TS転生しちゃったけど、俺は絶対にメス堕ちしない。 作:棺祀師
1話 : プロローグ
俺は元々何処にでもいる様な普通の高校生だった。
友達も多い訳ではなく、かといって少ないと言う訳でもない。クラスでは中の下か下の上辺りの立ち位置。当たり障りのない平凡な毎日を過ごしていた。
でもある日、いつもの様に学校から帰っている途中に信号無視をした車に撥ねられてしまった、らしい。
「らしい。」と言うのは、そこら辺の記憶が曖昧だからだ。横断歩道を渡っていたら突然強い衝撃が来て、意識を失ってしまった。何が起きたのかなんて考える暇すらなかった。
そして目が醒めると、真っ白な空間に居た。
暫くそのまま呆けていると、俺は横になっている事に気付いた。身体を起こしてみると目の前には、古代ギリシャの人みたいな格好をしたお爺さんが俺に向かって土下座をして居た。最初は困惑したが、話を聞いてみるとそのお爺さんは、幾つか俺に説明をしてきた。
このお爺さんは神様だという事。
俺は車に撥ねられて死んでしまった事。
本来なら俺は死ぬ運命に無かったが、神様の手違いで俺が死んでしまった事。
そして、その埋め合わせとして別の世界に転生させてくれるという事。
本来なら重く受け止めるべきだったのだろうが、俺は「いかにもなテンプレ状況だな」と呑気に考え苦笑していた。しかし、テンプレと言っても、よくあるように転生する世界を決めれる訳ではないし、所謂”転生特典”と言うヤツも貰えはするが自分で決めれず、両方ランダムだそうだ。
まあ、それでもいいか。また生きられるのだし。
なんて考えながら神様に身を委ね、今度はゆっくりと意識を手放した。
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そうして再び目が覚めたら、今度は俺は半球形の大きなクレーターの中心に寝そべっていた。
自分の身体を見るとへんちくりんな背丈格好、突然頭に入り込んでくる自分の天使という物の存在。
なにより性別も変わっており、有ったモノは無くなり、無かったモノは有り……俺は女の子になってしまったのだ。
年も若返っているようで、体型は……これからに期待って感じ?
天使に関しては感覚的なものでよくわからない。でもとりあえず人間じゃないって事はわかる。
こんな事になって困惑しない訳がなかった。しばらくウンウンとその場で色々と今後の事とか考えていたが、こんな所でグダグダしていてもしょうがないのでとりあえず辺りを歩き回ることにした。
それから1週間くらい経った時だろうか、公園で寝ていたら青髪の少年に話しかけられた。
「どうしてこんなところにねているの?」
と。
その子の身長は俺と同じくらいで、身体だけなら同い年ぐらいかもしれない。まあ俺の場合、身体は同い年でも心はそこそこ。どこの名探偵だ。
とりあえず嘘を言っても仕方ないので
「家が無いからだよ」
と素直に答えた。すると少年は何か考える素ぶりをした後に
「ぼくのおうちにおいでよ!」
と爆弾発言をしてくれた。そのまま手を引いて連れてかれたので、困惑しながらもついて行くことにした。子供の行動力ってすごいなぁと他人事のように思った。
家にまで連れて行かれた俺は、そのまま少年の両親とご対面。
最初は子供が親に無断で拾って来た犬のように「元いた場所に返して来なさい!」と言われて終わりだと思っていた。それに、俺は人間じゃない。万が一家に入れてくれるような事があっても断るつもりでいた。
しかしどうやら少年の両親も相当なお人好しのようで、少年から事情を聞いた両親が「行くアテもないならここに居ても構わない。」と詳しい事情も聞こうとせずにそう言ってくれた。少年の妹も快く俺を迎え入れてくれた。
最初は必死に断ろうとしたが、今の俺の身体は幼い子供。「子供を放っておくなんてとんでもない!」的な事を言われてしまい、本当の事を話す訳にも行かず、そのまま押し切られてしまう形となった。
それから俺は
まあとりあえず、なんだかんだどこの馬の骨とも知らない俺を拾ってくれた五河家には感謝してもし足りない。本当ありがとうございます。
ちなみに名前を聞かれた時に、本名を言う訳にもいかず、咄嗟に前世でやっていたゲームのハンドルネームであった「
両親の方は俺の戸籍やら何やらを作ってくれ、学校も通わせてくれたりで本当に不自由なく暮らせている。
兄妹とは歳を重ねる毎に仲良くなっていき、今では本当の家族のように仲良くなった。
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と言うわけで月日は流れ、現在俺は士道と同じ来禅高校に通っている。
今日は四月十日、月曜日。昨日で春休みが終わったので、今日から2年生としての学校生活が始まるのだ。
俺は気合を入れるためにちょこっと早起きをし、ジョギングを済ませて今はシャワーを浴びている。
「ふぅ……」
シャワーの水を止めて、自分の身体を見る。
すらりと伸びた腕に、程よい肉付きの太腿、肩幅や腰回りを見れば”華奢”と言う形容詞が付くであろう身体つき。そしてそれを一挙に相殺する程の発育の良さの胸。「せっかく女になったので」という事で毎日欠かさずバストアップ運動やバストアップに良い食べ物、バストアップなど美容に気を使って居たがまさかここまでとは。さすがバストアップ。バストアップ。
高校生でこの発育、我ながら恐ろしい。
