遊戯王ARC-V Rーe:birth   作:深海の破壊大帝

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7月中に投稿できなかった・・・くそぅ、烙印が強すぎる。
カードの効果処理の挙動がマスターで確かめれるのは楽ですね
とまぁ烙印攻略とやりたかったことのすり合わせでかなり時間がかかりましたが、エクシーズ編ラストステージです。



王の記憶

 ガラガラララ・・・・――

 

 異星の寄生体の大本が倒れたことにより、この地に蔓延っていた混合化生は元の人に或いは瓦礫に戻って、その消滅を告げる音が過ぎ去ると驚くほど静かになる。

 

「ほら、どうやらお前の雇い主様は打ち取られたようだぜ?」

 

「知るか!そんなことで俺の復讐を止めることもできなければ、お前に否定されるいわれもない!」

 

(あぁ・・・やっぱりか。)

 

 遊矢は理解していた、すでにカイトがパラサイト・フュージョナーの支配から抜け出していることに

 

(所詮は蟲、カイト程のデュエリストの魂を封じ込めることはできないか。)

「カードを2枚伏せ、ターンを終了する。」

 

「俺のターン!ドロー!!」

 

「永続トラップ、錬成する振動、自分フィールド上のペンデュラムゾーンのカード1枚を破壊することで自分のデッキから1枚ドローする。

 EM(エンタメイト)オッドアイズ・ディゾルヴァーを破壊して1枚ドロー。」

 

「なら俺は手札の深淵の獣(ザ・ビーステッド)ルベリオンの効果を発動する!

 手札のこのカードを墓地に送り、デッキからルベリオン以外のビーステッドモンスター1体を手札に加える!」

 

「させるか!オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンの効果発動!

 1ターンに1度、相手の発動した効果をエクストラデッキの表側表示のペンデュラムカード、オッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンをデッキに戻すことで無効にする!

 そして、モンスター効果が発動したことで星風狼ウォルフライエの攻撃力が300上昇。」

 

 ウォルフライエ ATK3400→3700

 

「ならば、手札より通常魔法、三戦の才!

 このカードは俺のメインフェイズに相手がモンスター効果を発動している場合、3つの効果から1つを選び発動する。

 俺はこのカードの効果で2枚ドロー!」

 

「ちっ、なら俺はトラップカード、トラップトリックを発動

 デッキから通常トラップを1枚選んで除外し、そのカードと同名のトラップカードを自分フィールド上にセットする。

 俺がセットするのは闇のデッキ破壊ウイルス

 

 さらに俺のフィールドに魔法、トラップカードがセットされたことで、墓地のEM(エンタメイト)五虹の魔術師をペンデュラムゾーンに置くことができる。」

 

「まだだ!手札の未界域のビッグフットの効果!

 相手は俺の手札から1枚を選び、俺はそのカードを捨てる、その捨てられたカードが未界域のビッグフット以外なら特殊召喚し、デッキから1枚ドローする。

 ビッグフットだった場合は、相手の表側表示のカード1枚を破壊する。さぁ!選べ!!」

 

(ちっ!五虹の魔術師を失うわけにはいかない!)

「お前から見て右端のカードだ!」

 

「このカードはビッグフットではない、よって未界域のビッグフットを特殊召喚し1枚ドロー!」

 

未界域のビッグフット「ウオオオオォォアアアアアアァァァァァァァァ!!」

          ATK3000

 

「お、おい!?いきなり3000出てきたぞ!?」

 

「列車使っているお前が言うな。

 まぁ、現状だと当たりだ。ウォルフライエの攻撃力も4000になったしな。」

 

 叫びをあげる一軒家ほどもありそうな巨大な類人猿を見て慌てるアレンだが、遊矢は当然とばかりに流す。

 

 ウォルフライエ ATK3700→4000

 

「手札よりマジックカード、烙印融合を発動!

 1ターンに1度、自分の手札、デッキ、フィールドから融合素材2体を墓地へ送り、アルバスの落胤を素材とする融合モンスターを融合召喚する!

 俺はデッキのアルバスの落胤と光属性の光波異邦臣(サイファー・エトランゼ)を融合!出でよ!烙印竜アルビオン!!」

 

烙印竜アルビオン「ウオオオォォォォォォォォン!!」

        ATK2500

 

「だが、五虹の魔術師のペンデュラム効果により、魔法、トラップカードがセットされてないプレイヤーのフィールドのモンスターは効果を発動できない。」

 

「だがフィールド以外のモンスターは別だ!

 墓地に送られた光波異邦臣(サイファー・エトランゼ)の効果でデッキからトラップカード、光波防輪(サイファー・ビット)を手札に加える!」

 

「なら、その手札に加えた瞬間にウォルフライエの効果を発動!さらにチェーンし攻撃力2500以上の闇属性モンスター、涅槃の超魔導剣士(ニルヴァーナ・ハイ・パラディン)をリリースしトラップカード、闇のデッキ破壊ウィルスを発動!

 マジックかトラップを宣言し、相手フィールドの魔法、トラップ、相手の手札。相手ターンで数えて3ターンの間のドローしたカードすべてを確認し、宣言したカードの種類のカードすべてを破壊する。

 俺が宣言するのはトラップカード、さぁ!手札を見せろ!」

 

「ふんっ、手札のトラップはさっき加えた光波防輪(サイファー・ビット)のみだ。」

 

「げっ!?アルバスにヴェーラーだと!?素直に魔法にしておくべきだったか・・・

 しかし、ウォルフライエの効果でウォルフライエ自身とビッグフット、烙印竜アルビオンはデッキに戻ってもらう。」

 

「だがこれでお前の妨害の手立ては消えた!

 アルバスの落胤を通常召喚!」

 

アルバスの落胤「ふんっ!!」

       ATK1800

 

「俺の前にドラゴンを出したことを後悔するがいい!

 アルバスの落胤とフィールド上のドラゴン族、お前のオッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンを墓地へ送ることでこのモンスターはエクストラデッキから特殊召喚できる!

