今日は4月1日   作:永遠に四月一日

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ヒーローアカデミアがメインで、ストリートファイターと一部コラボしています。



波動のヒーローアカデミア(『ヒロアカ』×『ストリートファイター』)

事の始まりは中国、軽慶市。『発光する赤児が産まれた』というニュースだった。

以降各地で「超常」は発見され、いつしか「超常」は「日常」になり、ついには世界総人口の約8割が何らかの特異体質である超人社会となった。

人類は新たな段階へと到達した。

しかし、それは必ずしもいいことばかりではない。

先天性の超常能力“個性”を悪用し、世の中を乱す犯罪者『敵(ヴィラン)』も増加した。

対して警察だけでは対応しきれない多種多様な手法の犯罪に対抗すべく、同じく“個性”を用いて犯罪者を捕まえる者『ヒーロー』。

これはそれを目指す1つの有精卵の物語。

 

 

 

 

 

 

 

「うっし! 準備オッケー! いざ行かん! 雄英高校!」

 

試験に必要な物を詰めた肩掛けバックを持ち、気合を入れて玄関を開ける。

 

「ねえねえ、弾くん弾くん。今日はいよいよ弾くんの受験だね! どうどう? 合格出来そう? 出来そう?」

 

と、後ろから明るい声で肩をポンポン叩きながら姉が話しかけてきたので、振り返って笑顔でサムズアップして返す

 

「当たり前だろ。そんなの超余裕!」

 

日々、個性を使いながら師匠に鍛えてもらっているのだ。

碌に個性の扱いも知らないそんじょそこらの同級生には負けない。

 

「だよねだよね! ところで、試験は学科と実技の2つだけど、学科も超余裕?」

「……ちょ、超余裕だし! 実技も学科も主席で楽々合格だし?」

 

ま、まあ? その分、座学は多少疎かになっているかもしれないが、こちとら人生2周目なのだ。

べ、勉強だって同級生には負けないし?

三流高校卒だし、現役高校生って何年前かわからないくらい前だけど。

 

「じゃあ、ちょっくら合格通知もぎ取ってくるわ!」

「おー余裕そうでけっこうけっこう。こんばんは合格祝いの御馳走用意して待ってるからねー」

 

今生の姉、波動ねじれに見送られて、家を出る。

 

 

 

 

 

………学科試験終了

 

 

 

 

 

「うぼあー」

 

5教科の試験を終えて、実技試験の説明会場で突っ伏している。

想定が甘かった。筆記試験は想像以上に難しかった。

中学の試験とか鼻で笑うような物だった。

誰だよ。学科とか超余裕とか言った奴……俺だわ。

 

「こうなったら、実技で点数取り戻して合格ラインに持っていかないと。さすがに、実技トップなら多少筆記が悪くても大丈夫なはず」

 

ヒーローを目指す学校なんだから、筆記より実技のが大事だろう。

 

「今日は俺のライブにようこそー!エヴィバディセイヘイ!!」

「んあ?」

 

顔を上げると一番前の檀上にサングラスをかけた金髪のおっさんが立っていた。

 

「こいつはシヴィー! 受験生のリスナー諸君。今から実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!」

 

どうやら実技試験の説明をするらしい。

とはいえ、入試要項に実技試験の内容も書いてあるから、今更な気もするが。

 

「リスナーには、この後10分間の『模擬市街地演習』を行ってもらうぜ! 持ち込みは自由! プレゼン後は各自指定の演習会場へ向かってくれよな! 演習場には仮想敵ヴィランを三種・多数配置してあるから、それぞれの『攻略難易度』に応じてポイントを設けてある! そいつを行動不能にしてポイントゲット! very easyだろ? そうそう、言うまでもないだろうが、他人への攻撃はもちろん、アンチヒーローな行為はご法度だぜ! こいつはヒーローを目指す奴の試験だ。そこんとこ忘れんなよ! understand?」

 

はっはー超分かりやすい! これこれ、こういうのを待ってたんだよ。

 

「質問よろしいでしょうか!?」

 

隣のメガネ男子が右手を突き上げて立ち上がった。

なんだ? 今の説明に質問するような所なんてあったか?

