「てぇ〜ん才物理学者セントが住まう帝国そして各国でスマッシュと言う謎の怪人が市民を脅かしていた、そこへ現れたのが帰って来た、我らがヒーロー、仮面ライダー__」
「自分で天才やヒーローとか痛いんだよ、それに登場して間もないのに帰ってきたはおかしいだろ、どこの光の戦士だよ?」
「うるさいなぁ、そう言うこいつはかつて戦争で名を残し、今では片目包帯で隠して厨二病でグレた男タツミだ」
「誰のプロフィールだ⁉︎名前の「た」しか合ってないだろ!全く別人だろうが‼︎」
「逃げてるところわんわん泣いて縋るもんだから、心優しいセントはなんと帝国を敵に回してこいつ逃げてしまったのである
どうなる第2話!」
「誰が泣くか!」
「ツッコミ遅いんだよ」
「ちょいちょいちょいちょい!お前何をしたかわかってるのか!スマッシュに成るんじゃないかと思って頼んだのに、なんで連れて来たんだ⁉︎」
「しょうがないだろ、あのまま捕まってたら、またあいつらにモルモットにされちまう」
「なんでそこでネズミが出てくるんだよ?」
「そっちのモルモットじゃないって」
とくだらないコントを挟みながら話すセントと店長のソウイチ、タツミを加え3人が居るのは喫茶店「nascita」の地下にあるセントとソウイチなど限られた人間しか知らない秘密実験室である。
本来入り口は店内の冷蔵庫でカモフラージュされてるがセントがタツミを店に連れてそのまま地下室に入ったのだ、それに驚いたソウイチが同じく冷蔵庫から入りタツミが何者か連れて来た理由を聞いていた
「成る程ね、そんな事が…」
「俺の記憶とベストマッチしたから間違い無いはず」
「でも話が正しければお前もあいつもスマッシュ成ってる筈だ、それに記憶も失ってない、奴らのアジトを突き止めるチャンスじゃないか!」
「それがこいつ、出口見つけた瞬間煙幕で襲撃されてどんな場所かわからないんだ。
だがタツミの事件や捕まった理由を紐解いていけば何かわかるかもしれない、おいタツミ!」
一方、まるで漫画の様な地下秘密基地に舞い上がっていたタツミにセントが声をかける
「これまでの全部を聞かせてくれ」
「全部?あー、俺が育ったのはマツラ村って言う小さく辺境の寒村、そこで俺は産まれた、その時は元気い「誰が生い立ちまで話せって言った!」あぁぁぁ!何するだ、全部話せって言っただろ!」
「流れ考えればわかるだろう?まぁ、ある意味期待を裏切らない反応だけど、お前が捕まった経緯をだよ」
「なんだよある意味って?えぇと…捕まる前、俺んところに手紙が来たんだよ、『お前と離れ離れになった最愛を合わせてやる』って、そんで指定された場所に向かってると、貴族の屋敷前を通りかかると門番の斬られた遺体がそこにあった、そこに帝国の警備隊が駆けつけて、俺は直ぐにその場を去った」
「意義あり」
「はい、マスター!」
「それは出来過ぎだと思うよ、そんなタイミングで警備隊が来るなんて?」
「嘘じゃないって、出来過ぎてるかもしれないが本と「ボンッ‼︎」わぁぁ!」
タツミが話してる途中、背後から破裂する音がした、後ろを見ると突き当たりに何か機械が置いてあり、レンジ形状のドアが全開になって、中から煙が溢れていた。
そこへセントが猛気を見せながら駆けつけて煙の中から何か取り出す、取り出したのは茶色でゴリラの顔が特徴のボトルだった
「あのスマッシュがゴリラに成るのか?最高だ」
「おい…そのボトルってまさか……あの怪人のボトルか?もしかして…」
「その通り、良く気づいたな、なら説明しよう…」
セントによると、スマッシュの成分はエンプティボトル、つまりカラのボトルで採取する事が出来、その成分を専用の機械で浄化してパワーアップアイテムとして作り出すらしい
「さらに浄化しておけば、フタを開けて成分が漏れても、使用した人間がまたスマッシュなる事は無く、ボトルの成分で能力が使えるわけだ」
「あの時急に素早くなったのは、やっぱボトルの力か?」
「あぁ、てぇん才物理学者のこの俺が、最こ〜うの発明品さっ!」
「あぁ…そうか……それより話を_」
「ただいま、セント!」
「いいお肉なかなか見つからないから、どうなるかと思ったよ」
「でも裏道にある美味しいベイコンが残っていて良かったね、それよりセントそこに居る人は誰?」
