スランプと書く時間がない問題、公式にお出し出されたミュートリアの設定が三つ目のスマイルマーク的で当初の予定と食い違ってしまい修正が発生、そしてダークヒーローってなんだろう問題に直面してしまい。なかなか筆が進みませんでした。
クロスファイヤーは背負っている。現実にも目を向けさせた。でも何か足りない。
そんな私はバットマンの設定を見返した
「どうしたんだい?エド。」
「と、父さん・・・?」
どうしてだ、僕は今まで・・・・・・
あれ、何をしてたんだっけ?
「明日はアカデミアへ出発だろう?
その前に友達に挨拶するんじゃなかったのかい?」
「あ、あぁ、そうだね。
そろそろ行かないと・・・」
彼はアカデミアには行かないと言っていたから、しばらく会えなくなってしまう。
だから出発前に会いに行こうとしてたんだった。
「はぁ~なぜ彼は来ないんだろう。
彼が一緒なら心強いのに・・・」
「・・・エド!」
僕が漏らした愚痴に父さんは、なぜか目を伏せて神妙な面持ちで僕の名を呼ぶ
「・・・・・・・・・エド、君にとってのヒーローってなんだい?」
「?なんだい、父さん。藪から棒に」
「あっ、はは、ちょっと聞いてみたくなってね。」
「そう?でも、僕にとってヒーローは変わらないよ。目標であり憧れであることはね。
僕は父さんの生み出したヒーロー達のような正義の味方になれるように、アカデミアでも頑張るよ。」
僕の父さんはカードデザイナーだ。
コミックのヒーローのような戦士族テーマ『HERO』シリーズを代表に戦士族を中心に様々なカードを生み出してきた僕の自慢の父さんだ。
もちろん僕の『D―HERO』達も父さんのデザインだ。
「はは、ありがとう。嬉しいな!
・・・でも、エド、僕の描いたヒーロー達ってね。
正義の存在ではあるけど、正義の味方ってわけじゃないよ?」
「え?」
「だって、本当に正しいことばっかりやっていたら、時計塔に幽閉なんてされてないよ。
彼は彼の守りたいものを守った、それが長く暗い監獄に幽閉されるような罪であろうともね。
だからね?迷ったり、立ち止まることがあったら
「っ!?」
あ、あれ?そんなこと、父さんは言った・・・っけ?
「ふっ、引き留めて悪かったね。
気を付けて行ってきなさい、エド。」
父さんは僕の頭をひと撫でして、送り出してくれた。
「う、うん、行ってくるよ。父さん。」
腑に落ちない思いを抱えながらも、僕は家を出た。
今日は彼がこの街から旅立ってしまう日
アカデミアに入る僕はまたいつ彼と会えるかわからないのだから
「なんだ、これは!?」
アカデミアによってめちゃくちゃにされた自分の故郷
だが、眼下に広がる光景は人によるものではない。
生物、鉱物、機械それらが混じり合わさった歪な化け物たちが我が物顔で犇めき合っている様はとてもここが故郷の街の一角だったとは思えない。
絶句していると、無数の黒の中に白い人影が飛び回っているのが見えた。
「アレは!!」
ユートはすぐさまその白い人影の元へと向かうようにオッドアイズ・リベリオン・ドラゴンに指示し、自身は一枚のカードをセットする。
「トラップ発動!妖怪のいたずら!!フィールドのモンスターのレベルを2下げる!
やれ!!オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン!!!」
オッドアイズ・リベリオン「ギャオオォォォ!!」
「「「「「「「「「「「「「「「「ギャアAあァァァaaaァァァぁぁァ!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」
覇王黒竜の生み出した白む紫電が混沌の黒を駆逐する。
「ユート!?そのドラゴンは!?いや、なんでここに!?」
「それはこっちのセリフだデニス!お前はここで何をしている!?」
白い人影、トラピーズ・マジシャンと共にいたデニスはユートの騎乗しているドラゴンにいつかの記憶を刺激されながらも、ユートが来たことに驚き
ユートも遊矢からデニスがいることなど聞いてなかったので、ここに居ることについて驚く
「僕は、いや僕らだってじっとしていられなくてね。」
「僕ら?」
「あぁ、今、あの上でエドが野呂と戦っているよ。」
「エド!?総司令のエド・フェニックスか!?」
「あぁ、ただ、さっきから嫌に静かなんだよね・・・」
「上からも君が先に目に入ったとはいえ、デュエルをしているような様子はなかったが・・・」
二人はエドと野呂のデュエルが行われているだろう場所に目を向けるが
――あぁああAAAAaaaaァァァァァアアアア!!!!!