 現れよ!!深淵竜アルバ・レナトゥス!!」

 

アルバ・レナトゥス「グォオオオオオオオォォォォオオオオ!!」

         ATK2500

 

 竜の力を秘めし少年が雷の力を持った二色の眼の竜を作り出した異界への穴“ホール”に無理やり取り込み、怒りの炎をまとった赫い竜へと変わる

 

「これでお前を守るモンスターもない!バトルフェイズ!!

 っ!?なぜ攻撃できない!!?」

 

「ハハハ、五虹の魔術師がいる限りセットカードがなければ攻撃もできないのだ。」

 

「くっ!?ならば、バトルを終了し、墓地の深淵の獣(ザ・ビーステッド)ルベリオンの効果を発動!

 レベル6以上のドラゴン族モンスター、アルバ・レナトゥスをリリースし墓地のこのカードを特殊召喚する。」

 

 深淵の獣(ザ・ビーステッド)ルベリオン DEF3000

 

 怒りの竜が去り、白い鎧を着たような甲殻の竜がその嘲りの表情を隠そうとせず現れる。

 

「エンドフェイズ、墓地へ送られたアルバ・レナトゥスの効果でデッキから融合強兵を手札に加えターンエンドだ。」

 

 

 

 

「・・・・なんだこれ。」

 

 アレンは目の前で行われていることに困惑していた。

 ライフを奪い合うでもなく、モンスターで戦い合うでもなく、互いのリソースとアドバンテージを奪い合うという別次元で行われる2人のデュエルに理解が追い付かない。

 だが一瞬でも目が離れれば状況が変わるという状況に彼は目を離せないでいた。


 原因の蟲の影響を外れてもカイトの周りの“ホール”の発生は変わらずか

 

「俺のターン、ドロー

 錬成する振動の効果でEM(エンタメイト)ギタートルを破壊し、さらに1枚ドロー

 魔法カード、ペンデュラム・パラドックスを発動。

 エクストラデッキの同じペンデュラムスケールで別名称のペンデュラムモンスター2体を手札に戻す。

 スケール6のEM(エンタメイト)ギタートルとリザードローを手札に戻し、リザードローをペンデュラムスケールにセッティングしペンデュラム効果発動

 EM(エンタメイト)モンスターがもう片方のスケールにいるので自身を破壊しもう1枚ドロー。」

 

 よし、使えるカードが来た。

 

「スケール1のEM(エンタメイト)バロックリボーをペンデュラムスケールにセッティング!

 これでスケールは1と12、2から11のレベルのモンスターが同時召喚可能となった。ただし、五虹の魔術師の制限によりすべてエクストラデッキからでなくてはならない。

 揺れろ魂のペンデュラム、異界への扉を開け!ペンデュラム召喚!!

 来い!レベル10、涅槃の超魔導剣士(ニルヴァーナ・ハイ・パラディン)、レベル8、EM(エンタメイト)オッドアイズ・ディゾルヴァー、レベル5、オッドアイズ・バトラー、レベル2、オッドアイズ・シンクロン。」

 

 青い鎧と大剣を持つ魔導剣士、青い炎のように輝く髪の魔法使い、黒い丸メガネの執事、帽子をかぶった玉形の信号のような姿のモンスターが虹の中から現れる。

 さて、面倒なカードを処理するか

 

「レベル5のオッドアイズ・バトラーにレベル2のオッドアイズ・シンクロンをチューニング

 二色の眼に宿る七つの星よ、流星となって降り注げ!シンクロ召喚!!

 星紡ぐ戦の竜、オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン!」

 

オッドアイズM「ギャアアァァァァァァ!!」

       ATK2500

 

「ペンデュラム召喚されたオッドアイズ・シンクロンがシンクロ素材となった場合、除外される。

 チューナーモンスター、執愛のウヴァループを通常召喚。」

 

 ウヴァループ ATK1200

 

「墓地の貴竜の魔術師の効果発動

 自分フィールド上のレベル7以上のオッドアイズモンスター、ディゾルヴァーのレベルを3つ下げることでこいつを特殊召喚する。

 来い、チューナーモンスター、貴竜の魔術師。」

 

 オッドアイズ・ディゾルヴァー LV8→5

 

貴竜の魔術師「ふん!」

      DEF1400

 

「レベル5となったオッドアイズ・ディゾルヴァーにレベル4、執愛のウヴァループをチューニング!シンクロ召喚!

 再び現れよ、星風狼ウォルフライエ!!」

 

ウォルフライエ「ワオオオオォォォォォオオオン!!」

       ATK2500

 

「エクストラデッキのEM(エンタメイト)ジェントルードの効果、手札のペンデュラムモンスター、EM(エンタメイト)ギタートルを捨てこのカードを手札に加え、さらにEM(エンタメイト)ペンデュラムカード、五虹の魔術師を手札に戻す。

 ウォルフライエの攻撃力アップは永続効果のため五虹の魔術師の効果適用中でも有効だ。」

 

 ウォルフライエ ATK2500→2800

 

「墓地のBF(ブラックフェザー)―精鋭のゼピュロスの効果を発動

 デュエル中に一度、自分フィールドの表側表示カード、錬成する振動を手札に戻しこのカードを特殊召喚。

 その後、俺は400ポイントのダメージを受ける。」

 LP4000→3600

 

 ウォルフライエ ATK2800→3100

 

「レベル4の精鋭のゼピュロスにレベル3の貴竜の魔術師をチューニング

 集いし奇跡が未知を照らす灯火となる!光さす道となれ!シンクロ召喚!

 未来へ飛び立て!シンクロチューナー、シューティング・ライザー・ドラゴン!」

 

シューティング・ライザー「ギュオオオオォォォォォォォ!!」

            ATK2100

 

赤い宝玉が装飾された白い法衣を着た少女が、黒羽の鳥人の手を取り星の光を湛える竜を呼び出した。

 

「シューティング・ライザー・ドラゴンの効果発動

 デッキからこのカードのレベルより低いモンスターを墓地へ送ることでこのカードのレベルをそのモンスターのレベル分減少させる。

 レベル4のEM(エンタメイト)ギッタンバッタを墓地に送り、シューティング・ライザーのレベルを3にする。」

 

 シューティング・ライザー LV7→3

 

 ウォルフライエ ATK3100→3400

 

「他のシンクロ素材がオッドアイズではない場合、貴竜の魔術師はデッキの一番下に戻る。

 メテオバーストはバトルフェイズ中の相手モンスターの効果発動を阻害する。

 そして、涅槃の超魔導剣士(ニルヴァーナ・ハイ・パラディン)は戦闘でモンスターを破壊したとき相手のライフを半減させる。

 あとは、残りでTHE END!バトルだ!!」

 

「甘い!!メインフェイズ終了時に手札のエフェクト・ヴェーラーの効果発動!

