家族を売った裏切り者の全てを消し去るのがカイトの目的。

 そして使っているカードからして取り付いている精霊は・・・

 

「いくぞ、オッドアイズ。」

 

オッドアイズ・レイジング「グルル・・・」

 

 カイトはもはや同情や説得では止まらない。

 憑いている精霊は狂うことが救いになるような世界に還さなければならない。

 今の奴らの全てを否定しなければならない。

 

「泥をかぶるのは道化の仕事ってね・・・」


 アカデミアの遠征母艦が存在する場所は着地した衝撃で大きなクレーターが形成され、一年を過ぎた今もそれは変わらない。

 いや、それは語弊がある。今そこには無数のナニカが墓標のように立っていた。

 

 そのナニカは一見すると枯れ朽ちた樹木のようであり、洞のような場所には蒼い宝玉を中心にした十字架のようなものが掲げられている。

 だが最も異様なのはそのナニカには瓦礫や鋼鉄、植物に動物、そして人間が巻き込まれ、混ぜこまれ、取り込まれていること

 

 ソレらの名は「変異体ミュートリア」

 

「正面突破だよ!!トラピーズ・マジシャン!!」

 

トラピーズ「キョキョキョキョオオオォォォ!!」

 

「プランも何もないのか!!君は!!」

 

 このような侵入者に対する警備兵である。

 

ミュートリアル・ビースト「「「「「「ギャアァアアァァアァ!!」」」」」」

 

ミュートリアル・ミスト「「「「「「キエェェェェェェェェエェ!!」」」」」」

 

ミュートリアル・アームズ「「「「「「ギ・・・ガガッ・・・・!!」」」」」」」

 

 侵入者を迎撃する為に配置されたバケモノどもの休眠体である。

 

「アレは僕たちに任せて!

 君は君のけじめを付けに行くんだ!!」

 

「わかっている!!」

 

 エド・フェニックスはトラピーズ・マジシャンから飛び降り、バケモノどもの中を突き進む。

 不思議なことにミュートリアル達はエドには目もくれず、トラピーズ・マジシャンとその主であるデニス・マックフィールドに向かう。

 

(やっぱり彼らはデュエルモンスターズではあるみたいだね。

 磁力の指輪で誘導されている。

 マジシャンズ・プロテクションとトラピーズ・マジシャンの効果でダメージもないし、まずは作戦成功かな?)

 

 無数のミュートリアスが攻撃を仕掛けるが天空の奇術師たちは華麗に躱していく

 ヒーローが自らから背負った使命を果たすまで


「隼・・・」

 

 苦しい、悔しい、情けねぇ

 

「くそ・・・くそ・・クソクソクソ、ックッソオオォォォォォォォオオオオオ!!」

 

「アレン・・・?」

 

「!!?サヤカ!?なんでまだ、お前!?」

 

「ア、アレンだって・・・」

 

「お、俺は・・・」

 

 権現坂ってやつも、隼も、やるべきことをやれ、護りたいものを護れって言っていやがったが・・・

 

「何がしたいんだよ・・俺は・・・」

 

 俺が飛び出したところで、カイトに勝てるわけがねぇ・・・

 サヤカもまだ逃げてねぇなら、俺はここに居るより、サヤカとオービタルを連れてとっとと逃げた方がいいはずだ。

 それなのになんで俺はここから動こうとしねぇ!!

 

「・・・・・・ねぇ、隼はどこに行ったの?」

 

「っ!?それは・・・」

 

「やっぱり、そうなんだね・・・ひっ、ひっぐ!」

 

 サヤカの目からぽたぽたと涙が流れる。

 

「わ゛、わ゛だ、じ、あ、謝れなかっだ・・・ひっぐ・・・

 瑠璃、助け、れなかっだ・・・ゆ゛ぅぎ、だぜながっだ・・・!!」

 

 サヤカは瑠璃がいなくなったあの晩、その現場を見たらしい。

 そのことは今のところ俺だけが知っている。

 隼たちが別の次元にすぐに行っちまったのもあるが、サヤカは隼にそのことが言い出せなかったことでずっと苦しんでいた。

 だがその苦しみは俺が止められることじゃねぇし・・・

 

「そうか・・・俺が今やんなきゃいけねぇことは・・・」

 

「え?」

 

「サヤカ、先に行っててくれ・・・」

 

「アレン?そんな!?いやだよ!!?アレンまでいなくなっちゃうの!?」

 

 ・・・なんで、俺はサヤカを泣かしてばっかなんだろうな。

 護るために仲間を裏切って、助けたいから犠牲にして、それで得られるのが惚れた女の涙かよ・・・馬鹿だな俺・・・

 

「アイツは俺を恨んでるから、謝って済む話じゃねぇんだけどな・・・

 でもなんとか頼んでみっから。」

 

