―追記―
魔術師の右手の効果をミスしたまま進行していたので、そこ周りの展開を修正しました
「もうアカデミアと戦うしかありません!!」
岩窟教会から程よく離れた場所にある洞窟に響き渡る悲痛な声
「ユーリによって6人の塾生がやられ、秘密教会も失いました・・・
このままではアカデミアと戦う前に遊勝塾は潰されてしまいます!!」
「そうです!もう隠れている訳にはいきませんよ!」
「乗り込みましょう!」「ぼくも、明日香さんの為なら・・・」「私も行きます!」
明日香に同調し濃紺の髪の少女が叫ぶと数々の塾生が戦う意思を見せる。
「お、俺は・・うぅ・・・」「ほら、お前はいいから。」
もちろんその中にはこの大きな体の青年のように弱気なものもいるが
「・・・わかった。ならば私が行こう。」
この場の長である遊勝が出した答えは自らだけが前に出るという勇ましいものだった。
「いえ、先生は・・・」
遊勝の足はいまだに完治していない。
普通に考えれば移動にすら苦労する遊勝がでたところでプロフェッサーにたどり着く前に袋叩きに遭うだけだろう。
「せっかく脱出してきた塾生たちを再びアカデミアに向かわせるわけにはいかない。
ここは私が出向き、赤馬 零王に直接訴える!」
やさしさと自信たっぷりに宣言された言葉は塾生たちに安心感を与えた。
袋叩きに遭ったくらいでなんだというのか、この人なら必ず成し遂げると
塾生たちの険しい顔がほころんだ。
だが、その言葉に何の確信があるというのだろうか?
いまだに『自分の訴え』が赤馬 零王に通じると信じる根拠は何なのだろうか?
そもそもこんなところで集会をしている暇などあったのだろうか?
「残念だけど、あなたはプロフェッサーに会うこともないし、アカデミアにたどり着くこともない。
ただただユーリという狼に狩られるだけの哀れな子羊さ。」
洞窟に新たに入ってきたのは塾生ではない。
仕立てのいい服を着た朱色の髪の青年、その場で彼を知るものはただ一人
「!!?君は・・・まさかデニス!?」
「そのまさかですよ。お久しぶりです、先生。」
――先生!?
遊勝が口にしたデニスという名に塾生たちは覚えがない。
彼がいったい何者なのか、その答えは彼自身の口から告げられた。
「そう、僕は彼がエクシーズ次元にいたときに師事していた君たちの兄弟子
懐かしいなぁ・・・ハートランドの街角でデュエルする貴方は僕の憧れだった・・・
あれを見て僕はエンタメデュエルに目覚めたんだ。」
「そうだ、君はエクシーズ次元にいたはずだ。」
「あれ?まだわからない?僕はアカデミアの先行偵察隊。
尤も今の僕は都合のいい使いっパシリってところだけど~
ユーリともビジネスで仲良くさせてもらっていてね?」
――っ!?
「今回はちょっとしたお手伝いってわけっ!!」
――ガチャ!!
デニスが投げた機械的な投げ縄のようなものが遊勝が身に着けていたデュエルディスクに取り付けられる。
「なんだこれはっ!?」
「あ~取ろうなんて思わないでよ。
それはデュエルアンカー、シンクロ次元の地下デュエルで使われている道具でね。
無理やり取ろうとしたり、デュエルで敗北したらディスクがBON!!ってなっちゃう代物さ!」
「なんてことを!?」
「卑怯だぞ!!」
「卑怯?なんでだい?条件は」――カチッ「僕だって一緒さ。」
――なっ!?
「ただのモンスターたちの剣闘たるアクションデュエルにスリルとスピードを持ち込み、曲芸のようなデュエルスタイルによる多くの批判を熱狂に変えたパイオニア、榊 遊勝!
貴方と戦うんだ、僕だってちょっとしたスリルの提供したっていいでしょ?
ぜひ、教え子の成長を見届けていただきたい。」
にやにやと嫌らしい笑みを浮かべ物理的にも状況からも、遊勝の退路を絶つデニス
恐ろしいアカデミアの刺客に対し、塾生たちがデュエルディスクを構えだすが、それを制したのは遊勝自身だった。
「・・・いいだろう、。そこまで言われて、エンタメデュエリストとして、君の師匠として、受けないわけにはいかないな。」
「先生!?」
「大丈夫だ。みんなは下がっていなさい。」
「OH~こんな穴倉でこそこそしている割には勇ましいことですね?