――ギュチャ、グチャ
――ギギギギ・・・・
菱形の裂け目からミュートリアが現れ、周辺のモノを取り込みながらミュートリアス・ミストやアームズへと成長し、さらにアカデミア生を媒介に再びビーストも再生する。
「くっ、こいつらまだ!!」
「はぁ~まったく、心配している暇もないんだね。」
路地の一角の人目の付かないところにひっそりと、その占い館はある。
もうすぐここは引き払われるため、今日は営業もしていない。だが僕はそんなことは気にせず中に入る。
「やぁ、待っていたよエド。」
穏やかな声で僕の名を呼んだのは、紫が基調の部屋とは逆と言ってもいいくらい白いケープに白い衣装に身を包んだ男
「あぁ、来たよ斎王。美寿知は一緒じゃ無いのかい?」
『斎王 琢磨』正式にはタクマ・S・フェニックス
捨て子だった彼らを父さんが保護し、その後養子にした、義理とは言え兄にあたるが、僕にとっては親友としての感覚が強い。
「あぁ、美寿知には先に行ってもらった。
私がここに居るのは・・・ちょっと気になることがあってね。」
気になる、とは斎王にしては珍しい言葉だ。
彼はいつもどこか超然としていて先が分かっているような雰囲気をしていたが
「・・・・・・やはり、視てみないとわからないか。
エド、すまないがちょっと付き合ってもらえないかい?」
そう言って彼は愛用のタロットを広げ始める。
「あ?あぁ。」
しばらくカードが擦れる音が響く中、僕は斎王に問いかけた。
「斎王、美寿知もだが、なぜ君はアカデミアに行かないんだい?」
「・・・私、いや私たちの力は誰かの為になることはできても、誰かのものになってはいけないと思ったからかな。」
「?」
「すまない。今、私は言葉によって君に伝えることはできない。
ゆえに運命が君に語り掛けてくれるだろう。」
横に広げられたカードの中から斎王はカードを一枚引き抜き表にする。
「まずは君という人間を象徴するカード、『正位置の法王』
優しく、正しくあろうとする君にふさわしいカードだな。そして」
さらに7枚のカードが引き抜かれ、斎王はそれを並べる。
「・・・このカードたちが指し示す運命は、君に関することだが、何時の過去のことなのか、何時の現在なのか、それは私にも見通せない。
それだけ君の運命は乱れている。」
僕は黙ってそれを聞いていた。
斎王が占いで見通せないと断言することなど、今までなかったからだ。
カードが六芒星の中央と星の先端に置かれる
「さぁ、エド、カードを開けてくれ。」
斎王からカードの位置と意味は聞いて覚えている。ではまずは中央の
「核心に『逆位置の愚者』
夢想、愚行、無計画、無謀・・・考えることをやめ、運命に流されることの暗示。」
斎王はそれ以上のことを言わない。
運命に抗うことはできない。だが選ぶことはできるとは斎王が常に言っている弁だが
僕は何時から考えることをやめてしまったんだろうか?
「過去に『逆位置の魔術師』
このカードは未熟ゆえに混迷し、自信を失うことを暗示している。」
奴に負けてから、いやもっとそれ以前・・・
僕はヒーローになりたかったのに、世界を・・・?僕は何を?
