遊戯王ARC-V Rーe:birth   作:深海の破壊大帝

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グレート沢渡さんVS不審者その1

 突然なのですが、今後の展開について皆様にご協力をお願いしたいことがあります。
 それは、かなり先の話なのですが赤馬零児の弟、零羅の使う「CC」デッキについてです。

 未OCGカードなので効果もアニメ的な効果(モンスター化する魔法カード等)が多いため、類似カードをモデルにOCG仕様に仕立て直したんですがメインモンスターである「CC 隻眼のパスト・アイ」を持ってくる手段が少ないことと、EXデッキの枚数制限的にコンセプトが生かし切れないので、効果を少し盛ったり、各召喚法の属性対応モンスターを1つにまとめ
 また、それに伴って名前を少し変えた物を仮で作りました。

 オリカ状態になるので、盛った効果を削除するか、統合したカードを元に戻すかについてアンケートを実施させてもらいますので、ご協力お願いします。

 結果次第ではOCG仕様にした効果以外はすべて削除、統合したカードも元に戻して書かせていただきますのでお願いします。
 活動報告にメインに入る「CC」関係カード、「ペルソナ」カード、EXデッキに入るカードの3つに分けて制作したカードを置いておきますので、投票してくださる際は読んでから投票してくれると嬉しいです。

 アンケートに完全にアニメカードを希望する欄を設けました
 また、ご意見によってはアンケートの最終結果でも効果をアニメ寄りにすることがありますが、代わりに初期の「RR」のような感じで「CC」としてはかなり動きづらくなるので、ご容赦ください


暗躍する反逆

 倉庫街の屋根の上、黒い影が手元を見ている

 そこにあるのは羽根を模したLDSのバッチ

 忌々しい物を潰すかのごとく、力強く握りしめる

 

 影がふっと目を上げると、ゴーグル越しの目が驚愕で大きく開く、その目線の先には

 

「なぜ、ここに・・・」

 

 紫がかった赤髪を二房に結い上げた、舞網第二中学の制服を身に纏った少女『柊 柚子』が居た


 舞網市内にある倉庫街、今は特に使われていない倉庫の中で、楽しげな声が聞こえていた

 

「いやぁ~やっぱり沢渡さん強すぎっすよ!」

 

「うん、あの男子たち瞬殺だった、ありがとう、沢渡さん」

 

「いいってことよー!!

 このてぇんさいデュエリストにしてカードに愛されまくった男!

 沢渡シンゴに喧嘩を売った罰を与えただけさ~!」

 

「ていうか

 また、ねねちゃん、ガラの悪いのにからまれたの?」

 

「でも、あいつらも馬鹿な奴らだよな~

 ねねちゃんも、めっちゃ強いのに」

 

「そうそう、次期LDS融合コースのトップデュエリストだもんな~」

 

「僕のデータによると

 今日、光焔さんに絡んできた奴らは、隣町の不良デュエリストグループだそうですよ」

 

「げっ!結構ヤバい連中じゃん・・・」

 

 寂れた倉庫の一角でソファーやダーツの的が設置されている場所

 そこに7人の少年少女がお菓子やジュースを飲みながらしゃべっていた

 

(やれやれ、榊遊矢の奴に押し付けられたときはどうなるかと思ったが、結構有能なやつらじゃねぇか)

 

「心配するなよ!

 その時は俺たちでぶっ潰せばいいのさ!

 あいつら結構強かったから、俺も楽しめそうだ・・・」

 

 黒門 暗次、シンクロコースの次期筆頭になるであろう男

 榊遊矢と同じ性質なのか、強い奴と戦えるからと、危険な笑みを浮かべていやがる

 

「うん、その時は私もできるだけ、頑張ってみる」

 

 光焔 ねね、融合召喚の使い手

 普段はおどおどしているくせに実は強い

 昔はとっとと負けたいとか思っていたらしいが、今はあいつの影響か、若干好戦的だ

 

「僕のデータによると、勝率は90%を超えていますね。」

 

 帝野 皇一郎、エクシーズを織り交ぜた高度なプレイングセンスを誇る奴

 こいつの情報収集力は大いに役に立つ

 

「マジかよ!」

 

「強過ぎっしょー!」

 

「さすが、沢渡さん!」

 

 柿本、大伴、山部、俺の昔からの子分

 俺をいつも褒め称える可愛い奴らだ

 

「沢渡ー!居るー?」

 

 ん、この声は・・・

 

「あっ、やっぱりいた!」

 

 柊柚子、一体この俺様に何の用だ?

 

「あっ!柚子さん」

 

「ねねちゃんもいたのね、暗次君や皇一郎君も」

 

「おう」

 

「ご無沙汰しております。」

 

 さっきからわかる通り、この新入り三人は元遊勝塾の塾生だ

 中学に上がる際、LDSに移籍したが、榊遊矢に俺しかLDSに知り合いがいないからと、面倒を押し付けられた

 だが、今となっては、なかなか良い取引になったと思う

 

「で、この俺様に何の用だぁ?柊柚子ぅ」

 

「もちろん、今日こそあんたをボコボコに叩きのめしてやるのよ!」

 

「はぁ?つまりデッキ調整に付きあえってことか?

 やめとけ、やめとけ、お前程度がこの俺に勝てるわけないじゃん」

 

「むぅ、あんた!デュエリストだったら挑まれたらちゃんと応じなさいよ!!

