ビルドが創る!   作:マーリン・オルタナティブ 

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〜前回のあらすじ〜


〜その前に〜

「「「新年明けましておめでとうございます!」」」

「連載してから早くも数ヶ月、応援してくださる方々には、大変お待たせしました」

「でも仕方ないと思うぞ、ルパン3世が10周年記念で慣れない執筆していたからな」

「何の話だアカメ?それに名前が微妙に間違ってるような……」

「それより!てぇぇん才物理学者のセントは地下室から脱獄したタツミを追っているとアカメとナイトレイドと出会し交戦することに!」

「何でアカメだけ分けた?」

「そしてナイトレイドを撃破しアカメを口説き落とした俺はアジトへ案内してもらい」

「いやだから何でアカメだけ分けた。それに口説き落ちてないし?」

「そんなこんなでナイトレイドの全員が餌付けされるのであった。
さぁどうなる第4話!」

「最後適当すぎるだろが‼︎」

「んんう、うんんうんうんん(セント、お雑煮お代わり)」


鷹を創る!

ここは帝都の大通り、陽も落ち辺りの蛍光灯通りかかる人々の暗い表情がほとんど、中には険しい顔でパトロールする警備隊。

その時リーダーらしき男が隣にすれ違った長い黒髪の少女に何か気づいたようで剣の柄掴みながら近づいた

 

「貴様!まさかアカメでは_」

 

振り向く少女だが男は予想外で呆然とした表情になる。

その理由は彼女が瞳が“青かった”からだ

 

「人違いだ、すまない」

 

少女はペコっとお辞儀し直ぐその場から立ち去った、リーダーらしき男も仲間の元に戻りその場を去って行った。

しばらく歩いてると少し遠くから茶髪でツインテールの華奢な少女が近寄って話駆け寄って来た。

 

「ちょっと勝手に離れないでよ!気づかれたらどうするの!」

 

「大丈夫だ、さっき警備兵に話しかけられたが人違いだと気付かれなかったようだ」

 

「それなら良いけど、もし気づかれたら危なかったわよ…」

 

「だから言ったろ、てぇん才物理学者の俺が作った発・明・品にかかれば、それはまるで別人のように変装できるって」

 

そう、この二人はアカメとマインだ。

いつものアカメの赤い瞳が青に変わっていて。

そしてマインの一番の特徴の桃髪が茶髪になっている。

二人は帝国に指名手配され街の中で歩くことは困難である。

だがセントの発明した変装道具で難無く入ることが出来た。

 

「ホント凄いわね、まさかまた堂々と検問を通れるなんて」

 

「確かに、まさか髪に色を変えられるだけで効果敵面だし」

 

ここに来る数時間前、マインに謎の液体を髪に塗り布を巻いてしばらくして洗い流すと桃色の髪が見事に茶髪になっていた。

アカメもコンタクトって言う瞳の色を変えられるかなり小さいレンズを嵌めてまるで別人のようだった。

因みにその時のセントは青い瞳のアカメに猛烈に喜んでた。

 

「ねぇ、この髪の色後で元通りになるよね?」

 

「元に戻ると言うか、さらに元の色を重ねて元に戻った様には出来る、だからもう一度染め直すしかない」

 

「はぁ!それじゃまたあの手間暇掛かるのやらなきゃいけないの⁉︎」

 

「しょうがないでしょ、髪染めるのにもそれなりに時間掛るんだから?」

 

そうかアカメがやけに早く変装出来たのにマインが凄ぇ時間掛かったのはそういうことか、それは確かにうんざりするよな

 

「それにしても、帝都がこんなに人が居るとはな?」

 

「そっか、アカメ昼から帝都に来るなんて滅多に無いんだったな」

 

「そうね、アカメが帝国から離れて直ぐ指名手配されてるからね」

 

「あぁ、街の中を歩くのは本当に久しぶりだ」

 

少し晴れやかな表情のアカメだが直ぐに少し悲しい表情になる

 

「通りかかる人達、皆笑顔の一つも無いな」

 

そうアカメは通りかかる人を見ていて不敏に感じていたのだ、アカメも表情には出ていないが同情してる。ここだけじゃない、村の為にも頑張んねぇと!

 

「着いたぞ、ここが『nascita』だ」

 

考え事してるといつの間にか着いていた。

本当に見た目ただのカフェにしか見えねぇ、この下に秘密基地があるなんて店を見て地下に秘密基地ありますよって言われても冗談だと思うのがほとんどだろうなぁ。

またも考え事してるとセント達がドアを開け店に入って行く、そうだ、あいつらに謝_

 

突然腹部に衝撃が走りそのまま意識が遠のいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜20分前〜

 

「遅いねー、セント」

 

テーブルにぐったりした感じて頬に軽く押し当て呟くエア。

苦笑いするルナ。

苦い顔でどこか遠くを睨みつける私ファム

店に帰ってきてから数時間。

セントは未だに帰ってきてない。

『助けてもらたのにアイツは店荒らしてなんの詫びなく出て行った微塵子』略してタツミを連れて帰るのを待っていた。

帰りたてなのに荒らされた部屋を苦労して片付けたんだよ!もしセントがタツミ(略)を連れ帰った時はあいつを蹴り飛ばして…

 

「まぁまぁそうカッカッするなって」

 

考えてる中私達より1時間前に帰って来てたマスターが話しかけてくる、でもなんで考えがわかったの?

 

「なんで考えがわかったって思った?判るさぁその機嫌悪そうな表情を見れば」

 

そう言いながらマスターから手渡しで注いだコーヒーを受け渡す、が私はポケットから缶コーヒーを取り出して飲む

 

「まぁ、タツミの話はきな臭いところはあるけど、あの性格でスパイなんて考えられないと思うよ」

 

無言で断れたマスターはルナの前のテーブルにそっと置こうとする、けどポケットから缶コーヒーを取り出し飲む、さっきより苦い顔になってた。

 

「それに最愛取り戻す為なんて健気じゃんか?セントもそれをわかってたかもしれないし_」

 

「マスター私胃が荒れるからコーヒー飲めないって前にも言わなかった?」

 

無言よりキツイ言葉とたぶん私より鋭く睨むエア、トドメを食らって流石に凹むマスター。

一瞬目尻に小さな輝きが見えたようだけど気のせいよね。

セントまだ帰って来ないの?そう思っていると……

 

「ただいま」

 

間違いない!聞こえたと同時に私達は振り向いた。

やっぱりそこに居たのはセントだった

 

「おっ!お帰りセント……」

 

マスターが気楽に声をかけるが突然途切れた、私達も一瞬固まった何故なら……

 