 俺はオービタルの入ったデュエルディスクをサヤカに渡す。

 こいつだけは、カイトに殺させるわけにはいかねえから

 

「ア゛レ゛ン゛・・・!!」

 

「ごめんな・・・」


 母艦の中は異様なほど静かだった。

 外にあったミュートリアの休眠体もなく、電気もついている。

 人の気配が全くない以外は青年がここの主であった時と何も変わらない。

 だが今ここを支配しているのは、あらゆるものを飲み込み、混ぜ合わせ、進化する異次元の生き物なのだ。

 そのことを理解している彼は、指令室の自動ドアが開き

 

「遅い!!全く、またどこに行かれていたのですか!?エド総司令官!!」

 

 いつものように、副指令の小言を言われるとは思っていなかった。

 

「私の計算によれば、スートの存在により4年と11か月、それと13日と6時間6分6秒の遅れが出ていたのですよ!

 それも物資や人員のことを考えないで、での計算です!

 プロフェッサーのお叱り以前に、作戦の継続すら怪しい・・・

 それなのに本来、先頭に立って指揮を執るべき貴方が、何をしているのですか!!」

 

「野呂・・・」

 

「で・す・が!!ドクタードクトルから得られた人員で、41日と16時間48分でエクシーズ次元は我々の統治下にはいることでしょう!!

 あぁ、やはりお叱り覚悟で増員要請をしたのは英断でしたなぁ!この私の!!

 はははははははははははっ!!」

 

「野呂!!」

 

「?いきなり大声など出して、どうなさいましたカ?総シれi官Dぉノ?」

 

 ソレの言葉尻の『音』がおかしくなった。

 様々な動物の叫びを混ぜたような。砂を食んだような。歯車が擦れるような。不気味な音が混ざり合い、声のように聞こえている。

 

 それもそうだろう。

 右腕は鱗や毛がまばらに生えた樹木で、逆に左腕は金属片とコードが混ざり合った無機質なもの

 体はさらにそれらが混ざった異形であり、ごつごつと結晶体のようなものも生えている。

 もはや彼が彼であったことを示すものは、年の割には老けて見られる皴の目立つ顔だけである。

 ただそれも片目は嘴の様なものから覗く山羊の目玉の様な宝玉に取って代わられている。

 

「んっ、うんっ・・・発声器が・・・

 失礼、それで今更何用でここに?

 あぁ!貴方の失態続きや怠慢による遅れを私の功績で取り戻したことによる嫉妬ですかな?」

 

「いいや・・・僕は君を止めに来た。」

 

「・・・・・・それは、アカデミアを裏切るということですか?」

 

「あぁ、それが少しでも僕の犯した罪への償いになるというのなら。」

 

 青年はデュエルディスクを起動させる。

 これは彼がアカデミアへ反逆したことの証明。

 彼が自らの正義に従った結果。

 

 同じ穴の狢であったはずなのに、道を別ってしまった化け物は怒りに震える。

 

「今更、今更償いだと・・・?

 ふざけるのも大概にしなさい!!エド・フェニックスゥゥウウUUU!!

 いつも!いつもぉ!イツモオオォォオオ!!私の邪魔ばかりしおってえぇぇぇえええ!!!

 後悔などサセルヒマナンテアタエマセンヨオォォォOOO!!」

 

「ふん・・・後悔なんて、ずっとしているさ・・・」

 

≪デュエルシステム感知 デュエルシステム感知≫

 

 システム音が鳴り響き、エド・フェニックスと野呂 守だったものが立っていた場所がせり上がっていく

 もしものことを考えて設置されていた指令室への侵入者を外に排出する天空デュエル場

 ここがHERO足らんとする者と、戻れない化け物の決戦の場

 

『『決闘(デュエル)!!』』

 

「先攻は私の様ですね。まずは・・・」

 

 『野呂 守』と言う男は実戦としてのデュエルの経験が全くない。

 管理能力を買われての副指令と言う立場についていた男だ。

 ゆえに、支給品の古代の機械(アンティークギア)デッキも全くいじっていなかった。

 

 遠征部隊の総司令官という立場上、使うことはなくとも支給品のデッキ内容と動きはエドの頭の中に入っている

 大きなアドバンテージだと、この時、彼は思っていた。

 

「マジックカード、闇の誘惑を発動

 カードを2枚ドローし、その後手札から闇属性モンスター1体を除外します。

 ネクロフェイスを除外。」

 

「何ッ!?」

 

「ネクロフェイスの効果発動。

 このカードが除外された場合、お互いのデッキの上から5枚のカードを除外します。

 2枚目のネクロフェイスが除外されたことでさらに5枚取り除いてください。」

 

 ボロボロの人形の頭から肉の触手が伸びてカードを奪い去っていった。

 

「くっ・・・いきなり十枚も・・・」

 