 あんたぐらいに勝てなきゃ、遊矢をぎゃふんって、言わせられないじゃないの!!」

 

「あいつ、また、なんかやったのか・・・」

 

「遊矢せんせー、何やったんだろう?」

 

「ふむ、柊さんのデッキと榊先生の性格から推測すると・・・バーンでの1ターンキルあたりかと」

 

「あぁ~やりそうだな~遊矢センセ・・・」

 

「っていうか、それなら沢渡さん」

 

「ただの八つ当たりの的ってこと?」

 

「とんだ、とばっちりだな・・・・」

 

 察しが付いた、沢渡の取り巻き達の同情の視線にいたたまれなくなった柚子は、沢渡をどうにか勝負に引っ張り出そうと急かす

 

「あうぅ・・・そ、そんなこと無いわよ!

 あっ!分かった!私に負けるのが怖いのね!この百流デュエリスト!!」

 

「はぁ~それなら俺に負け越している、お前は何流なんだよ・・・

 だが、そこまで言われちゃ、黙っていられないな!

 いいぜ、腹ごなしに付きあってやるよ!」

 

『待て!!』

 

 誰だ!?折角こっちがノって来たのに邪魔しやがって!

 目を入口の方に向けると、そこに居たのは夕日の光で浮かび上がった黒い影

 そいつはゆっくりと、柊柚子の隣に歩み寄る

 

「下がっていろ」

 

「はぁ?何、あなた!?」

 

 柊柚子に面識はなさそうだ、一体誰なんだこいつは?

 黒と濃い青の髪をぼさぼさに伸ばして、顔はゴーグルと防塵マスクで隠していてわからねぇ

 夏も近いのに、紅いストールを巻いて、体をすっぽり覆うマントを着ていやがる

 ・・・どう見ても不審者だ

 

「あっ!?沢渡さん!こいつ、最近噂になっているLDS狩りですよ!」

 

 帝野がこの不審者の正体に当たりを付ける、LDS狩り?

 

「制服組がもう何人も被害を受けているらしいです!

 情報によると強力なエクシーズモンスターを使って来るとか!」

 

「LDS狩りのエクシーズ使い?この人が・・・

 でも、これは私のデュエルよ!いきなり割り込んで!邪魔しないで!!」

 

 すごい剣幕だな

 まぁ、俺とデュエルしに来たのに邪魔されちゃ仕方ないか

 だが、やっこさんは柊柚子の話を聞いていないようで、ゆっくりと手で制する

 

「もう・・・キミを傷つけたくない」

 

「えっ?」

 

 プリンセスを助けに来たナイト気取りか!

 そいつに絡まれたのは、俺だっつうの!

 

「はっ!LDS狩りだか何だか知らないが・・・

 制服組を何人も屠っているなら、柊柚子より楽しめそうだ。

 この俺が軽くひねって!社長の前に突き出してやるよ!!」


『『決闘(デュエル)!!』』

 

 あぁー!もう!いったい何なのよ、この人は!?

 LDS狩りだか何だか知らないけど、私のデュエルの邪魔をして!

 私のこと知っているような口ぶりだけど

 私はこんな人知らないし、変なこと言っているし、わけわかんない!

 

「先攻は俺の様だな・・・俺は手札5枚、全てのカードを伏せる!」

 

「えっ!?」

 

「はぁ!?おいおい、突然しゃしゃり出て来た割には、それだけかい?」

 

 何この人、沢渡の言う様に5枚全部伏せるなんて・・・

 

「沢渡さん、ハーピィの羽根帚っすよ!」

 

「ノン、ノン、そんなカードじゃ面白くないだろぉ?

 俺が見せてやるよ、持ってるやつのデュエルをな!

 魔法カード、汎神の帝王を発動

 手札の帝王と名の付く、魔法かトラップを墓地に送ることで、デッキから2枚ドローする。

 俺は始源の帝王を墓地に送って、2枚ドロー

 

 さらに墓地の汎神の帝王を除外して効果発動

 デッキから帝王と名の付く魔法、トラップカードを3枚見せ、相手はその中から1枚選ぶ。

 そのカード1枚を自分の手札に加え、残りはデッキに戻す。

 俺が選ぶのは、帝王の深怨3枚だ。」

 

「ちょっと!それって選択になってないじゃない!」

 

「いいんだよ、そういう効果だからな。

 さあ、どれを選ぶ?」

 

「・・・右のカードだ。」

 

「オゥーケィ!そして、すかさず発動、帝王の深怨

 1ターンに1度、手札の守備力が1000で攻撃力が2800か2400のモンスターを相手に見せ、デッキから帝王の深怨以外の帝王マジック、トラップカードを手札に加える。

 俺は手札の冥帝エレボスを見せて、デッキから帝王の溶撃を手札に加える。

 

 さらに魔法カード発動、ワン・フォー・ワン

 手札のモンスターを1枚捨て、デッキ、手札からレベル1モンスターを特殊召喚する。

 俺は冥帝エレボスを捨て、デッキから天帝従騎イデアを特殊召喚」

 

イデア「はっ!」

   DEF1000

 

「さらにイデアの効果発動

 こいつが召喚、特殊召喚された場合、デッキからイデア以外の攻撃力800で守備力が1000のモンスターを守備表示で1体、特殊召喚する。

 来い、冥帝従騎エイドス!」

 

エイドス「ふん!」

    DEF1000

 

 沢渡に傅く、白銀と漆黒の鎧を身に纏った騎士たち

 さっき見せたエレボスを捨てたってことは、壁ってわけじゃなさそうね

 

「エイドスが召喚、特殊召喚されたターン、俺は通常召喚とは別にアドバンス召喚を1回行えるようになった。

 

 まだまだいくぜ!永続魔法、帝王の開岩

 こいつは1ターンに1度、俺が表側表示でモンスターのアドバンス召喚に成功した時、デッキからそのモンスターとカード名が異なる、守備力が1000で攻撃力が2800か2400のモンスターを1体、デッキから手札に加えることが出来る。

 ただしこのカードの発動中、俺はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚出来ない。

 

 まぁ、俺のエクストラデッキにカードは端から1枚もないがな!