「ここがあんたのアジト、やっぱりただの喫茶店にしか見えないけど?」

 

「まぁ見れば驚くから」

 

「セント、ご飯作ってれるか?」

 

「もちろんさ」

 

二人女子を連れてた事である、そのあと店に入り口から男が遅れて入って来るのが見えた

 

「「「(間違いないタツミ(略)だ!)」」」

 

私とエアがタツミ(略)と判り無駄の動きがないで素早くタツミに近づき息の合った同時キックを腹部に食らわせた

 

「あんた!よくも店荒らしてくれたね!こっちはあと片付け大変だったのよ!」

 

「それだけに収まらず女使ってセント口封じするなんて、最低ね!」

 

「そうよ!冷蔵庫の中も壊して、お陰で私が楽しみにしていたプリンが無くなったじゃない!」

 

気を失ってるタツミに後からルナも参戦して文句を言う。

そしてエアと一緒に容赦無く踏みつける、セント達はただ唖然と私達にボコボコにされるタツミ(略)をただ見つめていた。

そんな状況で唯一口出した一人が居た。

 

「すまない、そのプリンは私が食べた」

 

アカメが地雷を踏むような発言をし、修羅場にやんわり入り込んで来た。

その直後踏み付け続ける二人を除きルナが振り向く、アカメを睨みながら近づいていく、それ程プリンが楽しみだったんだ

 

「……本当に私のプリン食べたの?」

 

「あぁ、タツミを探す途中目に止まって食べた」

 

「……この店荒らしたの貴女なの?」

 

「私一人じゃないが」

 

「冷蔵庫壊してタツミ(略)を連れ出したのも貴女達?」

 

「あぁそうだ」

 

「……なら返しなさいよ……私のプリン返しなさいよ!」

 

「イヤイヤイヤ!返すなら壊した家具とか食器もでしょ!」

 

「マスターは黙ってて!」

 

「はい……」

 

※ここからは《セント視線》

プリンの犯人がアカメだと判り弁償を訴える、そこに一番の被害者店長であるマスターが口出すが、女子特有の圧力感に縮こまむマスター、目から一瞬小さな輝きが見えたような、

ドンマイマスター、とりあえず俺は…

 

「はい、お待ちどう」

 

「いただきます」

 

料理を作り終えカウンターに席につくアカメに出来上がった料理を置く、そして直ぐにフォークを取りいつもの様に掻き込む、と思いきや一口入れた瞬間ゆっくり噛み締め、時々「んんぅっ♡」と可愛い唸り声を漏らす満足気な顔をするアカメを見るとするか。

 

「ちょっと!喜んでるアカメ見てないで早くあの二人止めてよ!」

 

「あと私のプリンのけ「はい、ルナの好きな一押しプリン」えっ、やった!ありがとうセント!」

 

「これで許してやってくれるかね?」

 

「うん、許す!はむっ」

 

「早っ!もう許すの⁈」

 

「あぁ、やっぱりこのプリンは最高〜」

 

「これで一件落着だな「おい待_ぐぇっ!…こっ__なんと_ぐはっ!…こいつらなんとかしろ!」

 

視界どころかマインを除き完全に忘れ去られていたタツミが意識を取り戻し姉妹二人から救助を求めて来た、セントは今思い出しようにタコ殴り、殴ると言うか踏み付けられてるがそんな状態になっていた

 

「あ、悪り忘れてた」

 

「忘れるな_あぁぁぁ!……」

 

二人は最後のトドメを刺すかのように間をあけてから強く踏みつけてた、そのあと適度な運動した様な少しスッキリした顔でカウンターの席に着く

 

「ふぅぅ、スカッとした!セント、栄養ドリンク一つお願い」

 

「あっ二つでお願い」

 

「セント、私も飲みたい」

 

「はいはい、栄養ドリンク三つね、お待ち下さい」

 

「無視するな!」

 

三人に注文されキッチンで次のを作り始める、そんなセントにさっきまで踏み付けられ続けて一度気絶したタツミがイラつきながら立ち上がった。

そんなに間もないのに回復早いなぁ、さすが脳筋

 

「ところでセント、この二人って誰?さっきから見た限り風俗じゃなさそうだけど?」

 

「どんなブラックな思考よ……」

 

「あぁ、言い忘れてた、ツインテールがマイン。

そして癖のないサラッとした黒髪のロングヘアスタイルの美少女が今日彼女になったアカメだ。

二人共タツミと同じナイトレイドさ」

 

「おい、バカ!」

 

「「「えっ……」」」

 

「えぇぇぇぇ‼︎」

 

二人の紹介にあっさり三人の秘密を言った俺に言い止めようとするが時すでに遅しで姉妹は唖然と固まり、マスターも最後の説明にに驚く。

タツミもマインも驚いた表情で睨みつける、でもね「ツインテールって適当すぎない!」はどうでもいいと思うよ、考えていると早速質問が来た

 

「ちょっとちょっとちょっと、お前またとんでもない奴連れてきたな!帝国を騒がせているナイトレイドを連れてきて!」

 

「仕方ないだろ、このバカの職業が快楽殺人なんだから」

 

「誰が快楽殺人だ!」

 

「それにしたってあっさり連れて来るか?」

 

「こうもしないとこの快楽殺人連れてこれないだろ?

怪しまれて敵対するかもしれないし、逆に味方に成れば心強いしな」

 

「ここ裏稼業のレストランじゃないんだか…ぐぇっ「そんなことよりどう言うこと!「「「その女がセントの彼女って⁉︎」」」

 

マスターと話してる途中マスターの後頭部をカウンターに押さえて三姉妹が話に乱入し疑問を投げかける、それに対してセントは…

 

「普通さ、アカメのアジト近づいていると奇襲かけられて、でも返り討ちしてる最中に巡り合って一目惚れしたから本人の同意ももらってカップルになった、普通だろ?」

 

「奇襲かけた相手に一目惚れするのがどこが普通⁈それなら殺害の容疑で逃げてる途中に奇襲されたて人体実験された快楽殺人がまだ普通でしょ!」

 

「あんた達、それどっちも普通じゃないから…」

 

付き合う経緯を聞くと急展開にツッコムファム、それを聞いて更に普通にツッコムマイン

 

「ってか俺の呼び名それに固定するのやめて来るれないか?」

 

「あぁぁもっ、キリがないから戻ってきた理由話すぞ、ほら栄養ドリンク」

 

「ありがとう」

 

「先ずナイトレイドのアジトで奇襲した男を突き止めるために、ナイトレイドの方で持ち前の情報網で調べてもらってる。

こっちも独自に探ることになったわけだ」

 