「ふふふ、これだけでは終わりませんよ。

 除外された雷獣龍―サンダー・ドラゴン、雷電龍―サンダー・ドラゴンの効果発動。

 デッキからサンダー・ドラゴンカード、雷龍融合(サンダー・ドラゴン・フュージョン)を手札に加え、2体目の雷電龍―サンダー・ドラゴンを守備表示で特殊召喚。」

 

 雷電龍―サンダー・ドラゴン「グワアアァァァァ・・・・・」

              DEF1500

 

 通常そのモンスターは雷を纏う黒い龍である。

 だが、化け物は自らの肉体の一部を植物が枝を伸ばすようにして、コードと廃材、瓦礫が混ざり合った偽りの雷龍を作り上げる。

 

「さらに私は被検体ミュートリアST―46を召喚。」

 

 さらにその額に芽のようなものが盛り上がり、赤い目のような器官が開く

 

 ST―46 ATK500

 

「このモンスターの召喚に成功した場合、デッキからミュートリアと名の付くマジック、トラップカード1枚を手札に加える。

 フィールド魔法、ミュートリア進化研究所を手札に加え発動しますよ。」

 

 彼らの周りが無数の液体の入ったポッドが無数に並ぶ研究室へと変わる。

 そのポッドの一つには一つ目の悪魔のような、植物の種の様な、不気味な物体が浮いている。

 

 M―05  ATK0→500

 ST―46  ATK500→1000

 

「このカードの発動時、除外されているレベル4以下のミュートリアモンスターが特殊召喚されます。

 また、このカードがある限り私のミュートリアの攻撃力は除外されているミュートリアの種類×100ポイントアップします。

 そしてこの被検体ミュートリアM―05は召喚、特殊召喚された場合、デッキから新たなミュートリアを手札に加える。

 ミュートリアル・ミストを手札に加えます。

 

 ここでST―46の第二の効果

 このカードをリリースしさらにフィールド、手札からカードを除外することで、その除外したカードの種類に対応したミュートリアルを特殊召喚します!

 フィールドの雷電龍を除外し、来なさい!ミュートリアル・ビースト!!」

 

ミュートリアル・ビースト「GWAAおおぉぉぉおオオOO!!」

            ATK2400

 

 偽りの雷龍を取り込み野呂から切り離されたソレが象ったのは異変の最初に現れた様々な生物を混ぜ合わせた獣のような化け物、ミュートリアル・ビースト

 

「さらに私は手札のネメシス・コリドーの効果を発動

 除外されているモンスター、ネクロフェイスをデッキに戻すことでこのモンスターを特殊召喚します。」

 

 ネメシス・コリドー ATK1900

 

「さらにネメシス・コリドーの効果で除外されていたネメシスモンスター、ネメシス・フラッグを手札に加え、2体目のネクロフェイスをデッキに加え特殊召喚。」

 

 ネメシス・フラッグ ATK1100

 

 蒼い球体が2つ浮かび上がり、吹きすさぶ風と逆巻く炎を巻き込んで新たな異形が誕生する。

 人型でありながら腕が翼になった緑の鳥人と馬の下半身を持つ赤いケンタウロス

 だがその体は何処までも無機質な、かつ機械でもない謎の物質で形作られている。

 

「ネメシス・フラッグの効果でデッキのネメシス・キーストーンを手札へ

 ここでM―05の効果発動

 自身をリリースしてフラッグを除外し、2体目のミュートリアル・ビーストを特殊召喚!」

 

ミュートリアル・ビースト「GYAぁぁぁアアアアァァァァァ!!」

            ATK2400→2900

 

 ポッドの中に入っていたM―05がネメシスモンスターの核だと思われるものを取り込みその細胞を急速に増殖させ、2体目のビーストへと変貌しポットを壊しながら生れ落ちる。

 

「手札から雷族モンスターの効果が発動したターン、私のフィールドの雷族モンスター1体をリリースすることで、このモンスターをエクストラデッキから特殊召喚します。

 現れなさい!超雷龍―サンダー・ドラゴン!!

 

 さらに手札より、雷龍融合(サンダー・ドラゴン・フュージョン)を発動!

 フィールド、墓地及び除外されたモンスターをデッキに戻すことで雷族融合モンスターを融合召喚する!

 雷電龍2体と雷獣龍の3体のサンダー・ドラゴンを融合!

 現れ出でよ!雷神龍―サンダー・ドラゴン!!」

 

――ゴロッ、ゴロゴロッ!!ピッシャアァァァァァァァ!!