「現在に『逆位置の戦車』未来に『正位置の塔』
逆位置の戦車は落馬の構図となり、失敗や人任せの行動の結果を意味する。
そして、正位置の塔は崩壊や災難といった、もはや人の手に及ばない超常の厄災・・・
これは君が放任し、誰かに任せきりになってしまったことで、さらに大きく過酷な運命へと派生するということだろうか。」
あぁ、僕は間違いを正すまでもなく救いと否定を求めて彷徨った。
救わなきゃいけなかったのは僕なのに、助けなきゃいけなかったのは僕なのに
僕は何もせず、みんなが壊れていくのを横目で見ることしかしなかった。
「『正位置の月』・・・
君と対峙している相手は過去のトラウマから、心の中にストレスがあり不安を抱えているようだ。」
そんな僕の代わりに動いていたのは・・・
副指令として、参謀として、アカデミアの一員としてなすべきことをし続けていたのは・・・
フッ、そんな彼からすれば僕は、ただ邪魔な存在でしかないな。
「『逆位置の死神』、起死回生、そして再生のカード
エド、このカードが出たということは。」
「あぁ、斎王・・・僕は、変わらなくてはいけない。」
いつの間にか僕と斎王の間には壁が出来ていた。
画面越しかのような隔たり、それはそうだろう。これは僕の≪過去≫だ。
「これは君たちが見せてくれたんだな。」
振り向けば僕の後ろには様々なHERO達がいた。
幽閉されし鉄仮面、悪への脅威、未来への穿孔者、暗黒郷で戦い続ける者・・・
誰もが僕と一緒に戦い続けてくれた、父さんから託された
その誰もが僕を見ていた。
≪おや、カードが・・・太陽と、悪魔、カードは斜め・・・
これは何かしら、君の運命に影響を与えるということだろうか?≫
あぁ、現状に落胆し続けていた太陽のおかげで、悪魔は僕らへの怒りから解放されて僕を何度も誘惑してきたよ。
『ヒーロー』となれと
≪君自身に『正位置の力』のカードの暗示・・・
よかった、君の心の内にある不屈の意思は消えていないようだ。
またどこで出会えるかもわからないが、私は君の無事を祈っているよ。エド。≫
斎王の言葉を背中に受け、僕は歩みだす。
「あぁ、ありがとう。斎王、そして父さん
ありがとう。僕のHERO達。」
HERO達の前であたたかに微笑む太陽の少女と、腕を組む破壊の悪魔の道化師に僕は手を差し出す。
「共に戦ってくれ!孤独の中で戦い続けてくれた仲間のために!!」
二人の姿は炎に変わり、不死鳥の姿になって僕の手を取った。
「馬鹿な・・・馬鹿な!バカな!!バカナッ!!」
視界が開けると、目の前には動揺した野呂
ミュートリアの取り付いた顔の反対側の彼の目からは、彼の確かな意思を感じさせる涙があふれている。
「なぜあなたは私の言うことを聞かない!!なぜあなたは私の邪魔をする!?
なぜあなたは・・・この戦いを長引かせるのですか!!?」
あぁ、やはりそうなんだな・・・
≪私の計算によれば!≫≪早く!早く!!≫
彼のカードは『戦車』
正位置なら実行力、強い意志、迅速、勝利、征服
野呂の正義とは、迅速に作戦を完遂し帰ることが目標だったのだろう。
部隊のみんなのことを考えての苦渋の決断
命じた自分にその業が帰ってくることも恐れず・・・
それなのに僕は、自分のことばっかりで・・・
「すまない野呂・・・君に大きな罪を背負わせてしまったのは僕だ。
そんなモンスターを呼んでしまうほど、追い詰めたのは僕だ。」
「・・・・・・・いまさら・・・今更なんだというのですかああぁぁああああAAAAaaa!!
M05の効果!
自身をリリースし、サモン・リミッターを除外!
この効果はリリース後に効果が発揮するため、スキルドレインでは無効化できませんYおォ!!
デッキからミュートリアル・アームズを特殊召喚!」
ミュートリアル・アームズ ATK3000→3500
ミュートリアに支配されるままだった野呂がこのデュエルで初めて意思を爆発させる。
サモンリミッターを自身で取り払い、その感情のままにカードを切る。
「手札抹殺を発動!
私の手札5枚を捨て5枚をドロー!」
「僕も2枚ドローさせてもらう!」
「墓地の雷族、雷電龍―サンダー・ドラゴン、獣族、ミュートリアル・ビースト、サイキック族、被検体ミュートリアM- 05を除外し手札よりアークネメシス・エスカトスを特殊召喚!
雷電龍の除外によりデッキのサンダー・ドラゴンカード、雷龍融合を手札へ加え発動!
墓地の雷神龍、超雷龍、除外されている雷電龍の3体のサンダー・ドラゴンを融合!
神の怒りよ!威光よ!叫びよ!神秘の渦で一つとなりて新たな力と姿を見せよ!融合召喚!