「成る程…」

 

エアの呟きと一緒に納得する一同、そしてキッチンの冷蔵庫に手をかけて地下へと入って行く

 

「もうナイトレイドである程度話し合ったから此処へ戻って来たわけなのだよ」

 

「おぉ、また入れるのか」

 

「何嬉しがってるのよ…」

 

少し喜ぶタツミを置いて全員自然と地下に入って行く、少し遅れてタツミも入って行く、アカメもマインも地下施設を見回す、実のところアカメもマインも地下には入ってない。

レオーネとラバックがタツミを連れ出した為見てなかったのだ

 

「それでどうやって情報収集するんだ?全然客来ないカフェでよ」

 

「先ずはアジトで描いた似顔絵で情報を集める」

 

「だから客が来ないカフェでどうやって「セント、スマッシュの反応が出た」

 

話の中パソコンからアラームが鳴り覗いていたマスターがスマッシュの出現を報せる、セントもディスプレイを見る

 

「どうやら場所は…東帝都にある貴族の屋敷だなぁ」

 

「ここって大臣派の要人の屋敷じゃない」

 

ディスプレイに映るマップと座標を自然にみんなで見るとマインが気づいた。

そこは帝国を腐敗している原因一つである欲望のまま国を貪る大臣、それに加担して有意義な暮らしを過ごしてるのが大臣派の貴族と要人である

 

「ビルドの出番だな、行ってくる」

 

「あっ、ちょっと待て!」

 

直ぐに向かおうと出口繋がる階段を上っているとタツミが止めて来た

 

「其奴ら大臣派の貴族ならほっといてこいつ探さないのか!話は聞いたけど記憶喪失なんだろ、自分の記憶と貴族を助けるの、どっちが大事なんだ⁈」

 

いくら理性無く暴れるスマッシュとは、大臣派の貴族の行いを考えればまさに自業自得である。

そんな彼らを預けるのは虫が良すぎる、そんなタツミの疑問を投げかける、それについてセントは

 

「決まってるだろ、人助け(ビルド)さ」

 

迷いなく答えを出し現場に向かう、そのあと食べる事に夢中になってたアカメにマインが監視の任を思い出させてついて行かせる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっ!やめっ!__」

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁ‼︎兄上様!嫌!死にたくない!」

 

壊れた部屋の壁、そこに居た男が怪物に頭を踏み潰さる、その光景を見たドレスを着た女性が青ざめた顔で部屋を出て必死に逃げた、途中排除のためにガーディアンや警備兵が通り過ぎる、だか女性は目にくれず唯々走り去るだけ

 

「(なんで私が殺されなきゃいけないの⁉︎私は貴族であるのよ!死んでたまるもんか!)」

 

今逃げてる怪物への恐怖と怒りを覚えながら走ると、後ろから銃声と悲鳴、何かが壊れる音がした、なんだろうと後ろを振り向いた瞬間、突然意識が途絶えた。

 

  

 

 

 

 

 

そんな姉上まで!

まだ壊されず少し開いた扉の隙間から瞳が見えた、その瞳が見ていたのは、壁に紅い飛沫とその下にぐったりと横たわる頭のない身体、そして左手に紅く濡れた怪物が立っていた、覗いていたのはまだ十代の少女だった。屋敷が何かが崩れる音と共に揺れたため、怖くなり部屋に閉じこもっていたのだ、そして外の様子が気になって見てみれば、実の姉が怪物に殺された、この光景を見て思わず嘔吐してしまう、なんとか治る事に成功して顔を上げる

 

「……!」

 

怪物が私の目の前に立っていた、そして翼のような刃がついた腕を大きく私に向かって横に振り下ろした、危ないところでギリギリ後ろに伏せるように飛び出して躱した、壁や扉の木片が飛び散りながら部屋に入って来た、目の前の迫る恐怖に腰が抜けて立てない、必死に逃げようと懸命に手と足で後ろに下がるが直ぐに壁まで到達してしまう、怪物は私の目の前で止まりトドメと言わんばかりにゆっくりと腕を上げる。

 

嫌だよ、死にたくない、もっと生きたい!もっと服を着たい!他にもスイーツを食べたい!楽しい拷問し(遊び)たい!結婚したい!優雅な生活を送りたい!欲しいもの全部欲しい!

 

「嫌ぁ……、嫌ぁぁ……!」

 

迫る恐怖や死に思わず掠れる小さな声が漏れる、やり残した事に続けたい事を頭に過ぎる、スマッシュが腕を伸ばせるだけ上がった瞬間、振り下ろされた。

 

 

 

 

 

誰も……助けてくれない…

死を悟り、ただ目を閉じて死を待った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「______!」

 

目を閉じ意識が途絶えるのを待っていると恐らく怪物のだろう、息が詰まるような声が聞こえた。

死を覚悟したのに気になって瞼をゆっくりと上げる。

目に写ったのは吹き飛ばされたように少し遠くに倒れる怪物と私の目の前に立つ赤と青がパズルのみたいな模様の鎧、目がウサギの横顔と…戦車の様な形に出来てて、腰には機械的なベルトが巻かれている。

思い出した、最近ナイトレイドと並ぶ指名手配犯、仮面ライダーだ。

でもなんでここにいるの?あの怪物が目的?それとも私?なら私は連れてかれるの、殺される?

少し不安になる私に仮面ライダーが話しかけて来た。

 

「早く隠れるんだ、そこに居たら危ない!」

 

必死な声で少女に伝え立ち上がり襲い掛かってくる怪物を受け止める。なんで私を助けるのがわからないけど、近くにあったタンスの影に隠れた。

 

「ハッ!」

 

 

少女が物陰に隠れたのを確認したら攻撃に転じる、回し蹴りにより攻撃共に距離を取る、刃状の爪を俺に振るうが上手く躱しながら攻撃を当てて行く。

このまま勝てると思ったけどスマッシュは廊下へ出ると壁を破壊して外へ飛び出た。

外へ出るが空中から襲い掛かるスマッシュに苦戦する。

すると懐から茶色の小瓶と碧色の小瓶を取り出し軽く振るとベルトに挿し込む

 

《ゴリラ、掃除機》

 

レバーを回してベルトから出るチューブに液体が注がれ前後ハーフボディを形成する

 

《Are you ready?》

「ビルドアップ!」

 

ハーフボディに覆うように重なり姿が変わる。

ゴリラのような大きな右腕のハーフボディと左肩には掃除機の筒状の装置と腕部には掃除機型のアームがつけられたハーフボディの姿に変わっていた

 

「勝利の法式は…ってあれ?」

 