 このカードを捨てることで相手モンスター1体の効果をこのターン中無効にする。

 オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンの効果は無効!」

 

「くそっ!やっとのチャンスなのに!?」

 

「想定内だ。モンスター効果が発動したことによりウォルフライエの攻撃力上昇

 そしてバトルフェイズに突入したことにより、バロックリボーのペンデュラム効果発動

 デッキから攻撃力300、守備力200のEM(エンタメイト)クラシックリボーを手札に加えこのカードを破壊する。」

 

 ウォルフライエ ATK3400→3700

 

「だがメテオバースト・ドラゴンの効果喪失により、墓地の超電磁タートルの効果が使える!

 このカードを除外し、デュエル中に一度だけ相手バトルフェイズを強制終了させる!」

 

 ウォルフライエ ATK3700→4000

 

「メインフェイズ2に入り、レベル7シンクロモンスター、オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンにレベル3となったシューティング・ライザードラゴンをチューニング!

 集いし力が拳に宿り、鋼を砕く意思と化す!光さす道となれ!アクセルシンクロ!

 現れろ!スターダスト・ウォリアー!!」

 

スターダスト・ウォリアー「ウオオオォォォォオオ!!ハァッ!!」

            ATK3000

 

 星屑の竜を模した鎧をまとう巨人、スターダスト・ウォリアーがカイトに向けて拳を突き出す。

 スターダスト・ウォリアーが存在する以上、エクシーズやアルバの条件による特殊召喚は妨害できる。

 ウォルフライエもあと一回でデッキバウンス効果の条件を満たす。

 

「墓地のウヴァループの効果、シンクロモンスター、シューティング・ライザー・ドラゴンを除外し、ウヴァループを手札に回収。」

 

 ウォルフライエ ATK4000→4300

 

「スケール8のEM(エンタメイト)クラシックリボーをペンデュラムスケールにセッティング、カードを2枚セットしターンエンド。」

 

 光の柱にマントを着た音楽家風の毛玉が昇り、俺はターンを終える。

 アルバスの素出しは怖いがどれを除去するかは迷うはず・・・

 

「俺のターン、ドロー!

 引いたカードは黒衣竜アルビオン!これを発動しデッキから烙印カード、烙印断罪を墓地へ送りこのカードをデッキの一番下に戻し1枚ドロー

 引いたのはマジックカード、トレード・イン、俺はこのカードをセットする!」

 

 ウォルフライエ ATK4300→4600

 

 くっ、アルビオンで烙印の獣も失烙印も持ってこさせるわけにはいかないか!

 

「この瞬間!ウォルフライエの効果発動!

 ウォルフライエと深淵の獣アルビオンはデッキに戻る!」

 

「小賢しい!!リバースカード発動!トレード・イン!

 手札のレベル8モンスター星雲龍ネビュラを捨て2枚ドロー

 引いたのは強欲で貪欲な壺とオーバーレイ・スナイパー!

 

 マジックカード、強欲で貪欲な壺発動!

 1ターンに1度、自らのデッキの上から10枚のカードを裏側で除外し、2枚のカードをドローする!

 引いたのは闇黒の魔王ディアボロスと手札抹殺!

 

 墓地のネビュラを除外し効果発動

 墓地のレベル4、闇属性ドラゴン族、アルバスの落胤を手札に加え、マジックカード、手札抹殺を発動!

 互いのプレイヤーは手札をすべて捨て、捨てた枚数分ドローする。

 引いたのは禁じられた聖杯、白の烙印、教導(ドラグマ)の騎士フルルドリス、運命のウラドラ!」

 

 インチキだぁ!!?なんだその引き!!?

 

「速攻魔法、禁じられた聖杯!!

 表側表示モンスターの効果を無効化し攻撃力を400アップする!」

 

 スターダスト・ウォリアー ATK3000→3400

 

 くっ!妨害2つが対処された。

 

「墓地の烙印断罪を除外し効果発動、他の烙印カード、烙印融合を手札に加えセット

 マジックカード、白の烙印

 フィールド、手札のカードを使いドラゴン族融合モンスターの融合召喚を行う。

 さらにアルバスの落胤を素材とする場合、墓地のモンスターを除外し素材とすることができる!

 俺は墓地のアルバスの落胤と光属性のエフェクト・ヴェーラーを融合!

 刻まれし業に身をやつし、光り輝く姿を現すがいい!融合召喚!再誕せよ!烙印竜アルビオン!!」

 

烙印竜アルビオン「ギャオオオォォォォォォオオ!!」

        ATK2500

 

 灼熱のように燃え盛る輝く体の竜

 

「烙印竜アルビオンが召喚されたとき、手札、フィールド、墓地の素材を除外し融合召喚を行うことができる!

 墓地のアルバスの落胤とドラゴン族、闇黒の魔王ディアボロスを除外融合!

 刻まれし業に身をやつし、怨念は流転する!融合召喚!!

 顕現せよ!レベル8!深淵竜アルバ・レナトゥス!!」

 

深淵竜アルバ・レナトゥス「ウオオオォォォォオオオオオオ!!」

            ATK2500

 

 怒りの業火がそのまま形になったかのような竜

 

「さらにフィールド上にエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが存在することにより、手札の教導(ドラグマ)の騎士フルルドリスは特殊召喚できる!」

 

フルルドリス「う、うおおおぉぉぉぉぉおおおお!!」

      ATK2500

 

 そして本来なら兜によって見えないはずの素顔を晒す藤の聖女

 その美貌は怒りと悲しみで無残な姿となっており、もはや鬼にしか見えない。

 

 明らかに異常さを抱えているのはフルルドリスだが、タニアやバースと同じ感覚を落胤の竜共からも感じる。

 ともすれば、やっぱりカイトと混じった精霊は、二人ともか・・・

 

「レベル8モンスターが並んだ!?まずいぜ!!」

 

「なら俺は永続トラップ、錬成する振動を発動し、五虹の魔術師を破壊し1枚ドロー!」

 

「俺はレベル8の烙印竜アルビオンとフルルドリスでオーバーレイネットワークを構築!

