「ふぅ、ようやく街に着いたか。
見る限り普通の街だな。」
少年の目の前にはどこにでもある普通の街並みが広がっていた。
(まずはどうしよう、この世界の情報収集をするべきか、住居を探すべきか・・・。まずは情報収集からしようかな。)
少年は唸りながら考える。
(うーん、情報収集するなら図書館か本屋か。まあ何時までもこの場所に立ち止まっては迷惑になるしこの街を散策しながら探すか。)
そう考え少年は街中を歩き始めた。
しばらく歩いていると商店街に入ったらしく人がどんどん増えてきた。
(ここは商店街か・・・、ここならなにか情報がつかめるかもな。)
あちこちを見渡していると、服屋のショーウインドウに目が留まった。
(ふーん、今の流行の服とかはこういうのか、ファッションとかよくわからないけど転生前に流行っていたものと変わらないな。まあいいや、とにかく本屋を探そう。)
そう思い、目を逸らそうとしたときにショーウインドウに映っている男の子がこちらを見ているのに気付いた。
(うん?ショーウインドウに子供が映ってるなあ。こんな子供が一人で歩いておつかいかな?最近の子供は偉いな)
と思っているとその子供がこちらを見て一才動いていないことに気付く。
(おかしい、そんなにもこちらを見つめてくるとは何か変なものでもついているのか?)
と思い後ろにいる子供に聞いてみようと後ろを向いた瞬間気づいてしまう、子供がいないことに。
(あれ、可笑しいなさっきまでショーウインドウに映ってたということは近くに居るはずなのに見当たらない。)
しかしショーウインドウを見るとさっきの子供がいる。
無言で右手を上げる、ショーウインドウの中の子供も右手を上げる。
左手を上げる、ショーウインドウの中の子供も左手を上げる。
(うん、なんでかしらないが子供になってる。)
(!!!)
(え?なんで?どうして子どもの姿になっているの?たしか死ぬ前は高校生だったはずなのに?しかもなんで茶髪?これは地毛?うん、地毛だ。ではなくて!どうしてこんな姿に?顔もどことなく以前とは違って中性的だし・・・)
そう思い何か情報はないかとポケットに手を入れると何かしらの紙が入っていたので取り出してみてみる。
(神様からのメッセージ的なにかかな?えーと『お主の体はそのままは送ることが出来ないので、こちらで体を作りました。今、お主がいる世界は後々のお楽しみですが原作の10年前ということは教えておきます。なので原作に絡めるような年齢にしておきました。』うーんまあこういう事情があるならばいいか。いいのか?まあいいということにしておこう。子供の姿はいろいろ不便だが嫌だというわけではないしね。?まだ続きがあるな。『PS お金はあげることができなかったので自分で何とかしてね。』
・・・ちょっと!!これが一番困るんですけど!!これからどう暮らせと?住むところは?食事は?お金がないから何も買えない・・・。なにより野宿なんかしてたら警察に補導されてしまう。どうしよう?)
と一人で悶えていると、ぐーという音が聞こえた。
(お腹すいた・・・。だけどお金がない・・・。)
少年がお腹を押さえているとどこからか甘い匂いがしてきた。
(あー美味しそうな匂い。)
紙をポケットにしまい匂いの方へ歩き始める。
匂いのもとに行くと一軒のクレープ屋があった。
(美味しそう・・・。しかし、お金がない・・・。)
物欲しそうな目でクレープ屋を見ていると、クレープ屋から一人の男の人が歩いてきた。
「坊主、うちの店に何かようかい?」
(うーん、なんて言い訳をしよう。お金がないのにじーっと見ていたなんてバレたら卑しい子だと思われそうだしなー・・・)
突然話しかけられたので、どう言い訳をしていいか考えていると
「もしかしてクレープを買いたいけどお金がないのかい?」
(ばれてる・・・、どんな目で見られてもいいや正直にしよう。)
コクリと少年は恥ずかしそうに頷く。
「今回はおじさんのサービスでタダでいいよ。そのかわりうちのお店に今度はお金を持って食べにきてね?」
「いいんですか!ありがとうございます!でも何で僕にそんなことをしてくれるのですか?」
「俺にも君ぐらいの年の子供がいてね、君みたいな子供を見ていたらついつい甘やかしたくなるからなんだよ。
後、そんなもの欲しそうな目をしてずっと見られると罪悪感が湧いちまうよ。」
「ごめんなさい・・・」
「ハハ、いいようちの店をまたよろしくな」
そういって男の人は去って行った。
(いい人に出会えて良かった。正直お腹が空きすぎて限界だったんだよね。あ、このクレープ甘くておいしい)
そして、少年は歩き始める。
(そういえば、神様からの手紙人に見られたらまずいよね・・・。ちょうど目の前に路地裏があるし人に見られないように燃やすか。)
そう思い路地裏に入っていった。
(周りを見ても人はいないし・・・、今のうちに燃やすか。えーと火を操るスキルを追加っと。よし燃やそう。えいっ!)
少年はポケットから紙を取り出し燃やした。
(案外簡単に燃えたな。これで証拠隠滅完了っと)
後ろを向くと小さい女の子がこちらを見ていた。
申し訳ないですが原作にはまだ行きません。
しばらくはオリジナルの話で我慢してください。