遊戯王ARC-V Rーe:birth   作:深海の破壊大帝

90 / 95
まさかのアルバス君の声優がカイトだと・・・?偶然ってあるもんなんですね。
同時間軸に複数デュエルが発生している関係上、ストーリーの縦軸を担うのBB戦が細かく分割してしまっていますがご了承ください。


全ては完全なる新世界のために

――ギュオオオオオォオオオオオオン・・・

 

 鋼鉄に囲まれた通路を1台の赤いDホイールが突き進む

 その様子を見ていた警備員は次々に隔壁を閉じるが

 

「来い!EM(エンタメイト)ガトリングール!道を切り開け!!」

 

ガトリングール「ギャフウウゥゥウウウ!!」――ドドドドドドドドドッ!

 

 凶悪な顔のタキシードを着た屍鬼の機関砲が壁に穴をあけ、閉じようとしている壁には

 

EM(エンタメイト)ユーゴーレムを召喚!」

 

ユーゴーレム「ゴゴゴッ!」

 

 Uの字2つが上下にくっ付いた白いレンガの塊が支え、その道を閉じさせない。

 

「ぐうううぅぅうう・・・・何とかして奴を止める方法はないのか!?」

 

「例のデュエルロイド部隊は!?」

 

「駄目です!奴の進行スピードが早すぎます!」

 

「ぐぅぅ・・・奴は明らかにここに向かってきているというのに・・・」

 

 アカデミアの動力室を任されている主任は苦虫を噛み潰したかの様な顔をして考えを巡らせる。

 迫る悪魔、榊 遊矢を止める方法はないのかと

 

「・・・っ!!そうだ、あいつだ。あいつを使おう。」

 

 主任はアカデミアの主動力部に繋がれたモノを見てそうつぶやく

 だがそれを聞いていた他の研究者たちに動揺が走る。

 

「そ、そんな!?あいつは我々が制御できるものではありません!!」

 

「そうです!だからああやって動力を動かす為のパーツとして使っているのではないですか!?」

 

「なら他に手があるというのか!!」

 

――うっ・・・

 

「ここを死守しなければプロフェッサーの、我々の悲願が!

 完全なる新世界の為に!使えるものは使うんだ!!」

 

「おぉ・・・」「そうだ。」「プロフェッサーの為に」「世界の為に!」

 

「そう全ては完全なる新世界のために!!グローリー・オン・ジ・アカデミア!!」

 

――グローリー・オン・ジ・アカデミア!!

 

 狂信、財、名誉、利・・・あらゆる独善的な欲望が加速し、破滅のギアを回す。

 そして、それを動かすための太古の魂が

 

――グローリー・オン・ジ・アカデミア、グローリー・オン・ジ・アカデミア、グローリー・オン・ジ・アカデミア

 

「さぁ行ってこい!かつての失敗作よ!

 今こそアカデミアの危機を救う救世主となるのだ!!」

 

 今、動き出す。


「ぐあああああああぁああぁぁぁぁあああああ!!」

 LP4800→1100

 

 クラウディウスの放つ光が質量となって零児を叩き潰す

 遊矢のオッドアイズ・グラビティ・ドラゴンの重力操作など目ではないほどの衝撃が全身の骨を軋ませている。

 

「あ・・・ぐぅ・・・・・」――トサッ

 

「零児!零児!!しっかりしろ!!」

 

「・・・・・・バトルフェイズ終了時、戦闘を行った剣闘獣(グラディアルビースト)の効果が発動。

 まずトラケスの効果でこのカードをデッキに戻し1枚ドロー

 さらにガイザレスの効果、このカードをエクストラデッキに戻しデッキから剣闘獣(グラディアルビースト)2体を特殊召喚する。

 来い、剣闘獣(グラディアルビースト)サジタリィ、アトリクス。」

 

 サジタリィ ATK1400

 アトリクス  DEF2000

 

「くっ。」

 

「アトリクスの効果でデッキのウェスパシアスを墓地へ送り、その名とレベルを得る。

 そしてサジタリィの効果で手札の剣闘獣(グラディアルビースト)の戦車(・チャリオット)を捨て2枚ドロー

 ネロキウスの効果、このカードをエクストラデッキに戻し剣闘獣(グラディアルビースト)ベストロウリィ、エクイテを特殊召喚。」

 

 アトリクス(ウェスパシアス) LV4→7

 

 ベストロウリィ ATK1500

 エクイテ    ATK1600

 

「エクイテの効果、こいつが剣闘獣(グラディアルビースト)の効果で特殊召喚されたとき、墓地の剣闘獣(グラディアルビースト)カード、今捨てた剣闘獣(グラディアルビースト)の戦車(・チャリオット)を手札に戻し、ベストロウリィの効果でフィールド上のマジック、トラップカード1枚を破壊する。

 俺はお前らの常闇の契約書を破壊!」

 

 最低限の軽鎧を着た細身のサジタリィと比べて小盾などで武装した力強い姿の半人半馬エクイテと戻ってきた翠緑の鳥人ベストロウリィが風と共に現る。

 

「ベストロウリィ・・・ということはまた!」

 

「その通り!俺はベストロウリィとエクイテをデッキに戻し、来い!剣闘獣(グラディアルビースト)ガイザレス!!

 特殊召喚したことでお前たちの最後のカード、ペンデュラムゾーンのアビス・ラグナロクとゼロ・ラプラスを破壊!」

 

ガイザレス「フンッ!ハァ!!」

     ATK2400

 

(くっ、これでこちらのフィールドはがら空き、対して)

 

「俺はさらにフィールドのウェスパシアス扱いのアトリクスとサジタリィ、ガイザレスをデッキに戻し特殊召喚!