再来せよ!雷神龍―サンダー・ドラゴン!!」
アークネメシス・エスカトス「ヴァアアァァァァァァァッァAAAAAaaa!!」
ATK3000
雷神龍「「「GYAオオオオォォおおォooooォォ!!」」」
ATK3200
ミュートリアル・アームズ ATK3500→2700
「除外されているもう一体の雷電龍―サンダー・ドラゴンをデッキに戻し、手札からネメシス・コリドーを特殊召喚!
このターン手札でネメシス・コリドーの効果を発動している為、フィールドの雷族モンスター、ネメシス・コリドーをリリースし、現れ出でよ!超雷龍―サンダー・ドラゴン!」
超雷龍「ギャAAァァaaァァァ!!」
ATK2600
数多のミュートリアが交じり、繋がり、重なりながら5本の竜の首を作り出した。
「墓地の置換融合を除外して、墓地のシンセンス・ミュートリアスをデッキに戻し1枚ドロー!
手札を2枚捨て、マジックカード、ブーギートラップを発動!
墓地のトラップカード、ミュートリアの産声を私のフィールドにセットする!
この効果で伏せられたカードはそのターン中に発動できる!ミュートリアの産声を発動!
メインフェイズに私のフィールド、墓地、除外されているモンスターをデッキに戻してミュートリア融合モンスターを融合召喚する!!
除外されているミュートリア・ミスト!アームズ!墓地のビーストを融GOOO!!」
そして、ドラゴンの塊ともいうべき物体に野呂が取り込まれ
『生あるものよ、存在するものよ、作られし者よ!
わが身と一つとなり、全にして一の究極へと至るのDAAAaaaaa!!』
五本の首の他に数多の蛇の首や植物の蔦、機械のアームにも似た触手が生る。
究極体ミュートリアス『『『『『『キュウキョクタイミュートリアスSSuuuuスぅ!!』』』』』』
ATK3500→3900
移動船など優に超える巨大なモンスター
その胴と呼ぶべきか、根本と言うべきかもわからぬ場所に浮かび上がった野呂の顔は自らをそう呼称した。
究極体ミュートリアス『『『『『『エド・フェニックSUUUUUぅウウウううウウUUUU!!』』』』』』
「くっ!!」
LP3000→2500
機械のアームがドミネイトガイを押しつぶす。
「だがドミネイトガイが破壊されたことでエフェクト発動!
セメタリーのレベル9以下のD―HEROを3体を特殊召喚する!
カモン!ダイナマイトガイ!ディバインガイ!ドレッドガイ!!」
ダイナマイトガイ DEF1000
ディバインガイ DEF1400
ドレッドガイ DEF0
――繧ョ繝」繧「繧「繧「繧。繧。繧。繧。繧。繝?ぃ繧。繧。繧。繝?ぃ繧。!!!
新たに現れた3人のHERO達だが、眼前のモンスターは木の軋みの様な、金属の擦れるような、悲鳴のような音を発しながらディバインガイを残し屠っていく
「ぐわああぁぁぁぁ!!」
LP2500→2400→1900
衝撃により僕は移動船の上から放り出されるが
トラピーズ・マジシャン「ケケッ!!」
――バシッ!
「エド!!」「エド・フェニックスっ!!」
白き奇術師と黒い竜を従える2人に助け出される。
「君たちは・・・いや、それよりも」
「エド・・・まさかと思うけど。」
「あぁ、あれは野呂だ。」
デニス・マックフィールドが目の前の不格好なキメラの正体を考察するが、そんなこというまでもないだろう。
もう一人も驚いてはいるが、現状を受け入れられている分何かあったのかもしれない。
「なら俺がやろう。
オッドアイズ・リベリオンなら精霊にダメージを与えられるはずだ!」
「精霊・・・なるほど
だが、君の手は借りない。これは僕のデュエルだ!」
「だが!!」
「アレは僕の罪、僕の迷いが生んだモンスターだ。
だから僕が全責任と全力を持って、奴を倒す!」
「・・・・・・」
「ふっ・・・・」
僕の言葉に2人は下がってくれ、デュエルディスクも僕のターンに変わったことを告げる。
「ありがとう、僕のターン!ドロー!!」
なぜかは分からない。でも感じる。運命がささやいている。
「僕は前のターン、ダイヤモンドガイの効果でセメタリーへ送っていた魔法石の採掘のエフェクトを発動し、墓地のマジックカード、フュージョン・デステニーを手札に加え発動!」
新たなHEROの誕生を!!