そんな錆び付いた腕じゃ、僕が彼らを魅了させちゃうかもしれませんよ?」
「それはどうかな?
昔私は言ったはずだ。華やかさの中に、どれだけ人の心を揺さぶるメッセージを込められるか
大事なのはそういう事なんだと。」
「・・・・・・なら、僕に何を伝えてくれるのかな!!」
『『
「まずはお手並み拝見と行こうか!」
「では、遠慮なくいかせてもらおう!
私はマジックカード、名推理を発動!
このカードの効果は君も知っているね?さぁレベルを答えてもらおうか!」
「仕込んでもいないのにお元気なことで、3にでもしておこうかな。」
「なら一枚目、ラドリートラップ、二枚目、魔術師の再演、三枚目、ウィッチクラフト・スクロール、残念だったな四枚目はレベル4のモンスターカード、チョコ・マジシャン・ガールだ。」
蝙蝠と魔法使いをモチーフとした青い露出の多い衣装を着た高校生ぐらいの美少女が現れる。
チョコ・マジシャン・ガール「ふふっ」
DEF1000
「墓地に送られた魔術師の再演の効果でデッキから別の魔術師永続魔法、魔術師の左手を手札へ
さらに墓地へ送られたラドリートラップの効果で、このターン墓地に送られたカード名推理を手札に戻す。
ここでチョコ・マジシャン・ガールの効果。
手札の魔法使い族モンスター、
「Bravo!!さすがは先生!すっごく動いているのに手札が減らない」
「こんなものはまだまだ序の口、私は速攻魔法、魔導書の神判を発動
効果は・・・後でのお楽しみだ。」
「焦らしますねぇ~」
「焦らすのも、一興だよ。
私は手札からもう一枚、速攻魔法、手札断殺を発動
このカードの効果でお互いのプレイヤーは手札を2枚捨て2枚ドローする。
私は名推理と魔術師の左手を捨て2枚ドローする。」
「なら、僕は手札の
先生は焦らしてくるけど、僕はお客さんを退屈させるのが我慢できなくてね。
ここでトリック・クラウンの効果発動!
このカードが墓地へ送られた場合、1ターンに1度、墓地から
「先生のターンなのに!?」
「でも雑魚モンスターごときで1000ポイントのダメージだぜ!!」
「ふふ、っとここで新たなCastのご紹介!手札の
自分にダメージを与える効果が発動したとき、このカードを特殊召喚し、その効果で自分が受けるダメージを0にする!
Come on!ダメージ・ジャグラー!!フレイム・イーター!!」
ダメージ・ジャグラー「ヒヒヒッ!」
DEF1000→0
ATK1500→0
フレイム・イーター「ヒャハハハハ!」
DEF1600
逆立ちをしているピエロが手に持つ杖を投げると、それはジャグリングステッキのような体の魔法使いへとパスされ、さらに上空に投げられる。
そしてそのステッキは丸い爆弾にマントと目が付いたような珍妙なモンスターへと変わった。
いやこの奇妙なモンスターは爆弾ではない、花火玉だ。
登場とともに盛大に華やかな火花が広がる、ただ洞窟という空間でそんなことをすれば・・・
「なっ!?くっ!?」
LP4000→3500
――先生!!
「おっとすいませんね。
フレイム・イーターは登場とともにお互いに500ポイントのダメージを与える困ったやつでしてね?」
LP4000→3500
「いや、ショーにアクシデントはつきものだ。
私は手札から永続魔法、魔術師の再演を発動!