 海を制する海竜の闘士の魂を受け継ぎし獣よ!剣闘士の魂と交わり深淵の王を呼び出せ!

 現れろ!剣闘獣(グラディアルビースト)ドミティアノス!!」

 

ドミティアノス「ウォオオオォォォォオオ!!」

       ATK3500

 

 一度は地に眠った数多の武具を身に着けた海戦の王者が戦場に舞い戻る。

 

「そして墓地の団結する剣闘獣(グラディアルビースト)剣闘獣(グラディアルビースト)の闘技場―フラヴィスをデッキに戻し、剣闘獣(グラディアルビースト)の底力を手札へ!

 カードを3枚伏せ、エンドフェイズ、フラヴィスの効果発動!

 デッキから剣闘獣(グラディアルビースト)の戦車(・チャリオット)を俺のフィールドにセットしターンエンド!」

 

 効果を無効にするドミティアノス、相手の効果発動によって新たなモンスターを呼ぶクラウディウス、そして十中八九伏せたカードの中にモンスター効果を無効にするカウンター罠、剣闘獣(グラディアルビースト)の戦車(・チャリオット)が2枚と

 次のターンプレイヤーである権現坂にとっては最悪に近しい盤面が仕上がってしまっていた。

 

(これは・・・明らかにフルモンスターデッキである俺を意識した布陣!?

 零児の盤石に近い盤面を崩し、すぐさま俺への対抗盤面に切り替えていくとは・・・この男できる!)

 

 不自然なほど弱いアカデミア兵がいる中でエドやユーリなどの強いデュエリストがいることは理解していたが、権現坂はBBがそれらと比べても遜色ない相手だということを感じていた。ゆえに

 

「何をしているBB!!」

 

「「!!?」」

 

 サンダースが彼に対して怒号を漏らすなど予想できなかったのだ。


(ここか・・・他に人間は、居なさそうでござるな。)

 

 日影は目的通りデュエルロイドが出撃してくる方向をたどり、アカデミアの生産工場へとたどり着いていた。

 今まさにそこでは全自動でパーツが組み合わされてデュエルロイドの筐体が急ピッチで作られており、その他倉庫には予備のデュエルディスク、各施設の予備部品等が保管されている。

 

(なかなかに重要な施設のようだが、完全にシステム化されているせいか全く警備がいないとは・・・)

 

 日影は監視カメラや赤外線等を縫い、工場の奥へと進んでいく

 

(数台出来上がっているようだが、起動に至ってはいないか、破壊する前にまずは!)

「行け!ニチリン!!」

 

黄昏の中忍―ニチリン――こくっ!

 

 日影のフェイバリットカード、黄昏の中忍―ニチリンが今まさに組み込まれようとしているカード化された人を確保し停止状態のデュエルロイドの頭を次々に落としていく。

 

「そしてアレは!!」

 

 次なる目標はデュエルロイド1体1体の頭上に存在するカードの入った試験管

 

「トラップ発動!ボム・ガード!!」

 

――ボ、ボ、ボボ、ボ!ボ!

 

 自らに向けられた侵入者撃退のための電磁ショック砲をトリガーにトラップを発動させその場を破壊する。

 そしてここは敵地アカデミア、常に展開されたリアルソリッドビジョンシステムによって

 

――キィー!キィ!キィイイイィィ!!

 

 寄生を邪魔されたパラサイト・フュージョナーが実体化、怒りの声を上げる。

 

「なるほど警備がいない理由か、だがそれも想定済みよ!

 発動!虫除けバリアー!そしてトゲトゲ神の殺虫剤!!」

 

――キエエェエェェェェェエェェェェェェ!!?――バンッ!バンッ!バァァアン!!

 

 勝手に実体化したものとはいえ、デュエルモンスターズである事には変わりない。

 人工精霊ともいうべきパラサイト・フュージョナー達は虫除けバリアーによって押さえつけられ、トゲトゲ神という謎の虫嫌いの女神謹製の殺虫剤によって一掃された。

 

「ふぅ~ひとまずミッションクリアでござる。さて・・・!」

 

――ガションガシュン!

 

「さすがに引き返してきたか・・・だがもう物量で攻められることはなくなった!

 ここからは掃討戦でござる!!」

 

 現れたデュエルロイドに対し先ほどまでの静かな工作員は、熱い闘志を立ち昇らせる。

 

【対象発見――アクセス―デュエルモードON

 ・・・・風!疾き事、風の如く!水!静かなる事、水の如く!火!侵略すること火の如く!地!動かざる事、地の如し!闇!悪の闇に光さす!】

 

「おぉ!武田信玄でござるな!」

 

【俺の知恵と魂を込めた6つのデッキが君の相手だ!】

 

 まるでジャケットを広げるかのようなポーズで

 

(ほう・・・属性デッキ、その中の一つで拙者の相手をするということでござるか。

 組んだ人間の好みが出るとはいえ、戦術もそれぞれのデッキで違うとみていい。

 ここで仕留めないと、後々厄介になるやもしれぬな。)

「まぁ元より負ける気などサラサラないがな!!」

 

【ふっいい気迫だ!ならばこのデッキで相手をしよう!セットアップ!!】

 

「【決闘(デュエル)!!】」

 

【先攻は俺だ!俺は手札の水界の秘石―カトリンを墓地に送り効果発動!

 このターン俺は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに地属性か水属性のモンスター1体を追加で召喚できる!