まさか、さっき言われた言葉の意味を馬鹿正直確認する気じゃないだろうな?

 

「プリントには、敵は4種と記載されております! 誤載であれば日本最高峰たる雄英において恥ずべき痴態! 我々受験者は規範となるヒーローのご指導を求めてこの場に座しているのです! ついでにそこの縮毛の君」

 

なんだ。そっちか。

どうせアレだろ? 倒しても旨味ない癖に無駄に強くて邪魔な障害だろ?

受験生同士で潰し合いや妨害を禁止するくらいだから、そういう役目は学校(むこう)側が用意してるってわかるだろうに。

仮に誤載だったとして、そこまで言うほどのもんかねぇ。

しかも、別の受験生に説教までしだしたし。真面目と言うか、堅物というか。

会場の雰囲気も悪くなるし、しゃーねえか。

 

「センセー。そこんとこどうなんすか? 単なる強大な障害物以外の意味あるんすか? 倒せたら、ポイントに関わらず合格とかだと楽でいいんすけど」

「は? 君は何を馬鹿なことを! 大体、君もさっきまで机に突っ伏して受験生の自覚はないのか!?」

 

メガネの矛先が、縮毛のモジャモジャくんから俺の方に向いた。

 

「ヘイヘイヘイ。受験生同士でheating upするのはそこまで。まずは、受験番号7831くんナイスなお便りから返していこうか! 4種目の敵は0ポイント! 残念ながら倒してもなーんもnothing。所謂、お邪魔虫ってやつよ。だから受験番号8983くんが言うように、倒せたら即合格なんて特典もnothing。こいつは各会場に1体いるから注意してくれ」

 

やっぱそういう系か。

いつ出てくるかにもよるが、ぶっ飛ばすか悩むな。

 

「つーわけで、質問に答えたから受験番号7831くんは着席。説明を続けるぜ! と、言っても、俺からの説明はこれでfinish。最後に我が校の”校訓"をプレゼントしよう……かの英雄ナポレオン・ボナパルトは言った! 『真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていくもの』と!『Plus Ultra』それでは皆、良い受難を! Good bye」

 

校訓で話を締めたおっさんは壇上から降りて出て行った。

さっきまでの悪い雰囲気から一転して、熱い雰囲気が部屋全体を包み込む。

最後の一言で、緊張していた受験生たちのやる気と熱意を引き出した。

かくいう俺も、それに当てられた1人ではある。

 

「人生の不幸を乗り越えていくもの。『Plus Ultra』か」

 

俺は、乗り越えられるかね?

 

 

 

 

 

…………実技会場へ移動

 

 

 

 

 

更衣室で中学のジャージに着替えて、割り当てられた会場へと移動した。

会場はランダムらしく、さっきのメガネ男子。受験番号7831も俺と同じ会場だった。

そして、運が悪いことに最初に絡まれてた縮毛君も。

周囲をキョロキョロして、目当ての誰かを見つけたのか近づこうとしたところで、メガネが阻んだ。

さっきの焼き回しみたいに、メガネがかなり暴論な説教して縮毛君が委縮する。

周りは相変わらず我関せず。それどころか遠巻きに笑い始める始末。

 

「これが雄英志望ねぇ。夢も希望もねーな」

「なんだと!? 君はさっきの!」

 

メガネに対して言ったつもりはなかったが、自分のことだと思ったらしい。

 

「ほら。もう試験が始まるぞ。用事があるなら行った行った」

「あ……えっと。ありがとう」

 

