遊戯王ARC-V Rーe:birth   作:深海の破壊大帝

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まさか遊勝強化の流れが来るとは・・・


榊 遊勝の謎

「友達・・・遊矢の・・・!?

 なら君はスタンダードから!?」

 

「いや、僕は融合次元の人間だし、れっきとしたアカデミアの一員さ。

 あ、でも遊矢がアカデミアに協力しているとかじゃないからそこは安心していいよ。

 あいつとの立場上の関係性としては敵同士だし。」

 

「ん・・・?」

 

 遊勝は自分の息子と目の前の少年との、よくわからない関係性に眉を潜める。

 

「まぁ僕たちのことは置いといていいよ。

 あんたとはただの敵であることに変わりないからさ。

 ところでさ・・・帰る気はない?」

 

「っ!?」

 

「僕の今の上司は割と融通効くし、自由に動ける立場だ。

 あんたをスタンダードに送り届けるくらいのこと何でもない。デュエルして、くらいは言うと思うけど、それぐらい。

 まぁ、そもそもここに来たのだってその上司が強い奴と戦いたいってだけだったしね。」

 

「なら、私とその上司が戦うということで、生徒たちは見逃してもらえないだろうか。」

 

「あ~それはダメだね。

 その戦いたいって相手さっき出て行ったばかりだし、別にあんたを探そうとして見つけたわけじゃないから。」

 

「なに?」

 

「ここのことを調べてたら、たまたま知っているフレーズの情報が入ってきたから、ってそれだけの話。

 それでどうするの?そろそろ答えを聞きたいんだけど?」

 

「・・・私には・・・・・・私にはやるべきことがある。

 すまないが君の提案は受け入れられない。」

 

 素良は自分の心が急激に冷えていくのを感じる。

 今の言葉で分かったのだ、この男が遊矢たちの前から消えたのは事故などではない。

 この男が自分の意思でやったことなのだと。

 

「あんたのことを今でも待っていて、苦しんでいる人もいるよ?それでも?」

 

「・・・・・・そうだ、私は赤馬 零王を止めなければならない。」

 

 素良はキレた

 

「・・・・・・・はぁ~・・・・」 

 

 なんなんだこいつはと、ため息が漏れる。

 こんなところで3年も燻っているような男が、プロフェッサーをどうにかできると思うなど馬鹿馬鹿しい。

 強いとはいえ、たった一人に自分で作った組織が潰されそうになっているし、自分がここにいることが証明するように、危機感もない。

 一か月程度で侵攻部隊を壊滅に追い込んでいる息子とは真逆の意味でおかしい奴だ。

 

「僕、あんたのこと嫌いだよ。」


「~♪」

 

 ユーリは上機嫌だった。

 不甲斐ない5人組の後、自分に挑んできた野生児のような男とのデュエルはなかなかに楽しめたからだ。

 ドローに拘っているのか「ドロー」と名の付くカードやドローに関連する効果ばかり使ったよくわからないデッキを使っていたが、異常なドロー運がそれを支えていた。

 

「負けた後、叫びながらどっか行っちゃったけど・・・まぁ良いっか!

 次会うときはもっと強くなっていてほしいなぁ~」

 

 ただ、こういう時テンションを下げるようなことが起こるのである。さっきもそうだった。

 そんないい気分の時に次がハズレだったら、嫌だな~とユーリは思ってた。

 

「残念だけど、貴方に次はないわ!」

 

「アハッ。」

 

 ユーリの頬がゆるみ、口角が上がる。

 予想に反して一番のご馳走がやってきてくれたのだ。

 

「天上院、明日香さん、だよね?」

 

「ユーリっ!」

 

「あはは、そんなに怒らないでよ。『デュエルで笑顔を』なんでしょ?君たち。」

 

「っ!!・・・こぉのっ!!」

 

 自分たちの理念をいじられ、馬鹿にされたと思った明日香は激昂とともにデュエルディスクを展開する。

 

「お堅い性格は変わりないみたいだねぇ~やる気があるのはうれしいけど

 僕は君に言い寄ってきた雑魚みたいに、弱くはないからね!」

 

『『決闘(デュエル)!!』』

 

「先攻は僕からだ、手札のモンスターカードを1枚捨て、マジックカード、ワン・フォー・ワンを発動

 デッキ、手札からレベル1モンスターを特殊召喚する。

 僕はデッキからイービル・ソーンを特殊召喚。」

 

 イービル・ソーン DEF300

 

「墓地に送られた捕食植物(プレデター・プランツ)ビブリスプの効果で、デッキから捕食植物(プレデター・プランツ)トリアンティスを手札に加える。

 イービル・ソーンの効果発動、このカードをリリースし、相手に300ポイントのダメージを与える。」

 

「きゃあ!?」

 LP4000→3700

 

 とげの付いた黒くて巨大な実が弾け、明日香を襲う。

 弾けた実のうち地面に埋まったもののうちの2つから実を付けていない貧弱な植物が現れる

 

 イービル・ソーン ATK100

 イービル・ソーン ATK100

 

「で、そのあとデッキからイービル・ソーンを2体まで攻撃表示で特殊召喚できる。

 そのうち1体をリリースし、手札から永続魔法、超栄養太陽を発動

 このカードは自分フィールドのレベル2以下の植物族モンスター1体をリリースして発動できる。

 そのあと、リリースしたモンスターのレベルからプラス3までのレベルを持つ植物族を手札、デッキから特殊召喚する。

 デッキからレベル3の捕食植物(プレデター・プランツ)オフリス・スコーピオを特殊召喚

 

 さらに特殊召喚されたオフリス・スコーピオの効果で手札のモンスター1枚をコストにデッキから捕食植物(プレデター・プランツ)ダーリング・コブラを特殊召喚する。」

 

 オフリス・スコーピオ DEF800

 ダーリング・コブラ  DEF1500

 

「ダーリング・コブラが捕食植物(プレデター・プランツ)の効果で特殊召喚されたことで、デッキから簡易融合(インスタントフュージョン)を手札に加える。

 さらに森羅の隠蜜 スナッフが手札から墓地へ送られたことで、デッキトップを確認、それが植物族ならそのカードを墓地へ送る。

 デッキトップは植物族の精霊冥騎―急還馬、このカードを墓地へ送る。

 