「本当だ、誰!まさか借金取りに押入られて、運悪くこの場所がバレちゃた!」
「じゃあ早く追い出さないと、いや…追い出すだけじゃ足りない、確実に息の根を…」
「ちょっと待て。
こいつは借金取りじゃない、こいつは君たちと同じ経験者だ」
「同じ?それってどう言う事?」
その後3人にも説明した、ちなみにこの3人の姉妹た
元気な少女がエアと物静かな目を閉じてる少女かルナ、そして金髪の活発的な少女がファルである、3人ともセントの秘密をする知る数少ない仲間である
「成る程ね、そんな事があったのね…」
「マスターも同じ事言ってたよ」
「だがらその人をここへ連れて来て、奴らのアジトを突き止めるようと?」
「そう言う事、それじゃ話の続きを」
「やっとか、もう誰が来ても話を止めなぁぞ。
その後逃げた俺は、背後から男が奇襲されて、応戦しようと剣を取ろうとしたら背中に何か刺さって、視界がボヤけてそのまま倒れてしまったんだ」
「おそらく、奇襲した男がは囮で、そいつの仲間が背後に麻酔を打ったみたいだな」
「奇襲した男じゃなくって?」
「こいつの証言が正しいければ、奇襲した時点で気を失ってるはず、でも剣を取ってから気を失ったなら、それは背後からの麻酔を打たれた事になる」
「確かに…」
「でっ、目が覚めたら話した通り人体実験されて、命からがら逃げて出口探してたら、コウモリがデザインの鎧を着た男が行く手に現れて、捕まえに来たか!って思ったら俺の服と剣を投げ渡されて、出口を教えたら、煙に包まれて消え去っていた」
「………」
タツミの話しを聞き、セントは少し苦い顔で考え込んでいた、改めて何故タツミがスマッシュにならなかったか、タツミの前に現れた蝙蝠男が何をしたいのか
「なんで逃したんだろうね?」
「まさか!発信機とか埋め込んで、わざとセントとぶつけさせて、居場所を見つけ為に逃したしたんじゃ!」
「えぇぇぇぇ! じゃあ早く息の根を止めて、出来るだけ遠くに放り出さないと!」
「容赦ねぇ!しかもさり気無く殺すつもりだよ!」
「あのな、そんな事ここに戻って来る前に、もう俺が調べた尽くしたさ、GPSも発信機になる物は無かったよ」
「「「ちっ、そうなんだ」」」
「今舌打ちしただろ!重なった分凄く傷ついた!」
「セント、話しの途中悪いが、センサーにスマッシュの反応した。直ぐに向かってくれ」
「あぁ、わかった。悪い、話はまた後でな、留守番よろしく」
「気をつけてね、セント!」
マスターからスマッシュが出現したらしく、セントは直ぐに現場に行く、一方タツミは…
「取り敢えずこいつを拘束するよ。
エア、ルナ、手伝って」
「ええ」「うん」
「ちょっと待て!なんでいきなり拘束されるんだ⁉︎」
「しょうがないでしょ、また貴方を信用できないから、これぐらいは当然でしょ?」
「鎖で繋ぐのが当然か⁈」
ツッコムを入れるタツミだが、ルナが先っぽを離さず持ち、エアとファルが手際良く胴体、両腕、両足に鎖を括り付けて行く、マスターに助けを呼ぼうと思ったが、いつの間にかこの部屋に居なかった
「今マスター呼ぼうとしてたでしょ?生憎マスターはコーヒーの修行しているのだがら」
「マスターなのにコーヒー作れないのかよ⁉︎そんな人がよく店出せたな!」
「作れないじゃない!ただコーヒーが不味いだけよ!」
「どっちらにしても駄目だろ!本当どうなってるんだここは……」
完全に拘束されたタツミは抵抗するのを諦め、セントの帰りを待つ事にした
マシンビルダーを走らせ、変身した状態で目的地に到着した、ここは帝国から少し外れの街である、ここに先程までスマッシュの反応してたようだが、スマッシュの見る影も無い
「おかしいな?ここでスマッシュの反応がしたんだよなぁ?」
隠れてるかもと思い、バイクに降りずゆっくり進みスマッシュを探す、だが見回す中ビルドは違和感を持つ、人気がない所だが、あまりにも人気が無さ過ぎる事に
『目標を補足』
突然、前後から囲むように現れたガーディアン達。
そして容赦なくビルドに集中射撃する、驚きながらもビルドはこの場から逃げようとするがガーディアンに囲まれてる為、突破がなかなか出来ない、ドリルクラッシャーで弾丸を防ぎながら、ガーディアンに攻撃し退路を作り包囲網を突破した。