急降下して迫るスマッシュに決めゼリフを言うが途中違和感に気付く、急降下の先が自分ではなく背後の方に向かってることに後ろを振り向くと空いた壁に隠れて様子を見る少女がいた

 

「危ない!」

 

咄嗟に掃除機型のアーマ【ロングレンジクリーナー】を少女へ急降下するスマッシュに吸引口を向ける、マッシュが少女との距離あと少しの所で一瞬止まる、そして凄まじい吸引力でスマッシュを自分の所へ寄せ付ける。

スマッシュが自分に当たる前に飛び上がる、そしてスマッシュが下へ到達すると同時に右手の拳を振り落とした、【サドンデストロイヤー】で押し当てられ地面にヒビが入る。

 

「何やってんだ!こいつの狙いは君なんだぞ!」

 

「ごめんなさい……、あっ!後ろ後ろ!」

 

「?」

 

少女に再び注意を呼びかける、だが謝罪した後少女が必死に後ろを指差す、何故なら

 

 

 

 

 

「なっ……!」

 

後ろからスマッシュが攻撃してくるからである、

 

「最悪だ……、もぉ〜!」

 

立ち上がり懐から水色のボトルを取り出し碧色と取り替え挿す

 

《ダイヤモンド、ベストマッチ!》

 

レバーを回すと姿変わると同じチューブが伸びて後方に新しいハーフボディが作られる

 

《Are you ready?》

「ビルドアップ!」

 

掃除機のハーフボディが粒子として抜けて後ろのハーフボディに入れ代わる。

 

《輝きのデストロイヤー!ゴリラモンド!イエェーイ!》

 

フォームチェンジが完了した直後にもう一度レバーを回す。

途中翼端の爪をクナイのように放ち続けて自ら追撃しようとする、だがそれが命取りとなる。

 

《Ready go!》

 

左手を前にかざす、スマッシュから放たれた攻撃が全て一つのダイヤモンドに成り残りの攻撃を防ぐ。

右肘を背後に引き右腕の【サドンデストロイヤー】を構える。

そして力強く前のダイヤモンドに殴り付ける。

衝撃に耐えられなかったダイヤモンドは砕けスマッシュに向けて散乱した、ダイヤの散弾にスマッシュは耐えきれず爆発を起こして地上に倒れる。

倒れたスマッシュに空のボトルを突き出す、スマッシュの外皮から粒子状の成分が溢れボトルへ入って行くスマッシュの粒子が消えると倒れたところに60代の男性が同じ体勢で寝そべっていた。

 

「もう出てきてもいいぞ」

 

壊された壁に隠れていた少女に声をかける、その声に穴の空いた壁から顔を出す、すると最初は不安そうな顔から何が驚いた顔で壁から飛び出でビルドを通り過ぎて倒れた男に駆け寄る

 

「…お父様!」

 

男は少女の父親だったようで近くに座り必死に体を揺らし起こそうとする、少しすると父親は瞼を持ち上げるそして隣にいる娘に目を向ける

 

「キ…ラ……」

 

「!、……お父様!」

 

目覚めた父親に少し驚いた表情で声をかける、少女に向け『キラ』と呟き立ち上がれないのだろうか少し震える手で娘の頭を撫でる、両目から涙を流しながら少女は父親の手を頬に移して両手で優しく包むように握る。

キラって言うんだあの子…

 

「動くな!」

 

ガーディアンと警備兵が駆けつけて来た、ビルドと距離を開けて銃を構えた

 

「貴様を大量殺人及び不法侵入、容疑者の共犯の罪で捕らえる!」

 

兵士達が引き金に指をかける、だが俺の前に一人駆け寄って来た

 

「待って!この人は私たちを助けてくれたの!これは怪物が暴れ回って……あれ?」

 

キラが前に出て必死に弁解しようとする、しかし後ろから何が小さく破裂する音がして後ろを見るといつのまにかバイクが置いてあり跨って走り出した。

 

「えぇ!」

 

キラも驚きを隠せず、ただ銃弾を躱しなからその場を去るビルドを見守るだけだった。

その近くで警備兵に見つからないように遠くから監視していたアカメ。

変わらずの無表情だが、助けられた少女と同じ疑問を抱いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2日後〜

 

『nascita』の地下施設で俺に三姉妹、ラバックと一緒にタツミとマイン、アカメが集まった、ラバックがある封筒をセントに渡す

 

「革命軍の情報網で見つかった、この男が多分タツミに奇襲した男だ」

 

タツミや姉妹が背後から覗ぎながら俺は封筒の中を取り出すと男の顔写真付きの資料だった。

するとタツミが資料を強引に取り写真の男を見つめる

 

「この男だ、間違いない」

 

「こいつが手掛かりになりそうだな…」

 

「だがこの男は数週間前に仕事を辞めて行方不明だ。肝心の手掛かりの住所や電話番号は偽だから、残るはこの顔写真だけだ。

でもこれでどうやって見つけるか……」

「ここからは私達が探そうか?お給料くれるなら」

 

話を聞いてたファルが少し自信有り気に姉妹の先頭に立って口出して来た、それにタツミが質問する。

 

「なんだ、ビラ配りか?そんなんで見つかる訳が「異義あ〜り!」わぁ!」

 

突然と階段の辺りから飛び出るように現れるマスター、いきなりだから俺と姉妹以外ビクッと驚く。

そこへマスター自慢気な顔でファル達に近く

 

「この子達を舐めては……いかんぜお」

 

前々から用意してたような決め台詞をマスターが言うと姉妹達はどこからか円形カーテンを取り出してその中で着替え始める。

浄化装置に背景ロールを付け、距離を置いた所にPCとカメラをセットする。

とりあえず俺は姉妹以外全員浄化装置の元から遠ざける、そしていつもより派手な衣装に着替えた姉妹が壁ストリートの前に立ちスタンバイして置いてた二色のランプが青から赤に変わった。

 

「「「みん〜な〜!元気〜?みんなのアイドルグループ。

スカイナイトがぶ♡りん♡だよ‼︎」」」

 

カメラに向けて明るい笑顔とハキハキした声で可愛らしい仕草で挨拶するの三姉妹、それを見てアカメ以外はしばらく放心状態になるタツミ達。

少しして放心状態から解けるとマスターが4人に説明する。

 

「エアちゃん達はなぁ、今大人気のネットアイドルなんだよ」

 

「ネットってなんだ?」

 

「やっぱり田舎者ね、バイク運転できるのに」

 

「うるさいなぁ…それでネットってなんだよ?」

 

「ネットって言うのはネットワークの略で、ケーブルや電波を通してメッセージ送れたり、 カメラやマイクが有れば映像や声をそのまま遠い人も鑑賞できることが可能なんだ。」