 まだまだ行くよ。ライフを1000払い簡易融合(インスタントフュージョン)を発動

 レベル5以下の融合モンスターを融合召喚扱いで特殊召喚する。

 現れろ、捕食植物(プレデター・プランツ)アンブロメリドゥス。」

 LP4000→3000

 

アンブロメリドゥス「ギャァ。」

         DEF2500

 

「アンブロメリドゥスの融合召喚時の効果で捕食活動(プレデター・プラクティス)を手札へ加える。

 さらにアンブロメリドゥスの効果で残ったイービル・ソーンをリリースし、デッキから捕食植物(プレデター・プランツ)セラセニアントを特殊召喚。」

 

 セラセニアント DEF600

 

「マジックカード、フレグランス・ストーム、フィールドの植物族、セラセニアントを破壊しデッキから1枚ドロー

 で、このカードが植物族だったらさらに1枚ドローする。

 うん、やっぱり僕って引きがいいな~ドローしたのは捕食植物(プレデター・プランツ)ブフォリキュラ、植物族なので追加でドロー

 さらにフィールドから効果で墓地へ送られたセラセニアントの効果でデッキから捕食植物(プレデター・プランツ)モンスター、サンデウ・キンジーを手札に加える。

 

 これでそろった。マジックカード、終わりの始まり

 墓地に闇属性モンスターが7体以上いるとき、そのうち5体を除外して3枚ドローする。

 僕はイービル・ソーン3体、スナッフ、ビブリスプを除外してドロー

 

 マジックカード、捕食活動(プレデター・プラクティス)を発動してサンデウ・キンジーを特殊召喚

 さらにデッキから捕食計画(プレデター・プランニング)を手札に加える。」

 

 サンデウ・キンジー DEF200

 

「サンデウ・キンジーの効果発動

 このカードを含む、融合召喚を行う。

 僕は闇属性のサンデウ・キンジーと融合モンスター、アンブロメリドゥスを融合

 甘き蜜で獲物を誘い、今一つとなりて、次なる命を貪れ!融合召喚!!

 レベル8!捕食植物(プレデター・プランツ)ドラゴスタペリア!」

 

ドラゴスタペリア「ギャアアァァァァアアア!!」

        ATK2700

 

「ドラゴスタペリアがいる限り、捕食カウンターが乗った相手モンスターの効果が発動した時、それが無効になる。

 ちなみに、1ターンに1度、相手ターンでも捕食カウンターを乗せる効果もあるからね。」

 

「くっ!?」

 

「あ、やっと反応してくれた。

 一人でやっているかと思うから、だんまりはやめてほしいな~

 あ~それともここまで別に驚くようなことじゃなかった?」

 

「ッ・・・・・・」

 

 ユーリの言葉に明日香は顔をしかめる。

 別に彼女はユーリのプレイに驚いていないわけじゃない、むしろその逆だ。

 言葉を飲むほどのプレイングセンスとドロー運

 アカデミア時代に彼のデュエルを見たことはあるが、その時よりも格段に強くなっている。

 

「手札からマジックカード、置換融合を発動

 自分フィールドのモンスターを使い融合召喚を行う。

 僕はフィールドの闇属性モンスター、ダーリング・コブラとオフリス・スコーピオを融合!

 魅惑の香りで虫を誘う2輪の美しき花よ、今一つとなりて、その花弁の奥の地獄から新たな脅威を生み出せ!

 融合召喚!レベル8!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

 

スターヴ・ヴェノム「ギャアアアアアァァァアアアアアアア!!」

         ATK2800

 

 涎を滴らせる複数の昆虫のキメラのような紫のドラゴン

 ユーリのエースにしてフェイバリット、その危険性はアカデミアのものであれば知らぬ者はいない。

 

「さぁ~てここからだよ。僕はスケール0のブフォリキュラとスケール8のトリアンティスをペンデュラムスケールにセッティング。」

 

 光の柱が現れ、その中に浮かぶ植物でできた蛙と蟷螂

 明日香は自分の中の常識から外れた、そのカードたちに目を見開く

 

「モンスターカードを直接マジックスロットに!?」

 

「ペンデュラムカードはモンスターでありながらマジックとしての性質も併せ持つ、らしいよ?

 このカードたちを使ってすごいこともできるんだけど、今回はおあずけだな~残念

 でも、代わりにブフォリキュラのペンデュラム効果、1ターンに1度、自分メインフェイズに闇属性融合モンスターの融合召喚を行う。

 さらにトリアンティスのペンデュラム効果により、自分ペンデュラムゾーンのカードも素材にできる。

 僕はペンデュラムゾーンのブフォリキュラとトリアンティスで融合!」

 

「マジックとしての効果を持っていてさらに融合ですって!?」

 

「天へ向かう枝葉よ、今一つとなりて大輪となれ!融合召喚!レベル7、捕食植物キメラフレシア!」

 

 キメラフレシア ATK2500

 

「ペンデュラムモンスターはフィールドから墓地に送られる場合、墓地ではなくエクストラデッキに表側で加えられる。

 この瞬間、融合素材となったブフォリキュラとトリアンティスのモンスター効果発動

 まずはトリアンティスの効果で僕のフィールドのモンスターの数だけ、フィールドのモンスターに捕食カウンターが置かれる。

 捕食カウンターの置かれたモンスターのレベルは全て1となる。」

 

 スターヴ・ヴェノム 捕食C0→1 LV8→1

 ドラゴスタペリア  捕食C0→1 LV8→1

 キメラフレシア   捕食C0→1 LV7→1

 

「そして、ブフォリキュラの効果でブフォリキュラ以外のエクストラの表側表示闇属性ペンデュラムモンスター1体を手札に戻す。

 トリアンティスを戻しておこうかな。

 

 墓地の置換融合の効果を発動

 このカードを除外して、墓地の融合モンスター、アンブロメリドゥスをエクストラデッキに戻して1枚ドロー。

 カードを4枚伏せてっと、これで僕はターンエンド。」

 

「くっ・・・」

 

「さぁ、今度は君の番だよ?存分に僕を楽しませて笑顔にしてよ。」


 僕にとって家族とはとても大切なものだ。

 僕の命を今まで繋いでくれた。そして今でも僕を心配してくれている。そういう存在だ。

 

 だから目の前のクソ野郎にイライラして仕方ない。

 

「大事なものを泣かせておいて、何をふざけたこと言ってんの?

