TS転生しちゃったけど、俺は絶対にメス堕ちしない。   作:棺祀師

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 続きできました!出来は良くないですし、おかしいところもいっぱいあると思います。でも、不慣れなりに頑張って書いたので読んでくださると嬉しいです!!


2話 : 士道が誤解されちゃったけど、俺は絶対に助けない。

 「やべぇ……遅刻するぅー!?」

 

 腕時計が示す今の時間は8時10分。学校の始業時間には、走ればギリギリ間に合うか間に合わないかの瀬戸際くらいの時間だ。

 

 「だって……だってぇーー!!」

 

 そう叫びながら俺は一心不乱に走る。ただ走る。始業早々遅刻したら流石にシャレにならない!!

 

 こうなった理由は単純。猫がいたから。”拾って下さい”と書いてあるダンボールの中で子猫が2匹、ミーミーと鳴いていたら猫好きでなくても誰だって足を止めるだろう。俺もその1人だった。士道より早めに家を出たはずなのに、ダンボールごと子猫たちを五河家に避難させたり、ミルクをあげたりしていて気が付いたらこの時間。

け、決して撫でたり遊んだりしてこんな時間になった訳じゃ無いからな!無いからなー!!!

 

 「ぬああああ!!」

 

 

 

 

 

 

————————

 

 

 

 

 

 

 そのまま猛ダッシュする事十数分。思っていたより早めに学校に着く事ができた。壁に手をつきながらヨロヨロと廊下に張り出されたクラス表を確認。

 

 「2年……4組……」

 

 ゼェハァと乱れた息のまま勢いよくクラスの扉を開けて、そのままドテーン!とうつ伏せに倒れこむ。こんな奇行をしてしまえば必然的に注目を集めてしまうが、仕方無し。本当に疲れたの。少し休ませて……。

 

 「なっ、おい!大丈夫か!?」

 

 やはり先に到着していたであろう士道が、教室で大の字に倒れている俺のところに駆け寄ってくる。それにつられて数人野次馬も。

 

 「遅刻……してないよ……!!」

 

 俺を心配そうに見下ろしている士道にサムズアップ。

 

 「…………」

 

 士道は無表情でこちらを見ている。

 

 「同じ……クラス……だったんだねぇ……」

 

 「…………」

 

 士道は無表情でこちらを見ている。

 

 「疲れ「……ちょっとこい」

 

 「ぐぁ!?」

 

 そう言うと士道は俺の足を引っ張って教室の外に引きずって行く。額に青筋を立てて。周りからは「キャッ、大胆。」とか「い、淫獣だ」とか聞こえるけど気にしない。

 そのまま士道は俺を廊下に立たせ、頭を引っ叩いてきた。

 

 「いったぁ!?」

 

 「お前……始業早々何やってんだ……」

 

 廊下ということもあり士道が小さめの声でそう言ったが、声色には確かな怒気が含まれている。これは相当怒ってるぞ……。

 

 「い、いやだって遅刻しそうだったから」

 

 「なんで俺より早く出たのに遅刻しそうになってんだよ!!」

 

 「ね、猫を拾ったんだ……、それで危ないから家に避難させたりしたら———「お前!何勝手に!?うちで育てるのか!?」

 

 余程驚いたのだろう、先ほどよりかなり声量が上がっている。

 

 「俺が!俺が責任持って(猫を)育てるから!!(ネコを)認知しなくてもいいから!!だから(にゃんこを)捨てないで!!士道にも迷惑かけない!!お願い……!!」

 

 つられて俺もそう叫び、士道に縋り付く。

 

 「だ、駄目だ駄目だ!どっちにしろ家では無理だ!」

 

 「そ、そんなぁ……」

 

 会話が聞こえていたのだろう。数人の女子が教室から頭をぴょこぴょこと出してきた。少し大声で話しすぎたかもしれない。

 

 「サイッテー。」「まだ学生だよ!?」「廻ちゃんが可哀想……」

 

 あ、あれ?皆なんか勘違いしてない?少し恥ずかしいな……。

 

 「なぁっ!?ちっ、違う!?皆何か勘違いしてるぞ!?廻もなんか言ってやってくれよ!?」

 

 士道は冷や汗をかいていて、かなり焦った様子で俺に弁明を求めてる。そりゃそうだ。始業早々こんな変なイメージを持たれたら学校生活が終わる。それは流石に可哀想だ。

 

 「よよよ……。」

 

 が、俺は仕返しで嘘泣きをしてみせる。残念だったな五河士道!!お前はここで終わりだ!猫ちゃんの恨みを思い知れ!!

 

 「嘘までついてる……」「本当サイッテー。」「この鬼畜淫獣!」

 

 「お前ええええ!!!」

 

 あれ、ちょ、ちょっとやりすぎちゃったかも……?