 そして、俺はイデアをリリースして、邪帝ガイウスをアドバンス召喚!」

 

ガイウス「ウオオォォォ!!」

    ATK2400

 

「邪帝ガイウスの効果発動

 アドバンス召喚に成功した時、フィールド上のカード1枚を対象として発動し、そのカードを除外する。イービル・ホール!」

 

ガイウス「ハアァ!」

 

 邪悪な瘴気を身に纏う皇帝が、それを球体の様にして飛ばすと伏せられていたカードの1枚を消し飛ばす

 除外されたのは『幻影死槍(ファントム・デススピア)』?聞いたことないカードね

 

「この効果で除外されたカードが闇属性モンスターの場合、相手ライフに1000ポイントのダメージを与える効果があるが・・・永続魔法みたいだな、ただのブラフか?

 だが、これで終わりじゃねぇ

 墓地に送られたイデアの効果発動

 除外されている帝王マジックかトラップを1枚、手札に戻すことが出来る。

 俺は汎神の帝王を手札に戻し、さらに永続魔法、帝王の開岩の効果によってデッキから氷帝メビウスを手札に加えるぜ。」

 

「流石、沢渡さん爆アドっすねー!」

 

「おっと、これだけで終わらないぜ。

 魔法カード、帝王の凍気を発動

 自分フィールド上に攻撃力2400で守備力1000のモンスターが存在する場合、フィールドにセットされたカード1枚を対象にして発動し、それを破壊する。

 さらに墓地からこのカードと別の帝王魔法、トラップカードを除外することで、さらにセットされたカードを破壊できる。

 俺はお前の右端のセットカードを破壊し、追加で帝王の深怨と共に除外し、真ん中のカードを破壊だ!」

 

 ガイウスの瘴気が選択された2枚のカードに纏わりつくと、それは凍りつき砕け散った

 

「あははは!なす術なしか?

 でも、これで残りの2枚も破壊してやるぜ!

 俺は冥帝従騎エイドスをリリースして、氷帝メビウスをアドバンス召喚!」

 

メビウス「ハッ!」

    ATK2400

 

 漆黒の騎士が消えて、代わりに出てくる青い鎧を身に纏った氷の皇帝

 進撃に邪魔な伏せカードを破壊するために、その手に吹雪を纏わせるって、えっ!?

 

「メビウスの効果

 このカードがアドバンス召喚に成功した時、フィールド上のマジック、トラップカードを2枚まで選択し、破壊できる!フリーズ・バースト!」

 

 伏せカードに襲い掛かる猛吹雪、やっぱり!!

 ただのスタンディングデュエルなのに!?アクションデュエルじゃないのに!?

 

「どうして風を感じるの・・・?」

 

「俺はトラップカード、幻影騎士団(ファントム・ナイツ)ダーク・ガントレットを発動

 その効果で俺のデッキから、ファントムと名の付くマジック、トラップカードを1枚墓地に送る。

 俺が墓地に送るのは幻影騎士団(ファントム・ナイツ)トゥーム・シールド!」

 

「やっと、効果を使って来たか・・・だが、無意味な効果だったようだな?

 俺の2体の帝のダイレクトアタックでお前は終わりさ。」

 

 沢渡の言う通り、これで伏せカードは全滅、この人を守るカードは

 

「いや、終わりじゃない、俺たちは!

 こんなところで終わるわけにはいかない!!

 破壊され墓地に送られたトラップカード、やぶ蛇の効果発動!!」

 

「な、何!?破壊されたことで発動するトラップだとぉ!?」

 

「このカードが相手のカードでフィールドを離れ、墓地へ送られた場合または除外された場合発動できる。

 俺のデッキ、エクストラデッキからモンスター1体を特殊召喚する!

 来い!幻影騎士団(ファントム・ナイツ)ダスティローブ!!」

 

 ダスティローブ DEF1000

 

 現れたのは魔術師風のボロボロで薄汚れたローブ

 中には顔の様な物がある青白い炎が燃えていて、幽霊みたいね

 

「ちっ!やっぱり、破壊しすぎたのが仇になったか・・

 だが、そんな雑魚で防ぎ切れると思うなよー!バトルだ!

 邪帝ガイウスでダスティローブを攻撃だ!」

 

 闇を凝縮したエネルギー弾が、煤けた外套を消し飛ばす

 

「せっかく呼んだのに呆気なかったな?

 そら!氷帝メビウスでダイレクトアタックだ!」

 

「これで相手は2400のダメージです。」

 

「LDS狩りも案外、大したことないな。」

 

「「「強すぎっすよ!沢渡さーん!!」」」

 

 メビウスはさっきとは比べものにならないくらい、冷たい気を溜めこんでいる

 寒い・・・やっぱり、このデュエル変よ!?