 僕はね、こんなところで燻っているくらいならとっとと帰れ!って言ってるんだよ!!」

 

「だが君たちがプロフェッサーと呼ぶ、赤馬 零王に直接訴えられるのは私しかいないんだ。

 君だって解っているのだろう?赤馬 零王が間違っていることくらい。」

 

 あー!!どこまでも不快な奴だな!!

 僕の表情で僕がプロフェッサーに心酔してないことを察したな?無駄に表情を読むのがうまいのアイツとマジで親子だな!!

 

「私はここに来るまでエクシーズ次元に居た。

 そこでのアカデミアの所業を君は知っているか?

 たくさんの人々がデュエルで笑顔になり、笑いあっていた平和な街が一瞬で崩れ去った!

 デュエリストだけではない。戦う術を持たない老人や幼子までカードにされ、人々から笑顔が失われたのだ・・・」

 

「ッ!!」

 

「私にはそれを放っておくことなんてできない!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・遊矢がいるよ。」

 

「何?」

 

「エクシーズ次元に遊矢はいるよ。遠征部隊は壊滅らしいし、その内こっちにも来るだろうね。」

 

「なん・・・だと、遊矢が・・・!?」

 

 はっ!やっとこのクソオヤジの表情を崩せた。

 

「そうだよ!だからあんたの出る幕なんてないんだよ!

 それでもまだ諦めがつかないなら・・・決闘者(デュエリスト)らしく、決闘と行こうじゃないか。

 互いのプライドと、信念をかけてさ。」

 

 僕はここまで言えば、この頑固親父だって理解すると思っていた。

 エクシーズにこいつがいたことは驚きだが、僕自身があそこにいたときもこいつのことは聞いたことがない。

 大方上手く逃げおおせてきて、何らかの偶然で融合次元にたどり着いたんだろう。

 つまり、アカデミアという軍を相手取る実力がこいつにはないんだ。

 

「・・・・わかった。ならせっかくのデュエルだ楽しくやろうじゃないか。」

 

 榊 遊勝はデュエルディスクを構えた。

 あー!もうイライラする!!馬鹿だ馬鹿だと思っていたけど、ここまでとはね!!

 

「僕はすでに楽しくないんだけど?」

 

「なら君に楽しんでもらうように努力しよう。」

 

『『決闘(デュエル)!!』』

 

「先攻は僕だ!手札のファーニマル・ベアを墓地に送り効果発動!

 デッキからトイポットをセットし発動。

 さらにエッジインプ・ソウを召喚!」

 

 エッジインプ・ソウ ATK500

 

「エッジインプ・ソウの召喚に成功したとき、手札のファーニマル・モンスター、ファーニマル・ウィングを墓地へ送り効果発動!

 デッキから2枚ドローし、その後手札を一枚デッキのトップへ戻す。

 

 フィールドの永続魔法、トイポットの効果発動

 手札を1枚捨て1枚ドロー、このカードがファーニマルモンスターなら特殊召喚できる。

 ドローしたのはファーニマル・ドッグ、よって特殊召喚!」

 

ファーニマル・ドッグ「わん。」

          DEF1000

 

「ファーニマル・ドッグが特殊召喚したことで、デッキからファーニマル・オウルを手札に加える。

 さらにさっき捨てたエッジインプ・チェーンの効果でデッキからデストーイカード、魔玩具補綴(デストーイ・パッチワーク)を手札に加え発動。

 デッキから融合とエッジインプモンスター、2体目のチェーンを手札に加える。

 

 ここで僕は墓地のファーニマル・ウィングの効果発動。

 墓地のこのカードと他のファーニマルモンスター、ファーニマル・ベアを除外して1枚ドロー

 さらに自分フィールド上のトイポットを墓地に送ることでさらに1枚ドロー

 トイポットが墓地に送られたことでデッキからファーニマル・モンスター、ファーニマル・エンジェルを手札に加える。」

 

「すごいな。あっという間に手札が8枚か!」

 

「その辺の雑魚と一緒にしないでよ。これでも講師のバイトしてたんだからさ。

 融合発動!手札のデストーイ・マイスターとフィールドのエッジインプ・ソウを融合!

 魔の操り手よ、悪魔宿りし鉄の歯よ、神秘の渦で一つとなりて、新たな力と姿を見せよ!融合召喚!

 現れ出でよ!レベル6!死霊公爵!」

 

死霊公爵「ヴァアアァアアア!!」

    DEF1700

 

「早速融合モンスターのお出ましというわけか。」

 

「死霊公爵の効果、自分メインフェイズにモンスター1体の召喚を行う。

 僕は死霊公爵をリリースし、死霊操りしパペットマスターをアドバンス召喚!」

 

死霊操りしパペットマスター「ヴァアァァ・・・」

             ATK0

 

「融合モンスターをリリースして攻撃力0のモンスターをアドバンス召喚だと?」

 

「攻撃力だけがモンスターの強みじゃないよ。

 パペットマスターがアドバンス召喚に成功したとき、2000ライフを払うことで、自分の墓地の悪魔族モンスター2体を特殊召喚する。

 墓地より甦れ!エッジインプ・ソウ!デストーイ・マイスター!」

 LP4000→2000

 

 エッジンプ・ソウ    DEF1000

 デストーイ・マイスター DEF0

 

 マントを着たゾンビを糧に宙に浮かぶ巨大な死霊が現れ、そいつが垂らす糸が悪魔が憑りついた丸鋸とフードを被った子供の骸骨を墓地から引きずり出す。

 これだけじゃ雑魚モンスターを並べただけだけど、死霊コンボはここで止まらない。

 

「デストーイ・マイスターの効果発動。

 自分フィールド上の悪魔族モンスター2体以上をリリースし、その元々のレベルの合計と同じレベルを持つ、デストーイ融合モンスターを融合召喚扱いでエクストラデッキから特殊召喚する。