 

 

 

 

 

 

—————————————

 

 

 

 

 

 

 時は過ぎ下校時刻前。といっても昼前なのだが。

 あの後流石に士道が可哀想になってきたのでちゃんと経緯を皆に話したんだけど、あまり効果は無さそうだった。というか逆に励まされてしまった。なんで?

 

 「ご、ごめんね士道。ちょっとやりすぎちゃったかも。でも俺は絶対に士道を独りにしないから!」

 

 顔の前で手を合わせ、机に頭をつけてる士道をそう励ます。表情は見えないがかなり疲れた顔をしているであろうことは雰囲気からでも伝わる。いや、ホントごめん……。

 

 「廻……お前なぁ——」

 

 「よっ士道、災難だったな!」

 

 士道の友人である、殿町宏人が士道の背中を叩きながら現れた。

 

 「ゲッ、へんた……殿町……。」

 

 俺は眉をひそめ大げさに引いているポーズを取る。一応俺も彼とはこういう軽口を叩けるくらいの仲だ。

 

 「おい、失礼だろ。」

 

 「いやでも事実……」

 

 「新学期早々酷い言い草だな……、ところで2人とも、この後飯行かね?」

 

 「悪い殿町、今日は琴里と廻の3人で食べる予定なんだ。」

 

 「殿町は来んなよー!琴里ちゃんの身が危ないから!!」

 

 「おぉ、そうだったのか。流石に俺も家族団欒を突っつくほど野暮じゃねぇよ。信用されてないのは遺憾だけどな。」

 

 「だから廻、失礼だろ!」

 

 士道はそう言うと今朝みたいに頭を引っ叩く体制に入った。

 

 「まあまあ待て待て五河、女の子に手を上げるのは良くないぞ五河。こう言う時はもっと精神的な……」

 

 「もっと酷えじゃねぇか!?」

 

 「そんなんだから女子からの評価低いんだぞー。」

 

 何だかんだお互いが本心で言ってないと分かってるからこそ言える軽口。こういう友達が出来たのも士道のおかげだ。こういう日々がずっと続いてくれれば俺は———

 

 

ゥゥゥゥゥゥーーー

 

 

 「ひうっ!?」

 

 突然、けたたましいサイレンの音が鳴り響いて来た。突然の事に俺たちだけじゃなく周りの他の生徒も驚いている様だ。俺はビックリしすぎて跳ねた。声が出た。恥ずかしい。

 

 『これは訓練ではありません。空間震の発生が予想されます———』

 

 「おいおい……マジかよ。」

 

 殿町が額に汗を滲ませながら乾いた声を発する。まあしかし小さい頃から何度も訓練はしていたので、不安は感じても極度に怖がったりはしない。周りにもそういった生徒は見受けられない。

 

 「と、とととりあえず、俺らもシェルター行こっか。」

 

 俺は殿町と士道にそう言い、3人で教室から廊下へ出る。やはりというべきか廊下は生徒で溢れかえっていた。

 

 「『ひうっ』だってよ」

 

 殿町が俺をからかってくるので、「しょうがないだろぁ!」と言いながら頭をひっぱたく。

 

 「鳶一……?」

 

 殿町とそんなやり取りをしていると、士道の怪訝そうな声が聞こえて来たので、咄嗟に士道の顔を見る。どこか別の方を向いていた。彼の視線の先を見てみると、白髪の少女がシェルターと逆側、昇降口に向かっているのが見えた。確か同じクラスだった気がするが、士道と知り合いなのだろうか?

 

 「おい!何してんだ!そっちにはシェルターなんて!」

 

 士道が彼女にそう叫ぶが、彼女は「大丈夫」とだけ告げて去っていった。

 

 「士道、あの子、本当に大丈夫かな?」

 

 「あぁ……忘れ物でもしたんだろ……多分。それに、警報が鳴ってからすぐ空間震が来るわけでも無いし……」

 

 なら大丈夫……なのだろうか。少し心配だが、追いかける訳にもいかないのでそのまま列に沿って歩く。しばらく進むと、俺らのクラスの担任の珠恵先生が生徒を誘導しているのが聞こえて来た。

 

 「お、落ち着いてくださぁーい!!だ、大丈夫ですからー!!おさない・かけない・しゃれこうべー!!」

 

 他の生徒よりも、先生の方が慌てていて見ていられない。

 

 「俺、先生手伝ってくる。」

 

 「あぁ、気をつけろよ。」

 

 「ありがと、士道もね!じゃ、また後で!」

 

 俺はそう言って士道と離れて先生の方に向かって行く。

 

 「先生、ほら落ち着いて。俺も手伝います。」

 

