頑張れ!苦労人オッタル   作:主任大好き

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感想来て嬉しくて返信してってのを繰り返してて他はゲームに就活の準備にしてたんだけど、お気に入りの数に評価してくれた人の数が思いの他多かったことにびっくりした。
おいおい、一話目でこんなに評価されるって嬉しいのと今後怖いって思いが混在してる。でも、感想書いてくれたりお気に入りにしてくれたひと評価してくれた人みんな大好き!
みんな!オッタルからラリアットという贈り物を受け取って!


オッタルの謝罪周りな一日

 ガネーシャ・ファミリアへ謝罪周りを終えて次に向かったのはロキファミリアだった。ロキファミリアには、謝罪と礼の両方だ。迷惑をかけたことは勿論、市民の安全のために身を張ってまで戦ったのだ。もっと言えば、そのせいで将来有望のエルフも危険にあったとか。

 冒険者として危険なことと言うのは常に付き纏うものではあるものの、本来必要のない場所で危険に晒されたというのならばこちらの落ち度という他ない。

 例の如くロキ・ファミリアの門番へ話を通して待つこと数分。門番は若干居心地が悪そうではあったものの、特にそれ以外は何事もなく許可を得られた。そして、毎度の如くロキ・ファミリアの幹部に対し、謝罪と市民の安全のために戦闘を行ったことについての感謝を口にしていた。その様は普段口も態度も人相も悪いベートであっても、オッタルを見るその目は同情や憐憫といったかわいそうなものを見る正にそれだった。

 

「アンタも大変やなぁ・・・・・・。まあ、オッタルが悪い訳ちゃうからうちらからアンタにいうことはないけど」

「いや、団長として仕事をこなせていない俺が悪い」

「っかー!やめいやめい、真面目すぎるのもオッタルの悪いところや!うちのベートを見てみぃ!口は悪い、態度も人相も悪いの三重悪や」

「おい、ロキィ!今俺は関係ねえだろうが!」

 

 何故か飛び火したベートは激しく反論するも、ロキはそれを右から左へと華麗なスルー。他のみんなもスルー右から左へと受け流す。

 

「まあ、事情は分かったよ。だが、対処できたのは君が以前酒場で愚痴を零した時に言っていたのを聞いていたからさ。あれがなければ対処は出来なかったから多少なりとも被害は出ていただろうね」

「おかげでファミリアの名声にも繋がったわい」

 

 フィンとガレスは若干黒いことを口にするが、ここにガネーシャ・ファミリアの団員たちがいないからこその、オッタルに向けてこの場だけの励ましだった。

 無論、もう長いこと付き合いのある友人たちの気遣いに気付かないはずもなくオッタルは礼とともに手土産を一人ずつ渡していく。ロキとガレスには高い酒を、リヴェリアには魔法を放つ際の補助具を幾つか、アイズたちには武器を少しでも長く持たせるようにと整備具を、レフィーヤにはリヴェリアと同じものと怪我をしたということで薬学書や薬品類を。そして最後にフィンへ。好みの趣向品などを幾つか入った袋を渡した。

 

「では、迷惑をかけた。今後また来るだろう。うまいこと抑えたいが、ことが起こったら全てあばず・・・・・・フレイヤ様の仕業だと思ってくれていい。ではな」

 

 オッタルは口の悪いことを言いそうになったものの、この場にはまだ女子供がいることを思い出して言い直し、ロキ・ファミリアを後にした。

 

 

⿴⿻⿸

 

 

 さて、と一息ついた人物が一人。客人を招き入れ、いつもの様に謝罪と礼を受け入れ手土産を貰う。いつもの流れだ。しかし、この人物にはもう一つ重大な試練が残されていた。

 先程受け取った趣向品の入った袋の中に他の人物にはない手紙のようなものが封入されているものが一つ。どうやら、今回もあの友人は手に入れてくれたらしい。ここで焦るのは得策ではない。とあるアマゾネス(ティオネ)が聞き耳を立てているかもしれない。落ちついて趣向品を分類ごとに並べていく。そして、最後に残った封筒を開けるのだ。

 

「『小人族(パルゥム)の隠れ家』の特別招待券・・・・・・。流石だね、オッタル」

 

 小人族の隠れ家。それは小人族の女の子がメイド服を着て、お客様をご主人様と呼んでくれる嬉し恥ずかしなお店である。小人族の少女たちが一生懸命に応えてくれる光景は冒険者として疲れ果てたその心に癒しを与えてくれる一種のヒーリングスポットとしてもある界隈で有名だ。