 僕はレベル6のパペットマスターとレベル3のエッジインプ・ソウをリリース!修理融合(リペア・フュージョン)

 現れ出でよ!レベル9、デストーイ・クルーエル・ホエール!!」

 

クルーエル・ホエール「ぎゃああははははああ!!」

          ATK2600

 

 パペットマスターの糸に吊られていたデストーイ・マイスターが今度は逆にパペットマスターとエッジインプ・ソウの魂を混ぜ、刃の鰭をもつ悪魔の宿った鯨の玩具に変える。 

 

「さらにデストーイ・マイスターの効果発動

 1ターンに1度、デッキからレベル4以下のデストーイ、ファーニマル、エッジインプと名の付くモンスターのいずれか1体を特殊召喚する。

 来い、ファーニマル・ドルフィン。」

 

ファーニマル・ドルフィン「くぁ。」

            DEF1000

 

「ファーニマル・ドルフィンの効果

 墓地のトイポットを自分フィールドにセットし、デッキからエッジインプ・シザーを墓地に送る。

 

 今墓地に送ったエッジインプ・シザーの効果発動

 手札を1枚、デッキトップに戻しこのカードを守備表示で特殊召喚。」

 

エッジインプ・シザー「ケケケ。」

          DEF800

 

「セットしたトイポットをリバース、そして効果発動!

 手札を1枚捨て、ファーニマル・オウルをドローして特殊召喚!

 ファーニマル・オウルの効果でデッキから融合を手札へ、さらに捨てた魔サイの戦士の効果でデッキから悪魔族モンスター、彼岸の悪鬼 スカラマリオンを墓地に送る。

 

 融合発動、フィールドのエッジインプ・シザーとファーニマル・ドッグを融合!

 悪魔の爪よ、響く遠吠えよ、神秘の渦で一つとなりて、新たな力と姿を見せよ!融合召喚!

 現れ出でよ!レベル8、地獄へ引きずり込む疫病神、デストーイ・デアデビル!!」

 

デアデビル「アヒャヒャヒャヒャヒャ!!」

     ATK3000

 

「手札からマジックカード、貪欲な壺を発動。

 墓地から魔サイの戦士、死霊操りしパペットマスター、エッジインプ・チェーン、ファーニマル・ドッグ、死霊公爵をデッキに戻しシャッフル、その後2枚ドローする。

 そして、スケール8のファーニマル・エンジェルをセッティング!」

 

「ペン、デュラム?」

 

 光の柱の中に浮かぶ天使のぬいぐるみ

 それを見て、榊 遊勝はさすがに驚きを隠せないらしい。

 

「そう、スタンダードに現れた新しいカードカテゴリーさ。あんたの息子が第一人者のね。」

 

「遊矢が・・・?」

 

「ファーニマル・エンジェルのペンデュラム効果、1ターンに1度、墓地のファーニマル、またはエッジインプを特殊召喚する。

 戻ってこい、エッジインプ・ソウ!」

 

 エッジインプ・ソウ DEF1000

 

「ほう、3度めの融合というわけか。」

 

「まぁね。ただで済まさないけどさ。

 まずはクルーエル・ホエールの効果でエクストラデッキからデストーイ・チェーン・シープを墓地に送り、エンドフェイズまでデアデビルの攻撃力を元々の攻撃力の半分の数値アップする。」

 

 デアデビル ATK3000→4500

 

「さらに手札からマジックカード、シエンの間者を発動

 クルーエル・ホエールのコントロールをエンドフェイズまで相手に渡す。」

 

「うん?私のフィールドに?」

 

「融合発動、フィールドのエッジインプ・ソウとファーニマル・オウルを融合!

 煉獄の眼よ、悪魔宿りし鉄の歯よ、神秘の渦で一つとなりて、新たな力と姿を見せよ!融合召喚!

 現れ出でよ!レベル7、全てを切り裂く百獣の王、デストーイ・ホイールソウ・ライオ!」

 

ホイールソウ・ライオ「フハハハッハ!!」

          DEF2000

 

「ホイールソウ・ライオの効果発動!

 1ターンに1度、相手フィールド上の表側表示モンスター1体を対象にしそれを破壊!

 そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。対象はもちろん、クルーエル・ホエール!」

 

 ホイールソウ・ライオの腹から丸鋸が射出されクルーエル・ホエールに刺さるとクルーエル・ホエールは大量の刃をぶちまけて爆散。

 奴の後ろの垂れ幕をぼろぼろにしながら突き刺さる。

 

「ぐわああぁぁあぁぁあ!!くっ、これが君の狙いだったか・・・」

 LP4000→1400

 

 何を甘いことを言っているんだ、この男は

 

「デアデビルには相手の効果で破壊されたとき、相手プレイヤーに墓地のデストーイモンスターの数×500ポイントのダメージを与える効果がある。」

 

「なっ!?」

 

「そう、元々僕のモンスターとはいえ、あんたのフィールドで破壊されれば相手の効果で破壊されるという条件は満たされる。

 デアデビルの元々の攻撃力は3000、ホイールソウ・ライオの効果と合わせて4000のダメージを受け、あんたは負けていたんだよ。」

 

 ここまでしても耐えてくるのが遊矢とかユーリとかの馬鹿げた強さを持った連中だ。

 ユーリだったらなんか耐えてくるし、遊矢だったら増殖するGで手札増強からエフェクト・ヴェーラーでも使ってホイールソウ・ライオの効果を止めてくるだろう。

 権ちゃんとか、あの沢渡とかいうのもできそうだな・・・どうなっているんだスタンダード・・・

 だから僕はこの程度のコンボは躱される前提の気持ちでやっている。

 

「これをどうにかできない時点で、あんたは戦いの土俵にすら上がる資格はない。

 尤も現時点でデアデビルをあんたが破壊した時点で僕の勝利だけどね。」

 

 もっとも僕の目的は勝利じゃない。こいつの心を折り砕くことだ。

 

「手加減するのはここまで、エンドフェイズに墓地に送ったスカラマリオンの効果で、デッキから悪魔族、闇属性、レベル3モンスター、エッジインプ・サイズを手札に、これで僕はターンエンド。