 

「へぇー、なんかよくわかんないけど凄えな!」

 

ネットについて話してるとエア達が本題に入った

 

「は〜い、今日のお願いはこれ☆」

 

画面の左下に資料にあった男の写真が表示された。

 

「私たちの為に死に物狂いで探し出せ〜!☆」

 

楽し気な声で視聴者にお願いする、離れて見守ってたタツミ達は少し不安そうな表情、するとルナがカメラの前に立ち祈るように両手を組みながら見つめる、目に涙を溜めて

 

「お願い……」

 

瞬間離れて取り付けた別のディスプレイに次々とコメントが来る。

効果的なだな、ルナの目薬。

見た目に寄らない裏腹キャラにタツミ達も少し引いた顔で見ているし、直ぐに有力な情報が来るかもな。

 

「すごい、もうこんなにコメント届いてる!」

 

ネットライブも無事終わって姉妹はラバックによって来た

 

「「「ラバック!お給料ちょうだい?」」」

 

「あぁ、いくらかな?」

 

するとみんなとは少し離れた位置で電卓を打つ三人、打ち終わった電卓をラバックに突きつけると

 

「えぇぇ‼︎ちょっと待ってくれる、流石にこれは高すぎるのでは……」

 

どうやらかなりの出費したらしく思わず叫び取り乱す、姉妹から圧をかけられてもなんとか値下げしてもらおうと交渉する。

なんかあの姉妹男に対して厳しいんだよなぁ、実際俺もとばっちり受けてるしなんなんだか。

考えてるとセントが少し苦い表情で二本のボトルを持って地下室の角へ歩く、そこには黒い出っ張りが壁から出ていた。

なんでこんな不自然な物があるか覗いているとボトルを横に嵌めてスライドする、が何も起きず。

考えても仕方ない。

 

「なぁ、それってなんなんだ?」

 

「ベストマッチだ」

 

質問すると姉妹とラバックが支払いでごちゃごちゃしている後ろからマスターの声が聞こえた。

 

「もう一度言う、ベストマッチだ」

 

「すいません、二度と言われてもわからないだけど」

 

カッコつけて言うマスターに少し迷い、でも話しが進まなそうだからはっきりと言う、するとマスターがセントがいつも使うラビットボトルとタンクボトルを持つ。

セントと入れ違いで黒い出っ張りに近づく

 

「ボトルには相性がある」

 

そう言ってさっきセントがやったように出っ張りにスライドしながら嵌めると細い電光線が中心の出っ張りに繋がる、二本消えると繋がった中心が光った。

 

「相性がいいボトルだとこうして光る、全組ベストマッチするととんでもないことが起こるらしい!

でもこれがなかなか一苦労」

 

「そこでこのベルドの出番だ、こいつビルドの変身する機能しかなかったのを成分検査機として使えるようにしたのよ」

 

見せ終わったマスターが元の場所にボトルを置くとすぐにセントが手に取る、ビルドドライバーに二本挿す

 

《ラビット》《タンク》

 《ベストマッチ!》

 

「どうよ、俺の発、明、品、」

 

 セントが自慢気な顔でタツミに見せつける。

 なんかむしゃくしゃする、だったら

 

「貸せ!だったらあたらい組み合わせて見つけてやるよ」

 

「ほほー、ならこいつとベストマッチするものを探してみな」

 

 そう言ってデスクに並べられたボトルから手に取ったのは灰色した模様に銃?のボトルを渡してきた

 

「天才の俺が作った……なんとかガトリング、でもベストマッチがわからないから_」

 

 《タカ》《ガトリング》

 《ベストマッチ!》

 

「嘘ん!」

 

「ブラッボー!」

 

 セントがガトリングボトルの相性を考えてるとタツミが間髪入れずにタカフルボトルとガトリングフルボトルをドライバーに挿す。

 すると見事一発でベストマッチを見つけた。

 

「どうよ?俺の第、六、感」

 

「……タカガトリング?「なぁ?」バードガトリング?「なぁ?」ホークガトリング?「なぁ?」ホークガトリンガーがいいな……」

 

 セントのように自慢気な顔で自分の能力をアピールするがセントは何もなかったかのように武器のネーミングを考える。

 そこにマスターがタツミに質問してきた

 

「どうしてベストマッチがわかった?」

 

「あー、ガトリングってようは銃だろ?

 だから空飛ぶ鳥が付けたら最強だなぁって思って」

 

「そんな子供が思い付きそうなことでわかる訳ないだろ。

 いいかこれは量子力学のパラドックスを__」

 

 タツミの発言に癪に障り、少し怒鳴るように科学的な言葉を発する。

が三人の合間を何かが横切る、何が横切ったのか気になり、その先を見ると、ノコギリが浄化装置の丁度扉柄と柄の間に刺さっていた。

 恐る恐る浄化装置とは逆方向を見ると球を投げた様な体勢でじっとしていたファルとニコッとでも恐怖を感じる笑みで見るエアとルナ。

 恐怖するあまりまるで金縛りにあったかのように動くどころか言葉も出ない三人。

 アカメ以外もそんな感じだけど。

 そして三人が声を掛けてくる。

 

「少しうるさいよ、こっちは交渉してるのに。

 まだそれ以上揉めるって言うなら……」

 

「「うふっ、切、ざ、む、よ☆」」

 

「「「は、はい……」」」

 

 ファルの殺意とエアルナの恐怖にただ返事をするしかなかった。

 その後、ラバックは姉妹の恐ろしさから素直に料金を払った。

 そして監視役のアカメを残してタツミ達は姉妹の恐怖を身に染みて知り帰ったのである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アハハハッ!それは災難だったな。」

 

「笑いことじゃないですよ姉さん、帝都を出るまでずっと冷や汗が止まらなかったんですから……」

 

「俺だってあの姉妹の威圧感に思わず逃げたくなったんだぞ!」

 

「あんた達、今日はアカメが居ないんだから、もっと気を引きしめなさいよ」

 

 真夜中の路地裏。

俺たちは昨日受けた任務のため帝国の城下町に再び戻って来た。

目的は警備隊役所はに匿われている大臣派の要人とその一家、一家と言っても三人しかいない、何故なら他は2日前のスマッシュ事件で殺されたからだ。

 ボスによると生き残ったうち二人には一家の中で地位と権力を持ち合わせている。

今後小さな脅威になってくる。

 姉さんとラバックが注意を引きながらも当主を殺して、俺とマインが孫娘を殺す!