「デッキのD―HERO ディアボリックガイ!そしてディナイアルガイの2体を融合!!
不屈の悪魔よ!『悪』を打倒し、破壊の調べを高らかに謳え!!融合召喚!!
カモン!!NEW HERO!!」
混沌の渦より現れるのは炎
それは様々な色に変化する新緑に揺らぐ炎は翼に、赤黒い紅蓮の炎はドラゴンの尾へ
そして地獄のごとき黒は人の形へと
――それは誰も知るはずのない破壊者
――悪を滅する炎
――そして青年は知るはずもない新たなHEROの名を叫ぶ
「D―HERO!デストロイ・フェニックスガイ!!」
D・フェニックスガイ「タアァァ!!」
ATK2500
究極体ミュートリアス「「「「「「「「繧ョ繝」繧「繧「繧「繧。繧。繧。繧。繧。繧。繧。繧。繧。繧。繧。!!?」」」」」」」」
モンスターの驚愕の叫びが響く
宿主の記憶にない存在、青年の全ての力を見てきた宿主が知らぬ力
警戒しようにも自身の力も取り込んだ偽りの龍の力も一切が封じられ身動きはできない。
「僕はさらにセメタリーのディナイアルガイのエフェクトを発動
僕のフィールドにD―HEROがいるとき、デュエル中に一度だけ特殊召喚出来る。
さらにセメタリーのディアボリックガイを除外することでデッキからディアボリックガイを特殊召喚できる。カモン!アナザーワン!!」
ディナイアルガイ「はっ!!」
DEF600
ディアボリックガイ「ふんっ!」
DEF800
「そして、ディナイアルガイ、ディアボリックガイ、ディバインガイの3体のモンスターをリリースし、並び立て!!D―HERO ドグマガイ!!」
ドグマガイ「はああぁぁぁぁああ!!フンッ!!」
ATK3400
3人のHEROの魂が神に背きし悪魔の姿を持ったHEROを呼び覚ます。
ドグマガイは新たなHEROを一瞥し、デストロイ・フェニックスガイも頷き返し、目の前の巨大な敵を2人は恐れる様子もなく立ち向かう。
(あぁ・・・これだ・・・)
その姿に青年はかつての感動を思い出していた。
幼き日の父が描いた英雄たち、彼らの姿に、活躍に、胸が高鳴っていた過去
もう戻れない遠き憧憬
「僕はデストロイ・フェニックスガイに装備マジック、
この瞬間!フェイバリット・ヒーローのエフェクト発動!
デッキからフィールドマジックを1枚選んで発動する。
ここが僕らのラストステージだ!発動しろダーク・シティ!!」
月夜に陰るかきわりの街が巨大モンスターを取り囲む
「僕のフィールドにフィールドマジックが存在することで、フェイバリット・ヒーローの新たなエフェクトが解放される!
装備モンスターの攻撃力は、自身の元々の守備力分アップする。よってデストロイ・フェニックスガイの攻撃力は4600にアップ!!」
D・フェニックスガイ「はぁぁぁぁぁぁ!!」
ATK2500→4600
「GO!デストロイ・フェニックスガイ!!究極体ミュートリアスに攻撃!!
行けええぇぇぇぇぇええええ!!」
D・フェニックスガイ「トゥアァァァァアアアアアアア!!」
デストロイ・フェニックスガイは自身を炎の弾丸へと変え特攻する
彼が飛び込んだのはモンスターの胴体、宿主の顔が浮き出た右目に該当する部分
そこに存在する濁った赤い眼球を砕き突き進む
その手に助けるべきものを手にして
「ぐはっああぁ!!?あぁ・・・?あぁぁあああああああ!!」
野呂は自身の身に起きたことに一瞬呆けるが、彼が考えるより前に取り付いた異星の寄生体が、強靭な巨躯へ戻ろうと足掻きを見せる。
「モンスターから大量の触手が伸びているぞ!!」
「宿主を取り返そうとしているみたいだね。」
「させるか!!