 さぁ、人を楽しませるのが得意なんでしょ?存分に僕を楽しませてよ。」

 

「・・・私に期待してくれているのかい?」

 

「まぁ興味がないってわけじゃないよ。遊矢から噂は聞いてたしね。」

 

「そうか、なら、君がくれた期待に応えるとしよう。

 私のターン!私はマジックカード、強欲で金満な壺を発動。

 エクストラデッキから6枚のカードを除外し、デッキから2枚ドローする。

 これ以降、このターン私はカード効果でドローはできない。

 

 さらにカード・アドバンスを発動

 このカードは私のデッキの上から5枚のカードを確認し、好きな順番でデッキの上に戻す。

 このカードを発動したターン、私は通常召喚に加え1度だけアドバンス召喚ができる。

 

 そして、トリプルマジックコンボの最後を締めるのはこのカード、名推理!」

 

「名推理・・・相手にレベルを宣言させ、デッキからカードをめくりめくったカードがモンスターで宣言されたレベルのモンスターでなければ特殊召喚できるカード。」

 

「その通り、私はすでにカード・アドバンスでデッキの上のカードを確認している。

 さぁ君に私の考えが推理できるか?」

 

 アカデミアではモンスターゲートに繋がったりするコンボを使うのがちょくちょくいるけど、その場合宣言するのはレベル8、アンティーク・ギアの大型に最も多いからね。

 で、確かこいつのエースモンスターだって遊矢が言っていたのは・・・

 

「僕が宣言するのはレベル7。」

 

「ほう、遊矢から聞いたか?

 では、まずは一枚目、魔術師の再演、モンスターカードではないので墓地に送る。

 2枚目、ラドリートラップ、同じく墓地へ

 3枚目、ダメージ・ダイエット、4枚目、嗤う黒山羊(ルンベル・トイフェル)。」

 

 4枚ともモンスターではないか

 で、効果は・・・全部墓地効果ありじゃないか・・・

 

「そして5枚目・・・残念だったな。はずれだ。

 私が呼ぼうとしていたのはレベル3!EM(エンタメイト)レビュー・ダンサーだ!」

 

レビュー・ダンサー「ウフフ、サァー!」

         DEF1000

 

「このレビュー・ダンサーはEM(エンタメイト)のアドバンス召喚をする場合、1体で2体分のリリースにできる。」

 

 褐色肌の鞭を持った女、マジックショーのアシスタントといった感じのモンスター

 チッ、リリース要員の方だったか

 

「墓地に送られた魔術師の再演の効果でデッキから別の魔術師永続魔法、魔術師の右手を手札へ、そしてデッキから墓地へ送られたラドリー・トラップの効果でこのターンに墓地へ送られたカード、名推理を私の手札に戻そう。

 尤もこのカードは、次の私のターンの終了時まで同名カードも含め発動できないがね。

 

 さて待たせてしまったね。私はレビュー・ダンサーをリリースし、EM(エンタメイト)スカイ・マジシャンをアドバンス召喚!」

 

スカイ・マジシャン「ハァァアア!フッ!!」

         ATK2500

 

 現れたのは翼のようなマントを広げる足のない白い魔術師

 いや、魔術師というよりは手品師か

 

「別に待ってはいないよ。

 僕は手札のエッジインプ・サイズの効果発動。

 相手メインフェイズに、手札のこのカードを相手に見せ、このカードを含む手札、フィールド上の素材でデストーイ融合モンスターを融合召喚する。

 僕は手札のエッジインプ・サイズとフィールドのファーニマル・ドルフィンを融合。

 悪魔の処刑具よ、深淵に響く声よ、神秘の渦で一つとなりて、新たな力と姿を見せよ!融合召喚!

 現れ出でよ!大海に潜む、大いなる巨獣!デストーイ・クルーエル・ホエール!!」

 

クルーエル・ホエール「アヒャヒャヒャ!!」

          ATK2600

 

「クルーエル・ホエールが融合召喚に成功したとき、自分フィールドと相手フィールドのカードを1枚ずつ選んで破壊する!」

 

「ならば!私は自分フィールドのレベル5以上のEM(エンタメイト)モンスター、スカイ・マジシャンを手札に戻し手札からEM(エンタメイト)スカイ・ピューピルを特殊召喚する!」

 

スカイ・ピューピル「ハハハハハ!」

         ATK800

 

 スカイ・マジシャンが引っ込んで代わりに登場してきたのは道化の格好をした子供

 

「スカイ・マジシャンには逃げられたけど、そのガキんちょとトイポットは破壊だよ。」

 

スカイ・ピューピル「うわああぁぁあ!?」――ザシュ!!

 

 クルーエル・ホエールの尾びれの刃にスカイ・ピューピルは真っ二つにされた。

 

「トイポットの効果でデッキからファーニマルモンスター、ファーニマル・ベアを手札へ。」

 

「スカイ・ピューピル、君の献身は無駄にはしない。

 私は永続魔法、魔術師の再演を発動、この発動時の効果で墓地のレベル3以下の魔法使い族を特殊召喚する。

 戻ってこい、レビュー・ダンサー!」

 

レビュー・ダンサー「ハイっ!」

         DEF1000

 

「そしてカード・アドバンスの効果で私はこのターン、もう一度アドバンス召喚できる!

 再び舞台へ舞い上がれ!EM(エンタメイト)スカイ・マジシャン!!」

 

スカイ・マジシャン「ハハハハッハハ!!」

         ATK2500

 

「さらにスカイ・マジシャンの効果発動!

 1ターンに1度、私のフィールドの永続魔法を手札に戻し、さらに手札から魔術師永続魔法を発動できる。

 私は魔術師の再演を手札に戻し、魔術師の再演を再発動!

 さぁ師匠が呼んでいるよ、EMスカイ・ピューピル!」

 

スカイ・ピューピル「ハハハハハ!!」

         ATK800

 

「私がマジックカードを発動したことにより、スカイ・マジシャンの攻撃力は300アップする!」

 

 

 スカイ・マジシャン ATK2500→ATK2800

 

「バトル!スカイ・マジシャンでデストーイ・ホイールソウ・ライオへ攻撃!」

 

 守備表示だからって油断しすぎだよ。

 

「デストーイ・クルーエル・ホエールの効果発動!