 闇に輝く銀河よ、復讐の鬼神に宿りて我が僕となれ!!エクシーズ召喚!

 降臨せよ!ランク8!銀河眼の光波竜(ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴン)!!」

 

銀河眼の光波竜(ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴン)「ォォォオオオオオオオオォォォォオオオオオ!!!」

             ATK3000 ORU2

 

 本来なら美しい蒼き銀河の輝きは赤と藤の濁った光が混ざっている。あれが今のカイトの象徴

 

「永続トラップ!ペンデュラムスイッチ

 その効果でフィールドのペンデュラムモンスターをペンデュラムゾーンに移動する

 涅槃の超魔導剣士(ニルヴァーナ・ハイ・パラディン)をペンデュラムスケールに!

 これでギャラクシーアイズの効果を使ったら、俺のモンスターは0になる。」

 

「そうしたら、その毛玉のダイレクトアタックを封じる効果を使うつもりか?だが甘い!!

 俺は銀河眼の光波竜(ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴン)1体でオーバーレイネットワークを再構築!!」

 

「ちっ!?サイファー・ブレードか!?」

 

 アレンがこの状況でカイトが呼び出しそうなモンスターを予想するが、俺はそうは思えない。

 本来なら地上に空いた星空の空間にモンスターが取り込まれるはずのエクシーズ召喚だが、ギャラクシーアイズは暗雲渦巻く空を目指し太陽よりも強き輝きが爆発する。

 

「復讐の鬼神よ!銀河を覆う極光となりて、新たな姿を現すがいい!!オーバーランクアップエクシーズチェンジ!!」

 

 その輝きは地上を照らす太陽に非ず、その光は夜を照らす明かりで非ず、ただ全てを消しさるのみ

 人と竜と精霊が歪み生まれた四枚の光の翼を広げる破滅の象徴

 

「降臨せよ!銀河眼の(ギャラクシーアイズ)極光波竜(・サイファー・エクス・ドラゴン)!!」

 

銀河眼の(ギャラクシーアイズ)極光波竜(・サイファー・エクス・ドラゴン)「ギャアアアアァァァアアアアアアアァァアアアアア!!」

                ATK4000 ORU3


 敵の接近により私と避難民たちは、地下道を使って例の山寺に逆戻りすることになってしまった。

 

 その間にデカいのも黒咲もいなくなった。

 奴らを倒したのは私が前に敗北を喫したあのカイトという男

 もう一度戦いたかった。悔しくてたまらなかった。残念でならなかった。

 あの男となら、もっと胸を躍らすデュエルができたはずなのに・・・

 

「ウッぐっうぅぅ・・・・ア゛レ゛ン゛・・・アレンんんnうあああぁぁぁぁぁああ!!」

 

 などと考えていたら、殿として残ったあの男のそばにいた女が泣きわめいていた。

 

 あの男はこの場に居るものにとってひどい裏切り行為をしていた、アカデミアと内通し、レジスタンスを壊滅させた原因を作った男だ。

 恨まれて当然の男、裏切りのことを知らないにしても彼女以外の者からも、あの男のことを悲しんでいる者も何人もいることから、あの男がここにいる者たちを守ってきたのも真実だと私も理解できる。

 

「『守る』というのは、こんなにも難しいことなのか・・・」

 

――カッ!!

 

――!!?

 

 雷かと思い空を見上げれば暗雲があるはずの空が蒼と赫と藤色の光で溢れている。

 

「なんだ・・・アレは!?」

 

 街の中心、あの塔の上空に一匹の竜がいた

 光り輝く体に青と赤の甲殻を身にまとい4枚の黄金と光の翼をもつ、あの男がエースとしていたモンスターによく似た、だが異質なモンスター

 感じるのはこれほど遠くにいるのに、込められた怒りが伝わって来る。

 

「カイト・・・」

 

 涙がいまだ溢れる目でその光景を見た女がつぶやく

 仲間であるはずのあのカイトという男、彼女にとっては仲間同士で戦っているのだから気が気じゃないだろう。

 もっともあの男は蟲によって操られているようだが・・・

 

――うわっあぁぁああ!!?きゃやああぁぁぁぁ!!

 

「「!!?」」

 

 突然悲鳴が上がり振り向けば親子の前にあのよくわからない穴が出現している

 

「まずっ「危ない!!」――っ!!」

 

 私よりも先にさっきまで泣いていた女が走り出し、親子の盾になるために自らを投げ出した。

 私もデュエルディスクを起動させ、あの穴から出てくるであろうモンスターを倒すために動き出すが

 

「あっ!!」「かっとビングのお兄ちゃんだ!!」

 

「「「えっ?」」」

 

『攻撃力4000か!だがお前がスターダスト・ウォリアーの攻撃力を上げてくれたおかげでダメージは600ぽっちにしかならないぜ!』

 

『ほざけ!!俺はさらに墓地の光波異邦臣(サイファー・エトランゼ)のモンスター効果を発動!

 サイファーエクシーズモンスターが存在する場合、墓地のこのカードをそのモンスターのオーバーレイユニットにすることができる!』

 

『だぁぁぁぁ!?まずい!!カイトの墓地にはあのカードが!!』

 

「カイト!!アレン!!」

 

「なんだこれは・・・」

 

 その穴からモンスターが出てくることはなかった

 赤黒い空間が広がっているはずのその穴から何故かカイトと赤いののデュエルの様子が映し出されていた。

 

『さらに墓地のオーバーレイ・スナイパーの効果発動!

 このカードを除外し、相手フィールド上のモンスター1体の攻撃力を自分フィールド上のオーバーレイユニット1つに付き500ポイントダウンさせる!