このデュエルを終結させるにはフェイバリット・ヒーローの2つ目の効果を使い
彼の手の中の存在を倒せばいいだけの話だ。だが
「ミュートリア進化研究所!!」
ミュートリアス・アームズ ATK3400→3000
青年はそれをしなかった。
「なんで・・・」
「エド・フェニックス、君は・・・」
デニスはエドの行動に疑問を持つが、ユートはその行動の真意を察する。
「・・・彼を倒すだけでは足りないんだ。」
青年は覚悟を決めていた。倒すのではなく『救う』のだと
「フェイバリット・ヒーローの第二のエフェクトを発動!
装備モンスターの攻撃により相手モンスターを破壊したとき、このカードをセメタリーに送ることで2回目の攻撃を可能にする。
さらにダーク・シティの存在によりD―HEROが戦うモンスターより攻撃力が低い場合、その攻撃力を1000ポイントアップさせる!
セカンドアタック!!雷神龍―サンダー・ドラゴンを焼き尽くせ!!」
D・フェニックスガイ「ハアッ!!」
ATK2500→3500
宿主を取り戻そうと迫る三つ首を獄炎が焼き尽くし、それにより彼の腕につけられた風の大剣が唸りを上げる
「
「「!!?」」
「さらにドグマガイでミュートリアス・アームズを攻撃。
これで邪魔者はもういない。デストロイ・フェニックスガイのエフェクト
お互いのターンに1度、自分フィールド上のカード1枚と相手フィールド上のカード1枚を破壊する。
デストロイ・フェニックスガイと野呂のフィールドのスピリットバリアを破壊。」
野呂を下ろし、デストロイ・フェニックスガイはスピリットバリアのカードと共に自らを焼き尽くしていく
「エド!?君は一体何を!?」
「ク・・・ククク、ソうでSuよ・・・
もはや貴方の手にカードはNAい、スキルドレインの呪縛も解け、私のフィールドには強力なモンスターが2体
アークネメシス・エスカトスは指定した種族のモンスターを破壊し、そのモンスターの特殊召喚を妨害する能力を持ったモンスター
貴方は愚行に愚行を重ねて・・・・・それでよろしいの、ですか?」
「あぁ。」
「ナラバ・・・私の、ターン・・・・」
怪物はカードを引く。
青年の過ちによって偽りの竜たちの力は解放されてしまった。
それなのに青年の顔に焦りも後悔もない。なぜなら
「もう運命は決した。」
ドグマガイ「オオオォォ!!」
「うぐぅぅ・・・」「繧ョ繧ィ繧ィ繧ァ繧ァ繧ァ繝?ぉ繧ィ繧ァ繧ァ繧ァ!!?」
LP2400→1200
ドグマガイの体からオーラが湧き立ち、野呂の体にしみ込んでいく
神に反逆せし者に掛けられた呪い、命を奪う力
現れてその次のターンに遅れて『発動する』この効果はすでに消え去ったスキルドレインの影響はない。
そして、デストロイ・フェニックスガイの残り火の影から現れるDの仮面の男
「ディ、ディストピアガイ!?」「繧ョ繝」繝!!?」
ディストピアガイ ATK2800
「デストロイ・フェニックスガイが破壊された場合、次のターンのスタンバイフェイズ時にセメタリーのD―HEROを1体特殊召喚する。そして。」
「ディストピアガイは、特殊召喚時に墓地のレベル4以下の
「繧ョ繝」繧「繧「繧。繧。繧。繧。繧。繧。繧。繧「繧「繧「繧「繧。繧。繧。繧。・・・・・――
LP1200→0
ディストピアガイは暗黒の力を使い異星の寄生体を闇に葬り去る
宿主である野呂には一切の傷はつけずに
「なぜ・・・・私など殺してしまえばよかったのに・・・」
「野呂、僕たちの罪は死などで償えるものではない。」
「っ!!・・・だから助けたと!!この地獄から逃げるなと!!
勝手なことを言うな!!偽善者が!!