 自身を対象にデッキのデストーイカード、魔玩具厄瓶(デストーイ・ポット)を墓地へ送り、攻撃力をアップ。」

 

 クルーエル・ホエール ATK2600→3900

 

「だがホイールソウ・ライオは「墓地に送られた魔玩具厄瓶(デストーイ・ポット)の効果で相手フィールド上のモンスター1体の攻撃力をターン終了まで半分にする。」なっ!?」

 

 スカイ・マジシャン ATK2800→1400

 

 クルーエル・ホエールが刃塗れの巨大な瓶をスカイ・マジシャンに投げつけるとスカイ・マジシャンが持つリングがその瓶の刃に引っ掛かり絡み取られる。

 困惑していたスカイ・マジシャンの隙を突き、ホイールソウ・ライオが天空の奇術師を地に叩き落とす。

 

スカイ・マジシャン「グッハッ!!?」

 

「うぅ・・・スカイ・マジシャン・・・だが!師匠の雪辱は弟子のスカイ・ピューピルが晴らす!」

 LP1400→800

 

 気付いてないみたいだからネタ晴らしと行きますか

 

「あ~やめといた方がいいよ。

 僕の墓地にあるエッジインプ・サイズはデストーイ融合モンスターの身代わりに除外できる効果があるから、あんたにできるのは精々デストーイ・マイスターに攻撃することぐらいさ。」

 

「くっ・・・私はスカイ・ピューピルでデストーイ・マイスターに攻撃・・・」

 

 スカイ・ピューピルは師匠の雪辱ができなくて悔しそうに顔をゆがめながら、デストーイ・マイスターに攻撃した。

 

「私は永続魔法、魔術師の右手とデッキロックを発動

 手札を1枚伏せ、ターンを終了する。」

 

 スカイ・マジシャン ATK1400→2800

 

 デッキロック?聞かないカードだけど効果は・・・うぇ!?めんどくさ!?

 

「僕のターン、ドロー

 手札のファーニマル・ベアを捨て効果発動、デッキからトイポットをセット。

 これならデッキロックの範囲じゃないでしょ?」

 

「確かにな。デッキロックはデッキからのサーチと特殊召喚しか止められない。

 さらに私は墓地の嗤う黒山羊(ルンベル・トイフェル)を除外し効果発動

 このターン、私が宣言したモンスターはフィールドで発動する効果を使えない。

 宣言するのはデストーイ・ホイールソウ・ライオ。」

 

 十分厄介だよ。手札のエッジインプ・チェーンもファーニマル・ドッグも使い物にならなくなっている。

 ホイールソウ・ライオの効果も使えないし・・・もうぶん殴って終わらせるか。

 

 さて問題は魔術師の右手とスカイ・マジシャンの効果と合わせて、マジックカードの効果が2回止められることだけど、この状況で最終的に使う効果は・・・

 

「伏せたトイポットを発動。」

 

「魔術師の右手の効果、1ターンに1度、マジックカードが発動したとき、その効果を無効化し破壊する!

 デッキロックの効果でトイポットのサーチ効果は使えない!」

 

「解っているよ。さらに手札からマジックカード、ダーク・バーストを発動。」

 

「その効果にチェーンして、スカイ・マジシャンの効果!

 魔術師の右手を手札に戻し、再発動!ダーク・バーストの効果は無効になり破壊!」

 

 スカイ・マジシャンの攻撃力は上げてこないか

 まぁ当然か、3300になってデアデビルの破壊ラインになっちゃうし

 でもこれでもう魔法効果の妨害はない。

 

「ファーニマル・エンジェルのペンデュラム効果。

 墓地からファーニマル・オウルを特殊召喚、さらに手札を1枚デッキトップに戻しエッジインプ・シザーを特殊召喚。」

 

 ファーニマル・オウル DEF1000

 エッジインプ・シザー DEF800

 

「ファーニマル・オウルの効果発動

 ライフを500払い、デストーイ融合モンスターの融合召喚を行う。

 煉獄の眼よ、悪魔の爪よ、神秘の渦で一つとなりて、新たな力と姿を見せよ!融合召喚!

 現れろ!自由を奪い、闇に引き込む海の悪魔!デストーイ・ハーケン・クラーケン!」

 

ハーケン・クラーケン「アヒャヒャヒャヒャ!!」

          ATK2200

 

「ハーケン・クラーケンの効果発動、1ターンに1度、相手フィールド上のモンスターを墓地へ送る。消えろスカイ・マジシャン。」

 

 ハーケン・クラーケンの触手が部屋の床を割ってスカイ・マジシャンを地面に引きずり込む

 セットカードがミラフォでも問題ないだろう。

 

「バトル、デストーイ・ハーケン・クラーケンでスカイ・ピューピルに攻撃。」

 

「リバースカードオープン!マジカルシルクハット!!

 相手バトルフェイズに、デッキからモンスター以外のカードを通常モンスター扱いで、自分フィールド上のモンスター1体と合わせてシャッフルし、裏側守備表示でセットする!

 私はデッキから、光の護封霊剣とマジシャンズ・プロテクションを選び、スカイ・ピューピルとともにセットする!

 さらに墓地のダメージ・ダイエットを除外することでこのターン私が受ける効果ダメージは半減する!」

 

 シルクハットがスカイ・ピューピルを覆い隠し、それが3つに分裂する。

 

 光の護封霊剣は墓地から除外することでダイレクトアタックをこのターン封じる。

 マジシャンズ・プロテクションはフィールドから墓地に送られたら墓地の魔法使い族を特殊召喚する。

 やっぱめんどくさいな!こいつ!!

 

「ハーケン・クラーケンは2回攻撃できる!右と真ん中に攻撃!!」

 

スカイ・ピューピル「わっ!?」

 

 一枚目は光の護封霊剣、2枚目はスカイ・ピューピルだった。

 

「デアデビルで攻撃!