 銀河眼の(ギャラクシーアイズ)極光波竜(・サイファー・エクス・ドラゴン)のオーバーレイユニットは4つ!キサマのモンスターの攻撃力は2000ダウンだ!!』

 

銀河眼の(ギャラクシーアイズ)極光波竜(・サイファー・エクス・ドラゴン)『ギャアアオオオオォォォォオオオ!!』

                ORU3→4

 

スターダスト・ウォリアー『ウオオオォォォオォオオオオ!!?』

            ATK3400→1400

 

 ドラゴンの周りをまわっていた4つの光から出た光線が赤いののモンスターの装甲を焼く

 

『俺はライフを1000払い、マジックカード、運命のウラドラを発動!

 ギャラクシーアイズの攻撃力を相手ターン終了時まで1000ポイントアップさせる!!

 

 さらにサイファー・エクスの効果発動!

 オーバーレイユニットを2つ使い自分フィールド上の光属性モンスターは相手ターン終了時まで相手の効果対象にならない!』

 LP4000→3000

 

 銀河眼の(ギャラクシーアイズ)極光波竜(・サイファー・エクス・ドラゴン) ATK4000→5000 ORU4→2

 

『これで小細工も通用しない!!

 ダイレクトアタックをする必要もなく貴様は終わりだぁぁ!!榊 遊矢アァアアアアアア!!

 行け!!銀河眼の(ギャラクシーアイズ)極光波竜(・サイファー・エクス・ドラゴン)!!

 『破滅のサイファーエクストリーム!!』

 

「あぁ!!」「「お兄ちゃん!!」」「ダメェェエエ!!カイトォォオオォォオ!!」

 

「いや、まだだ!」

 

 三色の光が混じり合った不気味な光のブレスが星屑の戦士もろとも赤いのをかき消さんとするが、この状況でも奴の目にあきらめは見えない。

 

『俺は手札のスモーク・モスキートの効果を発動!

 戦闘ダメージを受ける場合、そのダメージを半分にしてこのカードを特殊召喚し、バトルフェイズを強制終了する!!うぐっあああぁぁぁぁぁ!!』

 LP3600→1800

 

『遊矢!!』

  

 襲い掛かる光を遮るように黒い煙が赤いのを守り、そのあと煙は一匹の蚊の姿をとる。

 あの男のもう一体のモンスターはスモーク・モスキートの元の煙で視界を奪われ困惑している。

 

 スモーク・モスキート DEF0

 

『おのれ!!』

 

『はは・・・はぁ~危ねぇ危ねぇ、何とかなったぜ・・・

 っと、破壊されたスターダスト・ウォリアーの効果発動!

 エクストラデッキからレベル8以下のウォリアーシンクロモンスターをシンクロ召喚扱いで特殊召喚する!

 集いし星が新たな力を呼び起こす!光さす道となれ!スターダスト・シンクロ!

 来い!ジャンク・ウォリアー!!』

 

ジャンク・ウォリアー『フンッ!ハアッ!!』

          DEF1300

 

『だが運命のウラドラの効果を受けたモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊したことで、俺のデッキの一番下のカードをお互いに確認し、その後デッキの一番上か下に戻す。

 そして、確認したカードがドラゴン族、恐竜族、海竜族、幻竜族モンスターだった場合、その攻撃力1000に付き1枚俺はドローし、ドローしたカード1枚に付き俺は1000ライフを回復する!』

 

『カイトのデッキの一番下のカードは!?』

 

『そう!黒衣竜アルビオン!攻撃力2500!

 このカードを再びデッキボトムへ戻し、2枚のカードをドローし2000ライフを回復!そしてドローしたカードは!!』

 LP3000→5000

 

『禁じられた一滴!!?』

 

『っ!!?オネストぉ!?』

 

 禁じられた一滴は手札、フィールドのカードをコストに相手のモンスターの攻撃力を半減させ効果を無効にするカード

 オネストは戦闘時、光属性モンスターの攻撃力に対峙したモンスターの攻撃力を加えるカードだったか?

 そうなると赤いのは、現状、新たなモンスターを出しても効果を止められ、戦闘においては絶望的な差があることになる。

 

「くっ!!このままでは!!」

 

「お兄ちゃん!!」「ねぇ!どうにかならないの!!」

 

「カイト!お願い!やめてよ!!」

 

 いつの間にかこの光景を見せている穴は他にも出現し、みんなが二人のデュエルの模様に見入っていた。

 あぁ、歯がゆい・・・こんなもの見せられたって何ができるというのだ!!

 

――縺ァ縺阪k繧!!

 

 ん!?

 

――螢ー繧貞ア翫¢縺ヲ!!

 

「なに?今の・・・?」「声?」

 

 他の者も皆、聞こえたようだ。何を言っているかわからないはずの謎の言葉だったが

 

「でも!」「うん!聞こえた!」

 

――声を届けてって!!


(あ~マジかよ・・・ここにきてオネストと禁じられた一滴だとぉ・・・

 幸いペンデュラムができる手札でニルヴァーナのペンデュラム効果でギャラクシーアイズの攻撃力を減らしていくことはできるが・・・

 今エクストラにいる中で最高攻撃力はディゾルヴァーの2000、プリーストでつり上げもできるがそれで呼び出せる最高戦力はジェントルードの1800・・・)

 

「カードを1枚伏せ、エンドフェイズ、このターン墓地へ送られた烙印竜アルビオンの効果でデッキから烙印と名の付くトラップカード、烙印断罪をセットする!

 俺はこれでターンエンドだ!」

 

(ペンデュラムは烙印断罪で止められる。

 そのあとモンスターを出しても一滴で最低一枚は効果無効・・・)

 

「俺のターン、ドロー。」

(ツイン・ツイスターか、これなら。)

「手札を1枚捨て速攻魔法、ツイン・ツイスターを発動!

 フィールドの魔法、トラップカードを2枚まで破壊する!

 お前のセットされた烙印断罪と禁じられた一滴を破壊させてもらう!」

 

「なら俺はチェーンして、アルバ・レナトゥスと烙印断罪を墓地へ送り禁じられた一滴を発動!

 相手フィールド上の効果モンスターを墓地に送ったカードの数だけ選び、そのモンスターの攻撃力をターン終了まで半分にし、効果を無効にする!