 

 研究室の外壁が雷で焼け崩れ、外で起こっている異常が目に入る。

 デニス・マックフィールドが相手にしていたミュートリアル達が彼を無視して重なり登り合っているのだ。

 

「何が起こっている!?」

 

「何とは?私は私のモンスターを喚んでいるだけですよ?」

 

 ミュートリアル達は、さっきの野呂のように自らの体を溶け合わせて変態していく

 ある集まりは雷電龍とは別の巨大な黒い龍へと、またある集まりは3つ又の首を持つ緑の龍へと変貌する。

 

雷神龍「「「・・・・・・ギギャオオオォォォォオオオオ!!」」」

   ATK3200

 

超雷龍「・・・ギエエエェェェェエエエエエ!!」

 

「人質のつもりか?」

 

「別にそんなつもりはありませんよ?カードを2枚伏せターンエンド。」

 

 除外を交えた最上級4体ものモンスターの召喚、そのモンスターの成り立ちからエドが手を出しにくいことを加味しての盤外戦術

 それ自体が野呂の実力と見合ってないものだが、彼の上官であったエドは目の前の存在は彼とは決定的に違う存在だと認識することがあった。

 

(小心者の野呂が、運任せのプレイスタイルでアドバンテージを取るものか!)

「僕のターン、ドロー!」

 

「ドローフェイズ終了時にトラップカード、竜嵐還帰を発動!

 除外されているモンスターを1体特殊召喚します。

 M―05を特殊召喚し、デッキから被検体ミュートリアGB―88を手札に加えます。

 あぁ、そう言えば言い忘れていましたが、超雷龍が存在する限り貴方はドロー以外でデッキからカードを手札に加えることは出来ませんよ?」

 

 M―05 DEF500

      ATK0→500

 

 ミュートリアル・ビースト ATK2900→2800

 ミュートリアル・ビースト ATK2900→2800

 

「くっ・・・なら僕は手札のD―HEROドローガイを捨てて、マジックカード、デステニー・ドローを発動!

 デッキから2枚のカードをドローする!」

 

「させませんよ!ミュートリアル・ビーストの効果!

 フィールドのM―05を除外してマジックカードの効果を無効にし、除外します!」

 

 ミュートリアル・ビースト ATK2800→2900

 ミュートリアル・ビースト ATK2800→2900

 

 ミュートリアル・ビーストが投げつけたM―05がデステニー・ドローのカードを貫く

 だがこれでこのカードを発動することができる!

 

「僕のターンに相手のエフェクトが発動されたターン、マジックカード、三戦の才を発動できる!

 このカードのエフェクトは3つあるが、僕は2枚ドローするエフェクトを発動する。」

 

「ぬぅぅ、ならば手札のGB―88の効果を発動!

 このカードはミュートリア進化研究所が存在する時、相手メインフェイズに特殊召喚できます。」

 

 GB―88 DEF500

       ATK500→1000

 

「このモンスターが相手ターンに特殊召喚されたとき、このカードをリリースし私の手札、フィールドのカード1枚を除外することで、墓地及び除外されているミュートリアルを特殊召喚する。

 手札のキーストーンを除外し、来なさい!ミュートリアル・アームズ!」

 

ミュートリアル・アームズ――ギギギッ!ガアアァァァァァァ!!

            ATK3000→3400

 

 ミュートリアル・ビースト ATK2900→2800

 ミュートリアル・ビースト ATK2900→2800

 

 デュエルロイドに植物のようなものが生えた歪な怪物がここまで這い上がってくる。

 元が元だけに生理的な嫌悪感が襲ってくるが、エドはそれを飲み込み、自身の思いを託すHERO達を呼び出す。

 

「僕はD―HEROドリルガイを召喚!」

 

ドリルガイ「ハッ!!」

     ATK1600

 

「ドリルガイのエフェクト発動

 ドリルガイの召喚に成功したとき、手札から新たなヒーローを呼ぶことができる!

 カモン!ダイヤモンドガイ!!」

 

ダイヤモンドガイ「フンッ!」

        ATK1400

 

 ダイヤモンドの装甲を身に纏ったヒーローが腕に鋭いドリルの付いたヒーローに並び立つ

 

「D-HEROの力を見るがいい!

 ダイヤモンドガイのエフェクト発動!

 1ターンに1度、デッキトップを確認しそれが通常マジックだった場合、セメタリーに送り、次のターン、そのエフェクトを発動できる!」

 

「ならば、ミュートリアル・アームズの効果を発動

 相手モンスターの効果が発動したとき、手札フィールドのカードを除外することで、フィールドのモンスター1体を除外する。

 手札のミュートリアル・フュージョンを除外し、ドリルガイを除外します。」

 

「ならば!手札より速攻マジック!ラピッド・トリガー!!

 フィールド上の融合素材モンスターを破壊し、融合モンスターを融合召喚する!!」

 

「サセマセンヨオオォォォ!!永続トラップ!サモン・リミッター!!

 お互いに1ターンに行える召喚、反転召喚、特殊召喚数がそれぞれ2回までになります!!