 

「じゃ、行くとしますか」

 

 姉さんの言葉と同時に二手に分かれた、役所が配置に着いて姉さんたちが騒ぎを起こすのを待つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、なんでセントは大臣に加担する奴も助けたのかしら?」

 

所定の位置に着き、パンプキンを構えてると突然質問して来た。

それは俺も思った、あいつはいい奴だし俺より正義感の高いやつなのに、まぁ自意識過剰だけど。

スマッシュから人をまもってる。

でも人々を苦しめる大臣に味方する奴をなんであいつは……

_と考える最中、役所の方で騒ぎが起きた、姉さん達のが陽動し始めたんだ、一旦セントから頭から外した、今回は時間との勝負だ、でないと援軍が来てしまうからだ。

 

「行ってくる!」

 

 役所裏一階窓から突き破り侵入した、右に曲がって目標の部屋へと移動して行く、途中警備兵が行く手を塞ごうとするがマインの壁越し狙撃で次々と葬っていく。

俺が当たりそうなギリギリな狙撃だけど心成し感謝してる。

俺は引き続き目標を探して行くと警備兵が少女を中心に囲みなから部屋から出できた。

間違いない写真に写っていた奴だ。

 そうと判れば先手必勝、迫る俺に警備兵が気付くが、背後から横切る光が目の前の警備兵の眉間を貫く。

 

「ひっ……!」

 

 マインの援護もあって警備兵を蹴散らしていく、障害が無くなり少女に向けて剣を振り下した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だが

 

 「えっ……?」

 

 剣に衝撃が後ろに押し戻された、しばらく何が起こったか固まるが直ぐに原因を探す、でも間がなく窓から突き破ってそこに現れたのは……

 

 「……セント!」

 

 俺と少女の間に立ち尽くすセント、手には地下で作っていた銃を握ってる、さっきの衝撃は剣を撃った時に来たものだったんだな。

 するとセントがこっちに睨みながら話しかけてきた。

 

「なんで殺そうとする?

この子は家族を亡くして間もないのになんでだ」

 

「こいつらが居たらまた罪もない人が苦しむことになるんだぞ!

だから今殺さないと_「この子がやった証拠はあるのか⁉」っ……!」

 

 セントの政論的な言葉で詰まるタツミだが

 

「もう調べ積みよ」

 

 俺の背後からいつの間にか侵入したマインが切り出した。

 

「その女も親と同じで拷問好き、親が買った奴隷で親よりも残虐なことをしてるって情報よ。

それでもその子を守るき?」

 

 マインから事実を聞かれ現実を突きつけられるが

 

「それでも守ることは変わらない。

この子を殺してもこの子の罪は消えない。

それはただ尊い命が失われるだけだ」

 

 頑なに少女を守ろうとする、しばらくしてマインが重くため息を吐くとパンプキンを構える

 

「なら仕方ないわね、悪いげど倒させてもらうから」

 

「……セント、俺にはやらなきゃならないんことが有るんだ」

 

 俺も剣を握り直して構え見据える、セントも懐へ手を伸ばす、瞬間マインが取り出したベルトに向け狙撃する。

 だがセントは予想していたのかスレスレのところで躱しベルトを腰に当て巻き付ける、二本ボトル取り出し素早く振る。

あっという間に変身の体制を整える

 

 ≪ラビット≫≪タンク≫

 ≪ベストマッチ!≫

 

 レバーを回すセントを止めようと狙撃するマイン、だか空のチューブが壁になり弾いてしまう。チューブがハーフボディになる。

 

《 Are you ready?》

 

「変身!」

 

《鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!》

 

変身を終え、マインの狙撃をドリルクラッシャーで横に弾いて少女を守る。

 

「早く逃げろ!」

 

「は、はい!」

 

逃げ出す少女を庇いながら狙えないまでに迫る、邪魔はさせない!

俺も前に出てセントの行く手を阻む。

 

「はっ!」

 

「くっ!」

 

払い除けようと俺に向けて横薙ぎ振るうセント、直ぐに剣を横に構えて受け太刀する。

ジリジリと火花を散らしながら互いに押し合う、すると剣のドリルが回転して更に火花を散らして押してくる。

このまま受けてたら割られる_そう思い背後に飛び移るが更に左右に横薙ぎ追い討ちかける。

 

「邪魔をするなセント!あいつらは許しちゃならないんだ!あいつらは生かしちゃいけないんだ!」

 

「人を殺して平和を維持しようなんて、それじゃ帝国と同じ事だろうが!」

 

「違う!人を苦しめるのが帝国だ!俺たちは帝国のような悪党じゃない!」

 

 言い争いながらも時々瞬時に次の攻撃を仕掛けてくる。

マインの援護を求めるがいつにも珍しく難しい顔をしていた。

 

「(あいつわざとタツミに被って戦ってわね)」

 

そう、俺がセントと重なり、しかも狭い廊下と俊敏な動きで狙いが定まらないんだ。

やっと気付いた頃、セントに隙を見せてしまい、急いで守るが、

 

「ハッ!」

 

「がっ⁉︎」

 

直撃は防げたが反動で大きく後ろへ蹌踉めき、そこへ更に振りかざしてくる。

しかし

「わぁ⁉︎」

 

 突然窓から黒い影がガラスを散りばめる。

 そしてセントに向けて刃を横薙ぎするが咄嗟に避けられる。

 影だと思った長い髪と手に持つ刀で直ぐに分かった。

 

「大丈夫かタツミ?」

 

「アカメ⁈」

 

「アカメ!今まで何してたの、どうしてセントが⁉︎」

 

「すまない、セントが出してくれた料理を味わっていて目を離していた」

 

「アッサリやられ過ぎだろ⁉︎」

 

 俺もアッサリ振り切れられたことに苦笑いする。

 だかふざけた会話をしているが二人はセントへの警戒は怠っていない。

 

「それより先ずあいつをどうにかしないと」

 

そう、今睨みやいしてる時間も惜しい。

なんとか突破出来ないかと考えてると。

 

「私が相手をする、二人は今追ってる目標を葬ってくれ」

 

抜刀する構えで前に飛び出るアカメ、それに対して迎え撃つ構える

 

「そう簡単に通すわけないだろ!」

 

抜刀するアカメとドリルクラッシャーを振るうセント、二人の周りに火花が散る。

そこへタツミも加わる、二人とも互いの隙をカバーし合い攻めていく。

 

「(さすがこの連携を崩すのはキツイ!)」

 

スピードはアカメに劣るが威力があるタツミ。

装甲にダメージを与えられないがスピードと回数はタツミを上回るアカメ。

いつの間にか押され防戦一方のセント

 

 「(こうなったらアレを!)」

 