そして私のフィールドに永続魔法が存在することにより、手札の
真っ白な衣装に身を包んだ水色の髪のかわいらしい少女が黄金のリングを弄ぶ
彼女こそ、スカイ・ピューピルと同じくスカイ・マジシャンの弟子
スカイ・マジシャン・ガール「あはっ♡」
DEF1500
「スカイ・マジシャン・ガールが手札からの特殊召喚に成功した場合、デッキからレベル4以下の魔法使い族、光属性モンスター1体を墓地に送る。
私が墓地へ送るのはレベル2のレモン・マジシャン・ガール
ここで永続魔法、魔術師の再演の効果
このカードがフィールドで表側表示である限り1度だけ、墓地のレベル3以下の魔法使い族モンスターを特殊召喚する。
さぁ!レモン・マジシャン・ガールのお出ましだ!」
レモン・マジシャン・ガール「ふふふ。はぁ~い♡」
DEF600
レモン色の衣装に身を包むスタイル抜群の褐色美少女の登場と同時に洞窟の天井にある穴から彼を照らすように光が差し込む。まるでスポットライトのように
その自然の演出に遊勝は頷き、高らかと口上を叫ぶ。
「レディース&ジェントルメン!!
これより始まるは美しきマジシャン・ガール達と、我が弟子による共演!」
「ん?僕も?」
「そう、君と私が作り出す最高のエンタメを、君の後輩たちにぜひ見てもらおうではないか!
まずはレモン・マジシャン・ガールの効果!
フィールドの他のマジシャン・ガールをリリースして、デッキから魔法使い族モンスター、
「来ましたね。スカイ・マジシャン。」
「そして私は手札よりマジックカード「クロス・ソウル」を発動。
このカードは1ターンに1度だけ発動でき、モンスター1体のアドバンス召喚を行う。
その際、自分フィールド上のモンスターの代わりに相手フィールド上のモンスターをリリースすることもできる!」
「なっ!?僕のモンスターを!?」
「そう、私は
スカイ・マジシャン「ハーハハハハハハッ!!」
ATK2500
トランプのスートが散りばめられた白き天空の手品師がデニスのモンスターを連れ立って登場する。
それに満足してしまったのか、デニスのモンスターたちは自ら退場していった。
「マジックカード「クロス・ソウル」はフィールドから墓地へ送られた場合、相手はこのカードの効果を行使できる。
つまり、君は私のモンスターを使いアドバンス召喚できる。
ただし、マジックカード「クロス・ソウル」で呼び出したスカイ・マジシャンはリリースできないがね?」
「Hmm・・・お誘いはうれしいけど。」
「そうか、それは残念だったな。
ならスカイ・マジシャンの効果を使わせてもらおう!
スカイ・マジシャンは1ターンに1度、自分フィールドの永続魔法を手札に戻すことができる。
私は魔術師の再演を手札に戻し、再度発動!
そしてその効果により、墓地から
あぁ、それとスカイ・マジシャンはマジックの発動により攻撃力が300アップした。」
スカイ・マジシャン ATK2500→2800
華々しい布陣の陰で山羊頭の商人がバックパックの中身を広げ始めている。
「さらに私は手札からマジックカード、ルドラの魔導書を発動
フィールドの魔法使い族モンスター、スカイ・マジシャン・ガールを墓地へ送りデッキから2枚ドローする。
ここでスカイ・マジシャン・ガールの更なる効果
表側表示のこのカードがフィールドから去った時、フィールド上のマジック、トラップカード1枚を破壊する。
私は私の魔術師の再演を破壊、墓地へ送られた再演の効果でデッキから魔術師の右手を手札に加え発動。
さらに永続魔法、ウィッチクラフト・バイストリートを発動し、カードを1枚セット。
そしてエンドフェイズ、魔導書の神判の効果が発揮される!