 ミュートリアカードが除外されたことで、我々の攻撃力がアップ!!」

 

 ミュートリアル・ビースト ATK2800→2900

 ミュートリアル・ビースト ATK2800→2900

 ミュートリアル・アームズ ATK3400→3500

 

「くうぅっ!!?ラピッド・トリガーは不発・・・

 逆処理により、ドリルガイは除外され、ダイヤモンドガイのエフェクトを解決。

 僕が引いたのは通常マジック、フュージョン・デステニー!

 これで次のターン、このカードのエフェクトが確定した。」

 

 すでに盤面が整えられている野呂と、展開途中で止められてしまったエド

 彼のヒーローたちは基本攻撃力が低いこともあり、この状況は致命的だ。 

 

(くっ、僕のターンの行動を阻害し、物量で押し切るつもりか!?)

「なら僕は、手札から速攻マジック、魔力の泉を発動する。

 このカードは相手フィールドに表側となっているマジック、トラップカードの数だけドローし、その後、僕のフィールドのマジック、トラップカードの数だけ手札を捨てる。

 君のフィールドには2枚、僕のフィールドには1枚

 よって僕は2枚のカードをドロー」

 

 よし、この手なら・・・

 

「その後、手札を1枚捨てる。

 カードを2枚伏せ、ターンエンドだ。」

 

「はははははっ!情けないですねぇ~?

 総司令ともあろうものが、私のようなものの一手で動けなくなるとは! 

 やはり貴方のようなものに総司令の立場はふさわしくなかったようだ・・・

 

 貴方のエンドフェイズに、このターン除外されたネメシス・キーストーンは手札に戻ってくる。

 そして私のターン、ドロー!!」

 

 1ターンに2度まで、逆に考えれば相手ターンにも2度まで召喚できるということ!

 

「スタンバイフェイズに前のターン墓地に送っていたドローガイのエフェクトが発動する!

 墓地からこのカードを特殊召喚!」

 

ドローガイ「ハッ!」

     ATK1600

 

「さらにHEROのエフェクトでドローガイが特殊召喚されたことで、ドローガイの新たなエフェクトが発動する!

 お互いのプレイヤーはデッキから1枚ドローする。」

 

 白きガンマンがデッキにエネルギー弾を撃ち込む

 相手の手札が増えることはこの状況ではかなりリスキーな行為だが、エドは目の前の存在が「野呂 守」と言う男であることに賭けた。

 

「愚かな!!ミュートリアル・アームズの効果発動!!

 手札のキーストーンを除外し、ドローガイを除外する!!」

 

「ふっ、リバースカードオープン!!トラップカード!D―フュージョン!!

 さらにチェーン発動!D―タクティクス!!

 まずはD―フュージョンの効果で自分フィールド上のD―HEROを融合する!

 逆転の英雄よ、剛き心を持って、暗黒の世界を駆け抜けろ!融合召喚!!

 カモン!マイフェイバリットヒーロー!D―HEROディストピアガイ!!」

 

ディストピアガイ「ツァ!!」

        DEF2400

 

 『D』が描かれたマスクを付けた闇の世界のヒーローがこの絶望的な状況を打開するために参上する。

 

「対象がいなくなったため、ミュートリアル・アームズのエフェクトは不発!

 そして、ディストピアガイが特殊召喚されたことでエフェクト発動!

 墓地のレベル4以下のD―HEROディバインガイの攻撃力1600分のダメージを相手に与える!スクイズ・パーム!!」

 

 ディストピアガイの力でセメタリーに眠るディバインガイのスピリットが野呂に取り付く化け物を巨大な刃で切りつける。

 

ディバインガイ「オオオォォォォォ!!」ザシュ!!

 

――ブシャアアアァァァァァァッァ!!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 

 

 その軌跡に無数の赤黒いひし形をまき散らしながら、菖蒲色と血のような赤い瞳をした白き狩人はバケモノの軍勢を率いて進む。

 裏切り者に思い知らせてやるのだ。自分の受けた絶望を

 刻んでやるのだ、この痛みを

 

「カイトォォォォォォオオオオオオ!!!」

 

「アレン・・・」

 

「すまねぇ!!!」

 

 獲物(裏切り者)は開口一番頭を下げてきた。

 

「・・・・・・・今更何だ。」

 

「あぁ、今更だ、俺はお前に許されないことをした。

 俺を許してくれとは言わねぇ・・・だが、サヤカを、レジスタンスの奴らに手を出さないでくれ。」

 

「・・・・・・」

 

 アレンは地面に自分の頭を血が出るほど打ち付け土下座する。

 罪と向き合う裏切り者の覚悟、だが失意と怒りの亡霊足る狩人にその言葉は届かない。

 

「ハルト・・・父さん、クリス、クリスの家族・・・

 俺の大事なものは全てアカデミアに奪われた・・・だが、その原因はお前だった!!」

 

「っ!!」

 

「俺はお前にこの怒りをぶつけなければ、気が済まない・・・・

 お前に俺が受けた苦痛を与えなくては、気が済まない!