建物の角に入って巻こうとする、急いでガーディアンが追いかける
「わあぁ、ビックリした」
ガーディアンが曲がった先には変身を解除したセントが立って居た、だがガーディアンはセントに御構い無しに横を通り過ぎる。
ガーディアンが通り過ぎて、何とか撒けたとホッとするセント、人目を避けながらその場を後にした
「(彼処にスマッシュの反応がして、向かったらガーディアンが待ち構えて居た……帝国が奴らと絡んでいる、それかただ良い機会だと思ってわざとスマッシュの反応を出して帝国に情報を……)」
今までセントは『奴ら』について考えていたが、全く謎、唯一解ってるのが、奴らが人体実験で人間をスマッシュに変え外に放ってる事、だがそれも何の目的なのかも謎、セントはやはり唯一手掛かりはタツミで有ると確信する
『ビルドチェンジ!』
バイクに乗り「nascita」に戻る事にした
「上手く掛かった、このまま垂らして行けば居場所がわかる」
セントが去ったその場に2人組の影が潜んでいた
「ただいま」
「お帰りセント!大丈夫だった?」
「あぁ、それであいつ居るか?」
「あの人なら、なんか変な事しないように、鎖で縛っておいたよ」
「随分過激だなぁ…」
「仕方ないでしょ!あいつが私達の味方であるか、わからないんだもん」
「確かになぁ、じゃあまたあいつと話して…「ねぇセント、仕事大丈夫?」えっ?あぁぁ!直ぐに行かないと、また留守番のこと頼む!」
腕時計を見て仕事の時間に気付き、慌てて店から出て行く、直ぐにビルドフォンをマシンビルダーに変形させ研究施設に向かった、
「大丈夫かなぁ?セント」
「クビにされなきゃいいね…」
「あははは……」
「間違いない、ここで糸が外れてる、この店の中だな」
「じゃあ早速報告と行こうか?」
帝国でも数少ない精密機器に製造機材が立ち並ぶ部屋、そこに居る警備服を着た警備隊員と白衣を羽織った科学研究員がいた、そこにはセントの姿もあった。ここはログ軍曹がセントを招いた研究施設である、セントはここで秘密基地では出来ない研究をしている、勿論ブラックなことはしていない
「新入り、仮面ライダー指名手配されちゃったな」
突然セントに声をかけたのは、研究施設で待機していたログ軍曹であった、丁度ビルドについて、ガーディアンに残っていた映像を使い、研究員が解析を試みようとしていた、モニターにはドリルクラッシャーでガーディアンを攻撃しているビルドが映っていた、研究員がこの映像見て驚きどんな技術を使用しているか理論しあっていた。
セントもその映像を見てる途中、懐からマナーモードにしてたスマホが着信のバイブレーションしていた、誰にも見られないように部屋を出て、人気のない所で取り出し電話に出る。
『セント!大変、大変!どうっ、どうっ、どうしよ‼』
「落ち着いて!何があったんだ?」
『あいつが…タツミが逃げ出した!』
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」
『実は……私たち買い忘れに出掛けて、帰って来たら店内が少し荒らされた様子だったの、『でっ!不安になって地下室を見たら、切られた鎖だけが残ってたの!『あいつぅぅぅっ!やっぱりスパイだったのね!私たちを騙したからにはタダで済むと思うなよ、セントがね!』
「俺任せかよ」『『セント任せなのね』』
セントに任せるファルに息ぴったりにツッコム3人、そのあと少し考え込むセントにエアが話しを戻す
『兎に角、店に戻って来てくれる?マスターも居ないからどうすればいいかわかんなくって…』
「悪い、俺ある所に行ってくるから、その間店の片付けといてくれ」
『えぇぇ……』
電話切って直ぐ施設から出て、マシンビルダーでどこかに向かって走らせて行った
「ってのが、俺が単独で行動した理由と姉さんたちに助けてもらうまでの経緯です」
「そうか、内容は理解したが…まさか本当に存在していたとは……」
今タツミと話している、タツミより年上で、左腕から左肩まで鎧の様な防具を着て、左目に眼帯をつけた女性と話していた。
他にも周りにも女子3人少年1人がその場に居た、彼らはタツミの仲間、だが住人や仕事などの仲間ではない、彼等はナイトレイド、殺し屋集団である、彼等は帝国に対する小国の暗殺部隊、彼等の主な任務は大臣派の要人、及び危険人物の暗殺。