私がこのターン、神判の後に発動したマジックカードの数までデッキから魔導書魔法カードを手札に加える。
その数7枚、だがあまり多すぎてもよくない。
私が手札に加えるのは6枚、グリモの魔導書、セフェルの魔導書、ルドラの魔導書、魔導書廊エトワール、ゲーテの魔導書、魔導書整理。
さらにこのカードの効果で手札に加えたカードの数以下のレベルを持つ魔法使い族を1体特殊召喚する。
私が出すのは、レベル1のウィッチクラフト・ジェニー。」
ウィッチクラフト・ジェニーDEF500
「ウィッチクラフトモンスターの存在により、墓地に存在するウィッチクラフト・スクロールはフィールドに表側表示で置くことができる。
これで私はターンエンドだ。」
「すごい!モンスター4体に、永続魔法3枚、加えて伏せカードまで!」
「手札もフル!」
「加えてアイツは初期手札が1枚少なくなってる!」
「先生の勝ちはこれで決まりだな!!」
塾生たちは先生の勝ちを確信してはしゃいでいる。
確かに相手の方が不利。
伏せカードはどうかわからないけど、マジックカードは確実に2回無効にされてしまう。
先生の手札にあるグリモの魔導書は他の魔導書を手札に加える効果があるから、次のターン、魔導書の神判が加えられてこのコンボがまた成立してしまう。
普通に考えればここからの逆転なんて考えられない。けど・・・
「さすがは先生、素晴らしいオープニングでした。
でもさ、ここからの逆転劇!っていうのが格好いいんだよね!!」
アイツは全然諦めていない。
「明日香様・・・」
「っ!な、何かしら?」
「い、いえ・・・なんだか、浮かない顔をしていましたから・・・」
「・・・・・・なんでもないわ。」
そうよ、敵に対して何を思っているのよ・・・
「僕のターン、ドロー!
まずは手札の不利を解消しようか、墓地のダメージ・ジャグラーの効果発動。
このカードをゲームから除外することで、デッキから
僕が手札に加えるのは、
「!!?そのカードはまさか、ペンデュラムか!?」
「その通り、スタンダードで見つかった第五の召喚法、それをするためのカードですよ。」
「ならデニス、君はスタンダードにも?」
「えぇ、もちろんご子息にも会いましたよ。
先生はすっごく、嫌われていましたけどね。無責任な馬鹿親父ってね。」
「・・・そうか。」
スタンダードの召喚法?先生の息子?
ユーリも使っていたけれど、ペンデュラムって何なの?
「デュエル中に長々とおしゃべりもよくないね。
まずはマジックカード、シャッフル・リボーンを発動!」
「残念ながら魔術師の右手がある限り、マジックカードの効果は無効になり破壊される!
さらにウィッチクラフト・ジェニーの効果発動!
ジェニーはこのカードをリリースし手札のマジックカード、セフェルの魔導書を捨て、デッキからジェニー以外のウィッチクラフトを特殊召喚できる!
さぁ舞台に上がれ!ウィッチクラフトマスター・ヴェール!」
マスター・ヴェール「ふぅ・・・」
DEF2800
水晶を糸にして織ったような外套と同じく水晶で彩られた美しい杖を持つ気だるげな少女が息をつく。
「そうそう、まずは一回目ってことね。
相手フィールド上にモンスターが存在する場合、手札の
特殊召喚したウィンド・サッカーはレベルを1つ下げることができる。」
ウィンド・サッカー ATK2100
LV5→4
「さてそれじゃやっていこうか!
僕はスケール2の
ここでウォーター・ダンサーのペンデュラム効果!
自分フィールド上に
「スカイ・マジシャンの効果で魔術師の右手を回収!そして再度発動!
永続効果により、ウォーター・ダンサーの発動は無効になり破壊される!
さらにマジックの発動により、スカイ・マジシャンの攻撃力がアップ!!」
スカイ・マジシャンATK2800→3100
「なら僕はモンスターを通常召喚、Come on !!
ファイヤー・ダンサー「ファァアアア!」
ATK1200
「ファイヤー・ダンサーの効果発動!
このモンスターが召喚、特殊召喚に成功したとき、デッキから
「その効果は止めさせてもらおう!
マスター・ヴェールの効果!自分、相手ターンに手札のマジックカード、魔導書廊エトワールを捨てることで、相手フィールド上のすべてのモンスターの効果を無効にする。」
「なら僕はその効果にチェーン!速攻魔法、ラピッド・トリガー!
自分フィールド上の融合素材モンスターを破壊し、融合召喚を行う!
僕は
風よ、炎よ、天空へ駆けあがれ!融合召喚!
さぁ現れろ!レベル7、!
フォース・ウィッチ「アハハハハハ!」
ATK2400
極彩の渦の中から現れる紫を基調とした衣装を身にまとった仮面の魔女
マスター・ヴェールの効果にチェーンされて発動したということは!?