 俺が受けた絶望を!お前にも絶対に味合わせてやる!!この裏切り者がアァァァアアアアアア!!」

 

 狩人の叫びに呼応して空間が罅割れていく。

 デュエルディスクが広がり、敵意の全てが裏切り者へと向けられる。

 彼とのデュエルなどする資格などないと思いつつも、この獣を止めるために裏切り者は剣を抜く

 

『『決闘(デュエル)!!』』


 ディバインガイの刃が奴の体を切り裂いた瞬間、ヘドロのような色をした液体が噴出し野呂が絶叫した。

 

「ギャアアアアアァァァァァァァァァ!!?オ、オノ、れ・・・!!」

 LP4000→2400

 

 ディバインガイの攻撃で傷が!?

 爆発の余波や、周りの建物の倒壊はあれどもリアルソリッドビジョンによるプレイヤーへの殺傷力はほとんどなかったのに!?

 

「・・・D―タクティクスのエフェクト、僕のフィールドにレベル8以上のD―HEROが特殊召喚されたことにより、相手の手札、フィールド、墓地のカード1枚を除外する。

 消え失せろ!雷神龍―サンダー・ドラゴン!!」

 

 偽りの神龍がほどけてミュートリアルモンスターに戻っていく

 やはり、デュエルモンスターズである以上はデュエルが及ぼす影響を避けられないということか。

 もちろん奴も・・・

 

「そしてこのスタンバイフェイズ、D―タクティクスのさらなるエフェクトが発動する!

 僕のHEROの攻撃力を400ポイント上昇!

 さらにディストピアガイの攻撃力が変化していることで、エフェクトが発動!

 ミュートリアル・アームズを破壊!!ノーブル・ジャスティス!!」

 

ディストピアガイ「ハアアァァァ!!」

        DEF2400

        ATK2800→3200→2800

 

 ディストピアガイが作り出した重力球にミュートリアル・アームズが取り込まれ、押しつぶされて消え失せる。

 まずは2体・・・

 

「あAAaa・・・ミュートリル・アームズが相手によって破壊されたことで、除外されているミュートリアマジックカードを手札に加えLu・・・

 移行・・・メインフェイズZzzz・・・・・・発動、フュージョン・ミュートリアス

 フィールド、手札、素材除外・・・ミュートリア融合モンスター、融合召喚

 相手、効果、自分、ターン、発動、した、ターン、デッキ、墓地、から、融合素材、ジョガイ・・・・

 デッキ、ミュートリアル・ミスト、墓地、ミュートリアル・アームズ、除外!

 内なる叫びを聞け!内なる怒りを燃やせ!全てを飲み込め!!融合召喚NNNNnnnんン!!」

 

 野呂の傷口から多数の触手が生え、散らばっていたミュートリアル・アームズの残骸を取り込んでいき、彼の体は急速に肥大化、背中からは植物の蔓の様な触手が何本も生える。その先端には刃やペンチの様な嘴が付いている。

 獣でも、機械でも、植物でもないその怪物の名は

 

「シンセシス・ミュートリアス!!」

 ――「「「「「「ギャアアァァァああァaaa!!!」」」」」

   ATK2500→3100

 

ミュートリアル・ビースト「ギャ!GYA!!」

           ATK2900→3000

 

ミュートリアル・ビースト「げGeゲ」

            ATK2900→3000

 

「の、野呂・・・・・・」

 

 もはやこの化け物が彼であった証拠は口なのか目なのかわからないところから覗く、彼の右目周りだけ

 いや、魚の鰭のようなものに置かれたカードも、僕が彼とデュエルをしている証明になるだろう。だが、もはやそれだけだ

 

「「「「「「シンセシス・ミュートリアスの効果Aaa!!

    融合召喚に成功したとき、フィールド上のカード1枚を破壊するLuuu!!

    D―タクティクスを破壊ぃiii!!」」」」」

 

 シンセシス・ミュートリアスの触手がD―タクティクスのカードを貫く

 このカードは破壊されたときにデッキからD―HEROを手札に加えることができるが、超雷龍―サンダー・ドラゴンの効果でそれはできない。

 

「墓地の雷龍融合の効果発動ooo!!

 このカードを除外しiiii、デッキから雷族モンスター1体を手札に加えるLlUlluu!!

 雷電龍―サンダー・ドラゴンを手札へeee

 このカードの効果を発動し、デッキから2体目の雷電龍を手札へEEeeee

 カードを1枚セットOOOoooooo!