後ろに飛び出し懐から何か取り出そうとする。

だが突然大きな爆音が響いた。

 

「「「!!!」」」

 

ここに居る全員同様が隠せず、一瞬戸惑う。

 

「なんだ……!」

 

隙を見せたセントを見逃さなかったアカメは一気に畳み掛ける。

装甲から大きな火花が散り、尻餅をついてしまう。

その隙に突破_と思ったが、また予想外のことが起こった。

セントが逃した少女が慌てて戻って来たんだ。

 

「何戻って来てるんだ!早く__!」

 

「カァァァ!」

 

少女の後ろが突如現れた紫のスマッシュが背後から追い掛けていた。

 

「スマッシュ!」

 

俺は思わず口から漏らす。

しかしアカメの勢いは止まらず少女に迫る。

だが少女を追いかけてたスマッシュが少女を追い越してアカメに襲った。

スマッシュの拳を柄で防ぐが、勢いと力に後ろへ跳ね飛ばされる

 

「ガァ、アァァァァァァ!」

 

遠吠えと共にスマッシュが7体も増え全員に襲いかかる

 

「きゃぁ!」

「マイン!」

 

その中でも近距離戦が苦手なマインにスマッシュの拳が当たってしまう。

直ぐにマインの元に駆けつけて応戦するが一体でも厄介なスマッシュが4体も追い討ちかける。

 

「なんだこいつ!急に増えたぞ⁉︎」

 

アカメも2対1で苦戦する。

攻撃を躱しながらやっと刃がスマッシュに当たるが、

 

「…!」

 

外皮が硬く刃が通らない、スマッシュの反撃を回避するが珍しく苦い顔を見せる。

 

「硬い……!」

 

対応できるのが俺達よりスマッシュと戦ってきたビルドのセントだけ。

このままじゃみんなやられちまう、すると別の所からガーディアンの部隊が現れた。

 

「ガーディアン!こんな時に…!」

「いや、寧ろ良いタイミングだ。

みんな、ガーディアンの方に走れ!」

 

攻撃してくるスマッシュを薙ぎ払い、ガーディアンの方へ走り出すセント、スマッシュも逃げたセントを追うため駆け出す。

アカメも躱しながらセントの後を追った。

やっと俺とマインも二人の狙いが分かり、マインを護りながらガーディアンの方へ退いた。

そして攻撃してくるガーディアンの包囲網を掻い潜ってスマッシュと衝突させた。

近くの部屋に隠れる、入り口からチラ見するとスマッシュとガーディアンが交戦していた。

セントの作戦が功を奏し背中を壁に持たれながら座り脱力する。

 

「上手く巻けたなぁ……。

それにしても前相手した奴でも歯が立たなかったのに増えるって、あぁ最あ「それ以上言うな」

 

言いかける最中、変身を解いたセントが止めた。

この状況だ、少しでも気を抜くのは命と…

 

「そのセリフは俺の決めセリフと被る」

「こんな状況で何言ってんだ……」

 

真剣な顔とは裏腹に自分の個性一つを取るなと訴えて来た。

だけど油断はしてないのがわかる、スマッシュだけじゃ無い、少女に危害が及ばないかも気を配ってるのが伝わる。

でも未まだに分からない。

 

「なんでそこまでして、人を助けようとするんだ?」

 

ここにに隠れてるみんなしか聞こえない程度にセントに話しかけた。

分身を作るスマッシュ、ガーディアンがいつ全滅するか分からない状況。

 

「自分の記憶より人を守ろうとして。

汚名返上を晴らす訳でもない、お前は何がしたいんだ?」

 

だが知りたかった、そこまでして他人を、悪事を働いた奴も守る理由がなんなのか。

 

「クシャとするんだ、俺の顔」

 

「「「ハッ…?」」」「?」

 

あまりにも意味不明な返事に思わず声が漏れる。

アカメさえも困惑して?を思い浮かべる。

説明は続いた。

 

「誰かが助けて、その人が喜んだり、嬉しくって泣いてくれたりするとクシャと笑うだ。

マスクで顔見えないけど」

 

アカメと少女は思い出していた。

少女が叔父が元に戻って安堵した時、仮面越しで子どもの喜んでる声を思い浮かべる

守る理由を静かに聞いていた俺の方へ真っ直ぐな眼差しで語る。

 

「見返りを求めたらそれは正義じゃない」

 

否定出来なかった。

薄暗い部屋の中、こいつが光ってるように見えた、まるで_本当に正義の味方に見えたからだ。

 

説明が終わると丁度銃声が治り、ガシャンっと壊された音が鳴る。

どうやら全部のガーディアンがやられたようだ。

それを聞いてセントが立ち上がり、廊下の様子を見る。

 

「俺が相手するからそこで隠れててくれ」

 

言い残すと再びボトルを振り腰のビルドドライバーに挿し込む。

 

《ラビット!》《タンク!》

《ベストマッチ!》

 

レバーを回し、剥き出しのギアも回り輝く。

 

《 Are you ready ?》

「変身!」

 

ベルトから飛び出たチューブが一瞬でハーフボディを形成して、セントを挟み一つのスーツに成る。

 

《鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!》

「ハァッ!」

 

変身して早く一体のスマッシュに拳を打つけに掛かる、しかしボンっと煙になり姿を消す。

突如の予想しなかった事が起こり少し困惑すると、背後から同じくらい煙で現れ攻撃してくる。

 

「なぁっ!」

 

火花が散り仰反るセントに次々と作り出した剣やエネルギー弾と拳で攻撃して来る。

数の優位と連携攻撃でセントを追い込まれて行く。

 

「なら、こいつはどうだ?」

 

セントが懐から取り出したのは、俺が地下で見たガトリングボトルとタカボトルだった。

そして両手ずつボトルを持ち_

 

「さぁ実験を始めようか?」

 

_いつもの決め台詞を口遊む。

ベルトに新たに挿し込む。

 

《タカ》《ガトリング》

《ベストマッチ!》

 

レバーを回し今度は前後にチューブが伸び、山吹色と灰色の液が注がれ、ハーフボディを形成する。

その一つに何か翼のようなパーツが見えた。

 

《 Are you ready ?》

「ビルドアップ」

 

掛け声と共にハーフボディが重なり、スチームを吐きながら一つのスーツに成る。

 

《天空の暴れん坊!ホークガトリング!イェーイ!》

 

スチームを吹き終わると相手に見せつけるかのように翼を大きく広げる。

それを見て俺は本当に鷹の翼に見えた。

 

「!」

 

危険察知かそれとも破壊衝動かビルドにに襲いかかる。

 

《ホークガトリンガー!》

 