 

「俺は墓地よりトラップカード、幻影騎士団(ファントム・ナイツ)シャドー・ベイルとダーク・ガントレットの効果発動!」

 

「また、墓地から発動するトラップだとー!?」

 

「シャドー・ベイルは相手のダイレクトアタック宣言時、通常モンスターとして守備表示で特殊召喚出来る。

 ダーク・ガントレットも俺のフィールドに何もカードがない場合、相手のダイレクトアタック宣言時、効果モンスターとして守備表示で特殊召喚出来る。」

 

 シャドー・ベイル   DEF300

 ダーク・ガントレット DEF600

 

「この効果で特殊召喚されたダーク・ガントレットの守備力は俺の墓地のファントムと名の付くマジック、トラップ1枚に付き300上昇する。

 俺の墓地のファントムカードは2枚、よってダーク・ガントレットの守備力は600アップ。」

 

 ダーク・ガントレット DEF600→1200

 

 現れたのは漆黒の馬に跨った亡霊の騎士と堅牢そうな手甲を装備した上半身だけの鎧

 さっきから、この人のカード不気味な物ばかりね・・・

 

「この効果で特殊召喚されたこいつらは、フィールドを離れた場合除外される。」

 

「ちっ!だが、その程度の守備力でメビウスの攻撃は止められないぜ!

 氷帝メビウスでダーク・ガントレットに攻撃だ!」

 

「墓地の2枚目の幻影死槍(ファントム・デススピア)の効果発動

 自分フィールド上の闇属性モンスターが戦闘または効果で破壊される場合、このカードを墓地から除外することで、破壊を免れる。」

 

 ボロボロの槍が突然飛んできて、メビウスの攻撃を邪魔する

 なんだかこの人の戦い方・・・ちょっと遊矢に似ている?

 

「ちっ!エクシーズ召喚の為の素材をフィールドに残しちまったか

 俺はカードを1枚伏せ、ターンを」

 

「ちょ、ちょっとまって!沢渡!このデュエルすぐにやめなさい!!」

 

「はぁ?突然何言っているんだよ、柊柚子?」

 

「そうっすよ、柊先輩」

 

「デュエリストとして、理由もなく途中でやめちゃダメって、遊矢せんせーも言ってました。」

 

「そ、そうだけど!このデュエルは普通じゃないわ!

 アクションフィールドでもないのに、こんなにはっきり風や衝撃を感じるなんて!!

 その人のデュエルディスク、見たことない形しているし・・・

 きっと、違法改造されたとかで、衝撃体感装置がおかしくなっているのよ!」

 

 遊矢に聞いたことがある

 地下デュエルって言って、衝撃体感装置に細工をしたり、増幅装置を使ったりして、命の危険がある危険な違法デュエルがあるって

 この人が地下デュエルのデュエリストだったら、沢渡は・・・

 

「はっ!だからなんだって言うんだぁ?

 折角、面白くなってきた所なんじゃねぇか!

 邪魔すんじゃねぇ!ターンエンドだ!」

 

 あぁ、もう!あの馬鹿!!

 

「俺のターン、ドロー

 なかなかに歯ごたえがあるようだ、だったら俺のデッキの真価を見せてやる。

 俺はレベル4のシャドー・ベイルとダーク・ガントレットでオーバーレイネットワークを構築!」

 

「来るか!」

 

 2体のモンスターが紫の光となって、混沌の渦の中に落ちる

 そしてその渦の中から、暗雲が湧き出て、雷が木霊する

 

「漆黒の闇より、愚鈍なる力に抗う、反逆の牙!」

 

 暗雲の中に蠢く影、それは理不尽を破壊し穿つ漆黒の反逆者

 

「今、降臨せよ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

 

ダーク・リべリオン「ギャアアアァァァァァァァァ!!」

         ATK2500 ORU2

 

 暗雲を振り払い翼を広げる竜

 何このモンスター・・・聞いたことがないわ!?

 

「お、おい、帝野!?

 なんだよ、あのモンスター、見たことも聞いたこともねぇぞ!?」

 

「・・・分かりません。

 幻影騎士団(ファントム・ナイツ)なんてカードも、あのモンスターも、僕ですら聞いたことがありません。」

 

「そんな、帝野君も知らないなんて!?」

 

「仰々しく登場した割には、攻撃力2500か

 帝たちの攻撃力は2400、100ぽっちのダメージなんて蚊に刺されたようなもんだ。

 それとも、ただのこけおどしかぁ?」

 

「エクシーズモンスターの真の力は、己の魂たるオーバーレイユニットを使って、相手を滅することにある。」

 

「ふっ、生憎とエクシーズの講義は、さんざん聞いているから結構だ!」

 

「ならば、たっぷり味わうがいい

 ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの効果発動!

 オーバーレイユニットを2つ使い、相手の表側表示モンスター1体の攻撃力を半減させ、その数値分、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの攻撃力をアップさせる。」

 

 ダーク・リベリオン ORU2→0

 

「おっと!効果は使わせないぜ。

 永続トラップ、帝王の溶撃を発動!

 俺のエクストラデッキにカードが存在せず、自分フィールド上にアドバンス召喚したモンスターが居る場合にこのカードを発動できる。

 このカードがマジック、トラップゾーンに存在する限り、アドバンス召喚されたモンスター以外のフィールドの表側表示モンスターの効果は無効化される。

 これでその黒蜥蜴の魂とやらは、無駄になったってわけだ。」

 

「いや、無駄になどさせない!

 墓地のトラップカード、幻影騎士団(ファントム・ナイツ)トゥーム・シールドの効果発動」

 

 光を取り込んだダーク・リベリオンにマグマが襲い掛かるけど、それを鎖の付いた鋼の盾が防いだ

 また、墓地で効果が発動するトラップ!?