 俺はまずレスキューラビットを召喚!】

 

 レスキューラビット ATK300

 

 現れたのは防塵ゴーグル付きヘルメットを被った兎、スタンダードでも有名な通常モンスターサポートカードだ。

 

【レスキューラビットはフィールドのこのカードを除外することでデッキから同名通常モンスター2体を特殊召喚する。

 俺が呼び出すのはこれだ!来い!磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)α!!】

 

 磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)α ATK1400

 磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)α ATK1400

 

「地属性のデッキか、だが拙者も黙って盤面を構築するのを見ている気はないのでな。

 手札より増殖するGの効果を発動させて貰った。

 このターン、相手が特殊召喚を行うたびに拙者はデッキからカードを1枚ドローする。」

 

【なるほどそう来るか、だがその程度のことは計算済みだ!

 マジックカード、マグネット・インダクション!

 このカードは自分フィールド上にレベル4以下のマグネット・ウォリアーが存在する場合、同名カードがフィールドに存在しないレベル4以下のマグネット・ウォリアーをデッキから特殊召喚する。

 来い!(エレクトロ)磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)β!】

 

 (エレクトロ)磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)β ATK1500

 

【磁石の引き合う力は連鎖する。(エレクトロ)磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)βが特殊召喚されたことで、デッキから(エレクトロ)磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)β以外のレベル4以下のマグネット・ウォリアー1体を手札に加える。

 俺はこの効果で磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)εを手札へ!】

 

 磁石を人型に組み上げた剣士、磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)α

 大きめの頭に角のように磁石を生やす銅色の(エレクトロ)磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)β

 速めの展開とサーチは融合召喚に必要な素材の確保かと日影は考えたが

 

【俺はレベル4の磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)α2体でオーバーレイ!】

 

「なっ!?エクシーズ!?」

 

【カードを気分で邪道と否定するなど、論理に反する!

 4×4=ランク4!エクシーズ召喚!来い、インヴェルズ・ローチ!】

 

 インヴェルズ・ローチ ATK1900 ORU2

 

「インヴェルズ・ローチだと!?」

 

【そう、そしてこのカードが新たなコンボに繋がる!

 俺は手札から超電導戦士リニア・マグナム±をデッキからマグネット・ウォリアーモンスター、磁石の戦士δと(エレクトロ)磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)γを墓地に送り特殊召喚!

 しかし、ここでインヴェルズ・ローチの効果が発動する!】

 

 インヴェルズ・ローチ ORU2→1

 

「何!?インヴェルズ・ローチの効果はオーバーレイユニットを使い、レベル5以上のモンスターの特殊召喚を無効にし破壊する効果。

 自らのモンスターを破壊するというのか!?」

 

【その通り、だがリニア・マグナム±には1ターンに1度だけ破壊された場合に、このカードを墓地から手札に戻す効果がある。

 そして特殊召喚が無効化されたことにより、リニア・マグナム±はこのターンもう一度、特殊召喚ができる。

 デッキの(エレクトロ)磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)α、βを墓地に送りリニア・マグナム±を再度、特殊召喚

 だが、インヴェルズ・ローチの効果で特殊召喚を無効!】

 

 インヴェルズ・ローチ ORU1→0

 

「なんと・・・・凄まじい、デッキ圧縮率だ。しかし」

 

【リニア・マグナムの特殊召喚を無効にしたのはなぜか、か?

 それはな。フィールドが埋まってしまうからさ。

 水界の秘石―カトリンの効果で地属性のモンスターである磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)εを召喚する。

 現れろ、磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)ε!】

 

 磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)ε ATK1300

 

磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)εが召喚に成功した場合、デッキからε以外のレベル4以下のマグネット・ウォリアーモンスター1体を墓地に送り、εはこのターン、そのモンスターと同名カードと扱う。

 俺は(エレクトロ)磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)αを墓地に送る。そして、同名カードが存在しないマグネット・ウォリアー1体を墓地から特殊召喚する。

 来い!磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)δ!】

 

 磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)δ ATK1600

 

磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)δの特殊召喚に成功したことで、デッキから(エレクトロ)磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)βを墓地へ送る。

 これで俺のフィールドに再びレベル4のモンスター2体

 磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)δ、εでオーバーレイ!

 4×4=ランク4、エクシーズ召喚、御影志士!】

 

 御影志士 DEF1800 ORU2

 

 曲線の多かった磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)α、(エレクトロ)磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)βと比べて鋭角が特徴的な2体が美しく輝く宇宙に飛び込み、二刀をもつ剣豪の石像を呼び出す

 

【御影志士の効果発動、オーバーレイユニットを1つ使い、デッキから岩石族モンスター1体を手札に加える。

 俺が手札に加えるのはブロックドラゴン。

 さらにランク4の御影志士1体でオーバーレイネットワークを再構築

 ランク4繰り上げて5!エクシーズ召喚、エクシーズ・アーマー・フォートレス】

 

 エクシーズ・アーマー・フォートレス DEF1800 ORU2

 

 現れたのはバズーカのようなものを構えた人型ロボット

 セルフランクアップまで・・・だが拙者にこれほどの手札を与えてしまっていいというのか?

 

【エクシーズ・アーマー・フォートレスの効果

 オーバーレイユニットを2つまで使い、使った分だけデッキからアーマード・エクシーズカードをデッキから手札に加える。

 俺は1つ使ってデッキからフル・アーマード・エクシーズを手札に加える。】 

 

 エクシーズ・アーマー・フォートレス ORU2→1

 

【そしてレベル8のこいつをコストにマジックカード、トレード・インを発動、デッキから2枚のカードを引く

 さらにこいつは自分の墓地から地属性モンスター、御影志士、リニア・マグナム±、磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)αを除外し墓地から特殊召喚できる!