 勿論、『えっちなのはいけないと思います』をモットーに活動しているため、『YESロリータNOタッチ』を信条にしている人たちにはかなりウケがいい。

 しかし、フィンにはそんな者たちとは一線を画す熱い想いがあるのは確かである。

 小人族は容姿や通常は非力であることから他種族からある種の差別的な扱いを受けていることは事実である。昔ほどではないと言っても今でも、所々にその爪痕は残っている。そんな小人族を奮わせ、立ち上がらせることが自身の夢であると豪語するフィンはまさしく英雄のそれだった。

 

(僕は小人族の新たな光となるために小人族の女の子のお嫁さんを探すんだ!)

 

 熱いその想いがいつか叶うことを信じて。

 

 

 

  第二話 オッタルの謝罪周りな一日

 

 

 

 オッタルの所属するファミリアは良くも悪くも有名である。何故か。世界最強の冒険者であるオッタルを始め、世界でもドのつく希少なLv6、Lv5を保有しているからである。オッタルは世界で唯一、前代未聞の地であるLv7というフィールドに至っており神フレイヤの言葉曰くステイタスも後半まで上がっているとのことである。否定も肯定もしないオッタルは、あまり自身のレベルについては興味が無いのだが。

 しかし、それを覆す程に悪評が絶えないのも事実である。自分が気に入った他派閥の冒険者(子供)などを魅了し、無理矢理に自身の眷属とするということを頻繁に行ってきた。二大派閥としてそれなりの団員数を持つこのファミリアの殆どがそうである。よって、神フレイヤに対し口では良く言っていたとしても心象はあまりにも最悪である。しかし、男神となれば話が変わってくる。

 神フレイヤは愛多き存在である。これは周知の事実であり、変えられるものでは無いらしい。そのために、天界でも男神を取っかえ引っ変えとまでは行かなくとも食ってきとの事だ。つまり、何が言いたいのかと言うと男神からは神同士の契約として男神を魅了して冒険者を得ることもままある。Win-Winの関係が出来上がるのだが、これは女神相手だと対応が別である。ファミリアの力を傘に相手を脅すというのだ。これがまた、オッタルを呆れさせることに拍車をかけている。

 

「ふむ。最後はベル・クラネルと神ヘスティアの所か」

 

 フレイヤを相手にしている時に絶対にヘスティアに言える内容ではないと言ったものの、どう足掻いてもファミリアを存続させるために必要なのはヘスティアへの謝罪である。起こした責任からは逃れられないのだ。それを悟られ、瓦解したファミリアを幾つか知っているのだから。

 先日、オッタルの主神である駄女神のフレイヤが起こした騒ぎの中で身を危険に晒しながらも、自身の主神を護るために強敵と戦い見事勝ったという例の少年。自分の主神が取った手段は最悪といえども、密かに応援している冒険者の活躍を知れたのはオッタルにとって不幸中の幸いというものだった。それに、神ヘスティアとは初対面という訳では無い。

 神フレイヤに自身の護衛を頼まれたときに嫌々ながらも街を歩き目的地へと向かう道中、アルバイトに精を出す神ヘスティアを目撃。神フレイヤはそれに興味を持ち話し始めたのがきっかけだった。

 遠慮なく正面から君は苦手なんだ発言をした神ヘスティアにオッタルはその瞬間口に出した。

 

『もっとこの駄女神に言ってください。年甲斐もなく我儘を言うのは辞めろと』

 

 瞬間辺りに神フレイヤから発された嫌な空気をものともせずに、神ヘスティアとオッタルは神フレイヤのダメなところを交互に挙げて行った。

 おかげでそれからというのも、お互いに愚痴りやすい相手と認識しオッタルはじゃが丸くんを買いに行くこともしばしば。

 

「ここか。夜分遅くにすまない、神ヘスティアは居ないだろうか」

 

 戸を叩き人の有無を尋ねると、中からドタバタと音を立てながら近づいてくる音が。

 ばーん!という音を立てながら神ヘスティアとベル・クラネルは足を抑えながら出てきた。その様子に唖然とするも、直ぐに表情を戻した。

 向こうも向こうでびっくりした様子。それもそうだ。世界最強と名高いフレイヤ・ファミリアの団長、オッタル。それはベル・クラネルという冒険者見習いを驚かすには大きすぎる存在だった。