 エンドフェイズ、キーストーンを手札へ戻し、ターン終了ですSSUuuuu!!」

 

 人としての声なのか、獣としての叫びなのか、機械の擦れる音なのか、不快な音が重なって意味ある言語として聞こえてくる。

 プレイヤーがモンスターとしてフィールドに現れた。

 

 それは僕らの常識に当てはめれば、あまりにも異常だ。

 だがこれはチャンスかもしれない・・・HEROたちよ、僕に力を!

 

「僕のターン、ドロー!!

 ・・・よし!僕は速攻マジック、月の書を発動!

 このカードのエフェクトにより、超雷龍―サンダー・ドラゴンを裏側守備表示にする!」

 

「無駄なことをWWOOOOOOOOO!!

 ミュートリア・ビーストの効果!手札のキーストーンを除外し、その効果を無効Ooooo!!

 さらに私はこのターン、マジックカードの効果を受けなくしますUuuuuu!」

 

 あのモンスターは耐性効果を持っているのか!?

 だが、本命はこっちだ!

 

「させるか!チェーンしてフィールドの月の書を墓地に送り、速攻マジック、禁じられた一滴を発動!

 エフェクトを発動させたミュートリアル・ビーストの攻撃力を半減させ、エフェクトをターン終了まで無効にする!」

 

 ミュートリアル・ビースト ATK3000→1500

 

 リバースになったことで、超雷龍を構成していたミュートリアス達が崩壊していく

 彼への負担は増えてしまうが、仕方あるまい。

 

「ぐっ!?ウウゥゥゥゥuuuuu!!

 だが、手札は」

 

「運命を司るDの力、舐めるんじゃない!

 セメタリーのディバインガイのエフェクトを発動!

 手札が0枚の時、セメタリーからこのカードとD―HEROダイヤモンドガイを除外し、デッキから2枚ドロー!

 

 そしてここで、ダイヤモンドガイのエフェクトでセメタリーに送ったフュージョン・デステニーのエフェクトを発動する。

 手札、デッキからD―HEROを含む融合素材をセメタリーへ送り、融合召喚を行う!

 僕はデッキからダイヤモンドガイ、ダイナマイトガイ、ドレッドガイの3体を融合!!

 強き心!弾けろ力!目覚めろ運命の支配者!!融合召喚!!

 カモン!D―HERO ドミネイトガイ!!」

 

ドミネイトガイ「フンッ!ハッ!!」

       ATK2900

 

 現れるのは見上げるほど巨大な漆黒の騎士

 このターンで決めることもできるが・・・!

 

「ドミネイトガイのエフェクト発動!

 1ターンに1度、自分か相手のデッキの上から5枚のカードを確認し好きな順番でデッキの上に戻す!

 野呂、お前の運命は僕が決めよう。」

 

 っ!!パラサイト・フュージョナー、アカデミアが生み出した寄生モンスター・・・

 だが、このカードが一番使いどころがなさそうだ・・・

 

「この順番で戻してもらう。

 ディストピアガイを攻撃表示に変更。

 さらにマジックカード、ドクターDを発動。

 墓地のドレッドガイを除外して、ダイヤモンドガイを特殊召喚!」

 

 ディストピアガイ DEF2400→ATK2800

 

ダイヤモンドガイ「ふん!」

        ATK1400

 

「ダイヤモンドガイのエフェクト!

 引いたカードは魔法石の採掘、これで次のターン、このカードのエフェクトが確定!

 さらにセメタリーのダイナマイトガイのエフェクト!

 このカードを除外して、ディストピアガイの攻撃力を1000ポイントアップ!

 さらにセメタリーのドクターDを除外して、ダイヤモンドガイの攻撃力をディストピアガイと同じにする!」

 

 ディストピアガイ ATK2800→3800

 ダイヤモンドガイ ATK1400→3800

 

「ぬアァAAaaa!!?」

 

「野呂!僕はお前を止めて見せる!!

 ドミネイトガイで攻撃力の下がったミュートリアル・ビーストにアタック!

 ドミネイト・バスターブレード!!」

 

「ウワアアアァァァァァaaaaa!!?

 永続トラップ、スピリットバリアぁぁァァァAaa!!

 私のモンスターが存在する限り、私への戦闘ダメージはないぃぃィィiii!!」

 

 くっ!だがダメージはなくとも!!

 

「ドミネイトガイが戦闘でモンスターを破壊したとき、デッキから1枚ドロー出来る。

 ダイヤモンドガイで2体目のミュートリアル・ビーストを攻撃!

 そして、ディストピアガイで野呂、いやシンセシス・ミュートリアスに攻撃!!