 

「自分のターンに墓地のこのカードを除外することで、相手フィールドの表側表示のトラップカードの効果をこのターンの終了時まで無効にする。

 これで帝王の溶撃の効果は無効になり、ダーク・リべリオンの効果は有効だ!

 喰らえ、トリーズン・ディスチャージ!」

 

 ダーク・リべリオンの翼が展開し、メビウスに向かって雷が放たれる

 

メビウス「ウオオォォォ!?オオォォォ・・・」

    ATK2400→1200

 

ダーク・リベリオン ATK2500→3700

 

「ちぃい!?」

 

「バトルだ!ダーク・リベリオンで氷帝メビウスに攻撃!

 いけ!その牙で氷河を砕け!反逆のライトニング・ディスオベイ!」

 

 漆黒の竜が紫電を纏って飛翔する

 その雷は咢の鋭い牙に集約し、弱ったメビウスを容易く貫き、沢渡はその衝撃で大きく吹き飛ばされる

 

「うわああぁぁぁぁ!!」

 LP4000→1500

 

「「「「「「沢渡さーん!!」」」」」」

 

「沢渡!!」

 

「俺は墓地の幻影騎士団(ファントム・ナイツ)ダスティローブの効果を発動

 このカードを除外し、デッキからダスティローブ以外の幻影騎士団(ファントム・ナイツ)カード1枚を手札に加える。

 俺は幻影騎士団(ファントム・ナイツ)ダーク・ガントレットを手札に加え、カードを1枚伏せ、ターンを終了する。」

 

 あぁ、やっぱり!こうなるんだったら、力ずくでも止めとくんだったわ!

 

「へ・・へへへ・・ははは・・・」

 

 えっ?沢渡の奴笑っている?どうして、こんな危険なデュエルしているのに!?

 

「強いじゃないか・・・お前ぇ!

 流石、制服組を何人も倒していることだけはある・・・

 でも甘ちゃんだなぁ~あいつだったら平然と、1キル狙ってくるんだよ!ドロー!」

 

 沢渡・・・確かにやりそうだけど・・・

 

「俺は墓地の冥帝従騎エイドスの効果を発動

 1ターンに1度、このカードを除外しエイドス以外の攻撃力800で、守備力1000のモンスターを1体、墓地から守備表示で特殊召喚する。

 戻ってこい!天帝従騎イデア!」

 

イデア「はっ!」

   DEF1000

 

「魔法カード、汎神の帝王発動、手札の帝王の開岩を捨て2枚ドロー

 さらに汎神の帝王を墓地から除外して、効果発動

 俺が選ぶのは帝王の深怨2枚と帝王の烈旋だ、さぁ、選びな!」

 

「俺は帝王の烈旋を選ぶ。」

 

「デッキ圧縮を嫌ったかぁ~?

 でもなぁ、そのドラゴンを消し去るにはこいつで十分だ。

 帝王の烈旋発動、このターン、アドバンス召喚の為のリリースに1度だけ、相手モンスター1体を使うことが出来る!」

 

「何!?」

 

「俺はお前のフィールドのダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンと俺のフィールドのイデアをリリースして、アドバンス召喚!

 来い!天帝アイテール!!」

 

 アイテール ATK2800

 

 寂れた倉庫が荘厳な皇室に変化する

 沢渡の後ろに巨大な玉座が置かれ、それに座るのは白銀の女帝

 他の帝たちなんて目じゃないぐらい大きい

 

「このカードがアドバンス召喚に成功した場合、デッキから帝王魔法・トラップを2種類墓地に送ることで、デッキから攻撃力2400以上で守備力1000のモンスターを1体、特殊召喚する。

 俺はデッキから真源の帝王と進撃の帝王を墓地に送って特殊召喚

 さぁ、出番だ!光帝クライス!」

 

 天帝に呼び出された光の帝

 彼は天帝に呼び出されたことを大仰な仕草で感謝する

 

クライス「ふんっ!」

    ATK2400

 

「クライスは召喚、特殊召喚された時、フィールド上のカードを2枚まで選択し破壊できるが・・・

 俺の永続トラップ、帝王の溶撃の効果で特殊召喚されたクライスの効果は無効だ

 だが、本来なら召喚、特殊召喚したターン攻撃できない効果も無効になってるぜ

 

 そして、アドバンス召喚に成功したことにより、帝王の開岩の効果発動

 デッキから、魔帝アングマールを手札に加え、墓地に送られたイデアの効果で除外されている汎神の帝王を手札に戻す。

 

 さらに墓地の真源の帝王の効果発動

 こいつは帝王マジック、トラップを1枚除外して通常モンスターとして守備表示で特殊召喚できるぜ

 俺は帝王の烈旋を除外して、真源の帝王を特殊召喚」

 

 真源の帝王 DEF2400

 

「さらに魔法カード、カード・アドバンスを発動

 俺は自分のデッキの上から5枚までを確認し好きな順番でデッキの上に戻す。

 だが俺の目的はこれだけじゃねぇ

 帝王の溶撃の効果で、イデアの効果が無効になっちまっているからエイドスを呼びだせなかったが、これでアドバンス召喚権を得た

 俺は真源の帝王をリリースして、魔帝アングマールをアドバンス召喚だ!」

 

アングマール「ハァハハハハ!」

      ATK2400

 

 アイテールの陰の中から、悪魔の皇帝が現れる

 ボロボロの赤いマントを翻し、沢渡に自らの魔力を分け与える

 

「アングマールの効果発動

 アドバンス召喚に成功した場合、墓地の魔法カード1枚を除外し、デッキから除外したカードと同名カードを1枚手札に加える。

 俺は墓地の永続魔法、進撃の帝王を除外し、同名カードを手札に加え、発動!