 俺が選ぶのはジャンク・ウォリアーとスモーク・モスキート!」

 

 ジャンク・ウォリアー DEF1400

            ATK2300→1150

 

(何とか妨害は越えたが、スモーク・モスキートは機能停止

 今の手札ではギャラクシーアイズの攻撃力を削ることしかできないし、クィーン・ドラグーンでアンセリオンくらいか・・・

 いや、対象不能じゃオネストで良くて相打ち、カイトのライフが残ってしまう。

 カイトの中の精霊をそれでどうにかできるか・・・)

 

 遊矢はカイトに取り憑いている精霊をどうするかを考えていた。

 遊矢はその正体を知っている。その結末を知っている。だから復讐などしない二人だろうということを知っている。

 だが、その物語に少しでも綻びがあればあのような姿になるということも理解できる。

 

(聖女を助けられなかった2人か・・・カイトの意識はこちらに向けることはできるが、精霊側にアプローチできる方法が現状、手持ちの精霊らしいカードで攻撃するしかないのは、奴らを分離する方法として合っているのか・・・

 っていうか、なんだかさっきの攻撃から“ホール”が増えすぎじゃないか?)

 

『カイトォォ!!』

 

――!!?

 

「サヤカ!?」

 

『負けるなよ!赤いの!!』

 

『『かっとビングのお兄ちゃん頑張って!!』』

 

「この声は・・・」

 

――何やってんだカイト!!

――仲間同士で戦うなんて変だろ!!

――頼む!カイトの目を覚ましてくれ!!

――そんな怖い顔いやだよ光のお兄ちゃん!!

 

 “ホール”から聞こえる様々な声、カイトを思う声、遊矢に託す声、応援する声、心配する声――

 様々な思いが2人に投げかけられる。そして

 

『カイト様!!』

 

「!!?オー・・・ビタル?」

 

(オービタルの声に反応した!?

 “ホール”からの・・・しかもなんだかこの“声”心に響いてくる!)

「こんなこと、できるのって・・・」

 

「「エク・・レ、シア・・・?」」

 

 奇妙な現象の言葉がカイトの口から、いやカイトの口を通して呟かれる。

 カイトに宿った二人の精霊を思うものの名を

 

「!!・・・なるほど、白の聖女様か・・・

 錬成する振動の効果発動!クラシックリボーを破壊し1枚ドロー!・・・このカードは・・・・・」

 

「どうしたんだ、遊矢?」

 

「いやなに、アイツらを思っている奴らはまだまだいるみたいなんでな!

 俺はさらに墓地のシャッフル・リボーンの効果を発動!

 墓地からこのカードを除外し、自分フィールド上のカード、スモーク・モスキートをデッキに戻し1枚ドローする。」――ドクンッ!

 

 遊矢がデッキトップに手をかけた瞬間、胸が跳ね上がる。

 本能的に感じる緊張、触れてはいけないもの、禁忌を犯そうとしている感覚で手が止まる。

 

繧ェ繧、繧ェ繧、縲√>縺??縺九=縲??菴呵ィ医↑繧ゅ?繧呈?昴>蜃コ縺吶◇?

 

「・・・ふぅ・・・・それは勇気をもって一歩踏み出すこと・・・

 それはどんなピンチにも決して諦めないこと!

 それはあらゆる困難にチャレンジすること!!

 俺が何者であろうと!!俺がしたいことは変わらない!!それが、俺の!!」

 

 謎の幻聴の問いに道化は決意する。それが自らの謎に挑むことであろうと

 

「俺の!!!かっとビングだああぁぁぁ!!ドロオオオオォォォ!!」

 

 勇者の言葉が彼の覚悟を決める。

 

「俺はスケール2の降竜の魔術師をペンデュラムゾーンにセッティング!

 これでスケールは2と8!ペンデュラム召喚!エクストラデッキから来い!レベル5、EM(エンタメイト)オッドアイズ・バトラー!」

 

 オッドアイズ・バトラー DEF2100

 

「一体だけだと!?何を考えている!!」

 

「なぁにお前に物申したいゲストがいるんでねぇ?

 俺はレベル5のジャンク・ウォリアーとオッドアイズ・バトラーでオーバーレイ!

 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!

 海を切り裂け!猛々しき鮫の巣よ!現れろ!シャーク・フォートレス!!」

 

――ザバアアァァァァァン!!

 

 シャーク・フォートレス DEF1800 ORU2

 

 混沌から浮上するのは巨大な鮫型母艦

 だがその効果も攻撃力も現状を変える力を持つモンスターでないことに、困惑の波紋が広がる。

 

「そして、このカードを発動する!魔法カード、ペンデュラム・エクシーズ!!

 自分のペンデュラムゾーンのモンスター2体を効果を無効にし特殊召喚し、その後、レベルを片方にそろえてエクシーズ召喚を行う!」

 

「ペンデュラムゾーンのカードでエクシーズだと!?」

 

 涅槃の超魔導剣士(ニルヴァーナ・ハイ・パラディン) ATK3300

 降竜の魔術師      ATK2500 LV7→10

 

「レベル10の涅槃の超魔導剣士(ニルヴァーナ・ハイ・パラディン)と降竜の魔術師でオーバーレイ!

 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!」

 

 青と赤の光となった2体のモンスターが闇の中に飛び込み、光の爆発が起きる

 

「無限の闇に浮かぶ我が記憶よ、偽りの光を切り裂く刃となれ!エクシーズ召喚!!」

 

 地上の夜空の闇から鎖で雁字搦めにされた一本の剣がせり上がる

 その剣は封印、失われし記憶の鍵

 

隕壽ぁ縺ッ縺?>縺?

 

 その剣は証、王としての責務

 

蠕梧綾繧はできないぞ

 

 道化が剣に手をかけると、鎖に罅が入る。

 

「あぁ・・・」

 

 鎖は砕け剣が引き抜かれ王がそれを掲げる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ≪<◎>≫   

 

 

 

 

 

 

 

 

覚悟はできたか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

できてるよ!!

