目が覚めるとそこは、真っ白な世界であった。
僕は横断歩道を歩いていたはずなのにいつの間にこんなところに来たのだろう?
ふと、後ろに何かの気配を感じたので振り向いてみるとそこには神々しい雰囲気の老人がいた。
「あの、ここは何処で貴方は誰ですか?」
僕は、自信なさげに聞いてみた。
「ここは、神域と呼ばれる場所で私は神だ。」
突然のことで僕には言っている意味が理解できなかった。
「なぜこのような場所に僕がいるんですか?」
言ってはなんだが僕は普通を形にしたような、なんの特徴もない人間だ。
そんな僕がなんでこんなところにいるのだろう?
「お主はトラックに轢かれて死んだんだ。」
「僕がですか?
僕は横断歩道を渡っていたはずなんですけど・・・」
「その途中で死んだのだ。」
そのときのことを思い出そうとするとふと頭に自分が血だらけで倒れているところが過ってしまった。
神様は申し訳なさそうな顔をして、
「すまなかった。」
と頭を下げてきた。
「えっと、何であなたが謝るんですか?」
僕は突然謝られて困惑しながら聞いてみる。
「実は私の部下が誤って君を殺してしまったんだ。」
僕は怒りよりもこれからのことを考えると不安でいっぱいだった。
「えっと、頭を上げてください。だれにでも間違いはあるので、僕は気にしてないです。それより、僕はどうなるんですか?」
僕は生前良いこともなにもしていない、むしろ悪いことを知らずにしていたのでは!っと地獄に行かされるのではないかと思い戦々恐々しながら聞いてみた。
「お主には転生してもらおうと思っておる。勿論、特典はつけるぞ。」
内心地獄に行かされなくて良かったと思いながら表面には出さず
「元の世界に戻すことはできないんですか?」
「残念ながらそれは無理だ。
お主の体はもう使い物にならない。」
「そうですか・・・」
内心絶望したが、いつまでも落ち込んではいられない。
「先ほど話に上がった特典とはどんなものでもいいのですか?後、転生って何処に行くのですか?」
「ああ、何でもいい。転生場所も何処でも良いぞ。」
「では、世界を移動できる能力とスキルを作る能力をください。」
この能力があれば自分が転生した世界以外の場所も行けるし、その世界にあった能力も作れる。
どうせ転生するならいろんな世界を見てみたい。
「わかった。では、始めだけ私が送る。何処に行きたい?」
「初めなのでランダムは、大丈夫ですか?」
「うむ、大丈夫だがそれでいいのか?」
「お願いします!」
「わかった。では、お主の無事を祈っておこう。」
そう言って神様は、新しい世界に僕を送ってくれた。