帝具を回収・収集し、小国の戦力増強なども行っている。
いずれ軍が決起を起こした時、混乱に乗じて大臣を討つのが彼等の役目である。
タツミも暗殺の現場に居たが、帝国の腐敗した闇を知り、成り行きであったがナイトレイドに加入し、そして今現在に至る
「それにしても…………変な組織に人体実験されたり、怪人に襲われたり、噂のヒーローが現れたり、そのヒーローと一緒に断崖絶壁まで逃亡したりして、あんたたった一日でどれだけ事を経験してるの?」
「あぁぁ……今思い出しても肝を冷やしたな、ホント……」
手入れした桃色の長い髪に左右結んで垂らしている、10代小柄で華奢の少女、マインがタツミの起こった事を整理するように語り、それを聞いて改めて自分の出来事に思わず肩を落とす、それなりに経験はしていたつもりだったがあまりにも予想外過ぎていた
「私も驚いたよ、まさかあんな冷蔵庫が地下への秘密扉になってたなんて」
「しかも帝国並みの設備と見たことない機械が揃ってた、そのセントって言う男は相当な科学者ですよ、帝国に指名手配されてるとは言え、もし敵に回したらこっちが危ない」
癖のある金髪でグラマラスな女性、タツミやマインなんかより年上のレオーネがケラケラ笑うが少し呆れた様子で感想を語る、緑髪の少年ラバックも地下で見た事を語る
「だがタツミを知られた以上放ってはおけん、今後仮面ライダーついて検討しなければ」
「それって、殺す事も考えてですか?……」
タツミの言葉にしばらく沈黙する一同、だが話を切り出したのは
「もしそうなっても、そいつには弱点がある」
癖毛が一つもないサラッとした黒髪、無表情で赤い瞳が特徴的なタツミと同年代の少女アカメが口出した
「そいつが人間なら生きている、心臓があるということ、なら斬れる」
「ちょっとまて、俺はあいつは例外で__」
「早まるな、検討すると言ってるだろうが、それにタツミが捕まったその組織も含めて本部に報告する。
タツミの話が正しいのなら__」
「侵入者だ!ナジェンダさん!」
話してる突然ラバックが少し慌てて警告する、彼の帝具には糸を使い周囲に結界を作る、近づけば直ぐに糸が反応する
「人数と場所は?」
「移動速度が速いからバイクで近づいてます!反応から恐らくなんですが一人」
「一人?少なくとも異民族の傭兵ではなさそうだな、考えられるのは帝国だが……」
バイクを使えるのは帝国、軍事国、小国のみ、それ以外は極わずかしか使える人材がいないのだ、だからナジェンダは先ず帝国を判断したが、違和感を感じたのか一瞬考え込むが直ぐに切り替える
「仕方ない緊急出動だ、ただしそいつが何者なのか見極めてから、いいな?」
命令受けた全員がすぐさま動き出す、ラバックの結界が反応した現地に向かう
「えっと、この先だな、また偽スマッシュ反応的なハズレじゃなきゃいいけど」
その頃セントは森の中バイクを走らせナビを使いあるところに向かっていた、一度急停止して周囲見まわす、辺りは人気のない静かな森、しかし……
「(なるほど、どうやら当たりのようだ)」
直ぐにバイクから降りビルドフォンに元に戻す、懐からビルドドライバー取り出し腰に巻き、赤と青の2本のボトルを左右に持って取り出し振る
「さぁ、実験を始めよう」
振るのをやめドライバーに左に赤、右に青を挿す
《ラビット、タンク、ベストマッチ!》
電子音声が鳴り終わってレバーを回す
《Are you ready!》
「変身!」
ファイティングポーズを決めた後、ドライバーからチューブが伸び赤と青のハーフボディを作り出し、挟むように組み合わさって一つのスーツをなる
《鋼のムーンサルト!ラビットタンク!》
決めポーズをした後、銃の形をしたドリルクラッシャーを作成し前方に構える、そして放った瞬間、林の中から何か飛び出て来た
「お見通しって訳かい!」
それはナイトレイドのレオーネだった、これが彼等ナイトレイドと仮面ライダービルドとの初対戦だった
〜次回〜
「セント!なんでここに⁉︎」
戦闘の中早くも再開するセントとタツミ
《ベストマッチ!》
「君にナイトレイドに入ってもらいたい
『結晶を創る」(仮)
初めての投稿から13日、次はもう少し早く出せるように頑張ります!