 

 刃が展開し2本の剣となって宙を舞う

 2本の剣は青と赤の光を纏い何度もぶつかり合いながら交差し大きくなっていく

 

「刻まれし傷は戦いの歴史!」

 

 そして剣が分離し変化した巨大な盾に傷がつき

 

――パシッ!

 

 剣の一本を漆黒の闇が掴む、それはどんどん実体化していき荒々しい騎士の姿をとっていく

 

「繋がる世界、重なる思いが、大いなる希望となる!!」

 

 銀で縁取りされた闇色の鎧、たなびく白銀の兜飾りと真っ赤なマフラー

 左腕の盾にもう一本の剣が最後の傷を付けると、その戦士を象徴する『ナンバー』が刻まれ輝き。

 

「出でよ!No.(ナンバーズ)XX(ダブルエックス)!!」

 

 もう一本の剣が腰に装着され、赤い『X』が胸に輝き、戦士の目に碧の光が力強く宿る 

 

インフィニティ・ダークホープ!!

 

ダークホープ「ホォォォオオプ!!

      ATK4000 ORU2

 

 あるはずのないその存在は名を告げられそれを肯定するように咆哮し、この地に降臨した。

 

No.(ナンバーズ)、だと?」

 

「攻撃力4000のモンスター!

 だけど、ギャラクシーアイズの攻撃力は5000だ。しかもオネストが!」

 

「フィールドの降竜の魔術師を素材にしたモンスターはドラゴン族モンスターと戦闘する場合、ダメージステップ時に攻撃力が元々の攻撃力の倍になる。

 そして、このターン、効果の優先権は俺にあるため、たとえオネストの効果で攻撃力が上がっても上昇値は4000だ。」

 

「いや!それでも向こうは9000になるだろ!?」

 

「さぁドラゴン退治と行こうか!

 シャーク・フォートレスの効果をダークホープに対して発動し、EM(エンタメイト)ゴムゴムートンをペンデュラムゾーンにセッティング。

 ついでにダークホープの効果で俺のライフをシャーク・フォートレスの攻撃力分回復してバトルだ!」

 LP1600→4000

 

 シャーク・フォートレス ORU2→1

 

「話を聞けー!!」

 

「行け!インフィニティ・ダークホープ!銀河眼の(ギャラクシーアイズ)極光波竜(・サイファー・エクス・ドラゴン)を攻撃!!

 さらにゴムゴムートンのペンデュラム効果も発動。」

 

ダークホープ「フンッ!!ハァァ!!」

 

 ダークホープは腰に差したもう一本の剣も手に取り二刀流でギャラクシーアイズに向かっていく

 

ホープ剣XX(ダブルエックス)スラッシュ!!

 

 ダークホープの一撃目は軽く一閃、これをギャラクシーアイズは腕で受け止め

 だがその為に空いた脇腹を狙い切り上げるがギャラクシーアイズは避けるために距離をとる。

 

「無駄なことを・・・ダメージステップ計算時に手札のオネストの効果発動!

 自分の光属性モンスターが戦闘を行う場合、相手モンスターの攻撃力を自身に上乗せする!

 返り討ちだ!消え失せろ!!」

 

「だが、こっちも降竜の魔術師の効果で攻撃力が倍加する。」

 

銀河眼の(ギャラクシーアイズ)極光波竜(・サイファー・エクス・ドラゴン)「ギャアアアァァァァァァアアアアア!!」

                ATK5000→9000

 

ダークホープ「ウオオオオォォォォオオオオオォォオオオ!!」

      ATK4000→8000

 

 間合いを取ったギャラクシーアイズの翼に赫、蒼、藤の光が翼膜として現れ、それに対しダークホープも自身に宿った竜殺しの力が解放され、銀の縁取りが黄金に輝きだす。

 

 ギャラクシーアイズがダークホープに向けてブレスを吐き出すと、ダークホープは剣を一本回し投げ、残った一本を両手持ちで構えブレスを避けながら接近、先に投げていた剣と同時に切りかかる。

 だが、幻想最強の存在であるドラゴンにとってブレスなど攻撃方法の一つにすぎず、強力無比なのは己が肉体も同じである。

 ギャラクシーアイズは即座に体をひねり強力なテールスイングをダークホープに叩き込んだ。

 

ダークホープ「ウォオオォォ・・・!!」

 

「ぐぅううぅぅ・・・

 だが、ゴムゴムートンのペンデュラム効果により、ダークホープは破壊されない!そして!!」

 LP4000→3000

 

 地面にたたきつけられそうになったダークホープをゴムゴムートンがその身を膨らませてエアクッションのようになって救う。

 そしてその弾かれた勢いを利用してダークホープは空中に待機しているシャーク・フォートレスに搭乗する。

 

「シャーク・フォートレスの効果により、ダークホープはこのターン2回目の攻撃ができる!」

 

ダークホープ「フンッ!!タアアァァァァァァアア!!」――バシュンッ!!

 

 シャーク・フォートレスのカタパルトで加速し無限の闇の騎士が銀河の光の竜へと向かっていく

 

「だけどそれじゃ!?」

 

「無駄なことだ!!ギャラクシーアイズの攻撃力には及ばない!!」

 

「それはどうかな?これが俺の勝利の方程式!!墓地のタスケルトンを除外して効果発動!

 デュエル中に一度、攻撃を・・・・無効にする!

 

タスケルトン「タスケルートーン!!」

 

 2体の間に割り込む豚の骨、ダークホープは剣でその骨を叩き、その反動を利用してギャラクシーアイズよりさらに上に飛ぶ

 

「なんだと!!?」

 

 遊矢とダークホープの奇行にカイトは驚愕するが、ギャラクシーアイズにも驚愕することが起こっていた。

 

銀河眼の(ギャラクシーアイズ)極光波竜(・サイファー・エクス・ドラゴン)「ガッ!?」――ガキンッ!!

 

 なんとダークホープの手放した剣が自分の顎を打ち据えてきたのだ。だがそれだけでは終わらない。

 

――ヒュンヒュンヒュンヒュン!!ガキンッ!!ヒュンヒュンガキンッ!!ヒュンヒュンヒュンヒュン!!ガキンッ!!ガガキンッ!!ガガガキンッ!!