ギャーギャー言うメガネを無視して、早くいけと手を振る。

しばらくメガネの戯言を欠伸しながら聞いていると、会場の入り口が開いた。

開音に反応してメガネは元よりこの場にいる全員の視線が門に注がれ、周囲の受験生達も開始の合図を待ち構える。

が、門が開いてから数十秒経っても何の合図もない。なにより、試験官がどこにも見当たらない。

俺は、受験生たちは首を傾げながら困惑している合間を“個性”を応用した[阿修羅閃空]で滑るように抜けていく。

門が開いた以上、いつ開始の合図が来てもおかしくない。あるいは、門が開いたことが開始の合図の可能性もある。

 

「はい。スタート!」

 

どこかに仕掛けられたスピーカーから、さっきの金髪グラサンのおっさんの声で開始の合図が告げられた。

その次の瞬間、門前まで移動していた俺は[阿修羅閃空]の速度を上げて門前の集団から飛びぬけて試験区域へと滑っていく。

 

「どうしたどうしたぁ!? 実戦じゃあカウントなんざねぇぞ! すでに1人始めてんぞ! そうら、走れ走れぇ!! GO! GO! GO!」

 

咄嗟に動きだせなかった受験生たちに開始のゴングは鳴ったと説明する金髪グラサンの声を聞きながら、進んでいく。

 

「さっそく発見! まずは小手調べに[波動拳]!」

 

俺の“個性”である『波動』を用いて、突き出した両手から気弾を放つ。

避けられずに直撃したロボットの胴体に穴が開いて停止した。

[阿修羅閃空]で移動しながら見つけた敵を[波動拳]で倒ながら奥へと進んでいく。

後続を引き離しているので誤射の心配はないが、試験区域の端にたどり着いてしまった。

Uターンして戻ると、あちらこちらで他の受験生が敵相手に戦っていた。

 

「さすがにこれ以上は誤射が怖いか」

 

速度重視で放っているため、射線に入られると逸らしきれない可能性がある。

まあ、攻撃方法はまだある。

 

「[我道拳]!」

 

[阿修羅閃空]での高速接近からのゼロ距離[波動拳]。

持続距離や移動速度を捨てて、威力と出の速さを重視した接近技を叩き込んでいく。

 

「ざっとこんなもんか。師匠や豪華との組み手に比べたら軽い軽い」

 

目についた敵を粗方倒し、試験も終了間近。

結局、ヒーローらしい行為をする機会には恵まれなかったが、その分ポイントを稼げただろう。

 

「結局、0Pの奴は見なかったな。っと、噂をすれば」

 

轟音を響かせながら巨大な0P敵が視線の先から現れた。

その敵に追い立てられるように、受験生たちが逃げていく。

さて、どうするか。倒しても旨味はないが……

 

「強大な敵に立ち向かうのも、ヒーローらしい行動と言えなくもないか」

 

と、思ったところで、0P敵が吹っ飛ばされた。

俺の前に誰かが戦っていたらしい。

そして、その直後に金髪グラサンの声で試験終了が告げられた。

戦うと決めた直後に終わって、不完全燃焼ではあるが出遅れた俺が悪いのだから仕方ない。

着替えるのが面倒だったので、荷物だけ回収してジャージ姿で雄英高校を後にした。

このまま家に帰ってもよかったが不完全燃焼気味だし、師匠の道場へ行くことにした。




オリキャラ紹介

『波動 弾』
波動の個性を持つ主人公で神様転生者。
イメージはストリートファイターシリーズの火引弾。

一言
あまりそれっぽくないのが作者の悩み。にわか勢だから仕方ないね。



『豪拳』
弾の格闘技の師匠。
イメージはストリートファイターシリーズの剛拳。

一言
登場まで書き上げられなかった。



『豪華』
豪拳の孫娘で、弾を性的な意味で狙っている。
イメージは、メイド豪鬼。

一言
オーバーロードの番外席次みたいに強い子供を産みたい系肉食女子。
メインヒロインの予定。
出したかった……
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