今日は4月1日 作:永遠に四月一日
未実装ではあるが、イラストはあるらしいけど、オリキャラ(オリ容姿)なので、その辺はご了承ください。
あと、作者はウマ娘も競馬もにわかです。あとがきのトレーナーと同レベルの馬知識。
久しぶりに書いたけど、ひどい出来。でも、書きたいことは伝わるはず……
「しーちゃん。久しぶり!」
「ディープインパクト!? なぜここに!?」
出走ゲート前で、思わぬ再会を果たした。
小さい頃、近所に住んでいたウマ娘。しーちゃんことシンボリルドルフ。
しーちゃんとは、彼女が全寮制のトレセン学園中等部に入学して以来になる。
「ここの高等部を受験したの。そしたら、このレースが入学試験なんだって!」
「入試って、この選抜レースはトレーナー候補に自分の実力見てもらうレースなんだが……」
「あ、私。トレーナーさんはもういるから」
観客席のトレーナーを指さすと、向こうも気づいたのか手を振ってくれた。
「トレーナー付きなのか。中学はどこの学園に行っていたんだ?」
「中学校はヒトの公立校だよ?」
競争バ専門の中学校ではなく、普通のヒトも通う一般的な中学校。
とある事情で走ることを諦めた私は、しーちゃんみたいに競走バの学園に進学しなかった。
でも後悔はしていない。クラスメイトにもトレーナーにも恵まれて、3年間じっくりと私の走りを身に付けることができた。
「大丈夫なのか? 他の走者は皆中等部上がりだぞ。私も含めて、これからお世話になるトレーナーを選ぶための選抜レースだ。気合の入り具合も一押しだ」
「なら、猶更頑張らないと! 強敵揃いみたいだし、私の走りがここでどれだけ通用するのか。確かめたい。公立中学からの受験だもん。このレースで合格できないようじゃ、入学してから結果なんて残せないよ」
フンス! と気合を入れる。
トレーナーはすでに筆記試験で合格している。あとは私が合格するだけ。
そしたら、2人でトゥインクル・シリーズの頂点に立つんだから!
「だから、私は負けないよ? しーちゃん」
「そうか……それならもう何も言わない。だが、私も負けないぞ。ディープインパクト」
『各バ、私語を慎み出走準備をしてください。まもなく出走です』
「じゃあ、しーちゃん。また後で。ゴールの先で」
「ああ。ゴールの先で」
挨拶を最後に、私たちはゲートの先を見据えて出走体制に入る。
他のウマ娘は前傾姿勢になり、足と腕を構える。
そんな中、私は同じように前傾姿勢を取るが、構えるのは足だけ。腕は大きな胸の下で組む。
それを見た両隣のウマ娘は、一瞬怪訝そうな表情をしたけど、すぐに真剣な表情に戻り、ゲートの先を見据え直した。
『ゲートイン完了。出走の準備が整いました!』
実況役の宣言を最後に静寂が流れ、ゲートが開いた。
各バ腕を振り上げ、身体を上下させながら走る。
『な、なんだー! あの走りは!? 後方集団の中で奇妙な走りを見せるのは、小柄な受験生のディープインパクト! 腕は組んだまま振らず、上半身がまるで微動だにしていない奇抜な走り!』
私は同年代のウマ娘に比べて小柄で、胸が大きかった。
小学校を卒業する前には、走ると胸が暴れて、全力疾走することができなくなっていた。
胸をきつく締め付ければ多少はマシになったけど、今度は息苦しくてやっぱり全力で走ることができなかった。
小学校のレースでも徐々に成績が落ちていく。胸は大きくなり走りにくくなる一方。
現役の競争バを見ても、胸が大きいウマ娘はほとんどいなかった。居ても、私の胸と同じくらいの大きさの娘。
成熟した彼女たちとこれから成長期を迎える私。
これ以上大きくなる胸に全力で走ることを阻まれた私は、競争バになることを諦め、競争バ向きではないヒトが通う公立中学へと進学した。
『さあ、レースも終盤。おっと、ここで徐々にディープインパクトが追い上げる! 早い早い』
そこでトレーナーと出会った。
彼は私が全力で走りたがっていることを見抜き、胸が大きくても早く走る走法を教えてくれた。
上半身の動きを極力抑え、極めれば微動だにさせずに走る方法『素敵走り』。通称・十傑集走り。
中学3年間を費やして、なんとか基礎を身に付けたこの走りのおかげで、こうして走っても胸が痛まない。
3年間でさらに大きくなった胸と身に付けた走法を携えて、私はトレセン学園(ここ)に来た。
なお、身長はほとんど伸びなかった。ぐぬぬぬ。
『な、なんと! トップを走っていたシンボリルドルフを追い抜いて、今ゴールイン! 1着ディープインパクト』
まだ腕を組んで胸を抑えないといけないけど、トレセン学園にいる間に完全な十傑集走りを身に付けて見せる。
そして、トゥインクル・シリーズの頂点に立つ!
当初のコンセプト『ウマ娘に十傑集走りさせたい』
結果のコンセプト『十傑集走りなら巨乳でも全力疾走できる』
ディープインパクト(オリキャラ)
小柄ロリ巨乳のウマ娘。小卒の時点でかなりデカい。
ステータスはぶっ壊れ。ただし、上記や作中のように胸が邪魔で、通常の走法では実力を発揮できない宝(ステータス)の持ち腐れ。
公立中学で今のトレーナーと出会い、十傑集走りを教えられる。
3年である程度習得し、トレセン学園の高等部をトレーナーと共に受験。(試験は作中参参照)
シンボリルドルフとは小学校の同級生で幼馴染。
・トレーナー
一応、現代からの転生者設定。
ウマ娘の原作知識はなく、競馬に関してもディープインパクトやシンボリルドルフなど競馬素人でも知っているような有名馬の名前程度しか知らない。
そんな主人公でも知ってる有名馬のウマ娘が競争バの夢を諦めていると知り、一念発起してトレーナーへの道を歩む。
なお、ディープインパクトやシンボリルドルフとは校区が違うため、別の小学校卒。