 これで俺のアドバンス召喚されたモンスターは効果の対象にもならず、破壊もされねぇ」

 

 これなら、あのドラゴンが効果をまた使えるようになっても、防ぐことが出来る!

 

「駄目押しだ!

 フィールド魔法、真帝王領域を発動

 俺のエクストラデッキにカードが存在せず、俺のフィールドにのみアドバンス召喚されたモンスターが居るとき、お前はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚出来ない。」

 

「なんだと!?」

 

 特殊召喚されたモンスターの効果の無効化、エクストラデッキからのモンスターの特殊召喚の封印、さらに自分のモンスターへの耐性付与

 沢渡、あんた、遊矢に負けず劣らずやり過ぎよ!?

 

「ははっ!やっと、その澄ました態度を崩せたぜ!」

 

「くっ!?トラップ発動、幻影騎士団(ファントム・ナイツ)ダーク・ガントレット!

 デッキから幻影騎士団(ファントム・ナイツ)トゥームシールドを墓地へ送る。」

 

「壁モンスターを増やすつもりかぁ~?

 さぁ、バトルだ!いけ、アングマール!」

 

アングマール「ハッ!」

 

「くっ!墓地の幻影騎士団シャドー・ベイルとダーク・ガントレット2枚の効果発動

 ダイレクトアタックを受けるとき、こいつらはモンスターとして立ち上がる!」

 

 シャドー・ベイル   DEF300

 ダーク・ガントレット DEF600

 ダーク・ガントレット DEF600

 

「そうだな、そうするしかないよなぁ!

 だが、ダーク・ガントレットの効果は帝王の溶撃の効果で無効だ。

 まぁ、有っても役には立たないがな!

 アングマールとガイウスでダーク・ガントレット2体を、クライスでシャドー・ベイルを攻撃だ!」

 

 光の皇帝と闇の皇帝たちの攻撃によって、彼を守る亡霊の騎士と闇の手甲は消滅した

 そして、まだ天の皇帝の攻撃が残っている

 

「手品のタネも品切れのようだな!

 アイテールでダイレクトアタックだ!行けー!」

 

 アイテールの翳した錫杖から閃光が放たれ、彼の目の前で爆発し吹き飛ばす

 ちょっと!大丈夫なの!?

 

「ぐわああぁぁぁぁぁぁ!」

 LP4000→1200

 

 吹き飛んだ拍子に彼の顔を隠していたマスクとゴーグルが飛ばされる

 一体どんな顔をって、えっ!?

 

「えっ・・・どういうこと?」

 

「せんせー?」

 

 私たちの下にさらされた彼の顔は、一瞬、見間違えるほどに遊矢に似ていた

 でも、遊矢ならこんなデュエルは絶対しないし、なにより・・・

 

「お、お前は榊遊矢!?って、違うか・・・随分と似ているな、身内か?」

 

「遊矢?誰だそいつは・・・俺はユートだ。」

 

 『ユート』それが彼の名前・・・でも、どうしてこんなことを?

 

「へぇ~ユートねぇ~名前まで似てるじゃねぇか

 他人の空似にしちゃぁ出来過ぎだぜ。

 じゃあ、自己紹介ついでに教えてくれないか?

 お前、なんでLDSを狙っているんだよ?」

 

「・・・・・・」

 

「だんまりか・・・でも、お前、何かに追い詰められているな?」

 

「!?」

 

「何故わかったって顔してるな

 お前にそっくりな奴に言われたんだよ、デュエルには人となりが出るってな。」

 

 そうね、確かに彼のプレイスタイルは非常に余裕がない

 いつ負けてもおかしくはない、ギリギリのプレイングばっかりだったわ

 

「それになにより、お前はデュエルを楽しんでいない。」

 

「楽しむ・・・」

 

「そうさ、お前はこの俺とデュエルして面白くはないのかぁ?

 このカードに愛された天才デュエリスト、沢渡シンゴと戦えてさぁ?」

 

「・・・・・・」

 

 そう、彼のデュエルは全然楽しそうじゃない

 遊矢なら、どんな逆境に立たされても楽しそうにデュエルをするのに、彼は・・・

 

「お前は燃えないのか?強敵との戦いに!

 お前は面白くないのか?相手の繰り出すプレイングが!

 お前はわくわくしないのか?逆境を変えるかもしれない、次のターンのドローが!」

 

「俺は・・・」

 

「お前が何を背負っているかは俺は知らねぇし、関係ねぇ!

 だがな、そんな全然面白くなさそうな顔でデュエルされても、俺が面白くねぇんだよ!」

 

 沢渡の何時もの自分本位の持論

 でも、遊矢も言っていたわ、デュエルは自分が面白いからやるんだって

 

「だったら、お前に聞く、これに身に覚えがあるか?」

 

「あれって?」

 

「LDSのバッジ?」

 

 ユートの手に握られていたのはLDSの入塾記念で送られるバッジ

 でも、どうしてそんなものを?

 

「お前達とアカデミアの関係はなんだ?」

 

 アカデミア?