私が・・・私の邪魔ばかりした、貴方が!!」
出世欲の男、非情な卑怯者、口だけののろま等、陰口を叩かれ続けたこの男は悩み、苦しみ、心をすり減らしこの一年をこの異邦の地で過ごしてきた。
早くこの地獄のような地から去りたい。壊れた仲間たちが増えていくのを見たくない。誰かの悲鳴を聞くのは嫌だ。
そう、この男は特別でも、壊れているわけでもない、ただ普通の人間だったのだ。
普通の人間が必死になっていただけなのだ。
「あぁ、だから君を助けた責任を僕は背負おう。もちろん他の仲間たちの分も。」
「はぁ?」
「総司令官として僕が君たちにできる最後の仕事だ。
僕は君たちが背負ってしまった罪の全てを背負って、戦い続けよう。」
「・・・・・・それが貴方の憧れたヒーローと言うものなのですか?
血に濡れた手でそんな存在になれるとでも?」
「っぅ・・・あぁ、僕は、もう誰かを助けるヒーローにはなれないだろう。
だから、血に濡れてしまったからこそ、僕は奪ってしまったモノ以上のものを救おう。闇の中から守り続けよう。
それが僕が選んだ運命だ。」
青年はまっすぐにそう言った。
「ふふ・・・・・・・甘い貴方に・・どれ、ほど・・・・続けられる、で・・しょう、ね・・・・」
最後の気力を振り絞り自らの罪を背負った英雄を案じる言葉を告げて、怪物になろうとした男は瞳を閉じた。
『そんな悲しいこと言う兄さんは嫌いだ。』
聞こえた声はもう聞くはずのない声だった。
憎い、にくい、ニクイ、裏切り者たちの巣の前に落ちる太陽
一筋の希望が出来た気がした――あの光の奥に弟が、あのこが、アイツガ
だがその希望はすぐさま消え去る
『やぁ兄さん、僕の声を忘れないでいてくれてうれしいよ。』
ああああああああああああああぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁあああ
声は確かにハルトの声だった!
だが、炎の中から現れたのは仔憎たらしい笑みを浮かべるアイツ!
訳が分からない奴だった。尊敬していた先生とはまるで真逆。その真意の読めない道化!!
突然のことで頭が追いつかず俺は茫然としていた。
「キサマママアアアアァァァァァァァァァアアアアアア!!!!」
カイトに負けて、俺が護ろうとしたものを全て奪ってやると言われて、俺が護ろうとしたものはカイトにはもう俺への復讐のための生贄でしかないと言われて
「HAHahaa、随分とお怒りだねぇ~
だけど、どうやら本丸の方も大変なことになっているみたいだけど、行かなくていいの?兄さん♪』
そんな絶望を打ち消したのはあまりにも悪辣、カイトの弟のハルトを出しにするという方法
「黙れ!!この侮辱と屈辱を晴らさずにおくべきか!!」
そして今カイトの怒りは全てそれをやってのけたド外道、榊 遊矢に向けられている。
『『
「先攻は俺が貰おう。
まずは手札から
手札の
「させるか!!手札の灰流うららを捨てることで、デッキからカードをドローするその効果を無効にする!!」
まずい!?出鼻をくじかれた!?
「ふぅん、その程度のことは読んでいた。
魔法カード、光の援軍、デッキの上からカードを3枚墓地へ送り、デッキからライトロードモンスター、アサシン ライデンを手札に加える。
スケール8の
墓地からこいつを特殊召喚し、ジェントルードを破壊、破壊されたことによりジェントルードの効果が発動、デッキからスケール6の
さらに
EMがペンデュラムゾーンに置かれたことでギタートルのペンデュラム効果で1枚ドローする。
さらにペンデュラムゾーンの片方に
魔法カード、調律を発動しデッキからシンクロンチューナーモンスター、
オッドアイズ・シンクロンを召喚し効果発動、墓地のレベル3以下の
来い、!オッドアイズ・ミラージュ・ドラゴン」
オッドアイズ・シンクロン「フンッ!」
ATK200
オッドアイズ・ミラージュ「ギャッ!」
DEF600
「レベル3のオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンにレベル2のオッドアイズ・シンクロンをチューニング。
来い!X―セイバー ウェイン!」
ウェイン「ハッ!」
ATK2100
「X―セイバー ウェインの効果発動
シンクロ召喚に成功したとき、手札からレベル4以下の戦士族モンスター1体を特殊召喚する。
チューナーモンスター、ライトロード・アサシン・ライデンを特殊召喚。」
アサシン・ライデン ATK1700
「ライデンの効果発動、自分メインフェイズにデッキの上から2枚カードを墓地へ送る。
レベル5のオッドアイズ・バトラーにレベル4のライデンをチューニング!シンクロ召喚!