 来い!ブロックドラゴン!】

 

 ブロックドラゴン DEF3000

 

 玩具のブロックが積み上がり、ドラゴンというよりは恐竜のような姿となって独りでに動き出す。

 

【マジックカード、アドバンスドロー

 このカードは自分フィールド上のレベル8以上のモンスターを1体リリースすることでカードを2枚ドローする。ブロックドラゴンをリリースし2枚ドロー。

 さらにブロックドラゴンがフィールド上から墓地に送られたことによって、デッキからレベル合計が8になるように、デッキから岩石族モンスターを3体まで選んで手札に加える。

 俺が手札に加えるのはレベル2の魔救の(アダマシア・)探索者(リサーチャー)2枚とレベル4の魔救の(アダマシア・)分析者(アナライザー)。】

 

(一気に5枚も・・・とはいえ増殖するGの効果で拙者の手札もすでに11枚

 相手方は展開を止めるようなそぶりはなし、むしろこっちのデッキ切れ狙いではあるまいな?)

 

【フィールドに岩石族モンスターがいるとき手札の魔救の(アダマシア・)探索者(リサーチャー)を特殊召喚できる。

 さらに魔救の(アダマシア・)探索者(リサーチャー)の効果、デッキの上から5枚のカードを確認し、その中にレベル4以下の岩石族モンスターがいた場合、そのモンスターを特殊召喚できる。

 レベル3の(エレクトロ)磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)αを特殊召喚、それ以外のカードは好きな順番でデッキの下に戻す。】

 

 魔救(アダマシア・)探索者(リサーチャー)    DEF2100

 (エレクトロ)磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)α DEF1100

 

(エレクトロ)磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)αが特殊召喚されたことでデッキからレベル8の磁石の戦士モンスター、電磁石の戦士マグネット・ベルセリオンを手札に加える。

 さらにレベル3の(エレクトロ)磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)α、βにレベル2の魔救(アダマシア・)探索者(リサーチャー)をチューニング!】

 

「シンクロもだと!?」

 

【3+3+2=8悠久の時が新たな輝石となる。シンクロ召喚、魔救の(アダマシア・)奇跡(ライズ)―ドラガイト。】

 

魔救の(アダマシア・)奇跡(ライズ)―ドラガイト「ギュオオオォォォオォォオ!!」

           DEF2200

 

【ここで俺はランク4のインヴェルズ・ローチでオーバーレイネットワークを再構築

 ランク4繰り上げて5、エクシーズ召喚、旋壊のヴェスペネイト】

 

 旋壊のヴェスペネイト DEF2100 ORU1

 

【マジックカード、エクシーズ・ギフト、自分フィールド上にエクシーズモンスターが2体以上いるとき、自分フィールド上のオーバーレイユニット2つを取り除き、デッキから2枚ドローする。

 

 さらに墓地に送られた磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)δの効果

 墓地からこのカード以外のマグネット・ウォリアー、(エレクトロ)磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)α、β、γを除外し、デッキから磁石の戦士マグネット・バルキリオンを特殊召喚。】

 

 旋壊のヴェスペネイト        ORU1→0

 エクシーズ・アーマー・フォートレス ORU1→0

 

 マグネット・バルキリオン ATK3500

 

【さらにフィールド魔法、融合再生機構を発動し、その効果を使う。

 手札を1枚捨てデッキから融合を手札に加え発動!

 融合するのはフィールドの磁石の戦士マグネット・バルキリオンと手札の電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン!

 磁石は複数の磁石を積み重ねることで、より強力な磁力を生む!】

  

 2体の磁石の戦士のパーツが再配置され翼を持つ人馬の形に組み上がる。

 それは伝えられた神にも匹敵する磁石の戦士

 

【出でよ!超電導戦機インペリオン・マグナム!!】

 

 インペリオン・マグナム DEF4000

 

【インペリオン・マグナムは1ターンに1度、あらゆる効果を無効にし破壊する!

 そしてドラガイトも墓地に水属性モンスターがいるとき、相手の発動したマジック、トラップの効果を無効にし破壊する!】

 

(くっ、そんなモンスターの登場の後にこれを引くとは・・・)

 

【俺はマジックカード、三戦の才を発動。

 このカードは自分のメインフェイズに相手がモンスター効果を発動させたターンに使用できる。

 3つの効果から1つを選びその効果を使用することができる。俺はデッキから新たに2枚ドローする効果を選択。

 

 さらに墓地の魔救の(アダマシア・)探索者(リサーチャー)磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)δ、マグネット・バルキリオンを除外してブロックドラゴンを再び特殊召喚

 ブロックドラゴンが存在する限り、相手は俺の岩石族モンスターを戦闘以外で破壊できない。

 カードを3枚伏せ、エンドフェイズ、融合再生機構の効果

 このターンに融合召喚したその素材モンスター1体を手札に戻す。

 俺は電磁石の戦士マグネット・ベルセリオンを手札に戻しターンを終了する。】

 

 ブロックドラゴン DEF3000

 

(手札3、フィールド5、セット3、判明している無効効果2

 とはいえ、拙者の手札は17枚もある・・・)

 

 17もあれば無効効果どころか、一度フィールドをリセットされても問題なく動ける。

 実際日影の手札にはこのターンで勝利するためのカードがすでにそろっている。

 

(問題といえば、リバースカード

 すでに相手のデッキは8枚、何を引いていてもおかしくない。)

「だがここでしり込みするような拙者ではござらん!拙者のターン!ドロー!」

 

【手札があれば、どんな盤面であろうと覆せる。だがその手札がなくなればどうだ?】

 

「何?」

 

【今それを証明してやろう!これが俺の勝利の方程式!トラップカード、大暴落!!