「サクリファイス・エスケープ!?」
「そう、お嬢さんのいう通り、マスター・ヴェールの効果はフィールド上のモンスターの効果を無効にするけど、ファイヤー・ダンサーはすでにフィールドにはいない。
トラピーズ・フォース・ウィッチの効果は無効になるけど、これでファイヤー・ダンサーの効果は有効!手札に加えるのは
そして、そのフィールドにいっぱいある永続魔法も利用させてもらおう。
速攻魔法、魔力の泉、相手フィールド上の表側表示のマジック、トラップカードの枚数だけドローし、その後、自分フィールド上の表側表示のマジック、トラップカードの枚数分手札を捨てる。そっちのフィールドには3枚のカード、僕のフィールドには1枚。
よって3枚ドローして1枚捨てることになる。」
「なるほど、私の戦術を見越した見事なカードの采配だ。
ならリスクは減らさせてもらおう。
そして、
これにより、魔力の泉で君が引くカードは1枚減った。」
状況がまた変わる。一秒たりとも目が離せないほど激しく
「さっすが!
でもそれも織り込み済み、僕も発動させてもらうよ、ルドラの魔導書!
フォース・ウィッチを墓地へ送り2枚ドローする。
さてこれで手札は温まった。
僕はスケール1の
「来たわね。ペンデュラム。」
「明日香様あれは・・・?」
「わからない。ユーリも使っていたけど・・・」
モンスターでありながら、マジックカードとしての性質と効果を持つカード群
でもそれだけじゃない。ユーリが言っていたすごいこと、デニスが言っていた第五の召喚法 そして破壊されればエクストラデッキに行く性質、それから察するに
「これでレベル2から5のモンスターが同時に召喚可能!ペンデュラム召喚!!
現れろ!僕のモンスターたち!!
まずは手札からレベル4、Emミラー・コンダクター、さらにエクストラデッキからファイヤー・ダンサー、ウォーター・ダンサー、そしてレベル5ウィンド・サッカー!」
ミラー・コンダクター DEF1400
ファイヤー・ダンサー ATK1400
ウォーター・ダンサー DEF1400
ウィンド・サッカー ATK2100
「えぇっ!?破壊されたモンスターがみんな戻ってきちゃった!?」
「やっぱり・・・」
ペンデュラム召喚、エクストラデッキと手札のあのスケールの間のレベルを持つモンスターを呼び出せる召喚法のようね。
「ウォーター・ダンサーがペンデュラム召喚に成功したとき、デッキからこのカード融合を手札に加える。」
ここから融合につなげる気!?
「おや?またお嬢さんの登場かな?」
「いや、先生ならわかっているでしょ?
僕のデュエルには欠かせない彼の存在を!僕はレベル4のウォーター・ダンサーとファイヤー・ダンサーでオーバーレイ!」
あれは!?
――エクシーズ!?
「Show must go on!天空の奇術師よ。華やかに舞台を駆け巡れ!エクシーズ召喚!
現れろ!ランク4!
トラピーズ・マジシャン「アハハハハハハハッ!!」
ATK2500 ORU2
笑い声とともに現れたのは仮面をつけた白い魔法使い。
アカデミアがエクシーズを使うなんて・・・
「トラピーズ・マジシャン・・・君はまだそのモンスターを使ってくれているんだね。」
「えぇ、僕のエンタメは彼なしじゃもうできないですから。
さぁここからが本番だよ!
僕の持ってる力をすべて出し切って先生にも、後輩たちにも目いっぱい楽しんでもらおう!
ミラー・コンダクターの効果発動!
1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体の攻撃力、守備力をターン終了時まで入れ替える。
この効果後、僕は500ポイントのダメージを受けることになるけど、トラピーズ・マジシャンがいる限り、トラピーズ・マジシャンの攻撃力以下の僕へのダメージは無効になる。
僕が指名するのはもちろん!スカイ・マジシャン!!」
ミラー・コンダクターの本体である鏡の中にスカイ・マジシャンが映し出される。
持っている指揮棒をミラー・コンダクターが振れば、その鏡の鏡像とスカイ・マジシャンの姿が入れ替わってしまった。
スカイ・マジシャン ATK3100→2000
DEF2000→3100
「あぁ!?スカイ・マジシャンの攻撃力が2000に!!?」
「いや大丈夫だ。
先生の魔導闇商人は永続魔法がある限り、戦闘、効果では破壊されねぇし
バイストリートがある限りマスター・ヴェールも1ターンに一回だけ戦闘、効果で破壊されねぇ!」
そうね。それに・・・
「だけど、それを塗り替えて見せましょう!