 デアデビルはモンスターを破壊したとき、相手に1000ポイントのダメージを与える。

 半減しても500ポイントのダメージを受けろ!!」

 

 デアデビルが最後のシルクハットを破壊した。

 それでデアデビルの口の中から悪霊のようなものが飛び出すんだけど

 

デアデビル「ギギ?」

 

 デアデビルはなぜか首をかしげている。

 僕は何があったのかと思ったがその答えはすぐに分かった。

 

SEE YOU

 

 マジシャンズ・プロテクションの効果で特殊召喚されるモンスターの姿は現れず、代わりに現れる虹色の光の文字

 

【相手のデュエルディスクが通信圏外になりました。デュエルを中断します。】

 

「はぁ!?」

 

 そう奴は消えていた。

 この部屋の入口は僕の後ろにあるし、横にある窓から逃げた様子もない。

 なら可能性は!?

 

「垂れ幕の裏!!」

 

――ビリリリィィ!!

 

 デカデカとした『遊』と書かれた赤い垂れ幕

 クルーエル・ホエールとホイールソウ・ライオの刃でズタズタになっていたけど、まだ掛かっていたそれを引っぺがすと、地上に向かうための梯子がかけられたそれが出現した。

 ここまで付随したのに本当に逃げた!?

 

「ただの卑怯もんじゃないか!!」


 融合モンスター3体に加えて伏せカード4枚、そのうえで手札が一枚残っている

 ファーストターンとは思えないフィールド、でも負けるわけにはいかない!

 

「私のターン!私はマジックカード、慈悲深き機械天使を発動!

 手札のサイバー・エンジェル―弁天―をリリースし2枚ドロー!

 弁天がリリースされたことで、デッキから天使族、光属性モンスター、マンジュゴッドを手札に加え召喚!」

 

 マンジュゴッド ATK1400

 

 今、ユーリのフィールドには少なくとも2回のモンスター効果に対する妨害札

 それを突破し、決着をつけるには・・・

 

「マンジュゴッドの効果発動!

 デッキから儀式モンスター、または儀式魔法を手札に加える。」

 

「ん~その効果は止めようかな。

 ドラゴスタペリアの効果、捕食カウンターをマンジュゴッドに一つ乗せる。

 これでマンジュゴッドの発動した効果は無効になる。」

 

 マンジュゴッド 捕食C0→1 LV4→1

 

「手札からさらに儀式魔法、機械天使の儀式を発動!

 手札のサイバー・チュチュボンをリリース!

 癒しの力を秘めし光の天使よ。麗しき姿で快癒をもたらせ。降臨せよ!レベル5、サイバー・エンジェル―那沙帝弥―!」

 

那沙帝弥「ふんっ!」

    ATK1000

 

「サイバー・チュチュボンが儀式召喚のためのリリースとされた場合、自分の墓地の儀式魔法、機械天使の儀式を手札に戻す。

 さらに那沙帝弥の効果、1ターンに1度、自分フィールド上のモンスター1体の攻撃力の半分の数値、私のライフを回復する。

 マンジュゴッドの攻撃力1400の半分、700ポイントのライフを回復するわ。

 

 そして、手札に戻した機械天使の儀式を再び発動!

 フィールドの那沙帝弥と手札のサイバー・エンジェル―韋駄天―をリリースし儀式召喚!

 無窮なる力を秘めし光の天使よ。今あまねく世界にその姿現し万物を照らせ!降臨せよ!レベル10、サイバー・エンジェル-美朱濡-!」

 LP3700→4400

 

美朱濡「ハッ!!」

   ATK3000

 

「美朱濡が儀式召喚されたとき、相手フィールド上のエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターをすべて破壊し、破壊したモンスター1体に付き1000ポイントのダメージを相手に与えるわ!」

 

 さぁ捕食計画(プレデター・プランニング)を使ってごらんなさい。

 那沙帝弥の効果で貴方のスターヴ・ヴェノムを奪ってキメラフレシアの効果をコピーさせれば「ん~いいよ、その効果通そう。」

 

「えっ?」

 

「でもただじゃないよ。トラップ発動、リフレクト・ネイチャー

 このターン相手が発動する僕へダメージを与える効果は、全て相手がダメージを受ける効果に書き換わる。」

 

――ズズズッ!

 

 美朱濡の放つ光がユーリの3体の融合モンスターを貫く

 いつもならそのまま相手プレイヤーに向かうはずの閃光が光り輝くひび割れを持った黒い壁によって私に反射された。

 

「きゃああぁぁぁあぁぁ!!」

 LP4400→1400

 

「あはは、お堅い性格はホント、アカデミアの時から変わってないみたいだね?

 素直で読みやすい。」

 

「くうっ・・・でもリリースされた韋駄天の効果で私のフィールドの儀式モンスターの攻守は1000ポイントアップするわ!」

 

 美朱濡 ATK3000→4000

     DEF2000→3000

 

「なら僕もスターヴ・ヴェノムの効果発動

 融合召喚されたこのカードが相手によって破壊された場合、相手フィールド上の特殊召喚されたすべてのモンスターを破壊する。」

 

「まだよ!美朱濡の効果!

 墓地の儀式モンスター、弁天をデッキに戻すことでフィールドのカードを破壊する効果を無効にし破壊するわ!

 

 さらに私は美朱濡に装備魔法、メテオ・ストライクを装備!バトルよ!!」

 

「バトルフェイズに入ったことで手札の植物族、トリアンティスを捨て墓地の急還馬の効果発動。

 墓地からこのカードともう一体、捕食植物(プレデター・プランツ)セラセニアントを特殊召喚する。」

 

 急還馬     DEF2000

 セラセニアント DEF600

 

 突然出現する馬の形になった胡瓜の塊と、背から植物が生えた蟻

 壁モンスターを立たせられることは予測済みよ!

 

「メテオ・ストライクを装備したモンスターは貫通効果を得ているのよ!

 行け!美朱濡!!急還馬に攻撃!!」

 

「う~ん、残念だけどそれはできないよ

 僕は植物族モンスター、セラセニアントをリリースして、トラップカード、六花の薄氷を発動。

 美朱濡はこのターン、フィールドで発動する効果を使えなくなった。」

 

 っ!?いまさら何を!?