 相手の手札が8枚以上の時、相手はその手札をすべてデッキに戻し2枚ドローしなければならない。】

 

「なんだと!?

 三戦の才といい、拙者の増殖するGの効果も計算のうちだったというのか!?

 だが、相手のとはいえデッキからカードを手札に加える効果なことには変わりない!手札の灰流うららの効果発動!

 このカードを手札から捨てることで、その効果を無効にする!」

 

【そのカードも計算の内だ。リバースカードオープン!

 墓穴の指名者、相手の墓地のモンスター1体を除外し、次のターン終了時までそのモンスターと同名カードの効果を無効にする!

 除外するのはもちろん、灰流うららだ!】

 

「しまった!?」

 

【さぁその手札、デッキに戻してもらおうか!】

 

(墓地に増殖するGだけはまずい!)

「速攻魔法!禁じられた一滴!自分の手札、フィールドのカードを墓地へ送り、墓地に送ったカードの数だけ相手モンスターを選択しその効果を無効にし攻撃力を半分にする!

 手札5枚を墓地へ!そちらのモンスター全てを選択し効果を無効!」

 

 インペリオンマグナム       DEF4000

                  ATK4000→2000

 魔救の(アダマシア・)奇跡(ライズ)―ドラガイト      DEF2200

                  ATK3000→1500

 ブロックドラゴン         DEF3000

                  ATK2500→1250

 エクシーズ・アーマーフォートレス DEF1800

                  ATK2500→1250

 旋壊のヴェスペネイト       DEF2100

                  ATK2500→1250

 

【発動時に3種類全てのカードが含まれていたから、何もチェーンできないか・・・

 やるな。だがそれ以上やることはあるか?】

 

「くっ」

(墓地に光の護封霊剣を送り込めたが、次のターンにはドラガイトとインペリオン・マグナムの効果が復活して無効化されてしまう。チャンスはこのターンのみ・・・)

「ドロー!」

 

【念には念を入れさせてもらう!トラップカード、マグネット・フォース!

 このターン、フィールド上の岩石族、機械族モンスターは自身以外のモンスター効果を受けない。】

 

 デュエルロイドの操っているモンスターたちの体からその周囲が歪むほど磁力場が発生する。

 

(ブロックドラゴンの効果は失われたが、モンスター効果に耐性が生まれたか)

「だがまずはこのチャンスを生かさなければ!

 拙者は手札より速攻魔法、異譚の忍法帖を発動!

 このカードは相手フィールドにカードがある場合のみ発動することができる。

 デッキ、墓地からそれぞれ忍法カードか忍者モンスターをそれぞれ1枚まで自分フィールド上にセットする。

 墓地の隠密忍法帖とデッキの渋い(シルバー)忍者を拙者のフィールドにセット!」

 

【辛うじて壁モンスターを呼べたか。】

 

「それだけでは終わらぬよ。セットされた永続魔法、隠密忍法帖を発動!

 手札の忍者モンスター、若い(グリーン)忍者を墓地へ送り、デッキから隠密忍法帖以外の忍法マジック、トラップカード1枚を自分フィールドにセットする。

 デッキから機甲忍法ゴールド・コンバージョンをセット。

 

 さらに若い(グリーン)忍者が手札から墓地へ送られたことにより効果発動!

 フィールド上のモンスター1体を表側攻撃表示か裏側守備表示にする。」

 

【だが、俺のフィールドのモンスターはマグネット・フォースの効果でこのターンモンスター効果を受けない。】

 

「言われなくてもわかっているでござるよ。拙者がこの効果を使うのは、拙者の渋い(シルバー)忍者にでござる。」

 

渋い(シルバー)忍者「ふんっ!」

    ATK2300

 

 カードが裏返り現れたのは鈍くも輝く銀の鎧を身にまとう忍びの頭領

 彼の下にはすでに潜伏していた忍びたちが集う。

 

渋い(シルバー)忍者の効果、このカードがリバースした場合、手札、墓地から忍者モンスターを裏側守備表示で可能な限り特殊召喚する。

 拙者は墓地の若い(グリーン)忍者と蟲の忍者―蜜を裏側守備表示で特殊召喚!」

 

【壁モンスターを増やしてもその守備力では、インペリオン・マグナムの一撃でお前は終わりだ!】

 

「気の早いな。これが本当の拙者の最後の手、セットされた機甲忍法ゴールド・コンバージョンを発動!

 自分フィールド上のこのカード以外の忍法カードをすべて破壊し2枚ドローする。」

 

【最後に運頼りか、だが神はサイコロを振らない。

 デュエルは論理と確率の世界、お前の30枚もあるデッキの中からこの状況を逆転する確率は一体どれだけあるのやら。】

 

 デュエルロイドは呆れたようなしぐさを見せるが、日影は知っている。

 

「いや、ここで必要なのは確率などではない。」

 

【何?】

 

「たしかに無駄をそぎ落とし、理論を突き詰めたデッキは必要だろう。

 デッキを圧縮し、必要なカードが手札に来るように確率を操作することも必要だろう。

 だが!一番大事なのはどんな状況でも諦めない心でござる!!ドロー!!」

 

【っ!!】

 

 日影のカードを引く軌跡を見たデュエルロイドの中の人物は、その引いたカードが一瞬輝いて見えた。

 そして悟るのだ。

 

「・・・来た。」

 

 逆転が始まると

 

「拙者は墓地のADチェンジャーの効果を発動!

 このカードを墓地から除外しフィールド上のモンスター1体の表示形式を変更する。

 拙者の蟲の忍者―蜜を表側守備表示に!」

 

蟲の忍者―蜜「ふっ!」

      DEF2100

 

「装備魔法、忍法装具 鉄土竜(かなむぐら)を蜜に装備!