 

「そんなに慌てなくてもよかったのだが・・・・・・」

「あれ、オッタル君?どうしたんだい」

「お、おおお、オッタル君って!?」

 

 ベルは仲の良さそうな二人を見てこれまたびっくり。この時の驚きを超えるもの後にも先にもそんなに多くはなかったようだ。

 そんなこんなで中に入れて貰ったオッタルは、いつもの様に謝罪。そして愚痴として何度か聞いていたヘスティアは納得した。

 

「つまり、だ。君はいつも愚痴っていることが今回僕たちにも降り掛かった、そう言いたいわけだね?」

「その解釈で構わない」

「えっと・・・・・・」

 

 頭を下げ続ける世界最強に戸惑いを隠せないベル。ヘスティアの先の言葉も気になるが、降り掛かったとは一体どういう事なのか。

 

「今回は僕の唯一の眷属、ベル君を失わなくて済んだ。けれど今後もこういうことが続くとも限らない。それは、分かっているね?」

「無論」

 

 先程の気さくに話す2人の様子から打って変わった様子や、普段のダメところ盛り沢山のヘスティアばかり見ていたベルにとって、威圧的な雰囲気を身にまとって目の前のオッタルに向けて言葉を発するというのは新鮮なものを感じた。それと同時に、真剣に自身のことを考えていることを知ったベルは場違いながらも嬉しく思った。

 その直後だった。

 

「はぁ・・・・・・。君が悪くないことは知ってるよ。災難だったね」

「そう言って貰えると助かる。繰り返さないように何度言ってもあのあばず・・・・・・アバズレは解さんからな」

「・・・・・・えっ?」

 

 今までの真面目モードはどこにやら。特にオッタルの主神であるフレイヤのことについては、とんでもなく美しいということくらいはベルでさえ知っている。にも関わらず言い直したのかといえば結局アバズレと口にしたことも衝撃的な内容だった。

 

「お前がベル・クラネルか」

 

 唐突に声をかけられたベルは気付く。先程までの平身低頭だった時には感じられなかった雰囲気。無駄のない巌のような身体、自身を値踏みするかのような視線。それでいながら、それを当然と思わせるだけの王者としての風格。

 

(すごい・・・・・・)

 

 

 ベル・クラネルからみてそれが、最強と呼ばれる人間を間近で見た感想だった。

 

「神ヘスティアからお前のことは聞いている。今回のことで君の未来を奪うことにならずに済んで良かった。これは謝罪としての手土産だ」

「え、あ、あり、ありがとうございます・・・・・・」

 

 噛んでしまったことを恥じることも無く、最強という存在に自身の名前を刻んでもらっていたことに驚いた。これ程に嬉しく思えることはあるだろうか。これ程に芽生えてきた冒険者としての心を滾らせることはあるだろうか。憧れ、恋焦がれたあの人とは違って純粋な気持ちで冒険者として焦がれたことが。

 

「・・・・・・僕、頑張ります!」

 

 脈絡もなく、有り余った感情を叫んだベルにオッタルは言った。

 

「待っている」

 

 ただ一言とは言えど、それは男と男の約束である。それを眺めていたヘスティアも釣られて笑顔になっていた。

 その後、ヘスティアにもホームにとって必需品となっていたものを手土産として渡してヘスティア・ファミリアを後にした。この後は予定などない。明日は何も無かったと思い直す。

 

「そうと決まれば」

 

 フレイヤのせいで溜まったりに溜まった謝罪周りでの鬱憤をモンスターで晴らそう。最近、ダンジョンに潜る暇もなかったのもあるが、やはり先程の出来事が理由の大部分を占めていた。ベルという少年の熱い想いを直に感じたこの男も魂の昂りを覚えていた。

 

「ああ、久しぶりに見た。俺も以前はそうだったな」

 

 やはり、冒険者とはこうでなくては。熱く滾る想いが暴走しないように意識する。しかし、長いことダンジョンに潜るためには食料を準備しておかなければ。それにまずは腹を満たさなければならない。

 食事は自身で作ることもあるが、やはり嫌なことがあったら美味いものを食べるに限る。いつもの様に豊穣の女主人へと向かった。

 

「今日は何を食べるか」




9日から4年か。就活、早く決まるといいなぁ・・・・・・。あへ、あへへぁ・・・・・・。
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