今回は男のキャラですぞぉ!
いや、ゴリ子姐さんじゃないのでご安心を。
「買い物かぁ〜、なに買うんだ?」
「とりあえずは食料だね。お腹が空いたらなんとやら!」
「私は武器が欲しいのですが…」
ちなみにヒメは、パズドラでいうところの「白盾の女神・ヴァルキリー」なのだが、剣はおろか盾も持ってない。
街へ行く道中、戦闘がいくらかあったが素手で我がパーティ最強の威力を誇っていた。
頼もしいけど、うっかり敵にまわせないな。
「食料と武器ね。まぁ、必需品かぁ」
ちなみに俺たちはブラックコドラのときのお金だけでなく、街につくまでの道中で戦ったときのお金と、ヒカりんの村を出る際にも長老からすこしいただいているから、割と懐はあったかい。
「食料はそこらへんでも売ってるな。いろいろ比べて見てみよう。
武器は…どこにあるんだ?」
「…探してまいりましょうか?」
「こればっかりはよく知ってる人に聞いた方がいいんじゃないかな?これからの命綱のようなものだし…」
「そうですね…」
なんでちょっと残念そうなんだ?そんなにからだを動かしたいのかこの子は?!
____
「ねーねー、みんなはどんな武器かうの?」
「私は剣と盾を買って頂きたいと思っています。本領発揮するには、やはりあれがないと…」
「まぁ、ヒメはそれで確定だな。俺は…下手に刃物とか触ったら怪我しそうなんだよな…」
「イルアくんってバカだもんね?」
「うるさいわ!…まぁ、これからもこの、黄金に輝く右手に頼ることになるかな…」
「!!しかしそれではイルア様の手が傷ついてしまわれます。ネイルやナックルをはめてはいかがですか?」
おぉ、いいねー。こういうの。身を案じてくれるっていう。
ほんと、初のレアガチャが女の子…というかヒメで助かったな。
異世界に来て、まだまだ不安な僕の心を暖かい光で照らしてくれる。
まさに女神だね。
「んー、まぁ、それならグローブでもはめときゃいいだろ。ゴツゴツしたのはめてたら邪魔になりそうだし。」
「んじーね、ボクはね!んーっと…」
「ヒカリはなんというか…帽子だな。兜でもなく帽子。そんな防具をかぶせたいね。」
「え?じゃぁ、武器は?」
「おまえも体当たりのままでいいだろ」
「えー…ケチ」
聞こえなかったことにしよう。
まぁ、いい武器屋を見つけない限りは、取らぬ狸の皮算用なんだがな。
「んー、ゴリ子さんにいい武器屋を紹介してもらえば良かったかな…」
____
「ゲシシシ、お兄さン、お困りかイ?」
急に呼び止められる。
「ん?いや、まぁな。武器はどんなところで買うのがいいのか迷っているんだ。」
「ゲシシシ。ならゴブリンがやってる店がいいと思うゼ?
あそこのオヤジ、顔はあんなんだが親切でサービスもいイ。迷ってんならあそこにするべきだナ。」
「詳しいんだね。ありがとう。君は…」
「ゲシシシ。見ての通り精霊さ。『怒りと炎の精霊・シャイターン』族の者ダ。」
「親切な人に出会えてよかったよ。本当にありがとう。」
「ゲシシシ、ちょっと待ちナ。
タダで教えてもらったとでも思ってるのカ?」
「お、お前っ…なんだよ、金が目的か?」
精霊ってのは優しいもんだとおもってたわ!
「ゲシシシ、金?そんな価値のないものなんてどうでもいいサ!
オレっちが気になってんのはアンタのその手!
その指輪、タダの指輪じゃないだろウ?」
「…っ!何ッ!」
俺の声と共に様子を察したのか、ヒメが戦闘体制をとった。
…この指輪。確かに俺も強い力を感じている。だが、それは"俺だけ"のはずだ。
そう。長老も言っていた。「私には使えない」と。
そう。ヒカリやヒメでも試して見たが、どうやらモンスターはこの指輪の力が分からないらしい。
なのにこいつは何故?!
何故、力を感じ取っているんだ!
「ゲシシシ。こいつは困ったもんダ。まったく気がはやいんだかラ」
「はぁ?何を言ってるんだ?」
「ゲシシシ。とりあえずそこのお姉さン、戦闘体制をとるのはやめてくれねえカ?殺気を向けられちャ、話もできないだろウ?」
っ!こいつの目的が読めない!
いったいなんなんだよ!
「…ヒメ、戦闘体制を解け。」
「っ、しかし!」
「大丈夫だ。さて、話し合いを始めようか」
「ゲシシシ。お兄さン、話がわかる人で良かったヨ。まァ、本題にはいろウ。
その指輪、どこで拾ったんダ?」
「これは…ヒカりん族の長老にもらった。」
「ゲシシシ。あー、あのジイサンねェ。なぁらなんとなく分かった。アンタ、人間だろう?」
「あー、そうだよ。よく分かったな。」
もうこいつとは正直に話した方が良いのだろう。
「ゲシシシ。そりャ、その指輪をつかえるのは人間だけだからナ」
「おまえっ!この指輪の事を知っているのか?!」
「ゲシシシ。知ってるもなにモ、そいつぁオレっちのジイサンが作ったものだからナ!」
「何だって?!おまえ、この指輪の創造者の孫なのか?…使い方を、使い方を教えてくれ!」
「ゲシシシ。まぁいいガ、オレっちと取り引きをしてもらおうカ」
「…何の取り引きだ?…金じゃなさそうだしな」
「ゲシシシ。な二、取り引きといっても簡単サ。オレっちもアンタらのグループにいれてくレ」
「おまえ、俺たちがまだまだ弱いのをわかってるだろう?
何が目的なんだ?!」
その時、フッとこのシャイターンの雰囲気が変わった。
「オレはジイさんが命と引き換えに創り出したその指輪が、どんなものか確かめて見たいんだ。
ジイさんが、命までかけて託した人間って奴がどんなものかを知りたいんだ。
ジイさんのように命をかけてもいい。それでも知りたいんだ!
オレを仲間にいれてくれ。」
「…。」
さっきまでのフザけたような態度とは変わって、凄みがある。
直感だけど、こいつの言ってる事は全て本当だ。
「俺は…お前が命をかけてもいいとまで言ったこの指輪のことを、お前と一緒に知りたいと思った。
…俺は神々に会うために旅をはじめたところだ。目的が目的だけに危険なこともあると思うぜ?
それでも、ついて来てくれるか?」
「オレはその指輪と人間という生き物のことを、全て理解するまでは死ねない。
オレが力を感じたのは指輪じゃない。
…アンタ自身だ!
全てを知るまで、お前から離れることはないぞ」
「取り引きは成功だな。よろしく頼む。」
「任せな、行ってやろうじゃないか、神々のところまで」
俺たちは、どちらからともなく握手を交わした。
…。
…。
「アッチぃなぁ!なんだ!お前の手!」
「ゲシシシ。オレっちは炎の精霊ダ。火関係ならいろいろできるゼ」
元の調子に戻った。なんつーか、扱いにくそうだな。
まぁ、こいつのデザインは嫌いじゃないがな
「ゲシシシ。ゴブリンの店まデ、案内するゼ」
まぁ、頼もしい仲間が増えたんじゃない?
またむちゃくちゃな出し方ですが、指輪を生かすためのキャラとして、シャイターンさんには頑張ってもらいましょう!
*アツい場面がありましたが、ホモじゃないっスよぉ!w
次回こそ、買い物しようか!
では、また!