 攻撃力を500ポイントアップ!」

 

蟲の忍者―蜜 DEF2100

       ATK200→700

 

鉄土竜(かなむぐら)の効果発動

 墓地の獣の忍者―獏を除外し、フィールドのカード1枚を破壊する。

 インペリオン・マグナムを破壊!」

 

インペリオン・マグナム――っ!!?――バンッ!!

 

 蜂の意匠をもつくノ一の手にムカデのような装具が追加され、それは地を掘り進み本来なら敵わないはずのインペリオン・マグナムを見事打ち取って見せた。

 

【インペリオン・マグナムが!?】

 

「さぁ確率を超えた可能性を見るがいい!

 さらに装備カードを装備した自分の守備力2000以上の昆虫族モンスター、蟲の忍者―蜜をリリースし、このカードを特殊召喚!

 大変化!完全態・グレート・インセクト!!」

 

 蜜が印を切ると煙と共に蝶と甲虫が入り混じったような奇妙な巨大昆虫がその翅を広げ飛び立つ。

 

 グレート・インセクト ATK3000

 

鉄土竜(かなむぐら)がフィールドから墓地へ送られたことにより効果発動!

 除外されている獣の忍者―獏を手札に加える!

 そして獣の忍者―獏がドロー以外で手札に加わった場合、特殊召喚できる!」

 

獣の忍者―獏「ワンッ!!」

      ATK1500

 

「獏が特殊召喚に成功した場合、自分のマジック、トラップゾーンか、墓地の忍法、忍者カード1枚を手札に戻すことができる。

 忍法装具 鉄土竜(かなむぐら)を戻す。

 そして、自分フィールド上の種族が異なる忍者モンスター、戦士族である渋い(シルバー)忍者と獣族である獣の忍者―獏をリリースすることでこのモンスターを特殊召喚!

 現れよ!(いくさ)の忍者―冥禪!!」

 

 刀を背負った忍犬と渋い忍者が陰に消えると、グレート・インセクトの頭に2振りの忍刀を背負う黒衣の忍びが現れる。

 

(いくさ)の忍者―冥禪「いざっ!」

       ATK2500

 

「装備魔法、忍法装具 鉄土竜(かなむぐら)をグレート・インセクトに装備!」

 

 グレート・インセクト ATK3000→3500

 

【攻撃力3500!?

 だが、こんな時のために俺のモンスターはすべて守備表示!

 全滅しても次のターン立て直せるだけの手札はある!】

 

鉄土竜(かなむぐら)を装備したモンスターは攻撃力が上がると同時に忍者としても扱い

 そして冥禪が存在する限り、拙者の忍者モンスターはすべてダイレクトアタックができる!」

 

【なっ!?】

 

「行け!グレート・インセクト!冥禪!!

 ダイレクトアタック!『鱗火 冥闇一閃』!!」

 

 グレート・インセクトの翅から火花を起こす鱗粉が混じった旋風が放たれ、その中を冥禪が突き進む

 

【確率を超えた可能性・・・計算のし直しだな。】

 LP4000→500→0


「何をしているのだと聞いているのだ!BB!!」

 

「うわっ!?」――バシンッ!

 

 突然サンダースが放った鞭がBBを襲う。突然のことに受けたBBも、それを見せられた権現坂も困惑する。

 

「キサマ!仲間に対して何を!!」

 

「何を、だと?見てわからんのか、躾だ!」

 

「躾・・・だと?」

 

 権現坂の頭の中に、何故がいくつも浮かぶ。

 何故デュエル中にするのか、何故鞭を振るうのか、そもそも何に腹を立てているのか

 

「BB、キサマ、何故今のターンで仕留めなかった!」

 

「ゥウ・・・それは・・・」

 

「今のターン、ガイザレスの効果で相手フィールド上のモンスターを全滅させ全モンスターでダイレクトアタックすれば勝ててたはずだ!」

 

「サ、サイフリートは異形神の契約書の効果で「そんなもの裏側になった時に消えている!」っ!!」

 

「BB!そのことを知らぬと言うほど、お前は愚かではないはずだ!」

 

「ゥウゥゥ・・・それだともう一人が・・・」

 

「フン!何もできない役立たずなど、そのみじめさを抱えたままカードにしてしまえばいい。

 あぁそれにトラケスとはなんだぁ!

 そんな雑魚より、ウェスパシアスを出せば剣闘獣(グラディアルビースト)の攻撃力は500ポイントさらに上がっていたはずだ!」

 

「そ、そんな事すれば!?アイツが死「だから何だっ!!」ッウゥゥゥ・・・」

 

「例えプロフェッサーのご子息であろうと、今は敵なことに変わりはない!

 お前は奴らにやられた戦士たちの魂に報いなければならないのだっ!!」

 

――ビシッ!ビシッ!!

 

「ウッ!ガアッ!!」

 

 再び鞭を振るうサンダース、その鞭に打たれるBB

 事情など知らず敵であるBBだが、その身に刻まれる赤い痕に権現坂の良心は限界を迎えた。

 

「やめ「やめろ、見苦しい。」

 

「零児殿・・・」

 

「ハァ・・・ハァ、だ、大丈夫だ・・・そこのお前、さっき戦士たちの魂に報いろと言っていたが、だったらこれは何だ!!」

 

 零児が提示したのはさっき戦ったデュエルロイドの中から出てきたカード

 そこにはサンダースが着ているものと似通ったデザインの制服を着た一人の女性が描かれている。

 

「自分たちの仲間をカードにした挙句、あんな人としての尊厳を奪うような兵器にするなど、許されることではない!!」

 

 零児は全身の痛みなど忘れるほどに、怒りのままに吼えた。

 もちろん一番の矛先はアカデミアという場所を作った父に対してだったが、今は下には同胞に報いろと言っておきながら、実際は貶めるという都合のいいサンダースに怒りが湧いたのだ。

 その怒りをぶつけられたサンダースは肩を震わせ

 

「・・・ふ、ふはははははっ!何も知らぬくせによく吠えるっ!