 

「そ、それはLDSに入学した時にもらえるバッジです。

 LDSの生徒ならだれでも持っていますよ?」

 

「そうだぜ、アカデミアとか聞いたことないし、なぁ?」

 

「はい、僕のデータでもアカデミアなんてグループ聞いたことがありません。」

 

 沢渡の代わりにねねちゃん、暗次君、皇一郎君が答える

 私だって聞いたことがないわ

 

「そうか・・・」

 

「で、そのアカデミアがお前に何したんだよ?」

 

「俺の仲間がアカデミアに攫われた

 俺はそれを追っている、それだけだ。」

 

 悲しそうに言うユート、だからあんなに余裕がなかったのね

 でも、それとLDSに何の関係が?

 

「へぇ~じゃなにか、今、俺とデュエルしている理由も仲間の為っていう事か?」

 

「そうだ、奪われた仲間は必ず取り戻す!

 そのために俺は『此処』に来た!」

 

 声を荒げるユート、よっぽどさらわれた人は大事な人だったのね

 

「はっ!バカバカしい

 つまり俺も、制服組の奴らも、お前の勘違いで襲われたってことか?」

 

「そ、それは・・・すまなかった。」

 

「謝るくらいなら、襲撃なんかするなっつぅの!

 で、どうするんだ?デュエルはこのまま続けるのか?」

 

「・・・・・・」

 

「墓地の攻撃を防ぐカードは使い果たした

 手札も1枚、でも、次のターン逆転できるカードじゃなさそうだなぁ?

 ってことは、賭けるのは次のドローだけだ。

 絶体絶命の崖っぷち、でも、お前はこの状況が楽しくはないのか?

 次のドローからできる勝利への道筋を思い浮かべてよ

 わくわくはしねぇのかって言ってるんだよ。」

 

 沢渡・・・遊矢みたいなこと言っているわね

 ユートの方を見ると・・・

 

 さっきまでの険しい表情を解いて、笑みを浮かべていた

 

「ふっ、そうだな・・・

 俺もお前に勝ちたくなった!

 だが、俺のディスクはリアルダメージが発生するようになっている、後悔するなよ!」

 

「崖っぷちの奴が何言ってやがる、勝つのは俺だ!」

 

「いや俺だ、ドロー!

 よし、俺は手札を1枚伏せ、魔法カード、命削りの宝札を発動!

 このターンの特殊召喚を封じる代わりに、デッキから手札が3枚になるようにドローしエンドフェイズに全ての手札を墓地に送る。

 俺の手札は0だから、3枚ドロー!」

 

「へぇ?ドローカードを引き当てたか」

 

「あぁ、どうやら俺のデッキも、まだ諦めたくはないらしい

 さらにセットしていた魔法カード、闇の誘惑を発動

 デッキから2枚ドローし、その後、手札の闇属性モンスター1体を除外する。

 除外しない場合は手札を全て捨てる。

 俺はデッキから2枚ドローし、サイレントブーツを除外する。

 俺はカードを4枚全て伏せて、ターンエンドだ。」

 

「またガン伏せ!?」

 

「おいおい、負けたくないっていう割にモンスターを引き当てられなかったのかよ

 お前、持ってないねぇ~」

 

「ふっ、それはどうだろうな。」

 

「何を伏せようがこの俺様には通用しねぇぜ!

 俺のターン、ドローだ!

 俺は墓地の冥帝エレボスの効果を発動する。

 手札の帝王マジック、トラップを墓地に送ることで、墓地の攻撃力2400以上で守備力1000のモンスターを手札に戻す。

 俺は汎神の帝王を捨てて、氷帝メビウスを手札に戻す。」

 

「流石っす、沢渡さん!」

 

「これで、あの人のカードを一掃できますね。」

 

 そうね、前のターンに手札に戻った光帝クライスと氷帝メビウスで伏せカードはすべて破壊できるわ

 

「だが、簡単に通すわけがないだろう?

 永続トラップ、王宮の鉄壁

 互いのプレイヤーはカードを除外することが出来なくなる。」

 

「なっ!?墓地効果多い癖にそんなカードを!?」

 

 でも、シャドー・ベイルはこれで無限に復活できるようになったわ

 肝心のシャドー・ベイルが居ないけど・・・

 

「だったら、こうだ!

 相手フィールド上にマジック、トラップカードが2枚以上あるとき、手札の氷帝家臣エッシャーは手札から特殊召喚出来る。」

 

 エッシャー DEF1000

 

 氷の様な鎧に身を包んだ僧侶の様なモンスターが現れる、その身を主と皇帝へ捧げるために

 

「そして、エッシャーをリリースして、氷帝メビウスをアドバンス召喚!」

 

メビウス「フンッ!」

    ATK2400

 

「まずは、その邪魔なカードを破壊してやるぜ!

 王宮の鉄壁とセットカードを破壊だ!」

 

「させない!トラップカード、スキル・プリズナー!

 選択したカードを対象としたモンスター効果を無効にする!俺は王宮の鉄壁を選択!

 これはお前のモンスターを対象にした効果ではない

 よって、進撃の帝王の効果では防げないぞ!」

 

 王宮の鉄壁の前に現れたバリアが、メビウスの吹雪を弾き返した!

 

「ちぃ!帝王の開岩の効果で炎帝テスタロスを手札に加える。

 だが、相変わらずモンスターはいないようだな!バトルだ!

 いけ!魔帝アングマールでダイレクトアタックだ!」

 

 これが通れば、沢渡の勝ち

 

「いや、魂は永遠に不滅だ!

 トラップ発動、エクシーズ・リボーン!