避けなからベルトから形成された《ホークガトリンガー》をスマッシュや分身に射つ。

火力と精度はマインの方が上だか、弾数と連射速度はマインのパンプキンを上回る。

 

「ガァァ!」

 

スマッシュは更に分身を増やし、俊敏さでビルドを翻弄させようとする。

するとビルドの翼が広げ

 

「ハァァァッ!」

 

天井を突き破り羽ばたいた。

スマッシュも穴の開いた天井を登って行く。

そして屋上へ出てくるビルドとあとを追ってきたスマッシュ。

飛び跳ね攻撃してくる分身を迎撃して行く。

 

「ハズレか、ならッ!」

 

《ホークガトリンガー》のリボルバーに手をかけ回す。

 

10(テン)20(トウェンティ)30(サーティン)

 

エネルギー弾や飛び跳ね襲い掛かるスマッシュを掻い潜る。

 

40(フォーティン)50(フィフティ)60(シスクティ)

 

屋上に降りインファイトで応戦しながらもリボルバーを回し続ける。

 

70(セブンティ)80(エインティ)90(ナインティ)

 

そして回し蹴りで怯ませ回す。

 

100(ワンハンドレッド)

 

百の言葉と共にリボルバーを回すのを止める。

 

「勝利の方式は…決まった!」

 

大きく翼広げスマッシュ達を怯ませると行き良いよく空を飛び立つ。

スマッシュも自分の分身引き連れ空中で取り囲む。

だがそれが仇となる。

ビルドを中心に球体状のフィールドが広がる

 

《フルバレット!》

「ハァァァッ‼︎」

 

《ホークガトリンガー》から発射される弾丸はまるで鷹の姿で放たれる。

自由自在に飛び回る鷹のエネルギー弾はフィールドに存在する全てのスマッシュを次々と撃ち落とす。

 

「ガァァァァァァ⁉︎」

 

そして本物のスマッシュも撃ち落とされる。

屋根や床を突き破り再び一階の廊下へ倒れて戻った。

 

「ほい」

 

降りて来たビルドが空のボトルを蓋を開けスマッシュに向ける。

そしてスカイウォールで俺を襲ったスマッシュと同じように体の表面が粒子になってボトルに吸い寄せられ、ボトルの中に収まる。

スマッシュが居た所にまた人が倒れていた。

変身を解こうとすると、ずっと隠れていた少女が部屋から小走りで倒れてる男の元へ近づき、腹部を蹴った。

 

「あなたね!私に危害加えようとしたのは‼︎」

 

怒鳴っても目が覚めず、更に苛立ち今度は強く蹴ろうと後ろに引いて、俺は止めに入ろうとすると。

 

「辞めるんだ」

 

一番近くにいたセントががすかさず彼女の前に立ち阻む。

彼女もセントが間に入って来たことで一旦足を下ろした。

 

「なんで止めるの!こいつ私を殺そうとしたのよ!」

 

少女が強くセントに怒鳴っていると倒れてた男が目を覚ました。

いつもと違う風景だめ軽く跳ね驚き仰向けで上体を起こす。

 

「ひっ!ここどこだ?なんで俺こんなところに⁈」

 

動揺してパニックになる男を見て困惑する少女にセントが話しかけた。

 

「あの怪物にされた人間は一部記憶の欠落、つまりスマッシュになる前の記憶がないんだ」

 

「何よ…!だからって_」

 

否定できない少女、まだ批判を言おうとする。

 

「おい!誰か居るのか⁉︎」

 

だが此処で帝国兵が乗り込む声がした。

俺達は素早く身を潜めたが、気付くのに遅れたセントはすぐに動けず帝国兵が現れた。

 

「あの鎧…指名手配犯の!」

 

貴族の少女と一緒居たビルド、セントの方へ注目を向けていた。

帝国兵がライフルを構えてると隠れてたアカメとマインが武器を構えてる。

全員がセントに気を引かれてる隙に奇襲をかけ即離脱を狙おうとする。

だが、

 

「ハハッ!やはりこの無能な男ではナイトレイドどころか一人の小娘も殺せないか!」

 

帝国兵に向けて大きな声で自分が仕掛けたような口ぶりで言い始めた。

突然で何を言ってるのか理解が追いつかない。

帝国兵が銃を構える、それに対してセントは、

 

「きゃっ!」

 

少女を自分の方へ引き寄せ逃げないように腕で腰をロックする。

 

「この娘は人質として預からせてもらう!さらばだ!」

 

《ホークガトリンガー》を周囲の壁や床に向け散弾して煙を撒き散らす。

翼を広げ穴が開いた天井へ少女を連れて逃亡した。

 

「追え!逃すな‼︎」

「待て!先ずは殺し屋集団を探してから…」

「そんな暇は無い!早く女男爵様を救出が先だ!」

 

煙が舞う中で救出か鎮圧かで揉め合い現場は混乱していた。

その隙を突いて俺達も壊された窓から難無く逃げ果せた。

姉さん達との合流地点まで向かう最中、俺は静かにセントが取った行動に苦悩し ていた。

 

「それにしてもなんでセントは、わざわざ悪役を演じたんだ…?」

 

先程まで疑問に思っていた事を自然に口漏らすとアカメが話しかけてきた。

 

「多分あの男が濡れ衣着せない為なんだろう。

もしセントが自分の仕業だと演じず、あの場をすぐにでも去ればあの男が捕まって、最悪濡れ衣着せられた可能性が有った。

だから自分が今回の犯人だと嘘を付いた」

 

アカメにはセントの考えが見通しだったようで、珍しく納得のいく説明だった。

 

「あいつ……あの男を助けるために……」

 

「しかも、さり気なくあの女を私達が手が出せないように連れ去った。

本当にあいつ、お人好しもいいところね」

 

「……」

 

あの土壇場で二人を守る方法を導いたことに驚きを感じながら、さらに分からなくなった。

なんでセントは_

 

「タクミ、マイン!無事だったか……なんでアカメが居るんだ?」

 

考える最中合流地点に無事任務を果たしたレオーネとラバックがタツミ達の到着を待っていた。

アカメがいることに疑問に思った二人に俺が事象を説明した。

 

「成る程ねー、早速邪魔して来たのね。でもほんとお人好しだね。自分を主犯に仕立て上げて二人を庇うなんてね〜」

 

「姉さん感心しない、またボスに叱られますよ……」

 

「うげっ…でっ、でも一人は殺したし問題ないっしょ」

 

「問題はあの女だけど、今日のところは撤収すわよ。ボスに報告しないと」

 

タツミ達はことの顚末を伝えるべくその場を後にした。

 

 

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