手札を1枚セットし、墓地のシャッフル・リボーンを除外し効果を発動!
今伏せたカードをデッキに戻し、シャッフルし1枚ドロー!」
融合を捨てた!?
「ふふ、いいカードが来てくれた。装備魔法、ストイック・チャレンジ!
このカードはオーバーレイユニットを持ったエクシーズにのみ装備でき、装備モンスターは効果を発動できなくなる代わりに、攻撃力がフィールド上のオーバーレイユニットの数×600ポイントアップし相手に与えるダメージが倍になる!」
トラピーズ・マジシャン「ウキョ!!」
ATK2500→3700 ORU2
――あぁ!!
「さらにカップ・トリッカーのペンデュラム効果発動!
このカードを自分フィールド上の
この効果でトラピーズ・マジシャンのオーバーレイユニットを1つ増やし、さらにトラピーズ・マジシャンの攻撃力をアップ!」
トラピーズ・マジシャン ATK3700→4300 ORU2→3
「さらにファイヤー・ダンサーのペンデュラム効果でトラピーズ・マジシャンに貫通効果を付与!
逃がさないからね!バトルだ!トラピーズ・マジシャン!!スカイ・マジシャンに攻撃!!」
――2000のスカイ・マジシャンに4300の攻撃で倍のダメージだから、先生が受けるダメージは4600!?
――そんなダメージを受けたら先生が!?
「・・・ふふ、慌てることはない。
永続トラップ、旅人の試練!!」
「なっ!?旅人の試練!?」
「一撃でせっかくのショーが終わってしまっては、君もつまらないだろう?
ささやかながら、私からゲームを1つ用意させてもらった。
君の攻撃宣言時、君は私の手札をランダムに1枚選び、そのカードの種類を答えなければならない。
外れた場合は、トラピーズ・マジシャンには君の手札、いやエクストラデッキに戻ってもらうことになるがね。」
そういって先生はゆっくりと手札をシャッフルし始める。
「ふっ、何かと思えば、先生の手札のほとんどはマジックカードでしょ?」
「そうだな。
だが、5枚のうち1枚は
君はこのカードがなんなのかは知らない・・・」
さすがは先生、この効果でデニスが答えを外せばこの窮地を脱することができる!
「さぁ選びたまえ。」
自信満々の先生の態度は、5枚の中の1枚はマジック以外だと告げているようなもの
5分の1でもデニスが疑心暗鬼に陥って他のカードを宣言することがあれば、確率はもっと跳ね上がる。けど
「選びたまえって、マジック以外を選ぶ事なんてあんまりないでしょ?
右から二番目のカードをマジックカードで。」
「お見事、君が選んだカードはマジックカード、魔導書整理。」
「そうだよね。そうそう外すこともないでしょ。
さぁ悪あがきもおしまい?ならやっちゃってトラピーズ・マジシャン!」
トラピーズ・マジシャン「アハハハハハ!!ウキョオオオォォォオオ!!」
先生を倒すには足りないわ。
「そう外すわけがない。なぜなら私の手札はすべてマジックカードなのだから!
マスター・ヴェールの効果発動!
自分の魔法使い族モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時、手札のマジックカードを任意の数だけ相手に見せ、そのモンスターの攻守をターン終了時まで、見せた数×1000ポイントアップさせる!
私が公開するのはグリモの魔導書、ルドラの魔導書、ゲーテの魔導書、魔導書整理、そしてスマイル・ワールド!」
スカイ・マジシャン ATK2000→7000
――おおぉぉおお!!
「迎え撃てスカイ・マジシャン!」
スカイ・マジシャン「ハァァァアアアァァ!!ハアァッッ!!」
トラピーズ・マジシャン「ウキョ!!?」
空中ブランコで天に舞ったトラピーズ・マジシャンが繰り出すとび蹴りをスカイ・マジシャンが持つリングが迎撃し、さらに体勢を崩したトラピーズ・マジシャンをスカイ・マジシャンが全身をドリルのように回転させ突撃し撃破した。
そうよ。これよ!これがデュエル!