 まるで子供の様だなっ!自分の尺度だけでモノを図ろうとする、実に愚かしいっ!」

 

「何っ!!」「何が可笑しい!!」

 

「可笑しいに決まっている。

 お前たちの持つそのカードに封じられている連中は、かつてアカデミアに反抗した愚か者たちだからだっ!」

 

「反抗?」

 

「アカデミア設立当時、デュエル戦士育成のために融合次元中から選りすぐりの実力者たちが、教師として招かれた。

 だが、アカデミアの目的を知らされると、反旗を翻してきたのだ。

 『デュエルとは本来、青少年に希望と光を齎すものであり、恐怖と闇をもたらすものではない。』等と抜かしおってなっ!」


 拙者の警戒を超えるほどの隠密能力、どんな相手なのかと思えば

 

【俺はさらにスパイスカード、マジックスパイス_シナモンをハツドウ!

 このカードの効果により、お前のフィールドのモンスターは攻撃表示になり、俺のモンスターは表側守備表示になルゥゥー!!

 現れろ!魔導雑貨商人!】

 

 暁の忍者―シンゲツ   DEF100→ATK1500

 暁の忍者―シンゲツ   DEF100→ATK1500

 黄昏の忍者将軍―ゲツガ DEF3000→2000

 

 魔導雑貨商人 DEF700

 

 アクが強い!!なんなのでござるか!?デュエル開始早々、最高のカレーを作るとは!?

 

【魔導雑貨商人がリバースしたことにより、効果が発動すルゥー!

 魔法か罠カードが出るまでデッキの上からカードをめくり、残りのカードは墓地に送ルゥー

 俺が手札に加えたのは永続魔法、カレー・ポット!このカードを発動すルゥー!!

 このカードが存在する限り、墓地へ送られるモンスターは全てこの鍋に飲み込まれルゥー!】

 

 除外されるということでござろうか?

 だが拙者のモンスターは黄昏の忍者将軍―ゲツガと暁の忍者―シンゲツ2体

 シンゲツの効果により攻撃ロックが発生している。

 

【攻撃ができないと思っていルゥ?

 そんな甘口な考え改めさせてやルゥー!墓地の妖精伝姫(フェアリーテイル)―シラユキの効果!

 手札、フィールド、墓地のこのカード以外のカードを7枚除外し、このカードを特殊召喚すルゥー!】

 

 妖精伝姫(フェアリーテイル)―シラユキ ATK1850

 

【シラユキの効果、特殊召喚されたとき、相手モンスター1体を裏側守備表示にすルゥ!】

 

暁の忍者―シンゲツ「ぐぼぉ!?」――ドガッ!!

 

 童話白雪姫の衣装を着たリスがシンゲツにリンゴを剛速球で投げてぶつけ、シンゲツは倒れこみセット状態になってしまった。

 

「くっ、ロックを外されたか。」

 

【それだけじゃないルゥ、除外されたネクロフェイスはお互いのデッキの上から5枚のカードを除外すルゥー!】

 

 また除外・・・何を狙っている?

 

【ふははは、これで仕込みは終わったルゥ!!

 カレー・ポット、第二の効果!タマネギマン、ニンジンマン、ポテトマンが除外状態になったこの瞬間、フィールドのモンスターはすべて除外されルゥ!!】

 

「なっ!?」

 

 拙者のシンゲツ、ゲツガも、相手のシラユキと魔導雑貨商人も何故か骨付き肉となってカレー・ポットに放り込まれ、お玉がぐるぐる回る。

 

【そして現れろ!カレー魔人ルー!!

 このモンスターの攻撃力はお互いの除外されたモンスターの数×300ポイント、さらにお互いの墓地のスパイスカードの数×‪200ポイントアップすルゥゥー!!】

 

 黄金に輝くカレーの中から出てきたのは巨大なスプーンに炊飯ジャーを持って、人参、玉ねぎ、ジャガイモを装飾品として身に着け、肩に皿、そしてカレーがたっぷり入ったスープポットを冠のように被る妙なモンスター

 拙者のモンスターが6体、相手は14、スパイスは最初に使われた4枚

 

「攻撃力6800!?」

 

 カレー魔人ルー ATK0→6800

 

【ふははは、よく計算できましたルー

 でもこれでまだ終わらん、墓地のインフェルノイドモンスター3体を除外し、墓地よりインフェルノイド・ネヘモスを特殊召喚!!】

 

インフェルノイド・ネヘモス「ケエェエェェエー!!」

             ATK3000

 

 飛翔する機械でできた巨大な鳥のような竜のような形をしたモンスター

 まさかあれを鶏肉と言い張るつもりではあるまいな?

 

 カレー魔人ルー ATK6800→7700

 

【モンスターが除外されたことでルーの攻撃力がアップ!!バトル!!】

 

「好きにはさせぬよ!トラップカード発動!リローデッド・シリンダー!

 自分のデッキ、墓地から魔法の筒(マジック・シリンダー)1枚をセットする。そしてこの効果でセットされたカードはこのターン中に発動できる!」

 

【させん!!インフェルノイド・ネヘモスをリリースすることで、1ターンに1度、マジック、トラップの効果を無効にし除外すルゥ!