 ディストピアブロー!!」

 

「ギyaああAaaaaaアアアァァァァ!!」

 

 ディストピアガイの拳が野呂を覆うシンセシス・ミュートリアスを砕く

 膨れ上がった体は元に戻ったが、人型に戻っただけで異形化はまだ解けていない。

 

「あァAAaaぁぁァァ・・・

 破壊されたミュートリアル・ビーストの効果で除外されているミュートリアルトラップカード、ミュートリアスの産声を手札heえぇエェェ・・・

 

 破壊されたシンセシス・ミュートリアスの効果で除外されている被検体ミュートリアM―05を手札へeee・・・」

 くっ、ダメージを与えられなかっただけではなく手札まで!

 

「ディストピアガイのエフェクト発動!

 攻撃力を戻し、裏側になった超雷龍―サンダー・ドラゴンを破壊!

 

 さらに僕はマジックカード、奇跡の採掘を発動

 このカードは自分のモンスターが5体以上除外されているときにエフェクトを発動できる。

 除外されているモンスターの内、3体を僕のセメタリーに戻す。

 僕はダイナマイトガイ、ディバインガイ、ドレッドサーヴァントを戻し、カードを1枚セットし、ターン、エンドだ!」

 

 ディストピアガイ ATK3800→2800

 

「Aaa、あ、アァ・・・ワタシノターん・・・

 手札からM―05をSyoうカn・・・ウッ!!」――グシャ!!

 ATK0→400

 

 よろよろと立ち上がった野呂の左目を覆っていたミュートリアが巨大化する。

 まさか、あれが野呂に寄生しているミュートリアの本体なのか!?

 

「サーチ効果は使わせない!

 永続トラップ、スキルドレイン!

 ライフを1000ポイント払い、フィールド上の表側表示モンスターの効果を無効にする!」

 LP4000→3000

 

「ウゥ・・・アァ・・・

 手札からマジックカード、星の金貨を発動

 手札2枚を相手に渡し、自分は2枚ドローする。」

 

 M―05の露出後、ぎこちない口調は戻ったが体は激しく痙攣し、野呂の目は瞳孔が開き虚空を見つめている。

 その様子からもはや野呂の意思はないだろう。

 そんな奴から、カードが2枚投げ渡される。

 

「っ!!!?このカードは!?」

 

 そのカードはこの惨劇を引き起こした元凶

 

「パラサイト・フュージョウッ!!?」

 

 そのカードを認識した瞬間、絵柄を飛び越えて件のモンスターが僕に飛びかかって

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――ド・・・・エド・・

 

「っ!!?」

 

「どうしたんだい、エド?」

 

「と、父さん・・・?」


「ガアァァ、ハァァッ!!」

 

「終わりだ、アレン。」

 

 極光は巨大な鉄の城を貫き、その主である少年を吹き飛ばす。

 

(あぁ、クソッ!!俺じゃカイトを止められねぇのかよ!!)

 

 少年が志した決意も覚悟も全て無に帰すように、狩人は歩を進める。

 少年が護ろうとしたものの方へと

 

「っ!!?おい待て!!俺はここだぞ!?」

 

「・・・・・お前をカードにするのは最後だ。」

 

「なにっ!!?」

 

「お前が俺から全部奪ったように、俺も、お前から全てを奪い尽くしてやる!」

 

 愛するものも、愛してくれたものも、護りたいものも失った狩人は、少年のそれをすべて刈り取るために突き進む。

 止められぬことを理解した少年は絶叫する。

 

「やめろ、やめろ!やめてくれ!!

 他の奴らはホントに関係ねぇ!!裏切り者は俺だけだ!!」

 

「だがお前の全てはここにある・・・そのすべてを狩り尽くして、絶望させてやる!!」

 

「駄目だ!!この先に居るのはお前も護りたかった奴らなんだ!!」

 

「・・・・・・そんなもの、もう俺にはない!!」

 

 絶望の狩人はそれごと裏切り者の全てを残らず狩りつくすだろう。

 これは復讐だ。何も得られぬ、何も生まぬ

 そんなことは『彼ら』も理解しているが止まれば、心は救われぬから・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんな、悲しいことを言う兄さんは嫌いだ。」

 

 

「「!!?」」

 

 その声はありえないものだった。

 幼い少年の声、2度と聞けないと思っていた声、狩人の弟の声

 それと同時に空から火の球が二人の間に落ちてくる。

 

「やぁ兄さん、僕の声を忘れないでいてくれてうれしいよ。」

 

 炎の中から現れたのは、赤い瞳の悪魔

 その悪魔は獰猛な笑みを浮かべながら、狩人の弟の声で、狩人の前に立ちはだかった。




魔術師に翻弄されるだけだった彼の運命は、星と月が巡る夜に迷い続ける。
そしてこの塔のカードが示すものは・・・
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth
『ミュートリア暴走!!目覚めよ、不死鳥』
君はどんな運命を選ぶんだい?

「CC」カード群の効果について

  • 制作したものをそのまま使用
  • 後付け効果を削除
  • メインに入るカードの後付け効果のみを削除
  • EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
  • 完全にアニメカードそのまま
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