来い!星風狼ウォルフライエ!!」
ウォルフライエ「ウオオオォォォォオオオオン!!」
ATK2500
「さらにスケール1の
揺れろペンデュラム、異界に繋がる扉を開け!ペンデュラム召喚!
レベル5、オッドアイズ・バトラー、レベル3、オッドアイズ・ミラージュ・ドラゴン、レベル2、オッドアイズ・シンクロン。」
オッドアイズ・バトラー DEF2100
オッドアイズ・ミラージュ DEF600
オッドアイズ・シンクロン DEF600
信号機みたいなのと緑色のドラゴンが出てきたと思えば、ガンマンと暗殺者に入れ替わって、暗殺者が最初っからいた執事と翼を持つ狼に姿を変えて、今度は姿を消したモンスターがそのまま戻ってきやがった。
モンスターは5体並んだが、カイト相手には壁にも成んねぇぞ。どうする気だ?
「そして、レベル5シンクロモンスター、X―セイバー ウェインにペンデュラム召喚されたペンデュラムモンスター、オッドアイズ・バトラーをレベル5のチューナーとして扱いチューニング!
時の狭間に至る極地、刮目して確と見よ!シンクロ召喚!!
目覚めよ!
ATK3300
「
ペンデュラム・ホルトを手札に加える。
モンスター効果の発動により、ウォルフライエの攻撃力が300ポイントアップ。
ミラージュ・ドラゴンの効果も発動し、ミラージュ・ドラゴンに破壊耐性を付与
さらにウォルフライエの攻撃力上昇。」
ウォルフライエ ATK2500→2800→3100
「オッドアイズ・プリーストのペンデュラム効果
1ターンに1度、墓地のEMかオッドアイズモンスターカード1枚を手札に戻し、このカードを破壊する。
墓地のオッドアイズ・ディゾルヴァーを手札に戻し、空いたペンデュラムゾーンにセッティングしペンデュラム効果を発動。
手札、フィールドのカードを使ってドラゴン族融合モンスターを融合召喚する。
フィールドのオッドアイズ・ミラージュドラゴンとオッドアイズ・シンクロンを融合!
疾風迅雷、その二色の眼に写る歯向かう者を平伏せよ!融合召喚!
雷の力帯し竜、オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン!」
オッドアイズV「ギャアアアァァァァァァァアアア!!」
DEF3000
「墓地の執愛のウヴァループの効果を発動
墓地のシンクロモンスター、X―セイバー ウェインを除外してこのカードを手札に戻す。
モンスター効果発動によりウォルフライエの攻撃力上昇。
手札より魔法カード、ペンデュラム・ホルトを発動
このカードは自分のエクストラデッキに表側表示のペンデュラムモンスターが3種類以上存在する場合、デッキからカードを2枚ドローできる。」
ウォルフライエ ATK3100→3400
ドラゴンとごつい翼の生えた狼と大剣を構える魔導剣士、ここまでしておいてまだ手札が3枚
ふざけていたり、おちょくっていたりしていたアカデミアとの戦闘では見せなかった、こいつの本気
すげぇと思うし、今はすごく頼もしいが・・・
俺は奴がカイトを見る目に薄ら寒いものを覚える。
「お前はさっきこう言ったな?侮辱と屈辱を晴らさずにおくべきかと・・・
それはこっちのセリフだ。
お前の今の在り方そのものが、大切なもののために魂を売った偏屈男への侮辱であり、俺の憧れへの屈辱に他ならない。
だから・・・」
「お前
そのすべてを理解しているような瞳に
歪な白く、紅く、蒼い光
狩人と竜と聖女の思いは蟲によって繋がった。
強き光の下では陰ですらかき消される。何も見えない。なにも伝わらない。
破滅に向かおうとも、それは判らない。復讐者は止まらない。
我が戦いは遥か彼方
混沌をも覆う闇が『王の記憶』を呼び覚ます。
「CC」カード群の効果について
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制作したものをそのまま使用
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後付け効果を削除
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メインに入るカードの後付け効果のみを削除
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EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
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完全にアニメカードそのまま