逆転に次ぐ逆転、少しのミスが命取りとなる。全力と全力のぶつかり合い!
これが私がやりたかったこと・・・私が求めていた・・・
ランサーズとなってから僕は様々な次元に行って、そこに住む人々を見てきた。
そしてデュエルでエンタメというものがたくさんの形があることを知った。
悔しいしムカつくけど、それを理解したのは遊矢のデュエルだ。
シンクロ次元のキング、ジャック・アトラスと彼のデュエルは、序盤は遊矢がジャックの偽物を演じることで観客の度肝を抜いたけど、2人とも最後には観客なんて目に入らないくらいデュエルを楽しんでいて、それを見ている観客たちはその様に魅了されていた。
エクシーズでも迫りくるアカデミア兵たちをいとも簡単に撃破して見せることで、あの家族に希望を見せた。
ただ遊矢はデュエルでエンタメをしているわけじゃない。いつもデュエルを本気でしているだけなんだ。
「僕が受けるダメージは本来1500だけど、トラピーズ・マジシャンの効果で僕へのダメージは0。
さらにトラピーズ・マジシャンが相手に破壊されたことによりデッキから
先生がさっき言ってたようにエンタメデュエルにおいて込められたメッセージは大切だ。
だけど、遊矢のデュエルは本気だから、込められたメッセージなんてものは本音以外の何物でもない。
だからなのかもしれないな。嘘ばっかりの僕が遊矢を恐れたのは
「残念だったな。デニス。
勝負を逸るばかりにマスター・ヴェールの2つ目の効果を見逃すなんてな。」
エクシーズ次元でエドと何回かデュエルして、彼がデュエルを楽しんでしまった事への後悔と罪の意識に駆られていると僕も感じたときにふと思ったんだ。
先生はどんな思いでデュエルをしているんだろうと
「いいや見逃してなんて居ませんよ先生。」
「何?」
「言ったじゃないですか、ここからの華麗な大逆転がかっこいいってね!
メインフェイズ2に入って、ウィンド・サッカーの効果発動
僕のフィールド上の全てのレベル4以下の
ミラー・コンダクター LV4→5
ダメージ・ジャグラー LV4→5
「レベル5が3体。」
「僕はレベル5のミラー・コンダクター、ダメージ・ジャグラー、ウィンド・サッカーでオーバーレイ!
降り立て、魔界の芸術家!エクシーズ召喚!ランク5、
シャドー・メイカー「フォフォフォ!」
DEF1000 ORU3
「シャドー・メイカーの効果発動!
オーバーレイユニットを1つ使って、デッキから
「
「この瞬間、墓地に送られたトリック・クラウンの効果発動!さらにそれにチェーンして速攻魔法!」
僕が始めてしまったことだ。
それを知る資格は本来僕にはないのかもしれないけど、僕にこのカードを託してくれた変わり者の『彼』に応えるには先生との本気の
「
このカードは1ターンに1度、自分の墓地の魔法使い族、ランク4のエクシーズモンスター1体を効果を無効にして特殊召喚し、そのモンスターとこのカードを素材に一つ上の魔法使い族エクシーズにランクアップさせる!」
薄暗い洞窟の中で華やかに花火が照らし、『彼』が戻ってくる。
トラピーズ・マジシャン「アハハハハハハ!!」
ATK2500
「Show must go on!天空の奇術師よ。もっと華麗に!もっと鮮烈に!更なる大舞台を駆け巡れ!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!!」
輝きの中で『彼』は変わる。道化師のような衣装は高貴な紫と白に黄金が装飾された豪華なものに、いつもつけている仮面も赤く輝く目を宿し緑のペイントが施された妖艶さとカッコよさを兼ね備えたものに
さぁ告げよう新たな『彼』の名を!
「現れろ!ランク5!
トラピーズ・ハイ・マジシャン「ハァハハハハハハハッ!!」
ATK2700 ORU2
「トラピーズ・・・ハイ・マジシャン!?」
「そう、これこそが僕の逆転の一手!
さぁご覧いただこう!新たな『彼』の超高速アクロバット術を!