 

 物理法則などお構いなしに2本の剣は回転を止めずに何度も何度もギャラクシーアイズに向かって飛んできてギャラクシーアイズをその場に縫い付ける。

 

「何が、起こっている!?」

 

「バトルがまだ終わってないのさ。

 速攻魔法!ダブル・アップ・チャンス!!」

 

 ダークホープは自身の腕に括り付けていた盾を手に持ち替えると、2本の剣はギャラクシーアイズの下からダークホープの下へ向かい盾と合体、漆黒の巨剣となる

 

「モンスターの攻撃が無効になったとき、そのモンスターはもう一度バトルすることができ、さらにダメージステップの間、そのモンスターの攻撃力は倍になる!」

 

「っていうことは、降竜の魔術師の効果でさらに倍になるから!!」

 

「ダブル・アップ・チャンスの効果にチェーンして降竜の倍化

 元々の攻撃力の倍のさらに倍となり、攻撃力は!!」

 

 漆黒の戦士の力が強まるにつれ目では捉えられないほどの光が集まっていき、その鎧の輝きは白くなる。

 

ダークホープ「ウオオオオォォォォオオオオオォォオオオ!!!

      ATK4000→8000→16000

 

 

 

「16000だと!?」

 

「お前たちへの思いを希望に変えてこの一撃に込める!!」

 

 闇の巨剣は内包された無限の闇の力で場所も空間も世界も超えて光を集め、暗雲を貫く巨大な刀身を作り出す。

 

「ホープ剣・・・インフィニティ!スラアアァァアァァァッシュ!!!

 

ダークホープ「フンッ!!ハアアアァァァァァッァアア!!!」

 

 振り下ろされたその一閃で街を覆いつくしていた暗雲は吹き飛び、偽りの光を宿した銀河の竜も、歪な復讐鬼も光の奔流に飲まれていった。


 光の中から何者かが歩いてくる。

 薄い金の髪に白銀の鎧をまとう少女。

 誰かわからないはずなのに守らなければならない、救わなきゃいけない大切な人

 

蟶ー繧阪≧(帰ろう)!」

 

 よくわからない言葉だった。言語すらなのかわからなかった。それでも理解できた。差し出された手以上の意味はない。

 この少女は迎えに来たのだ。

 

 あぁなぜ忘れていたのだろう。俺たちの物語を

 

 俺の中にいたやつらは彼女の手を取る。アルバスの落胤と教導(ドラグマ)の聖騎士 フルルドリス

 奴らの向かう場所には片翼の鳥人や猫の獣人の姉妹、よくわからん目玉やロボットなど様々な奴らがいた。

 俺から離れていくたびに、向こうに近づくたびに2人の姿も変わっていく

 アルバスは少し成長した姿、フルルドリスは黒いドレス姿に・・・

 

 そうか、奴らには復讐などではない物語があったのか。それなのに俺は・・・

 

 下っ端をいくら倒しても好転などしない。かつての仲間に嚙みついたところで何も変わらない。

  今更裏切り者をどうにかしたところで・・・

 そんなことはわかっていた。奴が言うようにそんなことをしている場合じゃないということも、それでも俺は!!

 

「すまなかった・・・俺の復讐に付合わせたりして・・・」

 

 3人は俺の言葉に振り向き、怒りを向けるべき二人は微笑んでいた。そしていつの間にか服が見すぼらしい旅装束に変わっていた聖女はある方向を指さす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――兄さん

 

「!!?」

 

 聞き間違えるはずがない。そして確かに嘘じゃない声

 

 そこにいたのは水色の髪の少年

 俺が自分の命よりも守りたかったもの、守れなかったもの

 

「ハル、ト・・・?」

 

「うん。言いたいことはいっぱいあるけど、時間がないみたいだから手短に言うね。」

 

 ハルトは目いっぱいに笑いながら

 

「すぅ、待っていて、兄さん!兄さんの居場所が僕の居場所だから!!約束だよ!!」

 

 俺が『今』守るべきものを示してくれた。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――ト・・・カイト!おい、カイト!!しっかりしろカイトぉ!!

 

(気を・・・失っていたのか?)

 

「目を開けろよ!カイト!!」

 

「・・・五月蠅い。」

 

「カイト!!?目が覚めたのか!?おいみんな!!」

 

 光の中から帰還した復讐者の下に多くの人々が集まってくる。

 

「カイト!!」「カイト!!」「目が覚めたか!」

 

「お前たち・・・」

 

 サヤカやユート、レジスタンスのメンバー、それだけではなく復讐者がカードにしてしまった黒咲

 その全員が心配、歓喜、安堵・・・

 復讐者に対する負の感情は一切なく、ただ復讐者を思う感情だけが向けられていた。

 その中、一つだけ異様な視線を向けるのは

 

「よぅ。」

 

「・・・榊 遊矢。」

 

 瓦礫の上に腰掛ける不敵な笑みを浮かべる少年

 復讐者の恩師の息子、侵略者から悪魔と恐れられた男

 

「復讐するには今がちょうどいいんじゃないか?」

 

「・・・・・・」

 

 目の前には許されざる裏切り者、その周りにはそいつの大事なもの

 許せない。裏切り者に絶望を。復讐を遂げるとき。

 そんな些細な声が聞こえてくるが

 

「ふん・・・俺にそんなことをしている暇はない。」

 

 狩人は悪魔の声を聞かなかった。

 最愛の弟と約束をしたのだ。約束をして帰ってきたのだ。

 だから最愛の弟と、尊敬する父と、師と、多くの仲間たち、彼らが帰る場所を守る。

 それが狩人の新たな誓い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうか・・・なら、うん、頑張れよ。」

 

 碧の目の王はその誓いを受け止めた。




荒れ狂う海にその身で飛び込むわけにはいかず、ただ立ち止まることは時間が許してくれず、彼らは誓いと、使命と、希望を胸に箱舟による航海を決行する。
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth
『託される希望、融合次元へ突入せよ。』
あぁ、我が王の旅路に幸あれ

「CC」カード群の効果について

  • 制作したものをそのまま使用
  • 後付け効果を削除
  • メインに入るカードの後付け効果のみを削除
  • EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
  • 完全にアニメカードそのまま
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