 ネヘモスはカレー・ポットの効果で除外され、ルーの攻撃力がさらにアップ!!

 行け!カレー魔人ルーでダイレクトアタック!『スパイシー・イエロー』!!】

 

カレー魔人ルー「ふんっ!はぁぁ!!」 

       ATK7700→8000

 

 一撃必殺の速攻デッキ、とはいえあまり強いとは言えぬな・・・拙者の最後のセットカードに警戒もせずに攻撃とは

 いや、それよりも

 

「そんな闇鍋のようなカレーは御免被る!!トラップカード、魔法の筒(マジック・シリンダー)!!」

 

【なっ!?なんだとー!!?】

 

「相手が攻撃してきたとき、その攻撃を無効にしそのモンスターの攻撃力分のダメージを与える!」

 

 カレー魔人が放ったどす黒いカレールーは魔法の筒で跳ね返され、ロボットを飲み込む

 するとさっきまでのハイテンションが嘘のように弱弱しく気迫が薄くなり、膝をつく

 

【あ・・・あぁ・・・・・じっくりコトコト、手間暇をかけて作った美味しいカレーをみんなに・・・】

 LP4400→0

 

「・・・・・・うむ。」

 

 どんな御仁だったかは分らぬが、悪い人ではなかったようでござるな・・・っ!!

 

「次から次へと・・・」

 

――ガサッ

 

 あれももしかしたら悪人ではないのかもしれない。

 だが、そのような御仁を歪めて兵器にする非道など許されることではない!!

 

【対象発見――アクセス―デュエルモードON・・・・・・・ナノーネ


――ギュオオオオオォオオオン・・・・・・・・

 

「・・・やっぱり、モーメントエンジンの調子が上がらない。」

 

 モーメントとは互いに動きが連動する遊星粒子の性質を利用し回転運動を起こさせ、無公害の半永久エネルギーを作り出す機関

 ただ問題として遊星粒子が人の思いに影響を受けやすく、その動きに乱れが生じること。

 そしてモーメント同士が影響を受けること

 

「本来なら、モーメントがあればモーメントエンジンの出力は上がる。

 それなのに逆に出力が下がるということは・・・」

 

――ドガアアアァァァァァァン!!

 

「なっ!?なんだ!!?」

 

【グアアアアアッァァァアアアアアアアアアア!!!】

 

 突然壁を突き破り、粉塵の奥から咆哮音ともに現れたのは

 

「きょ、恐竜!?」

 

【デュエルモード、オン、オートパイロット、スタンバイ】

 

「はぁ?なんでいきなり・・・っ!?この恐竜、デュエルロイドなのか!?」

 

【グアアアアァァァァァァアアアアア!!】

 

 咆哮を放ちながら、通路が壊れるのも厭わずにこちらに向かってくる恐竜型デュエルロイド

 

「ちっ!外に向かいながら戦うしかないか・・・決闘!!

 先攻は俺だ!俺は【グアアアアァァアアアアン!!】

 

超越竜メテオロス「ギャオオオオォォォォオオオオン!!」

        ATK3500

 

「はぁ!?超越竜!?」

 

 いきなり表れたのは全身がマグマのように赤熱化したティラノサウルスのようなモンスター

 あいつは自分の手札、フィールド上の恐竜族モンスターを破壊することで手札から特殊召喚できるモンスター

 さらにあいつ自身の効果と、破壊されたプチラノドンとベビケラサウルスの効果が発動する。

 

珠玉獣―アルゴザウルス「グアァアア」

           DEF0

 

魂喰いオヴィラプター「ギャアァァア!!」

          ATK1800

 

 ベビケラサウルスの効果でデッキからレベル4以下の宝石が集まって鰐の形になったかのような恐竜族モンスター、アルゴザウルスと、プチラノドンの効果でレベル4以上の人魂や骸骨のような物が集まって恐竜の姿を取っている、魂喰いオヴィラプターが特殊召喚され、メテオロスの効果で恐竜族のメガロスマッシャーXが墓地に送られた。

 だが新たに出てきた2体にも召喚時の効果がある。

 

【グオオオオォォン!!】

 

 魂喰オヴィラプターの効果でデッキから恐竜族のジュラック・メガロが手札に加わりアルゴザウルスの効果でそれが破壊され超越進化薬βが新たに手札に加えられる。

 

「そして、ジュラック・メガロの効果でエクストラデッキのジュラック・アステロが墓地に送られ・・・」

 

 ジュラック・アステロは相手ターンに自身と別のジュラックモンスターを除外することでエクストラデッキから全体破壊効果を持つジュラック・メテオがシンクロ召喚扱いで特殊召喚され、超越竜メテオロスが破壊されれば、墓地の通常モンスターであるメガロスマッシャーXをデッキに戻して復活する。

 

「俺の先攻でいきなり厄介な盤面を作りやがって・・・

 はっ!面白いじゃないかダイノボーイ、だったらこの俺の進化の力を見せてやるよ!!」




 いくら欲望が蔓延っている世界だからって、自分で破滅の道を突き進むなんて何考えているんだあのハゲは!?
 ズァーク関係なく融合次元滅ぼす気か!?

【グアアアアァアアアアアア!!!】

 そんな姿にされて・・・なら!
 次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth 『太古からの進化』
 俺と一緒に地の底からでも飛び立とうぜ!!ダイノボーイ!

「CC」カード群の効果について

  • 制作したものをそのまま使用
  • 後付け効果を削除
  • メインに入るカードの後付け効果のみを削除
  • EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
  • 完全にアニメカードそのまま
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。