 墓地のエクシーズモンスターを復活させ、このカードをオーバーレイユニットとする。

 蘇れ、我が魂の竜!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!」

 

ダーク・リベリオン「ギャオオオォォォォォン!!」

         DEF2000 ORU1

 

「だが、俺のモンスター4体の攻撃には耐えられねぇだろ!

 アングマール!ダーク・リベリオンを攻撃だー!」

 

 アングマールが魔法で作り出した剣がダーク・リベリオンを一閃の下で切り裂き、破壊した

 これでユートのモンスターは0、セットカードも1枚だけ、もう

 

「魂で強くなるエクシーズモンスターも、その魂が使えなけりゃ、壁くらいにしかならないな!」

 

「いや、俺たちの魂はまだ繋がっている・・・

 何時だって、何処でだって・・・例え・・・

 

 世界を越えてでも!!

 

 トラップ発動!エクシーズ熱戦!!」

 

「何!?」

 

「エクシーズモンスターが戦闘で破壊された時、自分のライフを1000払い発動する。

 互いのプレイヤーは破壊されたエクシーズモンスターのランク以下のモンスターを1体エクストラデッキから見せる。

 そして、攻撃力の低いモンスターを見せたプレイヤーは、相手が見せたモンスターの攻撃力と、自分が見せたモンスターの攻撃力の差分のダメージを受ける。」

 LP1200→200

 

「なーにー!?俺のエクストラデッキにカードはねぇ!?」

 

「だったら、俺が見せたモンスターの攻撃力分のダメージを受けてもらおう!

 俺が選択するのは、ランク3幻影騎士団(ファントム・ナイツ)ブレイクソード!攻撃力2000だ!!」

 

 ユートの頭上にボロボロにひび割れた剣が現れ、沢渡に向かって飛んでいく

 

「俺の・・・勝ちだ!」

 

 その剣は沢渡の目の前に着弾し、沢渡を強く吹き飛ばす

 

「ぐわあああぁぁぁぁぁ!!」

 LP1500→0

 

「「「「「「沢渡さーん!!」」」」」」

 

 ねねちゃんたちが吹き飛ばされた沢渡を助け起こそうと走っていく

 ユートはすまなそうに顔を伏せ、この場から立ち去ろうとするけど、ちょっと待って!?

 

「待ちなさい!

 あなた、私のこと知ってるみたいな感じだったけど、私はあなたを知らないわ!どういう事なの!?」

 

 ユートはこっちを振り向いて、しゃべろうとするけど

 

「君は――」

 

 桜色の光が私の目の前に溢れて、晴れたときには――

 

「えっ!?」

 

――彼はどこかに消えていた・・・


「お~い!柚子ー!!」

 

 修三さんから柚子がどこかに向かったと聞いた俺は、沢渡の父親が管理している倉庫に向かっていた

 あそこは今は物置ぐらいにしか使われていないので、沢渡一味のアジト的なものになっている

 柚子の奴は修三さんの話だと悪い顔していたらしいので、大方デッキ調整がうまくいったので沢渡をボコりに行ったんだろう

 まぁ、逆にやられてメソメソして帰ってくるのが最近のパターンだけど

 

 ペンデュラム誕生後に柚子が沢渡の所に行く、形が違うし、時期も違うような気がするけど・・・

 柚子が茄子と会合している可能性が高い

 

――ドオオォォォォォン!!

 

 噂をすれば何とやら、沢渡たちがいつもいる倉庫の方で爆発音が聞こえる

 

「柚子ー!!沢渡ー!!大丈夫かー!!」

 

「えっ!?あっ!遊矢!?」

 

 この反応・・・やっぱり、茄子いや、ユートと会ったんだな・・・

 

「沢渡さーん!」

 

「しっかりしてください!」

 

「あぁ・・うぅ・・・痛いから・・揺らさないで・・・お願い・・・」

 

 沢渡の取り巻き達が、怪我している沢渡をブンブン振っている

 いや、ダメだろ、あれ

 

「柚子、何があった?

 沢渡のやつ、怪我しているみたいだし、さっきの爆発音も・・・」

 

「私も何が何だか・・・」

 

 柚子のブレスレットの事、俺とユートの事、それに伴うアカデミアの侵略行為とズァークのこと、頭が痛くなる問題の数々に俺は未来に不安を覚えた


 

「見える・・・見えるわ・・・・」

 

 暗い一室の中、魔法陣の上に安置された水晶玉の上で振り子が揺れている

 

「あのお方の未来が、また揺れ動いた。」

 

 意志を持つかのように輝きが変わり続ける水晶をフードを被った小柄な少女が見詰めている

 

「世界・・・王・・・・竜・・・・反逆者・・侵略者・・・・・旅人・・・」

 

 少女の目には何が映っているのか、うわ言のように様々な単語を呟いてゆく

 

「確かめねばならないわ!」

 

 少女が突如決意したように立ち上がる、その目は狂信の色が浮かんでいた

 

「待っててね、わたしのマジェスティ・・・」

 




いい・・・デュエル・・だったろ・・・ガクッ

「「「「「「沢渡さーん!!」」」」」」(泣)

いや、気絶しただけだから、早く病院に連れて行こうぜ?

っていうか、最後のあれいったい誰なのよ!?

あ~なんというか、俺専属の占い師・・・かな?
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth
『小さな預言者 方中ミエル』

だから、ミエルって誰なのよ!?

「CC」カード群の効果について

  • 制作したものをそのまま使用
  • 後付け効果を削除
  • メインに入るカードの後付け効果のみを削除
  • EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
  • 完全にアニメカードそのまま
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