 「あっ、ありがとう廻ちゃん……、。」

 

 「アハハ……ちゃん付けはよしてください。……皆ー!前の人は押さずに!訓練通りに——」

 

 その時、沢山の生徒の人混みの中を士道が逆走していくのが見えた。

 

 「なっ、おい士道!?バカ何やってんだよ!!すいません先生!」

 

 「えっ、えっ!?ちょ、ちょっとぉー!!」

 

 俺も呼びかけを中断し、慌てて士道の後を追う。何度か人とぶつかってしまったがどうでもいい。

 

 「士道!おい待て士道!!!!」

 

 突然どうしたんだ。

 俺の前を走る士道の名前を何度も呼ぶが聞こえてないらしく、止まってくれない。どうやら士道も相当焦ってるらしい。そのままあの白髪の少女のように昇降口、学校の外へと飛び出して行く。

 空間震は警報からすぐ来ないと言っても、警報からかなり時間が経っている。そろそろ本格的に危険な筈だ。もし、もし万が一の事があったら、そう考えたら背筋に冷たいものが走った。

 俺も必死に士道を追いかけるが悲しきかな。俺の方が圧倒的に足が遅く、差はどんどん離れて行くばかりだ。

 

 「おいバカ野郎!士道ぉ!!!!」

 

 「廻!?なんでお前付いてきて……っ!?」

 

 士道が俺に気づいて足を止めてくれたその時、士道の向こう側の街並みが眩ゆい閃光に包まれた。その眩しさに思わず目を閉じてしまう。次いで来るのは爆音と衝撃。目を閉じてしまった俺は何が何だかわからずただ吹き飛ばされてしまった。

 

 「っ゛!?ああ゛っ!!」

 

 壁か何かにぶつかったのだろう。背中や後頭部に強い衝撃を感じ、その突然の激痛に思わず声を上げてしまう。

 

 「うっ……くぅ……」

 

 目を開け士道のいた方を見てみるとそこには、()()()()()()()()()()()()()にそこだけ丸く削り取られた様な、しかし俺の時とは違って地面だけでなく周りの建物も巻き込み、倒壊させそうな程の規模のクレーターがあった。そこだけ、なにもかも無くなっていた。

 そこで気付く。

 

 「あ゛っ、はぁ゛……、し……士道。」

 

 彼の姿が無い。俺と同じようにどこかに吹き飛ばされたのか、それとも——

 

 「駄目だ……しどっ……士道ぉ!!」

 

 背中を強く打ってしまったせいで、思うように大声が出ない。でも必死に名前を呼ぶ。

 上手く立てない。這って向かう。

 上空に明らかにおかしい人影が見える。どうでもいい。

 士道が……。

 その時また、クレーターの中心から衝撃が。いや、これは斬撃?

 斬撃が飛んで行った方向にあった建物達が皆一様に切り揃えられている。何がなんだかわからない。それでも止まるわけにはいかない。

 そこでふと、天使(アレ)の事が脳裏をよぎった。もしかしたら、あのクレーターには俺と同じような天使を持った化け物がいる筈だ。空間震もそうだが、アレは確実に常軌を逸脱し過ぎている。

 

 もし士道が、空間震に飲み込まれていたとしたら……。

 もし士道がそこにいて、化け物に襲われたら……。

 

 俺のやるべき事は決まった。士道が助かってくれればそれでいい。意を決してその名を呼んだ。

 

 「はぁ゛っ……、斃魂誘冥(サリエル)ッ!!」

 

 瞬間、俺の体は真っ黒な霧に包まれた。

 

 

 

 

 

 

———————

 

 

 

 

 

 

 「マズイわね……」

 

 フラクシナス艦橋、棒付き飴を咥えた赤髪の少女が口元に手を置いてそう言った。

 

 「司令、これは……」

 

 少女の隣に控えていた男も、非常に困惑している。

 

 「えぇ、分かってるわ。精霊が出現したのに合わせて、もう一人出てくるなんてね。」

 

 「”コープス”。最後に出現したのは2年前。何故このタイミングで……。」

 

 「あんな街中で精霊同士が戦闘を始めたらどうしようもないわ。ASTも文字通り手に負えない。」

 

 「……しかし、我々も何も出来ない。」

 

 「…………」

 

赤髪の少女は、物憂げに手を頭にやり俯いた。

 

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?
起承転結の移行の下手さと「……」の乱用。やっぱり何度も言うように出来は良くないです。でもどうやって良くしてけばいいのか分からなくて。そこを上げれるようになりたいので、是非是非ご感想お待ちしています!
あっ、あと、廻くんちゃんが色々おかしいのは仕様のつもりです!おかしいですけど!!
では!
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