トリック・クラウンの効果を解決、戻っておいで!フレイム・イーター!」
フレイム・イーター DEF1200→0
ATK1600→0
「この瞬間、僕に1000ポイントのダメージが本来なら発生するけど、ここからが『彼』の出番!」
トラピーズ・ハイ・マジシャン「ウキョキョキョ!!」――パシッ、ヒュウウゥゥン!!
「なっ!?うわっ!!?」
LP3500→2500
トリック・クラウンが投げた杖をトラピーズ・ハイ・マジシャンが受け取って、それを先生に投げつける。
「トラピーズ・ハイ・マジシャンは1ターンにオーバーレイユニットの数の回数、僕が受けるはずだった効果ダメージを相手に跳ね返す!」
「くっ、フレイム・イーターも特殊召喚時にお互いに500ポイントのダメージを受ける効果が!」
「そう、だけどそれだけじゃない!お楽しみはこれからさ!!
墓地の
スティルツ・シューターは自分の墓地に他の
「なんだって!!?」
「・・・先生、受け取ってください。僕の本気を!
トラピーズ・ハイ・マジシャン!!みんな!行くよ!フィナーレだ!!」
トラピーズ・ハイ・マジシャン「アハハッハハハ!!」
スティルツ・シューター「ター!!」
フレイム・イーター「イー!!」
「うわあああぁぁああああああ!!」
LP2500→500→0
――先生!!
スティルツ・シューターが竹馬から花火を発射したり、フレイム・イーターがトラピーズ・ハイ・マジシャンに投げ飛ばされたりして、ショーの終わりは告げられた。
遊勝の敗北、それは塾生たちの心に大きな不安を呼び寄せた。
誰もがすぐにでも遊勝の下に駆け寄りたいが、それはできない。アカデミアとの敗北はつまりはカード化、遊勝のそばに寄ったら巻き込まれてしまうのだから
「みんな心配しなくてもいいよ。
僕は先生をカードにするつもりはさらさらないし、デュエルアンカーだってただのフェイクさ。
何せ僕の目的はユーリが来るまでの足止めだからね。」
そう言ってデニスがディスクを操作するとなんてことがないようにデュエルアンカーが外れた。
それと同時に塾生たちは遊勝に駆け寄りだすが、ただ一人、明日香だけはデニスに問いただす。
「貴方、どういうつもりなの?
ユーリならとにかく、デュエルに勝ったのにカード化しないなんて、アカデミアに戻ったら貴方が・・・」
「別に、僕は先生とデュエルがしたかっただけさ。本気でね。」
「デニス・・・・・・」
遊勝は弟子の名を呼び、そのあとの言葉に詰まった。
弟子が師を超える。それはいつかあるもので、それが今だっただけの話
師として、エンターティナーとして言葉を紡がなきゃならないのに、多くの弟子の前で倒れている男はいつもの様子からは考えられないくらい頼りなかった。
「先生・・・」
デニスは師のその、泣きそうな顔で無理に笑おうとしているのを見て
「デュエルは・・・楽しいですか?」
言葉が漏れてしまった。
「っ!!?」
弟子に言われた言葉に遊勝は目を開いた。
「『デュエルで笑顔を』
僕は先生のこの言葉をこれからずっと続けます。
だって僕が本当に楽しいことが、僕のデュエルでみんなが笑顔になってくれることだから・・・
それを解らせてくれたのは紛れもない先生だから。」
「デニス。」
「っと、もう時間のようだ。See you again!
頑張って逃げてね!!」
突然現れたデニスは、トラピーズ・ハイ・マジシャンと共に天井の穴から去っていった。
「・・・みんな、先生を担いで!
ユーリはきっとすぐそばまで来ているわ!」
明日香は戦いの余韻を振り切るために塾生たちに指示を飛ばす。
旗頭の敗北という衝撃で頭が働いてない塾生達は、突然の指示に困惑しているが
「早く!!」
――は、はいっ!!
(そうよ、私がみんなを守らなくっちゃ・・・その為にはユーリと戦っている場合じゃないのよ・・・)
さて工作は終わった。兵器も用意した。邪魔者は排除した。詰めに入るか
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth 『アカデミア上陸作戦』
まずはリアルソリッドビジョンの無力化だな
「CC」カード群の効果について
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制作したものをそのまま使用
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後付け効果を削除
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メインに入るカードの後付け効果のみを削除
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EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
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完全にアニメカードそのまま