 

「そして、発動にモンスターをリリースしたことで追加効果

 そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで僕は得て、そのモンスターは植物族になる。」

 

「なんですって!?」

 

 美朱濡 天使族→植物族

 

 美朱濡の体に氷がまとわりつき、それはまるで氷の植物を織り込んで作ったようなドレスを形成する。

 美しいがそれは美朱濡を隷属させるための囚人服でしかない。

 

「これで明日香さんのモンスターはいなくなったね。

 っと、そうだ、セラセニアントの効果でサンデウ・キンジーを手札に加えてっと。」

 

「くっ、美朱濡を奪えるのはエンドフェイズまで!次のターンで必ず!!」

 

「いや~残念ながら、次の明日香さんのターンどころか、僕のターンすらないんだよね~

 トラップ発動、アームズ・コール

 1ターンに1度、デッキから装備魔法1枚を手札に加え、さらにそのカードが装備可能な自分フィールドのモンスターにそのカードを装備させることができる。

 僕は反目の従者を手札に加え、これを美朱濡に装備させる。」

 

 エンドフェイズに私の元に戻る美朱濡にわざわざ装備カード?

 

「この反目の従者はね。別にステータスをどうこうするカードじゃないし、普通のモンスターに装備したところで何の意味もない。

 でもね、装備モンスターのコントロールが移った時、コントローラーに装備モンスターの元々の攻撃力分のダメージを与えるのさ。」

 

「なっ!!?それじゃ!?」

 

「そう、美朱濡のコントロールが明日香さんに戻った瞬間、僕の勝ちってわけ!

 手札は0だから、もう何もできることないよね?」

 

 負け・・・?私のターンで?

 

「ん~なかなかいいけど、手札使うな~このコンボ・・・

 急還馬とペンデュラムカードはいい感じだけど、スナッフはランダム性高すぎてやりすぎたかな~?」

 

 そう言って自分のデッキを見つめるユーリ

 その行為に見覚えがある、私もやってる、デュエリストなら絶対覚えがある。

 

「あ、貴方、デッキ調整中なの?」

 

「ん?そうだよ?ペンデュラムもそうだけど、防御用とか、強奪対策とか、新しいカード結構入れたからさ~

 でも大体不利な状況からのまくり札だから、それなりの相手じゃないといけなくてね。」

 

 デッキの試運転の為の相手を探してこの襲撃をしたというの!?

 

「デッキ調整中の相手に負ける・・・?この私が・・・・・・」

 

「あ~そこはほら、僕、強いから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・もう私にできることはない、このままエンドフェイズに・・・・

 

「諦めるな!明日香君!!」

 

「「っ!!?」」

 

 この声は!?

 

【乱入ペナルティ2000ポイント】

 

「先生!!」

 

「私は手札をすべて捨て手札からトラップカード、衝撃の拘束剣を発動!!

 バトルフェイズを強制終了する!!」

 

 スカイ・マジシャンとともに現れた先生が発動させたそのカードは赤い輝きを放ちながらユーリの四肢に刺さり、地面に縫い付ける。

 

「な、なんなんだよ、これ!!?」

 

【【【不正なカードを検出しました。デュエルを強制終了します。】】】

 

「えっ!?」「はあぁっ!?」

 

 強制終了!?

 

「明日香君!!今のうちに!!」

 

「は、はい!!」

 

 先生が再び召喚したスカイ・マジシャンにともに乗りながら私は逃げた。

 

「ま!待て!!クソッ!!なんで、ソリッドビジョンが消えない!!?」

 

 決闘者(デュエリスト)として、胸の奥の痛みに耐えながら・・・


 梯子を上ると塞いでいた蓋、マンホールを持ち上げる。

 

「クソッ!!あいつどこに!?」

 

【紫雲院!今すぐユーリの元へ向かってくれ!】

 

「えっ!?バレット!?いきなり何!?」

 

【敵からの攻撃で動けないらしいが・・・こちらからは何が起きたのかわからない、警戒を怠るな。】

 

「了解、すぐに向かう。」

 

 デュエルディスクの反応を頼りに向かうと、そこには不気味に輝く剣に四肢を拘束されたユーリがいた。

 怪我はないみたいだけど、ソリッドビジョン?近くに誰もいないのに?

 

「あっ!素良クン!!コレ取れない!?いきなり来た変な恰好のおじさんにやられたんだけど!!」

 

 変な恰好のおじさん、榊 遊勝か

 にしてもなんだコレ?ソリッドビジョンならデュエルディスクを切ればどうにかなると思ってたけど、僕がデュエルディスクに触れるのを邪魔するように衝撃ではじき返されてしまった。

 これユーリのデュエルディスクがバグっているのか?

 

「ダメだ、僕じゃどうにもならない。

 バレット、アカデミア側からユーリのデュエルディスクを操作できない?」

 

【もう試した。こちらからのアクセスすら不可になっている。】

 

「じゃあ、どうしようもないじゃん・・・」

 

 こんなの持っていたってことは、デュエルしなくてもいつでも逃げられたってことかよ!?クソッ!!


「ってことみたいだよ?」

 

【1ターン3分、護封剣系列のカードとなると3~5ターンくらいか?

 そうなると15分から20分くらいはユーリは拘束か・・・

 そのくらい時間ができたらどこまで逃げれるだろうな?弟子としてはどう思う?】

 

「それ今、僕に聞くぅ?

 まぁ、スカイ・マジシャンに乗っているんだし彼らに見つからないところまではいけるんじゃないかな?」

 

【じゃあシナリオ変更だ。テコ入れ頼んだぜ、デニス。】

 

「君に指示されるのはすごく癪なんだけど、OK

 エンターテインメントな追走劇の第2幕をご覧いただこう!」




ところであの野生児誰だったの?もらった情報になかったんだけど?

【月影曰く、この近くの山で修行をしている一般人・・・らしい。】

えっ?遊勝塾ともアカデミアとも関係ないの!?
この世界にも不思議ってまだあるんだね・・・
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth 『Show Must Go On!』

「CC」カード群の効果について

  • 制作したものをそのまま使用
  • 後付け効果を削除
  • メインに入るカードの後付け効果のみを削除
  • EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
  • 完全にアニメカードそのまま
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