自分の肉体の鑑賞をやめ、脱衣所に戻る。身体を拭いて着替えをしようとするが、着る物がない事に気付いた。
おーっと、脱衣所に着替えを置いておくのを忘れてしまった。うーん、裸で出ても大丈夫かな?まあ仕方ないよね。
バスタオルを首にかけて脱衣所を後にする。
リビングに出たところで、ジュージューと何かを焼く音とともにフワリと良い匂いが漂ってきた。不思議に思い顔を覗かせると、キッチンの向こう側に特徴的な青髪が見えた。
「あれ?士道起きてるじゃん。めずらしー。おはよー!」
どうやら士道は朝食を作っているらしかった。いつもは学校の時間ギリギリまで寝ているのにどうして?と思ったがそういえば、ご両親は今日から出張で居なかったんだっけ。
「ああ、おはよう。ってお前なんで服着てないんだよ!」
手元からこちらに視線を移した士道だったが、俺の格好に気付くとパッと顔に手をやりながら視線を逸らした。
「いやぁ、シャワー浴びてたんだけど、着替え出しておくの忘れちゃってさぁ」
テヘッと舌を出してみる。
「琴里でも呼んで、持ってきてもらえば良かっただろ!」
「いや、だって、わざわざ持って来させるのも悪いし?」
「変な所で気を使うな!あと言い方!……はぁ、とりあえず着替えて来いよ。」
「はーい」
「ったく……」
士道がそう言いながら冷蔵庫の方へ向かったので、それと同時に俺も自分の部屋に向かう。思春期の彼にもう少し配慮すべきだったかな。なんて考えながら下着を着けて、制服に着替えて再びリビングに戻る。
『——今日未明、天宮市近郊の——』
リビングに戻った所で、テレビからアナウンサーのそんな言葉が聞こえてきた。
「「ん?」」
俺と士道の声が重なる。どうやら、琴里ちゃんはソファーに座ってニュース番組を観てるらしい。これは珍しい。
「こっから結構近いな。何かあったのか?」
天宮市とは俺たちが住んでいる市で、ニュースで取り上げられてる場所もここからそう遠くない見覚えがあるような場所だった。士道はカウンターから身を乗り出して、目を細めてニュースを見ている。
士道さん、いくら視力が悪いからってそれやっちゃうと感じ悪くなっちゃいますよ。
そんな彼にあきれつつ自分もニュース番組に目を向けると、俺が
「ああ……空間震か」
士道はうんざりとした顔で首を振った。
「なんか、ここら辺一帯って妙に空間震多くないか?去年くらいか、特に」
「確かに。それまで全然起こらなかったのにね……」
「……んー、そーだねー。ちょっと予定より早いかな。」
琴里ちゃんはテレビを観ながらぶっきらぼうにそう言った。
「早い?何がだ?」
「んー、あんでもあーい」
ん?はて?この琴里ちゃんのくぐもった声、さては飴舐めてるな。
「琴里ちゃん、ご飯の前に飴なんて舐めちゃダメでしょ。士道に怒られるよ」
俺はソファーの背もたれに手を掛け、琴里ちゃんの顔を覗き込みながら注意する。そのまま口からチュッパチャプスを引き抜こうとするが、失敗。
「士道!ダメだ!吸い付いて離さない!なんて吸引力!この!」
「んーーっ!」
士道は呆れた顔をし、琴里ちゃんは機嫌悪そうに俺を睨んでくる。
「……ったく仕方ないな。ちゃんと飯も食うんだぞ?」
「おー!愛してるぞ!お兄ちゃん!」
「え!?じゃあお姉ちゃんは?」
「飴取り上げようとしたから愛してないぞ……」
悲しい。士道め、よくも裏切ったな。
「……と、そういえば今日は中学校も始業式だよな?」
「そーだよー」
「じゃあ昼時には帰ってくるのか……」
「あっそれなら!3人でファミレスにでも行こうよ!」
俺はぽんっと手を叩き2人にそう提案した。
「おお!!デラックスキッズプレート!!」
「そうだな、じゃあ今日は外で食べよう。」
それを聞くと琴里ちゃんは「やったー!」と言いながらバンザイポーズで手を振っている。このまま飛んでいきそうな程の勢いで喜んでいて、おもわず頬が緩んでしまう。
「絶対約束だぞ!空間震が起きても!3人でデラックスキッズプレート!」
「いや俺は食えねぇだろ!?」
「俺もそんな年ではないかなーって……」
「むぇー……」
琴里ちゃんの不服そうなむくれっ面がおかしくて、士道と2人で顔を見合わせて笑ってしまう。
「ほら、朝食できたぞ。」
机には、しっかりと3人分の朝食が置いてあった。
ほんとは俺が料理を作るべきなのだろうけど、どうやらこの身体は料理が下手らしい。作ろうとしても完成するのは真っ黒になったナニカ。もはや料理と言うよりダークマーターだろ!と士道にツッコまれたこともある。
「おぉ!美味しそう!」
「さすが私のお兄ちゃんだな!!」
フンス、と何故か得意げな琴里ちゃん。
例え偽りだったとしても、この2人が俺を家族のように扱ってくれるのは本当に嬉しい。こうやって今世でも生活できてるのは間違いなく2人のおかげだろう。
リビングの窓から外を見る。空には雲ひとつないいい天気。今日は悪い事など起こりそうもないなと思った。
廻くんちゃんはなるべく女の子口調のロールプレイしてます。でも彼のプライドで一人称は俺のままです。女の子口調のオレっ娘というちぐはぐTS娘の完成です。
うーん、いざ書いてみるとなると本当に難しいですね。自分で読んでみるとなんだかのっぺりした感じであまり面白く無い気がします。でもこれが今の僕の限界です。この作品を通して腕を磨けたらなと思っているので、あれはダメこれはダメって感想お待ちしてます!あっでもあんまり酷いこと言わないで……。